゚*。+-想いの行方-+。*゚
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#500 [三ッ葉]
新「梨緒…?」
新先輩は、私の前にしゃがみこんで下から覗き込んできた
そして、
私の頬をつたう涙を手で拭った
先輩の手は、大きくて
とても暖かい――…
新先輩……
あなたは、優しい人ですね……
:07/01/24 13:17 :N902i :☆☆☆
#501 [三ッ葉]
次に
新先輩は、私の唇についている血をみて、はっとした顔をする…
でも、新先輩はその血を親指で私の唇に優しく触れて拭う……
新「……無理すんなよ…」
梨『―…ッ…』
その言葉で私が堪えてきたものが破裂する
私は、新先輩の腕の下から自分の腕をのばした―…
:07/01/24 13:40 :N902i :☆☆☆
#502 [三ッ葉]
梨『私ッ……裏切っ…てなんかッ……ヒッ…ないの…に……グスッ』
ギュウ……
私は、新先輩の背中の服を両手でこれでもか!というぐらい握りしめた
新「うん」
新先輩に泣きながら全てを話す………
聞き取りにくい私の言葉に新先輩は、
新「うん」
と毎回うなずいてくれた
:07/01/24 18:03 :N902i :☆☆☆
#503 [三ッ葉]
私は、ずっと新先輩の体の中で声を押し殺して泣いた――……
新先輩の手が私の体を優しく包み込んでくれていて、その優しさに甘えてしまい長い時間このままの状態だった――…
それでも
新先輩は、ずっと私の体を包んでくれていた……
梨『先輩…本当にッあり……がと…うございます…』
私は擦れた声で言った
:07/01/24 18:12 :N902i :☆☆☆
#504 [三ッ葉]
━━━━━━━━………
━━━━━……
気付けば真っ暗な自分の部屋のベットの中――
私、泣き疲れて寝てしまったのかな……
ツゥ――…
目から涙がこぼれ私の頬に一筋の透明な道をつくる……
:07/01/24 18:17 :N902i :☆☆☆
#505 [三ッ葉]
……
涙なんて……
もぅ枯れちゃったくらい流したはずなのに…
まだ流れてくるんだ――…
私……
それだけ悲しかったんだ
:07/01/24 18:21 :N902i :☆☆☆
#506 [三ッ葉]
私……
信じてれば大丈夫だと思ってた――…
でも、
約束した想いでも変わってしまうものなんだね……
私の想いの先には
いつも
笙ちゃん……
笙ちゃんしかいなかった…
でも、笙ちゃんは違うんだ――…
:07/01/24 21:46 :N902i :☆☆☆
#507 [三ッ葉]
笙ちゃんには、
"亜梨沙先輩"
がいるんだ…………
私の想いは、届かない
私の想いの先は、途切れちゃったんだ
真っ暗で笙ちゃんがいないところで…………
叶わない想いは、どこに行ったらいいのかな……??
ねぇ………
:07/01/24 21:49 :N902i :☆☆☆
#508 [三ッ葉]
――――――……………
―――――……
私の想いの行方は
どうなっちゃうのかな……
―――――………
――――――……………
:07/01/24 22:00 :N902i :☆☆☆
#509 [x心愛x]
x主xサンゎ無理しなぃで頑張ッてさぃツ(シヌ肉ヌ)
勉強も頑張ってさぃ*゚~+~~゚*
x主xサンゎこんなにすごぃ小説w書ぃて居るので国語ゎ完璧ですねェ(シP¨q*笑)~N
楽∪みにしてますケ*.⌒+゜
:07/01/24 22:37 :W42K :☆☆☆
#510 [三ッ葉]
:07/01/25 07:59 :N902i :☆☆☆
#511 [三ッ葉]
━━━━━━…………
龍「お〜い!!!
