「純也」
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#300 [あぃみ]
自分で作っただろうカクテルをくるくるまわして絵になるうちのNo.2。
その横顔に話しかけた。


「あれ何なんっすか?普通に焦るんっすけど…」


トオルさんは考え事でもしていたのか 頭が切り替わらない様子で遠い目をこちらに向けた。
すると突然ぱっと切り替わり、
ニカっと笑ってきた。


「あの客も次はお前狙いだって。もうすぐ呼ばれるよ?お前あんまモテて調子乗んなよぉ」

⏰:09/04/15 00:01 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#301 [あぃみ]
愛がこもった肩パンをくらった。


「乗ってないっすよ。」


愛想笑いをつけ加えて答えた。
するとトオルさんは少し寂しそうに言った。


「俺にはPYは居ない」

⏰:09/04/15 00:08 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#302 [あぃみ]
「おい!純也−!」


女とSex真っ最中のりょうさんが俺を呼んだ。


…えっ?


テンパった俺はちらっと隣のトオルさんを見た。


「純也、PYの客には逆らえねぇよ、PLAYだ。お前にも分け前はあるから。」


トオルさんはそう言い、俺に白い玉をさしだした。

⏰:09/04/17 20:10 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#303 [あぃみ]
俺はびびった。
薬なんてやったことがなかったから。
だけど断ってだせぇとか思われたくない。


しかもブス女と素面の状態でやれるわけがねえ。



水で流し込んだ。


気合いだ。

⏰:09/04/17 20:16 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#304 [あぃみ]
りょうさんと女の席に行くと女はいきなり俺に抱き着きあらわになった胸を押し付けてきた。


りょうさんは
煙草を吸いはじめたことで、バトンを俺に渡した事を示した。


俺は目をつぶって
女の胸を愛撫した。


ブス女にも 俺の下半身は反応を示した。

⏰:09/04/17 20:24 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#305 [あぃみ]
でも目を開けるとブスがいる。


萎え始めた時、女が俺の服を脱がし始めた。

ちょうどベルトに手をかけた時だった。


強烈な吐き気が俺に襲いかかった。

⏰:09/04/18 02:31 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#306 [我輩は匿名である]
>>1ー50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300
>>300-350

すいませんK

⏰:09/04/18 10:07 📱:W61SA 🆔:☆☆☆


#307 [あぃみ]
そのまま勢いよくトイレにダッシュした。
便器にたどりつくまえに 限界で洗面所に吐いた。



胃液まで吐いた


すると急に身体がフワッと軽くなり、 胸の奥がウズウズし始めた。


なんか
なんでも許される気持ちになっていた。

⏰:09/04/18 20:58 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#308 [あぃみ]
薬が効いた俺は それはもう 酷い。
俺の本能丸出しだ。


ブス女にはくわえさせたけど下手くそだから
殴ってやった。


そしたら
りょうさんの合図で、たかしさんがすっ飛んできて 俺はたかしさんに殴られた。


意味わかんねぇけど
俺も殴り返した。


そしたら店のホストほとんどが俺にキレてた。
押さえつけられてやられた

さすがホストだよ。
顔だけは避けてくれて身体をボコボコにされた。

⏰:09/04/18 21:06 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#309 [あぃみ]
気がついたとき

俺は店の隅でソファーに寝かされてた。

バーは昼間のような静けさを取り戻している。


身体が痛くて身体を起こすのがやっとだった。


「ぃっったたたたぁ…」

⏰:09/04/18 21:10 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#310 [あぃみ]
「おぅ、純也起きたかぁ〜」


グラスを手に歩み寄ってきたのはりょうさんだった。


水を差し出してきた


「ぁすんません。
てか俺、まぢですいません。」


りょうさんは無言だった。深いため息だけが静かな部屋に響いた。

⏰:09/04/18 21:14 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#311 [あぃみ]
「お前さぁ、ホスト向いてねぇな、たぶん。」


…俺はあまり我慢ができない。
女を傷つけるほうが好きだ。せっかくりょうさんが誘ってくれたのに、俺は大きく肩を落として答えた。


「…そうっすね。」


りょうさんはもう一度ため息をはいた。

⏰:09/04/18 21:22 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#312 [あぃみ]
「あとお前のケータイ鳴ってたぞ。あいみってトオルの客だろ、お前それはルール違反だよ。」


