あいつはあの子のことが好き。
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#701 [みぉり]
恭「そんな簡単に信じてもらえるなら何年も想ったりしない」


ドキッ


今泉さんは一瞬、真剣な顔つきになって・・・でもすぐににっこり笑った



あ「っ///」

恭「それに・・・・そういうこと言った後の瀬戸さん・・・・おもしろいし(笑)」

⏰:08/03/03 16:38 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#702 [みぉり]
おもっ・・・・おもしろいぃぃぃ!!??


あ「・・・・おもしろくないですっ///」


今泉さんはくくっと笑って私に席に座るように促す


今泉さんの向かいに座ってすぐに本を開く


始めは向かいが気になっていたけど・・・・すぐに詩の世界に入り込んでしまった

⏰:08/03/03 17:38 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#703 [みぉり]
そのままずーっと読みふけって・・・・


今泉さんが向かいからシャッターを切ったり、撮影の角度を変えるためか立ち上がったりとしていたけど



私は変に意識することなくそのまま読み続けていた

⏰:08/03/03 18:14 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#704 [みぉり]
いつのまにかシャッター音は止んでいて


私が本を読み終えてふと顔をあげると・・・・



ドキッ


再び私の前に座っていた今泉さんは肘をついた手のひらに顔をのせたまま眠っていた

⏰:08/03/03 18:24 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#705 [みぉり]
周りを見回せば、他の生徒はほとんどいなくなっていて室内時計は6時すぎを示している




・・・・2時間以上よみふけっちゃったんだ




私は静かに伸びをして目の前の今泉さんを起こさないように本を棚に戻しに席を立った

⏰:08/03/03 18:27 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#706 [みぉり]
本を戻して席に戻りながらゆっくり今泉さんの・・・・・隣に座った


眼鏡がほんの少しずり下がってその間から見える長いまつげ


規則正しい呼吸を繰り返す唇




・・・・・キレイな顔

⏰:08/03/03 21:46 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#707 [みぉり]
この人が私を好きなんて・・・・・



やっぱり信じられない・・・・



私は今泉さんの傍らに置かれていたカメラに気づき、それを手に取った



画像の履歴をゆっくり見る




うわぁ〜・・・すごいキレイに撮ってくれてる

⏰:08/03/03 21:51 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#708 [みぉり]
恭「・・・ん」

夢中になって見ている横で今泉さんが身じろぎした


私は慌ててカメラを置くと向かいに座ろうとして立ち上がった拍子に椅子に足をぶつけてバランスを崩した



バタンっ



あ「痛たた・・・・!!??」

⏰:08/03/03 22:07 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#709 [みぉり]
恭「・・・・・ずいぶんな起こし方ですね」


私の下敷きになっている今泉さんが頭を抑えながら上半身を起こす


あ「ごっごめんなさいっ!!!!」


恭「俺は全然構わないけど・・・・この体勢はちょっとね」


今泉さんに言われて自分の今の体勢にはっとした

⏰:08/03/03 22:22 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#710 [みぉり]
今泉さんの膝にまたがって、だっこされている状態



あ「〜〜〜〜っほっ本当にごめんなさいっ////」



私は慌てて立ち上がると今泉さんも笑いながら立ち上がって大きく伸びをした


恭「ん〜・・・途中寝ちゃってすいません」

あ「いえ!!・・・・・私が読みふけっちゃったせいで」

⏰:08/03/03 22:54 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#711 [みぉり]
恭「いえいえ・・・おかげさまでいい写真撮れましたし」


椅子や机を直した今泉さんはカメラを持ってにっこり笑いかける



あ「そ・・・うですか///」



また心臓がドキッとして今泉さんから目をそらした


今泉さんはくるりと向きを変えて扉に向かって歩き出す


私はその後をついて図書室をあとにした

⏰:08/03/03 23:07 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#712 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:08/03/03 23:16 📱:D705i 🆔:qqKiGUec


