俺が一番と思った女2
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#100 [しゅん]
俺は、どの道に進んでも応援するつもりやったしね。
未来は学校でメイクを履修しとったり、ファッション関係を履修しとったりしとったけん
そっち方面に行くんかなとか勝手な想像をしとったけど
未来に聞くと、予想外の答えが返ってきた。
:08/03/07 16:02 :PC :hjqdaoJ6
#101 [しゅん]
『あたし、普通にOLとかでいい。』
まぁ、未来は商業高校出身でパソコンも余裕で使えるし
資格もめちゃめちゃ持っとっるし、言われてみればそれも普通かもしれない。
でも、明らかに外見はファッション関係に進みそうな感じやし
何よりも、勉強してきたジャンルの方向に進まないということが疑問やった。
:08/03/07 16:03 :PC :hjqdaoJ6
#102 [しゅん]
「OL?お前ファッション関係に進まんの?化粧関係の仕事したいかもとか言いよったやん」
『ん〜それと仕事は別かなっち思った。勉強はしたかったけど、自分の物になればそれで満足したし』
「ふーん。じゃあ、OLの仕事探すん?」
『うん〜。でもやる気出らんね〜。しゅんはまだ学生やし』
そう。俺は四大。
未来は短大。
未来が卒業しても、あと2年俺は学生。
:08/03/07 16:03 :PC :hjqdaoJ6
#103 [しゅん]
「学生すりゃーいいやん。あと2年。編入すれば?一緒にラブラブできるぞ」
『それ楽しそうよね。それも考えてはみたんやけど。色々考えたけど、お金もかかるし親に迷惑かけるし。ダラダラ学生続けるより就職するのが一番いいよね。』
「ほんとにしたいことが見つかるまではいーと思うよ?まぁとりあえず、その考えがあるなら安心やな」
:08/03/07 16:04 :PC :hjqdaoJ6
#104 [しゅん]
未来に、就職はせんといけんっちゅー考えはあるし
親に迷惑かけたくないっち気持ちもあるならと、それほど心配しなかった。
未来は、追い詰められたらやるっちタイプやしな。
:08/03/07 16:05 :PC :hjqdaoJ6
#105 [しゅん]
野球のオフも近づき、野球の毎日から開放され何となく気が緩む。
みんなそれぞれバイトも始めるし、金も入る。
何が俺の中で変わったのか。
未来と友達。
比べること自体が間違いかもしれん。
でもその時は、友達と遊ぶほうが楽しかった。
大学の友達、そのまた友達とかと仲良くなり
遊ぶ人間も増えた分、新鮮で楽しかったんと思う。
:08/03/10 18:24 :PC :tnH8dvV.
#106 [しゅん]
何もねぇのに夜中ドライブとか行ってほっつきまわったり
でたんさみーのに海に行って素っ裸で泳いだり
オールで大富豪したり
賭け事に負けたら、肩パンっちルールで遊んだり。
体育館貸切ってバスケしたり。
ボーリングを週4でしたり。
ほんとアホみたいなことばっかやったけど
それが楽しくて仕方なかった。
:08/03/10 18:25 :PC :tnH8dvV.
#107 [しゅん]
バイトが終わってからも遊ぶ。
休みの日は朝から遊ぶのが当たり前。
予定が入ってない日なんかなかった。
未来との連絡も前に比べると減っていたと思う。
未来から
『会える?』
っち聞かれても、当たり前で予定が入っている。
「ごめん」っち謝ることがほとんどやった。
:08/03/10 18:25 :PC :tnH8dvV.
#108 [しゅん]
何回か、そのことで言い合いになり
お互い話し合ったが、平行線のまま。
お互いの意見に完璧に納得せず、結局は俺が仕方なく折れた。
今考えたら、明らかに俺が自分勝手っち思うんやけど・・
やっぱ友達と遊びたいっち気持ちは抑えられなかった。
:08/03/10 18:26 :PC :tnH8dvV.
#109 [しゅん]
未来と久しぶりに遊ぶっちなっても、友達との予定を断って行くのがほとんどやったから
今日はアイツらが何をしよるんか気になってしょうがない俺。
友達からは写メ付でメールが送られてきたりで、うらやましかったりもした。
未来と一緒におるんにな。
いまいち自分も何がしたいんかわからんやったし
あんな気持ちやったことが、今も理解できてない。
俺にとっての倦怠期やったんかもしれん。
:08/03/10 18:27 :PC :tnH8dvV.
#110 [しゅん]
未来がデートの途中で
『ごめん用事思い出してしまったから途中まで送って』
とか
『今日、何か体の調子悪いから帰ろっかな』
とか言う日もあった。
俺はせっかく会えたのに何やねん!それ!!っちムカツクこともあったな。
:08/03/10 18:27 :PC :tnH8dvV.
#111 [しゅん]
未来も未来でバイトの人達との飲み会とかスポーツ大会とか行きよったみたいやし。
特に、未来のバイト先の人達は仲いいで、昔はそれが嫉妬につながっていた。
そんなんも、慣れてくると、麻痺するっちゅーか…
俺はお互いがお互いのしたいことをして、好きなように過ごす時期があってもいいと思っていた。
そんなんしながら、したいこと見つければいいやろっち感じで。
:08/03/10 18:29 :PC :tnH8dvV.
#112 [しゅん]
未来からのメールも減り
会える?の一言さえ言われなくなった。
毎日おはようとおやすみのメールは欠かさずしよったのに
いつのまにかそれさえもせんくなっていた。
俺もメールせんといけんなぁーっち思いながらも
遊び呆けて夜中になったりで、連絡するタイミングを失っていた。
実際、メールせんっちことは未来から遊びに誘われてもっち断らんでいいし、やっぱ断る時はわりーなっち思いよったし。
そのごめんっち言葉は未来から誘われんやったら、当たり前で謝らんでいい。
連絡が来ないほうのが楽だった。
:08/03/10 18:30 :PC :tnH8dvV.
#113 [しゅん]
俺が時間が出来たときにメールを送っても
すぐには帰ってこず、すれ違いだらけ。
俺らはお互い、どこで何をしているかさえ知らない毎日だった。
会わないまま、2ヶ月がたとうとしていた頃。
マッハで過ぎた。
気づいたら、そんなに時間が経っていた。
:08/03/10 18:30 :PC :tnH8dvV.
#114 [しゅん]
一通り自分が思うように遊んだら気が済んだのか
遊ぶ方に飽きたんかようわからんまんま
いつものように野球の練習を嵐としていた。
いつもなら俺から誘うのに、この日は嵐が誘ってきた。
:08/03/10 18:31 :PC :tnH8dvV.
