双子の秘密
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#601 [ゆーちん]
いつかバチが当たるとはわかっていた。


そのバチが、もうすぐ私に降り懸かるなんて、この時の私はこれっぽっちも思ってなかった。


《ごめんね。仕事だ。》


園田さんだ。


珍しく返事が早い。


やっぱり、仕事か。


残念。

⏰:08/12/11 13:45 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#602 [ゆーちん]
《そうですか。私は21時に上がりだから、会えたら会いたいです。》

《俺は22時上がりかな。でもたぶん会う時間ないと思う。ごめんね。また埋め合わせするから。》


断られちゃった…。


失恋にも近いような気分になる。


ベットで落ち込んでいると、また携帯が鳴った。


太一くんからの返事だ。

⏰:08/12/11 13:45 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#603 [ゆーちん]
《ごめんね。別の日にクリスマスパーティーしような!》


結局は私が2番目だから、この有様なんだ。


わかりきっていた結果じゃない。


落ち込む事ないのに…どうして泣きそうに辛いんだろう。

⏰:08/12/11 13:46 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#604 [ゆーちん]
翌日は終業式だった。


明日から冬休み。


みんな自然と浮かれていた。


「斗羽ちゃーん。」


恵が話し掛けて来た。


「冬休み遊ぼうね!」

「うん…。」

⏰:08/12/11 13:47 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#605 [ゆーちん]
私なんかと遊びたい?


私はあなたの彼氏の浮気相手だよ。


…なんて、恵は知るはずないよね。


「明日、彼氏と過ごすの?」

「うん!たっくんの家に泊まり行くんだ。」


胸がチクリと痛んだ。


泊まり…かぁ。


彼氏の家に泊まるなんて、私には未知の世界だ。

⏰:08/12/11 13:47 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#606 [ゆーちん]
そして迎えたクリスマスイヴ。


この日は、私の運命の日だと思う。


そんな事、まだ知らない私はバイト先で笑顔を振りまいていた。


「桜井さん、休憩入って。」


店長からそう言われた私は休憩室へと向かった。

⏰:08/12/11 13:48 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#607 [ゆーちん]
「お疲れ様です。」


パートのおばさん達が帰って行く。


一気に静かになった休憩室の奥には…彼がいた。


目が合うと、園田さんはニコッと笑ってくれた。


「メリークリスマスイヴ。」

「アハハ。」

⏰:08/12/11 13:49 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#608 [ゆーちん]
夜、一緒に過ごせなくても、今こうやって少しでも話をする事ができて幸せだと感じた。


「今日、ごめんね。」



私は首を横に振った。



「今度、映画でも行こうね。」



気分が晴れた。



「…はい!」



笑顔が零れた。



その後、他の人も休憩室に入ってきたので二人っきりは終わり。

⏰:08/12/11 13:51 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#609 [ゆーちん]
残念だったけど、みんなで楽しく話せたからよかった。



「それじゃあ俺、休憩終わりなんで!」



そう言って園田さんは言ってしまった。



私は基本レジだし、園田さんは裏で作業をしているので仕事中、なかなか会えない。


今日、またもう一度会えればいいな。


会えるかな…。

⏰:08/12/11 13:51 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#610 [ゆーちん]
クリスマスイヴだけあって、今日のお客さんはカップルが多かった。


恵と太一くんが来ないか心配だったけど、お蔭さまで来なかったみたい。


よかった。


二人が一緒にいるところは見たくないもの。


21時、店長は申し訳なさそうに言った。

⏰:08/12/11 13:52 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#611 [ゆーちん]
「桜井さん、悪いんだけど1時間延長してもらえないかな?」


明日、バイトは休みだし別にいっか。


どうせ何も用はない。


「いいですよ!」

「助かるよ。ごめんね。」


そういう訳で1時間延長。


夜だと言うのに客足はなかなか減らなかった。

⏰:08/12/11 13:53 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#612 [ゆーちん]
残りの1時間。


