････幸せになれよ････

｢俺も行くよ｣

そんなﾔﾊﾞｲ奴のとこになんか篤を１人でなんか行かせられない。

｢…柊っ…｣

美紅が不安げに俺の袖を引っ張った。

きっと美紅も加奈の事ですげぇ悩んでたんだろう。

今にも泣きそうになっている美紅を抱きしめて安心させてやりたかった。
｢心配すんな。大丈夫だよ。絶対加奈もきっとまた俺らんとこ戻ってくるから｣

でも抱きしめてやる事なんか出来なくて、俺はそう言うのが精一杯だった。

それから友達づたいに、長谷川が仲間とよく集まっているという公園があることを聞いた。

一週間後、その公園に行ってみることにした。

更新がんばって

まってるよ

公園の手前まで来て篤が言った。

｢なぁ柊…もし加奈が長谷川と戻ったとかなら俺今度こそ諦める。長谷川が加奈を幸せに出来る男ならそれでいいんだ｣

そう言う篤が自分と重なって悲しかった。

好きな女が幸せになるならそれでいい、例え相手が自分でなくても…

俺はそんな篤に何も言えなかった。

公園には長谷川が仲間6人と集まって酒を飲んでいた。

｢長谷川ってお前?｣

篤が長谷川らしき男に声を掛けた。

｢は?お前だれだよ｣

長谷川は機嫌悪げに言った。

｢加奈の男｣

篤がそう言うと急に長谷川はﾆﾔﾆﾔ笑い出してこう言った。

｢加奈の男?もしかしてあの女ﾁｸったんか?で俺を殺しにでも来たってか?｣

｢…なんのことだよ?｣

俺も篤も長谷川の言ってる事が理解出来なかった。

その時長谷川の仲間の１人が笑いながらあり得ない言葉を言った。

｢長谷川ぁ、加奈ってこの前まわしたあの女～?｣

…まわした!?