早く支度しねぇと遅れるぞ〜〜〜!!」
龍也が私をくるんでいる布団をユサユサと揺らす
梨『嫌…今日は行きたくない…………』
私は、擦れた声だった
目蓋が重い……
:07/01/25 08:03 :N902i :☆☆☆
#512 [三ッ葉]
昨日…寝れなくて
ずっと泣いてたから
目が腫れて重かった…
龍「何でそんなこと言うんだよ………?」
そんな時――…
ピンポーン
誰かが来たみたいだ
龍也がドアを開けにバタバタと早歩きでいく…
:07/01/25 08:07 :N902i :☆☆☆
#513 [三ッ葉]
新「よぅ。…梨緒は??」
………
遠くの方から耳につく
新先輩の声――…
昨日の事が更に頭に浮かんできた
私は、どうしようもない気持ちを閉じ込めようと
自分の体を頭までスッポリと布団で隠した
二人の足音がこちらに近づいてくる
:07/01/25 17:05 :N902i :☆☆☆
#514 [三ッ葉]
新「早くしねえと遅れるぞ………」
梨「行きたくないんです!!」
つい声に力が入ってしまう
手にも力が入り、布団をきつく締め付けた
新「そっ。……なら、もう行くわ〜」
新先輩は、冷たい声でそういった
ドタドタ……
足音が遠のいてった…
:07/01/25 18:12 :N902i :☆☆☆
#515 [我輩は匿名である]
:07/01/25 18:13 :D902i :☆☆☆
#516 [三ッ葉]
私は、一時間は布団にくるまっていた……
モソ……
いい加減、頭を出してみた――…
え……?
梨『新先輩ッ……!?』
私の目に写ったのは、
龍也のベットにもたれている新先輩の姿…
:07/01/25 18:19 :N902i :☆☆☆
#517 [三ッ葉]
:07/01/25 18:21 :N902i :☆☆☆
#518 [三ッ葉]
でも……
静かな寝息が聞こえた
新先輩は寝ているようだ
私は、新先輩の隣に静かに体を下ろした
先輩が軽く動くと、綺麗な黒髪もさらさらと揺れた
梨『………』
男の寝顔を間近で見るのは初めてで少しどきどきする――…
:07/01/25 20:15 :N902i :☆☆☆
#519 [三ッ葉]
日頃、無表情で大人な
新先輩も少しあどけなくみえる――…
無愛想なとこもあるけど
先輩はやっぱり優しいな…………
新「顔にやけてるよ……
寝込み襲うつもり??」
梨『…!!』
新先輩が突然片目をぱっちりと開けた
:07/01/25 20:19 :N902i :☆☆☆
#520 [三ッ葉]
梨『せッ…先輩起きてたんですか…//??』
新「うん。寝たフリ。」
新先輩は、右手にピースサインをつくる
梨『いっときますけど、
変な事するつもりありませんでしたからッ!!』
新「そう?
俺、お前なら襲われてもいいよ?」
そう言いながら怪しい笑みを浮かべた
バサッ――…
:07/01/25 20:25 :N902i :☆☆☆
#521 [三ッ葉]
梨『何いってるんですかッ………!!』
私は、布団を新先輩に勢いよくかぶせた
新先輩は表情をかえず
新『冗談だって。
梨緒はガキだね…』
と言われる
梨『う……;;』
新先輩は、すくっと立ち上がって言う
新『さて、行こうか』
:07/01/25 20:29 :N902i :☆☆☆
#522 [三ッ葉]
:07/01/25 20:32 :N902i :☆☆☆
#523 [三ッ葉]
梨『嫌です!!』
私は、きっぱりといった!
新「行くんだよ!!」
このようなやりとりが何回も続いた
その結果……
新「行け」
無表情なようで睨み付ける新先輩の目と
いつもより低い声のトーンに押され負け……
梨『――ッ;』
授業に強制連行されることに;;泣
:07/01/25 20:41 :N902i :☆☆☆
#524 [三ッ葉]
━━━━━━……
渋々寮をでて、学園の玄関の前へ……
ヒュウ――
乾いた風が私の肌を撫で、髪を騒がせる…
私は、先へ進もうとする新先輩の制服の端をつかんだ
梨『やっぱり……やっぱり戻りますッ!!』
私は、足を素早く走らせた
:07/01/25 20:50 :N902i :☆☆☆
#525 [三ッ葉]
だが――――
ガシッー!!
ズルズル………
新先輩に引き戻され、無理矢理学園の中へ……
私は、もがいた
でも、さすが新先輩は男!!
