俺が一番と思った女★4★続
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#200 [しゅん]
「あーー。
不完全燃焼まではいかんけどさー。
良太達ほんと喜んでくれたやかー」

『絶対喜んでくれたよ!!』

「あーーー何か正直悔しいんやけど。」

『しゅん頑張ったよ。
大丈夫。』

「まぁ…お前がそう言ってくれるだけでも嬉しいし。
いいや!」

⏰:11/02/24 13:17 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#201 [しゅん]
『何かさー、それっち野球の試合に似とーね。
野球だけに限らんけど。
甲子園っちさ、みんな野球始めたときからの夢やったりするんやん?
十何年間っち頑張ってきて、たった一回、約一時間半の試合で終わる人もおる。
それで力を出し切れんやったっち後悔する人もおれば、出し切ったっち達成感を得る人もおる。
これで言えばしゅんは前者かな。』

「そやな。
野球でも俺は前者やったわ。」

⏰:11/02/24 13:17 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#202 [しゅん]
『けど、人間っち終わった後が肝心と思わん?
その悔しい気持ちを持って色んなことを頑張らないけんし、達成したけっち怠けてもいけん。
そういう時こそ、ふり幅とか器が変わってくるんと思うし。
結婚だってこっからがスタートやし、色んなことを乗り越えながら歩いていかないけん。
試合みたいやねー。
ヒットがあったり、ピンチがあったりするんやろーね。
でもさ、それが二人っちいいよね。
幸せなことは二倍になって、辛いことは半分になるっち言うやん。
今までわかるようでわからんやったけど、良太と十環を見てほんとにそうなるんやなっち思ったな。』

「どしたん?お前。
今日、偉い語るね」

⏰:11/02/24 13:18 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#203 [しゅん]
『何やろ〜。
幸せ分けてもらったけやか。
でも、そういうちっちゃい事も忘れんハングリー精神なしゅんがあたしは好きやな。
何事も現状で満足せんしゅんが。』

そう言いながら、未来も湯船に入ってきた。

後ろから抱きしめながら

「俺も、そーやって色んな目線から物事を考えれるお前が好きや。」

『それだけ〜?』

「いや、まだそーとーある。
でも、そんなん全部言いよったら今日寝れんぞ」

『いーよー』

⏰:11/02/24 13:19 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#204 [しゅん]
未来と俺の右手の薬指にはHERMESの指輪がはめてある。
未来はその手を湯船から出し、俺の手と合わせた。

「…未来。」

『何ー?全部言ってくれる気になった?』

ニコっと笑いながら、俺の方に振り向いた。
このふとした笑顔がたまらなく好きだ。

⏰:11/02/24 13:19 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#205 [しゅん]
俺は未来の左手を入浴剤で濁った湯船に付けた。
そして薬指に指輪をはめる。




「俺と結婚して。」



未来はゆっくりと左手を上げた。

『…え?』


「ぜってぇ大事にする。
一生お前の隣でその笑顔が見てぇ。
やから、結婚して。」

ゆっくりあげた左手の薬指にはダイヤの指輪がはめてある。
エンゲージリング。

未来は目に涙を溜め、俺と自分の薬指を何度も見返している。

⏰:11/02/24 13:20 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#206 [しゅん]
「あと三秒以内に返事してくれんやったら、これ没収するけど。」

『しゅんーーー。
あたしを世界一幸せなお嫁さんにして!』

未来はくるっと俺の方に体を向け、抱きついてきた。

「あたりめーやん。
俺以外にお前を幸せに出来る奴なんかおらんちゃ」

『しゅんーーーー。
幸せ…』

「俺が世界一幸せっち思うんに、お前が幸せやないわけねぇやろ?」

きつく抱き寄せると、未来の心臓の音が聞こえた。
俺と同じように鼓動が早い。
もうその音は自分の物か未来の物かわからなかった。

⏰:11/02/24 13:21 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#207 [しゅん]
体を離し、未来を見ると涙がとめどなく溢れている。

「泣くなちゃ。
可愛い顔が台無しやんけ」

『泣いた顔も可愛いもん』

「それ、間違いねぇね」

未来の頬に流れた涙を親指で拭いながら、俺はそっとキスをした。

⏰:11/02/24 13:21 📱:PC 🆔:my8HAaIk


#208 [☆]
未来もしゅんもナルシストすぎてきもい。

⏰:11/02/24 20:20 📱:P05B 🆔:ymPSwMkQ


#209 [しゅん]
一時、余韻に浸ったあと、風呂から上がり未来は髪の毛を乾かす。
俺はその日撮った良太と十環のビデオを見ていた。

たった何時間か前、この目で見たはずなんに、フィルターの中の二人は何か別人のように思えた。

未来にプロポーズをしたからか。
俺らもこうなるときが来るんや。
そんなことを考えていると未来が隣に座った。
偉くテンションが高い。

⏰:11/02/25 16:53 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#210 [しゅん]
『ねぇねぇ。
これ、いつ買ったとー?
もう今日言うっち決めとったとー?
指輪のサイズなんでわかったとー?』

っと質問攻め。
髪は半乾き。

「全部教えん。
髪ちゃんと乾かしてき!」

『なんでーーーーー!!!
乾かしたら教えてくれる?』

「どーしょっかなー」

そう言うと、未来はまた乾かしに行く。
そして、髪が乾くとまた俺の隣に座る。

⏰:11/02/25 16:54 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#211 [しゅん]
『乾かした!!!』

「?」

『教えてくれるち言ったやん!』

「誰も教えちゃーとは言ってねぇよ!
どーしょっかなっち考えただけやし」

『えーーーーーー!!!!!』

「知りてぇ?」

『知りたい!!!!』

⏰:11/02/25 16:54 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#212 [しゅん]
「まぁいつ買ったかは内緒。
でも、プロポーズしようっち決めたのは良太の結婚式の準備しよるときかな。
漠然やった気持ちがそれがきっかけで固まった。」

『じゃあ、何で今日なん?』

「してぇっち猛烈に思ったけ」

『何で??
十環達が結婚せんやったら今日やなかった?』

「やな。」

『えーーーー!!よかった…』

⏰:11/02/25 16:54 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#213 [しゅん]
「いや、それやけ結婚したくねぇっちわけやねぇでさ、今やないっちだけやけ。
勘違いすんなよ」

