真実のカツオ
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#400 [ゆー]
ワカメがギャーギャーうるせぇから無視してマンガを読むことにした。


『カツオお兄ちゃーん、なにしてるですかぁ?』

マンガ読んでんだよ!
見て分かれよタラスケ‥

⏰:08/12/22 21:11 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#401 [ゆー]
タラちゃんは俺の膝の上に座って俺の見ているマンガを横見している。

『タラちゃん、パパお客さん来てるの?』

『ブチョーさん来てるですぅ』

‥ブチョー?
あぁ、部長ね。

⏰:08/12/22 21:14 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#402 [ゆー]
『部長さんかぁ‥』
俺がページをめくっていると、
『ブチョーさん見たいですかぁ?カツオお兄ちゃん』


いや、興味ないよ。

⏰:08/12/22 21:16 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#403 [ゆー]
何を思ったのかタラちゃんは分かったですぅと俺の手をひいて走り出した。

『ちょ、タラちゃッ‥!』


コイツ案外‥力強いなホ

⏰:08/12/22 21:19 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#404 [ゆー]
俺は有無を言わざる居間へとタラスケと足を運んだ。


あーぁ‥面倒だな。

『‥パァーパァ!カツオお兄ちゃん連れてきたですぅ』

『あぁ、カツオ君!おかえり、ボクの会社の部長さんだ』

『はじめまして‥部長の鮎谷です』

‥ん?

⏰:08/12/22 21:21 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#405 [ゆー]
あ‥このハゲデブ‥

デパートで姉さんとマスオ兄さんにマフラー買ってもらった時に会った人だな。

『はじめまして、カツオです。兄がお世話になってます』

⏰:08/12/22 21:24 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#406 [ゆー]
『ほほぉ!良くできた子だ。
将来が楽しみだなぁボク?』


カッカッカと楽しそうに笑うハゲデブだな。

俺は挨拶だけして部屋に戻った。
ワカメは遊びに行ったのか、部屋にいなかった。

‥まだ4時。

⏰:08/12/22 21:26 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#407 [ゆー]
その時だった。

『カツオ君、例の写真だけど‥』
マスオさんが口角をあげて寄ってきた。

『ここから先は君次第だよ』


‥‥‥煤I!!???

⏰:08/12/22 21:28 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#408 [ゆー]
俺は急いでカバンの中をさぐった。


ガサガサ‥

フフフ‥やったよ。
あわび!お前を助けられるよ!

⏰:08/12/22 21:30 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#409 [ゆー]
『では私は失礼するよ』

『何のおかまいもできずに‥』



‥鮎谷帰ったか?
じゃあ実行に移すかな。

⏰:08/12/22 21:31 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#410 [ゆー]
―――――――
――――
―――
――




ピンポーン‥

⏰:08/12/22 21:33 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#411 [ゆー]
『―‥あれ?君‥』

『こんばんわ、ちょっと相談があってついてきちゃった』



そう。俺は鮎谷が家に帰るまで尾行していたのだ。

⏰:08/12/22 21:35 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#412 [ゆー]
そう、マスオ兄さんが渡した写真には目の前にいる鮎谷が写っていたのだ。

‥でも、切札はこれだけじゃない。

⏰:08/12/22 21:36 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#413 [ゆー]
俺は勝手に部長の家にズカズカ入った。

『あら?お客さん‥?』

部長の奥さんだな。

『あぁ、ちょっと社員のお子さんだ‥部屋に上がらすよ』

俺は挨拶をして部長の部屋に入った。

へー、広いじゃん。

⏰:08/12/22 21:41 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#414 [ゆー]
『話ってなんだい?』
部長がお茶を出しながら聞く。



『‥単刀直入に言うよ、あんたさ‥人を脅してるよね?』

部長は眉をひそめた。

『話が見えんよ?カツオ君‥』

しらばくれんなよハゲデブ‥

⏰:08/12/22 21:45 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#415 [ゆー]
『ネタは取れてんだよ、潮吹さんを自由にしてやってよ』

俺はマスオさんが手渡した写真を部長に見せた。

嫌がるあわびの胸をつかんでいる部長の写真をね‥

⏰:08/12/22 21:47 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#416 [ゆー]
『お前‥これをどこで‥手に入れたんだ‥』