叶うはずもない;;;
:07/01/25 20:53 :N902i :☆☆☆
#526 [三ッ葉]
廊下を引きずられる…
梨『今、授業の途中ですしッ………!;』
新「うん」
梨『私、目腫れちゃって顔不細工ですしッ……!;;;』
新「うん」
梨『うんっ……て;;それはそれで…ちょっとひどくないですかぁ!!!』
新「………
:07/01/25 20:58 :N902i :☆☆☆
#527 [三ッ葉]
新「十分可愛いんじゃねぇの………」
梨『え…?』
新先輩の口から出てきた以外な言葉に情けない声をもらしてしまう―…
新「いっ……今の嘘だからな!図に乗んなよ…//」
いつも冷静な新先輩の口調が慌ただしかった
:07/01/25 21:50 :N902i :☆☆☆
#528 [三ッ葉]
梨『それくらい分かってますよ!!』
私は、舌をべーっとだして言った
新「ならいい…//」
新先輩はこっちを向いてくれない
耳たぶが少し赤くなっているのは……
私の勘違い
かな??
ピタッ
:07/01/25 21:55 :N902i :☆☆☆
#529 [三ッ葉]
新先輩は足を止めた…
ある場所に目をやると
1-E
と書かれたものがあった
私のクラスだ……
ガラッ――
私が一息付く間もなく、新先輩が扉に手をかけてしまった;
:07/01/25 21:59 :N902i :☆☆☆
#530 [三ッ葉]
先生「お前…二年の滝川か。今は授業中だぞ!」
新「お届け"者"があるんで――…」
そう言ってる途中で私の腕を掴んで動きだす
新「お前の席ここ?」
開いてる席を指でさして私に聞いてきた…
梨『……』
私は、何も言わずに頷いた
:07/01/25 22:04 :N902i :☆☆☆
#531 [三ッ葉]
新先輩は、椅子を引いて私をそこに座らせた
そして………
新「いい子にな。
笑顔にしてろよ〜!!」
と一言いって、私の頭を撫でながら笑った……
あ……
新先輩のこんな優しくて明るい笑顔今までみたことない………
いつも
大人のように軽く笑うから――…
:07/01/25 22:10 :N902i :☆☆☆
#532 [三ッ葉]
太陽の光で余計に眩しい笑顔だった……
心が落ち着くような笑顔だった――…
私は
重い目蓋を動かして
笑った――…
新「よし!」
それだけ言うと何事も無いような余裕の表情で
スタスタと教室を去っていった……
:07/01/25 22:13 :N902i :☆☆☆
#533 [三ッ葉]
先生は、すぐに授業を再開した――…
………………
………………………
新先輩の笑顔
本当に落ち着く…
笙吾先輩なら
大きく口を開けて笑くぼをつくりながら
無邪気に笑うんだろうな……………
少し前まで辛さは少しずつ癒えていった――…
:07/01/25 22:18 :N902i :☆☆☆
#534 [三ッ葉]
いや……
そう感じただけ。
――――安らぎは、
一瞬のもの
長くは続かない……
そんなこと分かりきっていたのに――…
:07/01/25 22:21 :N902i :☆☆☆
#535 [三ッ葉]
受けとめなきゃいけないんだ――……
私の前に突き付けられてる
現実
受けとめなきゃ―…
泣いてはいけない―…
:07/01/25 22:23 :N902i :☆☆☆
#536 [三ッ葉]
〜♪
チャイムが学園内に鳴り響く―――…
その後
自分にふってくる女子や男子からの質問の群れから逃げ出した……
教室をでると
栞と龍也がいた
栞「今日はなんと派手な登場だったこと!笑」
栞は、お嬢様口調で言う
梨『あは…は』
:07/01/25 22:29 :N902i :☆☆☆
#537 [三ッ葉]
…………………
三人で食堂に足を運ぶと、新先輩と亜梨沙先輩が先に席についていた……
笙吾先輩の姿はない
私達が席につくと、少し離れたとこからざわつきだす――…
笙吾先輩が姿をみせたのだ
何人かの女子と一緒に――…
:07/01/25 22:33 :N902i :☆☆☆
#538 [三ッ葉]
「……」
私たちは黙りこんだ
亜梨沙先輩は、軽く笑っていた――…
でも、顔は引きつっていたのに私は気付いた
笙「よぉ!!」
笙吾先輩は笑顔で席についた………
皆は、まだ黙ったままだった――
:07/01/25 22:37 :N902i :☆☆☆
#539 [三ッ葉]
『こんにちは!!』
沈黙を破ったのは、私自身だった――…
自分でも驚いた
笙「あッ……!!