『でも、今日がいかったもん!!』

「まぁ…そーやな。
式の最中にお前の表情を見て、幸せにしてーっち猛烈に思ったけ、今日した。」

『…』

「照れんなちゃ!」

照れ笑いする未来が最高に可愛かった。

⏰:11/02/25 16:55 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#214 [しゅん]
『指輪のサイズは?』

「右手と左手はサイズが違うっち言うけさ、HERMESよりちょっと小さいやろーなとは思いよったんやけど。
実際、指輪の太さがエンゲージリングのが断然細いし、さすがに勘で買うのは無理やなっち判断して、お前が寝とる間に紐ではかった。
調度いいやろ?」

『うん。
調度いい!!
これ何号?』

「6号」

『ぴったしーーーーー!』

⏰:11/02/25 16:55 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#215 [しゅん]
「お前、そんなほせーんやね。
何か買う時すげぇ不安やったちゃ。
これ入るんやっかっち。」

『え!じゃあ、お風呂でドキドキしよった?
入らんやったらどーしとったん?』

「お前、まだまだやね〜。
俺がそんな凡ミスすると思う?
事前に、お前が爆睡しとるときにはめて、確認済み!」

『全然気付かんやったーーーー!!!』

「まだまだやな」

『さすが、しゅんくんやね!』

⏰:11/02/25 16:56 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#216 [しゅん]
「まぁ、その試しにはめた時は入るかどうかと起きたらどーしょーっちゅう心配でドキドキやったけどな」

『起きんでよかった〜!!
これ、ちょー可愛い!!!』

「お前、ふつーの嫌やろうなっち思ったんやけどさ。
やっぱこーゆーのは普通が一番かなーとか思ったり。
指輪は普段付けやすいようにシンプルで小さめにして、浮いた分他でお前の欲しいものを買うのもいいかなとか考えたんやけど、やっぱ婚約指輪っち二回ねぇことやし、記念やん。
豪華に行かせてもらいましたわ!」

⏰:11/02/25 16:56 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#217 [しゅん]
『絶対こっちのがよかった!!
しゅんはあたしの好み絶対外さんねー!!
めっちゃ可愛いし、そーとーきれーーー。
しゅんのお給料何ヶ月分かなーー。』

ニコニコしながら指輪を外すと、未来は内側の刻印を見つけた。

『これ、うちらが初めて付き合った日?』

「そそ」

『覚えてくれとったと?』

「あたりめーやん」

『しゅんーーーー』

そう言いながら、また目に涙を溜めた。

⏰:11/02/25 16:57 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#218 [しゅん]
「出会って、別れて、色んなことあったけどさ、それも全部含めての想いやけな。
俺とお前の記念日はそれが最初やろ」

『うん!!
しゅん、ありがとう』

そう言うと、未来はまた指輪に視線を戻した。
はめたりはずしたり急がしそうだ。

一時して、時が止まる。

⏰:11/02/25 16:57 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#219 [しゅん]
『ねね、しゅん…。』

「んーー?」

『…これ……』

「んーー??」

『もしかして…Cartier?』

「おう。」

⏰:11/02/25 16:58 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#220 [しゅん]
『うそーーーーーーー!!!!!』

「あっ、箱いる?
ちょっと待って」

『いや、ちょっと待って。
ほんとに?』

「うん。
豪華に行ったっちゅったやん」

『いや、でも…
うそやん…』

「今更?
もう気付いとると思っとったけど?」

『高そうやなとは思ったけど、まさかCartierとは思わんやったもん…』

袋と箱一式を持ってくると、未来の目は点になっていた。

⏰:11/02/25 16:58 📱:PC 🆔:RU73hQ8Y


#221 [しゅん]
「未来。
それ、太って指輪入らんくなっても、号数増やせんけの〜」

『えぇ!!!!
プレッシャーかけんでよ』

「そんままいけば大丈夫ちゃ。」

『それが難しいんにーーーー!!』

「うそうそ。
前のお前やったら、それぜってぇ入らんやろーね。」

『絶対入らんよー!
よかった〜痩せて』

「前のが俺は好きやけどね〜〜」

未来はすっぴんやけ嫌とか言いよったけど、記念の写真を撮ったりして、一日疲れとるはずなんに、ゆっくりした時間が流れ幸せいっぱいだった。

⏰:11/02/28 14:40 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#222 [しゅん]
『しゅん…。』

「まだなんかあるんかちゃ!」

『だってーー』

「何ー?」

『これ、給料何か月分?』

「聞くんかちゃ!」

『だってー』

普通聞かんやろーっちことなんに、あっさり聞いてくるけね。
んま、こんなことでも躊躇せず聞いてくる未来が嫌いじゃない。

⏰:11/02/28 14:41 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#223 [しゅん]
「ボーナス二回分と給料一ヶ月分ぐらいかなー」

『…まじ?』

「ぜってー無くすなよ。
まじで。
無くしたら、結婚は白紙な!」

『えぇ…ちょっと震えてきた…』

「うそうそ。
普通にしとったら、無くさんちゃ!
HERMESもちゃんとついとるし。
普段付けるか付けんかはお前に任せるけど、俺的には付けとって欲しい。」

『付ける!!!!!』

「これで俺の女から逃れられんけのー」

後ろから抱きしめると未来は笑った。

⏰:11/02/28 14:42 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#224 [しゅん]
「式のことは、これから色々考えて行こうな。
ゆっくりでいいし。
まずはお前の両親に挨拶行くけさ。
部活の都合とかでまだわからんけど、どっかの日曜日挨拶行きたいっちことは伝えとって。」

『うん。』

「今日、疲れたやろ?
寝り。」

『うん。』

未来を抱きしめたまま、俺は眠りについた。

⏰:11/02/28 14:42 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#225 [しゅん]
次の日は昼過ぎ、俺が先に目が覚めた。
未来が起きないように腕枕をそっと抜き、リビングに行った。

