うまく言えない
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#342 [紗奈]
真人と目があった。

「紗奈」

真人がうちを呼ぶ。

うちは動けなかった。

「紗奈…俺…」

「ちょっと話せば?うちちょっと買い物してくるし」

美弥子はそう言ってうちを置いて車でどこかへ行った。

⏰:09/02/06 00:45 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#343 [紗奈]
「紗奈、話そう」

「…うん」

「中入ろうや。」

「真人んち?」

「違うけど…まあ部屋貸してもらうし中入ろ」

うちは真人に引っ張られて中に入った。


たまり場なんだろう。

雑誌や煙草やゴミで足の踏み場もないような部屋だった。

⏰:09/02/06 00:49 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#344 [紗奈]
「健哉くん奥の部屋借りるで」

健哉くんとはこの家の人で真人の先輩らしい。

たまり場の奥にあるドアを開けてはいると、結構きれいな部屋だった。

ベッドとソファーとテーブルと電気のみ。

多分寝室。


真人はベッドに座った。


「横来る?」

⏰:09/02/06 00:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#345 [紗奈]
「無理」

うちはそう言ってソファーに座った。

すると真人が隣に来て座った。


「真人まだやめてないやろ?」

「えっ…」

「ここ、薬するために溜まる所なんやないん?」


図星だったらしく真人は黙ってうつむいた。

⏰:09/02/06 00:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#346 [紗奈]
「やめる気ないん?」

「やめようと思った。やめて紗奈んとこにもう一回行こうって思っとったんやけど…ここに来れば誘惑に負けてしまう」

「来んかったらえーやん」

「そーゆー訳にはいかん。ここは俺の家みたいなもんやし。」

「自分ち帰ればええやんか」

「孤独やったらいろいろ考えてしまっておかしくなりそうなんやって…。紗奈と連絡取りよったときは電話するから何も考える暇なかったし」

⏰:09/02/06 01:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#347 [紗奈]
「うちがおればやめれるわけ?ほんまにそう言い切れる?」

「俺、紗奈がおればそれでええんやって。紗奈がおれば絶対頑張れる。言い切れる」


真剣な目で真人はそう言った。

信用していい?

こんな奴とうちが一緒にいていい?

一瞬のうちに沢山の不安や疑問が頭の中に浮かんできた。

⏰:09/02/06 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#348 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400

⏰:09/02/07 14:26 📱:W52SH 🆔:egfVOuho


#349 [紗奈]
「まあとりあえずもう一回連絡取るようにしよっか。」

考えたあげく出た言葉はこれだった。

「俺絶対辞めるからな。」

真人は煙草を取り出して火をつけた。

「煙草は吸うんやな(笑)」

「それはしゃーなし許してや」

「まあそこまでは言わんけどさ」

⏰:09/02/08 01:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#350 [紗奈]
「そろそろ美弥子来る思うし外出るわ」

うちはそう言って立ち上がった。

「紗奈待って!!!」

「何?何かある?」



「……ちゅーしたい」

「はあー?」

⏰:09/02/08 01:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#351 [紗奈]
すると真人が近付いてきた。

「ちょい待て待て!!」

そのまま壁に張り付け状態にされてその瞬間後頭部を思いっきりガンッって打った。
「痛ーっ!!」

「あ、ごめん。」

「絶対もうせんからな」

「していい?」

「嫌や!!つか嫌やってゆーてもこの体制になったってことはする気満々やん!!」

⏰:09/02/08 01:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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