昨日はごめんなぁ〜」
昨日………
キスのこと??
その言葉に
新先輩と私だけが顔色を変える……
私達だけが昨日の夜の事を知っているから――…
:07/01/25 22:41 :N902i :☆☆☆
#540 [三ッ葉]
あとの三人に何か違和感をもたせるような事はしたくなかった……
だから
梨『全然ッ大丈夫です!!』
涙を奥へ……
奥へ奥へ閉じ込めながら答えた
泣いてはいけないから―…
笙「そっか…」
笙吾先輩は軽く答えた
:07/01/25 22:45 :N902i :☆☆☆
#541 [三ッ葉]
それから、いつものように会話をはずませた
でも皆何か違和感を抱えている…………
笙吾先輩が変わってしまったような気がする―…
これが、新先輩に聞いた
"女に軽かった時の
笙吾先輩"
なのか…………
なぜ変わってしまったの?
:07/01/25 22:49 :N902i :☆☆☆
#542 [三ッ葉]
原因は――……
一体何……???
誰なの??
…………
―――――私??
だとしたら――
亜梨沙先輩ごめんなさい……
:07/01/25 22:51 :N902i :☆☆☆
#543 [三ッ葉]
━━━━━━………
━━━━━………
誰も笙吾先輩の変化に触れないまま夜になる
私は、今――…
皆と一緒に笙吾先輩と新先輩の部屋にいる
いろんな話をして、笑った……
今は、表面だけでも
いつかは笙吾先輩への気持ちを忘れて
心から笑えるのかな――?
なんて、馬鹿な事を考えながら………
:07/01/25 22:55 :N902i :☆☆☆
#544 [三ッ葉]
.
《まだ部屋にであるいてる馬鹿者はいねぇか――!!》
ドアの外から
男のいかつい声が聞こえてきた
私達は、言葉をなくした
新「最悪……今日は"ハズレ"の日かよ;;」
新先輩は、ぼそりとつぶやいた……
ハズレっていえば――…
:07/01/25 23:31 :N902i :☆☆☆
#545 [三ッ葉]
梨『真山先生だッ!!』
私は、思い出して咄嗟に声をあげる
ガシッー
新先輩は片手で私の口を塞ぎ、もう一方の手で腕を掴んでいた……
それだけではなかった
笙吾先輩にも反対の腕を掴まれていた――…
:07/01/25 23:49 :N902i :☆☆☆
#546 [三ッ葉]
梨『……?』
新「早く隠れねぇと…」
まわりを見ると皆の姿はなかった――…
私だけ何も考えてなかったんだ――…;;
笙「早く隠れたら?」
笙吾先輩は、私の腕を離した――…
:07/01/25 23:53 :N902i :☆☆☆
#547 [三ッ葉]
その後に勢いよく私の体は、新先輩のベットの中へ引きずまりこまれる――!
梨『ちょ――んッ……!!』
私は、びっくりして声をあげたが新先輩の大きな手で再びふさがれた……
新「ごめん……ちょっと静かにしてて……」
新先輩が耳元で小さく言った
:07/01/25 23:57 :N902i :☆☆☆
#548 [三ッ葉]
梨『……//』
息が耳にかかって、体が反応してしまう……
私は新先輩が上にかぶさった状態でベットの中に隠れている
心臓の脈がスピードをあげていく………
息をすると、新先輩の手にかかってしまうのが恥ずかしくて息を止めた
ガチャッー
:07/01/26 00:02 :N902i :☆☆☆
#549 [三ッ葉]
真山「この部屋には、馬鹿者はいねぇみたいだな…」
真山の声がする
部屋の点検をするため、中に入ってきたんだ
真山「有馬―早く寝ろよ」
笙「うぃっス……。」
:07/01/26 00:05 :N902i :☆☆☆
#550 [三ッ葉]
息を止めているのが苦しくなる―……
梨『―――ッ!!』
今、息をしてしまったら
真山先生にばれてしまうのでなんとか耐えようとした!!