｢おいっ!どういう事だよ!?｣

篤が言う。

ｷﾚてる篤を見て長谷川は面白がって話始めた。

今日初めて読みました。
涙がとまらないです。
更新頑張ってね。
応援してます！

．

｢こないだ加奈を俺ら全員でﾔｯたんだよ。あの女呼び出したら疑いもせず来やがってさぁ、ﾏｼﾞでﾊﾞｶ女…｣

長谷川が最後まで言い終わらないうちに篤は長谷川に殴りかかっていた。

｢てめぇ!ふざけんじゃねぇぞ!｣

篤は完璧ｷﾚていた。

でもそれは俺も同じだった。

親友の女が、いや友達がﾚｲﾌﾟされたなんて聞いたら誰だって黙ってられねぇに決まってる。

俺も篤も高校時代は“ﾔﾘﾁﾝ”なんてﾌｻﾞｹたあだ名がついてたけど、一応喧嘩だってまぁまぁ強かった。

だけど今回は相手が6人。

あの危険人物と名高い長谷川もいる。

しかも篤は完璧怒りで我を見失っている。

勝てるわけなかった。

自分らから挑んどいてめちゃくちゃｶｯｺわりぃけど、俺らは見事に負けた。

途中で近所の人が警察に通報したらしい。

気付くと警察病院のﾍﾞｯﾄの上だった。

隣のﾍﾞｯﾄには篤も寝ていた。

俺は左足の骨折、あとはたいした事なかった。

篤はｱﾊﾞﾗが数本と左腕が折れていた。

後から聞いた話では、長谷川達は警察が来る前に逃げたらしく捕まらなかった。

俺と篤は一応被害者ってことになり厳重注意ですんだ。

その日は警察病院に入院した。

｢なぁ柊、ﾏｼﾞかっこわりぃな俺｣

夜目を覚ました篤が話しかけてきた。
そう言って笑ってたけどﾎﾝﾄは泣きそうだったんだと思う。

｢俺、加奈の事全然気付いてやれなくて…あいつきっとﾚｲﾌﾟされたの気にして俺のために別れたんだよな…なのに俺、ｳｾﾞｪとか最悪女とか言っちまった…｣

｢…体治ったら加奈んとこ行ってやれよ｣

俺はそう言った。

頑張れ

まってる

｢俺加奈に会っていいのか?会うことで加奈が苦しむなら…｣

｢…加奈はきっとお前を待ってるよ。お前が行って抱きしめてやったらｱｲﾂきっと救われるんじゃねぇかな…｣

｢…柊～…｣

少しの沈黙の後篤が俺を呼んだ。

｢ん～｣

｢俺らっておもしろいよな～｣

｢なにが?｣

｢前は俺が美紅の事でお前に説教したのにさ、今度は俺がお前に説教されてる｣

｢説教って(笑)｣

｢俺柊の事ﾏｼﾞ親友だと思ってるからな!一生一緒にいような!｣

｢一生一緒ってﾌﾟﾛﾎﾟｰｽﾞかよ(笑)｣

｢ﾏｼﾞ大好きだぜ!柊!｣

｢うるせぇよ!(笑)寝ろ!｣

そんな事を話ながら警察病院での夜は更けていった。

>>001-100
>>101-200
>>201-300

結局俺は病院に3日間の入院、篤は一週間の入院になった。

次の日は俺の両親が病院に来た。

泣いていた。

そりゃそうだよな、ただでさえ病気でいつ死ぬかわかんねぇ俺が、自ら寿命縮めるような事したんだから。

たぶんすげぇ心配したんだと思う。

申し訳ないことをしたって思って反省した。

篤も｢すみませんでした｣って頭を下げてくれた。
両親が帰った後美紅が来てくれた。

昨日美紅に連絡しておいたから心配して来てくれたみたいだった。

｢心配かけてｺﾞﾒﾝな｣って言うと

｢無事でよかった…っ｣って泣いていた。

しばらく3人で話していると美紅が言った。

｢実は今日…加奈連れてきたの｣

美紅がそう言うと、病室の入り口から加奈が気まずそうに入ってきた。

｢加奈…っ!!｣

俺も篤もびっくりして同時に叫んでしまった。

｢篤…っ柊…ごめんね…あたし、美紅から話聞いて…ごめん…っ｣

加奈は俺たちの前で泣き出した。

｢加奈っ!俺こそごめんな!お前が辛いの全然気付いてやれなくて…俺最悪の彼氏だった…長谷川には負けちまうしﾎﾝﾄにかっこわりぃよな…｣

篤がそう言うと加奈は頭をﾌﾙﾌﾙと降って言った。
｢あたしずっと篤の事考えてて…でもｱｲﾂらにやられて…こんな汚い体で篤と付き合えないって思って…｣

｢何言ってんだよ!加奈は汚くなんかねぇよ!俺は今でも加奈の事すげぇ好きだ!俺は加奈がいなきゃﾀﾞﾒだし、今度こそ加奈の事幸せにするから…だからまた俺と付き合って欲しい!｣

そう言った篤がすげぇかっこいいと思った。

がんばれ

がんばれぃ

更新がんばってﾅ

メッチャ気になるケド更新がんばれぃ

加奈は“ｳﾝ”と頷くと｢ありがとう…っ｣と言って篤に抱きついた。

久しぶりに篤と加奈の笑顔を見て、心の底から嬉しかった。

この２人の絆は、こんな事で簡単に切れるようなものじゃなかったんだ。
加奈の心の傷もきっと篤が治していけるはず。

俺だって加奈と友達やめる気なんかない。

俺と篤、美紅と加奈

久しぶりに4人が同じ空間にいる事が何よりも嬉しかった。

そして2日後、俺は無事退院した。

待ってる
更新がんばってなぁ

気になる

早く書いてほしい

>>329
主の体の心配もあるし、せかすようなのは控えようね

楽しみに待ってます

足の骨折はまだ治ってなくて退院は出来ても、しばらくは松葉杖の生活が続く。

退院の日、美紅が病院まで迎えに来てくれた。

俺は“ﾀｸｼｰでも使って帰ればいいか”なんて考えてて美紅に迎えを頼んだわけじゃないのに美紅は迎えに来てくれた。

美紅は｢あたしﾋﾏしてたから大丈夫だよ!｣なんて言って俺の好きな優しい笑顔で笑った。

俺はこの時、美紅の運転する車に初めて乗った。
美紅と同じ空間に２人きりだったせいか、なぜかすげぇ緊張した。

｢早く退院出来てよかったね｣

沈黙を先に破ったのは美紅だった。

｢まーな。でもまぁしばらくは不便な生活が続くわ｣

俺は松葉杖を見せながら言った。

｢あたしいつでも車出すから呼んでね｣

美紅の口から思わぬ言葉が出て俺はびっくりした。

｢…え…｣

｢あっごめんね…あたしがそんな事しなくても彼女さんいるよねっ｣

あぁ…そういやあの時栞の事を“彼女”って美紅に紹介したんだっけ…

｢彼女は…別れた…｣

｢…え…?｣

美紅は少しびっくりした顔をした。

むしろ俺の方こそ美紅に聞きたいくらいだった。
“お前こそ俺の事なんかかまってるﾋﾏねぇじゃん。彼氏いるだろ?”