#115 [しゅん]
久しぶりに未来の着信音が鳴る。
電話に出ると
『しゅん、今日ちょっとだけでいいから時間作れる?』
そう聞かれた。
その日は夕方からバイトで
電話があったのは14時ぐらい。
「バイト入っとるけど…どした?」
『ちょっと話せるかな〜っち思って…終わってからでもいいけん会える?何時になってもいいけん。』
この言葉に俺はいつものように答えた。
:08/03/14 11:05 :PC :8NQ8mT3U
#116 [しゅん]
いや、バイト何時に終わるかわからんし。多分残業やんね。待たせるの嫌やし。あんま会う時間も取れんくね?あんま遅くなって帰したくねぇし。」
『ほんのちょっとでもいいけん!ちょっと話ししたいん。それでもダメ?』
「また、バイト休みの日連絡するけんさ。残業なったらきちーんちゃ!ごめん」
『そっか。わかった。いっつもしゅんはそうやね。』
未来はそう言って、電話を一方的に切った。
:08/03/14 11:13 :PC :8NQ8mT3U
#117 [しゅん]
こんなん言われたら普通は自分の行動を思い返すやろーね。
でも、こん時の俺は、未来態度に少し違和感を感じる程度で
一時たったら落ち着くやろうっち感じやったんと思う。
:08/03/14 11:14 :PC :8NQ8mT3U
#118 [しゅん]
《未来、何ち?》
そう俺に聞く嵐。
「ん〜別に。たいした事やねぇ」
俺はそっけなく返した。
嵐に
《お前ら、最近会ってねんやろ?祐子が言いよったけど》
そう聞かれ、少し焦った。
:08/03/14 11:15 :PC :8NQ8mT3U
#119 [しゅん]
「ん〜そーやね。会ってねぇね。あいつからもあんま連絡こんし」
《お前、それでいん?》
「別に〜。考えてもねかったな」
《お前未来ほったらかしすぎぞ?ぜってぇ。あいつの立場になってん?》
「まぁ、今呆れられたけど…あいつもそっけねぇしね。俺、今は友達と遊ぶほうのが楽しいんちゃ」
《誰も友達と遊ぶなとは言わんけど…でも、付き合いよるんやろ?お前ら。
どしたんかちゃ!!お前らしくねぇぞ?》
「別に。そんな深く考えてねぇし。お前らも、あんま会ってねぇやろ?」
《俺らは会わんでも、連絡はまめに取るようにしとるし、お前みたいにほったらかしたりしてねぇし。今はお前と未来の話しよんやって。俺らのことは関係ねかろ!》
「ふーん。何でそんなんキレとんかちゃ!まぁ、俺らとお前らは違うし。俺には俺のやり方があるけん」
《何かちゃその態度。話はせないけんなっち思っとったけど…お前いい加減にしとかんと痛い目合うぞ。》
「何?痛い目っち」
《未来はお前とこれからどうするんかを考えよるみたいやけさ。最終的にどうなるかはわからんけど?》
この言葉を聞いた俺は何も動じなかった。
いつもの冗談やと思ったから。
:08/03/14 11:16 :PC :8NQ8mT3U
#120 [しゅん]
「はいはいちゃ!それはねぇね」
自信満々の俺に嵐は続けた。
《お前、どっからの自信なん?》
また少し焦る俺。
「はぁ〜〜出た出た。そんな深刻な顔してどーするん?」
実際、焦りながらも強気に出るしかねかった。
:08/03/14 11:17 :PC :8NQ8mT3U
#121 [しゅん]
俺の言葉に嵐は呆れた様子で、でけぇため息をついた。
《真剣にやけの。分かるちゃ!お前今ちょっと焦っとるやろ?ちょっとは真剣に考えてみろ!
俺も直接未来から聞いたわけやねぇし、祐子も何も教えてくれんけわからんけど。俺の勘!!
未来に対する気持ちがわからんくなったんならさっさと振れ!》
「いや、別に気持ちがわからんとかやねぇよ?ただ今は未来のこと考えれんっちゅうか。
好きは好きなんやけど…自己中なのもわかっとるし、俺わがままやなとも思うん。
もうわけわからんな〜俺。」
:08/03/14 16:29 :PC :8NQ8mT3U
#122 [しゅん]
《わかるちゃ!それは。いっつも気持ちが一定なわけやねぇし。常にどっちかに傾いとるんちゃ。
それが、今は未来がお前のほうに傾きすぎとるだけなんやねん?
誰にだって、不満とか不安はあるしそれを理解し合っていかんと
ただダラダラ付き合いよるだけじゃ意味ねぇやん。
もっと、未来の気持ちを理解しようとせーや。
あいつはお前の為に必死なんぞ?
何の為に、お前は未来を引きずっとったんか?
こうなる為か?
頭冷やせ!!》
何も言えなかった。
俺はたった今、未来からかかってきた電話も切った。
:08/03/14 16:29 :PC :8NQ8mT3U
#123 [しゅん]
《今未来からの電話やったんやろ?お前、まじ気づくのおせぇ。》
俺は何も言えないままその場に座っていた。
そんな俺に嵐は続ける。
:08/03/14 16:30 :PC :8NQ8mT3U
#124 [しゅん]
《俺が言わんでも、もうわかっとるやろうけど。何でお前はいっつもそうなんかね。
普段、人の立場を考えられるお前が何で未来のことになったら考えれんの?
アホやろ。
何かさ、虫の知らせやねぇけど。
ふと電話したんちゃ。未来に。お前の態度みよっても安心できるような行動は一切とりよらんやったし。
未来どう思っとるんやっか〜っち軽い気持ちでな。
そしたらさ、あいつ、何ち言いよるかわからんぐらいグチュグチュ言いよってからさ。
めっちゃ泣き出して。
別れた方がいんかもとか言い出して。
俺、めっちゃ焦ってからさ、別れるとか考えるのは、まだ早いっち言ったん。
冷静になれっち。話合いせんとっち。
そしたら、あいつ意外に冷静でから…
一回話したけどしゅんはかわらんやったっち。
その後も話したいけど、時間作ってもらえんかったっち。
多分、相当自分で色々考えたんやろね。
お前は未来に話しをさせる場すら作ってねんちゃ。
どうしたらいいんかわからんくなるのなんか当たりめぇやん?
アイツが今の電話、どんな気持ちでしたかお前には伝わったと思うけんそのことにはあえて何も言わんけど。
取り返しのつかんことしてねぇ?
