双子の秘密
最新 最初 🆕
#1 [ゆーちん]
マイペース更新ですが、どうぞ最後までお付き合い下さいm(__)m

>>2 アンカー・感想板
>>3 前作

⏰:08/12/07 22:47 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#2 [ゆーちん]
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感想板
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⏰:08/12/07 22:48 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#3 [ゆーちん]
本当にあった×××な話
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⏰:08/12/07 22:49 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#4 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇

斗羽に無いもの

◇◆◇◆◇◆◇

⏰:08/12/07 22:50 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#5 [ゆーちん]
双子ってね、面倒だよ。


『同じ顔だ〜!』って指さされて笑われるのが嫌い。


名前が似ているから『どっちが斗美(トミ)で、どっちが斗羽(トワ)だっけ?』って聞かれるのが嫌い。


『斗羽は頭がいいのに、斗美はサッパリなんだね。』とバカにされるのが嫌い。


双子なんだから何もかも同じだと思わないでよ。


比べないで。

⏰:08/12/07 22:51 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#6 [ゆーちん]
たった数分早く産まれたから私が姉で、斗羽が妹。


頭悪くて、運動神経なくて…他にも言い出したらキリがないよ。


こんな出来の悪い姉、斗羽も恥ずかしいでしょ?


いつしか私は自分自身を嫌うようになっていた。


顔や体格、声や仕草も同じな斗羽も嫌いになっていた。

⏰:08/12/07 22:52 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#7 [ゆーちん]
私は私なんだ。


双子だからって斗羽と比べたりなんかしないで。


あれは小学校6年の時。


私は耳に穴を開けてやった。

⏰:08/12/07 22:52 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#8 [ゆーちん]
ママに叱られた。


『何考えてるの?』って。


『いつまでも斗羽と一緒は嫌だから。』って答えてやった。


「消毒とか…ちゃんとしなさいよ。腫れたりすると大変だから。」


ママはそれ以上、何も言わなかった。

⏰:08/12/07 22:56 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#9 [ゆーちん]
おかげさまで腫れたりなんかしなかった。


両耳にキラキラ光るものが輝いている。


斗羽には無いもの。


嬉しくて嬉しくて、これをきっかけに私は斗羽には無いものを求め始めた。

⏰:08/12/07 22:57 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#10 [ゆーちん]
私だけの洋服や鞄、靴下に下着。


小学生らしい斗羽への反発だったが、中学に上がった途端に桁が変わった。

⏰:08/12/07 22:58 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#11 [ゆーちん]
斗羽には無い明るい髪色。


斗羽には無いフワフワのパーマヘア。


斗羽には無い化粧っ気。


斗羽には無いスカートの短さ。


斗羽には無い恋人への甘える声。


出来のいい姉妹へ反発する子のお決まりのコース。


とにかく斗羽と私は違うんだって事を表現したかった。

⏰:08/12/07 22:58 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#12 [ゆーちん]
だけど斗羽も女だ。


髪を明るくしたり、髪を巻いたり、化粧をしてスカートを短くしたり…彼氏を作ったり。


斗羽から逃げたかったのに、簡単に追い付いた。


いや、追い越されたのかもしれない。

⏰:08/12/07 22:59 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#13 [ゆーちん]
可愛くて、頭がよくて、スポーツできる女がモテない訳ない。


男にも女にも好かれちゃってさ。


斗羽が嫌い。


羨ましいから嫌い。


ただの嫉妬。


わかってる。


私は出来損ないの姉なんだ。

⏰:08/12/07 22:59 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#14 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇

斗美に有るもの

◇◆◇◆◇◆◇

⏰:08/12/07 23:00 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#15 [ゆーちん]
いつからだろうね。


双子が面倒臭いって思ったのは。


数分早く産まれた姉の斗美は、私よりたくさんの友達がいる。


人見知りしてしまう私と違い、すごく社交的。

⏰:08/12/07 23:01 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#16 [ゆーちん]
「斗美は誰とでも仲良くなれるのに斗羽は消極的ね。」