って。

だけど聞けない…

恋人同士でなくてもいい。

今の関係だけでもいい。

美紅といる時間が大切だった。

壊したくなかった。

美紅に彼氏がいるならそれでもいい。

美紅にとってもう俺が“友達”になっているなら、俺はそれ以上望まない。

友達としてでも美紅が隣にこうしていてくれるだけで幸せだから。

美紅の笑顔がこの先ずっと見ていられるなら、友達のままで十分だ。

美紅にとっての一番でなくても構わない。

次の日は美紅とまた会った。

長谷川との喧嘩で壊れた俺の携帯を買いに行こうと誘ってくれた。

丁度日曜日で朝から美紅が車で迎えに来てくれた。

携帯を一緒に選んで、昼飯を食って、午後は２人で篤の見舞いに行った。
美紅といると付き合ってた頃を思い出した。

こんな風に一緒に街を歩くのはいつぶりだろう…周りから見たら俺らはｶｯﾌﾟﾙに見えるんだろうか…

｢柊～ﾊﾟﾌｪ食べてこ～!｣

｢は!?さっきｱｲｽ食ったじゃん!｣

｢いいじゃんっ!ﾊﾟﾌｪ食べたい～っ!｣

｢太るぞ～ﾌﾞﾀ～｣

｢うるさいっ!(泣)｣

そんな普通の会話が懐かしくて楽しくて幸せだった。

美紅といると時間が過ぎるのが早く感じる。

美紅と別れて1年4ヶ月、俺は改めて美紅が好きなんだと実感した。

更新楽しみしてます☆(-´∀`-)☆頑張って下さい

この小説大好き！
応援してますっ(*^ω^*)

がんばってください∀
また来ます(｡･ω･｡)ﾉ

篤が退院してからは、俺と篤、美紅と加奈の4人で集まることも増えた。

篤と加奈はあの日以来また今まで通り仲のいい２人に戻ったみたいだ。

加奈も最初はやっぱり長谷川たちとの出来事を引きずっていたけど、篤がそんな加奈をしっかりと支えながら付き合っている。

夏休みは4人で海に行った。

俺らの地元から海までは車で3時間。

運転は篤、助手席に俺、後ろには美紅と加奈。

海までの3時間は4人で大騒ぎしながら向かった。

昼に到着して、ﾊﾞｰﾍﾞｷｭｰの準備。

俺と篤が火をおこしている間、美紅と加奈は海で遊んでいた。

｢ｷｬｰっ、水冷たいっ｣

加奈の声が聞こえる。

｢靴脱いじゃおうよ～!｣

美紅は裸足になってはしゃいでいる。

今一気に読んじゃいました

凄く凄く素敵な恋愛だなって
思いました

無理をせず、これからも更新
頑張ってください

楽しみにしています

少し遠くに見えるそんな２人を俺はぼーっと眺めていた。

｢美紅さ～、彼氏と別れたんじゃねぇの?｣

篤も横に来て、突然そう言った。

｢なんで?｣

｢だってｱｲﾂ最近毎日俺らといるじゃん。彼氏と会ってる様子ないからさ｣

｢…まーな｣

篤の言うとおりだ。

頑張れ応援してるから

美紅は俺らの集まりに必ず来る。

彼氏とちゃんと会ってるんだろうか。

｢俺遠回しに美紅に聞いてやろっか?彼氏とどうなってんのか｣

篤が言った。

｢いや…いいわ。もし彼氏と別れたとかだったら俺期待しちまうし…何も聞かずにこのままでいい｣

海ではしゃぐ美紅の姿を見ながら俺は胸が痛くなった…

俺はいつまで美紅へのこの気持ちを引きずり続けるんだろう。

美紅と別れて1年半、何度美紅をあきらめようと思ったか、何度美紅を忘れようと思ったか…

…病気さえなかったら…

｢柊～!篤～!おいでよ～!｣

美紅に呼ばれてふと我に返った。

…今更だよな…

今更そんなこと考えたってどうしようも出来ないんだ。

病気になったのはだれのせいでもない自分のせいなんだから。

更新されてて良かったです

体のほぅ、無理せず書き続けて下さい

応援してます

｢お～!行く行く!｣

篤が美紅に手を振る。

｢柊は～!?早くおいでよ～!水気持ちいいよ～!!｣

海の水に太陽の光が反射して美紅がｷﾗｷﾗ光って眩しい。

こんなにも近くにいるのに

俺の名前をこうして呼んでくれるのに

それなのに美紅は俺のものではない。

俺はいつからこんなに涙もろくなったんだ。

いつからこんなに弱くなったんだ。

笑顔で笑う美紅を見て

ただただ涙をこらえるしかなかった。

ずっと読ませてもらったよ！！　
病気になってしまったのはなんか仕方ないかもだけど、何より今精一杯生きていられる事に幸せを感じようよ！！　
同じ男として応援するよ！頑張れって言っちゃったら今精一杯頑張ってるのに失礼だから言わないけどな？昔を思い出す事はめちゃくちゃつらいかもしれねぇけど最後まで諦めずに書いてなぁ？　
絶対最後まで見るから！

