うまく言えない
最新 最初 🆕
#339 [サな]
腹が立って仕方なかった。

それと同時に悔しくて悲しかった。

うちは凌斗の家に行った。

すると美弥子が出てきてそっと抱きしめてくれた。

安心感からか涙があふれ出した。

うちなんだかんだ言って真人のこと好きだったんかもしれん。

このとき初めてそう思った。

⏰:09/02/03 00:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#340 [サな]
それから何日かして、また凌斗の家に行く機会があった。

「美弥子が実家に荷物取りに行く言うからついて行ってやってくれん?俺仕事やから」

凌斗にそう言われて、うちは美弥子の運転で美弥子の実家に行くことになった。

美弥子の実家=Y市

そのことはわかってた。

少しの不安と少しの期待があった。

⏰:09/02/03 00:30 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#341 [サな]
車で2時間ちょっとで美弥子の家についた。

美弥子の家は結構駅の近く。

内心ドキドキだったけど、そのとき駅には誰もいなかった。

「荷物取ったし帰ろっか」

美弥子がそう言って車に乗ったときだった。

5人くらいの集団がある家に入って行こうとした。

その中には真人の姿もあった。

⏰:09/02/03 10:49 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#342 [紗奈]
真人と目があった。

「紗奈」

真人がうちを呼ぶ。

うちは動けなかった。

「紗奈…俺…」

「ちょっと話せば?うちちょっと買い物してくるし」

美弥子はそう言ってうちを置いて車でどこかへ行った。

⏰:09/02/06 00:45 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#343 [紗奈]
「紗奈、話そう」

「…うん」

「中入ろうや。」

「真人んち?」

「違うけど…まあ部屋貸してもらうし中入ろ」

うちは真人に引っ張られて中に入った。


たまり場なんだろう。

雑誌や煙草やゴミで足の踏み場もないような部屋だった。

⏰:09/02/06 00:49 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#344 [紗奈]
「健哉くん奥の部屋借りるで」

健哉くんとはこの家の人で真人の先輩らしい。

たまり場の奥にあるドアを開けてはいると、結構きれいな部屋だった。

ベッドとソファーとテーブルと電気のみ。

多分寝室。


真人はベッドに座った。


「横来る?」

⏰:09/02/06 00:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#345 [紗奈]
「無理」

うちはそう言ってソファーに座った。

すると真人が隣に来て座った。


「真人まだやめてないやろ?」

「えっ…」

「ここ、薬するために溜まる所なんやないん?」


図星だったらしく真人は黙ってうつむいた。

⏰:09/02/06 00:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#346 [紗奈]
「やめる気ないん?」

「やめようと思った。やめて紗奈んとこにもう一回行こうって思っとったんやけど…ここに来れば誘惑に負けてしまう」

「来んかったらえーやん」

「そーゆー訳にはいかん。ここは俺の家みたいなもんやし。」

「自分ち帰ればええやんか」

「孤独やったらいろいろ考えてしまっておかしくなりそうなんやって…。紗奈と連絡取りよったときは電話するから何も考える暇なかったし」

⏰:09/02/06 01:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#347 [紗奈]
「うちがおればやめれるわけ?ほんまにそう言い切れる?」

「俺、紗奈がおればそれでええんやって。紗奈がおれば絶対頑張れる。言い切れる」


真剣な目で真人はそう言った。

信用していい?

こんな奴とうちが一緒にいていい?

一瞬のうちに沢山の不安や疑問が頭の中に浮かんできた。

⏰:09/02/06 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#348 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400

⏰:09/02/07 14:26 📱:W52SH 🆔:egfVOuho


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194