こちら満腹堂【BL】
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#751 [我輩は匿名である]
あげあげあげ

⏰:10/11/25 21:24 📱:W61T 🆔:8dM/eoQI


#752 [我輩は匿名である]
あげ 

⏰:10/11/28 14:04 📱:SH005 🆔:ZF7MYx02


#753 [しゃーぷ]
お初です´ω`
今日数時間かけて読み終わりました!!いつの間にか外真っ暗^^/ 続き待ってます!頑張ってください(゚∀゚)

⏰:10/11/28 18:32 📱:SH903i 🆔:rXqE7f5U


#754 [しゃーぷ]
あげます

⏰:10/11/29 17:40 📱:SH903i 🆔:QFgaQ7mk


#755 [我輩は匿名である]
あげる

⏰:10/12/04 00:03 📱:W61T 🆔:VZab3QMI


#756 [我輩は匿名である]
あげい

⏰:10/12/06 21:31 📱:SH005 🆔:GjR/q8hI


#757 []
(^O^)

⏰:10/12/09 14:04 📱:W61T 🆔:Ra4fwEZ6


#758 [迷子]
あげ(m'□'m)

⏰:10/12/14 06:59 📱:P06B 🆔:eZyODSTo


#759 []
あげ(^O^)

⏰:10/12/15 19:15 📱:W61T 🆔:i5n.iMog


#760 [ひとり]
「あとこれは、はい。」


「ん?」


アキはニヤつく俺の目の前に、菓子をしこたま詰め込んだデカい袋とはまた別の小さい袋を差し出した。


「なにこれ。」


「いいから、あけて。」

.

⏰:10/12/23 15:34 📱:F01B 🆔:Knl6lSy6


#761 [ひとり]
よくわかんらないが、開けろと謂うので開けてみる。


「これって・・」

「じゃーん!ストラップだよ、かわいいでしょう!!?」


袋の中にあったのは、王国を支配するおネズミ様のストラップだった。にしてもこれは。

「でかくねーか?」


.

⏰:10/12/23 15:46 📱:F01B 🆔:Knl6lSy6


#762 [ひとり]
確かにつむじの辺りから紐が出てる辺りどっかに括り付けるんだろうと予想はつくし、包装用の袋の後ろにはばっちり【ストラップ】と商品名がうってある。

にしたってほんと、でかい。


「お揃いにしちゃった。」

そう謂って嬉しそうにアキが取り出した携帯には、俺が手に持つネズミに赤いリボンをカスタムしたタイプの、同じくドデカい自称ストラップがぶらーん。

.

⏰:10/12/23 15:57 📱:F01B 🆔:Knl6lSy6


#763 [ひとり]
比率が完全に1:1だ。

「これね、クリーナーなんだって。かわいい上にケータイも拭けるとか、一石二鳥だよね。万能だよね。」

さすが夢の国だよ〜と感激してさっそく携帯を磨きだしたアキを尻目に、これを自分が付けてあまつさえ携帯を磨いちゃったりするところを想像してみた。

いやいや、キツいってそれは。

「そうだな、一石二鳥だよな。はい、ありがとうございまーす。」

.

⏰:10/12/23 16:02 📱:F01B 🆔:Knl6lSy6


#764 [ひとり]
じゃあこの話はこれで終わりと謂わんばかりの素早い動作でストラップを上着のポケットにしまおうとするや、アキはその動きに待ったをかけた。

「つけないの?」

「え、いやぁ、これはちょっと、ねぇ?」

「かわいい上にケータイも拭けるんだよ?」

「わぁー・・凄いですねぇ。」

「おそろいなんだよ?」

「ん?・・・うん。嬉しいなー。」

.

⏰:10/12/23 16:10 📱:F01B 🆔:Knl6lSy6


#765 [ひとり]
「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」



「「・・・・・・・・・・・」」



「・・わかったよ。付ければいいんだろ。付ければ。」

「うん!」


仕方ない。今日の主賓が謂うことには逆らえない。

.

⏰:10/12/23 16:13 📱:F01B 🆔:Knl6lSy6


#766 [ひとり]
アキお目当てのパレードが始まる頃には、俺の携帯にしっかりぶらさがるネズミの親玉。デカすぎてポケットに収まらず、外に飛び出してだらんぶらんと愉しげだ。


パレードは確かに綺麗だと思った。あと、ピチピチの全身タイツに身を包んだお姉さん達のプロの仕事には感心した。きぐるみならいざ知らず、あの笑顔を園内ぐるっと一周する間顔面に貼り付けて。俺には到底できない神業だ。別にやる気ないけど。

.