ワナワナと部長が震えている。

『あの人の為なら俺は体をはるよ』

『どこで手に入れたのかと聞いてるんだ!!』

『‥怒鳴ると奥さんに聞こえるぜ?(笑)』

怒り狂う部長とは裏腹に冷静な俺。
フフフ‥楽しいね(笑)

⏰:08/12/22 21:52 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#417 [アニメ]
続き楽しみ

⏰:08/12/22 21:55 📱:F705i 🆔:9HRJZtN6


#418 [ゆー]
『俺が忍び込んで撮ったとでも考えてよ、言ったろ?あの人の為なら俺は体をはれるってさ』


『‥目的は何だ?潮吹くんの自由か?』

話が早く終わりそうだな。物分かりが悪いわけではなさそうだ。

『あぁ、アンタが会社を辞めるか、あわびを別の会社に転職さすかだ‥どっちも無理と言うなら俺がアンタをクビに持っていく事ぐらい可能だ』

⏰:08/12/22 21:56 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#419 [ゆー]
『ふ‥これだからガキは困るんだよ、こんなたかだか1枚の写真が証拠になるとでも言うのか?
バカバカしい!ガキが首を突っ込むんじゃないよ』

部長はタバコに火をつけながら笑った。

ほほぅ‥余裕だな。
だけど、俺もそうそうバカな訳ないだろ?

言ったろ?切札があるって‥

⏰:08/12/22 22:01 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#420 [ゆー]
『もう一度聞く、あわびを自由にさす気はないんだな?』

『ふ‥自由もクソもないわい、あいつはワシの奴隷かつ最高の機械さ‥みすみす逃してなるか』


‥最低なハゲデブには成敗を。
ハゲデブよ‥アーメン(笑)

⏰:08/12/22 22:06 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#421 [ゆー]
『素直に聞けば命は免れたのにな?
これでも見て頭冷やせば?』

俺はカバンの中からとっておきの切札を出した。

部長は状況がまだ飲み込めないのか頭にはクエスチョンマークでいっぱいのようだ。

⏰:08/12/22 22:08 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#422 [ゆー]
俺はデッキにそれを入れて少し早送りをして再生した。


ピ‥

“ブィィィィン‥”

⏰:08/12/22 22:10 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#423 [ゆー]
『こ、これは‥』

部長の顔がみるみる青ざめてゆくのが分かる。


“あ、あぁー‥”
“ブィィィィ‥ン”


どうだい?俺の最高で最悪な切札は?

⏰:08/12/22 22:12 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#424 [ゆー]
そう。俺はあの時ラブホテルで録音していたAVを部長に見せていた。
‥なぜかって?

『俺をただの小学生だと思うなよ』

部長がのりすけの後に出演していた電マのAV男優だったからさ。

⏰:08/12/22 22:15 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#425 [我輩は匿名である]
頑張ってください               体調に気を付けて下さい

⏰:08/12/22 22:17 📱:N701iECO 🆔:nBTnLAHY


#426 [ゆー]
『俺も気付かなかったよ、デパートでアンタを見た時にピンとは来たけどAVのことなんて忘れてたからな、
まさかあんたが地元の一般男優だとは思わんかったよ』

俺は部長のタバコをとりあえげて灰皿に放りこんだ。


ジュ‥

⏰:08/12/22 22:19 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#427 [ゆー]
『‥クソっ!』
部長が悔しさを拳に溜めてつぶやいた。

『‥アンタがあわびを自由にしてくれるなら‥この写真とビデオは捨ててやる。
‥ただし3日以内に行動に移せ!
さもないと、アンタの居場所がなくなるぜ?』

『分かった、妻と会社には黙っててくれ!3日以内に考えて行動するから‥!捨ててくれぇ‥』

弱々しい姿だね。

⏰:08/12/22 22:25 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#428 [ゆー]
『3日後にまたここに来る‥
その時にビデオと写真を渡すからな、くれぐれも俺の期待を裏切んじゃねぇぞ』


俺は部長の家をバタン‥と出た。

⏰:08/12/22 22:29 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#429 [ゆー]
    一旦休憩

⏰:08/12/22 22:30 📱:W52S 🆔:o9wwDtt2


#430 [さあや]
一気に読みました
頑張ってください

⏰:08/12/22 22:30 📱:SH906i 🆔:mTR7G79Y


#431 [LUNA]
気になります|頑張ってください

⏰:08/12/22 22:36 📱:W61T 🆔:IdI49xdQ


#432 [」]
続き楽しみしてます

⏰:08/12/23 15:25 📱:W42S 🆔:tdVBn9zA


#433 [ゆー]
‥やべ!
あわびと約束の時間ちょっと過ぎちまった!

