゚*。+-想いの行方-+。*゚
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#651 [まぃ]
待ってるね
:07/01/30 00:01 :SO702i :☆☆☆
#652 [三ッ葉]
>>643から
この前のお返し………
あの時―…先輩の唇噛んじゃったから―……
笙「唇じゃないだけマシだろ……??」
そう言う笙吾先輩は、複雑な笑みを浮かべていた――…
でも、目はどことなく悲しそうに見えた気がした…
先輩の唇には、血がついている……
私の血だ………
:07/01/30 00:28 :N902i :☆☆☆
#653 [三ッ葉]
涙が止まることを知らないように流れてくる
笙「やっぱり俺がなかせちまうのかよ…
ごめんね?
梨緒ちゃん………?」
笙吾先輩は、血を手で拭って私の傍から離れていた………………
ズキンッ……
首筋が痛くて小さく悲鳴をあげている
梨『……痛ぃ…』
バタバタッ………… 数人の足音が聞こえた
:07/01/30 07:20 :N902i :☆☆☆
#654 [三ッ葉]
その足音は遠ざかっているようだった――…
もしかして………
誰かに見られたりしたのかな……………
私は、足に力が入らなくなってその場でストンッとしゃがみこんだ
足元には、ハートの飾りと小さなビーズ達が落ちている
梨『ッ…う…グスッ…』
首筋より違う何かが痛かった――…
:07/01/30 07:25 :N902i :☆☆☆
#655 [三ッ葉]
何分かたつと、私はトイレの鏡の前に再び立った…
涙は止まったが目が真っ赤な私が映る
首筋には、キスマークとまだ血が滲み出ている噛み跡がくっきり残っていた――…
私は、それを隠すために絆創膏などをはろう、と保健室に行こうとしてトイレを出た――…
ズキンッ……ズキン―…
:07/01/30 07:31 :N902i :☆☆☆
#656 [三ッ葉]
:07/01/30 07:38 :N902i :☆☆☆
#657 [三ッ葉]
「遅い」
歩いていると、腕組みをしながら壁にもたれている人にそう言われた
新先輩だった…
梨『あはッ;;すみません』
私は、左手で頭をさすりながら言った
右手は、跡を隠すために首元にあり……
目は、赤くなっている
新先輩は、少し困った顔をした――…
:07/01/30 19:48 :N902i :☆☆☆
#658 [三ッ葉]
そして、片手にもっていた袋からアイスをとりだして
新「お前の所為で溶けかけてるんだよ;;」
と、ムスッとしていた
そのアイスには、チョコレート味とピンク色のアイスがあった――…
ピンク色――ッ!!
梨『ストロベリーだぁ!!』
私は、赤い目を光らせて声をあげた
新「ほらよ」
:07/01/30 19:56 :N902i :☆☆☆
#659 [三ッ葉]
新先輩は、私に向かってアイスをヒョイッと投げてきた
私は、それを両手で受けた
梨『有難うございます!
私がストロベリー好きなのどうして分かったんですか??』
屈託のない笑顔でアイスの袋を破りながら聞いた
新「俺のカン……」
新(嘘だし……
本当は、遊園地の時の話を覚えてただけだし;;
:07/01/30 20:04 :N902i :☆☆☆
#660 [三ッ葉]
梨『すごいですね!!
先輩も早く食べないと更に溶けちゃいますよ??』
私は、新先輩の顔を下から覗き込んだ
新「俺は、アイスよりこっちがいい――…」
新先輩の唇が私の唇に近付きだす――…!
ドクンッ……
ビクンッ……
笙吾先輩との出来事が頭の中に浮かび、
唇が近づいてくるにつれて私の体が震えていく――…
:07/01/30 20:12 :N902i :☆☆☆
#661 [三ッ葉]
チュッ………
梨『――え………?』
唇が触れた……
私の唇に―――……
いや、違った…
私の頬にだった―…
新先輩は、私の首元にそっと手で触れる―…
梨『……ッ……』
:07/01/30 20:15 :N902i :☆☆☆
#662 [三ッ葉]
新「なんでここ…こんなに赤くなってんの?
