春の希望と・・・【BL】
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#501 [コロ]
 
勇「クス・・・どうした?笑
 お前泣きそうな顔
 してんぞ?」

はっとして顔を布団で
隠した。
そんな僕を見て勇気は
一人で寂しかった?
と声をかけてくる。
言いわけも思いつかない
ので、取りあえず頷く。
 

⏰:08/12/23 06:58 📱:SH700i 🆔:Aac052Ck


#502 [コロ]
 
勇「そっか・・・
 熱はもう平気?」

こんな態度の僕に
いつまでも優しい勇気。

秘密が出来た
嘘をついた・・・

確かに寂しかったけど
泣きたい理由は
そんなんじゃない。
 

⏰:08/12/23 07:02 📱:SH700i 🆔:Aac052Ck


#503 [コロ]
 
望「熱は大丈夫だよ
 ありがと・・・」

顔を出してそう答えると
大きな手の平で
頭を撫でてくれた。

優しくしないで・・・
また目頭が熱くなる。

勇「・・・本当大丈夫か?」
 

⏰:08/12/23 07:06 📱:SH700i 🆔:Aac052Ck


#504 [コロ]
 
望「うん・・・ごめん・・ッ」

勇「もう少し寝ろ。
 俺2人帰って来るまで
 居てやるから」

2人とは直也と光輝の
事だろう・・・

望「そうする。
 ありがとう勇気」
 

⏰:08/12/23 07:10 📱:SH700i 🆔:Aac052Ck


#505 [コロ]
 
僕が微笑むと勇気は
にっこり綺麗な顔で
笑顔を作ってくれた。

その顔を見て
冷めた心に暖かい
感情が流れ込む・・・

少しだけ傷が癒された
ような気がした。
 
 

⏰:08/12/23 07:13 📱:SH700i 🆔:Aac052Ck


#506 [コロ]
 
 
――・・・

あれから1時間ほど
たった頃だろうか・・・

話し声が聞こえてきて
目が覚めた。

直「どーしてぇ?なぁ」

勇「しつけーよ直也ッ」
 

⏰:08/12/23 23:41 📱:SH700i 🆔:Aac052Ck


#507 [コロ]
 
光「ホントにしつこい」

なにやら直也が
2人に怒られている。

こういう時の直也は
犬の耳が垂れた時みたく
可愛いんだよな・・・

直「けちー。俺だけ
 いっつもハブるなよ」
 

⏰:08/12/23 23:53 📱:SH700i 🆔:Aac052Ck


#508 [コロ]
 
ほらね、急に子供みたいになってさぁ・・・

そんな直也にいつもの
明るい気持ちが僕に
もどってきて、3人の方に顔を向けた。

光「ぁ、起きた」

望「楽しそぅだね」
 

⏰:08/12/24 17:02 📱:SH700i 🆔:9HQhvlzo


#509 [コロ]
 
勇「直也だけな。笑」

直「はぁ?!ちげーよッ」

直也がプリプリ
怒り始めた。

僕がそれを見て少し
笑うと、勇気がベッドに
近づいてくる・・・
 

⏰:08/12/24 17:04 📱:SH700i 🆔:9HQhvlzo


#510 [コロ]
 
ベッドの隅に腰掛けて
僕の額に手をのせてきた

さっきまで氷の入った
グラスを持ってた為か
少しひんやりしてる

勇「熱、大丈夫そうだな」

望「うん、へーき」
 

⏰:08/12/24 17:10 📱:SH700i 🆔:9HQhvlzo


#511 [コロ]
 
ふわりと微笑んで
応えると、勇気が
嬉しそうに頭を
ポンポンしてきた・・・

直「かわいーな望・・・
 ねぇ、勇気くん。笑」

勇「殴るぞ」

また怒られてるけど
今度はケラケラ笑って
楽しそうな直也・・・

⏰:08/12/24 17:13 📱:SH700i 🆔:9HQhvlzo


#512 [我輩は匿名である]
あげ(・ω・*)

⏰:08/12/27 09:17 📱:P905i 🆔:☆☆☆


#513 [我輩は匿名である]
>>1-100

>>101-200

>>201-300

>>301-400

>>401-500

⏰:08/12/27 09:59 📱:F703i 🆔:6aE4e4lQ


#514 [コロ]
>>512我輩様

アゲ感謝です☆(^0^)/

>>513我輩様

安価ありがとうございますo(^-^)o

⏰:08/12/27 13:20 📱:SH700i 🆔:QzkjqadQ


#515 [コロ]
>>511から



つかの間の幸せ

つかの間の安息・・・

夜になれば、また来る

地獄のような時間・・・
 
 

⏰:08/12/27 13:23 📱:SH700i 🆔:QzkjqadQ


#516 [コロ]
 
直「照れんなよ勇気。笑」

勇「殴っていー? 」


0時までまだ時間はある
だけど、楽しい時間って
すぐに終わってしまう。

怖い・・・
時計の針の音が怖い。
 

⏰:08/12/27 13:29 📱:SH700i 🆔:QzkjqadQ


#517 [コロ]
 
