*- エロチュウ -*
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#281 [亜夢]
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嫁の家にいってたはず…
お風呂にこの時間はいるわけがない…
あたしは携帯を閉じてから、数時間後してやっと『龍紀の嫁』から連絡がはいった。
「……もともとお客さんで、つきあうことになって、店にこなくていいって言われて…で、同棲して数ヶ月で妊娠したの。」
けど、と彼女は言う。
「ほかにもたくさん彼女はいたみたいだからね…あたしは見て見ぬ振りしてたのよ……」
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:10/06/21 03:39
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#282 [亜夢]
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「でも…あたしの思い出の場所にほかの女と来る神経がわからないのよ……」
涙声になった。
あたしは直ぐにでも別れるので安心してくださいと言いたかった。
「別れてとは言わないけど…あたしにも時間が欲しいのよ……子供もかわいそうでしょう…?」
不倫なんかする気もない…
人を傷つけてまで恋愛なんてしたくない。
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:10/06/21 04:15
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#283 [亜夢]
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それから数日後に、あたしは置き手紙と鍵をテーブルに置いて実家に戻った。
1年も経たないうちに終わってしまった恋。
それと同時に好きだったCIELのアルバイトも辞めた。
あたしは気がつけば毎日裕也と一緒にいるようになった。
形ではなく…あたしたちは自然に一緒にいることを選んだ。
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:10/06/21 04:17
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#284 [亜夢]
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龍紀へ。
あたしは龍紀と付き合ってゆく自信がありません。
あたしの前では素敵で優しくて紳士的で文句なしの彼氏…でもあたしは龍紀がどんな人間なのか未だによくわかっていません。
最近聞くのは龍紀の悪い噂ばかり…
あたしは本当に精神的に疲れました。
もうあなたと一緒にいれません…お願いです、あたしを大事におもうなら連絡しないでください…
今までありがとう。
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:10/06/21 04:20
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#285 [亜夢]
:10/06/21 04:23
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#286 [亜夢]
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時間は…了解、向かう先はmoet la roseに予約を取ったと。
あとは楓さんに連絡するのみだな。
「あ、朝日さん、ご無沙汰してます〜〜こないだの件で…」
電話した理由は【響皐月】のことについて。
桜のネタを使う、それから楓さん。
もう準備は完璧だった。
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:10/06/21 05:18
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#287 [亜夢]
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あたしと裕也が一緒にいるようになって、4か月が過ぎた。
あたしはCIELの仕事をやめて、大学に通いつつ、ヘアメイクのアシスタントのバイトを見つけて研修中だ。
貯金して近々旅行にいく予定。
あたしが龍紀と別れたことにアリサは突然すぎてびっくりしていたけれど、裕也とのことは、アリサ的に嬉しかったみたい。
「亜夢ちゃん、A4さんにお茶お出しして〜〜」
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:10/06/21 05:21
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#288 [亜夢]
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「はあい。」
バイトはすごく楽しかった。 夜の仕事をするお姉さんやホストさん達を接客ですごく勉強になることがある。
それに、ここはヘアとメイクのスタイリストもいれば…デザイナー・ムービーを制作するひと・カメラマン等と様々なことをやっているため、様々な面で勉強になった。
「亜夢ちゃん、休憩いいよ〜」
あたしは携帯をもって外にでると、裕也がシュークリームを片手に手を振った。
「お疲れ。 ほら…」
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:10/06/21 05:25
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#289 [亜夢]
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「パピヨンのシュークリームだあ☆ ありがと裕也。 今から自転車でかえるの?」
裕也はこの近くの本屋でバイトをしている。 丁度あたしの休憩時間より少し前に退勤するからほぼいつでも会えてる。
「えと…ここsparkさんですか?」
バイト先の名前だ。
はい、と答えると大荷物を持ったひとたちが店内へとはいっていった。
「なんか今日撮影があるとか…なんか言ってた気がする…」
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:10/06/21 05:28
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#290 [亜夢]
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モデルさんがスタジオにきて撮影するとかなんとか。 一度だけ現場をみたけれど凄く楽しそうだった。
コーディネーターのひとがたくさんの服をあわせたり、スタジオのスタッフさんがものを並べたりと、わくわくした。
「有名モデルなのかな?」
あたしと裕也はこそこそしゃべりながらガラス越しにスタジオを覗いたりした。
「あれ………」
見覚えのある顔…
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:10/06/21 05:30
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