浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#724 []
 
‥この人は
壱助さんを愛してたんだ

あの涙は
さっきあたしが流したものと
きっと同じ

憎しみや嫉妬
嫌らしい欲情に埋もれた
透き通ってたはずの心

なんだか
わかる気がした‥

⏰:10/02/18 20:23 📱:D905i 🆔:4LI2ZH.E


#725 []
 


「‥ちょいと、貴女は
履き違えてしまった」


ぽつりそう言い残して
振り向きもせずに、


―‥そして悲しい顔をした。

_

⏰:10/02/18 20:24 📱:D905i 🆔:4LI2ZH.E


#726 []
第二四?章 【血の涙、滲んで/後】
>>703-725
*。*。*。*。*。*
初めて修羅場に挑戦(´・ω・`)
暗い‥女って怖いw

あの子=番外編に出てきた
壱助さんが過去に愛した遊女
血が出ちゃったのは‥
壱助さんが舌噛んだからw←

ちょっと背伸びした作品
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/

⏰:10/02/18 20:29 📱:D905i 🆔:4LI2ZH.E


#727 [笹]
【本編アンカー/1〜20】
>>699-700
【21〜】
>>631-652
>>654-674
>>676-697
>>703-725

【番外編アンカー】
>>702

⏰:10/02/18 20:31 📱:D905i 🆔:4LI2ZH.E


#728 []
 
誰かに対する愛情は
大きければ大きいほど

失った時の悲しみが
憎しみに変わる


人格をも変えてしまう
愛は何よりも暖かく
そして恐ろしくもある

⏰:10/02/21 18:50 📱:D905i 🆔:lVW6ewV2


#729 []



あたしの母親と
あの遊女さんは
同じ顔をしてた気がする

酷く狂気におかされて
憎しみが溢れ出して‥
だけどその目の奥は
不釣り合いなほどに
孤独の悲しみに濡れ
未来に瞳を曇らせていた

⏰:10/02/21 18:50 📱:D905i 🆔:lVW6ewV2


#730 []
 
愛されたいと思うのも
愛したいと思うのも
‥人間の本質で

愛する人がいて初めて
心の支えができる


母親を許すわけじゃない
妹を殺す事も許されない

だけど‥

⏰:10/02/21 18:51 📱:D905i 🆔:lVW6ewV2


#731 []
 
「‥壱助さん」

「気になります、か」

あの表情が頭から離れない
ずしりとした感覚が
頭の先から流れ出す

「あの遊女さん‥、」

「妹を‥殺しました」

「‥双子の?」

「えぇ、」

⏰:10/02/21 18:51 📱:D905i 🆔:lVW6ewV2


#732 []
 
「壱助さんは‥恐ろしいですね」

そう言うと
驚きもせずに
むしろ納得してるみたいに
ほくそ笑んで目を細めた


「それだけ‥
魅了してしまうんだもの」

「私が‥
殺めたような物です、よ」

⏰:10/02/21 18:52 📱:D905i 🆔:lVW6ewV2


#733 []
 
壱助さんが悪いのかな
誰が悪い‥?

「誰も‥悪くないと思います」

「ほぉう‥」

壱助さんは
興味深そうにこちらを見つめ
楽に足を崩した


「愛されたいじゃないですか‥
誰だって」

⏰:10/02/21 18:52 📱:D905i 🆔:lVW6ewV2


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