4人で地元の花火大会にも行った。

薄いﾋﾟﾝｸの浴衣が美紅によく似合っていた。

｢下駄が歩きにくい～足痛い～｣なんて言う美紅がかわいかった。

その時下駄に懲りたのか、夏祭りの時は美紅も加奈も私服だったっけ(笑)
美紅がかき氷食べたいって言うから買って渡してやったら、手滑らして美紅がかき氷を落とした。
｢ごめん～っ…柊～…｣

美紅が今にも泣きそうになるから、俺はまた同じの買ってやった。

篤と俺で金魚すくい競争もした。

てかﾏｼﾞくだらねぇ争いだよな～(笑)

でも俺も篤も本気んなって金魚をすくった。

加奈は篤、美紅は俺を応援してくれたっけ。

結局篤の圧勝。

8匹もすくいやがった(笑)

俺は1匹…

｢柊のﾍﾀｸｿ～♪｣

篤と加奈が嬉しそうにそう言った。

｢うるせ～よ!つーか8匹もどうすんだよ(笑)｣

結局8匹の金魚は篤んちで飼われることになった。

そして俺がすくった1匹は美紅にやった。

｢ちっちゃくてかわいー｣
なんて言って笑ってた。

そうやって俺達4人は毎日一緒にいた。

季節が過ぎるのは本当に早い。

12月

大晦日がやってきた。

篤と加奈は付き合って2年が経ち、俺は美紅と別れてもうすぐ2年が経とうとしていた。

美紅と出会って3回目の年越しだ。

1回目は俺はまだ美紅と付き合っていて、4人で年越しをした。

2回目は篤と２人での年越しだった。
美紅が彼氏といるのを目撃したんだよな。

3回目の今年はまた4人での年越しだ。
1回目と違っているのは、俺と美紅が恋人どうしではないって事。

｢柊何お願いするの?｣

美紅が聞いてきた。

｢今年も4人で仲良くやってけますよーに…とか｣

｢え～!柊にしてはﾏｼﾞﾒなお願いだね～(笑)｣

｢そーゆーお前は何なんだよ｣

｢んーとね―…ﾋﾐﾂ!｣

美紅はそう言って優しく笑った。

今年も4人でﾊﾞｶやって騒いで変わらずずっといられますように。

そしてこのまま美紅がずっと俺の側にいてくれますように…

今年も生きられますように…

俺は心の底から何度も祈った。

年があけて数日経った頃だった。

食欲がない。

熱っぽいしﾀﾞﾙい。

そんな日が毎日続くようになった。

…まさか発症した?

そう思ったけどみんなに心配掛けたくなくて、親の前でも友達の前でも平気なﾌﾘをしていた。

そしてそんな体調のまま成人式がやってきた。

朝いつものようにﾀﾞﾙくて熱をはかると38度あった。

立ち上がるとﾌﾗﾌﾗした。
でも行かなかったらみんなに心配かけると思って、ﾌﾗつく身体を無理やり起こしてｽｰﾂを着て出かけた。

式の会場の入り口で4人で待ち合わせをしていた。

俺が行くと美紅と加奈もういた。

美紅は赤い着物、加奈は黒い着物を着ていて、普段とは違う化粧と髪型に別人のようにみえた。

２人ともすげぇ大人っぽくて綺麗だと思った。

｢柊～っ!!背高いしｽｰﾂ似合うね～!｣

俺のｽｰﾂ姿を見て加奈が言った。

｢やっほ♪おまたせ～｣

そこへ篤も来た。

｢２人並ぶとﾎｽﾄみたい～!!｣

美紅と加奈が２人同時に言った(笑)

成人式は楽しかった。

中学や高校ん時の同級生に久しぶりに会って盛り上がった。

昔が懐かしい。

俺ももうﾊﾀﾁになったんだ。

美紅と出会ったのが17。

あれからもう3年。

ﾊﾀﾁになるって事はｵﾄﾅになるって事なんだよな。

俺、3年前のあの日から何も成長してないのにｵﾄﾅになんかなっていいんだろうか。

こうやっていつのまにか月日が流れてどんどん歳とっていっちまうのか?

