【コラボ企画】秋のラノベ祭り投下スレ【withイラスト板】
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#1 [◆vzApYZDoz6]
:08/10/04 01:48 :P903i :pZXk7L.U
#2 [◆vzApYZDoz6]
小説投下の際の注意!
・投下は11月3日(月)、12:00〜26:00を予定しています
・投下の前に、必ず『今から投下します』という投下宣言をしてください!
宣言は早かった方が先になります。同時に2人が宣言したら、先に宣言した方がまず投下、それが終わってから次に宣言した方が投下、という感じになります。
また、誰かが投下中の場合は宣言は控えてください。
:08/10/04 01:49 :P903i :pZXk7L.U
#3 [◆vzApYZDoz6]
・投下が終わったら、アンカーで自分の作品をまとめて下さい。それが投下終了の合図にもなるのでお願いします
・2作品以上投下する作家さんは、宣言は1回でおkです。1度宣言したら続けて全ての作品を投下しましょう
・やむを得ず投下ストップする際は、必ず「投下ストップします」とレスしてください。
戻ってきたら再び投下宣言をして(もちろん誰かが投下中の場合は終わってから)、投下再開してください。
この場合は順番に関わらず、再投下する作家さん優先で投下します
:08/10/04 01:49 :P903i :pZXk7L.U
#4 [◆vzApYZDoz6]
:08/10/04 01:50 :P903i :pZXk7L.U
#5 [◆vzApYZDoz6]
:08/10/04 01:50 :P903i :pZXk7L.U
#6 [@斜線]
この絵で描かせて貰います。ではstart
:08/10/15 14:20 :PC :Ez2gXYgU
#7 [@斜線]
はりわすれたory
jpg 23KB
:08/10/15 14:21 :PC :Ez2gXYgU
#8 [@斜線]
簡単に登場人物紹介
画像むかって堰Fユウキ、:マサヤ
:08/10/15 14:23 :PC :Ez2gXYgU
#9 [@斜線]
二十一歳童貞。
好きで童貞をやってるわけじゃないけど、この年までリアルに女とやったことがない。
別にもてないわけでもない。
それなりに告白とかされたりして、普通の成人男性並に欲求だってある。
だけどどうしてか一度も本番を迎えたことがない。
:08/10/15 14:26 :PC :Ez2gXYgU
#10 [@斜線]
同性愛に興味があるわけでもない。
今日もマサヤは嘆いている。
『なんで俺たちって彼女いないんだろう』
何度となく聞かされたこの言葉。
双子の兄のユウキはうんざりしながらも、弟を宥めないわけにはいかなかった。
『まーいつか出来るって』
ユウキが煙草を燻らせながら答える。
『聞き飽きたよその言葉。俺らもう21だぞ』
:08/10/15 14:31 :PC :Ez2gXYgU
#11 [@斜線]
マサヤは激しい口調でユウキに怒鳴った。
『年なんか関係ないでしょ…』
残りが僅かになった煙草を空き缶に落とすとユウキは立ち上がった。
『世の中には童貞のまま死ぬ奴だっているだろーよ』
ケケッと笑いかけるが
マサヤはとんでもない、といった表情だ。
『…ユウキは童貞で死んでも良いかも知れないけど、俺はイヤだね』
:08/10/15 14:35 :PC :Ez2gXYgU
#12 [@斜線]
一卵性双生児なのに、ユウキとマサヤの思考は全く噛み合わない。
二本目の煙草に火をつけながら
ユウキはぼんやりと空を眺めた。
屋上から見る秋の空は高く澄んでいて
童貞とかそういう俗物的なことを考えているのが阿呆らしくなる。
『そんなことよりさ〜…職安行く方が先じゃん』
平日の真っ昼間にマンションの屋上に上がって煙草を吹かす…
兄弟揃ってニート生活を続けて行くには
そろそろ金が尽きてきていた。
:08/10/15 14:40 :PC :Ez2gXYgU
#13 [@斜線]
『職探しより女探すほうが先』
マサヤは相変わらずの口調のまま愚痴を言っている。
そんなに女に餓えているなら尚更仕事を探すべきだろうが…のど元まで込み上げてきた言葉を飲み込み
ユウキは笑って流した。
『お前のグチに付き合ってたら頭いたいわ…俺ハローワーク行ってくる』
『…ご自由にー』
:08/10/15 14:46 :PC :Ez2gXYgU
#14 [@斜線]
ユウキは履き物だけ変えて、近所の職業紹介所に向かった。
(あーかったりー…なんか面白いことでも起きないもんかね)
チャリに跨り、車道を走る。
『あのー…仕事探しに来たんですけど』
会社の玄関で受付嬢らしき女に声をかけた。
『今日は履歴書はお持ちですかぁ?』
女はにこやかに答える。
『無いです』
ユウキの返答を聞き、女の顔が引きつった。
:08/10/15 14:52 :PC :Ez2gXYgU
#15 [@斜線]
『でしたら―…また明日、履歴書をご持参の上こちらに来ていただけますか?』
要するに今日は帰れという意味なのだ。
ユウキは居心地が悪くなり、そのまま何も言わず職安所を後にした。
家に帰るとマサヤに何を言われるか分からないので
あてもなく川縁をチャリを押しながら歩いた。
:08/10/15 14:56 :PC :Ez2gXYgU
#16 [@斜線]
(だりー…)
川沿いの道で一人黄昏れていると、いきなり背後で甲高い声が上がった。
『助けてー!』
何事かと振り返ると、女と二人組の男が揉み合っている。
どうやら女のバッグを引ったくるつもりのようだった。
『ナンなんですか!!やめてください!!』