先輩の客の番号など聞くのは禁止だった。しかもトオルさんはあぃみに本気らしく、最近は電話とかメールをシカトくらってたみたいでカナリ悩んでいたらしい

俺の携帯を見てしまい、俺に横取りされたってキレてるらしい。


もう…この店には居られない。

⏰:09/04/18 21:33 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#313 [あぃみ]
「俺、辞めます。すいません、色々お世話んなりました。」


深く頭を下げた。
りょうさんには本当によくしてもらったから
本気で詫びた。

⏰:09/04/18 21:36 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#314 [あぃみ]
ぁっ
今更ですが
306さん、アンカーありがとござぃます!
読んでくれると嬉しいです☆

⏰:09/04/18 23:05 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#315 [あぃみ]
家にかえるとまたババアと顔を合わせないといけない。

適当に電話帳から女を探し 飲み会にでかけた。


でも…
つまんねぇ。


つまんねぇんだよクソ。

⏰:09/04/18 23:28 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#316 [あぃみ]
女なんてつまんねぇ。


わがままで意地っぱりで気取っててプライド高くて。


遊んでも自分にはなんのメリットもない。


意味がない。
まぁ抜きたい時に抜いてくれる女はちょっと別だけど。

⏰:09/04/18 23:33 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#317 [あぃみ]
俺はあぃみに電話をかける事が多くなっていた。


特に深い意味はないけど
なんとなく…


仕事をやめたことも
1番にあぃみに話した気がする。


特に深い意味はないけど
なんとなく…


友達とかあまりいないし。あいみは俺の迷路に迷いこんでいるから 楽だ。

⏰:09/04/20 09:46 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#318 [あぃみ]
「ねぇ純也?」

あぃみの口癖。

一緒にいるんだから名前なんで呼ぶ必要ないのに。

あんなに優しいトオルさんになんで惚れなかったのか、こんなに冷たくしている俺になんでかまうのか、たまにふと考えるけど 俺は俺のしたいようにする。こんな綺麗なプライドの固まりの女がどんな風にざまを見せてくれるのかを楽しみにしていた。

⏰:09/04/20 10:26 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#319 [あぃみ]
あぃみを操って
適当に相手して
俺は俺以上に自己中な男でいようと思った。






…思っていた。

⏰:09/04/20 19:56 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#320 [あぃみ]
「お前、男何人いんの?」


車を運転しながら隣にのせたあいみに聞いた。


今までの女は自慢げに人数を答えたり、一人もいないと嘘をついたりしてきた。


「え?どうゆう意味?」


本当にわからないというような顔をして聞き返してきたあいみ。

⏰:09/04/20 20:06 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#321 [あぃみ]
何回か逢って、電話とかもして気付いた事。


あいみは抜けている。


「今、お前が連絡とったり逢ったり、やったりしてる男は何人いるのかって意味だよ。」


あぁ。とわかったリアクションをしてから あいみは答えた。

⏰:09/04/20 20:11 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#322 [あぃみ]
「うーん、いないんじゃないかな、あ!いるとしたら一人。」


俺か?


「お前さぁ、周りから抜けてるとか言われない?」


「言われる時ある。
こっちはまじめに話ししてるのに!」


眉間にシワを寄せて怒ったふりをしている。
全然 怒ってるようには見えないけど。


俺はなんかおかしくなってふき出した。

⏰:09/04/20 20:20 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#323 [あぃみ]
つられてあいみも笑っている。


たぶん…意味もわかってないのに笑っている。


そんな阿保なあいみを見てまた笑ってしまう俺。


わけもわからず
あいみはまたつられてニコニコ笑っている。

⏰:09/04/20 22:11 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#324 [あぃみ]
「あ〜腹減った!」


俺はあいみをちらっと見る。


「ん。何食べ行く?おいしいとこ行こうょ!」


自分が奢らされることをわかっていても顔色ひとつ変えずにニコっと返してくる。


俺は迷ったけど ファミレスに車を止めた。

⏰:09/04/21 20:17 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#325 [あぃみ]
車を降りるとあいみは俺に腕を絡ませる。
癖なのか?最初からそうだった。


