<<来栖>>
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#291 [nanoka]

結局、あの空間が何だったのかはわからないままテレビだけ蒼井さんが回収するという形で、神崎さんの部屋を後にした。

「危ないから」

という理由で、帰りは蒼井さんではなく神崎さんの車で家まで送ってもらったのでテレビがどうなったのかもわからなかった。

⏰:09/10/28 05:13 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#292 [nanoka]

あの後どうなったのかは、蒼井さんに聞いても答えてくれない。

神崎さんも蒼井さんからは何も聞いていないらしい。

だからあくまで神崎さんが他の社員さんから伝え聞いた話なのだけど…。

⏰:09/10/28 05:17 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#293 [nanoka]

「大家さんに息子がいて、そいつひきこもりだったらしいんだ。精神を病んでたみたいで家庭内暴力とかもあったって話だ」

悩んだ末、息子に一人暮らしをさせることにした。

他所へ出すのは不安だし、ご飯や洗濯なんかの世話が出来るようにってあのマンションの一室を息子に使わせていたらしい。

⏰:09/10/28 05:21 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#294 [nanoka]

「そいつ一日中テレビ見ながらブツブツ何か呟いていたらしいわ」

ひきこもりだから姿を見なくなっても誰も不思議に思わなかった。

「いついなくなったのか、今どうしているのか、誰も知らないみたいだ」

⏰:09/10/28 05:24 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#295 [nanoka]

蒼井さんはずっと話を聞いてはいたけど、どこまでが真実でどこまでが噂なのかは教えてくれなかった。

だからあの空間をその息子が使っていたのかどうかすらわからないままだ。

ただ神崎さんを悩ませていた現象はあの日以来一度も起きていないということだった。

⏰:09/10/28 05:30 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#296 [nanoka]

蒼井さんが話してくれるまで真相は謎のままだけど、一つだけわかったことがある。

これといった理由がないのに格安な家賃の部屋は借りない方がいいということ。

少なくとも俺は格安物件は借りないと密かに胸に誓った。

⏰:09/10/28 05:34 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#297 [nanoka]


安価

>>1-63
>>65-99
>>102-167
>>169-209
>>211-296

⏰:09/10/28 05:36 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#298 [nanoka]


感想板↓↓

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4602/


⏰:09/10/28 05:37 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#299 [nanoka]

「お兄ちゃんは長いなぁ」

そう話しかけてきたのは、常連さんの一人である沢木さんだった。

推定年齢59歳。定年間近だと聞いている。

⏰:09/10/28 17:20 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#300 [nanoka]

沢木さんはニコニコと俺の顔を眺めながら訊いた。

「この店に入ってどれくらいになるんだ?」

俺は頭の中でカレンダーを思い浮かべながら答えた。

⏰:09/10/28 17:23 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


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