淫ら
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#250 []
:07/06/17 15:22 :SH700i :☆☆☆
#251 []
:07/06/17 16:08 :F902iS :☆☆☆
#252 [我輩は匿名である]
:07/06/17 16:18 :N902i :☆☆☆
#253 [夢架]
:07/06/17 16:41 :W42H :☆☆☆
#254 [あゆみ]
続き*
「ほら〜さち帰るよぉ」
さちはヘロヘロによっていた
あたしはほろ酔いくらいで意識はしっかりしてる
「龍また連絡してね〜
ぢゃないとさち死んで呪ってやるからぁ〜‥」
「こえーことゆうなよー」
龍は笑いながらさちをおんぶした
「龍サンお酒強いんだね♪」
あたしはさちにバンバンのまされていた龍サンを思い出した
「あ?あんなん慣れっすよ」
余裕な面持ちで答える
:07/06/17 17:24 :SH902iS :☆☆☆
#255 [あゆみ]
「てかあたしなんかに敬語ぢゃなくていいよ
龍サン何歳なの?」
「へ?ああ、
俺まだ16ですよ」
え〜!!!!
あたしは純粋に驚いた
16って‥大人びてるなあ!!
「てかあたしにそんなこと言っていいの?!
16って違法でしょ?」
龍サンはふふっと笑って答えた
「あゆみサンは絶対言わないよ
さちの泣いてる顔見たくないでしょ?」
あたしは事実をつかれたようで悔しかった
けど実際あたしがばらしたところで何の特もない
:07/06/17 17:29 :SH902iS :☆☆☆
#256 [あゆみ]
「わりィあゆみ!!」
店を出たところで
振り返るとたくみが走ってきた
「客に捕まっちゃってさ
てかあゆみ来たけりゃいつでも来いよ」
「てか今日何であたしを呼んだの?」
「ただ‥
あゆみの元気な顔が見たくなっただけだよ
おまえも頑張れよ」
たくみ先輩が笑顔で答えた
「うん」
たくみ先輩は切ないくらい優しかった
:07/06/17 17:34 :SH902iS :☆☆☆
#257 [あゆみ]
さちはタクシーで帰ってった
あたしはまだ足もしっかりしていたので電車でかえることにした
たくみ先輩、
元気そうで安心したな
:07/06/17 17:36 :SH902iS :☆☆☆
#258 [あゆみ]
プルルルルル‥プルルルルル‥
たくみの携帯に電話がかかる
―着信:さち―
「はいはーい♪」
「たくみ例のあれどーした?」
「おまえ脳みそ大丈夫〜?
財布見てみろよ」
たくみはまだ営業中
夜の世界はまだまだこれからだった
電話を片手に女の髪を撫でる
「たくだあれ〜?」
女の甘い声がさちの耳に入る
:07/06/17 17:42 :SH902iS :☆☆☆
#259 [あゆみ]
「まだ店かよ?」
さちは頭痛がして不機嫌そうに聞く
携帯を耳と肩で挟んで財布を探した
「まーね
営業中♪」
「はッ」
さちは鼻で笑った
「あゆみ連れてけばまたこれくれる?」
さちは財布にあった透明の袋に入った白い粉を眺めた
:07/06/17 17:47 :SH902iS :☆☆☆
#260 [あゆみ]
1ヶ月前、さちはたまたまコンビニで出会った龍に恋をした
痩せて、キャバをはじた
そのお金で龍に貢ぐ
だけど頑張っても龍は振り向いてはくれない
寂しさと辛さから開放されたくて
さちはたくみから薬を買うようになった
「あゆみならもう誘ってもこねえよ」
たくみがたばこに火をつける
:07/06/17 17:51 :SH902iS :☆☆☆
#261 [あゆみ]
「‥‥いくらとんの?」
さちは金額を聞いた
「15」
たくみの返事にため息をつく
「わかった」
さちは電話を切り外を眺めた
:07/06/17 17:53 :SH902iS :☆☆☆
#262 [あゆみ]
―――――――――