#713 [みぉり]
>>匿名さん
アンカーありがとうございます頑張ります

⏰:08/03/03 23:20 📱:N905i 🆔:rNRFr3aQ


#714 [みぉり]
いつものように今泉さんと暗室の前で別れる


恭「じゃあ・・・明日は教室でお願いします」


今泉さんはドアノブに手を掛けながら私に言う


あ「あ・・・・はい、わかりました。それからっ///さっきは・・・ごめんなさい」


恭「あぁ・・・俺は嬉しいハプニングだったけど(笑)」


一瞬で真っ赤になった私の顔をみて今泉さんはくくっと笑って"じゃあ"と暗室に入ってしまった

⏰:08/03/03 23:40 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#715 [みぉり]
バタン・・・


私は扉がしまるとその扉におでこを当てるようによりかかった





はぁぁ〜・・・・



今泉さんの姿が見えなくなって緊張の糸が切れたのか大きなため息が出る

⏰:08/03/03 23:44 📱:PC 🆔:vhyZfKtA


#716 [我輩は匿名である]
がんばってください

⏰:08/03/03 23:48 📱:D705i 🆔:qqKiGUec


#717 [みぉり]
>>匿名さん
ありがとうございます未熟ものですが頑張りますので

⏰:08/03/04 00:04 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#718 [みぉり]
>>715から

今日一日は・・・心臓がドキドキしすぎてなんか変な感じ



寄りかかった体を起こして、ゆっくり教室へ向かう



・・・・寝顔キレイだったなぁ〜



今泉さんの寝顔をふと思い出しながら教室の扉をあけた

⏰:08/03/04 00:13 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#719 [みぉり]
ガラッ・・・・パチン


教室に入り電気をつけると窓際の席で眠っている凪が目に入った




あれ・・・・こんな時間まで何してたんだろう



私は自分のカバンを取ると凪を起こそうと声をかける



あ「凪ー?」


凪「ん〜・・・・」

⏰:08/03/04 00:40 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#720 [みぉり]
あ「こんなとこで寝てたら風邪引くよー?」


なかなかおきないので肩を揺すっていると凪がふと口を開いた



凪「ん・・・有希ぃ・・・・」




え?

⏰:08/03/04 00:48 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#721 [みぉり]
凪「・・・・ごめん、ごめん俺のせいで・・・・」



・・・・凪?



私は肩を揺する手を離して凪の寝言に耳を傾けた




有希に・・・・何を謝ってるの・・・・?

⏰:08/03/04 01:26 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#722 [みぉり]
凪「俺の・・・せいなんだ」


そう言う凪の目じりにはうっすら涙がにじんでいるように見えた


私はなんだか見ていられなくって・・・・・凪の耳元に顔をよせて


スゥー・・・・


あ「なーぎーーーーーーー!!!!!!!!おっきろ〜〜〜〜〜!!!!」


凪「うっわわわわわわっ!!!!!」



ガシャン・・・ッガタガタッ


大きな声で叫ぶと途端に目覚めた凪は椅子から転がり落ちた

⏰:08/03/04 01:30 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#723 [みぉり]
凪「あっ・・・あかりぃ??」

あ「お目覚めになりまして??(笑)」


私が声をかけると寝ぼけ眼の凪は目を擦りながら

立ち上がると転んだ拍子に打ったらしい腰を抑えて擦る

⏰:08/03/04 01:36 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#724 [みぉり]
凪「あれぇ・・・いつのまに寝てたんだ俺ぇ・・・?」


あ「そんなの知らないよ(笑)・・・・なんか嫌な夢でもみたの?」


凪「・・・・・え」


あ「・・・・なんども謝ってたよ?おれのせいでごめんって・・・・」


私は凪の顔色をこっそりうかがうように見ると

凪ははっと真剣な顔つきで口元を覆うように右手を添えている

⏰:08/03/04 01:42 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#725 [みぉり]
凪「・・・・他になんかいってた?」


真剣な顔つきのまま私を見つめる凪


いつものへらっとした凪と180度違う様子に戸惑いながらも私は"ううん、それだけ"と答えた


凪は"そっか"と呟くとすぐにいつもの凪に戻って"帰ろう"とカバンを持って教室を出た

⏰:08/03/04 01:46 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#726 [みぉり]
・・・・・・本当は"有希"っていってたけど