矢のように過ぎて行った。


「桜井さん、上がっていいよ。」


店長にそう言われて時計を見ると短い針が10を指していて驚いた。


さっき見た時は9だったじゃない。


60分が5分に感じるよ。


「お疲れ様でした。」

⏰:08/12/11 14:04 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#613 [ゆーちん]
着替えを済ませ、裏口から外に出た。


…店長のバカ。


1時間、延長なんかしてなかったら、こんな辛い思いしなくてよかったのに。


その場から動けなかった。


見たくなかった。


21時上がりだと見なくて済んだのに。


園田さんが…キスをしているところを。

⏰:08/12/11 14:05 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#614 [ゆーちん]
見た事のない女性。


でも誰かはわかるよ。


園田さんの右手に握られていた左手の薬指には指輪が輝いていた。


…奥さんだ。


きっと、いや、絶対。


何ヶ月も奥さんとSEXしていないって理由もわかった。

⏰:08/12/11 14:14 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#615 [ゆーちん]
奥さんは、妊娠中だった。


お腹が大きい。


2人目を授かってるんだ。


今まで見た事のないような優しい顔で、園田さんは奥さんに笑いかけていた。


繋がれた手が、妙に目について、私の中で何かが崩れた。


二人は歩きだした。


園田さん、今日は車じゃないんだ…。

⏰:08/12/11 14:15 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#616 [ゆーちん]
ふと気付いた。


園田さんの繋がれていない方の手に、指輪があった。


嘘でしょ?って叫びたくなった。


いつもつけてないじゃない。


奥さんの前ではつけるの?


そんなの…ズルい。


いつもポケットに入れてたりしてたのかな。

⏰:08/12/11 14:16 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#617 [ゆーちん]
いつもどこかに奥さんとの愛を潜めて、私に笑ったりキスしたり抱きしめたりしてたのかな。


…涙は出なかった。


出たのは溜め息だけ。


もう、終わりだ。


キリがついた。


あんな姿見せられて、これ以上付き合えないよ。

⏰:08/12/11 14:17 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#618 [ゆーちん]
《映画には行かないです。もう会うのも辞めましょう。奥さんと仲良くしてください。元気な赤ちゃんが生まれますように。》


最後の文は嫌味だった。


二人の姿を見たよ、っていう皮肉たっぷりの言葉。


もう園田さんに愛を囁かれる事はない。

⏰:08/12/11 14:18 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#619 [ゆーちん]
前のように優しくされても、丸め込まれたりなんかしない。


ちゃんと断れる。


最初から不毛な恋だったんだ。


クリスマスイヴに終わった恋。


何もこんなイベントに終わらなくても…。


でも、こんな恋にはピッタリの終わり方だったのかもね。

⏰:08/12/11 14:19 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#620 [ゆーちん]
嫌な事は重なる物で、私にはもう一つ辛い事が降りかかってきた。


コンビニに寄ったのがいけなかったんだ。


「斗羽ちゃんっ!」


恵の笑顔の後ろには、目を反らす太一くんがいた。


「バイト帰り?」

「あ、うん…」

⏰:08/12/11 14:21 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#621 [ゆーちん]
「私は今からたっくんち。お菓子買いに来たんだぁ。」

「そうなんだ。」


私の笑顔は引きつっていなかった?


太一くんの笑顔は、引きつってたよ。


「斗羽ちゃんは明日どうするの?バイト?」

「バイトは休み。」

「じゃあ誰かと出掛けるの?」

⏰:08/12/11 14:21 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#622 [ゆーちん]
太一くんは私を見ない。


何でよ。


こっち見てよ。


せっかく会えたのに。


「彼氏と過ごすの。」


小声になった私。


だって嘘だもん。


彼氏なんかいない。


「彼氏いたんだぁ!今度紹介してね?」

「…うん。」

「じゃあまた遊ぼうね!」

⏰:08/12/11 14:22 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#623 [ゆーちん]
支払いを済ませていた二人はコンビニから出て行く。


その瞬間、私は見逃さなかった。


太一くんから恵の手を繋ぎに行った事。


そんな連続で繋いだ手は見たくないよ。

⏰:08/12/11 14:23 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#624 [ゆーちん]
もう太一くんとも終わりだって思った。