真山「次の部屋いくとするか――」
も……無理かも;;
パタ――ン…
梨『はぁッ……!!』
ドアが閉じた時にがまんしきれなくなり大きく息を吸い込んでしまう……
:07/01/26 00:12 :N902i :☆☆☆
#551 [三ッ葉]
皆姿を表した
私も上体を起こした
ぎりぎりセーフ☆
だと思ってたら――
ガチャッ
真山「やっぱり、馬鹿者がいたなッ!!」
ばれた;;
:07/01/26 00:14 :N902i :☆☆☆
#552 [三ッ葉]
その後、部屋から無理矢理追い出されて…
廊下で反省の旅へ……;;
真山先生の一時間にもわたる説教を聞かされ、
耳にタコができそうだった
真山先生が去っても、今日はは罰として
廊下で寝ることに
真山先生のハズレの意味を身に染みて感じた時だった――
:07/01/26 00:19 :N902i :☆☆☆
#553 [三ッ葉]
――――――………
数分たつと亜梨沙先輩、栞、龍也は睡魔に負けたらしく寝息をたてて寝ていた……
とり残される私……
寝れないないんだもん…
だって!!
笙吾先輩と新先輩に挟まれた場所に私はいるから――…
:07/01/26 00:31 :N902i :☆☆☆
#554 [三ッ葉]
…………
でも、
そんな私もいつしか
夢の世界へ…………
………………
:07/01/26 00:33 :N902i :☆☆☆
#555 [三ッ葉]
最終的に取り残された
新と笙吾
寝てしまった梨緒は、新の肩に顔をもたれさせていた
そんな光景をみて、笙吾が顔を一瞬しかめた
そんな笙吾を新は見逃さなかった――…
新「お前さ……梨緒のことどうなんだよ……」
新は、静かに無表情に言った
:07/01/26 00:41 :N902i :☆☆☆
#556 [三ッ葉]
笙「別に……」
笙吾は目を反らしてから俯いた
新「それなら…俺のものにしちゃうよ…?」
その言葉で笙吾は新の方に目線をゆっくり向ける
笙「は……?」
笙吾の睨みをきかせた視線 と
新の悪魔の笑みを浮かべた視線が重なりあった…
:07/01/26 00:51 :N902i :☆☆☆
#557 [三ッ葉]
笙「俺には亜梨沙がいるんだよ…
いちいち俺に言いにくんなよ……」
新「嘘つくな馬鹿。
何年お前と親友やってきたと思ってんだよ…
お前の本当の気持ちなんか見え見えなんだよ」
笙「それじゃあ……助けてくれんのかよ??」
新「まさか。
嫌だし……」
新は即答した……
:07/01/26 01:11 :N902i :☆☆☆
#558 [三ッ葉]
笙「今回は、新は本気の恋ってわけなんだ?
応援はしねえよ??」
皮肉っぽく言う
新「それがお前の本性だろ?