料理が運ばれてきて
俺とあいみは別々の物をたのんだ。


あいみはハンバーグのプレートの一角に盛り合わせされている揚げ物を食べてニコニコして言った。


「ねぇ純也?このいかリング甘くて美味しいよ、食べてみて?」


いつも美味しいものを俺に食わせようとする

⏰:09/04/21 20:23 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#326 [あぃみ]
一つ取り、口に運んだ。
噛んだら普通わかるだろ、これは玉葱だ。


「これ玉葱だろ!」


「えー違うよ。イカリングだよ?あっ。オニオンって書いてあった。」


メニューを見ながら肩を落とすあいみ。


その姿にまたふきだす俺。

⏰:09/04/21 20:28 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#327 [あぃみ]
「なんでもいーよ、美味しかったでしょ?」


「うん!めちゃうまい!」


するとニコニコ笑って「じゃああげるね!」と言って俺のほうに全部うつした。


俺は全部食った。


あいみは満足そうに笑った。

⏰:09/04/21 20:31 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#328 [あぃみ]
スロットに付き合わさせて あいみにねだって
スロットを打つ。


「一万円までね!」


と笑って金を出すあいみ。


「あそこのベンチにいるねぇ!」


30分後 金が尽きてしまいあいみの元へ行った。

⏰:09/04/21 20:45 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#329 [あぃみ]
もちろん不機嫌な俺。


あからさまに顔と態度に出してあいみをシカトして店を出た


早く歩く俺に、あいみはだまって小走りでついてくる。

⏰:09/04/23 08:46 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#330 [あぃみ]
気を使って話しかけてこない。


かと思ったら
車に乗るなり、手を叩いて言った。


「わかった!ゲーセン行こうよ!ねぇ純也、ゲーセンにもスロットあるよね?」


ニコッと笑いかけてくる。何が「わかった」なのかわからないしゲーセンのスロットなんて金にならないし…
微妙な提案だったけど
あいみが自信たっぷりの笑顔をむけるから 渋々OKした。

⏰:09/04/23 09:08 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#331 [あぃみ]
駐車場から降りたら、なぜかあいみはルンルンで
俺の腕につかまりながら スキップして鼻歌を歌ってた。


なんかつられて テンションがあがってくる。
でもそんなん俺のプライドが許さない。
俺は無言で歩いた。


「何年か前ね、あたしよくここにたまってた。」


入口で立ち止まると
看板を笑顔で見上げるあいみ。
だんだん笑顔が消えて 遠い目になった。

⏰:09/04/23 09:14 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#332 [あぃみ]
あいみはたまにこうゆう顔をする。
その目は何を想っているのか…


そんなん気にしてたら俺らしくないから あいみの細い腕をひっぱった。


「ほら、行くぞ」


あいみに笑顔が戻る。

⏰:09/04/23 09:18 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#333 [あぃみ]
スロットをするつもりで入ったのに 気がつけばUFOキャッチャーに夢中の俺達。


あいみはさっきからずっと同じところから離れない。
近づいて行くと涙目になっていた。


「お前ずっとやってない?」


声に振り向くと顔をくしゃくしゃにして台をたたくあいみ。


どうしても欲しいのだと言う。

⏰:09/04/23 09:22 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#334 [あぃみ]
俺は気がつくとあいみが欲しがってる景品を真剣に狙ってた。


そして落とした。


「キャー!やったぁ!すごいすごい、純也まじカッコイ!大好き!」


俺ははしゃぐあいみと目を合わせられない。
可愛いすぎて…


あれ、おかしいな。
俺はあいみを操り、あいみで遊ぶつもりでいるのに…
だんだんとあいみにペースを持っていかれてる事に気付き出した。

⏰:09/04/23 09:27 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#335 [あぃみ]
少し離れて行動していると あいみは三人のヤンキーに絡まれていた。


あいみは目立つから
いつも女の子は振り返ってまであいみを見る。
男も見ているけど絡んだりしない。きっと手が届かないってわかっているんだと思う。


でも今日は絡まれている。
俺は今すぐにでも行きたい気持ちをなんとかおさえた。
おさえた?
あいみに負けたくないと言う変なプライドが俺の行動を制限する。

⏰:09/04/23 09:35 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#336 [あぃみ]
しばらくするとあいみが近寄ってきた。
こつを掴んだのか両手にはビニールに入った景品がいっぱいだ。