俺なんかどうせ中身はずっと子どものままなんだろうな。

｢ﾏｼﾞ眠くね?早く終わんねーかな～…てか終わったら4人でｶﾗｵｹ行きや♪｣

式の最中、篤が小さい声で言ってきた。

｢そーだな｣

俺はそう応えたけど、正直今にも倒れそうなくらい辛かった。

朝より明らかに熱が上がっているのが自分で分かる。

隣にいるはずの篤の声がすごく遠くに聞こえる。

ﾔﾊﾞｲ、頭がぼーっとしてきた…

｢柊!?｣

美紅と加奈の声が聞こえる。

｢おい!柊!?｣

篤が俺を呼んでいる。

｢柊…っ!｣

俺を呼ぶ美紅の声が聞こえたと思った次の瞬間

目の前が真っ白になって俺の意識は途切れた。

目が覚めたときはもう病院のﾍﾞｯﾄの上にいた。

読んでます(TOT)
がんばってください!!
応援してます☆
ゆっくりでいいので
できるときに更新して
くださいねっ

呼んでます
頑張ってくださLl

倒れた原因は、抵抗力の急激な低下でｳｲﾙｽに感染したせいだった。

医者から、HIV発症寸前だったと言われた。

いやむしろ、このまま抵抗力が低下したらこれからいつ発症してもおかしくない状況だと言われた。

死が少しずつ迫ってきているようなそんな気がﾘｱﾙにした。

その日から入院になった。

同時に面会も出来なくなってしまった。

抵抗力の落ちている俺は、外の人間や空気に接する事さえも危険だったからだ。

みんな何してるんだろーな…

いきなり倒れてびっくりしただろうな。

篤…加奈……美紅…

死んだらもう会えなくなるのか…

後から聞いた話では、この時俺の病気を知っていた篤と加奈はすっげぇ心配してくれたらしい。

面会謝絶になってﾊﾟﾆｸｯたって言ってた。

そして美紅は…なにも知らなかった美紅はきっと混乱していたと思う…

俺は美紅へ手紙を書こうと決めた。

そして今度退院した時には、もう美紅には会わない。

俺は忘れていた。

美紅が側にいてくれる時間が楽しくて、暖かくて幸せで

自分の病気の事なんか忘れていた。

いつか美紅と幸せになれるんじゃないかって勘違いしていたんだ。

美紅には…美紅を幸せに出来る彼氏がいて…

俺の出番なんかないはずなのに。

お前は美紅を幸せに出来ないだろ?

いつ死ぬかわかんないんだぞ?