私から別れを切り出さなくても、太一くんはわかってくれたはず。


彼氏いるって嘘ついて、自分以外にもそういう相手がいるんだって思えばいい。


あれが私の精一杯の反抗。


最後の意地悪だよ。


…もう何もいらない。

⏰:08/12/11 14:23 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#625 [ゆーちん]
夜道を歩いていると、やっぱり携帯電話が鳴った。


《彼氏できたの?》


太一くんから。


やっぱりそこに食いついて来たか。


恵に隠れて送って来たんだ。


《太一くんに関係ない。恵と仲良くね。もう終わりにしよう。バイバイ。》

⏰:08/12/11 14:24 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#626 [ゆーちん]
それだけ送るともう返事は来なかった。


園田さんからも返事なし。


本当に終わったんだ。


もう期待はしない。


もう2番目は辞めよう。


「ただいま。」


玄関に入るとちょうど斗美がブーツを履いているところだった。

⏰:08/12/11 14:26 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#627 [ゆーちん]
「あー、おかえり。」

「ただいま。今から出掛けるの?」

「ううん。忘れ物取りに来ただけ。」

「そう。」


靴を脱いで私は中に入った。


すると後ろから斗美が言った。


「いいこと教えてあげよっか?」

「何?」


振り返るとブーツを履き終えた斗美が笑ってた。

⏰:08/12/11 14:26 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#628 [ゆーちん]
「30分ぐらい前かな。私が戻ってきた時、外に聡志来てたよ。」

「…聡志?」

「10分ぐらい待ってたけど帰った。」

「何しに来たんだろ。」

「さぁ?今日クリスマスイヴだし、意味ありげだね。」


斗美の笑顔はいつものように怪しい。


何か企んでいるような、そんな笑顔。

⏰:08/12/11 14:27 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#629 [ゆーちん]
「…連絡してみるよ。」

「いい事あるといいね。そんじゃ、よいクリスマスを!」


そう言って短いスカートから伸びる足を弾ませ、外に飛び出そうとした。


「あ、ねぇ斗美!」


ピタッと足を止め、『何?』と言う姉。

⏰:08/12/11 14:28 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#630 [ゆーちん]
「今の彼氏と上手くいってる?」

「は?何いきなり。」

「体目的だけの彼氏?」

「あー、そういうのはもう卒業した。今の彼氏はSEXしなくても愛が伝わってくるような人。」


そっか。


斗美は、幸せな恋愛をしているんだね。


よかったよ。

⏰:08/12/11 14:29 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#631 [ゆーちん]
「いいね。私もそんな恋したい。」

「案外近くに待ってるかもよ。クリスマスイヴに家まで来てくれるなんて、私はただならぬ愛を感じたけど?じゃあね。」


怪しい笑顔だけ残し、斗美は出掛けて行った。


ブーツの音が遠退いていく。


斗美は幸せへと向かって行ったんだ。

⏰:08/12/11 14:29 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#632 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆

秘密のない恋

◆◇◆◇◆◇◆

⏰:08/12/11 14:30 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#633 [ゆーちん]
「マジ?ありがとう!」


街はバレンタインというイベントに包まれていた。


去年のバレンタインは何してた?


何もしてなかったっけ。


2つの恋が終わり、空っぽ状態だったよね。


クリスマスイヴの奇跡は1年後に起こった。

⏰:08/12/11 14:31 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#634 [ゆーちん]
高校2年のクリスマスイヴ。


私は聡志とヨリを戻した。


高1のクリスマスイヴに2つの恋を終わらせた。


翌日のクリスマスに聡志の気持ちを聞いた。


まだ私に恋心があると言ってくれた。


だけど私にはなかった。


付き合わなかった。

⏰:08/12/11 14:32 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#635 [ゆーちん]
だけど1年かけて、私の恋心はまた聡志に傾いた。


そして数ヵ月前のクリスマスイヴ。


私は聡志に1年前の告白の返事を返した。


1番目。


2番目はもうおしまい。


私は聡志の1番目の彼女なんだ。

⏰:08/12/11 14:32 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#636 [ゆーちん]
「まずかったらごめん。」