女は喚き散らしている。
:08/10/15 15:00 :PC :Ez2gXYgU
#17 [@斜線]
ユウキは立ち上がり、三人の間に入った。
『何やってんだよ』
『うるせぇ!!!!お前はすっこんでろ』
一人の男がユウキにつかみかかる。
『二対一は卑怯だろ』
『うっせーな!!!!』
ユウキと男達が言い合いになっているうちに、野次馬が集まってきた。
『喧嘩か?』『警察呼ぶか』等々声があがり、
男達も面倒になったのか
そのままバッグも取らずにその場から逃げた。
:08/10/15 15:06 :PC :Ez2gXYgU
#18 [@斜線]
男達も野次馬も去り、残ったユウキと女は誰かが呼んだらしい警察のパトカーに乗せられ、事情聴取を受けた。
『大変な目に遭いましたね』
調書を取り終え解放された時には、外は真っ暗だった。
『本当に…ご迷惑おかけしました』
女はユウキに頭を下げた。
『いえ、気にしないでください。じゃ…』
『あの…お名前伺ってもいいですか?お礼がしたいので…』
『あーお礼とかいいですよ。気にしないで。ではこれで』
ユウキは派出所前で女と別れた。
:08/10/15 15:14 :PC :Ez2gXYgU
#19 [@斜線]
家に帰ると案の定、マサヤからの「どうだった」の質問攻めだった。
どうもこうも言いようがないので
ユウキは「疲れたから先に休む」とだけ言い風呂に入った。
…翌朝
『今日も職安行くのかよ?』
朝飯を頬張りながら、マサヤは聞いた。
『…まーな』
『じゃ俺も行くわ』
:08/10/15 15:18 :PC :Ez2gXYgU
#20 [@斜線]
『珍しいな』
『まじで金ないからさ。リアルにあと二万円しかない』
『…』
ニートも金がなけりゃできない。
働きだしても給料が入るまで
二万で食いつないでいくのは不可能だ。
『この際ドカタでいいか。日給のところさがそう』
:08/10/15 15:21 :PC :Ez2gXYgU
#21 [@斜線]
その日のうちに日当八千円の建築の仕事(バイト)が見つかった。
今日からの採用と言われ、二人はTシャツに着替えてチャリで職場に向かった。
力仕事のきつさは半端無い。
しかもモノがどこにあるかわからないから
ぱしりにも使えない。
ニート歴三年の二人はすぐにばてた。
『座ってんじゃねー!』
先輩に怒鳴られながら、何とか終業時刻まで働いた。
ミーティングが終わると親方らしき人物がその日の給料を支払ってくれた。
:08/10/15 15:28 :PC :Ez2gXYgU
#22 [@斜線]
収入は二人合わせて一万円とちょっと。
初日だから色々さっ引かれた。
家に帰るなりマサヤは不機嫌をぶちまけた。
『ちっ!!!!疲れ果ててこんだけかよ!!』
マサヤは当たり散らした。
いつものようにユウキが宥めても聞く気配はない
『仕方ないだろ…明日も頑張ろーや』
『俺はイヤだね!!!!ユウキが働いて金入れろよ!!!!』
:08/10/15 15:30 :PC :Ez2gXYgU
#23 [@斜線]
『ざけんな!なんで俺がお前の分まで働かなきゃいけないんだよ!!』
『兄貴なんだから、当然だろ』
『双子で兄弟も糞もあるか』
二人は口論の末殴り合いになった。
いつものように喧嘩が始まった。手加減などない。
疲れているのに殴り合った。
:08/10/15 15:33 :PC :Ez2gXYgU
#24 [@斜線]
お互い鼻血と汗と切り傷で、顔面血だらけだった。
それでも喧嘩が収まるには時間がかかる。
『…ハァ…ハァ…』
息切れしながらも睨み付け合う。
そこに、まるで空気を読まずに“ピーンポーン”というチャイムオンが鳴り響いた。
:08/10/15 15:37 :PC :Ez2gXYgU
#25 [@斜線]
チャイム音で一気に冷静には慣れた二人だったが、
この容姿で出ていっていいものか、顔を見合わせた。
『ユウキが出ろよな!』
『…わかったよ…』
ユウキは近くにあった雑巾で顔を拭いながら
玄関のドアを開けた。
『はーい…どちらさまー』
:08/10/15 15:40 :PC :Ez2gXYgU
#26 [@斜線]
『…あ』
そこには、あの女が立っていた。
『あんた―』
女はユウキの血みどろの顔を見て相当驚いたらしい。
『スイマセン!間違えました』
そう言って帰ろうとした。
『待てって!間違えてないよ、多分。今俺こんなんですけど…』
女の細い手首を掴む。
『あー…じゃああの昨日の…?』
女が確認するように覗き込んでくる。
:08/10/15 15:45 :PC :Ez2gXYgU
#27 [@斜線]
『そーです。でもよく家が分かりましたね』
『あ、いえ…あの…迷惑かと思ったんですがどうしてもお礼がしたくて。あの後刑事さんにお聞きしたんです』
『…そうですか。えっと…取り敢えず上がってってください。
男二人でむさ苦しい家ですけど』
ユウキは頭を掻きながら
女を促した。
『え、いえ!ここで結構です…』
:08/10/15 15:48 :PC :Ez2gXYgU
#28 [@斜線]
疲れたから落ち
:08/10/15 18:25 :PC :Ez2gXYgU
#29 [◆vzApYZDoz6]
乙です…と言いたいところですが
>>2見ましたか?
投下は11月3日です
フライングですよw
:08/10/15 23:28 :P903i :9qc7j1.2
#30 [紫陽花→渚坂 さいめ]
あげまーす(・∀・)
投下開始です!!!!!
:08/11/03 00:05 :F905i :WY17HTaw
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