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#101 [t]
男の子ならでわの会話を交わした後、腹いっぱいになった俺は睡眠をとった。
気づいたら夕方やった
(…?あれ)
竜さんはもうおらんかった
テーブルには広告の裏に書いた置き手紙があった
【行ってくるよ〜】
:09/06/10 13:25 :F906i :mKpuQSLw
#102 [t]
(そうや、仕事や言うてたっけなー)
寝ぼけたまま俺は、携帯を開いた。
着信14件
メール7件
(あー…そっか。)
着信やメールはすべて
女からやった
俺は、なんも言わんと全ての女を切った形で
ここにおるんやった
:09/06/10 13:28 :F906i :mKpuQSLw
#103 [t]
一気に気持ちがだるくなって、テレビをつけた。
丁度その時芸人が旅する番組がやっとって
お笑い好きな俺はボーっとテレビをつけたままにした
『今日は激安でお馴染みドン・キホーテに来てまーす!』
甲高い声に俺はハッと
し目が覚めた。
その瞬間
可愛いこちゃんの記憶が一気に蘇った。
:09/06/10 13:29 :F906i :mKpuQSLw
#104 [t]
あのビルは何やったんやろ?
いやっマンションやったかな?
ドレス着とる女なんか
夜しか見た事無かったしなー
昼間見た事は俺にとってすごく印象的やった。
:09/06/10 13:31 :F906i :mKpuQSLw
#105 [t]
そう
その印象的な可愛い女が後々俺が愛したさやか。
可愛い可愛いさやかちゃん
。
:09/06/10 13:32 :F906i :mKpuQSLw
#106 [t]
(ん〜ああぁあ〜!)
俺は思いっきり背伸びしたけどなーんかスッキリせんかった
外へ出掛ける事にした。
ゴウ゛オオオオオォン。
都会は電車の音で溢れとった
:09/06/10 13:33 :F906i :mKpuQSLw
#107 [t]
うるさい場所やなー
でもその反面嫌な事も
もやもやもかき消してくれる
そんな気もする
不思議な場所
電車道の隣のアパート。
:09/06/10 13:34 :F906i :mKpuQSLw
#108 [t]
近くのコンビニに立ち寄った
煙草と缶コーヒーとサンドイッチを買って裏の駐車場に座りこんだ
遠くのビルの華やかな電気に目をやった時やった
『…っごめん!すぐ戻ります。うん…ばいばい!!』
(???)
。
:09/06/10 13:36 :F906i :mKpuQSLw
#109 [t]
背後から聞こえた声は慌てとるような女の声やった
ゴミ箱の影から出てきたのは
白いぱんぱんに膨らんだビニールをぶら下げて
カッカッとヒールの足音を響かせながら悲しい顔をした女やった。
(昼間の可愛いこちゃん?)
『あっあんた』
。
:09/06/10 13:37 :F906i :mKpuQSLw
#110 [t]
声をかけられた可愛いこちゃん
ハッとした様子で振り返った。
(おいおいおい!俺はどうすんだこの状況?
何で話かけてんだよ俺、)
『どこ行くの?』
(は?はあ?はぁあ?
関係なくね?何聞いてんの俺…まじきめえw)
:09/06/10 13:39 :F906i :mKpuQSLw
#111 [t]
俺は何故かどこ行くの?
何てわけわかんない話のかけ方をしてしまった。
昭和初期のナンパやんなこんなん
ありえやーーん
タクマ超ーピンチーw
。
:09/06/10 13:40 :F906i :mKpuQSLw
#112 [t]
『誰あなた?家に帰るだけですけど?』
声はむっちゃ可愛いのに言葉はつんと冷え切っとった
(いや、そらそーや!怪しい男にしか見えやんもん)
。
:09/06/10 13:42 :F906i :mKpuQSLw
#113 [t]
『そうなんや。今話せやん?』
(なんだなんだ?俺は
話そうって!何を?なぁなぁ何を話すん?)
俺は完全に昭和初期に
憧れた馬鹿男になっとった
『え?なんか気持ち悪い!誰だか分かんない人と話したくない、また今度どこかで会えたらにして!』
あたし急いでるから。
と
可愛いこちゃんはそれは酷いやろって言葉を浴びせ去っていった
:09/06/10 13:44 :F906i :mKpuQSLw
#114 [t]
俺はやっぱりバカヤロウだと分かった
なぜかって?