「まずかったら…うちで飼ってる犬にあげる!」

「…最低。」

「アハハ。嘘だって!ちゃんと食べるよ。」


手づくりのチョコレートケーキはママに教わった。


聡志とヨリを戻したと告げると、ママは喜んでいた。

⏰:08/12/11 14:33 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#637 [ゆーちん]
「ケーキ食べないの?」

「ケーキの前に斗羽だろ?」

「…変態。」


聡志とのSEXはやっぱり気持ち良いと思わなかった。

⏰:08/12/11 14:34 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#638 [ゆーちん]
太一くんのような気持ち良いSEXじゃなかったけど、不満はない。


徐々に気持ち良くなってるんだもん。


いつか必ずお互い満足するものになるよね。


「好きだよ、聡志。」

「俺も好き。」


だって、キスはこんなに心地いいんだもん。


いつかSEXだって心地よくなるはず。

⏰:08/12/11 14:35 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#639 [ゆーちん]
家に帰ると斗美が帰って来ていた。


「おかえり。」

「斗美こそ、おかえり。どうしたの?家出?」

「ま、そんなとこ?」


ママが『違うでしょ。』と笑った。


「旦那さんが出張で、暇だから今日はこっちに泊まるんですって。」

「そうとも言うね。」

⏰:08/12/11 14:36 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#640 [ゆーちん]
斗美は、高校を辞めた。


なぜなら、もうすぐ母親になるからだ。


「よっこいしょ。」


椅子から立ち上がるのも大きなお腹のせいで一苦労らしい。


「おばさんみたいな事言わないでよ。」

「だってさー、腰とか超〜痛いんだもん。」

⏰:08/12/11 14:36 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#641 [ゆーちん]
もうすぐおばあちゃんになる、私たち双子の母は言った。


「双子だと人の倍、大変よ。」


そう、どうやら斗美のお腹には双子が宿っているらしい。


「あ、斗羽さぁ、あのチョコケーキまずかったよ。」


作りすぎたので、残りをテーブルに置いてあったのだ。

⏰:08/12/11 14:38 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#642 [ゆーちん]
「え、じゃあマジで犬行きかもだ。」

「何が?」

「まずかったら犬にやるって聡志が。」

「犬もいらないって言うかもよ?甘すぎだよ、アレ。」

「ママに教わった通りにしたんだけどなぁ。」

⏰:08/12/11 14:38 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#643 [ゆーちん]
そんな事を言って過ごしながら、リビングでテレビを見た。


ママはお風呂。


パパはまだ仕事。


リビングには久しぶりに斗美と二人っきり。


「斗美。」

「ん?」

「赤ちゃん、楽しみ?」

⏰:08/12/11 14:39 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#644 [ゆーちん]
「楽しみだよ。ちょっと怖いけどね。」

「そっかぁ。やっぱり楽しみなんだ。」

「斗羽もいつかわかるよ。」

「私は妊婦にはいい思い出ないから。」


そう言いながらも、私の手は斗美のお腹を撫でていた。


「何?」

「不倫相手の奥さんは妊娠中だったんだよね。」

「やっぱ不倫してたんだ。」

⏰:08/12/11 14:39 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#645 [ゆーちん]
昔、斗美にそんな話したもんね。


不倫とか浮気の相談。


やっぱり気付いてたか。


「1年ぐらい前に。前のカフェのバイト先の人。」

「じゃあうちの旦那も不倫しないか、注意しないとなー。」

「亮治さんなら大丈夫だよ。あの人は不倫なんかしない。」

⏰:08/12/11 14:40 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#646 [ゆーちん]
「そう?経験者に言われると説得力あるな。」

「不倫と浮気なら任せて。」

「アハッ。バカだ。」


斗美と、こんな風に過ごせるなんて思わなかった。


私も成長したし、斗美も成長したんだ。

⏰:08/12/11 14:41 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#647 [ゆーちん]
「聡志がいなかったら私、今もまだドン底だったのかも。」