⏰:10/12/24 10:37 📱:F01B 🆔:SRkq9zXQ


#767 [ひとり]
最前列を確保していた俺達の前を目まぐるしく通過していくキャラクターとオブジェに、アキは終始わーだのきゃーだのとはしゃいでいた。

歓喜しては手を振り、振ったかと思えばせわしなくデジカメのシャッターをきって。忙しい奴。

横でそうしている姿は、可愛くもあり、微笑ましくもある。子供とかできたら、こんな感じなんだろうか。

.

⏰:10/12/24 10:54 📱:F01B 🆔:SRkq9zXQ


#768 [ひとり]
なんて。俺とあの人がいくら頑張ったところで、それは絶対ないんだけど。まぁ、いざとなれば養子縁組み?


「ってそりゃないか。」

「うん、あれはないなって何時も思うんだぁ。」


俺の思わず漏れてしまった呟きに、アキは何度も頷いていた。

「え、ごめん何が?」

「だからーパレードの最後にド〇モのおっきいオブジェがでてくること。なんか一気に現実に引き戻された気分になるんだよねぇ。」

.

⏰:10/12/24 11:01 📱:F01B 🆔:SRkq9zXQ


#769 [ひとり]
「もちっと余韻に浸らせてって話しだよー」


口では謂いながら、観るだけ観るとさっさと立ち上がるアキ。
見れば周りもサクサクと後片付けに励んでいる。


「随分と忙しないな」

「皆また今から乗り物乗ったりおみや買ったりするからねー」

.

⏰:10/12/26 08:56 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#770 [ひとり]
「貪欲だ、貪欲だぞ日本人」

「せっかく来たならギリギリまで楽しまなきゃ損でしょー」


て事は、もれなくお前も・・・


「さぁーて、ぢゃー行きますか!」


来たッッ!


「いやぁー今日はもうちょっと・・・」

⏰:10/12/26 09:05 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#771 [ひとり]
ここまでがワンセット。ここがゴール地点。そう信じて疑わなかった俺。浅はかだったのか。俺が浅はかだったのか。


「なんつーかホラあれだよ・・あのーアレだ。お前には話してなかったかも知れないが、実のところ俺にはパレードの後に園内に留まると出るという持病の発作が・・・」


アキの白けきった視線が痛くないと謂えば嘘になるがこの際そこは無視だ。帰りたい。もうぶっちゃけ帰りたいんです。

⏰:10/12/26 10:18 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#772 [ひとり]
「ゆうちゃん・・」

「いや、なんかもう、ゴホッ、ほら出始めtゲホッゴホッ」

「ゆうちゃんてば・・」

「く、苦し、ゴホゴホッ!ガヘッ!うぅ息がで「ゆうちゃん!!!」


俺の迫真の演技は、アキの一声で遮られた。嗚呼、駄目なのか。またあの無意味なGをかけて体力を消耗するだけ消耗する非生産的なマシーンに俺を乗せるのか。



「安心してよ、もう帰るから」

.

⏰:10/12/26 10:28 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#773 [ひとり]
それは思いがけない台詞だった。『もう帰る』?自分の耳を疑ってしまう。


「アキ、帰るってのはアレか。舞浜駅から東京駅まで乗り継いでそこから今度は中央線で・・」

「うん、帰る。明日一限あるし、それにこの荷物じゃちょっとね」


そう謂って、さっき買い込んで来た土産物のしこたま詰まった袋を持ち上げて笑ってみせる。

.

⏰:10/12/26 10:33 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#774 [ひとり]
「そっか。なら、よし。帰ろう」

「うん」

「荷物かして、持つ」

「ありがと」


長い、長い道のりだった。だがしかし、止まない雨はない。明けない夜はない。俺はミッションを完遂したんだ。そう、【アキの誕生日を祝う】というミッションを・・・・・

.

⏰:10/12/26 10:38 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#775 [ひとり]
・・・・祝う・・・祝う・・・・いわ・・・・ん?


俺はここへ来て、遅蒔きながら気付いてしまった。




【祝っていない】ことに。


確かに三田さんの命令で無理くりとらされた休みに、アキが行きたいと謂うネズミーランドに保護者として付いて来た。

.

