【コラボ企画】秋のラノベ祭り投下スレ【withイラスト板】
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#248 [◆vzApYZDoz6]
>>247『殺し屋さん』
人は大なり小なり護るものを持っています。
:08/11/03 19:39 :P903i :LUmIhgZI
#249 [No.014◆vzApYZDoz6]
「俺はエスプレッソください」
「じゃあ俺は牛乳で。冷たいヤツね」
「はいっ? …あ、かしこまりました、牛乳ですね」
「……おい中の人よ、やる気あんのか?」
「不細工な店員ならあんな注文はしないぜ俺は」
「じゃなくて中の人シリーズやりすぎだろ! まだ14なのに3回目ってさすがに多いぞ!」
「おk、把握したから時に落ち着け。ほら来たぞエスプレッソと牛乳」
「仕方ないな。…お、美味い」
「僕はコーヒー飲まないんですよ。嫌いじゃないんですけどね」
「いきなり敬語になるなよ。読者が困惑するぞ」
「いやどっちがどっちか分かりづらかったからさ。ところで俺には君がDir en grayの京くんにしか見えないんだが」
「また何て言えばいいのかわからんことを言うな…」
「まぁこれが言いたかっただけなんだけどね」
「絶対やる気ねーだろてめぇ!!」
:08/11/03 19:40 :P903i :LUmIhgZI
#250 [◆vzApYZDoz6]
>>249『中の人と対話、その3』
いや……似てない?
とりあえず反省はしてます。ごめんなさい。
:08/11/03 19:41 :P903i :LUmIhgZI
#251 [No.015◆vzApYZDoz6]
「泣いてるの?」
「えっ?」
「それとも笑ってるの?」
「……どうだろ。わかんない」
「そう。でも気にしてない」
「うん……ごめんね」
「どうして僕にあやまるの?」
「……わかんない」
「そう。でも大したことじゃない」
「うん……そうだね」
「泣き止んだね」
「えっ?」
「なんでもない」
:08/11/03 19:41 :P903i :LUmIhgZI
#252 [◆vzApYZDoz6]
>>251『私と涙』
なんか『僕と影』っぽくしようと思ったがネタが全部思い付かなかった。すまん。
:08/11/03 19:42 :P903i :LUmIhgZI
#253 [No.016◆vzApYZDoz6]
「さぁ始まりました恒例の中の人シリーズ! 今回で早くも4回目となったこのシリーズですが、今回のゲストの制服の女の子さん、どうですかお気持ちは?」
「『早くも』って分かってるなら自重したほうがいいんじゃ…」
「これがNo.016だから、ざっと考えて4回に1回。まだ大丈夫…だと思います多分」
「いや大丈夫じゃないと思うんですが…だって私の中の人であるMIさんのイラスト4つ使った内、2回も中の人シリーズってのはさすがに…」
「……正直に言うとネタが思い付かなかっただけなんです。後回しにしまくった結果なんです。ごめんなさい」
「……まぁ、がんばってください…」
:08/11/03 19:43 :P903i :LUmIhgZI
#254 [◆vzApYZDoz6]
>>253『中の人と対話、その4』
なんかもう何言っても言い訳にしかならないので何も言いません。ごめんなさい。
:08/11/03 19:44 :P903i :LUmIhgZI
#255 [No.017(1/2)◆vzApYZDoz6]
これは、とある女の人のお話。
美しい緑野の丘。
暖かい陽気をもたらす太陽の下では、たくさんの色鮮やかな花が咲き誇り、甘い香りに誘われた蝶々がひらひらと舞い遊んでいます。
そんな緑野の片隅で、彼女は1人で住んでいました。
彼女は花を摘んだり蝶々と戯れながら、たった1人で住んでいました。
彼女が1人、周囲の人間から離れるには、理由がありました。
美しく平和な世において、彼女は調和を乱してしまうからです。
彼女の手にかかると、すべては正常に動きませんでした。
水を汲もうと井戸車を回転させれば、それは土を掘りました。
辺りを照らそうと松明を握れば、たちまち火が燻りました。
会話に混ざろうと隣人たちの中に入れば、いつも隣人たちを困惑させました。
だから、彼女は1人でいなければなりませんでした。
それでも丘の住人たちは孤立した彼女を憐れみ、手を引いて調和の中に引き戻そうとします。
でも、それに従った結果はいつも同じでした。
いつしか彼女は、手を引かれる事を拒むようになりました。
そうしても『孤立した存在がある』という事実が丘の住人たちを苛み、調和を乱してしまいました。
彼女と世界の間には、越えがたい隔絶が横たわっていました。
そんな彼女には、双子の妹がいました。
:08/11/03 19:46 :P903i :LUmIhgZI
#256 [No.017(2/2)◆vzApYZDoz6]
世界に受容されない彼女に対し、妹は世界に寵愛されていました。
彼女は妹を介してでしか調和を手にすることができません。
土を掘った桶に妹が触れれば、土はたちまち水へと変わりました。
燻り煙が立つ松明を妹が握れば、みるみるうちに立派な火が灯りました。
妹が彼女の手を引いて隣人たちの中に入れば、そこには笑顔が溢れました。
情深く慈愛に満ちた人格の妹は、関わる全ての人々に幸福をもたらしました。
彼女も妹が側にいるとき、あるいは妹の呼び掛けに手を振るときなどは、気持ちが多く満たされていました。
いつしか彼女は、妹を欲し妹と共にありたいと強く望むようになりました。
それに連なり、彼女が妹の側にいる時間は長くなっていきました。
しかし、美しく平和な世において、彼女が正常者になることを、世界は拒みました。
世界が拒んだその瞬間、天に雷雲が立ち込めます。
雷鳴が轟き、彼女の側にいた妹は稲妻と共に雷に打たれました。
物言わぬ姿となった妹を見た他の住人たちは、とうとう耐えきれず、調和を乱す彼女を罵ります。
彼女は住人たちを拒みました。
住人たちの罵詈雑言に、耳を抑えて悲鳴を上げました。
その瞬間、再び雷鳴が轟き、雷が次々と住人たちを打ち付けていきました。
彼女は妹の亡骸を抱え、一晩中悲哀に暮れました。
いつの間にか眠ってしまった彼女が目を覚ますと、妹はおらず、さらには物言えず耳も聞こえなくなっていました。
代わりに調和を手に入れた事に彼女が気付くのは、彼女が永遠の孤独を認識する直後の事でした。
:08/11/03 19:47 :P903i :LUmIhgZI
#257 [◆vzApYZDoz6]
:08/11/03 19:48 :P903i :LUmIhgZI
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