「ねぇ純也、こんなにとれた!ねぇ記念にプリクラとりたい!」


「え〜めんどくせぇよ」


「お願い!ねぇ、純也」


あいみがしつこくお願いすることなんて一度もなかったので たまにはと思い プリクラを撮った。


プリクラに写った自分は 今まで見た事がないくらい笑っていて 情けない顔をしていた。

⏰:09/04/23 09:42 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#337 [あぃみ]
帰ろうとすると入口付近にさっきの三人組のヤンキーがいた。


あいみはその三人に手を振った。
ヤンキー達は頭を下げた。


「あいつら後輩なんだ。可愛いでしょ」



ナンパと勘違いして 絡まれてるあいみを助け出すヒーローになろうと一瞬でも思ってた自分を恥じた。
よかった…

⏰:09/04/23 09:51 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#338 [あぃみ]
(…なんか話がつまんなくなってきた読んでるひといたらごめんなさい)

⏰:09/04/23 09:58 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#339 [あゆみ]
おもしろいです
楽しみにしてるので
更新頑張って下さい

⏰:09/04/23 13:59 📱:P905iTV 🆔:☆☆☆


#340 [アスカ]
あいみサン

初カキコですが
この小説.
凄く好きデス

更新.楽しみに
してるンで
頑張ッて下さい

⏰:09/04/23 15:47 📱:D904i 🆔:☆☆☆


#341 [あぃみ]
あゆみさん
あすかさん
コメントありがとう☆なんか行き詰まってるけど…
このまま続けさせてもらいますね汗☆

⏰:09/04/23 20:52 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#342 [あぃみ]
俺はいつの間にか
あいみに逢いに行く習性がついていた。

あいみは二つの仕事終わりで疲れているはずなのにいつも笑っている。



でも…
初めて見たのはあいみとキスした日の事だった。


あいみの呼吸が少し乱れて 車の外の一点を見つめて切ない目をした。


あいみは何かをみている。俺には見えない何かを

⏰:09/04/23 20:58 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#343 [あぃみ]
それからも何度か 『もう一人のあいみ』が現れた。


素直なあいみが
何を考えているかわからない瞬間。


やっぱりこの女は素直な天然キャラを演じているだけで裏があるのではないか…


そんな風に思い始めた。

⏰:09/04/23 21:02 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#344 [あぃみ]
俺は あいみを信じない。絶対に騙されない。
俺が勝つ。




だけど 『もう一人のあいみ』はよく 泣いている。


ますますわからない。

⏰:09/04/23 21:04 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#345 [あぃみ]
心ではわかっているのに身体はあいみの元へ近づこうとする。


俺はあいみをどうしたいのか?


気がつくとあいみの家の近くにいて 電話をしている。
我に帰り、嘘をついて近くにいることを隠す。


意味がわからない。
自分が。
自分の行動が。

こんなこと初めてでとまどっていた。

⏰:09/04/23 21:10 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#346 [あぃみ]
ある日またいつものようにあいみに電話した。

珍しくあいみは友達と飲んでいると言った。

友達はあいみの話にいつも出てくる『りん』って女。あいみとりんは幼なじみですごく仲がいいとか。。前働いていたボーイズであいみと来た客だから覚えていた。

あいみは生意気に断ってきたが 俺は強引にでも行こうと思った。
タイミングがあればりんにあいみの事を聞きたいと思っていた。

⏰:09/04/23 21:16 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#347 [あぃみ]
居酒屋につき、二人を探した。


探す間もなくすぐにわかる。


二人の席に着くと りんは俺を笑顔で迎えた。


「久しぶり!てか覚えてる?仕事辞めたんだってね!まぁまぁ座りなよ。飲もう飲もう!」

⏰:09/04/27 14:04 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#348 [あぃみ]
あいみにチラリと目をむけると 酔っているのか
少しはにかみながら流し目。


頬はピンク色をしている。


りんのトークがすごくて
殆どりんと話をしていた。
気がつけば焼酎を四杯半。すごく心地いい。
久しぶりに気分よく酔っ払ているのを味わっていた。

⏰:09/04/27 14:09 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#349 [あぃみ]
「俺彼女とかいらねぇし」


