言葉
最新 最初 🆕
#301 [あい]
しゅうがこっちを向く。
彼女もあたしを見る。

しゅうは、驚いた顔をしていた。


彼女がしゅうの手を払い、走って行ってしまった。


しゅうは、走っていく彼女を見て、あたしはしゅうを見る。


その状態が続く。

再びしゅうが、こちらを向き、歩いてきた。

「あい、何で?」

⏰:09/03/22 01:26 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#302 [あい]
「「全然連絡くれないから、しゅうの家行こうとしてた。」」


黙るしゅう。


「「何で連絡くれなかったの?彼女と何で一緒にいるの?別れてないの?」」

何も言わないしゅう。
あたしはジッとしゅうを見つめる。

そして、しゅうが言った事は、「ごめん。」の一言だった。


えっ?ごめんって?
……そっか。

⏰:09/03/22 01:29 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#303 [あい]
「「そっか。そうゆう事か。」」

何かバカすぎて、涙なんか出なかったよ。

「違うんだよ、あい。」


「「何が違うの?別れてないんでしょ?」」



悲しそうな顔をするしゅう。
何でしゅうが、そんな顔すんの?

「「好きって言ってさ、あたしずっと連絡待ってたのに。1人で期待して、バカバカしいよ。」」

「好きなのは嘘じゃないよ。」

⏰:09/03/23 01:57 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#304 [あい]
「「別れてないじゃん。しゅうは何がしたいの?わかんないよ…あたし、信じていいの?」」


「信じていい。でも、今あいつと別れられない。」


えっ?
言ってる意味がわからないよ。
何で別れられないの?


あたしを見てよ…
さっき声を出してしゅうを呼んだのに、言いたい事が言えない。

喋るのって、こんなに難しい事なんだな。

⏰:09/03/23 02:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#305 [ぐみ]
いつも見てまス

頑張って下さい

⏰:09/03/23 02:47 📱:F904i 🆔:sxSkB8Q.


#306 [あい]
>>305 ぐみさん

ありがとうございます
頑張ります

⏰:09/03/23 11:22 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#307 [あい]
「「意味わかんないよ。もういいよ。」」


あたしはそうしゅうに言って、その場を離れた。

しゅうは引き止めも、追いかけてもこなかった。

その夜、しゅうからメールが届いた。


【今日はごめん。会って話したい。】




しゅうと会う日。
仕事が終わり、駅前であたしは待っていた。

⏰:09/03/23 11:26 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#308 [彩]


頑張ってねッ(^・ェ・)

⏰:09/03/23 23:50 📱:N04A 🆔:KVNLKEvQ


#309 [あい]
>>308 彩さん

頑張ります

⏰:09/03/24 22:38 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#310 [あい]
ちょっと遅れて、しゅうは来た。

「ごめん、待った?ちょっと授業が延びちゃって。」

しゅう、ちゃんと美容師目指して学校行ってるんだね。


あたし達はお店に入り、適当に飲み物を頼んだ。



「ごめんな、あい。お前にちゃんと謝りたくて。話聞いてくれる?」

あたしは頷いた。

⏰:09/03/24 22:43 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#311 [あい]
「連絡しなかった事、謝る。ごめん。ずっと待っててくれたんだな。」

「「そうだよ。あたし、ずっと待ってた。」」


あたしは、しゅうに言う。


「俺、お前とまたやり直すために、彼女に別れ話したんだ。正直に話した。」

あたしは、机の上で光っているしゅうの携帯が気になった。

「「携帯鳴ってるよ。」」


するとしゅうは、画面を見て、電話に出る。

⏰:09/03/24 22:48 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#312 [あい]
「おう。」

誰だろう?

「今専門の友達といるから、後で行くよ。」


あぁ。彼女か。
専門の友達…嘘まで付いてる。


しゅうが電話を切ると、あたしは言った。

「「あたし、専門の友達じゃないよ。」」


するとしゅうは、ちょっと笑った。
あたしも笑った。


「お前といるって言ったら、大変だよ。」

⏰:09/03/27 00:03 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#313 [あい]
「「何で大変なの?」」

やきもち妬きなのかな?
そんな事を思っていて、あたしはしゅうに聞いた。


「そんな事言ったら、また手首切っちゃう。」


…えっ?
今何て?手首切っちゃう?

それって、リストカットだよね?
彼女は、そんな事する人なの?
あたしは、何も聞けなかった。

⏰:09/03/27 00:35 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#314 [あい]
「ビックリしただろ?」


あたしは首を振る。

本当はすごくビックリしてるけど。
ねぇ、どうしてなの?