そう自分に言い聞かせるしかなかった…

美紅への手紙はなかなか書き出せなかった。

何から書いていいのか。

伝えたいことが多すぎて

美紅との思い出が多すぎて。

今からここに美紅へ書いた手紙の内容を書きたいと思う。

どうして内容を覚えているのかって思うかもしれません。

覚えているんじゃないです。

美紅へ書いた手紙は

今俺の手元にあるからです。

｢美紅へ｣

高3の冬、
俺は
自分の病気を知った。
HIV、ｴｲｽﾞ。

お前の事
冷めたって
嫌いになったって
そう言ったけど
全部ｳｿだった。

ﾎﾝﾄは
手放したくなかった。

他の男になんか
やりたくなかった。

俺は美紅と
出会って初めて、
人を愛しいと
思う気持ちを知った。

今まで自分が
一番大事だった俺が
自分以上に
大事にしようと
思える相手が
お前だった。

頑張ってください

お体にも気をつけて下さいね。

美紅が
俺の病気を知って
どう思うかは
わかんねぇけど…

お前は優しいから…
同情でも
俺の側に
いてくれるかもしんねぇな。

でも
もしそう思ってんなら
やめて欲しい…

“俺のため”
じゃなくて
“自分のため”に
どうしたいか
考えてほしいんだ。

ごめんな。
勝手な事言ってる俺を
許してくれ。

俺はもう
美紅に会わない。

美紅といたら
死ぬのが
怖くなる。

俺を
好きになってくれて
ありがとう。

こんな俺を愛してくれてありがとう。

　　　　　　　　柊

俺はその手紙を病院にあるﾎﾟｽﾄに入れた。

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400

手紙を出してから3日後、体調が回復して来た俺は今までいた面会謝絶の病室から一般の病室に移れることになった。

医者はすげぇ驚いてた。

これだけ抵抗力が低下したら確実に発症するはずらしい。

でも俺は発症せずに抵抗力も戻ってきた。

医者からこのまま回復すれば発症はなんとか免れそうだと言われた。

そして

一般病室に戻ったその日、篤と加奈が来てくれた。

｢柊っ!心配したよぉ～｣

加奈は今にも泣きそうな顔でそう言った。

｢でもとりあえずは回復してるみたいで安心した!もうあんな無理すんなよ!｣

篤もそう言ってくれた。

｢…美紅はどうしてる?｣

俺は２人に聞いてみた。

楽しみにしてます

頑張ってください

｢美紅は…今日誘ったんだけど断られちゃったんだぁ｣

加奈が言った。

手紙はそろそろ届いてる頃だと思う。

今日来なかったことが美紅の出した答えなんだ…きっと。

｢まぁ用事でも会ったんじゃね?｣

俺に気を使ってか篤がそう言った。

｢俺さ…美紅に手紙出したんだ｣

｢手紙?｣

少し驚いたように２人が言った。

｢俺の病気の事ともう会えないって書いた｣

｢なんでっ!?もう会わないってどういう事!?｣

加奈が言う。

｢美紅といると死ぬのが怖くなる…俺はこんななのに…美紅に側にいて欲しいと思っちまう…美紅の幸せを祈ってるとか言っといて…美紅を不幸にさせようとしてる…｣

｢柊～っ…｣

加奈は涙目になっていた。

｢加奈…ごめんな。お前は美紅の親友だから…ｱｲﾂのことずっと支えてやって。ｱｲﾂが幸せになるの見届けてやって｣

加奈は何も言わずにただ何回も頷いていた。

｢篤も…いろいろごめんな。でも俺美紅に気持ち伝えられたから…今度こそあきらめつくわ｣

頑張れ
俺にはそれしか言えないけど、本当にその子が好きなんだね

あげ
頑張ってください

応援してます

毎日チェックしてます

身体大事にしてくださぃ

すっごく
面白くて
一気に読みました!
ほんとに涙が
でました

頑張ってください

みなさん待っててくれてありがとうございます。
これから書きます。
携帯変わったのでこれからこの機種で書きます。

主さん
何かあった
のかな

心配

感動ﾟ｡(p>∧<q)｡ﾟﾟ

ほんとに感動

涙が止まらない…

ゆっくりでいいので最後まで頑張ってください

更新待ってます(*¨*)
頑張って！

頑張って

あゆはこんな事
しか言えんけど
柊くんなら絶対
生き続けれる気
するから頑張っ
てなっ

始めから全部読ませていただきました
とても感動しました柊さんゎ美紅さんの事そこまでおもって美紅さんゎきっとそれだけで幸せだと思いますお体に気をつけてください

最初から今までの奴
読んで涙止まらない‥
胸にｸﾞｻｯてくる
これからも、ゆっくり
でいいんで更新
頑張って下さい！
あんま無理しないで、
体に気をつけて下さいね

頑張ってください!!
とても感動しました､

気になる

だからあげあげ

待ってますねm(__)m

>>1-345
>>345-500

頑張ってください

頑張ｯてください
応援してます

主さん体大丈夫ですかね

心配です‥
あげ!

篤は何も言わずただ泣きうな加奈の肩を抱いていた。
篤は何か言いたそうだった。
でもなんて言ったらいいのかわからない、そんな顔をしていた…

美紅を手放さなければならなくなったこと
加奈を泣かせたこと
篤の悲しそうな目

全て自分のせいだと思うと、もうただ辛かった…

めちゃ続き気になる

早くかいてぇ

急かしても
あかん思うけど…

篤と加奈はほぼ毎日見舞いにきてくれた。

あるとき、篤は仕事が休めず加奈が一人で来てくれた事があった。

｢こないだね、久々に美紅と会ったんだ｣

｢え…｣

久々に聞く美紅の名前。

｢柊に話そう話そうって思ってたんだけど、篤いるといっつもﾊﾞｶ話になっちゃってなかなか話せなくて（笑）｣

美紅は少し笑いながら言った。

｢だけど今日は篤いないし!この機会に話すね｣

そう言って加奈は話し始めた。

｢一週間前に美紅からいきなり電話きたの。あ、ｱﾀｼずっと美紅には連絡してなかったんだ。なんかしずらくて…柊が手紙出したって言ってたし、会って何話していいかわかんなくて…｣

↑の一行目

美紅

ではなく

加奈です。すいません。

よんでます

頑張って下さい★

頑張ってしか
言えないけど
ホントに応援してます★

なんか今までの自分
何しよったんかなって
考えさせられるし
柊さんに感謝したいです。
あたしも今一番大切な人を
大事にするんで
病気に負けんでね？

頑張ってください

主さん
頑張ｯてください

話しに引き込まれて
泣いちゃいました

応援してます

マﾁﾞ気になる

主のペースでいいので
更新待ってます

更新楽しみにして待ってます(･∀･)

あげ｡ﾟ･(ノД`)･ﾟ｡

あげ°･(ノД`)･°･

あげ(PД`;q).ﾟ｡

あげﾟ｡(p>∧<q)｡ﾟﾟ

いっきに全部よみました
主さん大丈夫ですか？
つらいとおもうけど
みんなあなたの味方です
頑張ってね

.

突然すみません。柊の友達でこの小説にも出ている篤です。

柊は一ヶ月前くらいから体調を崩して今入院しています。意識もままならない状態が続いてる。俺はこの小説を柊が書いていたのを知ってて、今日久々に来てみたらこんなにたくさんの人が待っててくれてた。柊はしばらくはもう小説を書くことができないと思う。むしろもうここにはこれないかもしれません。

↑
ﾎﾝﾄにお友達さん？
嘘ならむかつくけど、

ﾎﾝﾄならば
頑張って生きてほしいです(´;ω;)
そしてまたここにきてほしいです

マジですか？
柊さん病気大丈夫ですか

？

柊さんの周りはいい人がいっぱいいると思うからきっと大丈夫だよ

とにかく応援してる

今一気に読みました.
涙がとまりません
めちゃくちゃ辛い
過去がいっぱいで
呆然としています.
柊さんの体調がよくなり
またここへ来て
続きが書ける事を
願っています..