「たくみサン‥」
「なんだよ」
女に手を握られてるたくみの前に龍が立つ
「帰り、話しませんか?」
真剣な顔でたくみに尋ねた
「わかった」
たくみは一瞬だけ龍をチラリと見ると女の顔に視線を戻した
:07/06/17 17:57 :SH902iS :☆☆☆
#263 [あゆみ]
「たくみサンッ!!」
たくみが控室でたばこを吸っていると龍がやってきた
「なーにまだいたの?」
たくみがだるそうに答える
「さちのこと、黙ってて貰えませんか?」
たくみはふーっと煙りをはいた
「おまえそんなにクビにされたいの?」
「‥‥‥」
龍はうつむいた
:07/06/17 18:02 :SH902iS :☆☆☆
#264 [あゆみ]
たくみの勤めるホストクラブは
客とプライベートで関係を持ったのがばれるとクビになる
だけど1ヶ月前さちが龍を尋ねてここにきたとき
龍がさちに連絡先を教えていたのを
たくみは見逃さなかった
そう、龍もさちが好きだった
けれどクビにされるわけにはいかなくて、さちに気持ちを伝えられずにいた
:07/06/17 18:06 :SH902iS :☆☆☆
#265 [あゆみ]
「たくみサンさえ黙っててくれたら―」
たくみの怒鳴り声が部屋に響く
「ふざけんな
俺がおまえにそこまでする義理はない」
龍はあることを思い付いた
「たくみサンはあゆみサンがほしいんですよね?」
たくみの動きが止まった
:07/06/17 18:10 :SH902iS :☆☆☆
#266 [あゆみ]
「僕がたくみサンとあゆみサンが上手くいくようにして見せます
それなら僕たちに対して目を伏せていてくれますね?」
たくみは考えていた
「できるならやってみせろよ」
龍はニコッと笑うと
「やってみせます」
と一言言って出ていった
:07/06/17 18:13 :SH902iS :☆☆☆
#267 [あゆみ]
―――――
バタン
扉の開く音がした
「こうお帰り〜」
あたしは仕事から帰って来たこうに思いきり抱き着いた
「あゆみッ♪
どうしたの?
なんかいいことあった?」
こうがあたしの頭を撫でた
今日は何だか気分がよかった
昨日元気そうなたくみ先輩をみたからかな
あゆみはこうに甘えた
:07/06/17 18:18 :SH902iS :☆☆☆
#268 [あゆみ]
ご飯を食べてから
一緒にお風呂に入った
「あゆみはガキみてえだな〜」
こうがあゆみの腰くらいまである長い髪を丁寧に束ねてゴムをした
「こうはお母さんみたいだよねッ♪」
振り返りこうに話し掛ける
「せめてお父さんと言えッ」
こうがあたしのほっぺたを両手で挟む
:07/06/17 18:23 :SH902iS :☆☆☆
#269 [あゆみ]
笑い声がお風呂に響く
お風呂からあがり
2人で乾杯をした
「お疲れ様〜♪」
「あゆみもなッ」
チューハイをゴクゴクのみ気持ちよくなってきたところで
あたしはベット転がった
「あ〜
あゆみだけずりぃ〜」
こうも隣に転がった
笑って横を見ると
こうと目が合った
:07/06/17 18:27 :SH902iS :☆☆☆
#270 [あゆみ]
あたしはゆっくり目を閉じた
あれ?
こうは目を閉じていた
「ちょっと〜
寝ないで〜ッ」
あたしはこうの手を握った
「あッごめん
なんかここんとこ疲れてるみたい」
こうが目を擦る
:07/06/17 18:30 :SH902iS :☆☆☆
#271 [あゆみ]
あたしはこうを抱きしめた
「んッ」
こうがあたしのスエットに顔をいれ乳首をなめる
「疲れてんぢゃなかったのぉ?」
あたしはこうの髪を撫でた
「ちょっとだけ‥」
やっぱ眠そうにこうが答えた
:07/06/17 18:33 :SH902iS :☆☆☆
#272 [あゆみ]
あたしはこうの背中をさすった
肩から腰まで手を往復させていると
こうがビクッとした
ん?