俺は嬉しかったのだ!
(また会えたら話して
もらえるんかな!?)
馬鹿や…俺はアホやね。
:09/06/10 13:47 :F906i :mKpuQSLw
#115 [t]
次また会えるやろ!
今日1日で2回も逢ってるんやから
俺はきっと一目惚れしたんやと確信した。
だって、んーまに可愛い顔なんやもん
可愛すぎんねんマジで
初めての経験やった
:09/06/10 13:48 :F906i :mKpuQSLw
#116 [t]
俺は煙草を手に取って
淡い恋心のようなそんなピンクな気持ちになりながら
俺はアパートへ戻る事にした
ゴウオオオオオォオオ
(相変わらずのやかましい場所)
家に帰ってまたさっきの事を思い返した
長い長い1日やった。
:09/06/10 13:50 :F906i :mKpuQSLw
#117 [t]
十分にのんびりとした後、シャワーを浴びた
これから頑張るぞという
気持ちを込めて俺は冷たい水をかぶった
玄関からガチャガチャ
と音が聞こえてきて俺は急いで流して顔を出した。
:09/06/10 15:22 :F906i :mKpuQSLw
#118 [t]
『おー起きてたんだ』
俺『うをぉ〜!サミィ!あーおつかれっす』
『大丈夫かよ〜何してんの!笑』
それからくだらん話で盛り上がって、4時を回った
『なあなあ?いきなりだけどタクマさ、ホストやってみねえか?』
この一言が俺の始まりやった
:09/06/10 15:25 :F906i :mKpuQSLw
#119 [t]
俺『え?なんで』
『お前まだ仕事も目標も無いんだろ?それならやってみないかなって!とりあえず俺いるしまずは、安心だろ?な?』
俺『まあ貯金も底ついてまうし金貯めたいで
俺なんかで出来るんなら…やりたいっすけど』
。
:09/06/10 15:28 :F906i :mKpuQSLw
#120 [t]
『大丈夫大丈夫!お前なら結構いい所行く!
これ絶対な。まー楽な仕事じゃあないけどな』
俺『でも竜さんいるなら金貯まるまでお世話なるかな…』
こうして東京でてすぐほいほいと就職先が決まった
東京なんかちょろいやんけ!!
:09/06/10 15:29 :F906i :mKpuQSLw
#121 [t]
『よっしゃ。とりあえずオーナーに話ちゃんと通しとくし、一応俺の紹介だから働きやすくしとくから』
俺『すいません何から何まで甘えちゃって』
俺は心から思った。
『いやいやお前一人でふらふら暇してても可哀想だかんな』
俺はいつの間にか寝とったみたいで
時には昼過ぎで笑っていいともが始まっとった。
:09/06/10 16:10 :F906i :mKpuQSLw
#122 [t]
『おひたのか〜?』
洗面所から歯磨きしたままの竜さんが見えた
俺『ああ。…ハイ』
『よっしゃ早く準備しろ、今日は俺のスーツ着ていいから』
俺『あー、どおもです。』
『出勤前にちょっと
寄る所あるから早めに出るけど悪いな!』
俺『いえいえいいっすよ』
軽く返事をして俺は並んで歯ブラシを加えてチャッチャと着替えた。
:09/06/10 17:18 :F906i :mKpuQSLw
#123 [t]
『おっ似合うじゃんか』
俺『まじっすか?(笑)』
俺はパッパッとワックスを手にとって
少しだけいつもよりがっちりと固めた。
適当に竜さんが用意してくれたブレスと
俺が昔買ったオメガの時計をはめて
竜さんについてくように足早に出た。
綺麗に晴れた日やった。
:09/06/10 17:19 :F906i :mKpuQSLw
#124 [t]
竜さんは太客と言って
(たくさん毎回お金を使ってくれる上客)
と会う約束をしとるからと早めに家を出ると俺に説明した。
着いたのは綺麗な高級
そうなマンションの下。
:09/06/10 17:21 :F906i :mKpuQSLw
#125 [t]
竜さんはその太客を電話で呼び出しとるようやった
『あーい着いたよーん』
太客『あ、わかった。今いくよぅ』
ハスキーな女の人の声
が受話器から漏れた。
:09/06/10 17:22 :F906i :mKpuQSLw
#126 [t]
30代前半と思われる女の人が降りて来て竜さんに何かを渡しとるのが見えた。
金のようなものが
見えた気がしたんやけど
そこわ今だに分からん
太客は俺を見て
『あら見かけない人ね』
と助手席を覗きこんだ。