その言葉はなんだか言い出せなくて飲み込んだまま

凪の出て行った扉を見つめて・・・・その後を追った

⏰:08/03/04 01:56 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#727 [みぉり]
その帰り道は・・・二人ともなぜだか無言で


私はこの前の有希との帰り道を思い出して複雑な気持ちだった




あの帰り道の後・・・・話を聞いて有希の気持ちを知った


有希の力になりたいと思いながらも・・・・結局何も出来ないんだって無力な自分と


"好き"に対する感情の変化で戸惑いを抱き続けてるだけ

⏰:08/03/04 02:14 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#728 [みぉり]
情けないなぁ〜・・・・




心底そう思いながら凪と並んで歩く


大きな十字路で凪とは道を別れて一人で歩きながら


今日は顔を合わせなかった有希を思い出した

⏰:08/03/04 02:26 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#729 [みぉり]
・・・・有希は凪が好き


もし、凪が有希のその気持ちを信じなかったら・・・



有希はもちろん・・・すごく傷つくし、私も悲しい・・・な



・・・・でも悲しいって思う私だって今までずっと"好き"を信じないで来た

⏰:08/03/04 02:31 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#730 [みぉり]
きっと・・・これまで私はそうやって人をたくさん傷つけた


その私が・・・・本当の意味で・・・


人を"好きになる"気持ちをわかってるのかな



・・・・・・"真野篤"を好きって言い切ってもいいのかなぁ

⏰:08/03/04 02:34 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#731 [みぉり]
そんなことが頭の中をぐるぐると駆け巡る


あ「うー・・・またわけわかんなくなってきた」




・・・・・今泉さん


私のこと"何年も想ったりしない"って・・・・


一体いつからなの・・・?

⏰:08/03/04 02:40 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#732 [みぉり]
いつから・・・・好きでいてくれてるんだろう




考えたって答えのわかるわけのないことばかり考えて気づけば家についていた




はぁ・・・・きちんと本人に聞くのが一番なのに



恋愛ごとは苦手なんだよねぇ

⏰:08/03/04 02:42 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#733 [みぉり]
・・・・・今が"好き"に向き合ういい時期なのかもしれないな




私は大きく息を吸い込むと玄関の扉をあけた


あ「ただいまー」

⏰:08/03/04 02:49 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#734 [みぉり]
━━――──……‥
恭平Side

〜♪〜〜〜♪


暗室で作業をしていた俺の携帯が突然鳴り出す


画面表示を確認しないでそれを手に取った



ピッ・・・・


恭「はい・・・・」


『あ、今泉くん???私ー・・・・』

⏰:08/03/04 02:54 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#735 [みぉり]
その声に片手で作業しようとしていた動きが止まる









恭「・・・・・・・・・・相原」


俺は電話の主の名前を呟いて、ソファに四肢を投げ出すように座り込んだ

⏰:08/03/04 02:57 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#736 [みぉり]
『わかってくれてよかった』


電話先から嬉しそうな声が聞こえる・・・・が俺にとっては耳障りこの上ない


恭「なんですか・・・・・・・お前とはもう終わりだっつただろ」



俺はイライラしながら現像されて浮かび上がった写真の1枚を手にとって話す



『そ・・・うなんだけど・・・・ねぇ、突然どうして』

⏰:08/03/04 03:55 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#737 [みぉり]
恭「・・・・・・・・お前には関係ない」



瀬戸が詩集を真剣に読んでいる写真をみつめて静かに言い放った



恭「それに・・・・元からそういう契約だったろ」


『それは・・・・そうだけど・・・でも突然すぎるよ』


恭「突然でもなんでもない、元々お前からの提案だったろ・・・"俺の好きなタイミングでおしまいにする"」


『・・・・・ん、そうだね。・・・・ちょうど潮時なのかもね』



電話先の声がややトーンを落として寂しげに呟く

⏰:08/03/04 04:02 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#738 [みぉり]
俺はほんの一瞬だけ"相原"に申し訳なさがこみ上げた