あたしは立ち上がり寝ているこうの服をめくった
「なんだよ」
こうが薄目を開けてあたしを見上げた
「‥ここどーしたの?」
あたしはこうの背中の端っこにある青あざを指差した
「ああ、ちょっと打っただけ」
こうはめくられたスエットをなおそうとした
:07/06/17 18:37 :SH902iS :☆☆☆
#273 [あゆみ]
あたしはその手を止めて
あざに顔をちかずけた
痛そう‥
痛いよね
あたし舐めたりキスをした
こうはそんなあたしを見て微笑みながら髪を撫でた
久しぶりに、
あの泣き出しそうなこうの顔をみた
:07/06/17 18:39 :SH902iS :☆☆☆
#274 [あゆみ]
「あゆみ‥好き
大好き」
いきなり言われてあたしは顔を赤らさめた
「どこにも行かないで‥
‥ずっと
俺の傍にいて」
あたしはそのままこうに抱かれたままじっとしていた
こう‥
あたしも同じ気持ちだよ
こうは不安になったのか
あたしの体じゅうに自分の印をつけた
あたしにこうが刻まれていく
:07/06/17 18:43 :SH902iS :☆☆☆
#275 [あゆみ]
気付いたら朝だった
朝になるといつもこうは隣にいない
昨日のことが夢だったようにも思えてしまう
確かにこうの家にいても
こうが脱ぎすてたスエットが温かくても
どこか寂しい
だけど着替えるときに
自分の体にこうが付けた愛の跡をみると安心できた
夢ぢゃない
こうがあたしにそう言っているかのように‥
:07/06/17 18:47 :SH902iS :☆☆☆
#276 [みいこ]
頑張ってくださいmx
こうとあゆみは
離れてほしくないよお―…
(セ-ωq)・.°
:07/06/17 18:50 :W44T :☆☆☆
#277 [あゆみ]
あたしはこうの家から直接学校に行った
「小池〜!」
後ろから誰かがやってきた
隣のクラスの高橋だ
高橋はたくみ先輩と1番仲のいい後輩(あたしとはタメ)でばかで明るい奴だった
一部の女子はうるさいとブーイングをとばしていたけど
高橋は社交的で友達は多いしあたしも結構好きなタイプだった
「おぁよッ♪」
:07/06/17 18:54 :SH902iS :☆☆☆
#278 [あゆみ]
「たくみ先輩長谷部の駅前でホストやるって知ってた?!」
「あーうん
こないださちと一緒にいってみた」
「まぢー?!
たくみ先輩かっこいいからぜってーホスト似合うよな!!」
高橋が興奮気味に話しかける
「あーなんか大分落ち着いてたよ♪」
「えー!!
もしかして小池、たくみ先輩に貢いぢゃってるとか?!」
高橋がニヤニヤしてあたしをみた
:07/06/17 18:58 :SH902iS :☆☆☆
#279 [あゆみ]
「違うよ!
さちに誘われたから行っただけだよ」
「冗談だっつーのッ☆」
高橋は八重歯をみせてニカッと笑った
「てゆーか大谷もすげーよなあ!!
あいつも長谷部のハニーズでキャバやってんだろ?」
は?さちがキャバ?
あたしは耳を疑った
:07/06/17 19:01 :SH902iS :☆☆☆
#280 [あゆみ]
みいこサン
読んでくれて
ありがと
結末ゎ
(言っていいのか
わからないけど)
ハッピーエンドに
する予定だよっ
:07/06/17 19:02 :SH902iS :☆☆☆
#281 [あゆみ]
「え‥
もしかしておまえ知らなかった?!
サッカー部のやつが夜ハニーズから大谷が出てくるの見たってゆーし
本当らしーぜ」
さち‥
なんで言ってくれなかったの?
「そーなんた゛あ‥」
あたしはただ聞いてるだけだった
「まあたくみ先輩に会ったら俺が会いたがってたって言っといてよ♪」
高橋は呆れるくらいたくみ先輩になついてた
「高橋ってもしかしてこっち?」
あたしは左手を右のほっぺたに付けた
「ばかッ!!ちげーよ」
:07/06/17 19:08 :SH902iS :☆☆☆
#282 [あゆみ]
高橋は目をまるくして真剣に首を振った
「うそうそッ♪
てか1限始まるよ☆」
あたしはそのまま高橋と別れ自分の教室に向かった
さちと話したい
あたしはさちと放課後
一緒に帰ることにした
:07/06/17 19:10 :SH902iS :☆☆☆
#283 [みいこ]
ホンマですかイ笑
毎日チェックします!
xd∀`)フ゛
頑張ってください咐x+゜
:07/06/17 19:13 :W44T :☆☆☆
#284 [あゆみ]
「さ〜ちッ」
さちのクラスに行くと3人のギャルのこたちの中に
さちが鏡を片手にマスカラを塗っていた
「ぉ〜あゆみ
ちょいまったあ!!