自分がしてしまったことわかるやろ?何しよん?はよ行けや!!!》
:08/03/14 16:30 :PC :8NQ8mT3U
#125 [しゅん]
俺は、そのまま車で地元まで走った。
早く未来に謝らんとっち、めちゃめちゃ飛ばして走った。
行く途中、未来に電話をかけてもでない。
何回もかけるのに、出なかった。
メールをしても返ってこない。
俺の焦りは悪いほうに悪いほうに加速する。
連絡が取れないまま、未来の家に着いた。
時計を見ると、バイトの時間にせまっていて、慌てて、友達にシフトをかわってもらった。
:08/03/14 16:31 :PC :8NQ8mT3U
#126 [しゅん]
未来の家に着き、少しだけ気持ちを落ち着かせた。
家に着いたんやけど…
出てきてくれん?
そうメールを送ると
意外な返事が返ってきた。
電話がかかってきて、慌てて出ると
落ち着いた声で
『鍵開いてるから入ってきて。』
そう言う未来。
「いや、いいんか?勝手に入って」
『大丈夫。俊しかおらんし』
言われた通り、ドアを開け未来の部屋に向かった。
:08/03/14 16:32 :PC :8NQ8mT3U
#127 [しゅん]
ドアをノックしても、返事がない。
そっと開けると、未来はベットに寝転んだまま反対を向いていた。
部屋は散らかっている。
この状況は、前に見たことがあった。
中学の時、さゆりとのことで未来に辛い思いをさせたとき
あの時も未来の部屋は散らかっていた。
嫌な予感が俺の心を駆け巡る。
:08/03/14 16:32 :PC :8NQ8mT3U
#128 [しゅん]
部屋に入り、ドアを閉めたが、そのままどうしていいのかわからなかった。
立ったままの状態で俺は
「今までごめん」
その一言を言った。
その言葉を言った瞬間、未来は背中を震わせた。
泣いていた。
未来の傍に行き、涙を手で拭いながら
「ほんと、自分勝手でごめんな。ほんとごめん」
ますます涙が溢れる未来を俺は抱きしめることしか出来なかった。
:08/03/14 16:33 :PC :8NQ8mT3U
#129 [しゅん]
『しゅん。もう遅いよ。』
その一言で俺は抱きしめた手が緩む。
未来は俺から離れ、目を見て言った。
『しゅん。もう終わりにしよう?もうこんな辛い思いしたくない』
今までの俺の行動、言動、全てがこの未来の涙には詰まっている。
俺が、楽しい時間を過ごしていた時間。
未来をほったらかしていた時間。
それは、こいつにとってめちゃめちゃ辛い時間やった。
今、それに気付いた俺はただ未来を見つめることしか出来ん。
まじで情けねぇな…
:08/03/14 16:34 :PC :8NQ8mT3U
#130 [しゅん]
「今までごめん。ほんとにごめん。謝っても今更遅いっちわかっとる。けど、終わりにするのは無理。わがままっち思う。
自分勝手っち思う。でも、お前と別れることは俺には出来んちゃ…」
この時の俺は必死だった。
嵐の言葉も、未来の涙も俺の心にしみている。
嵐の言葉はほんとに元の自分に戻らされた。
今まで何で気づかなかったのか不思議なくらい、未来の気持ちが痛いほどわかっていた。
そんな俺の気持ちに反し
未来は俺の目を見たまま首を横に振った。
:08/03/14 16:36 :PC :8NQ8mT3U
#131 [しゅん]
未来の肩に手を当て、
「お願いやけ。そんなん言わんでや。今までな、俺はほんとほったらかしとったっち思った。
どっかで、お前は俺と別れきらんっち気持ちがあったんやろうな。
でも、それは俺の方なんちゃ。
お前と一緒やから、こうやって俺は野球も勉強もバイトも頑張れよったんちゃ。
それをわかっとるはずやったのに、こんなんなってしまってごめん。
俺はお前が必要やけん。
そんなん言うなよ。」
そう言っても未来は首を横に振った。
:08/03/14 16:36 :PC :8NQ8mT3U
#132 [しゅん]
『もう決めてたの。電話したときに、しゅんが会ってくれんかったらもう終わりにしようっち。
だから、バイト終わってでもいいからっち。何時になってもいいからっち。
そう言ったのに、しゅんは会ってくれんかった。
決めたん。やから・・・』
未来の涙は止まることを知らないのか
でけぇ目から、次々と出てくる。
:08/03/14 16:37 :PC :8NQ8mT3U
#133 [しゅん]
『しゅんのごめんなんか聞きたくない!!
あたしが今までどんな気持ちでしゅんを待ってたかわかる?
待つことも大事っち思った。
友達と遊んだり、先輩と遊んだり、そんなんも楽しいんやっち。
長く付き合っとけば、そんな時もあるっち。
そう思って、切換してたつもり。
あたしがしゅんに依存しすぎてた部分もたくさんあると思う。
それはすごく反省してる。
でも、あたしには出来んかったん。
頑張ったつもりやけど出来てなかったん。
もういいやん。
こんな思いしたくないん。繰り返したくない。
しゅんにはあたしなんか必要ないよ』
未来の目から涙は消え、俺の目をしっかり見ながら言い切った。
そして続ける。
:08/03/14 16:38 :PC :8NQ8mT3U
#134 [しゅん]
『しゅん。あたし浮気したの。最低な女やろ?しゅんが相手してくれんかったから。他の男に目がいってしまった。
こんな女しゅんから願い下げやん!!」
またこれも言い切った。
浮気…??
未来が?
何で?
何の為に?
誰と?
未来はそんなんする女やない。
絶対に。
なんに・・・
:08/03/14 16:38 :PC :8NQ8mT3U
#135 [しゅん]
「ウソやろ?そんなウソついて俺を離れさせようとしよんやろ?
お前、まじでそんなん許さんぞ」
ウソでこんな発言していたとしたら
ほんま願い下げや。
こんな単純なウソで俺をだまして別れようとすることはまじで許せんかったから。
こう言った俺に対し未来は堂々と続けた。
『こんなことでウソついてどうするん?
浮気っち最低やね。
自分でして思ったもん。ごめん。」
:08/03/14 16:38 :PC :8NQ8mT3U
#136 [しゅん]
未来の目はまじで、その目からも浮気をしたという事実が伝わってくる。
俺はショックを隠しきれなかった。
まじで泣きたかったし、本気で涙が溢れそうになった。
未来はそんなんする奴やねぇ。
そう信じたいのに、信じれん。
『あたし、しゅんが思っとるような女やないよ。
最低。』
そう言ってメールを見せた。
ハートや絵文字がいっぱい使ってあるメールに
会う約束をする内容や、遊びに行く約束をしたもの。
もう途中からは見なかった。
:08/03/14 16:39 :PC :8NQ8mT3U
#137 [しゅん]
「わかった。もう別れやな。浮気?とぼけんなよ!たとえお前でもそれは許せん。
別れてからしろや!