・・・・でもこの関係を作ったのはこの女で、お互いに割り切った関係でいた


俺はそう思い直して再び電話先に強い口調で続ける



恭「とにかく・・・・終りだから・・・・・お前も彼氏にばれるとまずいでしょ」

⏰:08/03/04 04:08 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#739 [みぉり]
そう言うと"相原"は黙ってしまった



俺は半ばイライラしながらも瀬戸の写真を見つめて気を紛らわす




『・・・・うん、・・・ちょっと気づいてるっぽいし』


恭「そ・・・まぁ、がんばれよ・・・じゃあ」



俺はそういって電話を切ろうとボタンに指をかけた

⏰:08/03/04 04:12 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#740 [みぉり]
『ちょっと待ってっ・・・・・今日図書室にいたでしょ?』



!!!!



俺は思わず言葉につまる


恭「っ・・・・・なんで知ってるんだよ」



『・・・・・たまたま行ったら・・・頬杖ついて寝てるのみた』

⏰:08/03/04 04:15 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#741 [みぉり]
タイミングが悪い・・・・・それならきっと



向かいにいたあいつにも気づいただろう


俺のその気持ちを読んだのか・・・・"相原"は言葉を続ける



『向かいにいた子・・・・あの子・・・今泉くんの・・・?』



・・・・たぶん、"彼女"か"好きな子"そんなことを言いたいのだろう

⏰:08/03/04 04:22 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#742 [みぉり]
恭「・・・・・・コンテストのモデル」


『え?コンテストって・・・・今度の?』


恭「あぁ・・・・・凪の友達でイメージに合ったから頼んだ」



俺はなんで"相原"にこんな説明してんだって思いながらも話すと


電話先の声は"へぇ〜そうなんだ"と呟いて納得しているようだった



これで本当に最後だ・・・・そう思って"じゃあ"と声をかけると"ばいばい"そう聞こえたので俺は静かに電話を切った

⏰:08/03/04 04:34 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#743 [みぉり]
ピッ・・・・


携帯を閉じてそのままソファにぽんと放り投げて


起き上がり、途中だった現像作業に戻る



現像するための液体につけると1枚ずつ・・・・瀬戸の写真が浮かび上がってくる





なんで詩を読んでるだけなのに・・・・・こんなにコロコロ表情変わるんだか

⏰:08/03/04 04:42 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#744 [みぉり]
はっとしている顔、真剣な顔、涙ぐんでいる顔



・・・・・・満面の笑顔



1枚ずつゆっくりとその表情を見つめながら、張り巡らせたテグスに洗濯ばさみで写真を挟んで吊るしていく




・・・・ふぅ、コレで終りかな

⏰:08/03/04 05:09 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#745 [みぉり]
吊るし終わった写真を見回すと後片付けをして暗室に鍵を掛けた



ガチャ・・・・



廊下は真っ暗で、ふと腕時計を見てみれば9時をしめしていた




やべー・・・・校門しまってんな・・・・きっと



遅くまで残りすぎたとやや後悔をしながらも玄関へと急いだー・・・

⏰:08/03/04 05:12 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#746 [みぉり]
━━――──……‥
あかりside

⏰:08/03/04 05:20 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#747 [みぉり]
ブーッ・・・・ブーッ・・・・

ピッ・・・・


今泉さんからだ。


なんとなく予想はしていたので昨日みたいに


変に考えないようにメールを読む

⏰:08/03/04 05:25 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#748 [みぉり]
----------------------
Date 4/15 21:49
From 今泉恭平
Sub  無題

今日も一日お疲れ様でした。
瀬戸さんもリラックスして撮影ができるようになったみたいで・・・
俺としては嬉しい限りです(^^)
では明日は教室で・・・おやすみなさい

    ----END----


ピッ・・・ピッ・・・

メールを読んで、今日の撮影を思い返す

⏰:08/03/04 05:30 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#749 [みぉり]
・・・・・・・確かにシャッター音も気にならなくなったかも


まぁ、本を読んでたからかもしれないけど(苦笑)


そんなことを思いながらも返信の文面を打つ


ピッ・・・ピッ・・・

----------------------
Date 4/15 22:02
To  今泉恭平
Sub  無題

お疲れ様です☆
今日は久しぶりの図書室で・・・なんだか新鮮な気持ちでした
撮影もあまり緊張しなくなったので少しはお役に立ててるみたいで嬉しいです(^▽^)
また明日、よろしくお願いします
おやすみなさい

    ----END----

ピッ・・・

【送信完了】

⏰:08/03/04 05:43 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#750 [みぉり]
よしっ!!
明日も撮影がんばろうっ!!