マスカラが上手くぬれないのさあ↓」
さちがあたしに気付き話し掛ける
「さちあたしの使う?」
ギャルの一人がさちに自分のマスカラを渡した
「このこが"あゆみ"?」
その子は黒く縁取られた目をあたしに向けた
:07/06/17 19:15 :SH902iS :☆☆☆
#285 [あゆみ]
みいこサン
ありがと
頑張るね(、∀`)
「あたしまりえ
こいつがよしこで
あいつがゆき」
まりえと言うギャルの子はあたしに軽く笑顔を見せながら
ショートの耳に輝くピアスを揺らして言った
それからさちと一緒に教室を出て駅に向かった
:07/06/17 19:19 :SH902iS :☆☆☆
#286 [あゆみ]
「どこ行くよー?」
さちが話しかけてきた
「‥‥‥」
「あゆみどーしたの?」
さちがあゆみの顔を覗き込む
「さち、あたしに隠してることない?」
「え?」
さちがキョトンとした
「ハニーズでキャバやってるって本当?」
あたしは顔をしかめて聞いていた
別にさちがキャバをやっていても不思議ぢゃないけど
あたしに話してくれなかったことが悲しい
:07/06/17 20:16 :SH902iS :☆☆☆
#287 [あゆみ]
「‥‥‥ごめん」
それからさちは黙り込んでしまった
ふーっと深呼吸をして真剣にあたしの目を見て、さちは話し始めた
「あたし龍に貢いでんの
仕事がない日はほぼ毎日」
え‥‥
さちがそんなに龍にはまってるなんて知らなかった
:07/06/17 20:19 :SH902iS :☆☆☆
#288 [あぃ]
:07/06/17 21:38 :D902i :☆☆☆
#289 []
あげー
:07/06/17 21:57 :P903i :☆☆☆
#290 [あゆみ]
みんな
あげありがとッ
早く完結させたい
☆
続き*
「あははッ
笑っちゃうよね
貢いだって龍はあたしのことなんか
客としか見てないのにね
でも‥それでも龍が好きだから‥」
さちの声が細くなる
つらいよね
辛かったんだね‥
あたしはさちの肩を引き寄せ抱きしめた
:07/06/17 22:11 :SH902iS :☆☆☆
#291 [あゆみ]
さちの肩が奮え始め
泣き崩れてしまった
「さち‥」
さちの肩はいつしかこんなに細くなっていた
前まであたしを包んでくれたさちが今ぢゃ
弱くて‥
頼りなくて‥
「あゆみ〜」
さちはあたしから離れ手で顔を覆った
「ごめん!!」
「いいんだよ」
あたしはさちに手をのばした
:07/06/17 22:15 :SH902iS :☆☆☆
#292 [あゆみ]
「違うのッ
違うんだよ
あたし‥‥」
さちは涙で上手く喋れなそうに
でも必死に何かを伝えようとしていた
「あたしたくみから薬貰ってて‥
ないとおかしくなっちゃって‥‥
あたし‥‥自分が怖い
どうすればいいかわかんないよ」
さちが
たくみから薬?
意味わかんない
何で?
どうして?
何がここまでさちを変えた?
誰がここまでさちを変えた?
:07/06/17 22:19 :SH902iS :☆☆☆
#293 [あゆみ]
「辛かったの‥
たくみに相談したら
ぢゃあ薬でもやれば?って言うから‥
あたし抜け出せなくなっちゃって」
たくみ先輩‥‥
さちを
こんなに変えたのは龍
ならたくみ先輩を変えたのは
あたしですか?
「さち‥
気付いてあげられなくてごめんね
あたし、さちの力になってみせるから
さちは幸せになって」
さちは潤んだ瞳であたしを見上げた
:07/06/17 22:25 :SH902iS :☆☆☆
#294 [あゆみ]
この頃から
全ては変わり始めていた
誰もが幸せになりたい
ただそれだけなのに
誰かを幸せにするには
誰かを犠牲にしなくてはいけないときがある
あたしはさちが落ち着いてから
久しぶりに家に帰った
あたしの知らないうちに
周りは変わっていた
あたしはあることを決意していた
:07/06/17 22:29 :SH902iS :☆☆☆
#295 [あゆみ]
この日からこうの家には
行かなくなった
こうはなぜか
連絡をしてこない
だけどあたしにとってはその方がよかった
あたしの決意が揺らぐ前に
どうか全てが上手く行きますように‥
夜中の11時
あたしは夜のまちに踏み出した
かかとの高いハイヒールに肩のでた丈の短い黒のワンピース
サングラスをかけ
反対側の道路から
ホストクラブ「ROSE」の入口を眺めていた
:07/06/17 22:35 :SH902iS :☆☆☆
#296 [あゆみ]
背の高い金髪のホストが女と一緒に店を出てきた
あたしはそれに気付くと
ゆっくりその場に近づいた
「こんばんは」
男に向かって話し掛ける
「‥‥‥」
男は少しの間あたしを眺めてから自信なさそうに聞いてきた
「あゆみサン?」
あたしはサングラスを外し男に笑顔を向けた
そう、男は龍だった
:07/06/17 22:39 :SH902iS :☆☆☆
#297 [あゆみ]
あたしは龍に仕事が上がる時間を聞き、
隣まちの喫茶店で待ち合わせをすることにした
少しねむくなってきた頃
龍は急いでやってきた
「あゆみサンごめん!!」
「大丈夫♪
龍ちゃん何飲む?」
あたしは龍にメニューを渡した
:07/06/17 22:43 :SH902iS :☆☆☆
#298 [あゆみ]
「龍ちゃんて‥笑
ちょうどよかった
俺もあゆみサンに話があったんだ」
龍は強い瞳であたしを見た
あたしから乗り込んだくせに
龍の自信に溢れた態度を目の前に
あたしは拍子抜けしてしまった
:07/06/17 22:45 :SH902iS :☆☆☆
#299 [あゆみ]
「単刀直入に言うけど‥‥
たくみサンと付き合ってくれませんか?」
は?