他の男の物になったお前なんかまじいらんわ。」
浮気をしていたという事実と俺がほったらかしたからやっちいう後悔とが入り混じり
イライラが収まらなかった。
:08/03/14 16:39 :PC :8NQ8mT3U
#138 [しゅん]
『しゅん。ごめんね。こんなあたしでごめんね。』
「何で謝るん?浮気した?とぼけるなや。お前がそんな女とは思わんやったわ。
俺がほったらかしとったのは、まじでわりぃっち思っとる。
でも、それやけっち浮気していいわけやねかろ?
ほったらかしとったのは、俺やんっち言われたらそれで最後やけど、お前が浮気したっち聞いた今
その涙も全部ウソにしか見えんわ。」
謝る未来を尻目に俺は目もあわせなかった。
:08/03/14 16:55 :PC :8NQ8mT3U
#139 [しゅん]
『ごめんね。ほんとごめん』
泣きながら言う未来に
「うるせぇちゃ!黙れ!謝ったって浮気した事実はかわらんかろーが!」
気付いたら強い口調でこんなことを言っていた。
それでも、犬みたいについてくる未来をみると
情なのか何なのかわからんけど、胸が押しつぶされそうになった。
:08/03/14 16:56 :PC :8NQ8mT3U
#140 [しゅん]
それでも俺の目の前に移動してきた未来は
『最後でいいけん聞いて?
また、いつかしゅんと会えることがあったら、そん時どうするかな…
でも、しゅんを好きになってよかったっち、しゅんと付き合ってよかったっち
あん時のあたしがおるから、今のあたしがおるんやって
そう思えるようになってたいな。
あの時は楽しかったねっち笑顔で話せたらいいな…
最後までわがままでごめんね。』
必死に涙をこらえ、笑顔を作り
時々目をそらしながら俺に言った。
それでも、笑顔で話せたらいいなっち言うときには
涙は目から溢れ次々とこぼれた。
:08/03/14 16:56 :PC :8NQ8mT3U
#141 [しゅん]
その目を見ると、なぜかもう引き止めることが出来なかった。
強く当たったせいもあったと思う。
抱き寄せたいのに出来ない。
目の前に未来はおるのに、俺は口も手も動かすことすら出来なかった。
一時そのままの状態で無言が続き
どんぐらい時間がたったんやか。
今までにあったことやこれからのこと、色々と考えよる間に
未来の涙はいつの間にか止まっていた。
:08/03/14 16:57 :PC :8NQ8mT3U
#142 [しゅん]
「俺、帰るな。もうほんまのさよならやな。
お前はそれがいんやろ?」
さっき、未来が浮気をしていたことで俺から別れると言ったんに
最終的には、未来が決めるような言葉を言ってしまった。
そう聞くと
未来は少しためらいながらもしっかりと頷いた。
未来にはもっと押してほしいっち気持ちがあったと思う。
俺がもっと別れたくねぇっちいい続ければ、戻っていたとも思う。
俺の知っている未来の性格なら、100%そうなる自信があった。
でも、俺は押さなかった。
俺にはそんな資格すらねぇ。
自分勝手で自己中で。
好き勝手してきた結果はこうなった。
自業自得や。
未来がどんな思いで俺を待ち続けていたかとか
未来の気持ちを考えると、もう俺には押せなかった。
そして、浮気と言うこの二文字が、そうさせなかったのかもしれない。
:08/03/14 16:57 :PC :8NQ8mT3U
#143 [しゅん]
「わかった。じゃあな。」
そう伝え、うずくまる未来姿を目に焼きつけて部屋を出ようとした。
後ろから
『しゅん』
っち声がして振り向くと、未来は泣きながら俺を見ている。
その顔を見ると、俺も涙が出そうになった。
必死にこらえながら
「ん?」
っち言うと
一時黙った後
『最後に手繋いで?』
そう言った。
俺は未来に向かって手を差し出すと、未来は手を重ねギュっと握った。
未来の手は冷たく冷え切っていた。
相変らずちっせーで俺の手にすっぽりはまる。
:08/03/14 16:58 :PC :8NQ8mT3U
#144 [しゅん]
『やっぱりしゅんの手はおっきいね。そんでゴツゴツしとる』
「お前がちっせーんちゃ!野球しよるんやけ当たり前やろ?」
『そっか・・・・。しゅん。今までありがとう。』
最後まで言うのに時間がかかったが、未来は言い切った。
:08/03/14 16:59 :PC :8NQ8mT3U
#145 [しゅん]
「俺こそ、すげぇいっぱいの思い出ありがとな。
俺は、お前が誰かと幸せになっとる姿を見て初めて、お前と付き合ってよかったっち思えると思う。
俺はお前にとって必要な人間やったんやなっちな。
やから、幸せになれよ!!
ほんとは俺が幸せにしてやりてかったけど…
出来んかったな。
約束したんに幸せにしてやれんくてごめん」
そう言って手を離し、部屋を出た。
車に一気に乗り込み、振り返らずそのまま走らせた。
:08/03/14 16:59 :PC :8NQ8mT3U
#146 [ナホ]
すごい ぃぃです
最後まで頑張って書いて下さいね(*^_^*)
:08/03/16 22:37 :W53T :qVL5uSlo
#147 [我輩は匿名である]
あげます
:08/03/31 12:21 :SH904i :n/mbb7so
#148 [ゅぁ]
ァゲ★
:08/04/07 19:39 :W42K :Z0e4sQHQ
#149 [☆、]
上げます(^-^)/
:08/04/12 23:55 :SH902i :3FxbvjMU
#150 [しゅん]
ナホさん!
読んでくれてありがとう!初書き込みやね?
すごいいい…か笑
嬉しいわ★
ありがと!!よかったら感想のとこに書き込みしてや〜〜
お願いしまっす!!
147さん
ゆあさん
☆、さん
あげてくれてまじさんきゅー!!