応援なんていらねーし。
つーか、好きなら何で亜梨沙と付き合ったんだよ…」
新は軽く笑いとばしながら言い返す
:07/01/26 01:22 :N902i :☆☆☆
#559 [三ッ葉]
笙「梨緒から約束を裏切ったから……」
新「何の約束?」
笙「言わねぇ。」
新「あっそ…ならいいわ」
笙「お前と梨緒がくっつこうが勝手だし。」
新「あんま余裕ぶっこいてると後悔するよ?」
新は笑顔のまま言った
:07/01/26 01:32 :N902i :☆☆☆
#560 [三ッ葉]
そんな二人の止まることのない言い合いを止めたのは―――――…
梨緒だった……
目を覚ましていないが
目から一筋の涙を流している梨緒だった――…
二人は、そんな梨緒をみて黙った
:07/01/26 01:36 :N902i :☆☆☆
#561 [三ッ葉]
━━━━━━………
━━━━………
梨『ん……?』
朝になったようで、私は眠りから目を覚ます
場所は廊下……
朝早くから学園へ迎う人が何人か通っていく
その人たちは、私をみて驚いたような顔をした
その理由がわかった
:07/01/26 01:55 :N902i :☆☆☆
#562 [三ッ葉]
やけに両肩が重かった……
左肩には、
笙吾先輩
右肩には、
新先輩
の頭が寄り添っていたからだ―――…
私は、唖然として体をぴくりとも動かせなくなる……
:07/01/26 02:07 :N902i :☆☆☆
#563 [三ッ葉]
梨『……///』
私が戸惑っていると
亜「梨緒ちゃんごめんね;;
笙吾ッ!起きろ〜」
と、言って私の左肩から笙吾先輩の頭をどけた
梨『………』
:07/01/26 02:14 :N902i :☆☆☆
#564 [なな]
:07/01/26 07:14 :P901iS :☆☆☆
#565 [三ッ葉]
:07/01/26 16:56 :N902i :☆☆☆
#566 [三ッ葉]
私が体を揺らすと
新先輩の頭もゆらゆらと揺れた
新「んん……?朝ぁ?」
目を覚ましたのか横から声がしたので
私はその方向にクルリと顔を傾けた………
梨『…………!!!』
:07/01/26 23:03 :N902i :☆☆☆
#567 [三ッ葉]
…………… 3p
………………
新先輩と私の顔との間が―――…
新先輩の目から目がそらせなくなる……
新先輩の目を見るとそこから薄らと見える私の顔…………
新先輩も私を見ているのだ
梨『…………』
:07/01/27 00:42 :N902i :☆☆☆
#568 [三ッ葉]
ピン――…
新「そんな見んなよ…」
新先輩は、平然とした表情で私のおでこにデコピンをした………
新(やべぇ―…///
ちけぇよ…;;
梨『はっ…はい!!』
私は、サッと立ち上がって部屋に戻った――…
笙(…………
:07/01/27 00:50 :N902i :☆☆☆
#569 [三ッ葉]
━━━━……
━━━━━━………‥
‥……━━━━━━
私はある道の上にたっていた――…
ペタ…ペタ…
一歩一歩先へと歩いていく
「……梨緒…」
そう呼ぶ誰かの悲しそうな声の元へと――…
:07/01/27 00:58 :N902i :☆☆☆
#570 [三ッ葉]
誰かの影が見えた
私はその人に向かって走りだした――…
そして抱きついたんだ……
「梨緒…約束だよ」
そう言う"笙ちゃん"に――…
ひまわりみたいな笑顔な笙ちゃんに……
:07/01/27 01:06 :N902i :☆☆☆
#571 [めーたん]
続きがきになる
更新楽しみに待ってます
:07/01/27 01:08 :SH902i :☆☆☆
#572 [三ッ葉]
私達はぎゅっと抱き締めあっていた
そんな私達は、まだ幼かった――…
約束を交わした時
小学5年生の姿だった――…
ブワッ……
急に真っ暗になり何も見えなくなった――…
:07/01/27 01:09 :N902i :☆☆☆
#573 [三ッ葉]
めーたんサン
見てくださって有難うございます
(・ロ・
)ノ
更新頑張ります
:07/01/27 01:11 :N902i :☆☆☆
#574 [三ッ葉]
ブワッ………
まわりが明るくなった
笙ちゃんは大きくなっていて――…
笙吾先輩だった
私の姿も今の姿になっていた…………
笙吾先輩は、笑った
ひまわりみたいな笑顔で………
でも―――……
:07/01/27 01:15 :N902i :☆☆☆
#575 [三ッ葉]
私が抱き締めている手に力を込めようとした時―…
笙吾先輩は、私から離れてしまう………
「約束……裏切ったのは…お前だろ……」
冷たく鋭い目で……
泣きそうな目を私に向けてそう言い放って私の腕の中から
突然消えてった……
私は、必死につかもうとしたが無理だった
:07/01/27 01:20 :N902i :☆☆☆
#576 [三ッ葉]
雨が降ってきた…
私――…
いつ、裏切っちゃったんだろ…………
知らないとこで傷つけたのだろうか――…?
どうして私の想いは彷徨い続けてるの??
どうして私の想いは届かないの????
ねぇ……神様?