龍の作戦は
あたしの作戦とは大分異なるものだった
「俺らのホストクラブはさ、
プライベートて禁止なの
だから今こうしてあゆみサンと会ってるのも違反だし
俺がさちにあど聞いたりしたのも違反なわけ
だからあゆみサンに会うのはちゃんとした理由がある
1歩踏み出すのにリスクは付き物だからね」
:07/06/17 22:50 :SH902iS :☆☆☆
#300 [あゆみ]
龍はコーヒーを飲みながら続けた
「たくみサンだけが
俺の違法に気付てるってわけ
でも俺はホストを辞める気はないし
さちを諦めるつもりもない」
え?
「龍ちゃん、
さちのこと好きなの‥?」
あたしは目を見開いて
龍を見た
龍は顔を赤らさめ
「まーな」
とだけ言った
:07/06/17 22:53 :SH902iS :☆☆☆
#301 [あゆみ]
すごいッ!!!
あたしは自分のことのように嬉しかった
2人は両想いだったんだ!
さち!!
さちは幸せになれるんだよ!!
もう辛い想いをしなくてもいいんだよ!!
あたしは胸を高ぶらせながら龍をみた
「龍!!
さちを幸せにしてあげて!」
:07/06/17 22:56 :SH902iS :☆☆☆
#302 [あゆみ]
「え‥‥」
今度は龍が目を見開いてあたしを見た
「だーかーらッ
言わなくてもわかるでしょ?」
強がっていた龍が弱々しく言った
「あゆみサン‥‥
そうしたいけど
さちが客リストに登録されてる以上、俺はさちとは付き合えないんだ」
:07/06/17 23:02 :SH902iS :☆☆☆
#303 [あゆみ]
言いたいことはわかった
たくみ先輩は今ぢゃNo.1を常にキープして
リーダーのような存在だとさちが言っていたのを思い出した
「だからあたしが
たくみ先輩と付き合えばいんだよね
そうしたら例えさちと龍ちゃんが付き合ってるのがばれたとしても
たくみ先輩が助けてくれる」
そしたらさちも薬から開放されるんだ
:07/06/17 23:06 :SH902iS :☆☆☆
#304 [あゆみ]
あたしは龍に
さちがたくみ先輩から薬を渡されていたことを教えて
たくみ先輩をクビにすることを考えていた
だけどそれだけぢゃ
薬をとめることはできても
さちを幸せにはできない
龍と話してあたしは別の形で決意を決めた
:07/06/17 23:13 :SH902iS :☆☆☆
#305 [あゆみ]
「あゆみサン‥‥
あゆみサンはそれでいいんですか?」
始めはあんなに自信に溢れてた龍の瞳が
罪悪感からなのか弱々しくあたしを見つめた
あたしは余裕で微笑んだ
:07/06/17 23:15 :SH902iS :☆☆☆
#306 [あゆみ]
2時間話してから
龍はタクシーに乗って帰った
「俺明日、さちに気持ち伝えます」
あたしは
「ファイト!!」
と一言だけ言い
笑顔で手を振った
そのあと
「ROSE」に帰り
ある男を待った
店から出てきた男があたしを見てぼーっとしている
「あゆみ‥」
「たくみ先輩今上がり?」
:07/06/17 23:19 :SH902iS :☆☆☆
#307 [あゆみ]
「ああ」
たくみ先輩は複雑な顔であたしをみていた
だけどすぐにあたしに近づき抱きしめた
「あゆみなら
最後に俺を選んでくれるって信じてた‥」
あたしの気持ちを全然わかってないたくみ先輩は
相変わらずだった
たくみ先輩はプライドが高い
何だってトップになれるしいつもほしいものを手にいれてきた人
だけどあたしにとって
たくみ先輩はやっぱりトップにはなれないんだ
何があっても越えられない
こうだけには‥
:07/06/17 23:24 :SH902iS :☆☆☆
#308 []
:07/06/17 23:28 :SH700i :☆☆☆
#309 [あゆみ]
あたしよりもずっと身長の高いたくみ先輩の体に包まれて
あたしもたくみ先輩を強く抱きしめた
そのまま車で
たくみ先輩の家に行った
「たくみ先輩、一人暮らし始めたの?」
「おぅ
実家だと何かと不便でさ
俺夜と昼逆だし?」
たくみ先輩のマンションは新しい感じで
とても綺麗な造りだった
:07/06/17 23:29 :SH902iS :☆☆☆