周りによく言われた言葉。


そんな事言われたって…自分でもこんな性格嫌なんだもん。


勉強ができたって、スポーツができたって…人としての経験値が少ないので意味がないよ。

⏰:08/12/07 23:02 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#17 [ゆーちん]
小学6年生の時、斗美がピアスの穴を開けた。


ママは驚き、斗美を叱ってたが怯むどころか反発していた。


何て言ってたのかは聞こえなかったけど、斗美がママに言い返すとママは諦め顔で戻ってきた。

⏰:08/12/07 23:02 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#18 [ゆーちん]
「斗美はいつも思い切った事をするんだから。困るけど…それも個性よね。」


そう言ってママは自分を納得させていたんだ。


「斗羽も、もう少し何事にも積極的になってくれたら…斗美が浮かなくて済むのにね。」


悲しい笑顔でママがそう言った事、今でも忘れない。

⏰:08/12/07 23:03 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#19 [ゆーちん]
斗美と比べないで。


私だってわかってるんだから。


だけど治せないんだもん、仕方ないじゃない。


斗美のようになればいいの?


そうすれば友達がたくさんできて、ママを悲しませなくて済む?

⏰:08/12/07 23:04 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#20 [ゆーちん]
そう思っていた中学1年生。


斗美がどんどん離れて行った。


『おはよう』とリビングに現れた斗美は、昨日までの私の姉じゃない。


別人だった。


茶色く明るい髪にフワフワとした可愛らしいウェーブ。


化粧をして、スカートなんてパンツが見えそうなくらい短かった。

⏰:08/12/07 23:04 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#21 [ゆンな(´Д`)]
おもろい

⏰:08/12/07 23:05 📱:P703imyu 🆔:F3/hKzKw


#22 [ゆーちん]
「斗美!何なのその格好!」


ママは叫んだ。


「何って?」

「何の真似よ!」

「真似?真似なんかしてない。斗美だよ。私は斗美。」


斗美は冷静に答えた。


普段から物静かなパパは言った。


「少し派手過ぎないか?」

⏰:08/12/07 23:06 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#23 [ゆーちん]
斗美の目は力強かった。


化粧のせいかな?


いや、違う。


瞳が力強く、パパに言い返していた。


「派手だろうが地味だろうが、私は私なの。人と比べないで!私の人生なんだから…好きに生きたい。」


パパは『そうか。』と言っただけ。

⏰:08/12/07 23:07 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#24 [ゆーちん]
そのあとママは斗美を叱っていたが、斗美は聞く耳を持たなかった。


学校に行くと随分騒がれていた。


斗美は『可愛いね。』と言われるのが嬉しく、すごく喜んでいた。

⏰:08/12/07 23:07 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#25 [ゆーちん]
「斗美のパーマ可愛いね。」


…知らないよ。


「斗美は可愛くなったのに、斗羽は何もしないの?」


…ほっといてよ。


「一気に斗美に差、つけられたな!」


…わかってるよ。


「斗羽も、斗美みたいに化粧とかすれば?」


…。

⏰:08/12/07 23:08 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#26 [ゆーちん]
それから私は斗美に近付くのに必死だった。


斗美みたいになれば、もっと社交的になれる?


積極的になれる?


斗美と比べられなくなる?

⏰:08/12/07 23:09 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#27 [ゆーちん]
貯めていたお年玉を使い、髪を染めてコテや化粧品を買った。


ふと、斗美の貯金箱を持ち上げる。


この貯金箱には斗美のお年玉貯金が詰まっていた。


…軽い。


きっと斗美もお年玉貯金で可愛く変身したんだね。


私も、斗美みたいになりたいよ。

⏰:08/12/07 23:09 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#28 [ゆーちん]
いつの間にか、斗美に近づけていた。