病気に負けず、
頑張って下さい。

柊ｻﾝ

ほんとに大丈夫ですか

すごく心配です

今日この小説一気に読みました

すごく涙が出ました

あたしは人にそこまで
愛された事がなぃのですごい羨ましいです

柊ｻﾝが元気になりますように…

柊さん、がんばって!!

この小説の完結をずっとずっと待ってます。

　　　　　　　　　　感動しました　　　人を愛するって　　こういうこと　　　なんだなって　　思いました。　　　柊さん。　　　　　辛いと思いますが　　　　　　　　　　頑張ってください　　　　　　　　　　応援してます　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

柊さん、負けちゃいけんよ。
やらなければいけんことがまだ残ってる。美紅さんに直接自分の気持ち言ってないよ。このまま言わんで死んでしまったら柊さんだけじゃない。美紅さんも後悔するよ。偉そうだけど読んでて自分が思う美紅さんの性格のかぎり、美紅さんは「何で気付かなかったんだろう。」って自分責めるよ。美紅さん悲しませたままで逝って良いん？良いわけないですよね？直接話をしてお互い納得するまで絶対に死んだらいけん!何が何でも生きろ!!
自分も応援しています。

あたしもあげる！
主さん　頑張って(`･ω･´)

みなさん待っててくれてありがとうございます。体調が戻ったので来ました。こんな大変なときにこんなとこ来て…って思うかもしれません。でも俺にとってこの小説は、自分が死ぬまでにどうしても書き終わりたい。俺がいて美紅がいて、支えてくれた仲間がいたことどうしても残したい。
今日からまたちょっとずつ書きます。

加奈の話はこうだった。

美紅から電話がきて久しぶりに会おうと言われた。

会ったときも今までと何も変わらずいつもの美紅だった。

俺からの手紙を読んだはずなのに、そのことには全く触れなかった。

でも別れ際ただ一言…

｢…柊は元気?｣

そう言ったそうだ…

｢あたしそう言ったときの美紅の顔今でも忘れられない…｣

加奈はそう言った。そして

｢美紅それ以外何も柊のこと言わなかったけど…あの一言にいろんな思いがいっぱい込められてるような気がする…｣

そう言った。

加奈が帰ったあと、俺は一人ぼーっと窓の外を見ていた。

美紅…今おまえは何考えてる?

その夜、久しぶりに美紅の夢を見た。

付き合って間もない頃の夢。
手つないで歩いて美紅が俺に微笑んでくれる。

今日ゎ泣きながら一気に読みました
辛いのに毎日頑張ってるんですね

これから更新待ってます
ゆっくりでいいので
頑張ってください

幸せな夢のはずなのに、目が覚めたときなぜか涙が出ていた。

次の日は週に一度の検査の日だった。

朝から病室を出ての検査。
病室に戻れるのは昼飯を食べに一度だけ。

俺のｷﾗｲな日だ。

死なないで‥

頑張って生きるんだよ｡
美紅ちゃんが
待ってるよ‥‥

　　全部読みました
　　
　　あたしには
　　応援くらいしか
　　できないけど
　　心から応援して
　　います
　　柊さん頑張って
　　そして今を
　　精一杯生きて下さい
　　そして幸せな日々が
　　来る事を心から
　　願っています

午前中いくつかの部屋を検査で回り、やっと昼になった。

｢あー…つかれた…｣

俺は独り言を呟きながら部屋に戻る。

ふと見ると廊下の大きな鏡に自分の姿が映った。

びっくりした。昔よりすげぇ痩せた俺が映ってたから。

細いっていうよりなんかやつれてる…

篤も加奈もこんなに変わってしまった俺なのに何も言わずに接してくれてたんだ…

二人は俺といるとき、一度だって俺の事を病人扱いしたことなんてない。

昔元気だったころみたいに接してくれるんだ。

俺は自分の変わりように驚きながら部屋に戻った。

部屋の前へと続く廊下に差し掛かった瞬間、俺は自分の目を疑った。

｢え…美…紅…｣

俺の部屋の前に美紅が立っていた。

見間違いか?