:07/01/27 01:24 :N902i :☆☆☆
#577 [三ッ葉]
……………
恋愛は――…
こんなに辛くて苦しいものなの…………??
誰かを好きになることは
こんなにも
苦しいものなの―――?
ねぇ……?
………━━━━ ……………━━━━━━━━━━…………
:07/01/27 01:28 :N902i :☆☆☆
#578 [めーたん]
:07/01/27 01:30 :SH902i :☆☆☆
#579 [三ッ葉]
《バコッ!!!!》
頭に激しい衝撃が走った!!
梨『…いっ……!!』
顔をあげると先生が怒りのおびた笑みを浮かべて、
片手に教科書を丸めて筒状にした物を手にしていた
これで、殴られたんだ…;;
先「楠未……居眠りなんかせんと、真面目に授業聞け―――ッ!!」
先生が怒鳴った
:07/01/27 01:34 :N902i :☆☆☆
#580 [三ッ葉]
梨『すいまひぇん;;』
私は頭を擦りながら言った
まわりは、声を挙げて笑っていた………
恥ずかしい;;;
先「許してやろう!!
ただし――……」
いやな予感がした;;
:07/01/27 01:38 :N902i :☆☆☆
#581 [三ッ葉]
先「体育祭の種目でリレーでてくれる奴がいねぇから…………楠未ッ!!
お前がでろ!!!」
梨『えッ………!!!』
私は、それから懸命に嫌だと言い続けたが
その努力も虚しく
リレーにでることに;;
《はぁッ……;;》
私は、心の中で大きくため息をついた
:07/01/27 01:43 :N902i :☆☆☆
#582 [三ッ葉]
さっき……
見たものは夢だったんだ―――…
夢にでてきてしまうくらいに気にしていたのだろうか………??
ズキッ―…
どこかに痛み走った
:07/01/27 08:22 :N902i :☆☆☆
#583 [三ッ葉]
めーたんさん
昨日は、途中で寝てしまってすみません
何だか一気に切なさから抜けてしまいました
今から勉強なので、また暇があれば更新しますネ
上の文章を
【どこかに痛みが走った】にしてください
:07/01/27 08:27 :N902i :☆☆☆
#584 [三ッ葉]
それから体育の時間は、
体育祭の練習へ………
いろんな所で笙吾先輩と新先輩を見かけるけど
周りには女子がたくさんいた――…
正確にいうと
笙吾先輩の周りに――…
だった
:07/01/27 14:15 :N902i :☆☆☆
#585 [三ッ葉]
新先輩もすごくモテてるけど、女を寄せ付けようとしない人だから………
笙吾先輩も久しぶりに逢ったときは
周りに女子をはべらしたりしてなかったのに――…
今はいつ見ても周りには
亜梨沙先輩か、女子の先輩――…
見てて気持ちいいものではなかった………
:07/01/27 14:20 :N902i :☆☆☆
#586 [三ッ葉]
━━━━……………
━━━━━━…
《パァンッ………!!》
銃声が何かの始まりを告げようと青空の空間に大きく鳴り響いた!!
そぅ―……
水菜月学園の
体育祭
の始まりを告げるために……
.
:07/01/27 16:22 :N902i :☆☆☆
#587 [三ッ葉]
:07/01/27 16:24 :N902i :☆☆☆
#588 [三ッ葉]
競技をしてる間は、自分のクラスの場所にいとかなきゃならない
私は、仕方なしに座っていた……………
「楠未さんッ!!
俺…楠未さんの隣になれてラッキー☆
今日のリレー応援してるから頑張ってね」
隣の男子が私に話し掛けにきた………
梨『ぅ…うん……;;』
:07/01/28 09:14 :N902i :☆☆☆
#589 [ゅレ1]
:07/01/28 09:17 :N902i :☆☆☆
#590 [三ッ葉]
「いや〜俺たちこれがきっかけで仲良くなれそうじゃない〜〜??!」
男子は、私の片手を両手で握ってブンブンと振り回しにきた
ちょっと痛い;;
私が生返事を返そうとしたとき――――…
笙「それはねぇな!!!」
突然後ろから笙吾先輩が
私の隣の男子の肩をポンッと叩いて表れる
笑顔に殺気が入っているようだ………
笙(気やすく触ってんじゃねえよ……怒
:07/01/28 09:21 :N902i :☆☆☆
#591 [三ッ葉]
:07/01/28 09:24 :N902i :☆☆☆
#592 [三ッ葉]
「…そうですね;;泣」
男子は渋々そう言って私の手を離した
梨『しょ―――
女子「きゃ――ッ!!!