俺は慌てて喫茶店へと向かった。

‥ここからだと20分はかかる!



ヤバい‥

⏰:08/12/23 21:38 📱:W52S 🆔:4pTlqKIc


#434 [ゆー]
俺は夢中で走った。

『‥あれ?い―そ―の――‥』


花沢さんが叫んでたが、今は相手にできんのだよ。


早く行かなきゃ!

⏰:08/12/23 21:40 📱:W52S 🆔:4pTlqKIc


#435 [に]
∩・ω・∩

⏰:08/12/23 23:46 📱:D904i 🆔:mtQKaIZo


#436 [LUNA]
いつも見てます(^_^)v

⏰:08/12/24 09:20 📱:W61T 🆔:/cjjcyok


#437 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>50-51
>>51-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300
>>300-350
>>350-400
>>400-450
>>450-500
>>500-550
>>550-600
>>600-650
>>650-700

⏰:08/12/24 11:37 📱:W51T 🆔:qx3pFpGM


#438 [LUNA]
この、小説一番好き|

⏰:08/12/24 21:23 📱:W61T 🆔:/cjjcyok


#439 [ゆー]
ありがとう(^ω^)イ
更新しますケ

⏰:08/12/25 12:53 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#440 [ゆー]
俺はやっとの思い出喫茶店に着いた。

‥走りすぎて苦しい。

俺はあたりを見回した。

⏰:08/12/25 12:54 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#441 [ゆー]
               
               
   いない‥
               
               

⏰:08/12/25 12:56 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#442 [ゆー]
時計を見てみると約束の時間より1時間遅れていた。

‥やっべぇ怒って帰っちまったんだ。

どうしよう‥

⏰:08/12/25 12:57 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#443 [ゆー]
俺はレジに向かい、店員さんに話しかけた。
『すいません、いつも俺と来ている‥って言ってもわからないかもしれませんが‥髪の毛が長くて小さい女の人‥いませんでした?』

絶対知らないだろな‥
俺はダメ元で聞いてみた。

⏰:08/12/25 12:59 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#444 [ゆー]
『あぁ、お客さまと最近毎日来られていた方ですね?
今日は、お見えになってませんよ?』





‥なんだって?

⏰:08/12/25 13:00 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#445 [ゆー]
どういうことだよ‥
最初から来てないってことかよ!

‥せっかく証拠も掴んでアンタを楽にできる時が来たのに‥



‥なんでいないんだよ

⏰:08/12/25 13:01 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#446 [ゆー]
もしかして‥事故?

いや、悪い方向に考えちゃいけない。

とにかく、明日また来よう。
連絡が取れないんだ。


‥きっと何かの用があったのさ。
そうに決まってる。

⏰:08/12/25 13:02 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#447 [ゆー]
俺はトボトボと家に帰って行った。

するとショーウィンドウから綺麗なネックレスを見つけた。

綺麗な雪の結晶に型どられた小さなネックレスだった。


そういえばもうX'masか‥

⏰:08/12/25 13:04 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#448 [ゆー]
――――――――
――――――
――――
―――



家に帰って、俺は小さな袋を引き出しにしまった。

あの時、約束の日とX'mas‥がかぶっている事に気付いた俺は、あの人にネックレスを買ったんだ。

⏰:08/12/25 13:07 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#449 [ゆー]
あと4日でX'mas‥

君と最高のX'masになればいいのにね‥


俺はフフッと笑いながら夕飯を口に含んだ。

⏰:08/12/25 13:16 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#450 [ゆー]
『カツオ君』

やぁマスオ兄さん。


‥なんだよ(´・ω・`)

『カツオ君、例の件どうなったんだい?』

あぁ、鮎谷か‥

⏰:08/12/25 13:23 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#451 [ゆー]
『まぁ、いい感じでうまく行ってるよ!
それよりマスオ兄さん‥あわびって会社来てる?』

『潮吹君かい?あぁ、来てるとも!どうしたんだい?』


‥やっぱり今日は用があったんだな。

『何でもない、俺フロ入ってくるね』

⏰:08/12/25 13:25 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#452 [ゆー]
俺は服を脱いで湯船に飛び込んだ。



あっぢぃ!
姉さん湯加減てもんを知らんのか!!