いや、俺が美紅を見間違うはずない。

どうして美紅が…

｢美紅…!｣

俺が叫ぶと美紅がﾊｯとしたように俺に気付き、そして俺とは反対方向に走り出した。

｢おいっ…!待てよ!｣

気付いたら俺は走り出してた。

美紅を追い掛けてた。

｢はぁ…はぁ…っ…ｸｿっ…｣
すぐに脇腹が痛くなった。
入院生活が長くて体力も
落ちてた俺が、こんな全力疾走…無理に決まってる。

昔の俺なら美紅に追い付くぐらいすぐに出来るのに。

それでも俺は美紅を必死に追い掛けてた。

｢美紅…っ｣

俺の声が届いているのかいないのか、美紅も振り返らずに走っていく。

病院の中を全力疾走の俺…かなり格好悪かったと思う。

そんなこと気にしてられなかった。

なんで美紅が病院に…

なんで俺の部屋の前に?

なにか言いたい事があったんじゃないか

伝えたいことがあったんじゃないか

いろんな事が頭の中をｸﾞﾙｸﾞﾙしている。

入院病棟を抜けて、廊下に出たあたりで、やっと美紅に追いついた。

柊さんが元気になってよかったです!!

でもまだ万全じゃないと思うので無理しすぎないように!!

応援してます。

偶然にもあたりには誰もいない。
俺と美紅の二人だけ。

｢おい…っ!待てって…!｣

美紅の腕を少し強引に掴んで美紅を振り向かせる。

｢美…っ｣

美紅の顔を見て言葉に詰まった。

美紅が泣いてたから。

柊ｻﾝ
ほんとに良かった

無理だけはせず
自分のﾍﾟｰｽで更新して
くださぃね

ずっと応援してます

｢美…紅…｣

俺は掴んでいた腕をゆっくり離した。

｢…柊…痩せたね…｣

美紅がﾎﾟﾂﾘと言った。

久しぶりに見た美紅の顔。
｢まぁな…｣

………。

沈黙…

美紅が俺に背を向けた。

泣いてる…

｢…柊が好き…｣

耳を疑った。
でもﾊｯｷﾘと聞こえた。

｢柊がすき…ずっとすきだった…別れてもずっと好きだった…早く忘れなきゃって彼氏作って…だけど柊の事忘れた日なんかなかった…｣

｢…美紅…｣

別れて2年…
初めて聞いた美紅の気持ち。

今俺と美紅は初めてちゃんと向き合おうとしている。

｢でも…わからない…｣

美紅が言った。

｢どうしたらいいのかわからない…｣

そして…

｢…あたしに柊は無理だよ…｣

それが美紅の出した答え…
俺は何も言えなかった。

引き止めることなんてできなかった。

｢美…紅…っ｣

気づいたら美紅を抱きしめてた。

すげぇ強く美紅を抱きしめてた。

もうこの温もりを二度と感じることはできないんだ。
美紅も俺の背中にぎゅっと強くしがみついたのがわかった。

｢柊…っ…しゅう…!｣

美紅が俺の名前を何度も呼ぶ。

美紅と出会った日から今日までの思いが頭の中に蘇ってきた。

遊び人で女を信じられなかった俺が、初めて本気になった女。

最初は生意気でﾑｶﾂｸ女だと思った。

気付いたら好きになってた。

気持ち伝えて毎日が幸せだった。

初めて繋いだ手は温かかった。

美紅の笑顔に癒された。

ずっと一緒だと信じてた。

病気になり美紅を手放した。

自分のために、美紅のためにと別れを決めた。

それでもずっと…ずっと美紅を思いつづけた。

俺と美紅はなんで出会ってしまったんだろう。

こんなふうになるために?

美紅は俺と出会ったことを後悔してるか?

ごめんな、美紅。

こんな愛し方しかできなくてごめんな。

俺の腕の中にいた美紅がゆっくり離れていく。

｢…さよなら…柊…｣

美紅が涙を堪えて必死に言った、その最後の言葉を俺は今でも忘れない。

美紅の事を責める人もいるかもしれない。

好きなら側にいてあげたらいいのに

って。

でもあの頃、19歳のまだまだ子供だった俺と美紅にとって、｢死｣というものを受け入れることが、死によって離れ離れになるということが自分の中では整理できなかった。

自分が明日死ぬかもしれないのに｢一緒にいてくれ｣なんて、どうしても言えなかった。

感動しました
絶対後悔してないはずやし
してほしくないです!!
頑張って下さい

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あげ(｡･ω･`)

失礼します
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>>101-150
>>151-200
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>>301-350
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>>401-450
>>451-500

途中から柊さんの機種
auからdocomoに
変わってるけど…
今書いている人って
本当に>>1と同じ人？
>>447で柊さんのダチとか
言ってる人と機種同じだけど

携帯はAUからDoCoMoにかえたんです。
篤とは同じSHで色違いを使ってます。
不信感をいだかせてしまったならすみませんでした。

返事のレスより
早く続き書いて

すごく
いい小説ですね
泣きました

今病気の状態は
どうですか??

ゆっくりでいいので
更新していって下さい
応援してます

ｴｲｽﾞは大変だと
おもうけど
戦っていって下さい