りんの質問にびっくりして慌ててこう答えた。

付き合ってんの?って。
わかんねぇよ。
操ってるとか言えないし、てか操ってるかどうかもわからないし。
なんかもぅ わけがわからなくなってきた。

⏰:09/04/27 14:13 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#350 [あぃみ]
急に肩が重たくなり、ふと見ると あいみがもたれかかってきた。
しかも爆睡。


長く、
カールしたマツゲ。
綺麗な鼻筋。
無駄がない程度に
厚い唇。


閉じている目をすごく近くで見たのは初めてで
あまりに美しくて唇を重ねたくなった。

⏰:09/04/27 14:20 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#351 [あぃみ]
「あいみ、寝ちゃったんだぁ〜。」


りんの声で我にかえり、りんに頷いた。


「てかあんた今すごい優しい顔してたよ?」


俺は「そうか?」とか適当にごまかし、グラスに残った酒を一気に飲みほした。

⏰:09/04/27 21:54 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#352 [あぃみ]
「ほら!テンパって一気なんてしちゃって。
あんた、本当の所、あいみのことどう思ってるの?」





程よい酒の心地よさと
リズムのいいあいみの寝息の心地よさ、
肩の重さと暖かさで
思いもよらずに…

俺はりんに語り出していた。

⏰:09/04/27 22:01 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#353 [あぃみ]
俺は女が嫌いだ。

今までみたいにあいみでしばらく遊んでやろうと思った。

金もあるし使えると思った。

金の事、文句いいだしたら 捨てる気でいた。

でもあいみは違った。

操ってるつもりでいたのに 操られてしまいそうになっている。

⏰:09/04/27 22:06 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#354 [あぃみ]
今、あいみに負けそうな俺は どうしたらいいかわからないでいる。


俺が絶対に勝つ。




話し終わると
りんは突然笑いだした。

⏰:09/04/27 22:08 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#355 [あぃみ]
「そーゆーことね。てかあんた結構最低君だね。だけど残念。根本的に考え方がおかしい。てか可哀相。」

りんはさらに続けた。


「あいみはいい女だよ。あんたは知らないで色々いじめてるみたいだけど、いつか後悔するよ。
私が思うに、あんた単純にあいみに惚れてんだよ、自分でわかってないみたいで可哀相だけど
あいみすごいモテるんだから。てかあんた、あいみが男といちゃついてるのとか想像したことある?」

⏰:09/04/27 22:18 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#356 [あぃみ]
…俺はこの時初めてそうゆう想像をしてみた。


「その男、ぶん殴る」



俺は負けた。


あいみを取られたくない。好きって こうゆうことか?



りんはニヤニヤ笑っていた。

⏰:09/04/27 22:23 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#357 [あぃみ]
あいみが目をさますと
涙で化粧が落ちかかっていた。


また…泣いていたのか…


りんとの話しに夢中で気付かなかった。


りんはそんなあいみを見慣れているのか
「寝過ぎ〜」って普通な顔して笑っていた。

⏰:09/04/27 22:27 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#358 [あぃみ]
帰りはりんの作った流れで俺があいみを乗せて行くことになった。


「あんたもたもたしてると取られるよ」


…りんに言われた一言が頭から離れない。


でも
今更 あいみに態度を変える事は勇気が必要だ。
同時にプライドが傷つく。プライドかぁ…


…俺のプライドって何なんだろう。 そんなに必要なものなのか?



わかんねえ。

⏰:09/04/28 10:07 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#359 [あぃみ]
あいみがフラフラしていたので 腕をひっぱった。


本当に細い腕。


俺は


プライドを一つ潰した。


あいみの手を握って歩きたかった。

⏰:09/04/28 10:10 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#360 [あぃみ]
細い指。
長い爪。


手を繋ぐと
驚いたのかあいみは
俺を見上げたのがわかった。


俺はあいみの方を見る事ができなかった。

⏰:09/04/28 10:13 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#361 [あぃみ]
前に一度、
海にいた時、すねて可愛いあいみに「手を繋いでやるよ」と手を出した事があった。
あいみは意地っぱりだから繋がずに走っていった。