血もでてるし………」
新先輩は、私の目も赤いことにも気付いていた
梨『蚊にかまれて、掻きむしっちゃって――…』
新「これ、噛み跡だろ」
新先輩は、私の目を真っすぐみて聞いてきた
私は、視線をずらしてからうつむいた
梨『言え…ません…』
:07/01/30 20:49 :N902i :☆☆☆
#663 [三ッ葉]
そう言うと、私の首元から新先輩の手が離れた……
新(ぜってぇ笙吾だ…
新先輩は、チョコ味のアイスの袋を取り出して
新「俺のん食べれなくなっちゃった;;」
はにかんで笑った
梨『ふはッ……』
私は、笑った
私の手にもピンク色のアイスの雫がこぼれていた――…
:07/01/30 20:53 :N902i :☆☆☆
#664 [三ッ葉]
それから、新先輩は私を引っ張って保健室までいき、絆創膏を私の首元にはってくれた―――……
二人でいろんな少し話をしてから保健室をでた……
その頃には、赤い目も普通に戻っていた
―――…………
:07/01/30 20:56 :N902i :☆☆☆
#665 [三ッ葉]
それからの体育祭は、
笑って過ごしていたけど本当は笑っていられる心境ではなかった――……
━━━━━━………
━━━━━……
時間が経てば首筋の跡は消えるんだろう
でも、
心の傷は癒えないままなのかな―――………
:07/01/30 21:01 :N902i :☆☆☆
#666 [三ッ葉]
…………………
目が覚めると次の日
あの後からの記憶はあまり覚えていない――…
楽しい体育祭になるはずだったのにな……
気が沈むが用意をして食堂へ足を傾けた
龍也と栞と共に……
:07/01/30 21:05 :N902i :☆☆☆
#667 [三ッ葉]
食堂についたのは、私達が一番のりだった
好きな品をとって椅子に腰をおろした
栞「あれ?ハートのネックレスは???
いつもつけてたじゃん!
それに首の絆創膏どうかしたの;!?」
私は、突然の栞の質問に言葉をつまらせた……
梨『別に何にもないよ』
栞、龍「……」
:07/01/30 23:49 :N902i :☆☆☆
#668 [姫x]
新センパイかっこぃぃデス.+゚。~
三ッ葉さんも自分のペースで頑張って下さぃ咐~
:07/01/31 00:26 :W42K :☆☆☆
#669 [三ッ葉]
:07/01/31 07:42 :N902i :☆☆☆
#670 [三ッ葉]
少しの間だけ沈黙ができる
龍「………無理す――」
「ねぇ、あの子が人の彼氏に手だした子だよね〜」
龍也が喋り終わる前に女子が私の方を指差して言っているのが耳に届く――…
ガタッ――…
私は、動揺して勢いよく椅子から腰をあげた
梨『………』
女子「昨日……トイレの前で私見たんだから!!
笙吾先輩といるところを――…」
見られてたんだ……
私の顔がこわばった
:07/01/31 07:57 :N902i :☆☆☆
#671 [三ッ葉]
栞「は??
あんた何いってんの??
嘘ついてんじゃないの?」
栞が席をたって女子の前まで歩いていく――…
女子は一年で同じ学年だった………
女子「嘘なんかじゃない!トイレの前で――…ッ」
や………め…て
や……めて
梨『ゃだ……思い出したくない……』
私は、小声で言った
絆創膏を貼った噛み跡がまた痛みだす―…
ズキンッ
:07/01/31 08:04 :N902i :☆☆☆
#672 [三ッ葉]
そんな気持ちとは、裏腹に女子は口をあけて何か言おうとしていた―…
食堂に人が集まりだす
その中には新先輩の姿もあった――…
女子「あの子最低だよ??
何でか教えてあげようか?
あの子……笙吾先輩と――――』
梨『―――やめてぇッ!!』
私は、両耳をしっかり両手で塞いで避けんだ――…
食堂に響き渡るくらいの声で…………
:07/01/31 08:11 :N902i :☆☆☆
#673 [三ッ葉]
女子はきょとんとした表情をして、にやりと笑みを浮かべた――…
女子「言わないであげよっか???」
コツコツ……
私の前へ足音をたてながら近づいてきた
私は、さっきの質問に目をそらして首をたてにふった………
女子「………そっか………でも――――!!」
突然女子が私の絆創膏に手をかけた――…!!
