クソガキジジイと少年」
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#533 [ザセツポンジュ]
「ちーちゃん。明日から俺と付き合ってよ。」
トミーはかわいいチワワのような目でちーちゃんに交際を申し込んだ。
「ご注文は。」
そして19歳のちーちゃんは満面の笑みで
シカトをかましてくれた。
「ちーちゃんとの男女交際。」
この男、めげない負けないくじけない。
行け行けトミオなのである。
「ボク今日は梅昆布茶。あ、二つね。」
ジョウは、エノシタさんと今朝3分ほど話せた興奮がまだ胸にごげついている。
「了解生コン。」
:06/09/24 22:50
:W41S
:kzwoA6xY
#534 [ザセツポンジュ]
トミーとジョウは
顔を見合わせた。
「え?きーさんやっぱり流行語大賞とったの?」
「あるわけないだろう。お前バカか。」
「アベシ!!」
ジョウは自分で自分の顔を殴った。
きーさんのたわ言、了解生コンが流行するわけないのだ。
:06/09/24 22:53
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:kzwoA6xY
#535 [ザセツポンジュ]
「ちーちゃん。その了解生コンどこで耳にしたの?」
自分で殴った頬をさすりながらジョウは聞いた。
「ん?うちのおねぇちゃんが家でよく言うの。」
「えぇ!ちーちゃんねぇちゃんがいるのか?かわいいのか!どこで何してるんだ?」
トミーは前のめりになって問いただした。
「トミー。刑事ドラマみたいだよ。落ち着かないか。」
ジョウはトミーのただならぬ興奮を止めてあげた。
「朝、ここで働いてるの。昼の2時からあたしと交代。」
:06/09/24 23:01
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#536 [ザセツポンジュ]
ちーちゃんはそう言って梅昆布茶を二つ置き
カウンターへ戻った。
「ねぇトミー。前からうちのじぃちゃん朝の7時前にトコトコどっか行ってるんだよ。」
「トコトコ行ってるのか。」
「…うん。でさ、それ週に3回くらいあるんだけど」
「トコトコ出かけるのがか?」
「……そうだよ。トコトコ出かけてるんだよ。朝。」
「アハハハ、トコトコ62にもなったジジイが、どこ行くんだよ、トコトコと!」
トミーはどうやらツボに入っていたらしい。腹を抱えてしばし笑っていた。
「……なんだよ。」
「いやトコトコって言ったお前がかわいかったんだよ。ってゆうかウチのじぃちゃんも朝どっか行ってるよ。」
:06/09/24 23:13
:W41S
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#537 [ザセツポンジュ]
ジョウは、ちょっとぬるくなった梅昆布茶をすすった。
「どこ行ってるんだろうね。じぃちゃんと、きーさん。」
「トコトコとどこでかけてるんだろうね。じぃちゃんとすーさん。」
トミーも一口、大好きな梅昆布茶を飲んだ。
変なじぃさんをもった二人の少年は
わざとらしく
上を向いて考えた。
そして顔を見合わせて
笑った。
:06/09/26 04:39
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:dPV7sVoQ
#538 [
RiN
]
LIつも楽しく見てます
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この小説大ファンですう
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続き楽しみに待ってます〜(*
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∪3u)
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+゚
:06/09/28 06:01
:N701i
:ODyASExs
#539 [゚∀゚]
:06/09/28 15:17
:D902i
:8dxhcM6Q
#540 [ザセツポンジュ]
―
「何やってんだ、すーさん。」
トミーは、部屋でくつろぐ隣の家の老人に
素朴な質問をした。
「トミオちゃん、香水かしてくれ。今ランキング1位のはどれだ。」
優しいトミーはしぶしぶ、去年のランキング1位の香水を手に取り、すーさんの手を持った。
「お前、ホモか!!気軽に手なんか触るんじゃないよ!変態!さっさと貸せ!!」
すーさんは
トミーから去年のランキング1位の香水を
取り上げ体中にしつこくふりまくった。
:06/09/29 08:07
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:hfmCCq3I
#541 [ザセツポンジュ]
「あ〜もぉ〜やると思ったよ!そんなにふりまいたら臭いだろ!」
自分が毎朝、しつこいほどに体中にふりまいている行動は棚にあげて、トミーは鼻をつまんで、手ではらった。
「お?ワシもこれで19くらいになったろう。」
くんくんと全身の匂いをかぎまくり
すーさんは何やら満足そうだ。
:06/09/29 08:11
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#542 [ザセツポンジュ]
「勘違いもはなはだしいぞ。すーさんそんな香水ふりまいて、どこへ行くつもりなんだい?それとうちのじーちゃんをどこへ隠したの??」
外はものすごく寒いが
この隣のじぃさんの
不釣り合いな香水の匂いと
そして同じ部屋にいる空気を吸わなければいけないくらいならと
歯を食いしばって
窓を開けたトミオちゃん。
:06/09/29 08:15
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