:09/06/10 17:27 :F906i :mKpuQSLw
#127 [t]
俺『あ、どーもでーす』
太客『竜に可愛いがられる後輩さんなんて珍しいわね♪』
女の人はそう言うと竜さんをチラっと見た
『何言ってんだよ俺はみんなに優しいっつうーの!』
。
:09/06/10 17:29 :F906i :mKpuQSLw
#128 [t]
『あっわりぃ優子さん、こいつ顔合わせしてくるからもう行かなきゃ』
竜さんは顔の前で手を叩きながら優子さんに言った
優子さんと言う女性は、
『そうなの。今夜も行くからいいわよまたすぐ逢えるわ、待っててね』
…とキスをした。
:09/06/10 19:53 :F906i :mKpuQSLw
#129 [t]
そして車は夜の街、歌舞伎町に着いた
そして1件の店の前で
車は止まった
薄暗い階段を降りると、そこは鏡張りになった
部屋があって
竜さんに言われるがままに俺は椅子に座った
:09/06/10 19:59 :F906i :mKpuQSLw
#130 [t]
竜『そんじゃまた終わったらメールいれといて』
とだけ残して竜さんはさっさと消えた
携帯を開くと着信でいっぱいやった
ゆかり
あやか
めい
みき…
…ドンドンドン!!
(おっびっくりしたー)
:09/06/10 20:00 :F906i :mKpuQSLw
#131 [t]
勢いのいい音でドアは開いた。
『こんちは、俺は充です。今日はよろしくねー!』
その人はその後も軽快に勝手に自己紹介を初めて
次わ俺か。
と妙な緊張感の中口を開いた
:09/06/10 20:04 :F906i :mKpuQSLw
#132 [t]
『あっ俺は山井タクマです、大阪から引っ越して来たばっかで東京にすら慣れてない感じなんですけども。
よろしくお願いします!』
その後も俺はなんやかんやと自己紹介をした。
:09/06/10 20:05 :F906i :mKpuQSLw
#133 [t]
俺の余計な事を口ずさんだ自己紹介は終わった。
充『おっけえ!了解っ。ちょっと待っててな』
充さんは棚から何かアルバムような男メニュー
と言う物を取り出して俺に見せた
:09/06/10 20:35 :F906i :mKpuQSLw
#134 [t]
俺『あーどおもです』
中を開けると写真がズラリやった。
華やかな男もおったけど…
(いやいや、ぶっちゃけ不細工やんこいつ!w)
て割合のが多かった。
:09/06/10 20:36 :F906i :mKpuQSLw
#135 [t]
その中でもデカデカと輝いとったのはやっぱり竜さんやった
俺『竜さんや、格好いいな』
『お前もがんばれよ』
俺『ハイ、俺も竜さん見たいになれるように頑張ります』
(んまぁ?竜さん抜かせんかも知れんけどこの不細工よりわ上行くやろw!)
と言う本音は言わなかった
:09/06/11 01:04 :F906i :4t8z7rxs
#136 [t]
充『おう期待してるよん。まっ竜の紹介なら
いち押しだろ〜、なあ?』
充さんは予想以上にフレンドリーで俺の肩に手を置いて話した
(おいコラw!君。手どけろ、この手)
俺はここで上手くやってけそうやな、そう思った
俺はここで働く意志を150パーセント固めた。
:09/06/11 01:06 :F906i :4t8z7rxs
#137 [t]
それから源氏名と言う物を決めて
この店のシステムを聞いて結構な時間が過ぎた。
《〜〜〜〜〜♪》
俺『あっ竜さんや!ちょっとすんません。電話出ていいすか?』
充『あー遅くなっちったな!いいよ!』
。
:09/06/11 01:12 :F906i :4t8z7rxs
#138 [t]
竜『もしもし〜?あっ話し中悪いな!時間かかるようだったらー俺』
充『あー竜、もう終わったよ!』
声が漏れてたのか充さんは
竜さんが話す途中でそう割り込んだ。
:09/06/11 01:14 :F906i :4t8z7rxs
#139 [t]
竜『あーまじっすか!!すいやせんわかりやしたー』
竜さんは声を張り上げてた
見事、中間役となった俺は
とまどいながら自分のタイミングで電話を切ったw
:09/06/11 01:15 :F906i :4t8z7rxs
#140 [t]
充『竜待ってるから早く行ってやれ!』
俺『はい!ほんじゃ行ってみます』
俺は小走りで竜さんの車へ急いで戻った
(やべー!やべー!)