#310 [あゆみ]
あたしが天井を見つめていると
たくみ先輩がゆっくりあたしの前に来て
あたしを抱きしめた
「あゆみ‥ずっと欲しかった」
あたしはたくみ先輩に体を預けた
そのままベットに行き
たくみ先輩が服を脱いだ
あたしのワンピースに勢いよく手を突っ込むと
パンツをずらし指でなぞりながら
あたしの中にだんだん侵入させた
:07/06/17 23:33 :SH902iS :☆☆☆
#311 [あゆみ]
乱暴というよりはかなり強引にあたしの体を触る
たくみ先輩は欲を剥き出しにした
痛いくらい胸を揉み上げ
体じゅうにキスマークを付けた
あたしは感じてるフリをしていた
たくみ先輩はズボンをぬぎすてると
大きくなったものを自分の手でしごいていた
:07/06/17 23:37 :SH902iS :☆☆☆
#312 [あゆみ]
たくみ先輩がビンビンになったものを
あたしの中に購入した
「ァッんッん」
たくみ先輩は上を向き勢いよく腰を振る
たくみ先輩のものは大きくてあたしの背中には激痛が走った
「ぁーッ‥
たくみ先輩‥痛い!!」
それでもたくみ先輩は腰をとめなかった
:07/06/17 23:41 :SH902iS :☆☆☆
#313 [あゆみ]
「あゆみ‥やばい
すげえ気持ちい‥!!」
あたしが痛みに耐えながらたくみ先輩を押したけど
たくみ先輩は簡単にあたしの手を押さえ付け
激しくあたしの奥まで
自分のものを当てた
体が揺れる
「‥‥‥!!!!」
たくみ先輩の動きが止まり溢れるくらい白い液体がどろっと垂れた
:07/06/17 23:45 :SH902iS :☆☆☆
#314 [あゆみ]
たくみ先輩のものが赤い液体で包まれていた
生理?!
違う
あたしの中が傷ついて
血が出たんだ
一方的な行為を終えて
あたしは服を来た
たくみ先輩と手を繋いだままあたしは眠りについた
:07/06/17 23:47 :SH902iS :☆☆☆
#315 [我輩は匿名である]
>>主サン
失礼ですが
題名なんて読むんですか?
:07/06/17 23:50 :W41SA :☆☆☆
#316 [あゆみ]
ごつごつとした大きな手
だけどあたしが繋ぎたいのは
細くて綺麗なあの小さな手だよ
あたしはたくみ先輩に気付かれないように
涙を流した
こう‥
あたしは明日こうに会いに行くことを決めた
早い方がいい
行くと決めたときに行かないと
時間だけが過ぎてしまう
:07/06/17 23:50 :SH902iS :☆☆☆
#317 [あゆみ]
>>315「みだら」だよ
ただのエロ小説に
しようとしたら
話が長く
なっちやって
笑
:07/06/17 23:52 :SH902iS :☆☆☆
#318 [我輩は匿名である]
>>主サン
ありがとうございます。
頑張って下さいね。
:07/06/17 23:53 :W41SA :☆☆☆
#319 [さあ(`.□)ノ]
こうとあゆみが
羨ましい(>△<)
更新Fight♪♪
:07/06/17 23:56 :W51S :☆☆☆
#320 [あゆみ]
朝起きるとたくみ先輩は
隣で寝ていた
あたしはそのままそっとたくみ先輩の家をあとにした
「ふふっ笑」
変な感じ
いつもならあたしが置いてかれていたのに
今度はあたしが置いてくんだね
こうを思い出したら涙が出た
周りは奇妙に思ったに違いない
だけどあたしは電車の中でわんわん泣いた
涙を枯らすように‥
もう泣かないと決めて
:07/06/17 23:57 :SH902iS :☆☆☆
#321 [あゆみ]
ありがとう
頑張ります
あたしは家に帰り制服に着替えると
急いで家をでた
いつもと同じ朝
学校にいけばきっと幸せな気持ちになれる
あたしは早くさちに会いたかった
:07/06/17 23:59 :SH902iS :☆☆☆
#322 [あゆみ]
学校に着くと予想外なことにさちが廊下にいた
さちはあたしに気付くと涙を浮かべて走って来た
「あゆみッ
昨日龍から電話があって‥何がどうなってるかよくわからないんだけど
あたしのこと好きだって‥
あゆみ、これ夢ぢゃないよね?