ずっと更新できんでまじごめんな〜〜
おまたせ!今から一気に更新や〜〜〜笑
:08/04/14 18:43 :PC :oHeZSy4c
#151 [しゅん]
俺の目には泣き崩れる未来の姿が焼きついて離れなかった。
寮に戻り、部屋に入ると嵐が待っていた。
俺の表情で気づいたのか、嵐は何も聞かない。
《話せるときがきたら、そん時話して。ちゃんと聞くけん。》
下を向き、いつもの嵐の表情ではなかった。
:08/04/14 18:43 :PC :oHeZSy4c
#152 [しゅん]
「別れた」
このたった3文字。
たった3文字やけど、色んな思いが詰まっている。
嵐はそれを感じ取ったと思う。
《いや、わりーけどやっぱ俺聞きたくねぇ。聞く自信ねぇわ》
そうもらした嵐に俺は無理矢理話した。
話さんとどうにかなりそうやったから。
誰でもいいけん、たまったもんを吐き出したかった。
表情を硬くする嵐をよそに俺は全てを話した。
話し終わると、嵐は頭を抱え泣いていた。
話す俺も泣いた。
:08/04/14 18:44 :PC :oHeZSy4c
#153 [しゅん]
涙を流して過去に戻れるなら、いくらでも流す。
でも、いくら流してもその過去に戻ることは出来ない。
やり直したいことなら山ほどある。
でも、もう俺らは終わった。
自分自身に未来と終わったという事実を突きつける為に俺は未来のメモリーを消した。
嵐の目の前で。
けじめっち思ったんかな。
多分、未来も同じ行動を取ったんやないかなと思う。
けじめ。
けじめっち何なんかな。
ようわからん。
:08/04/14 18:44 :PC :oHeZSy4c
#154 [しゅん]
今まで、一緒に歩んできた道がどこかで二つにわかれて
別々の道を歩むことになった。
俺がそのきっかけを作ったのは間違いない。
そんなことは、痛いほどわかっている。
でも、こんなことになるとは全く予想もしてねかった。
俺の行動からこんなんなるとか思ってもみなかった。
あの時、もっと未来に謝れば結果は違ったんか?
もっと、引き止めれば今も一緒におれたんか?
せんかった俺は意気地なしか?
いっぱい女が溢れとる中、未来という女と出会って好きになった。
付き合った事実は今もこの先も変わらない。
未来が自分の女として過ごしてきた日々が、思い出に変わる日。
こんな日が来るぐらいなら、俺は二度と恋愛なんかしたくねぇ。
未来とのことを過去になんかしたくねぇから。
そんなことを思いながら、その夜は眠れなかった。
目を閉じても、未来の全てがまぶたの裏に映って
また、俺に涙を流させる。
また、俺の引きずる人生が始まった。
:08/04/14 18:45 :PC :oHeZSy4c
#155 [しゅん]
何週間かして。
嵐と部屋で話をしていた。
別に何の気なしに、嵐の携帯のカメラをいじっていると
ゆーちんからメールが来た。
「ゆーちんからメールぞ?」
そう言う俺に
嵐は
《何ち?》
俺らは、あんまプライベートもくそもねぇっちゅーか。
メールとか見られても、別に嫌やねぇし
お互い、そんなことに関心がねぇっちゅーか。
前からそんな感じ。
この日も、普通にゆーちんから来たメールを俺が開けた。
:08/04/14 18:45 :PC :oHeZSy4c
#156 [しゅん]
【未来があたしに送ったメールあったやん?しゅんくんで悩んでるっちメール。まだある?あったら転送して。】
俺のことで悩んどるメール?
何それ。
そのまま、嵐に読むと
嵐は慌てて、俺から携帯を取り上げた。
そんなんもうおせぇし、知ってしまった以上、聞き流すことなんかできんかった。
しばらく、二人で言い合いをし決着つかず。
俺も、未来からきたメールを見ればますます自分を追い込むと思うし
吹っ切れんくなることなんかわかっていた。
それでも見たかった。
:08/04/14 18:46 :PC :oHeZSy4c
#157 [しゅん]
嵐に頼みこみ、やっとの思いで見せてもらったメール。
嵐から転送してもらったのがあるけん、そんまま載せるわ。
受信 未来。
ゆーちーんーー。
ゆーーーーちんーーー。
もううちらダメかもしれん。
ここ2ヶ月ぐらいしゅんがしゅんやないん。
別人みたい。
会える?っち聞いてもね、予定が入ってるとかバイトが忙しいとかでいつも断られるん。
何かもう、会える?っち聞く自分がバカみたいに思えてから…
断られるの辛いし、もう最近は聞くこともしてないで、メールすら送ってないん。
久しぶりに会ってもね、しゅんは携帯気にしてたりして…
しゅんはわからんようにしよるんやったみたいやけど、わかるやん?
デート中なのに。
ムカツクけん、頭が痛くなったとか言って帰ったこともあるんちゃ!!
:08/04/14 18:47 :PC :oHeZSy4c
#158 [しゅん]
新しく好きな人とか出来たんかな〜っち思ったり。
そんなんしゅんはせんっち信じてるけど、こんな事が続くとね…
多分、今しゅんは友達と遊ぶほうが楽しいんよね…
でも、付き合ってるんに連絡も取らんくて何をしよるかもわからんし。
それだけが、付き合いよるっちことやないけど…
意味あるんかなぁっち思って。
ほったらかされてるなぁっち。
気を紛らわす為に、あたしもっち思ってバイトの人とかといっぱい遊んでもらったり
相談しても、やっぱり何か寂しいん。
しゅんから連絡くるまで、自分から絶対送らんっち変な意地張ってたりしたけど
言い聞かせても言い聞かせても、自分が惨めになるばっかりで何の得もなかった。
昨日ね思い切って会える?っち聞こうと思ったんやけど…出来んやったっちゃ…
明日は言えるかな…
しゅん、あたしのこと嫌いになったんかなぁ?
もう好きやないんかなぁ?
あたしおらんくていいよね?こんな存在なら。
付き合いが長くなるとこんなん当たり前なの?
しゅんを好きな気持ちは変わらんのに。
同じ気持ちっち思ってたんに。
どうしたらいいかわからんくてね、毎日泣いてばっかなん。
勝手に涙出てきて、毎日目が腫れて大変なん。
嵐なら何か知ってるかなぁ?ゆーちん聞いてる?聞いてたら教えて?
