*- エロチュウ -*
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#349 [亜夢pc]
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「俺は絶対に許さない。 兄貴が死んで華さんと付き合ったのに事故にあって目が覚めたからってさよなら、するような男...俺は絶対に許さない!」
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あたしには状況がよく把握できなかった。
過去の話は聞いたけど、誰が誰なんてわからない。
ただ、分かることは、マナブさんの弟が龍紀を恨んでいること、それから華さんはあたしが憎くてたまらないこと。
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:10/06/22 07:42
:PC
:vp.J4.Ao
#350 [亜夢]
:10/06/22 07:45
:F02B
:y0EXPsFg
#351 [亜夢]
:10/06/22 07:46
:F02B
:y0EXPsFg
#352 [亜夢pc]
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お墓参りを終えた後の龍紀は黙り込んだまま、ただ、煙草を不味そうに吸ってた。
あたしは状況の整理が出来ないままだ。 正直よく分からない。 理解出来ない。
かといって今龍紀に質問しても無駄なことくらいわかってた。
「ごめんな、亜夢。」
弱々しく溢れた龍紀の声。
大丈夫だよ、と言ってあたしは龍紀の手をぎゅうっと握りしめる。
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:10/06/23 07:46
:PC
:gsVfLdww
#353 [亜夢pc]
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龍紀は華さんよりあたしを選んだ。 それは華さんが目覚めてても必然的にそうなるはずだった。 形が違うとも、華さんが目をさましたのはあたし達が結ばれてしまったあと。
仕方ない、のかもしれない。
華さんにはフェアではないのかもしれない。
けれどもう「今」がある限り、あたし達のこの形は邪魔がないかぎり崩れることがない。
なんででも龍紀は動揺したの?
マナブさんの双子の弟さんの言われたことについて心配してるの?
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:10/06/23 07:48
:PC
:gsVfLdww
#354 [亜夢pc]
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「ほんと、ごめん。」
龍紀はその日はそれしか言わなかった。
帰り道の車の中も耳にはいるのは音楽だけ。 でもあたしも無理強いして話を聞きたくなかったし、龍紀の頭の中で整頓が終わったらすべてを話してもらおうとおもってた。
龍紀の実家に帰省して、こちらに戻ってきて一週間。
龍紀は出勤していない。
鳴りっぱなしの電話をも取らないようにしている。 あたしは何度も質問してもボーとした顔であたしを見つめる。
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:10/06/23 07:50
:PC
:gsVfLdww
#355 [亜夢pc]
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朝日は【響皐月】の同期で
親友マナブの双子の弟。
そのかわり全く似ていない。
マナブの弟、忍(朝日)は
華のことがずうっと好きだった。
でも
マナブが好きなことを知って身をひいたというか、応援するようになった。
マナブが亡くなってーー
その親友である龍紀が華と付き合いだしたときいたときは発狂しそうだった。
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:10/06/23 07:52
:PC
:gsVfLdww
#356 [亜夢]
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マナブが亡くなって一回忌のときに弟、忍はそれを知った。
喪服に身を包んだ顔が整ったふたりが並んで座ってる。 時折泣き出す華を抱き寄せる龍紀。
許せなかった…
忍は確信していた、龍紀はマナブが華を好きだったこと知っていたと。
憎しみしかあふれてこなかった。
マナブが生きていればこんなことにはならなかったんだろう…
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:10/06/27 14:56
:F02B
:.KPl7Ugs
#357 [亜夢]
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生前前から言ってた。
「―華はやっぱり龍紀が好きなんだよ。 俺が好きだから好きな女の見てる…目で追いかけてるものがいやってくらいわかる。」
だからつき合えよ、遠慮せずに…それがマナブがいつも龍紀に言ってたことば。
すっきりしないからと言ってマナブは華に告白しにいく途中だった―…
でも今想えば華が助かったのは奇跡だ。 マナブが守ってくれたのかもしれない……
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:10/06/27 14:59
:F02B
:.KPl7Ugs
#358 [亜夢]
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―――
出勤しなくなった龍紀は見る度になんだか痩せた。 もともと筋肉がいい具合についてて、ガタイはいいほうだったのに、長身痩せ型になってしまっていた。
「なあ、亜夢…」
たまに口を開いたかとおもうと首を横に振って"なんでもない"とだけ言う。
あたしもどうしていいかわからない。
「龍紀…あたし実家かえるね?」
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:10/06/27 15:04
:F02B
:.KPl7Ugs
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