遅い朝飯をあるもんで作りながら、部活の用意をする。
夕方から部活のミーティングでその後飲み会の予定だった。
未来とはいられない。
昨日の今日やから、夜まで一緒におりたかったのが正直な気持ち。
けどそんなこと願ってどーなる話でもなく、俺は仕方なく用意をしていた。

⏰:11/02/28 14:43 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#226 [しゅん]
一段落して、ソファーで未来が撮った写真を見ていると、未来が起きてきた。

「まだ寝とっていいぞ。
俺ミーティングやけ先出るけど、お前はまだゆっくり休んでから行動し!」

『えーー。
ミーティングとか聞いてない。』

「ごめんごめん!」

『もう行くと?』

「いや、夕方からやけまだまだおる。
しかもその後飲み会ちゃね。
まだ寝とき?」

『えぇーー。聞いてないーー』

「言ってねぇね。
ごめん」

『何時に帰ってくると?』

「何時ぐらいなるやっか…。
飲み会やけね。遅くはなる」

『えぇぇーーーーいやー。』

こんな未来は珍しい。
いつもはこんな駄々をこねることはせんのに。

⏰:11/02/28 14:45 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#227 [しゅん]
「どしたん?ミーティングのことはごめんちゃ」

『別にそれはいいー。
嫌やけど仕事やし、仕方ないし、わがまま言いたくないし。』

口を尖らせて話す未来が無性に可愛く思えた。

「ちょー来て。」

『いやーーー』

「いいけ来て」

『いーやーーー』

何言っても無駄やなと思い、自ら未来の所まで行き、手をひっぱった。
それでも踏ん張る未来。
仕方なく抱きかかえ、ベットに連れて行く。

⏰:11/02/28 14:46 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#228 [しゅん]
「未来。
教えちゃーか?
もうそうやって俺を困らせようとしよる時点で、わがまま言いよーよ。」

そう言うと、未来は泣きそうな顔になった。

「嘘ちゃ!
俺だってお前とおりてぇんやけ。
永遠に帰ってこんのやねぇんやけ、そんな悲しい顔すんなよ。」

『…ごめん』

未来のごめんは色んなことを我慢したごめんなのがわかって、胸が締め付けられた。
別に何がしたいとかやねぇけど、一緒におりたかった。
それが正直な気持ちだっただろう。
俺も同じだった。

⏰:11/02/28 14:47 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#229 [しゅん]
「やっぱ今日、休もっかな」

『それは絶対ダメ!
行くまではあたしがしゅんを独り占めするけいい!!』

そんな言い回しをする未来が可愛すぎて、俺はそのまま未来を抱いた。

ベットでまったりしていると監督から電話がかかってきた。
ミーティングが少し早目に始まるとのこと。
啓示にも連絡して、俺は着替えた。
未来は俺に抱かれたことで何か満たされたのか、ご機嫌な様子。
俺が作った飯を目の前にするとふて腐れていたことなんか忘れているようだった。

⏰:11/02/28 14:48 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#230 [しゅん]
「飯食う?食うなら一緒食おうや!」

『わーーーーめっちゃ美味しそう!!!』

「俺が作ったんやけ、うめぇに決まっとーやろ!」

『やっぱ料理が出来る男っち最高〜』

良太の式の話をしながらゆっくり食った。
食った後を未来が片付けてくれよる間に、俺は荷物の確認。
飲む予定やったけ、啓示とタクシーで行くつもりやったんやけど、未来が送ってくれるっちゅーけお願いした。

⏰:11/02/28 14:50 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#231 [しゅん]
約束までの時間、ソファーに座り貴重な時間を過ごす。
未来は嬉しそうに指輪を外したり天井にかざしたり、まだ指輪の魅力にとりつかれている。

「そんな嬉しい?」

『嬉しいよーーー!!!
帰ったらお母さんとお父さんに見せんないけんー!!
みんな何ち言うかなー。』

「あんま俺のハードル上げんなよ!」

『もう上がっとーしー。
国立大学出て、体育の先生しよって、野球も続けとってー。
超頭いいし、顔もカッコイイし、身長も高いしー。
口も上手いし、運動神経もめっちゃいいしー。
友達もみんないい人ー。
っち言ってある。』

「お前、くらされるぞちゃ」

⏰:11/02/28 14:50 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#232 [しゅん]
『うっそーーーーー。
でも、体育の先生しよるっちゅーのは言ってあるよ。
お父さんはお前にしてはいい男捕まえたなっち言いよったー。
逃がすなよ!っちー。』

「そこ、父親っち反対するもんなんやねん?」

『だって、うちのお父さんめっちゃ優しいで天然っち言ったやん。
お母さん厳しいけど。』

その言葉で思い出した。
未来の家は父よりも母強し。
威厳のある母だった…。

『あと…しゅんと戻ったとは話してない…。』

「それまじ?」

『まじ。』

「それ、まずくね?」

『まずいね』

「んま、しょうがねぇか。
ちゃんと挨拶するけ、お前は日にちだけ言ってくれとったらいいよ」

『かっこいいーーー』

そんなことを言ってはみたが、実際はどんな顔で会えばいいのか、心境は複雑だった。

⏰:11/02/28 14:52 📱:PC 🆔:EUUnn90c


#233 [しゅん]
未来の運転で啓示と合流し、学校まで送ってもらった。
そのまま未来は俺の家に戻り、電車で家まで帰ると言っていた。

車を降りた瞬間、啓示が俺に聞いてきた。

[お前さ、未来にプロポーズしたん?]

「は?」

[未来の薬指にちゃっかりはめてあったけど?]

「あぁ」

[あぁやねぇちゃ!!]

「したー。昨日」

[まじで?]

「まじで。」

⏰:11/03/02 15:15 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#234 [しゅん]
[何でそんな冷静なんかちゃ!]

「別にお前がそんなんギャーギャー言う話やねぇやろ」

[そーやけどさ。何かもっとテンション上がる感じやねん?]

「あげてーけど、あがらんのちゃ。
昨日プロポーズして、今日ゆっくりしとったんな。
したら、ミーティングの時間は早まるし、このあと飲み会やし。
未来は、明日も仕事休みなん。
これがなかったら、まだ一緒におれたんに、こんなんしとー場合やねぇーーっちテンションなわけ。」

[お前、どんだけ可愛いんかちゃ〜〜〜〜!!
未来は?]