あたしに悪いとこあったなら、頑張って直すけん。
もうすぐ2年になるのに…うまくいかんね。
こんな思いするぐらいなら、別れたい。
今まで別れたいとか思ったことなかったんに
もう、頑張れん。
:08/04/14 18:48 :PC :oHeZSy4c
#159 [しゅん]
俺はこのメールを見たことを後悔した。
やっぱ、嵐の言う通り見るべきものではなかった。
どん底に落とされた気分。
受信していたのは結構前。
呆然とする俺に嵐は一言こう言った。
《だけ言ったろ。アホか》
:08/04/14 18:48 :PC :oHeZSy4c
#160 [しゅん]
調子が悪いと言って途中で帰ったあの日も
用事を思い出したと言ったあの日も。
あいつが俺に気を使ってついた精一杯のウソ。
どんな気持ちで俺にこう言ったのか。。。
せっかく会えたのに、こんな事を言った未来の心の中は
俺には計り知れない、気持ちがあったと思う。
言わんといけん状況を作っりよったんは俺なんに。
何で俺はこんな事に気づかんやったんやか…
:08/04/14 18:48 :PC :oHeZSy4c
#161 [しゅん]
そして何より、あの時電話してきた未来の気持ちを考えると体中に鳥肌が立って一時おさまらなかった。
前の日に出来なかった電話。
次の日してきた電話は精一杯の勇気を出したんに、俺はまたつき返した。
何しよん、俺。
ほんまにどうしようもないアホ。
:08/04/14 18:49 :PC :oHeZSy4c
#162 [しゅん]
でも、そんな後悔をしても今更何もかわることはねぇ。
俺は、そういうことをしてしまったんや。
後悔よりも先に進む努力も必要と思った。
自分がしたことを受け止め、胸に刻み、二度と同じことを繰り返さないと自分に約束する。
そして、少しずつ前に進む。
そうした方が自分の為にも、あんな思いまでして別れを選んだ未来の為にもいいと思った。
実際、そん時は出来てなかったと思うけどね。
:08/04/14 18:49 :PC :oHeZSy4c
#163 [しゅん]
そう自分の中で決めた矢先。
未来との2年記念日が来た。
尚のこと後悔が先行する。
もしあのまま何もなく続いとったら、俺らは一緒に2年を祝って
これからもずっと一緒におるっち約束しとったんやろーなとか
記念にずっと買えんやったペアリング買ったりしたんやかとか
至らん想像ぱっかして、憂鬱やった。
自分が悪いのはわっかっとるから余計にな。
:08/04/14 18:49 :PC :oHeZSy4c
#164 [しゅん]
そんな気持ちのまま何ヶ月か過ぎ、春休みに入った。
野球も始まり、また嫌にでも引き締まらなんないけん時期に入る。
春季キャンプやオープン戦も始まる。
3年生としての覚悟や自覚も必要になってくる。
新たに入ってくる1年にも負けられん。
:08/04/16 16:01 :PC :mUAa/LuU
#165 [しゅん]
そんな忙しくなっても、寝る前になれば未来のことを思い出し
必死に涙をこらえる自分がいた。
嵐とゆーちんが続いていることに対して苛立ったこともあった。
人間っちきたねぇね。
こんなん思う自分が嫌で仕方なかった。
:08/04/16 16:01 :PC :mUAa/LuU
#166 [しゅん]
でも…
こんなん言うのは、良くねぇんかもしれんけど…
未来と別れていいこともあった。
未来に対する思いを思いっきり野球にぶつけた俺。
結果はついてくるもんなんやな。
もともと肩はつぇー方やったけど、遠投で部内1位。
足も部内2位。
打率もかなりあがった。
ほぼレギュラー獲得。
これはこれで嬉しかった。
練習も今まで以上に頑張ったし、その結果が形になったんや。
やっぱ、野球をやるからには結果を残したいっちゅーのは当たり前やったし、
大好きな野球やからこそそういう思いは常にあった。
:08/04/16 16:04 :PC :mUAa/LuU
#167 [しゅん]
「これ、未来が聞いたら喜んでくれたやか…」
考えたらいけんっちわかっとるんに
思ってしまう俺。
つれーで逃げ出してぇで泣きてぇで。
そんな葛藤をしながら、眠りにつく毎日。
毎日、どうにかなりそうやった。
:08/04/16 16:06 :PC :mUAa/LuU
#168 [しゅん]
新学期が始まり、あわただしく過ぎる毎日。
嵐とゆーちんは相変らず、続いていた。
でも、ゆーちんは就職し社会人。
嵐は学生。
今までと過ごす環境が変わることに俺は心配していた。
俺らは平日はそれなりに暇もある。
野球しよるっち言っても、学生やしな。
そんで、土日は試合だの練習だのかなり忙しい。
ゆーちんはその逆。
ちょっとしたことで、すれ違いが起きることが俺は一番怖かった。
:08/04/17 16:02 :PC :Gqf6XYU.
#169 [しゅん]
俺の心配をよそに順調に続く二人。
続くのはやっぱ嵐やけと思った。
嵐の気遣いでと思うが、ゆーちんと嵐が一緒におるときに俺はほとんどあったことがない。
俺が未来のことを引きずっとるのはわかっとったし、ゆーちんも気まずいやろーけな。
でも、偶然会ってしまった。
:08/04/17 16:02 :PC :Gqf6XYU.
#170 [しゅん]
俺は足を痛めて、みんなとの練習と別メニューでトレーニングしていた。
怪我に無縁やった俺にとっては結構きつかったな。
みんなに置いてかれるみたいで嫌やった。
そんなある日。
みんなは部外練習に行き、俺と他に故障中の奴ら何人かは寮内で自主トレしていた。
自主トレと言っても、俺の場合はひじが使えんやったから
素振りも出来んし、捕球練習も、キャッチボールも出来んかった。
走りこみぐらいかな…
そんなんこんなしよったら、足動くんやけっちみんなにパシられコンビニまで買出しに行かされた。
:08/04/17 16:03 :PC :Gqf6XYU.
#171 [しゅん]
その途中。
前から、ゆーちんらしき人がこっちに向かって歩いてきていた。
目はいい方やけど、ここ最近会ってねぇし、自信がねぇで…
でも、近づいてくる姿を見てゆーちんと確信した。
向こうも俺に気づいたのか、何となく気まずい感じ。
でも引き戻ることも出来ず、お互い歩き続けた。
:08/04/17 16:03 :PC :Gqf6XYU.
#172 [しゅん]
「お!久しぶり!」
最初に話しかけたのは俺。
その言葉を聞いて、ゆーちんはビックリしながらも笑顔になった。
【久しぶり!元気?】
「元気ばい!ゆーちんも元気そうやね!」
【うん!元気!!】
そんなどうでもいい言葉やったけど
何かゆーちんを見ると未来の姿が思い浮かんで泣きそうになった。
:08/04/17 16:04 :PC :Gqf6XYU.
#173 [しゅん]
「嵐やろ?どしたん?何かあったん?」
【今日会う予定してて、連絡しても返事こんけん何かあったかなぁっち思って来てみたん。おる?】
「嵐?練習行っとるけど…」
【うそ?休みっち言いよったんに…】
ほんとはその日練習は休みやったんやけど、急に朝一でコーチから集合がかかり練習になった。
まじバタバタやったし、ゆーちんに連絡する暇がねかったんやろーね^^;
そのことをゆーちんに説明して、コンビニまでちょっと話をして
嵐に連絡させるわ!っち言って寮に戻ろうとしたとき。
:08/04/17 16:05 :PC :Gqf6XYU.