あの時、残念な気持ちになったのは確かだ。


あいみの為に、言った事

自分の欲望だったのかもしれない。

⏰:09/04/28 11:07 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#362 [あぃみ]
そうだ。車でキスをした時もそうだった。


あいみは俺とキスしたいんだろうなと思って誘ったのに「嫌だ」と言ったあいみ。

あの時、無性に腹がたって どうにかしてでもしようと思っていた。


結局、
最初から
俺が負けていたんだ。

⏰:09/04/28 11:16 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#363 [あぃみ]
フラフラのあいみの手を離し、車に乗せて 走らせた。

俺の欲望も全て埋められる。
大きな優しさと
天然の癒しで暖めてくれる。


俺はあいみと一緒にいたい。
あいみだけで十分だ。
あいみを他の男に取られたくない。

⏰:09/04/28 11:24 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#364 [あぃみ]
…もうゲームは終わりだ。


ゲームオーバー


俺の初負け。


『あいみが好きだ』


あいみを守りたい。
笑っているあいみを
いつも側に置いておきたい。

⏰:09/04/28 11:27 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#365 [あぃみ]
ふとあいみを見ると
また眠っていた。


よく寝るし、
よく笑うし、
アホだし、
よく泣くし、
素直だし、
意地っぱりだし、


年上とは思えない。


守ってやりたい。


俺はそっと手を伸ばしあいみの頭を撫でた。

⏰:09/04/28 11:32 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#366 [あぃみ]
赤信号で止まり、
顔を覗き込むとまた涙を流していた。

こいつをこんなふうに泣かせる原因はなんなのか。


俺は涙を指で拭いてやって
キスをした。


キスがしたくなったから
俺からキスをした。

⏰:09/04/28 11:36 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#367 [あぃみ]
きちんと
あいみに気持ちを伝えて

今までを謝ろう。


伝えるまでは今のまま
この俺でいよう。



そのあと女から電話がきた。
あいみに言い訳しそうになった自分を止めた。


付き合ったらこうゆう心配をかけないようにしようと決めた。

⏰:09/04/28 19:44 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#368 [あぃみ]
あいみが起きたので
飯を提案した。


思えば二人で飯に行くことがすごく自然で
居心地がいい。
飯がうまい。
話しも弾む。


俺はこの幸せにやっと気付いた。


帰りはいつものように
家の近くまで送った。

⏰:09/04/28 20:15 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#369 [あぃみ]
なんか、自分の気持ちに気付いたからか、

別れが寂しい気持ちになった。俺は変わったんだな。


あいみにそっと近づいて唇を重ねた。

あいみの唇は柔らかくて心地良い。
俺はたまらなくなり、
舌を入れた。

あいみは少し苦しそうな吐息を漏らしながら
俺のキスに答えている。


しばらく離れられなかった。

⏰:09/04/28 20:37 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#370 [あぃみ]
「じゃあ、おやすみ。」


あいみはいつものように優しい笑顔で言い、
手を振り、 細い道をあるいて行った。


見えなくなるまで見送り、俺は車を走らせた


あいみと何度か来た静かな海に向かった。

⏰:09/04/28 20:44 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#371 [あぃみ]
夜の海。
高速道路の光りでキラキラと光っていた


波の音を感じながら
目を閉じて考えた。











⏰:09/04/29 10:21 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#372 []
>>170-380

⏰:09/04/29 11:27 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#373 [あぃみ]




あいみの誕生日まで
あと一週間ちょい。



俺は作戦を立てた




⏰:09/04/29 21:57 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#374 [あぃみ]
あいみに気付かれないように 必死に働いた。




誕生日に気付いていないふりをして、普通に遊んぶ。
、ちょっと冷たくして
ドカンとくつがえして


そこから新しい二人を始める。

⏰:09/04/29 22:58 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#375 [さや]
>>1-250
>>251-500

⏰:09/04/29 23:06 📱:F905i 🆔:☆☆☆


#376 [あぃみ]
『た』さん☆
『さや』さん☆
アンカーありがとぅ☆
読んでくれたってことかな?ありがとう☆

今日は全然更新できなかった;
読んでくれてる方、ごめんなさい…

⏰:09/04/29 23:44 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#377 [あぃみ]
ついに
あいみの誕生日前日。



