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#319 [亜夢]
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あたしは

…龍紀の手を取った。




裕也があたし達にした行為が許せなかったとかではない。

ただ…

あたしは龍紀と居たかった。

あたしを一番に考えてくれる龍紀と…

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⏰:10/06/22 03:16 📱:F02B 🆔:y0EXPsFg


#320 [亜夢]
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まるでこの1年は…嵐のようだった。

龍紀との出会いから恋愛…不安と嫉妬…裕也からのアプローチに、よりかかってしまったあたし、…付き合って穴を埋めようとして…時間が経って…嘘が事実になる。

どちらとも居れる可能性があった今、あたしは龍紀といる。

「お、亜夢みてみて!!!」

旅行のパンフレットをみてはしゃぐ龍紀の肩のうえにあごを乗せてあたしはのぞき込む。

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⏰:10/06/22 03:19 📱:F02B 🆔:y0EXPsFg


#321 [亜夢]
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「わっ…」

屋久島の写真。

「すごくない?実はさ…今度店で慰安旅行があるんだけど、俺行く予定ないから…亜夢とどっかいこっかな〜と想ってさ☆」

わあい♪あたしは両手を挙げて喜ぶと龍紀は子供みたいに無邪気に笑う。

「それに…亜夢の誕生日じゃん?」

はじめて一緒に過ごせるの誕生日。

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⏰:10/06/22 03:22 📱:F02B 🆔:y0EXPsFg


#322 [亜夢]
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ふたりでソファに寝転がってあ―だこ―だいいながら旅行だったり他愛もない話をする。

たまにキスしたり、たまにふざけて龍紀が胸をさわったり、じゃれ合う…ただ、それだけで幸せ。

「あ……」

龍紀がなにかを思い出したように言った。

「ん?どしたの?」

いや、とTVをまじまじと見始める龍紀。

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⏰:10/06/22 03:26 📱:F02B 🆔:y0EXPsFg


#323 [亜夢]
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あたしは特に気にしなかった。

そのとき龍紀がなにを思い出したかも……

まさか、過去のあったことをまた、振り返るなんて…今しあわせ絶頂期のあたしには思いがけないことだったから―…

***

あいつの兄弟―…

俺は初めて会うんだっけ?

***

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⏰:10/06/22 03:29 📱:F02B 🆔:y0EXPsFg


#324 [亜夢]
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⏰:10/06/22 03:32 📱:F02B 🆔:y0EXPsFg


#325 [亜夢]
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「あ.....」

俺は思った。

もうすぐマナブの命日だった。

あっという間に時間が過ぎる。

俺はもう22歳の年になってた。

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⏰:10/06/22 06:53 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#326 [亜夢pc]
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マナブの命日には勿論、亜夢も連れていく予定だった。

もう華も普通に生活出来ているくらいだし、ひさびさにマナブに会いにいくんじゃないだろうか。

マナブという名の親友がいなくなって7年もの時間が経ってしまっていた。

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⏰:10/06/22 06:56 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#327 [亜夢pc]
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ひさびさに華に連絡をする。

<もうすぐマナブの命日だけど、あの坂...行くのか?>

勿論華にとってマナブの命日はいい日ではない。 あの日に彼女は4年もの眠りにつくことになってしまったんだから...

返事はすぐには返ってこなかった。

<彼女つれていくの?>

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⏰:10/06/22 06:59 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


#328 [亜夢pc]
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俺は何にも戸惑うことなく、「うん」と返事をした。 すると次はすぐに返事がかえってきた。

<じゃあ行きたくない...>

やっぱり百合香が言ってた通りで華は多分俺に未練がある。 自分が命を落としかけた日に、大事な俺たちの思い出に、彼女を連れてくる意味が華には理解できないんだろう。

俺はマナブっていう大事な連れにはすぐに亜夢のことは紹介したかった。

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⏰:10/06/22 07:01 📱:PC 🆔:vp.J4.Ao


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