私は明日の用意を・・・・時間割に"選択"の文字に気を止めつつも


眠りについた

⏰:08/03/04 06:26 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#751 [みぉり]
学校へと向かう道の途中ー・・・・


いつもよりも早めの時間に歩いていると道の先にひとつの後姿を見つけた




・・・・たぶん、凪っぽい



そんな風に思いながらなんとなく声をかけられずに後ろを歩く

⏰:08/03/04 06:33 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#752 [みぉり]
でも、ほんの少し歩くスピードをあげて凪との距離をつめてあることに気づいた



・・・・・肩からカメラ・・・・提げてる・・・?



凪の左肩には、今泉さんが使っているものと似た感じのカメラがその動きに合わせて揺れているのが見える





凪・・・・幽霊部員やめたのかな・・・


それとも、今泉さんと同じコンテストに出るのかなぁ

⏰:08/03/04 06:36 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#753 [みぉり]
あれこれ考えていると・・・・凪が学校へ向かう道と反対の路地へと入っていくのが見えた




・・・・・・どこ行くんだろう




こういう時に限って私の妙な好奇心がうずく





後つけちゃお(笑)

⏰:08/03/04 06:38 📱:PC 🆔:pBs89fqk


#754 [みぉり]
凪はスタスタと入り組んだ路地を進んでいく



どこに行くのかなぁ



後をつけてるのがばれないように、でも凪を見失わないようにしながら歩く



いくつかの路地を抜けて、いくつかの角をまがると凪はある場所へと入っていく


………………公園?

⏰:08/03/04 08:44 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#755 [みぉり]
早朝の公園には人の姿はほとんどないが、晴天のため遊具のカラフルな色彩がより一層映えてなんだか懐かしい気持ちになる



私は公園に入らずこっそり凪の様子を伺う



凪はブランコに近づいて肩に掛けていたカメラをしっかり構えて写真を撮り始めた

⏰:08/03/04 08:51 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#756 [みぉり]
写真撮ってる……



それがコンテスト用なのか、単なる趣味写真としてなのかわからなかったけど…



こんな朝早くから撮りに来てるくらいだから…



幽霊部員でなくなったことだけは確かみたい


凪は次々に遊具を撮っていく


シーソー、砂場、ジャングルジム……


私はじっとその様子を見つめた

⏰:08/03/04 09:58 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#757 [みぉり]
凪のすぐ近くにある時計台の時刻はもうすぐ7:50になろうとしていた



やばっ…そろそろ行かなきゃ遅刻しちゃう



そんなことを考えながらソワソワするものの公園から凪がでてくる様子はない




もー…時間わかってるのかなぁ

⏰:08/03/04 10:04 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#758 [みぉり]
でも…もし今凪がここを出てきたら鉢合わせしちゃう

…………先にいこ


まだ撮影をしている凪をチラリと見てから静かに学校へ向けて歩きだした


さっきと同じ道をさかのぼり歩いて通学路へと戻る


道中出会う友達に挨拶しながら学校へ行った

⏰:08/03/04 10:10 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#759 [みぉり]
教室についてすぐに予鈴がなって石田先生が入ってきたー……と同時に後ろの扉から


凪「ーっセーフっ!!!」


凪が勢いよく滑り込んできた


その肩にはさっきまで持っていたカメラはない


………どこかに置いてきたのかな?