笙吾先輩と新先輩が近くにいる!!!!」
私が口を開こうとした時に、私の周りにいた女子がピンク色の声をあげた
うるさいな;;
笙「どぉも!!」
新「よってくんなよ…」
先輩達の女子に対する対応は、真逆だった……
:07/01/28 09:30 :N902i :☆☆☆
#593 [三ッ葉]
その対応の差から、
新先輩の周りの女子が退いていく………
笙吾先輩が周りの女子にチヤホヤされたまま手を伸ばしてきて
笙「一緒にみよ☆」
と言ってきた……
笙吾先輩は……
私の事
引き付けにきたり
遠ざけたり
退きついてきたり……
一体何を考えてるんだろ……
:07/01/28 09:35 :N902i :☆☆☆
#594 [三ッ葉]
まだ笙吾先輩の周りに女子がたくさん………
何かモヤモヤする;
私は、笙吾先輩を軽く睨み
梨『はい……』
と言った
笙吾先輩の手をとらずに新先輩の横までスタスタと歩いた……
笙「何で手とってくれないの〜??」
笙吾先輩が不機嫌そうな顔をして周りの女子から離れて近づいてくる…
ちょっと恐い;;
:07/01/28 09:41 :N902i :☆☆☆
#595 [三ッ葉]
"笙吾先輩には、亜梨沙先輩がいるのに……周りの女子と仲良くしてるのはおかしい!!!!"
な〜んて言ったら女子に反感を買われそうだから言えなかった
何よりも
笙吾先輩には、亜梨沙先輩がいるってことをまた口にするのは辛い――…
まだ現実を受けとめられてない私がいた………
心の奥は、嫉妬だらけだった………
汚い…………
自分が汚い…………
:07/01/28 09:45 :N902i :☆☆☆
#596 [三ッ葉]
私がいろんな事を考えてると、新先輩が私の体を抱き寄せて
新「俺の事好きだから、笙吾の手取らなかったんだよな〜??」
といつものように怪しい笑みを浮かべて言った
梨『え………えッ!!??』
私は、突然の事で驚いた
栞「新先輩!!
梨緒の事からかいすぎですよ〜〜〜〜」
龍「梨緒はまだガキなんですからぁ!!!笑」
と言ってでてきた
:07/01/28 09:50 :N902i :☆☆☆
#597 [三ッ葉]
新「そうだな……;」
新先輩が抱き寄せた私の体をそっと離した
新(ちょっと本気だったんだけどな;;
梨『ところで……亜梨沙先輩は??』
さっきから亜梨沙先輩の姿が見えないのだ…
笙「……亜梨沙なら今競技でてるよ!」
笙吾先輩が答えた…
:07/01/28 09:56 :N902i :☆☆☆
#598 [三ッ葉]
梨『そうですか……』
グイッ―
笙吾先輩が私のはちまきを引っ張った……
笙「結び目ぐしゃぐしゃになってるよ??」
と言って私の黄色いはちまきを結びだす―――…
……
バチッ―…
笙吾と新の目があう
笙吾は新にウインクをした
:07/01/28 10:00 :N902i :☆☆☆
#599 [三ッ葉]
新(あの野郎…;
亜梨沙がいない今に責めとこって訳か………
新は、笙吾を軽く睨んでから余裕な表情をみせた
そんな二人のやりとりに気づくものはいない――…
:07/01/28 10:03 :N902i :☆☆☆
#600 [三ッ葉]
……
はちまきを結んでいる間、私の背中に笙吾先輩の体が触れた………
笙吾先輩に亜梨沙先輩がいてることは分かっているけどドキドキしてしまう
早く終われ〜〜///
笙「はい、できた☆」
ようやく結び終えたようだ…………
梨(ホッ……
:07/01/28 10:08 :N902i :☆☆☆
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