・・・ゆめみる魚・・・
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#706 [向日葵]
:08/05/03 12:16
:SO903i
:☆☆☆
#707 [向日葵]
真の腕に抱かれて安心する筈が、私はドンドン落ち込んだ。
1人で舞い上がったり焦ったりして真を困らせている自分が情けないとすら思った。
しかし、落ち込んでるくせに何故か沸々と怒りに満ちてくるのが私であって、そもそも真がベタベタしたりするくせにこんな時だけ理性保ったりするからこちらが我慢してるんじゃないかとか、実はそう言いながら……と身構えなくちゃならないんだ。
そしてこんなに色々考えてるのに本人は涼しい顔でいるってどういう事だよっ!
:08/05/05 01:32
:SO903i
:☆☆☆
#708 [向日葵]
私は逆ギレした怒りをそのままにして真と距離を取った。
いきなり私が突き放したので真はどうしたのかと困った顔をしていた。
が、今の私にはそんなもの目に入らなかった。
「アイス食べたい」
「はぁ?この寒いのに?」
「食べたいったら食べたいの今すぐ!」
まるでダダッコ。
最悪だ。
真は呆れたようにため息をつく。
そのため息が、私の胸をグサリと刺す。
:08/05/05 01:35
:SO903i
:☆☆☆
#709 [向日葵]
きっと楽しくなるだろうと思っていた旅行が、私のせいで楽しくないものに変わっていってる気がする。
どうして私はこうなんだ……。
そして更に追い討ちをかけるように、売店に嫌な人物がいた。
「あ、昼間のお兄さん!」
アイツだ。
小恵子だ。
馴れ馴れしく寄って来て、私なんかいないみたいに真に媚びた視線を送るものだから、私のイライラは段々と頂点へ向かって行った。
:08/05/05 01:39
:SO903i
:☆☆☆
#710 [向日葵]
「何してるんですか?買い物で?」
「コイツが、アイス食べたいと言うもんでね」
小恵子は興味無さそうに私を見てからまた白々しいほどの笑顔で真に向き直る。
「もしかしてまだ未成年?」
「えぇ。でも可愛いものでね」
小恵子は最後の言葉だけ聞き流したようだった。
「成人でしたらお兄さんのお酒の相手も出来たでしょうに……。どうです?婚約者さんさえ許して頂けるなら、私の部屋きません?」
成人……大人……。
幼い事がそんなにダメな訳……?
仕方ないじゃない。
どうあがいても、私は真と同い年になれる訳がないのだから。
:08/05/05 01:45
:SO903i
:☆☆☆
#711 [向日葵]
小恵子は用事が済んだのか、真に部屋番を教えるとさっさと帰っていった。
取り残されたのは、真と私のみ。
アイスを入れてる冷凍庫の音がやけに耳に入ってきて耳障りだった。
アイスを買った私はアイスを入れた袋を持ってさっさと部屋へ戻った。
乱暴に机に袋を置いて、勢いよく寝室へ繋がるふすまを開けた。
「みかげ。アイス食べないのか?」
聞いてくる真の手を引っ張り、寝室へ誘(イザナ)う。
:08/05/05 01:48
:SO903i
:☆☆☆
#712 [向日葵]
無理矢理座らせた後、私も座り、浴衣の上に羽尾っていたものを脱ぎ捨てた。
帯に手をかけた瞬間、真にその手を掴まれた。
険しい表情をしていた私と同じくらい真の顔も険しかった。
「何してんの?自分がしようとしてる事分かってる?」
「分かってなかったらしてない。真だって分かってるなら何で止めるの?」
「……何をムキになってる」
一段階真の声が低くなる。
それに少しうろたえながらも、私も負けず劣らず言い返す。
:08/05/05 01:53
:SO903i
:☆☆☆
#713 [向日葵]
「真だって、どうせ飽々してんでしょ?私があまりに幼稚だから手が出せないとか思ってんでしょ?」
「落ち着けみかげ。そんな事思っちゃいない」
「いいね冷静になれるだなんて。ここに来て何回私が子供扱いされてたか真知ってる!?その度に自分が惨めになっていくのを味わってるの知ってる!?」
私は真の手を払い、帯を取り始めた。
緩めば浴衣がはだけ、買ったばかりのミントグリーンの下着がちらりと見えた。
いずれこうなるならいつしても同じだ。
:08/05/05 01:57
:SO903i
:☆☆☆
#714 [向日葵]
「早くしてっ」
「みかげ。ちゃんと着ろ」
「相手にしないんだね。やっぱり私の事なんかいいんじゃない!」
「じゃあこうして欲しいのかよ!」
天井が見えた。
真が私の上に覆い被さる。
片手で両手を塞がれ、身動きがとれなくなった。
と同時に、真が私の口を塞いだ。
いつものような優しさの欠片もないキスは、次第に私を冷静にさせ、恐怖を覚えさせる。
:08/05/05 02:00
:SO903i
:☆☆☆
#715 [向日葵]
「いや……っ!」
真の唇が首筋をなぞる。
鳥肌がたった。
「真やめて……っ」
「お前が望んだんだろ?」
「やだ……っ、嫌だぁ……!!」
ついに泣いてしまった。
すると真は私を解放してくれた。
そして両方の頬をパシリと叩く。
「そんなやっつけでやって、俺が本当に喜ぶと思ったか」
それだけ言うと私から離れ、寝室を出ようとした。
私は急いで起きて、必死に真を止める。
「し……真待って……!待ってったらぁ……っ!!」
:08/05/05 02:05
:SO903i
:☆☆☆
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