⏰:10/12/26 10:42 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#776 [ひとり]
でもそれだけ。気の利いたプレゼントもなければ、一言の『おめでとう』もない。てか逆にプレゼントされちゃってるし。・・・・なんてことだ。


帰ろうと謂って歩き始めた途端に俺が立ち止まったもんだから、アキは不思議そうに俺を振り返った。


「ゆうちゃん?」


「アキ」


「なぁに?」


.

⏰:10/12/26 10:47 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#777 [ひとり]
「誕生日おめでとう」


「ゆうちゃん・・」


遅すぎるこのタイミング。でも謂わないよりは謂ったほうがいいに決まってる。


「プレゼントすれば、何がほしい?」

.

⏰:10/12/26 10:51 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#778 [ひとり]
>>777

【訂正】

×プレゼントすれば、何がほしい?

○プレゼント、何がほしい?


失礼しましたm(_ _)m

⏰:10/12/26 10:53 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#779 [ひとり]
「え?」

「何か欲しいもんあるだろ?デッカイねずみのぬいぐるみとかでもいいぞ。今日なら買ってやる」


俺の申し出にアキは逡巡している様子で、あーとかうーとか声に出して真剣な顔。


ほんの一時待つと、決心したのかぱっとこちらへ向き直った。

.

⏰:10/12/26 10:57 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#780 [ひとり]
そして右手をこちらに差し出してこう謂った。


「手、繋いで」




え、それだけ?


「今日ならなんでもお願い聞いてくれるんでしょ?」


いやいや、そこまでは謂ってない。けど、変な奴。もっと欲をかいたっていいだろうに。

.

⏰:10/12/26 11:24 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#781 [ひとり]
「いつも俺の腕にぶら下がってくるくせに」

「私からね。そうじゃなくて、ゆうちゃんから繋いで欲しいの」


よくわからないが、従兄弟同士でおて手繋ぐくらいでプレゼントになるならまぁ安上がりでいいか。


俺は軽い気持ちでアキの手をとった。

.

⏰:10/12/26 11:28 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#782 [ひとり]
「はい」


「・・もう!そうじゃなくって!」


だがアキの奴は気に食わないらしく、膨れっ面になる。


「なんだよ」


「恋人繋ぎがしたいの!」


「あぁ、はいはい」

.

⏰:10/12/26 11:31 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#783 [ひとり]
恋人繋ぎ。それは互いの指と指の間に相手の指を挟み込む繋ぎ方で、季節関係なく長時間そうする事により大量の手汗をかいてお互いうぇ〜となる繋ぎ方の名称だ。


「これでどうだ」

「うむ、満足じゃ」

「さようか」


そして俺達は駅に向けて歩きだした。

.

⏰:10/12/26 11:35 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#784 [ひとり]
【休憩】

第・・・わかんねーこれ何話目だっけ(・∀・)?←コラ

アキは根岸におめでとーって謂ってほしかったんです。恋人繋ぎがしたかったんです。なのに終始根岸は気づかないんです。

書いていてアキが不憫になってしもうたですじゃ(うω;`)

てか、皆様上げて下さってありがとうございます!
ひとり、感謝の涙と鼻水で顔中ベトベトんなりますた!!

⏰:10/12/26 14:12 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#785 [ひとり]
【第三十四話/食用花ったって、花は花】


昔、学生の時分に好きになった娘がいた。学校は違った。年は、俺の一つ上で、でも頼りなくて、俺がいなくちゃ、とか思ってた。少し身体が弱くて、消えちまうんじゃないかってくらい透き通った白い肌をしていた。でも彼女が微笑うと、パッと辺りが鮮やかになる。そんな華のある娘だった。


当時はあの娘が全てで、あの娘で最後だって思ってた。"これから先もずっと"って───


.

⏰:10/12/26 15:42 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#786 [ひとり]
久々にあの夢を見た。あの娘の夢。俺等が別れた学校近くの土手。日は傾いて、遠く帰宅を促す終業のチャイムが響く中、すみれの頬を伝う一筋の滴。それが傾いた西日に透き通って、綺麗で、悲しくて──


行ってしまう。すみれが行ってしまう───


駄目だ───


駄目だ───行くな───



.