まるで命の期限を伝える
かのように・・・

チクタクチクタクと
音を響かせる。


望「・・・・―――」

勇「の・・ぞむ?」

望「ハッ・・・・な、に?」
 

⏰:08/12/27 13:34 📱:SH700i 🆔:QzkjqadQ


#518 [コロ]
 
勇気が僕の隣りに
腰掛けて、顔を覗き
込んできた。

なんだか心配そうな顔

思わず勇気の目を見て
苦笑いをしてしまった
けど、勇気が僕の頭を
ポンと叩いて勇気の
優しさが伝わる・・・。

⏰:08/12/27 14:02 📱:SH700i 🆔:QzkjqadQ


#519 [コロ]
 
勇「辛かったらちゃんと
 言えよ?」

きっと体調を思っての
言葉なのに、石田との
事を言われたのかと
思ってドキリと心臓が
鳴った・・・

望「ぁ・・・・ぅん」
 
 

⏰:08/12/28 11:08 📱:SH700i 🆔:j.m7jVQw


#520 [コロ]
 
勇「・・・・・・・。」

望「ぇ;勇気・・・・?」

いきなり無言でジッと
僕を見つめてくるから
焦る・・・。


・・・バサッ!

望「ぅわァッ・・むぅ゙〜!」
 

⏰:08/12/28 15:09 📱:SH700i 🆔:j.m7jVQw


#521 [コロ]
 
何故?布団・・・・?

勇気は掛け布団を
掴んで、いきなり
僕と自分を覆い被した。

(↓布団の中)

望「ゅぅ・・きぃッ///?」

勇「何落ちてんだ?」
 

⏰:08/12/28 15:15 📱:SH700i 🆔:j.m7jVQw


#522 [コロ]
 
望「ふぇ?」

勇「元気ねぇじゃん」

僕は正直驚いた。
普通、体調が悪いから
元気が無いと思う所、
勇気が言ってるのは
そう言う意味合いでは
無いようだ。

だから・・・怖かった。
 

⏰:08/12/28 15:19 📱:SH700i 🆔:j.m7jVQw


#523 [コロ]
 
暗い布団の中でも
わかる、勇気の全てを
見透かしたような瞳が

俺は知ってるぞ
って言ってるみたいで
怖い・・・。

望「勇気・・・」

勇「・・・・・ッ――」

望「んッ・・・ぅ///」

⏰:08/12/28 15:24 📱:SH700i 🆔:j.m7jVQw


#524 [コロ]
 
一瞬だったけど、
離れる時に鳴った
水分を含んだ音・・・

ちゅって音が耳まで
届いて、バクバクと
心臓が痛いぐらい
早く動き始めた・・・。

キス、された・・・///
 
 

⏰:08/12/28 15:28 📱:SH700i 🆔:j.m7jVQw


#525 [コロ]
 
勇「隙あり。笑」

もぅ僕の顔は茹でたタコ
より真っ赤だ。

隙ありって・・・
僕はキスされるような
隙は作ってませんよ?;

望「バッ、馬鹿!///」

勇「ぁははッ!笑」
 

⏰:08/12/29 08:47 📱:SH700i 🆔:IAemvYk6


#526 [コロ]
 
光「オイ布団の中で
 何してんだ〜?笑」

直「やぁらしぃ!笑」

 バフッ ボフッ

2人までベッドに
乗り上げてきた;

もぉ!つぶれるってば!
 

⏰:08/12/30 03:18 📱:SH700i 🆔:eQM1AJtI


#527 [コロ]
 
この後、勇気が部屋に
戻るまで、ずっと
3人でこんな感じだった

石田の言った事無視して
談話室行かなかったら
どうなるかな・・・

怒られるかな?
殴られるかも・・・

行きたくない。
 

⏰:08/12/30 03:24 📱:SH700i 🆔:eQM1AJtI


#528 [我輩は匿名である]
>>1-100

>>101-200

>>201-300

>>301-400

⏰:08/12/31 13:10 📱:F703i 🆔:QO9NHS16


#529 [えリ]
あげーっ
気になる!!
頑張ッて下さい

⏰:09/01/01 21:42 📱:SH905i 🆔:zenFwODU


#530 [コロ]
我輩様

安価ありがとうございます(^0^)/

⏰:09/01/02 00:11 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#531 [コロ]
えリ様

今から少し更新します
o(^-^)o
読んで下さいね☆

⏰:09/01/02 00:12 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#532 [コロ]
 
 
―――・・・

石田は鈴原に呼び出されていた。

寮の裏にあるベンチは
石田と鈴原のたまり場
になっている。

以外に誰も来ないし
ベンチがある事すら
あまり知られてない・・・

⏰:09/01/02 00:21 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#533 [コロ]
 
そこで鈴原は石田に昨夜の事を聞きだしていた。

鈴「で、最後まで
 やったんだろ?笑」

石「はい・・・」

鈴「どんな反応してた?」

石「・・・――」
 

⏰:09/01/02 00:26 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#534 [コロ]
 