「精神的にヤバいんだ、彼女。俺が、別れ話してからするようになっちまって。夜も、睡眠薬飲まなきゃ寝れない時だってあるし、ちょっと不安になると切っちゃうし。」


だから、別れられないのか。
やっと理由がわかったって思ったけど、何かが引っかかる。

⏰:09/03/27 11:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#315 [あい]
「だから、別れられない。」

「「しゅうは、それでいいの?」」

あたしはしゅうに聞く。


「「あたしとやり直せないよとかじゃなくて、ずっと彼女の傍から離れないの?それでしゅうはいいの?」」


「しょうがねぇだろ。俺が別れようとしたら、死のうのすんだぞ?ほっとけるかよ。本当に離れたら、あいつは確実に逝くよ。」

⏰:09/03/27 11:43 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#316 [あい]
ちょっと泣きそうなしゅう。
いつも態度でかくて、強気なしゅう。


今のしゅう、何か小さく見える。
ちょっと痩せた感じもするし。




「お前、この前俺の名前呼んだよな。」

⏰:09/03/27 12:58 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#317 [あい]
しゅう。

あたしは名前を呼んだ。
あの時、全然あたしに気づいてなかったしゅうに、気づいてほしかったから。



「すげー嬉しかった。」

そう言って、しゅうは泣き出した。
下を向くしゅう。


しゅう…泣かないで。
あたしまで泣いちゃうよ。

「本当驚いた…。」

⏰:09/03/27 13:03 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#318 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

⏰:09/03/27 17:15 📱:F03A 🆔:2DmTCpDE


#319 [我輩は匿名である]
一気に読んじゃいました!
すごい感動しました(T_T)
読みやすいし(´ω`)
これからも楽しみにしてます♪
主さんのペースで頑張ってください(^^)

⏰:09/03/27 19:34 📱:F03A 🆔:2DmTCpDE


#320 [あんり]
更新まってます

⏰:09/03/27 20:58 📱:SH905iTV 🆔:2YKvPxvc


#321 [彩]


頑張って!!

いつも更新お疲れ様ッ

⏰:09/03/27 23:24 📱:N04A 🆔:4a0J9lvA


#322 [あい]
>>319 我輩は匿名であるさん


ありがとうございます
頑張ります

⏰:09/03/27 23:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#323 [あい]
>>320 あんりさん

今からまたちょっと更新します

⏰:09/03/27 23:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#324 [あい]
>>321 彩さん

たくさんコメントありがとうございます

⏰:09/03/27 23:31 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#325 [あい]
「俺の勝手な思い込みだけどさ…あの時、名前呼ばれた時お前は…俺の事まじなんだって思った。」

鼻をすすりながら、話すしゅう。

「だけど、本当にごめん。」


泣かないでよ。
ごめんと言われ、あたしも涙が出てきてしまった。

好きって言ってくれたけど、やっぱりクリスマスの時に諦めとけばよかったのかな?

こんな風になるなら、諦めとけばよかったのかな?

⏰:09/03/27 23:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#326 [あい]
それから、しゅうから連絡はなかった。
当たり前だよね。

「ごめん。」

しゅうにそう言われたのに、なかなか諦められない。


あたしの中でしゅうって本当に大きい存在なんだって、わかったよ。



心配もしていた。
彼女がいつ何をするかわからない。
ビクビクしてるんじゃないかな?

心配だった…。

⏰:09/03/27 23:46 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#327 [あい]
「えー?それないわ。」

あたしは、かなに話した。
かなは、手話を結構覚え、あたしの言ってる事はほとんどわかるようになっていた。


「しゅう、てか彼女がありえない。」

「「どうして?」」



「どうしてって、手首とか切ってさ、しゅうの事脅してるようなもんじゃん?」

声が大きいかな。
周りの人も驚いてる様子。

⏰:09/03/27 23:54 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#328 [ちイ]
>>280-600

⏰:09/03/28 01:53 📱:SH905i 🆔:ztOkb26I


#329 [ひとみ]
続きめっちゃ気になります
更新頑張ってください

⏰:09/03/28 03:50 📱:SO705i 🆔:UHyMx2pQ


#330 [あい]
>>329 ひとみさん

ありがとうございます
今からまた更新します

⏰:09/03/28 10:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#331 [あい]
「しゅうは死ぬかもと思って心配だから、別れないんでしょ?手首切れば、しゅうは離れないって思ってんだよ。」


………。


「本気だったら、もういないでしょ。死ぬ気なんてないんだよ。ただの脅しだよ。」

「「でも、あたしはキッパリしゅうにごめんって言われちゃった。」」


するとかなが、あたしのほっぺをつねってきた。

痛い、痛いー!!