ギリ…間に合った。


ここまで 作戦通りにいったのでほっと一息。



あとはあいみの電話を待つ。

⏰:09/04/30 09:03 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#378 [あぃみ]
やはりあいみは誘ってきた。 計画通り。
そして予想通り、あいみは自分から「明日あたしの誕生日」なんて言わない。遠慮がちにどこか寂しそうに誘ってきた。


とりあえず曖昧に返事をする。


計画通り。


本当はまる一日休みをとってある。

⏰:09/04/30 09:07 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#379 [あぃみ]
いつもと変わらない夜に
不満を持つあいみ。
そんな状態にいじわるして、


泣き出すあいみ。




その後、優しく抱きしめる俺。



何度も心の中でシュミレーションした。
こんな自分が気持ち悪いが、こんな風に人を想えることが 少し嬉しい。

⏰:09/04/30 09:12 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#380 [あぃみ]
あいみの返事は
100%わかっている。

だからこそできるプレゼントだ。


喜ぶあいみを想像して
一人にやけてしまう。



⏰:09/04/30 22:57 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#381 [あぃみ]
誕生日当日。
夕方まで働き、
時間を見計らい、あいみに電話をした。

あいみの日常パターンを
今では把握できている。


「もしもし?」


電話に出たあいみは泣いているように思えた。
まぁこれから お楽しみがあるから気にしない。

⏰:09/04/30 23:03 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#382 [あぃみ]
約束をして
いつもの場所まで車で迎えにいった。


俺の車を見つけたあいみは嬉しそうに笑い、小走りに近づいてきた。


助手席に乗り込んだあいみの顔を覗き込むと
なんかいつも以上に美人だった。キラキラしていた。

⏰:09/04/30 23:07 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#383 [あぃみ]
「やっぱお前はキレイなんじゃん」

思わず出た言葉。

あいみに見つめられると吸い込まれそうになる。
程よい厚みの唇はほど良いツヤで潤い、俺を誘っていた。


「キレイ…」

突然あいみが呟いた。


意味わからなくて
何がだよ!
って突っ込みたくなったけど、気がついたときには唇を重ねていた。

⏰:09/04/30 23:20 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#384 [あぃみ]
あぁ。
早く俺のものにしたい。

毎日毎日 隣に置いておきたい。

⏰:09/04/30 23:22 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#385 [あぃみ]
焼き肉に行った。

男女で焼き肉食べる仲は深いって聞いたことがあったから提案した。


あいみは今日も「おいしい」と言っては 俺によこした。優しいんだな。


ここであいみは突然、思いもよらない事を言った。


「誕生日プレゼントは〜?」

⏰:09/04/30 23:26 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#386 [あぃみ]
昼間りんから電話が来ていて、りんには俺のサプライズ計画を話していた。だからもしもあいみが耐えられず逃げだしても
りんに聞けば全部わかる。

今言ってしまおうか迷ったけど せっかくの計画が崩れるのも嫌だったから

演技することにした

⏰:09/05/01 08:35 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#387 [あぃみ]
「はぁ?なんでだよ
あれ?あ!お前もしかして誕生日?」


「わりー。完全に忘れてたわ!金ねぇし、ごめんな」

…嘘ついてごめんな。
もう少しの辛抱だ。


あいみの肩をポンポンと軽くたたいた。

⏰:09/05/01 08:41 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#388 [あぃみ]
落ち込んだ様子で
俯いたあいみ。
「帰る」って怒って帰ってしまうかと心配したが
次の瞬間、笑顔を向けた


「けど前一回言っただけだたもんね。覚えてたら逆にすごいか!」


…覚えてたらすごいよな。俺は一週間ちょっと前にあいみのメールアドレスを見て気付いた。

⏰:09/05/01 08:48 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#389 [あぃみ]
そういえば店に来たとき「調度一ヶ月後に誕生日なんだ!一ヶ月だけタメだねぇ」って言っていた事がアドレスを見て思い出された。




…俺ら、今日で出会ってから一ヶ月なんだよ。

だから今日がよかった。だから今日まで頑張ってきた。





⏰:09/05/01 08:54 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#390 [み]
この小説好きです!イ

楽しみに待ってます!!