「未来もご機嫌斜めやったけど、上手く言いくるめたん。」

[言いくるめたっち…]

「そーゆーの何か嫌やったけど、嫌な気持ちで帰らせるよりも気分良く帰った方があいつにとってはきつくねぇやん?
どんな理由でも休めんし、そこらへんでは妥協出来んけさ。」

⏰:11/03/02 15:16 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#235 [しゅん]
[お前、相変わらず自分にストイックやね〜
一回のミーティングと飲み会ぐらい、休んだっていいやろ!]

「いーやー。
サボるとかバカやねん!
そーいうお前だって同じ状況なってもぜってぇ休まんやろ!」

[いや、俺あっさり休むよ!]

「嘘つけちゃ!」

[未来、喜んだ?]

「喜びよったなー。
さすがにテンションたけかったよ」

[やろーな〜完全にルンルンで運転しよったし。
これから忙しくなるな。]

⏰:11/03/02 15:17 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#236 [しゅん]
「んー。
やっぱそーなんやっか。
でも、まだ式の日程とかはっきり決めるつもりもねぇし、ゆっくりでいいっち感じやけね。
焦っていいのが出来る訳やねぇやん?
時間見つけて、ゆっくり決めてくわ!
色んなとこ見てみてぇし。」

[まぁそうは言ってもね〜。
ブライダルフェアとかは日にちと時間は決まっとーし、予約とか入れないけんし。
俺らの都合に合わせるのは結構難しいと思うけどね。]

「何でお前そんな詳しいんかちゃ!」

[前なー。
年上の女と付き合いよってさ。
俺は学生やったけど、相手は当時25歳やったけ結婚が視野にあったんな。
だけ、ブライダルフェアとか結構行きよったもんね。]

「まじで?
お前、学生やろ?
そんな余裕あったんかちゃ」

⏰:11/03/02 15:17 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#237 [しゅん]
[いや、ねぇよ!
金も全然ねぇし、就職さえ決まってねかったんに。
俺の中で結婚っち意味がまだはっきりしたものも無かったし、どーいうもんっちゅーのもわかってねかったけ出来たんかもしれんけど。
今考えたらちょー怖えーよ。
ただ、相手の勢いは半端ねかったと思う]

「すげぇね。」

[やな。
でもさ、実際に式場行って色んなとこ見せてもらって飯食ってさ〜ドレスとか着れたりもするし。
すげぇ楽しいと思うよ。]

「そーなんや。
未来、興奮するやろーな…
テンションについていけるか心配なってきた」

[今から弱気かちゃ!
みんなテンションたけーけ。大丈夫やって。
彼女のウエディング姿とか見てん。
結構感動するばい]

⏰:11/03/02 15:18 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#238 [しゅん]
あの未来がドレスを着ているところは全くもって想像出来なかった。
なぜか啓示からアドバイスと励ましを貰い、そのままミーティングに入った。
ミーティング自体はすんなり終わり、俺らは飲み会へ。

仲の良い先生達に二次会まで連れて行かれ、マンションに戻ったのは2時過ぎだった。

玄関を入ると、間接照明の電気が付いている。
あいつつけっぱで帰ったなと思いながら、部屋に入った。


ソファーを見ると、未来がいる。

しかも雑誌を開いたまま、寝ていた。
周りには大量の雑誌とお菓子が並んでいる。

⏰:11/03/02 15:19 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#239 [しゅん]
俺を待っていたのか。

もしかしてと思い、色んなとこを確認してみると、寝室は綺麗に片付けられ、風呂の湯も溜まっている。
トイレもピカピカやし、洗面所も磨いてある。
極めつけは、布団さえふかふかになっていた。
多分、コインランドリーに行って洗ったんと思う。
あいつは花粉症やって、その時期やないでも外に干すことを嫌う。
いつもコインランドリーで洗って乾燥機にかけていた。

俺がいない間に動いている未来の姿が想像できて、不覚にも泣きそうになった。

⏰:11/03/02 15:19 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#240 [しゅん]
電車で帰るっち言いよったくせに。

とりあえず未来に布団をかけ、俺は溜めてある風呂に入った。
久しぶりに上司に飲まされて、気分がいいというよりも飲みすぎた感。
途中、めっちゃ眠気が襲ってきたのもあって、ささっとあがった。

いつから寝ているのか、未来は起きる気配がなくそのまま抱えてベットに移した。

が、全く起きず。

結構な移動やったんやけどね…。
指輪はしっかりと指にはめてあり、近くにケースも置いてあった。
俺もベットに入り、未来と一緒に寝た。

⏰:11/03/02 15:20 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#241 [しゅん]
朝方。
何か苦しくなって薄っすら目を開けると、未来が抱きついていた。

「どした?」

『何もない』

「ん?」

『…』

「どしたん?
何かあった?」

『しゅんが帰ってくるの起きて待っとこうっち思ったのに、いつの間にか寝とった…』

「そんなんいーよ。
疲れとったんちゃ。
帰ってきたとき、お前がおってテンションあがったし、それで充分。」

未来にはまだ思っていたことがあったと思うが、俺はただ家におったっちだけで嬉しかった。

⏰:11/03/02 15:22 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#242 [しゅん]
次の日は未来の希望で結婚情報誌を大量に買って、家で見る!っち事になった。
でも、さすがにこんだけの間家に帰さんのはよくねぇっち思い、早めに帰らせる準備をしていた。

『何でそんな帰れ的な雰囲気出すん!』

「雰囲気やねぇちゃ!今日はもう帰り!
お前、全然家帰ってねぇやん。
俺はいいけど、みんな心配するやろ?
俺の立場も考えてほしーんですけど!!」

『しゅんまだまだやね〜。
しゅんがミーティングと飲み会行ってる間、ちゃんと家に帰ってご飯も食べたし、お父さんとお母さんにちゃんと話しもしてきたもーん!!
しゅんが思ってる以上にあたしはしゅんの立場とか順序とか考えとる。
その言い方何かムカツく。』