#174 [色男]
(明日からオレは)
オレの名前はたけし。これからオレが体験してきた恋愛を話したいと思う。
荒らしや中傷はお願いですのでご遠慮ください。
:08/04/17 16:05 :N704imyu :Vcx6w7NE
#175 [しゅん]
ゆーちんから
【嵐が練習終わるまで話せる?】
そう言われた。
ゆーちんが俺に話?
意外な展開に頭が真っ白になり、それでも未来のことっちゅーのは直感でわかった。
「別にいいけど…。未来の話なら断る」
そう言うと
ゆーちんはがっかりした様子で苦笑いをした。
【ううん。そんなんやないよ!嵐が来るまで相手してよ!】
そう言うゆーちんの俺は話を聞いた。
コンビニで頼まれたものを買い、近くの公園に立ち寄った。
:08/04/17 16:05 :PC :Gqf6XYU.
#176 [色男]
オレの初恋は保育園の時の先生だ。
今は顔すら思い出せないけど確実に恋をしてたと思う。
でも先生から見たらやはり保育園生。
実るはずもない初恋だった。
:08/04/17 16:08 :N704imyu :Vcx6w7NE
#177 [色男]
そんな俺も小学生になり小学生らしい恋をした。
今じゃ覚えてないけど。
話は飛んでオレは中学生になった。 中学2年の時にあまり可愛くないけど巨乳の子に告白をされた。
当然返事はOKだ。
なぜなら巨乳を触りたいという好奇心を押さえられなかった。
:08/04/17 16:12 :N704imyu :Vcx6w7NE
#178 [色男]
付き合った相手の名前はマヤ。 学校が終わると毎日マヤと一緒に帰った。
ある日マヤとオレでオレの友達んちに行くことになった。
三人で仲良くお話。ゲームをした。
オレは睡魔に襲われた。 今思えばあの時寝なければよかった。
:08/04/17 16:17 :N704imyu :Vcx6w7NE
#179 [色男]
オレはいつの間にか寝ていた。
目を覚ますとマヤと友達がいない。
あれ? どこにいったんだろ。
友達の部屋には二段ベットがある。 さりげなくベット上のベットを覗いてみた。
(みーつけた♪)
:08/04/17 16:19 :N704imyu :Vcx6w7NE
#180 [色男]
友達がマヤの上に乗っかっていた。
オレは激怒した。 怒鳴りながらマヤのおっぱいを見ていたな。
その後友達を連れ出して話をした。
オレ(てめー人のおっぱい勝手に触んなや!)
友達(ごめん)
オレ(ちっ。まぁいいや。あいつもわりーからな。 …でどうだった?)
:08/04/17 16:24 :N704imyu :Vcx6w7NE
#181 [色男]
友達(何が?)
オレ(とぼけんなよ!オレより早く卒業しておいて!…。エッチはどうだった?)
友達(最後だよ。)
オレ(マジ? 俺も卒業してくるから待ってて!)
友達(あっ。うん)
:08/04/17 16:26 :N704imyu :Vcx6w7NE
#182 [色男]
最後 ×
最高 ○
:08/04/17 16:28 :N704imyu :Vcx6w7NE
#183 [色男]
部屋に戻ったらマヤが申し訳なさそうな顔でオレを見た。
マヤは(ごめんね)と言った。 と同時にオレはマヤに抱きついた。
マヤ泣いてた。そしてエッチをした。
うん童貞のオレでも分かったよ。 中出しされたんだね。
だから俺もしたよ。 だって子供が出来ても誰の子か分からないでしょ。
:08/04/17 16:32 :N704imyu :Vcx6w7NE
#184 [しゅん]
ベンチに座り、俺らの間には微妙な距離がある。
「天気いいなぁ今日。嵐とどこ行く予定しとったん?」
【ん〜はっきり決めてないけど、天神ブラブラする?っち言ってた。嵐が買いたいものあるんやって】
「そう言えば、買い物行きてぇとか言いよったな。てか天気いいんやけ、別んとこ行けばいいんにな」
【そうなんやん。あたしは彼氏と買い物するのとか苦手なんやけどね…】
「苦手なん?」
【うん…。気ぃ使うし、買い物は女同士で行きたい派かな…】
:08/04/18 09:15 :PC :Cl/4Pi7c
#185 [しゅん]
ゆーちんがそんな発言するとはめっちゃ意外でびっくりした。
結構、二人で買い物行ったっち聞きよったけん余計にやな笑
嵐、気づいてねぇけん…多分。
そんなことを聞きながら、未来は一緒に買い物しやすかったなぁとか
いっつも買い物行こうっち言いよったなぁっちゆーちんと比べていた。
:08/04/18 09:16 :PC :Cl/4Pi7c
#186 [しゅん]
あと〜〜みんなにお知らせっちゅーか…
小説にな、何か変な書き込みがあってからさ〜。
わけわからんの何個か書かれたんよな。
それで、俺しか書けんよーに制限かけました。
ここはアンカーも一番に書きこんどるし、読みにくくなることはないと思うんよな〜。
でも、もしそれで不都合とかあれば感想で言ってな!
次の作戦を考える!笑
↓感想
>>2感想に書き込みくれた人にはちゃんと一人ずつコメント返すけん、じゃんじゃんくれ〜〜〜〜!!!
なんだかんだで、感想嬉しいんよな♪
よろしくです!!