⏰:10/12/26 15:58 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#787 [ひとり]
「──ッッだ!!」


目が覚めたら、寝汗びっちょり。おえ、おやじ臭せ。


んだよ、朝から胸糞悪りぃな。


とりあえず纏わりつく汗がうざったくて風呂場へ向かう。
うぅ、頭がフラつく。
昨日は素面でいるのがしんどくて、滝と無理やりべぇやんちに押し掛けドンチャン騒ぎ。

バッチリ二日酔いを喰らったみたいだ。痛ってー。

.

⏰:10/12/26 16:04 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#788 [ひとり]
いやいやだってだよ?マヂありえないんだってあのじゃじゃ馬娘が。


俺の太平洋より広く底なし沼より深いこの優しさをいいように利用しやがって、根岸とこ、こ、恋人繋ぎだなんて!!


イヤン!バカン!破廉恥ッッツ!!!!


ちゃっかり繋いだ手を写メって俺に送りつけてきやがったわけだ。思い返しても腹が立つ。


.

⏰:10/12/26 16:09 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#789 [ひとり]
根岸も根岸だ。


俺は祝ってやれとは謂ったが、手を繋いでこいなんてひとッッッ───────・・・ことも謂わなかった!!!!


あのバカが。


次から次へ溢れ出る不満を熱いシャワーに強く打たれて誤魔化す。イラついてる時ってのはエネルギーが溢れ出ていいね!なんかこう、1ミクロンの汚れも見逃さねーぞってくらい憎しみを込めて全身をガシガシ洗ったら、逆にスッキリして二日酔いもちったぁマシになった気がしたり。


.

⏰:10/12/26 16:16 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#790 [ひとり]
シャワーから戻ると、まだ野郎二人は夢の中のようだ。

そういや今日滝は遅番だし、べぇやんは休みだったもんな。あーあ、だらしなく腹なんかだしちゃって、ジャージーのゴム跡がばっちりついてますよコノヤロー・・・・・・マジックマジック・・・・・・・


────
──────


これでよし。我ながらプロの仕事だ。さて、そんじゃ一旦帰りますか。


俺は一人そそくさとべぇやんちを退散した。

.

⏰:10/12/26 16:26 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#791 [ひとり]
今日は早番。着替えだけしたら直ぐにでも出ないとこりゃ遅刻だな。


小走りで我が家のある二階へ駆け上がると、片手でホルダを外しながら、もう片方で玄関脇の茶のポストを弄った。


出張お姉ちゃんのチラシに俺には縁もゆかりもなさげなネイルの割引券付きハガキ、それからそれからー・・ん、手紙?

.

⏰:10/12/26 16:34 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#792 [ひとり]
それは薄紫色の便箋で、俺の名前と住所と郵便番号が几帳面で華奢な字で綴られていた。

ちょうどホルダーを外しきり鍵穴に鍵をぶち込んだところだった俺は、ドアを開けながらその小綺麗な便箋の裏を返した。


宛名がない。


.

⏰:10/12/26 16:41 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#793 [ひとり]
誰だか知らないが、俺の近しい奴でこんなコジャレた手紙を送ってくる奴なんて、誰も思い付かない。

ものっそい中身が気になるところではあるが、今は何はさておき着替えだ。


俺はテキトーな服を見繕って着替えると、薄紫のその手紙をくしゃくしゃにならないようケツポケに仕舞って店へ向かった。


.

⏰:10/12/26 16:45 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#794 [ひとり]
【休憩】

第三十四話完結です。

三田んちに届いた一通のお手紙。何かが起こりそうな予感(☆∀☆)ウヘヘ

あー収集つかんくなったらどぎゃんしょ´∀`ぇ

⏰:10/12/26 16:57 📱:F01B 🆔:sQ7DWHS.


#795 [我輩は匿名である]
失礼します。

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:10/12/31 19:18 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#796 [はみ]
あげ

続き楽しみにしてます!

⏰:11/01/09 18:52 📱:S001 🆔:5tAqvWb6


#797 [ゆう]
続き書かないのかなー?
主さん、続き楽しみにしてます!

⏰:11/01/29 21:26 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#798 [ピーチ]
あげ(*^o^*)

⏰:11/02/21 17:53 📱:W61T 🆔:xNAEfJ/k


#799 [ねこ]
あげ!

⏰:11/03/10 19:35 📱:PC 🆔:J3hSn7Cg


#800 [我輩は匿名である]
あげ\(^o^)/

⏰:11/04/02 11:32 📱:P905i 🆔:KS27eqhE


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