⏰:11/03/02 15:24 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#243 [しゅん]
「まじ?
何でそれ早く言わんのかちゃ!」

『別に内緒にしとったわけやないし!!』

「それでも早く言えよ!
何ち?」

『いや!教えん。』

「何でかちゃ!
お前のこと考えてなかった俺が悪かったけん。
ごめん」

『嫌。』

「じゃあいいや。
話す気になった時に聞く。
もう今日は帰り。送る」

⏰:11/03/02 15:24 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#244 [しゅん]
本当はこんな小さな言い合いすらしたくねぇ。
俺だってその話をしてくれれば、早く帰そうとはしてなかったかもしれん。
お互いに非はあるやろと思いながら俺は財布とキーケースを持って玄関を出た。
何となく未来が偏屈になっているような気がしていた。

外の空気を吸うと、気分転換になったというかちょっと冷静になった。
やっぱここは俺が悪いか…
あいつは絶対意地をはったまま降りてきて、そして無言のまま家に帰る。
このままバイバイするのも何か腑に落ちない。
一緒におりたかったっち気持ちを酌むべきやったなと反省し、もう一回謝ろうとしていた。

⏰:11/03/02 15:25 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#245 [しゅん]
一時して未来が降りてきて、助手席に乗る。
無言だった。

「未来。」

ごめんと言おうとしたとき。

『しゅん。ごめんね…』

未来が謝ってきた。

俺は驚き、未来を見る。
あいつは泣いていた。

⏰:11/03/02 15:25 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#246 [しゅん]
『あたしさ、しゅんの気持ち何も考えてなかったよね。
しゅんが心配してくれてそう思ったのに…
しかもせっかくしゅんが折れてくれたのに、また強がってしまったし。
言い合いとかしたくないのに、自分から持ちかけるようなことしてしまった。
ごめんね。
でも、ほんとに話さんつもりとかやなかったし、内緒にしとったわけやないん。
何で早く言わんやったんやろう…』

「もういいよ。
わかったけん。
俺も言い方悪かったし。ごめんな。」

『ごめん…』

「もーいいよ。」

未来の親がどんな反応だったか自分からは聞かなかった。
未来もこの日に話す気にはなれんやったんと思う。
でも、引きずる終わり方をしたわけでもなく、ちゃんと話してお互いすっきりした気持ちで帰った。

⏰:11/03/02 15:27 📱:PC 🆔:48Krjdu2


#247 [しゅん]
そして思いのほか早く挨拶をする日がやってきた。

未来のお父さんはサラリーマン。
が、普通のサラリーマンとは言いがたい、全国的…いや、世界的にもかなり有名な会社の役職付社員。
みんな小学校の時に社会の授業で出てくる鐵の会社。
福岡っちゅーか北九に住んどけば、でけぇ会社っちゅーのは誰でも知っている。

しーかーもー。
その部署を統括するマネージャーという役職。
普通の会社で言う部長の上っち感じかな。

完全に脱帽!やし、本当に仕事が出来なければ就けないポストにいる人だった。

⏰:11/03/04 15:46 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#248 [しゅん]
その会社に勤めているっちゅーことは聞いていたが、そこまで偉い人と聞いたのはプロポーズをした後。
完全に、俺は戦意喪失…っち感じ。

ただ、未来から聞く話はやさしーーーパパのイメージ。

何をどう言おうとか考えれば考えるほど、イメージが湧かん。

しかも、未来はお母さんをちゃんと説得出来るように頑張って!と押す。
そこまで言うからには、母親にただならぬ威力があるんやと身を引き締めるしかなかった。

⏰:11/03/04 15:47 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#249 [しゅん]
挨拶する当日。
未来からは私服でいいと言われたが、一応スーツを着て家に行った。
家には何回かあがったことはあるけど、俺はまじで緊張していた。

玄関に俊哉が出迎えてくれ、俺は居間に通された。

⏰:11/03/04 15:48 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#250 [しゅん]
「お邪魔します。」

部屋に入るとソファーにはお父さんが座っている。
完全に顔が怖ぇ。
未来の野郎!!!全然話とちげーやんけ!っち思いながら、どうぞと言われ俺も腰を下ろす。
お母さんは飲み物を入れたあと、お父さんの隣に座った。

⏰:11/03/04 15:49 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#251 [しゅん]
「はじめまして。
未来さんとお付き合いをさせて頂いてます、小彩俊と申します。
ご挨拶が遅くなり申し訳ありません。
今日は時間を作って頂きありがとうございます。」

〈はじめまして。〉

お父さんがその一言だけ、返した。
こぇぇーーー!!!

【私ははじめましてじゃないですよね?】

「はい!
以前、未来さんとお付き合いさせて頂いていた時、お会いしたことがあります。
あのときは申し訳ありませんでした。」

【もう終わったことだし、そんな頭を下げるのはやめて?】

そう言われ、頭を上げた。
お父さんは俺の目をまっすぐ見て離さない。

⏰:11/03/04 15:50 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#252 [しゅん]
「高校生の時、塾で未来さんと出会いまして、それからお付き合いさせて頂きました。
色々ありまして、一度離れることになったのですが、またこうやってお付き合いさせて頂いてます。
まだまだ人間的にも未熟だと思いますし、回りの方の支えや協力なしにはやっていけないことも沢山あると思います。
でも、自分の手で未来さんを幸せにしたいと思っています。
未来さんと結婚させて頂けないないでしょうか。」

〈顔を上げて下さい〉

顔をあげると、お父さんは俺をまっすぐ見た。

⏰:11/03/04 15:54 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#253 [しゅん]
〈こんだけ言えたら上等。
こんなこと言ってくれる彼氏なんかお前におったんやな!
こちらこそ宜しくお願いします〉

『最悪ー。
あたし出来る子やもーん!』

〈あ〜〜〜疲れた!
足も崩して崩して。
未来が威厳のある父親を演じてとか言うけ、やってみたけど…
リアリティーあった?〉

俺は状況が飲み込めなかった。

⏰:11/03/04 15:54 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#254 [しゅん]
「え?」