⏰:08/12/25 13:28 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#453 [ゆー]
風呂から上がり、冷たい廊下をペタペタと歩く。

『‥姉さん』

『何よ?カツオ』

姉さんは台所で立ちながらまんじゅうを食っていた。

‥だから太るんだよ。

⏰:08/12/25 13:29 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#454 [ゆー]
んなこたどうでもいい。

『姉さん、湯加減考えろよな‥
あれじゃ誰も入れねぇよ』

『あらやだ!父さんがもうすぐ入るのに‥うめなきゃ!』

姉さんは慌ててお湯を調節しに行った。

‥ったく。

⏰:08/12/25 13:32 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#455 [ゆー]
布団に入って俺はマンガを手にとった。

『‥お兄ちゃんたら寝ないの?』
『お前もたまにはマンガ読めば?』
俺はマンガに集中したいがためにワカメに別のマンガを手渡した。



‥渡すんじゃなかったぜ

⏰:08/12/25 13:34 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#456 [ゆー]
『ギャハハハハ!アハ‥アハ!
グワッハハハハ!』


‥うるっせぇ。


ワカメは涙を流しながらマンガにハマった。
狂ったように笑い続ける。

はぁ‥

⏰:08/12/25 13:36 📱:W52S 🆔:nLVk0i1k


#457 [◆aoaFjDYQjM]
>>473

⏰:08/12/25 15:54 📱:F704i 🆔:043rD1Sk


#458 [LUNA]
あげまつ|

⏰:08/12/25 17:16 📱:W61T 🆔:HsLPBuDU


#459 [.]

楽しすぎます(´^ω^`)

⏰:08/12/26 13:51 📱:F704i 🆔:Aekxp1kc


#460 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>201-400
>>401-600

⏰:08/12/26 19:03 📱:D904i 🆔:dZBlDwtE


#461 [ゆー]
‥明日になるのが怖い。
明日またあわびが来なかったらと考えると苦しくなる。

『ギャハハハハ!』


買oッ‥

⏰:08/12/27 23:02 📱:W52S 🆔:RU7KtlH6


#462 [ゆー]
俺はワカメから本を取り上げた。

『姉さんたちにバレるだろ!
さっさと寝な‥』


ワカメは、しぶしぶ布団にもぐった。

‥俺も寝よう。
おやすみ‥あわびさん

⏰:08/12/27 23:04 📱:W52S 🆔:RU7KtlH6


#463 [ゆー]
―――――――
―――――
――


―‥朝?どうやら俺は目覚めたようだ。

あと3日か‥

⏰:08/12/27 23:06 📱:W52S 🆔:RU7KtlH6


#464 [ゆー]
俺は学校へ行く準備をした。

いつもと変わらない朝‥

変わるのは‥俺の心境だけ。
今にも心臓が張り裂けそうなのを家族にバレないように必死で隠した。

‥夜になるのが怖い。

⏰:08/12/27 23:09 📱:W52S 🆔:RU7KtlH6


#465 [ゆー]
『行ってきます』

ガチャ‥


‥‥‥‥うわぁ!

⏰:08/12/27 23:09 📱:W52S 🆔:RU7KtlH6


#466 [ゆー]
『いーそーのー君!』

なな‥な‥

なんでおまえがいるんだYO!

花沢さんが、わざわざ家に迎えに来たようだ。

何の為にだよー‥
‥はぁ

⏰:08/12/27 23:11 📱:W52S 🆔:RU7KtlH6


#467 [快斗]
あげます。待ってます!