「そうかもねー。」

「寄り道したけど、聡志がいてよかった。」

「大切にしなよー。聡志いい奴じゃん。」

「うん。」


双子の姉と、恋愛の話をするという事は私たちは変わったんだ。

⏰:08/12/11 14:43 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#648 [ゆーちん]
険悪だった関係から、生まれ変わった。


双子って、ライバルだと思う。


ライバルだから、嫌いにもなるし好きにもなる。


険悪にもなれば、仲直りもする。


家族って、キョウダイって、双子って、そういう物だよ。

⏰:08/12/11 14:43 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#649 [ゆーちん]
確かに比べられるのは嫌だけど、仕方ないもん。


顔は同じでも、私と斗美は違うんだから。


比べられるのが嫌だと思っていた昔の自分は、本当に子供だったんだなって思う。


もうすぐ生まれる斗美の子供たちも、きっと張り合うんだろうな。

⏰:08/12/11 14:44 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#650 [ゆーちん]
姪か甥かはわかんないけど、もし子供たちが張り合ったり喧嘩した時、私は双子の先輩として教えてあげよう。


うんと相手を嫌いになりなよ、って。


嫌いになるから、いいところも見えてくるの。


私は最近、やっと斗美の好きなところ、見つける事ができたかもしれないの。

⏰:08/12/11 14:45 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#651 [ゆーちん]
あと教えてあげられる事は…秘密を持ってもいいけど、ほどほどにしとけって事かな。


私は、不倫や浮気をして良かったと思ってる。


いや、悪い事だけど…成長できたと思うもん。


園田さんは今もあのカフェで働いている。


元気な子供が生まれているだろう。


立派なパパになってるといいな。

⏰:08/12/11 14:45 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#652 [我輩は匿名である]
失礼します
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700

⏰:08/12/11 14:46 📱:W53T 🆔:qRZvfggc


#653 [ゆーちん]
太一くんは、恵と仲良くやってるみたい。


恵からよくラブラブ話を聞かされる。


太一くんも一時の火遊び程度にしか思ってないんだろうな。


別にそれでいい。


その方がいい。

⏰:08/12/11 14:46 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#654 [ゆーちん]
私には聡志がいるんだから。


「あ、メールだ。」


噂をすれば聡志から。


《ケーキ甘すぎ!でも美味しかったよ。ありがと。俺1人で食べたから。》


「斗羽、顔ニヤけてる。キモい。ウザイ。」

⏰:08/12/11 14:48 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#655 [ゆーちん]
斗美からの嫌味も気にならない。


「だって聡志優しいんだもん。」

「いいね。亮ちゃんは今ごろ見知らぬ女にチョコレートでも貰ってるのかなー。」


そう言った斗美は、なぜか余裕たっぷりだった。

⏰:08/12/11 14:49 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#656 [ゆーちん]
「パパ浮気中かもよ〜。」


そう言いながらお腹をさすってあげると、『悪いパパには、帰ってきたらお仕置きだねー。』と笑っていた。


愛されてる自信があるんだろうな。

⏰:08/12/11 14:50 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#657 [ゆーちん]
「ねぇ。」

「ん?」

「元気な双子生みなよ。」

「任せてよ。」


こうして笑い合う事ができるのは、私たちは双子っていう素敵なキョウダイだからだ。


END

⏰:08/12/11 14:51 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#658 [ゆーちん]
◆◇◆◇◆◇◆

あとがき

◆◇◆◇◆◇◆

⏰:08/12/11 14:52 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#659 [ゆーちん]
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回は双子をテーマにしてみました。

難しかったです(-.-;)

二人を平等に主役にしようと思ってたんですが、姉の斗美のほうがページ数も多いし、書きやすかったので不平等になってしまいました(T_T)

計画性がないのかな。笑

⏰:08/12/11 14:52 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#660 [ゆーちん]
途中から二人の思考が逆転していくのに気付いてもらえましたか?