〈俺は威厳のある父とかそんなキャラやないけね〜。
そんな畏まらんでいいよ!〉

「あっ…はい…」

『しゅん、緊張しとったね〜。
そんまますんなり行くの面白くないけ、ちょっと怖い風に装ってもらったと♪
お父さん下手ーー!!』

〈そうか?あれでも頑張った方と思うんやけどな!
お母さん、どうやった?〉

【お父さんにしては、上手くやった方なんやない?
ごめんね。
未来がこんなことするとか言うから…】

「いえ^^;」

⏰:11/03/04 15:56 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#255 [しゅん]
〈立派!ちゃんと社会に出て、教師しよるだけあるな!
俺が何も言うことはないよ!
ね?お母さん!〉

【はい。
未来をよろしくお願いします】

「ありがとうございます!」

〈一つ質問があるけど、いい?〉

「はい!」

〈こんな子で本当にいい?〉

未来のお母さんも俊哉も笑っている。
未来はお父さんを睨んでいた。
俺は未来をもう一度みて、

「やっぱり…もう一度考えさせてもらいます…」

と冗談を言うと、未来は益々腹かき、お父さんたちは笑っていた。

⏰:11/03/04 15:57 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#256 [しゅん]
そのまま飯を御馳走になって、色んな話をした。
俺の状況のことも全て話した。

〈しゅんくんの親御さんにも挨拶に行かないけんな。
時間取ってもらえるか?〉

「いえ、こちらからお伺いさせて頂きます。
母にも話しています。
ただ看護師をしているので、少し時間を頂いてもいいですか?
夜勤が入ったりするので…」

〈それは大丈夫。
そんな焦らんでいいから。
しゅんくんの予定もあるやろうしね。
お父さんは?〉

『それはね…』

未来が間を取り持ってくれようとしたが俺は止めた。

⏰:11/03/04 15:59 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#257 [しゅん]
「いいよ。俺がちゃんと話すけ。」

『うん…』

「僕が小学生の時に他界してます。
刑事をしてまして、殉職です。
母が女手一つで育ててくれました。
兄がいますので、顔合わせの際は一緒に出席させて頂きたいと思います。」

〈そうか…。
頑張って来たんやな。
しゅんくんのお父さんになるとか在り来たりの言葉は言わんけど、何か困ったことがあったらちゃんと言ってな。
協力することは出来る。
これからは荷物がもっと軽くなると思うよ!
お兄さんもしゅんくんと同じように立派な人なんやろうな。
早く会いたいな!〉

⏰:11/03/04 16:00 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#258 [しゅん]
未来のお父さんの言葉は俺の心に響いた。
この人は、本当に俺の気持ちをわかってくれている。
それがすげぇ伝わった。

可哀相、大変やったね、寂しかったやろう…
そんな言葉は死ぬ程聞いてきた。

そして、その話をした後は必ずといっていい程、時が止まる。

みんな俺に気を使っていたんやろう。
もうそうなることが当たり前になっていた。
その言葉やないけっち心配してねぇやろ!っとは思いよったわけやねぇけど、何か違うっち気持ちがどこかにあった。

⏰:11/03/04 16:01 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#259 [しゅん]
でも、「頑張ってきたね」と言ってくれた人も過去に2人いる。
高校のときの先生と未来だ。
言ってくれなかった人がわかってないとは言わないが、俺にとって「頑張ってきたね」と言う言葉が唯一救われる言葉だった。

お母さんも、未来が言っていたような人ではなく完全に仏みたいな人だった。
まぁ、最初やしね。
相変わらず俊哉は童顔イケメンで、久しぶり会ったが全然変わっていなかった。

⏰:11/03/04 16:02 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#260 [しゅん]
夕方から俺のお袋と兄貴夫婦に未来が挨拶する予定になっとったけん、俺の実家に行った。
未来とは何回も顔を合わせたことあるし、畏まって挨拶っちゅーのはせんでいいやろっち言ったんやけど、未来は納得せず。
こういうことはちゃんとしときたいと言う未来の希望で会を作った。
まぁそうは言っても、お袋も兄貴もサナコも未来のことはかなり気に入っていて、文句なし!
むしろ、未来しかダメ的な空気だった。

こういうときこそ、未来は本来以上の力を発揮する。
お袋も兄貴も本当に俺でいいのか何回も聞いていた。
3,4回聞いたぐらいの時。
今まで冗談っぽく流しよったのに、まっすぐ二人を見ながらこう言った。

⏰:11/03/04 16:03 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#261 [しゅん]
『はい。
大丈夫です。
しゅんくんとお付き合いさせて頂く中で、自分自身もすごく成長させてもらっています。
私のダメな所はちゃんと叱ってくれて、いい所はもっと伸ばしてくれますし…
自分よりも、相手のことを一番に考えてくれますし、これ以上の人はいないと思ってます。
むしろ、あたしで大丈夫かなってくらいです。
沢山ご迷惑もかけると思いますが、これからはしゅんくんのお嫁さんとしてよろしくお願いします。
まだ…結婚はしてないですけど…
しゅんくんのお父さんやお母さん、お兄さん御夫婦と家族になれることも凄く嬉しいです。』

これだけ言えれば文句なし!っち感じで二人ともあっけにとられていた。
俺が一番さすがやなっち思ったっちゅーか、嬉しかったのは親父も家族の一人としてカウントしてくれたこと。
もうこの世にはおらんけど、親父とお袋と兄貴っち言ってくれたことがすげぇ嬉しかった。

⏰:11/03/04 16:04 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#262 [しゅん]
みんなで夜飯を外に食べに行って、俺は未来を先に送った。

その帰り。

{未来ちゃん、やっぱりしっかりしとるね。
了はしっかりしとったし、サナコちゃんを連れてきた時やっぱりこういうちゃんとした子連れてくるんやなっち思ったけど…
しゅんはね〜。
まさか本当に未来ちゃんを連れてくることになるとは夢にも思わんやったわ。
期待してなかったのに。}

お袋が俺に言った。

⏰:11/03/04 16:06 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#263 [しゅん]
「どんだけ俺のこといい加減っち思っとるんかちゃ!」

