【特別企画】1日限りの恋愛短編祭り!【投下スレ】
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#405 [◆ZPM9124utk]
「俺、昨日マフラー拾って
もらった時、思い出したんだ。
絢がこれプレゼントして
巻いてくれたの。」
そう言い、悠二は
適当に巻きつけたマフラーを
きゅっ、と握った。
「それがキーワードに
なっていろんなこと
思い出したんだ。」
「確かに、辛かったけど…
でも俺思い出して
良かったよ。久しぶり、絢。」
「………久しぶり…。」
絢も挨拶を返した。
悠二があまりにも
嬉しそうに言うので、
さすがに嘘をつくことが
できなかった。
:08/09/15 02:12 :F705i :☆☆☆
#406 [◆ZPM9124utk]
「ひとつ思い出せないことが
あるんだけど何で俺のこと
振ったの?」
橋の下で何台もの車が
ものすごいスピードで
走り抜けていくので
絢は思わず目でそれらを
追いかけながら答えた。
「あたし、あの時、寂しくて
誰でもいいからそばにいて
欲しかった。」
…―また言えない。
素直になれない。
もう二度とあんな思い、
したくない。
:08/09/15 02:13 :F705i :☆☆☆
#407 [◆ZPM9124utk]
絢は下唇を噛んで、
悠二を見据えた。
「ううん、本当は悠二に
いてほしかった。でも、」
「あの人のことが諦め
られなくて、このままじゃ
悠二のこと寂しい時だけ
利用してる
みたいだったから…。」
絢は言い終えてすがすがしい
ような申し訳ないような
複雑な気持ちに襲われた。
「…ひどいな。」
:08/09/15 02:14 :F705i :☆☆☆
#408 [◆ZPM9124utk]
悠二は悲しそうに俯いた。
絢は頷く。
「でもさ、」
「今度は俺が寂しいから
絢のこと諦めきれないから
そばにいてほしいって
言ったらどうする?」
そう言って顔を上げた
悠二は一年前に見たことある
笑顔だった。
:08/09/15 02:15 :F705i :☆☆☆
#409 [◆ZPM9124utk]
絢は驚いて固まった後、
「わかんない。」
と笑顔で答えた。
「わかんない、って何だよ!」
簡単にあしらわれた悠二
が絢に少しムキになって
言った。
「私もやっとあの人のこと
吹っ切れたから、
考えてみる。」
絢はピースサインを
してみせた。
「…おう。」
今年の冬の始まり、
2人の関係が再び
この歩道橋の上で
変化し始めた。
:08/09/15 02:16 :F705i :☆☆☆
#410 [◆ZPM9124utk]
「歩道橋の上で」
終わりました。
時間オーバーしてしまい
本当に申し訳ないです。
:08/09/15 02:16 :F705i :☆☆☆
#411 [◆vzApYZDoz6]
:08/09/15 02:21 :P903i :☆☆☆
#412 [◆vzApYZDoz6]
業務連絡
これにて投下終了です!
皆様、本当にお疲れさまでした!
が、企画はまだ終わってませんよーw
16日24:00までが投票期間です
投票スレ↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3873/読んでくださった方々は、投票という形で作家さんに乙を送りましょう!
感想等も投票スレにお願いします!
なお、以降の投下は投票対象にはなりません
が、『時間に間に合わなかったけどせっかく書いたんだし投下したい!』という方は、どうぞ投下しちゃってくださいw
:08/09/15 02:28 :P903i :☆☆☆
#413 [桃色◆OQUMeZqegU]
:08/09/15 02:39 :SH706i :☆☆☆
#414 [桃色◆OQUMeZqegU]
:08/09/15 02:42 :SH706i :☆☆☆
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