灰皿には吸い殻がたまっとった
結構長い時間話しとったんやな
なんて思った。
:09/06/11 01:26 :F906i :4t8z7rxs
#141 [t]
俺『すんません遅くなって』
『おう。充さんどうだった?上手くやってけそーか?』
俺『何か全然堅苦しい
感じちゃうくて話しやすかったっす』
『ほうかそれわよかった』
。
:09/06/11 01:28 :F906i :4t8z7rxs
#142 [t]
俺『火曜日かららしいで宜しくお願いします!』
『なーんだよ急に(笑)
てかそろそろ敬語やめろよ〜これから一緒に
過ごすのに気まずいっしょ!(笑)』
《これから一緒》
(やべー!やべー!!
これから一緒とかやべぇ)
俺は言葉に安心感を覚えた
:09/06/11 01:29 :F906i :4t8z7rxs
#143 [t]
▼初出勤
『んじゃ行くかぁ〜』
俺『あ〜ああああ!竜さんちょい待って!』
俺はなかなか今日に限って
髪がうまく盛れん事にイライラしとった
(ふざけんな!髪型で
カバーせな!俺のアホ!はよ盛れ!)
。
:09/06/11 01:31 :F906i :4t8z7rxs
#144 [t]
『充分!充分!盛れてるから心配すんなって!』
俺『あ〜!もう〜!』
『情けない声だすな(笑)』
俺『も〜なんでや〜』
俺はいまいち納得しないままやったけど
キラキラ光る歌舞伎町と言う街を目指した
。
:09/06/11 01:33 :F906i :4t8z7rxs
#145 [t]
俺『うっわ〜や〜ば』
(まぶし!目痛っ!)
やっぱり夜の街はネオンが眩しくて
人一人一人が光に包まれとるように見えた
そして竜さんはキリっとした夜の顔を
すでにチラつかせながら運転しとった
それわ男でも見とれる姿やった。
:09/06/11 01:34 :F906i :4t8z7rxs
#146 [t]
俺を簡単に紹介した後、
竜さんの一声でみんなはそれぞれバラバラになった
営業電話をかけ始める奴や
boxの整理をする奴、外へ出てく奴とそれぞれとなった
。
:09/06/11 01:36 :F906i :4t8z7rxs
#147 [t]
俺は、初日やから竜さんの隣で自己ピーの営業やった
自己ピ(顔を覚えてもらう営業)
竜『今日は優子さん呼んであるから、そこ最初に着いてくれな?』
(優子さん?…あぁ
ええ〜もっと可愛いこが…!)
おっと。w
口が滑るとこやった
:09/06/11 01:40 :F906i :4t8z7rxs
#148 [t]
俺『俺も1回あった事あるで話やすいし嬉しいですわ!』
(ハッ!しゃあなしこう答えた俺わ、えらい!!笑))
いやいや普通!w
:09/06/11 01:41 :F906i :4t8z7rxs
#149 [t]
『ならよかった!んじゃ今日は自己紹介三昧するからなー!』
俺『…ハーイ(^O^)/てか、竜さん携帯なってません?』
『本当だ』
電話の相手はきっと優子さん。
:09/06/11 01:43 :F906i :4t8z7rxs
#150 [t]
店はだんだん賑やかになってきとった
『ハイハイハイハイハイ!6番テーブルからぁ〜♪さーーっそくーー!!』
甲高い声と共に開始から15分シャンパンコールが始まった
『優子さん見えましたよ!』
従業員に呼ばれ俺と竜
さんは
吸ってた煙草を灰皿へ押し当てた。
:09/06/11 01:50 :F906i :4t8z7rxs
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