⏰:08/12/31 15:42 📱:P903iX 🆔:FBXYog.M


#468 [愛華羽◆Angel/H1aw]
上げ(*´ω`*)
続き待ってます(/ω`)

⏰:09/01/01 12:31 📱:P906i 🆔:☆☆☆


#469 [ゆー]
『だって磯野くん最強冷たいんだもん!迎えにきちゃった!
一緒に学校行こう!』

‥まぁいいけど。
今は一人になりたくないから‥

⏰:09/01/02 22:36 📱:W52S 🆔:6XjD9Q2Q


#470 [ゆー]
俺は花沢さんと並んで学校へ行った。

花沢さんは俺にマシンガンのように話しかけてくる。

俺はきっと上の空だろうと思う。

その時花沢さんが

『磯野くん、私のこと嫌い?』

⏰:09/01/02 22:46 📱:W52S 🆔:6XjD9Q2Q


#471 [ゆー]
『‥え?』

意外な質問だった。
でも俺はこんな質問は嫌いだ。

だっていちいち答える義理はないだろう?
答えたところでどうなるんだ?

⏰:09/01/02 22:49 📱:W52S 🆔:6XjD9Q2Q


#472 [ゆー]
『嫌いじゃないよ‥
何?いきなり‥』

『‥ほんと?ならいいのッ!』

花沢さんはゴメンねッと俺に謝ったかと思ったら、俺を置いて走って行った。

‥なんなのさ一体。
つか一緒に行くんじゃなかったのか?(笑)

⏰:09/01/02 22:52 📱:W52S 🆔:6XjD9Q2Q


#473 [ゆー]
‥しばらくして学校に着いた。

教室に入ると中島やカオリちゃんが話しかけてきた。

昨日のテレビの話やアイドルの話をしてきたが、俺は笑みを浮かべてうなずくしかできなかった。

⏰:09/01/02 22:57 📱:W52S 🆔:6XjD9Q2Q


#474 [ゆー]
しかし二人には俺が落ち込んでいるなんて気付かれたくなかった。

だってさ、心配かけたくないじゃんか。

⏰:09/01/02 23:02 📱:W52S 🆔:6XjD9Q2Q


#475 [我輩は匿名である]
>>400-500

⏰:09/01/03 06:59 📱:SH904i 🆔:OzfVltZg


#476 [urahanai]
>>300-500

⏰:09/01/03 16:20 📱:SH904i 🆔:gilRaplg


#477 [なっしー]
あげます(・ω・)
待ってますっ

⏰:09/01/06 19:32 📱:P903iX 🆔:wtuAdf6M


#478 [ゆ]
オモロ━

⏰:09/01/09 03:14 📱:W42S 🆔:n66KphM2


#479 [ゆ]
授業にも集中できないまま放課後がきた。

俺が帰る準備をしていると
『磯野くん!一緒に帰ろう』

‥また花沢さんか。

俺は有無を言わず無理矢理一緒に帰らされた。

別にいいけど‥

⏰:09/01/09 18:21 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#480 [ゆー]
花沢さんはペチャクチャとうるさく話しかけてくる。

朝もこうだったよな‥
花沢さんにちょっとウンザリしてきた‥。

『磯野くん‥何悩んでるの?』

え‥?

⏰:09/01/09 18:24 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#481 [ゆー]
『私‥分かるの!磯野くんが何かに苦しんでるの‥
私じゃ役に立つことできないかもだけど‥私じゃ力になれないのかな?』

‥花沢さんが悲しそうな顔で言った。
別に俺は苦しんでなんかない。
この感情は‥苦しみではない。

『俺が苦しんでるように見えるの?』

⏰:09/01/09 18:27 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#482 [ゆー]
『えぇ‥苦しんでいると言うか‥考えてるよね?ずっと‥
ここ数日で磯野くんは変わった気がする』

中島やカオリちゃん‥家族にも気付かれなかったのに。

いつも付きまとううっとうしい花沢さんだけは俺の異変に気付いたんだ。

花沢さん‥

⏰:09/01/09 18:30 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#483 [ゆー]
『ありがとう‥俺は今、守りたい人がいるんだ。
でも、俺はまだ小学生‥小学生なりにあの人を守りたいんだが、俺は自分の無力さに腹が立つんだ‥』

花沢さんは黙ってうなずいてくれた。
しばらくして花沢さんが口を開いた‥

『その人のことが好きなのね‥?』

⏰:09/01/09 18:33 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#484 [ゆー]
『‥‥‥‥‥』

俺が黙ってしまったせいで花沢さんまで黙っちまった。

『でも‥あの人はきっと俺のことなんて考えてねぇよな』

先に口を開いたのは俺だった。
そして今までの経路を全て話した。
何でいきなり花沢さんに話す気になったんだろう‥

分からないが、コイツには聞いてもらいたかった。

⏰:09/01/09 18:38 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#485 [ゆー]
俺は長い時間をかけて全て話し終わり花沢さんを見ると‥







花沢さんは泣いていた‥

⏰:09/01/09 18:40 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#486 [ゆー]
『‥い、磯野くん‥グスン』



俺は驚いた。
何で泣いてんだ‥?