⏰:09/05/05 09:08 📱:W61P 🆔:☆☆☆


#391 [あぃみ]
「み」さん☆
好きとか言ってもらえてホント嬉しいです!
ありがとうございます☆

今ちょっと仕事が忙しいので更新できなくてすみません。書く時は集中してやりたいもので…

コメントありがとうございました☆

⏰:09/05/06 09:56 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#392 [あぃみ]
二人で少しほろ酔い気分になってきた。
あいみも笑っているし、
とりあえず 大丈夫。


会計を済ませて店を出た。


車に乗り込むまであいみは俺の腕につかまって歩いて俺を覗きこみ、
「おいしかったね」と笑った。

⏰:09/05/11 20:10 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#393 [あぃみ]
あいみが笑うと
俺も自然に笑顔になる。

その笑顔が欲しい。
その笑顔を守りたいと
強く思った。


車に乗り込み、
あいみと俺の新居に
車を向かわせていた。


俺はまたりょうさんに
世話になって
知り合いを紹介され
そこで金を前借りして
昼間働いた。
あいみとの生活を思いうかべながら工事現場で身体を動かして
やっとアパートを借りた。

⏰:09/05/11 20:20 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#394 [あぃみ]
今日はこのまま
新居に向かい、
鍵を渡して 気持ちを伝える計画だ。




だけど
酒は俺の喜怒哀楽を激しくさせる。


ついさっきまで
腕を組んできたあいみが愛おしくてたまらなかった。


笑っているあいみが好きだ。


それなのに
あいみは携帯を開いたまま、一点を見つめていた。 「無」の世界でも見ているような目だ。


俺はこのあいみが好きじゃない。
俺が踏み入れられない剣幕の目だから。


しだいに苛立ちが
俺の頭を占領した。

⏰:09/05/11 20:31 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#395 [あぃみ]
すると一瞬だけ電話がなり、あいみはすぐに耳に当てた。


「もしもし?」


あいみの携帯からはかすかに声がもれていたけど ほとんど聞こえない。


あいみは何も変わることなく 相槌もいれず
ボーっと何かを見つめ、
無言で電話を切った。

⏰:09/05/11 20:53 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#396 [あぃみ]
俺はイライラした。
あいみが笑わないと
楽しくないし、
せっかく一緒にいるのに
そんな態度で居られていたのでは
これからの 告白に持って行きにくい。



すると次第に
あいみは泣き始めた。


意味わかんねーよ。

⏰:09/05/11 20:56 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#397 [あぃみ]
自分の感情をコントロールできなかった。

「てかお前めんどくせーよ」


いつものあいみは、そんな俺の冷たい一言にも へこむのは一瞬で、そのあとはまた笑ってくれる。


でも今日は違った。

⏰:09/05/12 08:54 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#398 [あぃみ]
ひきつった顔をしている。涙で化粧も落ちてしまい、綺麗な顔が台なし。


怒っている顔だった。


こんなに乱れたあいみを初めて見た。
泣いているから口が上手く動かない、そんな状況で俺をしっかり目でとらえて、叫びに近い声でわめいた。

⏰:09/05/12 09:00 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#399 [あぃみ]
「あんた誕生日だってわかってて来たんでしょ?
ぶざけんなよ!誕生日に自分がご馳走するなんて初めてだよ!
しかもあんたに対しての涙じゃない!あたし彼氏いるんだよ……

あんたなんかよりずっと思いやりがあって優しい人だった!」


彼氏がいる。
あいみは俺を騙してたのか?「彼氏がいる」って聞き取れてから頭がボーってしとしまい、
あいみの喚きは ノイズの混じったラジオのように遠くで聞こえた。


結局、あいみも他の女どもと一緒だったんだ。
いつの間にかあいみを信じていて 忘れていた。

⏰:09/05/12 09:14 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#400 [あぃみ]
「なんだよ、お前彼氏いたのか、知らなかった」

小さく笑った。
だけど、最後まで負けたくなかった。
ゲームオーバーは俺が勝つ。

「まぁ所詮俺はお前のこと金としてしか見てねぇし、これで終わりでいいんじゃねぇ?」


久しぶりに使ったこのセリフ。あいみに使うなんて考えもしなかった。
俺は、純粋にただあいみが好きになった。あいみを守りたいと思った。
一緒にいたいと思った。

⏰:09/05/12 09:23 📱:911SH 🆔:☆☆☆


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