あたしはこんなに幸せになっていいのかな」
さちはあたしにしがみつきながら話してくれた
:07/06/18 00:03 :SH902iS :☆☆☆
#323 [あゆみ]
「いいんだよ」
さちに言った言葉が
自分にも向けられてる気がした
これでいいんだよ
さちは笑顔であたしを見た
お幸せに‥
あたしの分まで
少女のようなさちの瞳を見て素直にそう思えたんだ
:07/06/18 00:06 :SH902iS :☆☆☆
#324 [あゆみ]
授業が終わりあたしは電車にのった
永谷駅で降り、こうの家に足を運ぶ
なかなか進まない
気持ちのせいか
いつもなら駆け足で10分かからないで歩けるのに
気付けば20分以上してやっとこうの部屋の前に着いた
:07/06/18 00:09 :SH902iS :☆☆☆
#325 [あゆみ]
鍵はある
けれどあたしは部屋には入らずドアの前に座り込んだ
目をつぶっても寝れなかった
しんとする中
エレベーターの音がした
みなくてもわかる
これはこうの足音
:07/06/18 00:12 :SH902iS :☆☆☆
#326 []
あけ
:07/06/18 00:14 :P903i :☆☆☆
#327 [あゆみ]
こうは不思議そうにあたしを見た
「あゆみ!!
鍵忘れたの?!
今開けるからまって!!」
こうは焦ってポケットに手を入れた
「いいッ」
あたしは下を向いたままこうの手を止めた
「ここでいい」
こうは何かを察したのか
黙ってしまった
:07/06/18 00:15 :SH902iS :☆☆☆
#328 [あゆみ]
あたしは深く深呼吸をして言った
「こう‥別れよう」
こうは何も答えない
「ごめんね‥
ずっと一緒にはいられない」
あたしははっきり言い放った
こうはどんな顔をしてる?
何を思ってる?
知りたい‥
だけど見る勇気がない
見たらまた泣いてしまいそうだから
:07/06/18 00:18 :SH902iS :☆☆☆
#329 [あゆみ]
あたしはそのままゆっくり立ち上がると
こうを避けるようにしてエレベーターに向かった
エレベーターに乗り1Fを押す
その時、
ドアが閉まる直前に見たんだ
あの、泣き出しそうなこうの横顔と
地面に落ちてたセブンスターのたばこ
こうは「CHERRY」というタバコを吸っていたから
それはあたしのためのものなんだね
エレベーターが閉まった瞬間、あたしは地面に座り込んで泣いた
声を上げ泣いた
涙はまだ枯れてはいなかったんだね
:07/06/18 00:23 :SH902iS :☆☆☆
#330 [さゆり]
すごく気になる
:07/06/18 00:29 :SH901iC :☆☆☆
#331 []
あげます
:07/06/18 00:32 :P903i :☆☆☆
#332 [我輩は匿名である]
:07/06/18 00:48 :SO903i :☆☆☆
#333 [我輩は匿名である]
こうと、あゆみくっついてぇー!!
:07/06/18 07:11 :N601i :☆☆☆
#334 [我輩は匿名である]
:07/06/18 09:02 :W44K :☆☆☆
#335 [ゆう]
:07/06/18 11:29 :P902i :☆☆☆
#336 [転
こぅ <font size="8"> ぁゅみ
<っ⊃ィてほ∪ィ!
ナニ<ミ
きらぁィ
</font>
:07/06/18 11:34 :N702iD :☆☆☆
#337 []
あげます
:07/06/18 14:05 :P903i :☆☆☆
#338 []
あげっっ
:07/06/18 14:49 :P903i :☆☆☆
#339 [ちあき]
おもしろい
頑張って
:07/06/18 15:18 :P903i :☆☆☆
#340 [あゆみ]
みんなコメありがと
ちゃんと
読んでてもらえて
めちゃめちゃ
嬉しい
完結まで
よろしくね
続き*
――――――
外を見上げ
太陽の眩しさに
目を細める
最近のあたしは
すべてが上の空だった
思いきり笑っても
思いきり泣いても
何をしていても
心が満たされない
もう
自分がどうしたいのかさえわからない
:07/06/18 16:48 :SH902iS :☆☆☆
#341 [あゆみ]
どれだけこうの存在が大きかったかを思い知る
こうがいない毎日はただただ胸が痛んだ
「‥小池!!」
「はい!」
先生の声にハッとさせられた
「どーした?
