【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#135 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/08 18:15 :SH905i :☆☆☆
#136 [ふむ◆s8/1o/v/Vc]
:08/03/08 18:16 :SH905i :☆☆☆
#137 [紫陽花]
:08/03/08 19:24 :F905i :☆☆☆
#138 [紫陽花[卒業(1/2)]]
もうこの学校に先輩はいない。
先輩は少しだけ春の木漏れ日が差し込んだ先週の金曜日私の通う高校を卒業した。
もうこの学校に先輩はいない。
朝わざとぎりぎりに学校に登校しても、昼休みに売店に行っても、移動教室の時友達に無理を言って遠回りしてみても、もう先輩を見つけることはできない。
あと二年早く生まれたかった。
なんどその言葉を口にしただろう。所詮私は後輩……。たまに挨拶をするのが私の精一杯の自己表現。
だけど先輩は、少しだけめんどくさそうな顔をして頭を下げてくれる。それだけで一日中幸せになれた。名前を呼んでくれた日など一生忘れないと思った。もちろん今でも覚えている。
:08/03/08 19:25 :F905i :☆☆☆
#139 [紫陽花[卒業(2/2)]]
だけどそんな先輩はこの学校を卒業してしまった。
今でも、朝学校に来ればまず先輩の姿を探してしまう。売店へ行くと先輩はいないと頭では分かっているのに目が勝手に先輩を探してしまう。心が勝手に今日もパンを買ってるんじゃないかと期待してしまう。廊下ですれ違うことは二度とないのに先輩を一目見ようと遠回りしてしまう。
先輩とは一年しか同じ学校に通っていないけど、その学校の至る所に先輩の思い出が隠れている。
それでも私はこの恋を終わらせるつもりはない。
確かに想いは届かないだろう。だけど私が先輩に恋した時間は永久に私の心の中に残るから。短い期間だったけど私の心は先輩でいっぱいになったから。
だから私は先輩を忘れない。
卒業おめでとうございます。
ーーーendーーー
:08/03/08 19:26 :F905i :☆☆☆
#140 [◆vzApYZDoz6]
おお、いつの間にかものすごい量の投下がw
そろそろ俺も投下しよw
:08/03/08 21:29 :P903i :dQoHT8FQ
#141 [朝海『初恋』(1/3)]
アタシは今日も病院のベッドの上
今まで恋なんかした事がないアタシはこれからそんなモノは無縁だど思っていた
アイツに会うまでは…
看護師「秋サン今日天気良いから散歩行きましょうか」
秋「はい…」
アタシは看護師サンに中庭に連れてこられた
看護師「秋サン飲み物買って来ますね」
そう言うと看護師サンは行ってしまった
アタシは空を見上げて溜め息を着いた…
「こんな青空の日に溜め息なんか吐くんじゃねぇょ」
アタシは隣に居た男を見た
秋「アナタ誰?」
「俺?宙(ソラ)お前は?」
宙は無邪気に笑った
宙―‐アンタはアタシの光だったよ
:08/03/08 21:57 :V803T :OM4BGBho
#142 [朝海『初恋』(2/3)]
秋「アタシ秋」
アタシは宙を見た
宙「そんな暗い顔してっと幸せになれねぇぞ」
宙はまた無邪気に笑った
秋「笑い方なんか忘れたよ…」
すると看護師サンが戻ってきた
看護師「秋サンお待たせ」
看護師サンはアタシにココアを渡した
看護師「あら―‐宙君じゃない検査は終わったの?」
宙「終わりましたハハ」
秋「宙どっか悪いの?」
宙「ただの骨折(笑)」
宙とアタシは仲良くなり宙が退院してもアタシのお見舞いに毎日来てくれた
そんな生活が半年経った
今日もアタシは中庭に居る
宙もアタシを見つけるとこっちにきた
:08/03/08 22:10 :V803T :OM4BGBho
#143 [朝海『初恋』(3/3)]
宙「よッ!」
宙はアタシの隣に座った
秋「よッ」
アタシも同じく返した
するといきなり宙は
宙「俺―‐秋が大好き」
宙は空を見上げ照れながら言った
秋「アタシも宙が大好き」
ホントの恋をした少女は白血病と言う難病にたたかう強さも知った
1年後―‐
秋はベッドから起き上がる事ができなくなっていた
宙「秋…俺のそばから居なくならないでな…」
秋「宙…アタシ離れたくないょ…ヒック…」
秋は天国へ逝った
宙は看護師から秋からの手紙をもらった
秋「アタシの初恋の相手が宙でよかった―‐大好き」
宙「秋…俺もお前が大好きだ」
:08/03/08 22:27 :V803T :OM4BGBho
#144 [恋文(1/1)◆vzApYZDoz6]
先程から便箋を汚しては消して、汚しては消しての繰り返しで、なかなか筆が進まない。
恋文なんていうのは、自分の『好き』という心中を伝えれればそれだけで役割が果たされた事になるのだが、それが難しい。
そうしている内に、だんだん嫌になってきてしまった。
悩めば悩むほど小難しい文章になるんだから、どうせなら今思っている事をありのままに書いてやろう。
そう考えると、ペンを握る手に自然と力が入った。
「えーっと、お前はクラスのマドンナとか言われてるけど太ももが太いから俺はそうは思わない。というかお前なんて好きじゃない。ちょっとぐらい容姿がいいからって調子に乗るなよバーカ。結局、一番いいのは幼女なんだよバーカ」
書き上げた便箋を三つ折りにして封筒に入れる。
ペンを置き、座っている椅子の背凭れに盛大に寄りかかって、天井を見つめながら大きく溜め息をついた。
「…ったくあの野郎、俺にラブレターの代筆なんか頼みやがって」
この内容のままであいつの想う人に渡せば、間違いなくあいつは振られる。
だが別に構わない。むしろ、振られた方があいつのためになるだろう。
天井を見つめたまま、再度溜め息をついた。
そして再び机に向かい、新しい便箋を取り出す。
ペンを握り、振られて泣くあいつへの慰めの言葉と、失敗したラブレターの言い訳を、吟味しはじめた。
:08/03/09 00:41 :P903i :IRJGZ9R2
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