:08/04/18 15:09 :PC :Cl/4Pi7c
#187 [しゅん]
【最近どう?】
ゆーちんの言葉にはっと現実に戻され、とっさに出た言葉。
「ん〜〜さっぱりやな。」
【さっぱり??】
「ん?」
【しゅんは今怪我してるっち嵐言ってたけん。】
俺はてっきり、恋愛の話をされたかと思って答えたけど
ゆーちんは違っていた。
野球の話。笑
:08/04/25 11:11 :PC :Um4sD/3c
#188 [しゅん]
「ん〜〜まだもうちょっとかかりそうやな〜今まででけぇ怪我とかしたことねかったけね」
【そっか〜嵐も心配してたよ!!】
「まじで?俺の前ではめっちゃいじるくせに実は…あいつ可愛いやん」
こう言うとゆーちんは大爆笑して、でも俺は何もおもろいこと言ってないんに…
ゆーちん大丈夫か?とか思った。
【お互いそう思っとるんやね!!嵐も全く同じこと言いよったよ!!】
そんなん言われると照れて耳が赤くなるのがわかった。
:08/04/25 11:11 :PC :Um4sD/3c
#189 [しゅん]
そんなとき、不意に
【恋の方はどう?】
そうゆーちんに聞かれ、言葉が詰まった。
「別に〜。野球に専念しとったから、何もないわ!」
【そっか。】
そう言ったきりゆーちんは黙り、沈黙のまま時が流れた。
:08/04/25 11:12 :PC :Um4sD/3c
#190 [しゅん]
「未来、元気?」
聞きたい気持ちと、聞いたらいけんっち気持ちが入り混じって
押しつぶされそうやったけど
思い切って聞いてみた。
ゆーちんはビックリした様子のまま動かない。
「元気ならいいんちゃ。結構体弱いし、元気かなっち思っただけ」
:08/04/25 11:13 :PC :Um4sD/3c
#191 [しゅん]
【元気かな。病気してないよ!!】
ゆーちんはその一言しか言わなかった。
何となく、ゆーちんの言葉に引っかかり
「ほんとなん?何かあったとかねぇよな?」
【うん】
また引っかかる。
「その言い方めっちゃ引っかかるんやけど。」
【何にもないけん!!しゅんくん引きずってるんやなぁっちビックリしただけ】
「引きずってねぇちゃ!ただ、もう俺の女やねくても未来のことは心配やけさ。」
強がってこんなことを言ってしまった。
俺は、まだ引きずっとる。
そんなこと、ゆーちんに言えるわけがなかった。
いつ未来の耳に入るかわからんし、未来はもう新しい一歩を踏み出している。
そう自分の中で思っとったから。
例え、そうやなかったとしてもそう思っておきたかった。
:08/04/25 11:13 :PC :Um4sD/3c
#192 [しゅん]
そんな俺の態度にゆーちんはニコっと笑い
【しゅんくん。未来のことまだ好き?】
そう聞いてきた。
「好きやね。めっちゃ好きと思うわ。でも、もう過去にしてぇな。」
【過去?】
「そ!過去。未来とのことはもう過去にしてぇ。いい思い出としてな」
:08/04/25 11:14 :PC :Um4sD/3c
#193 [しゅん]
未来と戻れたら、もう結婚という形に向かって二人とも歩いていくと思う。
そう考えると、俺には未来しか考えられない。
でも、好きでも戻りたいでも、俺にはそんな勇気が無いこともわかっていた。
正直、俺には未来を幸せに出来んかもっち気持ちが多少なりともあって
自信満々について来いとは言えない自分がいた。
2回も同じような目にあわせて、未来にあわせる顔がないのもあったと思う。
昔の俺なら・・・っち思うことが何回もあった。
今やからこそ行けない。
こうやって躊躇する気持ちがある限り、俺には未来を幸せになんか出来んのや。
そう、そのときは思いこんでいた。
やから、ゆーちんにもこんなことを言ったんと思う。
:08/04/28 16:58 :PC :w9G5zJnw
#194 [しゅん]
【そっか…しゅんくんも色々考えてるんやね】
ゆーちんが言った【しゅんくんも】っち言葉に自分が反応するのがわかった。
もっち使うと言うことは、未来も同じっちことや。
そのとき、俺には未来に申し訳ない気持ちでいっぱいやった。
未来と俺とは考え方の視点が違うかもしれんけど、それでも俺のことを考えるっちことは
色々思い返し、過去に戻って、辛いことや悲しかったことを思い出すっちことでもあると思う。
楽しかったこともな。
そんなん、やっぱつれぇーやん?
未来の気持ちを想像すればするほど、俺の心臓が締め付けられた。
:08/04/28 16:58 :PC :w9G5zJnw
#195 [しゅん]
「未来には言わんでな!余計あいつにいたらん思いさせたくねぇし。ゆーちんならわかっとると思うけど」
そう言うと、ゆーちんは頷いた。
「あいつにとって俺は切っても切離せん存在やっち思い込んでたんな。
付き合えば付き合うにつれて、自分に余裕が出来てきてさ。
勝手に未来は俺と別れきらんっちな。
でもな、それは逆やったんちゃ。それに気がついたのは未来から別れようっち言われたときやったん。
アホやな〜俺。何回、繰り返したらわかるんかっち感じやろ?
そんな男、振られるの当たり前やわ〜。
どんなに、好きっち気持ちがあっても、分かり合えんやったらそんなもんカスみたいなもんや。
そんな単純なことに俺は今こうやって反省しとるん。
おせーーーね」
:08/04/28 16:59 :PC :w9G5zJnw
#196 [しゅん]
ふと、ゆーちんを見ると泣いていて焦った。
「何でゆーちんが泣くん??」
【だって〜】
その後は何ち言いよるんかはっきり聞こえなかった。
「いや、俺泣かすようなこと言ってねぇーよな?ちょっ、まじ泣かんでや!」
一時沈黙が続いたが、ゆーちんが泣き止んで冷静さを戻してくれた。
【しゅんくん、頑張ってね!】
そう言ったゆーちん。
何に対してかいまいちピンとこなかったが、とりあえずおう!と返事をした。
:08/04/28 16:59 :PC :w9G5zJnw
#197 [しゅん]
結局、未来の話になったな…たか考えながら
時計を見ると、意外に時間が経っとって…
みんなに買出し頼まれたまま物も俺の手元にある。
ぜってー殺されるとか思いながら、ゆーちんと寮まで戻った。
:08/04/28 16:59 :PC :w9G5zJnw
#198 [しゅん]
野球部の奴らはゆーちんの姿を見ると、何も言わなかった。
気ぃ使ったんやろーな。笑
嵐たちも戻ってくる時間までまだ少しあったけど、ゆーちんは友達のとこに行くと言い寮で別れた。
ゆーちんが去ってから、野球部の奴らからめちゃめちゃ怒られたんやけどね…
:08/04/28 17:00 :PC :w9G5zJnw
#199 [しゅん]
その後、気分転換に外にランニングに行った。
ipodで音楽聴きながら走るのが好きな俺。
いつも、ノリがいい曲やテンションが上がる曲を聴きながらんやけど
その日は切ない曲を選んだ。
その中でも、ケツメの「失恋」
何度もリピートして聞く。
これは俺の心境を綴ったかのような曲で走りながら目に涙が滲んだ。
:08/04/28 17:00 :PC :w9G5zJnw
#200 [しゅん]
みんなはどうかわからんけど、俺はしたら自分が辛くなるっちわかっとることをわざとしてしまう。
こんな歌聴いたら、自分を追い込むっちわかっとって聴いてしまうん。
極限まで自分を追いこまな気が済まんたちたんやろーね。
倍疲れて寮に戻ると、みんなが俺の部屋に集まっていた。
:08/04/28 17:01 :PC :w9G5zJnw
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