望がどんな反応を
したかなんて、鈴原に
言いたく無かった。

泣いて嫌がって、それでもどうにもならなくて
従順な反応をする望は
きっと鈴原の好みだろう

言えば目を付けられる
かもしれない。

共有なんてごめんだ・・・

⏰:09/01/02 00:30 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#535 [コロ]
 
石「・・・抵抗してました」

鈴「泣いた?笑」

石「最終的には」

鈴原はケラケラ笑い
楽しそうだ。

鈴「でも俺その北本って
 奴わかんねーからな、
 どんな奴?」
 

⏰:09/01/02 01:00 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#536 [コロ]
 
次々と質問してくる
鈴原にうんざりする。

少しでも興味が湧けば
きっと北本に手を出す
だろう・・・

でもここで普通だとか
言えば、北本の容姿を
見た時に睨まれるのは
自分だ。
 

⏰:09/01/02 16:22 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#537 [コロ]
 
石「チビで細いですね」

鈴「顔は?」

石「・・・美人よりは
 可愛い系?」

そう言うと鈴原は
俺は美人のが好きだな
と独り言を言い始めた。

だからなんだ・・・
と石田は思う。

⏰:09/01/02 16:28 📱:SH700i 🆔:9UgTROB.


#538 [我輩は匿名である]
失礼しますm(_ _)m

>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300
>>300-350
>>350-400
>>400-450
>>450-500
>>500-550

⏰:09/01/03 00:23 📱:D904i 🆔:oHp3EsS2


#539 [コロ]
我輩様

安価ありがとうございますo(^-^)o

⏰:09/01/03 08:38 📱:SH700i 🆔:3bhLsuLc


#540 [コロ]
 
鈴「今度見せろよ」

石「・・・わかりました」


これ以上話すと
鈴原は何を言いだすか
わからない・・・

石田はそろそろ部屋に
帰ると言って寮の裏庭を
後にした。
 

⏰:09/01/03 08:43 📱:SH700i 🆔:3bhLsuLc


#541 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:09/01/05 12:00 📱:P905i 🆔:7RjqKkjw


#542 [コロ]
我輩様

ありがとうございます
(>_<)

⏰:09/01/05 13:32 📱:SH700i 🆔:.MzbPwt6


#543 [コロ]
 

―――・・・

0時、望は少し遅れて
重い体を動かした。

5階の談話室にはすでに
石田がソファーに座り
待っていた。

石「・・・行くぞ」
 

⏰:09/01/05 13:38 📱:SH700i 🆔:.MzbPwt6


#544 [コロ]
 
とくに遅れた事には
触れず、石田は静かに
立ち上がると
昨夜入った部屋へと
向かった。

望の瞳にはすでに
涙が溜まり始めている

まだ痛い体
まだ痛い心
 

⏰:09/01/05 13:42 📱:SH700i 🆔:.MzbPwt6


#545 [コロ]
 
全てが限界で、悲鳴を
上げてしまいそうな
口を押さえた。

何をされる?
昨日と同じこと?

イヤダ・・・

望「ぅッ・・・ふぇ」

石「・・・・。」
 

⏰:09/01/05 13:45 📱:SH700i 🆔:.MzbPwt6


#546 [コロ]
 
部屋へ入れられて、望の
精神は壊れそうだった

ベッドに押し倒すと
過呼吸になりはじめ、
石田もさすがに手を出す
のをためらう・・・

望「ひッ・・・く・・ぅ」

石「・・・・・・はぁ。」
 

⏰:09/01/08 10:22 📱:SH700i 🆔:N9kjZ8go


#547 [コロ]
 
酸欠の金魚のような
状態の望を見ていて
石田は、このまま望が
死んでしまいそうだと
思った。

いっそ、その方が
望にとって楽なのかも
しれない・・・。

小さい体のせいなのか
必死に空気を求める姿に
手を差し延べそうになる

⏰:09/01/08 10:28 📱:SH700i 🆔:N9kjZ8go


#548 [コロ]
 
石「――・・・ッ」

石田は苦し気な望の
唇に、そっと自分の
指を這わせた。

柔らかい感触・・・

きっとキスをすると
気持ちいいんだろうな

中西はこの感触を味わった事があるんだろうか?

⏰:09/01/09 02:07 📱:SH700i 🆔:7CGfd.Xk


#549 [コロ]
 
望「くッ・・・あぁ・・ぃき
 息できなっ・・・」

石「――・・・」

しばらく石田は望を
眺めていた。

だんだん意識を失う
ように、瞼が落ちていく
 

⏰:09/01/09 14:26 📱:SH700i 🆔:7CGfd.Xk


#550 [コロ]
 
あえて何も処置はしない

力なくベッドに
横たわる望が、余りに
艶やかで、ずっと
見ていたいと思った。

望「は・・・ぁ・・――。」

石「・・・北本」
 

⏰:09/01/09 23:00 📱:SH700i 🆔:7CGfd.Xk


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