・・万華鏡・・
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#417 [果樹]
何度目かになる溜め息をついた時パッパーと車のクラクションらしき音が聞こえた。

まだ校門を出ていなかった私は、学校の中なのに・・・と不思議に思い後ろを振り向くと車のライトが目に入ってきて眩しさに目を細める。

「乗ってけば?」

いつの間にか私の横に来ていた白い車の窓からは柴浦が顔を出していた。

⏰:08/08/08 21:10 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#418 [果樹]
「っ!!!」

驚きすぎて声にならなかった。

「何世にも恐ろしいものを見たような顔してんの」

フッと笑う柴浦に不覚にもドキッとしてしまった。

「あ、歩いて帰れるから」

柴浦の顔が見れなくてつい顔が横に向いてしまう。

⏰:08/08/08 21:11 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#419 [果樹]
そんな私を咎める訳でもなく柴浦は優しく笑っている。

「危ないから乗っていけって」

「そんな柔じゃないし」

「女の一人歩きは危ないぞ?世の中狼だらけだからな」

「じゃあ柴浦も狼だね」

間発いれない会話が飛び交う。

⏰:08/08/08 21:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#420 [果樹]
「茶化すな。ほら乗れって」

柴浦はまるで急かすように助手席を指していう。

「いいよ」

私は柴浦をちらっと見てからまた横を向き直して断る。


「いいから乗れ」

痺を切らしたような少し不機嫌な声・・・。

⏰:08/08/08 21:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#421 [果樹]
「・・・・・・はい」

そう言われてしまえば逆らえるはずもなく私は素直に言うことを聞いて車に乗り込んだ。


―――――――――・・・・


車に乗り込んでから沈黙が続く。

視聴覚室の時とは違うどこか重たい沈黙。

⏰:08/08/08 21:13 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#422 [果樹]
いや、あたしがそう思っているだけかもしれないけど・・・。

「寒くない?」

いい加減苦しくなってきた頃柴浦が聞いてきた。

冷房が効いている車内で私が寒がっていないか心配してくれているみたいだ。

「大丈夫・・・です」

「何他人行儀に答えてんの?」

⏰:08/08/08 21:14 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#423 [果樹]
柴浦はハンドルを握ったまま、フッと笑う。

「もしかして緊張してんの?」

その言葉に心臓が跳ねる。

緊張しないわけがない。
さっきの今で心の整理がつくはずもなく私の心臓の音は車に乗ってからずっと煩いくらいに耳に響いている。

⏰:08/08/08 21:15 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#424 [果樹]
気まずくなって私は下を向くことしかできなかった。
「可愛い奴」

クスッと柴浦が笑ったのが横から聞こえてきて顔が赤くなる。


―キキッ

柴浦がブレーキを踏んで車が停止する。

車はいつの間にか私の家の前に着いていた。

⏰:08/08/08 22:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#425 [果樹]
「着きましたよお嬢様」

「ありがとうございました・・・」

カチャとドアを開けたと同時に腕を掴まれてまた車内に引き込まれた。

「俺は本気だからな」

じっと目を見つめられて言われればまた心臓がドクンと跳ねる。

それだけ言うと柴浦は私の手を放す。

⏰:08/08/08 22:12 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#426 [我輩は匿名である]
失礼します 

>>1-200 
>>201-400
>>401-600 
>>601-800 

⏰:08/08/10 00:13 📱:N905i 🆔:BbNK714E


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