【ほんとそうやな。お前、遊び人やったもんな。
未来に会って変わったっち感じやし。
ようお前みたいな奴と結婚するっち決めたな!未来は。】

「二人ともよー言うちゃ!
俺ちゃんとしとーしね。」

{でもよかった。
未来ちゃん本当にいい子やし、二人を見よって幸せな気持ちになれた。
しゅん、大事にしなさいよ。}

「わかっとーし。
未来の両親もすげぇ暖かい家族やったしね。
今度、両家の挨拶の日取りも決めないけんけ。
兄貴もサナコも予定合わせて出席してな!」

⏰:11/03/04 16:07 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#264 [しゅん]
{はい。
未来ちゃん、兄弟は?}

「6個下の弟がおる。
俺、ちょー弟欲しかったけね。
しかもすげぇ素直で可愛いんちゃ!
俺に懐いてくれとーし、まじで嬉しいけね〜
まぁ、まだ式とかはっきりしたことはゆっくりっち話しとーし、先になると思うけど、ぜってぇ感動させちゃーけ。
楽しみしとってな」


式のことをまだはっきり決めるつもりはなかった。
未来も両親にはそのことをはっきり言ってある。
学校の先生達や未来の会社の人達にも急かされるのは嫌やったけ、二人で話し合って全部決まってから話そうっちなっていた。

それから一ヶ月ぐらいして、両家の顔合わせと結納を済ませた。
お互いの親も仲良くしてくれそうやったし、二人で安心。
何か重大イベントが終了っち感じで、俺らは気が抜けていた。

⏰:11/03/04 16:09 📱:PC 🆔:qH90Qwk6


#265 [しゅん]
まぁそうは言ってもダラダラなるのは嫌やったけん、とりあえず時間を見つけては、ブライダルフェアに行って自分たちの理想の結婚式を膨らませていた。

ある日、未来の一言で俺らの考えが一変する。
多分、5回前後フェアに参加した後のこと。

『ねぇ、しゅん。』

「んー?」

『今更やけどさ…。
あたし、式は神前がいいかも』

「神前?」

『うん。』

⏰:11/03/07 11:12 📱:PC 🆔:wQ968YxM


#266 [しゅん]
「チャペルやねぇで?」

『うん。
チャペルもいいんやけど、和装でしたいなぁっち。
前からそれは思っとって…。
どう思う?』

「神前ねー。
あー。それ考えてもねかったな。
そやね。いんやね?
日本人やけ出来ることやし、お前和装が似合うしな!
風情があっていいかもな。」

『いいと?』

「いいよ!
それ、結構前から思っとったんやねん?」

『うん…。
でもね、チャペルもやっぱ憧れとったし。』

「じゃあ、今度神前式見に行ってみる?
それ見て決めたらいいやん。
俺はお前がしたいっち言った方にしてぇしね。
式はお前が主役ぞ?
色々調べて見とくわ!」

漠然とだが、未来の気持ちはほぼ神前に固まっとるなと思った。

⏰:11/03/07 11:14 📱:PC 🆔:wQ968YxM


#267 [しゅん]
一時して、調べた神社で神前式の説明を受けたあと、実際に行われていた式をチラっと見せてもらった。
やべぇ。
熱い。
ゆっくりまったりした時間の流れがなんとも言えず、よかった。

「未来。
俺神前がいいわ。
お前は?見てみて変わった?」

『絶対、神前式がいい』

「やろーな。
でも、ウエディングドレスも着たいやろ?」

『うん…。
しかも、バージンロード歩くっちお父さん思ってるやろうしなー。
やっぱがっかりするかね?』

⏰:11/03/07 11:16 📱:PC 🆔:wQ968YxM


#268 [しゅん]
「じゃあ、式は神前式して披露宴だけ別ですればいいやん。
したら、ドレスも着れるし。
ただ、バージンロードは歩けんけどね〜。
そりゃー楽しみにしとーやろ!
んー…。
なら、チャペルでバージンロードは歩けんけど、披露宴で入場する時にお父さんと一緒歩いたら?」

『いいん?』

「いいよ!
まぁこれは一つの案であって、具体的にはまた決めていけばいいし。
俺は神前式いい!っち思ったね。」

『よね??
よかったーーー!!!!』

未来は満面の笑みだった。

⏰:11/03/07 11:18 📱:PC 🆔:wQ968YxM


#269 [しゅん]
ということで、俺らはチャペルではなく神前で結婚式をすることになった。
それからは、色んな神社に行って話しを聞いたり、過去の式の様子を見せてもらったりして具体的に決めることにした。

まずは日にち。
昼から神前式、夕方から披露宴の予定で組む。
二人ともナイトウエディングをしたかったけ、夕方から披露宴。
とりあえず、神社の予定よりも披露宴会場の方が人気と言うことで、そっちから先に決めに行った。

未来も俺も気に入った式場はここら辺ではすげぇ有名で人気だった。
やっぱね〜っち感じ。
でも運がいいことに、そこで俺の友達が働いていた。
とりあえず、もう場所はそこっち決めとったけ、友達に担当プランナーになってもらい、日にちを押えてもらった。

こういうとき、友達とか知り合いがおるとめっちゃ助かるよなー!
まじ色んな優遇しもらえたり、本当は出来んこともさしてもらったりして。
まじでお世話になった。

⏰:11/03/07 11:21 📱:PC 🆔:wQ968YxM


#270 [しゅん]
日にちは11月3日。
奇跡的に未来の両親と俺の両親の結婚記念日。

入籍もこの日にする予定。

前撮りは10月半ば予定。

無事、式をする神社も決まり、何となく心は浮かれていた。

⏰:11/03/07 11:24 📱:PC 🆔:wQ968YxM


#271 [しゅん]
それまで未来はエステやホワイトニングに行ったりと美容系で大忙し。

俺は俺で新居を探したり、新車を見に行ったり。

新居は一緒に見に行くもんっち思っていたが、あたしは一人暮らししたことないし何がいいとか良くわからんけ、しゅんに何個か絞ってもらってそれから見ると大着なことを言っていた。

まぁいんやけどね^^;

⏰:11/03/09 10:23 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#272 [しゅん]
そして、披露宴での大体のプランが決まり、未来のドレス選びに入った。