『斗羽と付き合いたい。』と名前の知らない同級生から言われた時、やっと斗美に近づけたんだと実感できた。


見た目を真似る事しかできなかった私だけど、その彼に『斗羽は斗羽だよ。斗美ちゃんとは違う。』と言われた時、嬉しくて涙が出た。

⏰:08/12/07 23:10 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#29 [ゆーちん]
斗美と比べなかった彼を心から感謝した。


そうだよね。


私は斗美とは違うんだ。


積極的になれないのも、人見知りする性格だって個性だよ。


私は斗美とは違う。

⏰:08/12/07 23:11 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#30 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆

キリがいいので
今日はここまで

>>21ゆンなさん
ありがとうございます

>>2

◆◇◆◇◆◇◆

⏰:08/12/07 23:12 📱:SH901iC 🆔:JoXzO7f2


#31 [ゆンな(´Д`)]
おつかれさま
最新楽しみにしてます

⏰:08/12/07 23:18 📱:P703imyu 🆔:F3/hKzKw


#32 [ゆーちん]
◇◆◇◆◇◆◇

>>31ゆンなさん
はい、今から更新します

◇◆◇◆◇◆◇

⏰:08/12/08 17:26 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#33 [ゆーちん]
〔斗美〕


中学校は義務教育だから頭が悪くても進学はできる。


頭脳は小学生レベルなのに、体は中学2年生になっていた。


いや、中学2年生以上?

⏰:08/12/08 17:27 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#34 [ゆーちん]
「アッ、アッ…いい…ンンッ…」


月日が経てば髪が伸びて根本が黒くなる。


パーマも取れるし、化粧品だってどんどん良い物が欲しくなる。


私服だって、いくらあっても物足りない。


いつまでもママが買って来る斗羽とお揃いの私服なんか着てられないっつーの。

⏰:08/12/08 17:27 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#35 [ゆーちん]
こうやってお金をくれる人と気持ちいい事するだけで、たくさんの欲しいものが手に入ると知ったのは中1の終わり。


春休みは友達と夕方まで遊んでから、夜になるといつもこうやってお金を稼いだ。


おかげで春休みの間に笑えるくらいお金持ちになった。


『中学生とは思えないな。』とお客さんに言われるたびに、私は斗羽より大人っぽいんだと嬉しくなった。

⏰:08/12/08 17:28 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#36 [ゆーちん]
ガチャ…


家に帰り、玄関を開けるとリビングから笑い声が聞こえた。


斗羽とママだ。


私は忍び足のようにソーッと廊下を歩き、リビングの扉の前で盗み聞きをした。

⏰:08/12/08 17:29 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#37 [ゆーちん]
「じゃあ今度連れて来なさいね。」

「うん…でも、やっぱ恥ずかしいな。」

「何言ってんの!ご馳走作るわ!」

「何でママがそこまで張り切るのよ〜。」


どうやら斗羽と彼氏の話をしていたらしい。

⏰:08/12/08 17:29 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#38 [ゆーちん]
ママ、斗羽に彼氏が出来た事は喜ぶんだ。


私に彼氏が出来た事を知った時は何にも言わなかったくせに。


「でも本当よかった。斗羽は内気だから彼氏出来ないんじゃないかってママ心配してたのよ?」

「エヘヘ。彼氏のおかげで内気な性格も少しマシになった気もするんだ。」

⏰:08/12/08 17:30 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#39 [ゆーちん]
「本当?そんな素敵な彼、もっと早く教えて欲しかったわ。」


ママの顔を見なくても満面の笑みだとわかる。


「斗美だって彼氏いるよ?」

「あの子はああいう性格だから、いくらでも彼氏なんて出来るのよ。でも斗羽は人一倍、消極的だったから。」

⏰:08/12/08 17:30 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#40 [ゆーちん]
私が援助交際してるとママに言ったら、どういう反応してくれんだろ。


