夏祭り、恋花火
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#335 [七瀬]
 
 
「あれ、もう帰って来たん?
デート終了?」

家に入っての第一声。


「いや〜、
さっき、まつりが…ブッ」


“デートちゃう!”

“笑うな!”

言い返す気力をすっかりなくしてしまってる。
 

⏰:09/03/28 11:47 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#336 [七瀬]
おとなしく、遊希とお母さんのやり取りを聞いてる私。


「アカン…
思い出したらまた笑えてきた。」


もう好きにして。

好きなだけ笑って下さい。


「あ、そうそう。
おばさん救急車、貸して下さい。」
 

⏰:09/03/28 11:51 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#337 [七瀬]
遊希は消毒液を取り出した。

「ちょっと痛いかもしれんけど我慢してな。」


ピクッ

「痛いか?」

消毒液が傷に染み込んで、ヒリヒリと痛んだ。

『ちょっと痛いかな…』


だけど、痛さの中に遊希の優しさが溢れているようで、うれしく思えた。

⏰:09/03/28 11:56 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#338 [七瀬]
  
 訂正


× 「あ、そうそう。
おばさん救急車、貸して下さい。」

〇 「あ、そうそう。
おばさん救急箱、貸して下さい。」

 
“救急箱”が“救急車”に間違っていました。
 
 

⏰:09/03/28 11:59 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#339 [七瀬]
 
「私、買い物に行ってくるからあ〜。」


お母さんは、なにを勘違いしたのか、
いらない気を利かした。


『ごめんな。
お母さん、なんか勘違いしてるみたいで…』


「はい、終わった。」


『…ありがとう。』
 

⏰:09/03/28 20:12 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#340 [七瀬]
 
 
「あんな、まつり…」


しばらくの沈黙ののち、
遊希が口を開いた。

「さっきの話の続きやねんけど。」


『…うん。』


さっきの話の続き……

嫌な予感。
 
 

⏰:09/03/28 20:14 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#341 [七瀬]
 
「ほんまに何回もゆうけど、奏とは別れ。」


さっきは流されそぉになったけど、今度は違う。

冷静になれ。

と自分に唱える。


『なんで?
なんで、そんなことゆうの?』


「知らん方がええ。」
 

⏰:09/03/28 21:10 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#342 [七瀬]
『知らん方がええって…

そんなんじゃ、納得でけへん!!』

思わず、身を乗り出す。

「知らん方が幸せなこともある。」

遊希は冷たく言った。


『…分からん。
もう分からへんわ!

奏も、


遊希も……』

⏰:09/03/28 21:14 📱:N703iD 🆔:23CTAh1M


#343 [我輩は匿名である]
>>2-60
>>61-120
>>121-180
>>181-240
>>241-300

⏰:09/03/28 21:52 📱:W61SA 🆔:QPIROulk


#344 [七瀬]
 
匿名さん


ありがとう(*^□^*)
 

⏰:09/03/29 00:34 📱:N703iD 🆔:raWiQQ8.


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