⏰:08/03/04 10:14 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#760 [みぉり]
凪「危なかったぁ〜…」

あ「ギリギリだっね(笑)」 


隣に腰を下ろした凪に笑いながら声をかけた


凪「あー…寝坊しちゃったよぅ(笑)」


凪はにへっと笑いながら目線を前に向ける



…………朝見ちゃったけど(笑)

⏰:08/03/04 10:18 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#761 [みぉり]
なんで凪がうそついたかわからないけど、後をこっそり付けた私がそこを聞くことはできない


ちょっとした謎ではあったけど"そっか"と私も答えて目線を前に向けた



━━―――………

2時間目の休み時間

選択授業のために12組にむかって凪と歩く

⏰:08/03/04 10:22 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#762 [みぉり]
今泉さんと11組の前で会って一緒に教室に入った



…………席はこの間と同じ

私の席の3席前には"真野篤"が座っている

⏰:08/03/04 14:03 📱:N905i 🆔:nHJ3XvfA


#763 [失礼します]
>>690-750

⏰:08/03/05 00:08 📱:D705imyu 🆔:XXTTG15s


#764 [みぉり]
>>失礼しますさん
アンカーありがとうございます

⏰:08/03/05 11:44 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#765 [みぉり]
>>762から
━━―――…………
恭平side

………またこの時間が来たなぁ


あいつに会えるという嬉しさの反面……




あいつが真野を好きなことを突き付けられる時間

⏰:08/03/05 11:50 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#766 [みぉり]
それが少しだけつらい…


恭「はぁ〜…」


……でもその横顔を見たいと思う



恭「…………ばかだよなぁ」

呟いて自嘲気味にふっと笑った

⏰:08/03/05 12:45 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#767 [みぉり]
授業が始まってからも俺はあいつを見つめながら

時に黒板を写して1時間を過ごす



……なんだかなぁ



一昨日、凪から話を聞く前に受けた授業と今では


少し気持ちに変化があることに気付いた

⏰:08/03/05 14:41 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#768 [みぉり]
俺は"真野には彼女がいるから"あいつは告白もしないだろう、その恋はかなわないだろうと思っていた


でもそれは違う


きっとあいつは真野に彼女がいなかったとしても告白しないだろう


…………誰かと付き合うことなんてしない…したくないんだと思う

⏰:08/03/05 17:03 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#769 [みぉり]
……人の気持ちを信じられないから


そんな自分が誰かを好きになることを


自分自身が許さないのだと思う


……………きっと


あいつの性格ならそう思ってるんだろうな

⏰:08/03/05 17:06 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#770 [みぉり]
だから人から"好き"と言われることを

…………俺があいつを好きなことを


信じてもらえたら少しはあいつの恋愛感が変わるんじゃないかって思う


………まぁ、相原と半端な関係を持っていた俺に説得力はないかもしれないけど

⏰:08/03/05 17:14 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#771 [みぉり]
あいつを想ってきた時間は嘘じゃないから


そこだけは………




信じてほしいんだ

⏰:08/03/05 17:16 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#772 [みぉり]
━━―――………
あかりside


落ち着かない


一昨日と同じように座って同じように授業をうけてるのに……



今泉さんの気持ちを知って、同じ空間に私の好きな人と私を好きな人………


その両方の存在といることが妙に不思議な感じがした

⏰:08/03/05 17:24 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#773 [みぉり]
うーん……

でも気にしたってこの事実は変わらないしなぁ…



私は"真野篤"の後ろ姿を見ながら考える



………それに今泉さんが本気とも今だに思えないし


誰かと付き合うことも付き合うわけもないんだから


あ「………まぁいっか」


呟いて授業に意識を移した

⏰:08/03/05 17:32 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#774 [みぉり]
━━―――……
お昼休み


有希とご飯しながら、今泉さんに告白されたことを話すと、有希は目を丸くして固まってしまった



あ「もしもーし有希さぁん?」



私の問い掛けに有希ははっとした様子で私に向き直った

⏰:08/03/05 17:41 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#775 [みぉり]
有「ごめんびっくりしすぎて…」

あ「ううん、私もびっくりしたしねー(笑)」


有「……………でもあかりの"あの言葉"を知ってたんだよね?」

あ「うん…………」

有「覚え…………ないの?」

⏰:08/03/05 17:46 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#776 [みぉり]
有希の言葉にもう一度記憶をたどる…