⏰:09/01/09 18:41 📱:W52S 🆔:xn7ktvCM


#487 [我輩は匿名である]
>>400-600

⏰:09/01/10 03:49 📱:SH902iS 🆔:tyjpPZnY


#488 [我輩は匿名である]
あげっ                    主さん頑張ってください

⏰:09/01/17 09:11 📱:N701iECO 🆔:FNQO4YoM


#489 [ゆー]
『私は‥応援するからッ!
磯野くんのこと好きだから‥力になりたいし、応援する‥
だから‥何で‥も言っ‥てね‥グスン』

花沢さんは言葉をつまらせながらも一生懸命、俺に伝えてくれていた。

なんとも言えない気分だ。

⏰:09/01/17 10:53 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#490 [ゆー]
ゴメンな‥花沢さん‥
心配してくれてたのに俺はアンタを邪険にしちまった。

俺は最低だな。

⏰:09/01/17 10:54 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#491 [ゆー]
俺は何も言わずに花沢さんを抱きしめた。

『ゴメンな‥俺はアンタの気持ちには答えることはできねぇけど、信頼してるから、うまく言えねぇけど‥何でも話すから‥
心配かけたな‥ゴメン』

花沢さんは俺の言葉を聞いてワンワン泣き出した。

でも‥




せめて鼻水かんでくれ‥(泣)

⏰:09/01/17 10:57 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#492 [ゆー]
俺は花沢さんを送って家へ帰った。
今日こそ会えるよな‥?

今日は早めに喫茶店へ行こう。

⏰:09/01/17 10:58 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#493 [ゆー]
―――――――
―――――
―――
――



――――――――行くか―‥


重い靴をはいた。
重い戸をガラガラと開けた。
重い足どりで喫茶店へ向かう。


頼むから居てくれ‥。

⏰:09/01/17 11:00 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#494 [ゆー]
カランカラン‥


喫茶店の扉を開けた。

約束の時間より30分は早い。

⏰:09/01/17 11:02 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#495 [ゆー]
何でこんな時って時間が過ぎるのが遅いんだろう‥

早いのは‥俺の鼓動ばかりだ。


こんなに不安になったのは久しぶりだな‥

⏰:09/01/17 11:04 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#496 [ゆー]
―――――約束の時間だ

⏰:09/01/17 11:06 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#497 [ゆー]
どのくらい待ったかな‥?

あれ?閉店‥?
んな訳ねぇだろ。

まだ30分ぐらいしか経ってねぇはずだ。


―‥しかし時計を見ると夜の11時だった。

あ―‥俺は、5時間以上待ってたことになるな‥


結局来なかったってか‥

⏰:09/01/17 11:08 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#498 [ゆー]
家に帰ると姉さんにすごく怒られた。

父さんとマスオさんは俺を探しに街へ行ったらしい。

しばらくして二人は帰ってきた。
父さんにすっげぇ怒鳴られたけど俺はずっと上の空だった。

そんな俺を見て母さんは俺の大好きな草餅をくれた。

甘いアンコの味がしみる‥

⏰:09/01/17 11:11 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#499 [ゆー]
夜が明けるとあと二日って訳か‥

明日、来ないだろうな‥
俺は‥どうすりゃいいんだよ‥

⏰:09/01/17 11:13 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


#500 [ゆー]
そうだ!

明日はアイツのところに行こう。

鮎谷のところに‥
そしたら何か詳細が掴めるはずだ。


それから一応喫茶店に行って‥

まぁ明日考えよう。

おやすみ‥

―――――――――
――――――

⏰:09/01/17 11:16 📱:W52S 🆔:N1tNW55w


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