梨『――いやッ…』
―――ビリッ―――
:07/01/31 08:19 :N902i :☆☆☆
#674 [我輩は匿名である]
:07/01/31 11:09 :SH901iS :☆☆☆
#675 [我輩は匿名である]
:07/01/31 11:11 :SH901iS :☆☆☆
#676 [三ッ葉]
:07/01/31 15:38 :N902i :☆☆☆
#677 [三ッ葉]
剥がれた絆創膏がヒラヒラと宙を舞って床に落ちる
梨『あ………』
私は、片手で噛み跡を隠そうとした
ガシッ
女子「隠そうとしたって無駄よ!!」
その腕は、頑丈に掴まれ身動きできなくなった…
「あれ…キスマーク……よ…ね??」
まわりにいた人が口を押さえながら言った
:07/01/31 15:47 :N902i :☆☆☆
#678 [三ッ葉]
梨『………』
私は、目をキツくつむった
こんな行為で周りから逃げられるわけじゃないのに――……
フッ
私の腕が突然自由になった
新「放せよ」
目を開けると新先輩が女子の腕を掴んでいた
新「梨緒……行くぞ」
グイッ……
:07/01/31 15:51 :N902i :☆☆☆
#679 [三ッ葉]
私は、周りの視線と声の飛び交う食堂から新先輩によって逃げ出した――…
━━━━━━…………
…………………
来たのは2-Aのクラス
新先輩と笙吾先輩のクラスだった――…
何の音もしない教室
誰もいないからだ……
私は、新先輩がだしてきた椅子に腰を降ろした……
:07/01/31 15:56 :N902i :☆☆☆
#680 [三ッ葉]
新「やっぱ笙吾だったんだな…………」
梨『分かってたんですね…………??』
新「このマークは……笙吾が無理矢理か??」
新先輩は膝に置いた手をグーにしていた
その手には力が入っていて、震えている
新先輩の目から怒りがみえていた
梨『ち……がいま…す』
:07/01/31 16:03 :N902i :☆☆☆
#681 [三ッ葉]
新「………まじかよ…」
梨『………』
"そうです"
の一言が言えなかった…
言ってしまったら
新先輩が笙吾先輩に何かしてしまいそうな気がしたから――――……
二人の仲が悪いところなんてみたくなかったから
新先輩は、辛そうな表情をしていた――…
ガタッ
梨『私……自分のクラスに行きますね……』
:07/01/31 16:06 :N902i :☆☆☆
#682 [三ッ葉]
新「………」
新(まじでキタ……
俺……勝ち目ねぇじゃん
…………
辛そうな新先輩を見ていられなくて
私は、教室から素早く立ち去った
いつのまにか
嫌な事から目をそらすことに慣れてしまっていた―――……………
――――誰よりも最低な人間だ……
:07/01/31 16:10 :N902i :☆☆☆
#683 [三ッ葉]
ドクンッ
自分のクラスに向おうと階段を降りる途中に笙吾先輩にあった――……
梨『…………』
お互いの体は動かなくなった―――
そんな時…
女子「あ〜笙吾ッ!!
こんな女の子に手だされたって嘘だよね??」
四人の女の先輩達が笙吾先輩に駆け寄ってきた
私にいやがらせをした先輩達だ―…
笙「黙ってくんね〜かな??」
笙吾先輩は笑顔で答えた
:07/01/31 16:17 :N902i :☆☆☆
#684 [三ッ葉]
女子「やっぱり、こんな子相手にする訳ないよね
こ〜んなことしても――…」
ある一人の女の先輩が私の体を人差し指で軽くついてきた…………
梨『こっから落とす気ですか………??』
女子「まさかッ!!
冗だ―――――えッ??」
ガクンッ………
私の体のバランスが急に崩れて傾く――……
梨『………』
私はもがきもせず、
そのまま体を力に任せた――…
いっそのこと落ちちゃって傷ついた方がいい――……
:07/01/31 16:25 :N902i :☆☆☆
#685 [三ッ葉]
:07/01/31 16:32 :N902i :☆☆☆
#686 [三ッ葉]
笙「梨緒ッ―――!!」
ドサッ
私は、先輩の声と共に階段からずり落ちた――…
梨『う……ッ……!!』
頭を強打してしまって意識が朦朧とする―…
あれ…?
何故か体は痛くない――…
どうし……て?
スッ――!!