でも………



あ「やっぱり思い出せないんだよね」


有「そっか………撮影は続けてるんでしょ?」

あ「うん………なんか変な感じだけど」

⏰:08/03/05 22:34 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#777 [みぉり]
有「変……って?」


あ「なんていうのかなぁ…今までは告白されたら避けてきたし避けられてきたから…その後に話しをすることはあっても今みたいに一緒にいることなんてなかったから…」


有「うーん…確かに、今までのあかりのパターンにはないね」


あ「……信じてほしいって」
有「え?」

⏰:08/03/05 22:40 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#778 [みぉり]
あ「…俺の気持ちだけは信じてほしいって」


有「…………」


あ「そう言われたらどうしたらいいかわかんなくて……」


そう呟いてみつめると有希は黙って何か考えてるみたいだった


あ「有希?」

⏰:08/03/05 22:50 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#779 [みぉり]
有「……………信じる信じないはあかりの気持ちが決めることだけど……変に構えなきゃいいんじゃないかな」


あ「え?」


有「今泉くんはあかりが受けとめてくれなくてもいいっていったんだよね?」


あ「たぶん…意味的には」

⏰:08/03/05 22:55 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#780 [みぉり]
有「じゃあ、あかりは何も気にすることないよ。あかりの性格だと思わせぶりなことはできない、とか色々考えてるんだと思うけど…」


あ「……………」


有「あたりでしょ」




さすがは有希

⏰:08/03/05 23:12 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#781 [みぉり]
有希は"だてに一緒にいるわけじゃないよ"と私のおでこにデコピンしていたずらっこみたいに笑う


あ「………うー…」


私は額を押さえながら有希に"さすがです"と苦笑いした

⏰:08/03/05 23:23 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#782 [みぉり]
有「あかりが話したいように話せばいいし、聞きたいように聞いたらいいんだよ。うじうじ悩むのは…嫌いでしょ?(笑)」


あ「そ………だよね」



そうだよ

ぐじぐじするなんて私らしくないもん!!

聞きたいことは溜め込まないのが私だもん

⏰:08/03/05 23:26 📱:N905i 🆔:qeKWQSP.


#783 [みぉり]
あ「ありがと有希っ!!!!」


私が笑顔で言うと有希は満足そうに"あかりの思うままにね"とにっこり笑った


そのまま有希と別れて教室に戻った私は


気持ちがふっと軽くなんだかもやもやが取れた感じだった

⏰:08/03/06 00:48 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#784 [みぉり]
━━―――………
放課後


恭「じゃあ…席に着いてノート開いてもらえますか?落書きでいいので何か書いてる様子を撮ります」

あ「はいっ!!」


10組で撮影を始めた

私は自分の席に座ってノートをひらく

⏰:08/03/06 09:39 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#785 [みぉり]
恭「んー…瀬戸さんの…好きな食物は?」


この前の撮影と同じように質問を始める今泉さん


私は答えながらも逆に質問するタイミングを伺う


今泉さんがどれだけ私を見てくれてるのか―…きちんと見ようって思ったから

⏰:08/03/06 09:42 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#786 [みぉり]
カシャ…カシャ…

私は落書きをしながら短い文字を綴った


今泉さんが至近距離にカメラを向けた時それに気付くように……


カシャ…カシャ……


今泉さんが私の前の席に座った時、それに気付いて一瞬"ん?"という顔でカメラを下ろした

⏰:08/03/06 09:45 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#787 [みぉり]
"私が好きな飲み物は?"