斗美は一途に、斗羽は複数の恋に。

誰だって変わる事のできる生き物だって知って欲しくて、こういう風な感じにしました。

⏰:08/12/11 14:53 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#661 [ゆーちん]
良い意味でも悪い意味でも日々変化する生き物だから、いま幸せな思いをしてる人もいつから辛い思いします。

辛い思いしてる人もいつかは幸せになれます。

楽あれば苦あり です!

それを知ってほしくて(^^)

⏰:08/12/11 14:53 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#662 [ゆーちん]
同じ題名でも、斗美と斗羽では意味が違ったりしました。

【繋いだ手】でも、斗美は自分が繋いだ手で幸せになれて、斗羽は園田さんや太一くんが繋いだ手を見て辛くなる。

1つの単語でも受け取り方によっては大違いですよね。

⏰:08/12/11 14:54 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#663 [ゆーちん]
私自信、斗美も斗羽も好きだったのでもうお別れかと思うと寂しいですよ。

でも思うような結末を書けてよかったです。

まだまだ言いたい事はありますが、この小説全体で感じてもらえたら嬉しいです。

⏰:08/12/11 14:55 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#664 [ゆーちん]
ではまた次作で会いましょう☆

またURL載せますね!

>>2
アンカー・感想板

>>3
前作

⏰:08/12/11 14:56 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#665 [み]
ずっと読んでました★
ストーリーも
すごいよかったです!
これからも頑張ってくださいx

⏰:08/12/11 14:57 📱:W61SA 🆔:zS26y15k


#666 [Midori]
良かったです(ノ∀`)
次回作も期待してます!!

⏰:08/12/11 16:30 📱:F901iC 🆔:dHVrFZDU


#667 [ゆーちん]
感想ありがとうございます

冷たい彼女
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/9538/

⏰:08/12/11 17:02 📱:SH901iC 🆔:uyR.lwfs


#668 [我輩は匿名である]
めっちゃよかったです感動しました

次回作も期待してます

⏰:08/12/11 22:53 📱:SH903i 🆔:dB7umy7A


#669 [我輩は匿名である]
前作も良かったですが今回も良かったです!!泣きながら読みました
言葉には表せないけど.色々と感じとらせてもらいました!次回も頑張って下さい!!

⏰:08/12/12 00:48 📱:SH906i 🆔:FlUtrXSA


#670 [我輩は匿名である]
読み始めたら
はまってしまって
一気に読みました
読んでて本当に
おもしろかったです
これからの作品も
楽しみにしてます

⏰:08/12/12 01:33 📱:SO905i 🆔:☆☆☆


#671 [あか]
>>100

⏰:08/12/12 08:42 📱:W61T 🆔:IqM7Y6SQ


#672 [春菜]
頑張って

⏰:08/12/12 10:45 📱:PC 🆔:fqhnNpXI


#673 [ゆい]
全部読みました!!
めちゃめちゃ感動しましたK~
斗美も斗羽もいい人に出会えて幸せになって本当に良かったですイ
私自身双子なんで、(男と女ですけど)共感しつつ読めました★

⏰:08/12/12 19:58 📱:W61T 🆔:s.sWNU5s


#674 [ちっぴん]
>>312-600

⏰:08/12/12 20:40 📱:SH905i 🆔:ezhw7FnA


#675 [ちっぴん]
>>600-674

⏰:08/12/12 21:04 📱:SH905i 🆔:ezhw7FnA


#676 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750
>>751-800

⏰:08/12/14 00:26 📱:W53T 🆔:DkGVyPng


#677 [ゆーちん]
感想ありがとうございます

嬉しい限りです

これからも応援してやってくださいね

>>2

⏰:08/12/27 23:05 📱:SH901iC 🆔:DNjpLWGM


#678 [ゆーちん]
斗羽に無いもの
>>5-13

斗美に有るもの
>>15-29

わがままな女
>>33-69

思春期の気持ち
>>71-99

秘密の始まり
>>101-179

抜け出せない沼
>>181-234

初めてのデート
>>236-329

増えていくキス
>>331-435

逆らいの涙
>>438-544

繋いだ手
>>546-631

秘密のない恋
>>633-657

あとがき
>>659-664

⏰:09/01/04 23:18 📱:SH901iC 🆔:bKxDy5AQ


#679 [ゆーちん]