⏰:09/03/28 10:47 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#332 [あい]
「あんたバカじゃないの!?好きって言われたんでしょ?しゅうは、あいが好きなんだよ?あいも好きなんでしょ!何で引いちゃうんだよ!」


かなってこんなキャラだったっけ?笑
でもかなの言ってる事って間違ってないよね。

しゅうは、好きって言ってくれたし。
あたしは、しゅうが好き。


もうどうしようもないくらい、本当に好き。
かなの言葉が背中を押してくれた。

しゅうに、会いに行く。

⏰:09/03/28 10:55 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#333 [あい]
しゅうの家にあたしは行った。


ピンポーン…
………ガチャ。
出てきたのは、しゅうのお母さんだった。

「あなた…。」

あたしは頭を下げた。


「しゅういるけど、彼女もいるんだよね。」


彼女もいるのか。
…帰ろうかな。

「入れば?どうぞ。」

いや、帰っちゃダメだ。
あたしは中に入った。

⏰:09/03/29 18:27 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#334 [あい]
「耳、聞こえるようになったらしいね。よかったね。」

しゅうのお母さん、変わったかな?
何か、優しくなった。
そんな言い方よくないけど、優しくなった気がする。


「ありがとうございます。」とあたしは、口パクで言った。


……あれ?しゅうは?
あたしはノートに書き、お母さんに見せた。


【しゅう呼んでくれません?】

お母さんは首を振った。

⏰:09/03/29 18:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#335 [あい]
「今はちょっと待って。何か言い合いしてるみたいだから。何か今日、怒鳴って彼女が来てね。」

あたしはリビングで、しゅうを待った。


飲み物を出してくれたお母さん。

「あの時はごめんね。」

あたしは首を傾げる。


「しゅうから聞いたよ。あたし達が一緒に暮らすために、別れたって。それも、あいちゃんから振ったって。」


あたしは下を向く。

⏰:09/03/29 18:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#336 [ゆきな]
久しぶりにきたら
たくさん更新されてる
ほんとにこの小説好き

⏰:09/03/29 19:22 📱:P903iX 🆔:☆☆☆


#337 [ひとみ]
頑張ってください

⏰:09/03/29 23:45 📱:SO705i 🆔:eMKgfZ8Y


#338 [あい]
>>336 ゆきなさん

好きとか嬉しいな
またあとでちょっとですが更新します

⏰:09/03/30 00:29 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#339 [あい]
>>337 ひとみさん

ありがとうございます

⏰:09/03/30 00:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#340 []
一気に読んだ

何回泣いたか

更新楽しみにしてるんで
頑張ってください

⏰:09/03/30 00:39 📱:SH01A 🆔:OscRDZAI


#341 [あい]
>>340 さん


泣いたんですか!?
あらら〜

頑張ります
ありがとうございます

⏰:09/03/30 01:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#342 [あい]
「あたし、本当ヒドい事言った。別れてなんて、本当にごめんなさい。」


ごめんなさいって…


「あの時、あたしは自分の事しか考えてなかった。。一緒に住み始めてからも、最初はどこか寂しそうにしてて。あなたにも辛い想いをさせた。本当にごめんね。」


あたしは首を振った。

ごめんなんて言わないでください。
確かに辛かったけど、お母さんもお母さんなりに辛かったと思うし。

⏰:09/03/30 01:18 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#343 [あい]
「最近のしゅう大変そう。本当彼女、何をするかわかんない。」


その時、しゅうがリビングに入ってきた。

「あい、何で…?」


しゅうが後ろを向き、そこにいたのは彼女だった。

目が合う。

あたしは息を飲み込んだ。

彼女は、体に力が入っているのか。
今にも本当に倒れそうなくらい細々している。

⏰:09/03/30 01:25 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#344 [あい]
あの時…しゅうの事を呼んだ日。
あの時よりもさらに、痩せてしまっていて、手首は服で見えないけど…

あそこを切っているのか。


よく見てみると、首にも切った跡が何個かあった。




あたしをジッと見る彼女。
いきなり泣き出し、頭を抱える。


「おい、どうした?」

「いやぁぁぁぁぁ!!」

⏰:09/03/30 01:30 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#345 [あい]
叫びだした彼女。
しゅうが、頭にあった手をとり、手を握る。


「嫌だ!!離して!!」

暴れる彼女を必死に止めるしゅう。

「落ちつけよ。」



泣き止まない彼女。
しゅうがあたしの方を向く。

「悪い。帰って。」

「しゅう、帰れなんて…」

「うるせぇな。早く帰れ!!」

⏰:09/03/30 01:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#346 [あい]
お母さんがしゅうに何か言おうとしたが、しゅうは無視し怒鳴った。

あたしは、鞄を取りリビングを出た。


彼女とすれ違う時、彼女を少し見た。
泣きながら、あたしを睨んでいた。



家を出て、あたしは歩きながら自分の家に向かった。


彼女いつもあんななの?
しゅう大丈夫かな?

「帰って」の言葉。
あと怒鳴られたな。

⏰:09/03/30 01:40 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#347 [ぷーた]
初めまして!今、一気に読みましたとても読みやすいし内容が深くていいです更新がんばってください。楽しみにしてます

⏰:09/03/30 01:53 📱:SH906iTV 🆔:cH05L64w


#348 [彩]


この小説好きッ*゚

頑張ってね!!

⏰:09/03/30 10:03 📱:N04A 🆔:0nYqQvDk


#349 [あい]
>>347 ぷーたさん

応援ありがとうございます
また夜更新します

⏰:09/03/30 11:07 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#350 [あい]
>>348 彩さん

好きとかありがとうございます
また夜更新します

⏰:09/03/30 11:08 📱:F706i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194