今泉さんは黙ってしまった
私はドキドキして待っていると今泉さんがペンを拾って文字を書き出す


私はじっとそのペンの動きを見つめた

⏰:08/03/06 10:32 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#788 [我輩は匿名である]
>>328-750

⏰:08/03/06 11:03 📱:D905i 🆔:/k.Sd4ZY


#789 [みぉり]
ペンをおいて私を伺うように今泉さんが顔をあげた

書かれた答えは"グレープフルーツジュース"


……………本当に知ってた

私は半ば驚きながら赤ペンでさっと文字のうえに丸を書いた


今泉さんは"当たった"とにっこり笑う


あ「………次の問題」


私はまた新しく質問を綴っては今泉さんに見せる

⏰:08/03/06 11:19 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#790 [みぉり]
>>匿名さん
アンカーありがとうございます

⏰:08/03/06 11:29 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#791 [みぉり]
>>789から

"1年のクラスは?""癖は?""仲良しの友達は?""家族構成は?"などなど…


今泉さんは私の問題をスラスラ解いていく


クラスも癖も、有希の名前も…お兄ちゃんがいることも知ってた


問題を出しては答えてもらう何回目かで今泉さんがペンを置いて口を開いた


恭「俺……ストーカーみたいだね(苦笑)」

⏰:08/03/06 11:39 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#792 [みぉり]
あ「えっ!?そんなこと思ってないですよっ!!??」


私の質問のせいでそう思わせてしまったとあわてて否定した


あ「…ちゃんと知りたかったの」

恭「え?」

あ「今までは…好きって言われても信じなかったしみんなすぐ諦めてくれてたから…本気に思えなかった」

恭「……………」

あ「でも今泉さんは信じてほしいって向き合ってくれたでしょう?」

⏰:08/03/06 12:00 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#793 [みぉり]
あ「だから私もきちんと向き合いたいと思ったんです……でもどうしたらいいかわかんなくて……」


今泉さんは黙って私の言葉を聞いてくれてる


お互いに目は反らさずまっすぐに見つめあったままで……


あ「考えて…私が聞きたいことを聞いてみようって思って…だからいろんな質問してどれくらい私を見てくれていたのかを知りたくて…」

⏰:08/03/06 14:23 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#794 [我輩は匿名である]
今泉サンかっこいい

⏰:08/03/06 14:32 📱:D705i 🆔:TwifQTAA


#795 [みぉり]
>>匿名さん
かっこいいですかありがとうございますまぁ…ちょいと冷たいとこもありますが(笑)これからもよろしくお願いします

⏰:08/03/06 16:33 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#796 [みぉり]
>>793から

あ「試すようなことをしてごめんなさい」


私は座ったまま机ぎりぎりまで頭を下げた


恭「…………」



今泉さんは何も言わない


私は顔を上げられなくて…怒られるのを覚悟して今泉さんの言葉を待つ



恭「…………ごめん」

⏰:08/03/06 17:29 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#797 [みぉり]
え?ごめんって……?


呟いた言葉の意味がわからなくて顔をあげられないまま私は机を見ていた、すると


ガタンッ…


今泉さんが急に立ち上がった


私は怒って教室を出ていってしまうんじゃないかとバッと顔をあげた瞬間

⏰:08/03/06 17:49 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#798 [みぉり]
あ「……何してるんですか?」


恭「いや…////ちょっと…」

今まで使っていたノートを顔の前で持って、まるで昨日の私みたいに顔を隠す今泉さん


あ「…………あの」


恭「ちょっとまってて」


そういって今泉さんはノートを下ろして私に背を向けてたった

⏰:08/03/06 20:58 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#799 [みぉり]
あ「はぁ…」

わけもわからずそのまま待つ私

すると30秒もしないで今泉さんはくるりと向き直った

恭「………いきなりすいませんでした///」

あ「いえ…あの、…私なんか変なこといいました?」

私が首を傾げて尋ねると今泉さんは一瞬困った顔をして……ふぅと息を吐いた

⏰:08/03/06 21:06 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


#800 [みぉり]
そしてちょっと苦笑いしながら再びカメラを構えて言う

恭「そんなに真剣に考えてもらえるなんて思ってなかったから…嬉しかった……………で、嬉しさのあまり抱き締めたくなったから我慢してたんです(笑)」


さっきの不可解な今泉さんの行動の理由がわかり私は恥ずかしさと驚きで言葉を失った


カシャ…


あ「っ!!??/////」


今泉さんは顔を真っ赤にして金魚みたいに口をぱくぱくさせる私にシャッターを切った

⏰:08/03/06 23:13 📱:N905i 🆔:ngE7KUfg


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