章ごとに
区切ってみたので
よければそちらからも
読んでみて下さい

⏰:09/01/04 23:19 📱:SH901iC 🆔:bKxDy5AQ


#680 [ゆーちん]
SEXしたいわ

⏰:09/01/05 13:14 📱:PC 🆔:L9M0Y2XA


#681 [我輩は匿名である]
超-いい

⏰:09/01/07 05:52 📱:F903i 🆔:RDbNq1Is


#682 [桃]
全部読みました☆
先生かっこよすぎ
でした(´;ω;`)

次作も頑張って下さい

⏰:09/01/07 08:38 📱:920SC 🆔:CuzzWXcs


#683 [◆8NBuQ4l6uQ]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>600-700

⏰:09/01/07 14:27 📱:P906i 🆔:WwppLqcE


#684 [瑠羽]
面白いです(>_<)
次の作品も頑張ってくださいねッ!!


.

⏰:09/01/07 17:09 📱:P904i 🆔:wmWmSR8Y


#685 [ゆーちん]
コメントやアンカーありがとうございます

あと、私はPCからの書き込みはしませんので

>>2

⏰:09/01/26 18:16 📱:SH901iC 🆔:/YQU96WE


#686 [我輩は匿名である]
かなや

⏰:09/02/26 15:08 📱:N903i 🆔:☆☆☆


#687 [はる☆]
ゆーちんさんの作品、
全て見させてもらっています☆

どの作品も共感できて、とても感動です!

これからもずっと応援してるので頑張ってください!

私も、素敵な恋愛ができように努力しようと、読んで思えました(^O^)

素敵な作品をありがとう☆

⏰:09/02/28 13:18 📱:SH02A 🆔:Y/Xs9/Dc


#688 [我輩は匿名である]
あげる

⏰:09/03/26 22:12 📱:N903i 🆔:8XEVWtAs


#689 [ユウ]
ゆーちんさんの作品素晴らしいっ!わたしもこんな作品が書けたらなぁ…応援しています^^

⏰:09/03/27 00:46 📱:F03A 🆔:774XmLPU


#690 [さや]
前作をあげてしまい申し訳ありません。
めっちゃおもしろかったですケ
この小説をかいている方は
すばらしい方だとおもいます。

⏰:09/05/17 12:29 📱:W62SA 🆔:nG/lV9hE


#691 [我輩は匿名である]

⏰:09/06/22 23:54 📱:N903i 🆔:☆☆☆


#692 [我輩は匿名である]
おすすめ上げ

⏰:09/08/19 07:43 📱:P903iTV 🆔:☆☆☆


#693 [´ω`]
あっげゆ

⏰:09/10/01 00:25 📱:820N 🆔:38xTVtAQ


#694 [我輩は匿名である]
すごい良かったです!
一気に読んじゃいました
先生めっちゃかっこいいです(;_;)

⏰:09/10/01 12:52 📱:P902iS 🆔:cMmHe.0A


#695 [我輩は匿名である]
僕の初恋を君に捧げる
僕は妹に恋をする

これらに似てますよ。
どちらも青木琴美さんの作品です。
尊敬するのはいいことですがパクリは違反です。

⏰:09/10/02 10:05 📱:SH705i 🆔:☆☆☆


#696 [我輩は匿名である]
粕作品

⏰:09/10/03 00:01 📱:SH705i 🆔:☆☆☆


#697 [我輩は匿名である]
『僕の初恋を君に捧ぐ』ね

⏰:09/10/03 00:07 📱:P702iD 🆔:qFkBzm02


#698 [我輩は匿名である]
>>697

はいはいwぷ

⏰:09/10/03 00:17 📱:SH705i 🆔:☆☆☆


#699 [我輩は匿名である]
>>695
どこが似てるんですか?
全然違う話だと思います

⏰:09/10/03 21:23 📱:P903iTV 🆔:☆☆☆


#700 [ら]
騒がしいな

⏰:09/10/03 21:26 📱:W54T 🆔:EEEqzIls


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