見に行ったのは、未来のお母さんと俊哉と俺の四人。
予想もしてなかった数のドレスが並んでいて、これから選ぶのはそーとー時間かかるやろーなっち弱気な俺。

まぁ今日決めないけんわけやねぇし。
気持ちを切り替えて、挑んだ。

俺が着るわけやねぇけど笑

⏰:11/03/09 10:25 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#273 [しゅん]
何人かの定員さんに混じって、俺もドレスを見る。
未来と未来のお母さんはドレスの形を見せてもらいながら、カタログから選んでいた。

1時間ぐらい経ったが。
何着か候補は出てきたものの、未来がコレ!っち思うドレスは無い様子。
俺自身も納得出来るドレスはなかった。

⏰:11/03/09 10:26 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#274 [しゅん]
プランナーの友達と話していると奥からちょっと偉そうな女の人が出てきた。
名札を見ると、統括マネージャーと書いてある。
これはチャンス!と思い思い切って聞いた。

「あの、ドレスはここに置いてあるものからしか選べないんですか?
今納得出来るものが無くて、もうちょっと時期を待てば新しいものが入ってくるとか、そういうことはないですかね?」

俺の問いかけに、笑顔で答えてくれた。

【今、調度入れ替えのシーズンではあります。
もう少し待てば新作のドレスも入ってくるとは思いますが、はっきりこれが入るという保障は出来ません。
でも式まで時間もありますし、もう少し待たれますか?】

未来の方に振り返ると

『待ちます!』

と速攻で答えた。

その後、プランナーと友達っちゅーことを知ったけか、入ってくる予定のドレスの型を見せてくれた。
その中には結構未来っぽいドレスも何着かあって、ドレスが入り次第また打ち合わせをすることに。

結局、この日は試着すらせずに帰った。

⏰:11/03/09 10:28 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#275 [しゅん]
その間、別の衣装屋で色内掛けを選び、神前式で着る物は決まった。

衣装屋は未来のばあちゃんの知り合いらしく、既に何着か候補が用意されていた。
鋭い目利きで着物をみるばあちゃん。

最終的に決まった着物は派手さの中にも可愛さもある赤、金、黒がメイン。
所々に緑が入っていて、その緑のおかげで全体的に引き締まって見える。
刺繍も凝ってあるもので、かなり豪華なものだった。

さすがばあちゃん。

俺はそれに合わせたシンプルな袴。
袴もいろんな袴があったけど、俺はあえてシンプルな物を選んだ。
背が高いけ派手なの着ると目立つし、未来のお母さんもシンプルな方が格好いいっち言いよったけね^^


和装は未来のお母さんとばあちゃんがが着付けの資格を持っているだけあって、すんなり決まった。

⏰:11/03/09 10:39 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#276 [しゅん]
後はドレスだけ。
プランナーから連絡があるまで、久しぶりにゆっくりした週末を過ごすことが出来た。

2,3週間して、友達からある程度ドレスが揃ったとの連絡を受け、また見に行った。
そこで運命の一着を未来は見つける。

候補に挙げていたドレスの写真と新しく入ったもののカタログを見せてもらいよったとき、未来の目がハートになるドレスが一着あった。
その二着の実物を見せてもらうと、確かに可愛い。
しかも、未来っぽい。

とりあえず試着することになり、俺らは話しながら待っていた。

⏰:11/03/09 10:42 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#277 [しゅん]
まずは、新しく入ったドレス。
10分ぐらいして出てきた未来。

カーテンが開けられ、未来を見た瞬間俺は泣きそうになった。

めっちゃ綺麗でまじで別人だ。

俊もお母さんもこみ上げるものがあるのか、無言だった。
本番でもねぇのに、こんな気持ちが高まるとは思わんやったし、啓示が言っていた意味がやっとわかった。

【いかがですか?】

プランナーの問いかけで我に返った俺。

「いいやん!」

『よね?
これ可愛いなー』

未来のお母さんも納得の様子。
半分、未来の意思も決まっとったと思うが、もう一着も試着することになった。
とりあえず、今の姿を写真に撮って、また試着室に入った。

が、そのもう一着もめっちゃ似合っとって。
真剣に悩む俺ら。

⏰:11/03/09 10:44 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#278 [しゅん]
お母さんも俊もどっちも似合うっち意見で変わらず、結局は未来と俺で決めることになったんやけど…
プランナーさんの一言で俺らは最初のドレスに決めた。

【この二つのドレスはどちらも未来さんがファーストドレスです。
まだ誰も着てない物です。
ですが、最初のドレスは一点物です。
世界に一個しかないドレスですよ。】

これにせんわけねぇやろ〜っちね。

カクテルドレスはすぐ決まり、薄いサーモンピンクで総フリルのドレスにした。
とにかく可愛くしたいという希望の未来にぴったりのドレスだった。

⏰:11/03/09 10:45 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#279 [しゅん]
【こんなに早く決める花嫁さんはあまりいないですよ。
みなさん、これだけあると目移りしますし、目的やイメージがはっきりしてらっしゃるんですね。
こちらも助かります。】

という統括マネージャー。

確かに。
実際、試着したのはカクテルドレス合わせて4着やし。
未来自身、自分に似合う似合わないという基準がしっかりしているのもあると思った。

これが決まればあとは、細かいところを煮詰めていくだけ。
時間が取れる限り、未来と話し合い、打ち合わせを重ねた。

⏰:11/03/09 10:47 📱:PC 🆔:IKaJ2lnI


#280 [ゆな]
あげ
主元気にしちょるやかソ

⏰:11/07/14 00:32 📱:URBANOM 🆔:CczoNne.


#281 [我輩は匿名である]
思った
忙しいっちゃない?

⏰:11/07/19 15:35 📱:N906imyu 🆔:BDNesurI


#282 [我輩は匿名である]
あーげっ!
続き読みたいなぁ

⏰:11/11/16 02:21 📱:F01C 🆔:isWZ2xYI


#283 [我輩は匿名である]
>>47-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400

⏰:11/11/23 22:01 📱:S007 🆔:1g40P/dw


#284 [我輩は匿名である]
>>97-120

⏰:11/11/23 22:13 📱:S007 🆔:1g40P/dw


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