目を開けると…………
:07/01/31 21:35 :N902i :☆☆☆
#687 [三ッ葉]
笙吾先輩の体が私の体を包み込んでいた――…
梨『ど……して…』
笙「…………」
笙吾先輩は目を開かなかった――……
梨『しょ…ぅ……』
フッ―…
先輩の名前を呼び終わる前に意識を失った………
先輩の心地よい温もりに包まれたまま――…
━━━━━……
━━━━━━………
:07/01/31 21:45 :N902i :☆☆☆
#688 [三ッ葉]
………………………
…………………
梨『んんッ……』
目を覚ますと私の顔を覗きこむ新先輩の顔があった
新「やっと目覚めたか
頭大丈夫か??」
ズキンッ………
私は痛む頭をさすってみると、大きなたんこぶを発見した――…
強く打ったみたいだ…
梨『なんとか………』
新「そ………」
:07/01/31 21:56 :N902i :☆☆☆
#689 [三ッ葉]
ガバッ――…
私は、ある事が頭に浮かび上半身を起こした
周りを見渡すと自分の部屋だった
新「どうしたの……?」
梨『あ……え―…と、笙吾先輩は……??』
新「………笙吾なら自分の部屋。
体と頭強打したみてぇ
さっき目覚ましたけど…」
笙吾先輩――…
わざわざ私を庇ってくれたんだ―――…
:07/01/31 22:04 :N902i :☆☆☆
#690 [まぃ]
三ッ葉
チャン
頑張ってね
まぃ
は最後まで見てるからね
:07/01/31 22:07 :SO702i :☆☆☆
#691 [三ッ葉]
梨『私……ッ――』
新「……行ったら?」
新先輩は、私に顔を向けないままそういった
梨『……はい』
私は、笙吾先輩の部屋へ行くため自分の部屋をでた
:07/01/31 22:08 :N902i :☆☆☆
#692 [大空]
:07/01/31 22:09 :W41K :☆☆☆
#693 [三ッ葉]
まい
ちゃん
最後までみてくれるなんて嬉しいなッ
まい
ちゃんの優しさに三ッ葉泣いちゃいます
:07/01/31 22:10 :N902i :☆☆☆
#694 [三ッ葉]
大空さん
初めまして
細かいアンカー
どうも有難うございます
泣
とっても嬉しいです
頑張ります
:07/01/31 22:11 :N902i :☆☆☆
#695 [三ッ葉]
私がドアの前に立ったとき
ガチャッ――…
亜「あッ……!!梨緒ちゃん目覚めたんだ!!
良かったあ〜」
亜梨沙先輩がでてきた…
梨『心配かけてすみませんでした…………;;』
亜「大丈夫ッ!!
私、用事あるから一旦自分の部屋へ戻るね」
と、言って亜梨沙先輩は去っていった
:07/01/31 22:17 :N902i :☆☆☆
#696 [三ッ葉]
ずっと亜梨沙先輩が笙吾先輩の傍にいてたんだ……
私……
行かなくてもいいのかも――…
でも、お礼ぐらいしなきゃ………
なんでだろう?
凄く笙吾先輩の顔が見たくなる――…
ペタッペタッ……
私は部屋の中へ――…
:07/01/31 22:20 :N902i :☆☆☆
#697 [三ッ葉]
笙「梨緒……」
ベットに横になっていた笙吾先輩がいた
梨『先輩……ごめんなさいッ………!!』
私は深く頭を下げて謝った
笙「いいって……梨緒は大丈夫なのかよ??」
先輩は私の手を握って軽く微笑んだ
梨『笙吾先輩のおかげで平気ですよ??
私なんかの心配より……自分の心配してください』
:07/01/31 22:25 :N902i :☆☆☆
#698 [三ッ葉]
私も先輩の手を握りかえした――…
笙「そうだな……
あのさ、いつも泣かせてごめん………ッ…
お前苦しめてわりぃッ…」
笙吾先輩は顔をくしゃくしゃにして言った
梨『何で…そんな事言うんですかッ……
大…丈夫ですよ?』
私は涙をこぼした……
笙「約束……本当にお前…覚えてる??」
梨『当り前じゃないですか………』
:07/01/31 22:31 :N902i :☆☆☆
#699 [三ッ葉]
笙「嘘つくなって…」
先輩は私の手をより強く握ってきた………
梨『嘘じゃないです!!
私ッ……信じてたから誰とも付き合わなかったんですよ…………??』
笙「潤って奴は??」
梨『なんにもないですよ………友達、です』
先輩は、ほっとした顔をしてから―…手を優しく握り直してきた………
笙「そ…っか…
あのさ、助けたお礼として聞いて欲しいことあんだけど……………」
:07/01/31 22:37 :N902i :☆☆☆
#700 [三ッ葉]
梨『何ですか??』
笙「俺が……俺が眠るまで手つないでて……??」
梨『は……い…』
………………
……………………
先輩は眠りについてしまった――…
私の手は笙吾先輩の手を握ったまま――…
ふと、先輩の机の上に目をやると、思わぬものを見つけてしまった!!
梨『!!!!』
:07/01/31 22:42 :N902i :☆☆☆
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