心配してくれたらいいな。


ねぇ、ママ。


私だって初対面の人と話す時、少しは緊張するんだよ。


ママが思ってる程タフじゃない。


もっと私を心配してよ。


私は所詮、まだ14才のガキなんだからさ…。


斗羽ばっかかまってないで、私の事も褒めてよ。

⏰:08/12/08 17:31 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#41 [ゆーちん]
部屋に行き、久しぶりに涙を流した。


腹が立った時に出る涙や、悔し涙や悲しい涙。


黒い涙が顔中を濡らす。


泣いて泣いて泣き切った後に、私は思う。


ママを困らせたい。


心配されたい。


こうして私はまた援助交際を繰り返すの。

⏰:08/12/08 17:31 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#42 [ゆーちん]
お客さんに体を触られてる時は『ママが悲しむだろうな』と思いながら過ごしている。


援助交際の事をバラして困らせたい反面、稼ぎ口が無くなる心配からバラされたくないという気持ちもある。


わがままなんだ、私って。

⏰:08/12/08 17:32 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#43 [ゆーちん]
「斗美、おはよう。」


斗羽が毎朝話し掛けてくる。


「おはよ。」

「今日お笑い番組あるから一緒に見ようね。」

「何で?」

「何で、って。斗美が好きな芸人が出るから‥」

「だからってどうして斗羽と一緒に見なきゃいけないの。」

「…ごめん。」

⏰:08/12/08 17:33 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#44 [ゆーちん]
いつもこうやって強く当たってしまうのに、斗羽はめげずに毎日話し掛けて来る。


話されるたびに嫌いになる。


家族なのに、妹なのに…嫌いになってしまう。

⏰:08/12/08 17:33 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#45 [ゆーちん]
比べられるのが嫌い。


その原点となる【斗羽】が嫌い。


だけど紛れもない妹。


同じ顔、同じ声、同じ体格。


変える事のできない事実。


心の底から嫌いになれればいいのに…なぜか完璧に嫌いになれないのは【妹】だからなのかな。


中途半端な私。


欠点だらけ。


なのに妹の斗羽ときたら…羨む事ばかりだよ。

⏰:08/12/08 17:34 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#46 [ゆーちん]
悲しい顔をする斗羽を残し、私は先に学校へ登校した。


「お、斗美。おはよ。」

「おはよ。」


顔の広い私は登校中、何度も友達と遭遇する。


私と斗羽は、雑誌用語なんかで区別するのなら…ギャル系と清楚系。

⏰:08/12/08 17:35 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#47 [ゆーちん]
だから私の友達と、そういうギャルで派手な子が多かった。


て、言っても所詮は中学生だから、どこか中途半端。


目だけ真っ黒のパンダ化粧とか、汚い靴下履いた子とか。


私はそういうのは嫌。


完璧にしたいの。


斗羽が何事にも完璧だから、私も完璧中の完璧になりたい。


斗羽を…追い越したい。

⏰:08/12/08 17:35 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#48 [ゆーちん]
〔斗羽〕


斗美が私を嫌っていると薄々気付き始めていた。


斗美と比べられるのは嫌だけど、斗美は嫌いじゃない。


私の大切のお姉ちゃんだもの。


仲良くしたくて話し掛けても冷たい態度だし、いつの間にか斗美と私には溝が生じていたみたいだ。

⏰:08/12/08 17:36 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#49 [ゆーちん]
「はぁ…。」

「ため息ついてると幸せ逃げるよ。」


中1の秋から付き合っている彼氏の【聡志】が笑いかけてくる。


「斗美が私に冷たいの。」

「今に始まった事じゃないんだろ?」

⏰:08/12/08 17:37 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


#50 [ゆーちん]
聡志には何でも話せる。


付き合う前は名前も知らない他人だったのに、会うたび話すたび離れるたびに好きになっていく。


「そうだけど。今日だって朝から怒らせたし…」

「斗美ちゃんみたいになりたいけど、比べられるのは嫌。わがままだよな、斗羽って。」


歯を見せて笑う聡志。

⏰:08/12/08 17:37 📱:SH901iC 🆔:xLeVnYmI


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