外なんて見て
UFOでも見えたか?」
先生が呆れて冗談を言う
みんなの笑い声が響く
何がおもしろいの?
全然笑えない
:07/06/18 16:54 :SH902iS :☆☆☆
#342 [あゆみ]
あたしは携帯を見た
1週間前に来ただいき先輩からのメールを読み返す
こうと別れてから3週間が経った
こうは今どうしているかな
:07/06/18 16:56 :SH902iS :☆☆☆
#343 [あゆみ]
だいき:
あゆみこうと別れちゃったの?!(i口i)
俺最近こうと同じ仕事始めたんだけどさ、なんで言ってくんねーんだよ〜(涙
あゆみなんで別れたの?
こうはわからないって言って元気ねえし‥
でもおまえが決めたんだから俺はとやかくいえねえよな
あゆみ返事くらいよこせよ(ノ><)ノ
おまえは俺の2番目の妹なんだからよ♪
ごめんな2番で(^o^)☆
兄ちゃんはいつでもあゆみの味方だからな(*^_^*)
:07/06/18 17:05 :SH902iS :☆☆☆
#344 [あゆみ]
だいき先輩からのメールに何度も何度も苦しくなった
だいき先輩、
あたしは‥‥
あたしは目をつぶり深呼吸をすると返事を打ち始めた
:07/06/18 17:08 :SH902iS :☆☆☆
#345 [あゆみ]
:
あゆみだょ☆
返事遅くなっちゃってごめん(>_<)
あたしなんと!!
今はたくみ先輩と付き合ってるのです!!!!
びっくりしたあ?
言わなくてごめん‥
ではまだ学校だから
また今度連絡するね♪
あたしは明るく返事を送った
ここでだいき先輩に本音をいったら
今までのことが無駄になる
だいき先輩のメールは優しすぎて
あたしはその優しさに甘えてしまいそうで怖い
:07/06/18 17:14 :SH902iS :☆☆☆
#346 [あゆみ]
10分すぎるとメールがきた
メールはたくみからだった
たくみ:
あゆみッ♪
まだ学校だよな?(^O^)
今日は迎えに行くから授業終わったらすぐ来いよ☆
あれからたくみは来れるときはいつもあたしを
学校まで迎えに来た
そしてあたしはそのままたくみの家に行き
必ずたくみと体を重ねた
:07/06/18 17:19 :SH902iS :☆☆☆
#347 [あゆみ]
どんなに一緒にいても
どんなに体を重ねても
あたしの心は違う場所にあった
エッチを終えてと目を閉じる
だけどたくみはすぐに起き上がり必ず仕事へ出掛けてしまう
朝になるとごそごそ布団に入り、あたしを引き寄せ眠りについた
あたしはどんなに寝れないときも目を閉じ寝ているフリをした
夢で逢えたら‥
あたしは寝る前に必ずこうのことを考える
だけどこうは夢には出てきてくれなくて‥
:07/06/18 17:25 :SH902iS :☆☆☆
#348 [あゆみ]
授業が終わり帰ろうとすると下駄箱のところに
たくみが立っていた
いつもは車で待ってるのに
「たくみ!!
どーしたの?」
たくみはさっとあたしの鞄を持つ
「いやまことに会いてえーなって♪」
まこと‥サッカー部の高橋か!!
あたしはたくみが差し出した手を繋いで
グランドを歩きサッカー部の方へ向かった
:07/06/18 17:32 :SH902iS :☆☆☆
#349 [あゆみ]
「高橋ッ」
あたしは部員と盛り上がって話をしている高橋に話しかけた
「小池!
‥ってたくみ先輩?!?!」
高橋は驚いた様子でかけよってきた
「まことちゃんと部活でてるのか〜?」
たくみが高橋に笑顔を向けた
「出てますよ〜!!
えー!!てか小池たくみ先輩と付き合ってんの?!」
高橋が固く繋いだあたしたちの手を見ていってきた
:07/06/18 17:44 :SH902iS :☆☆☆
#350 [ちあき]
あげます
:07/06/18 17:46 :P903i :☆☆☆
#351 [あゆみ]
「へへッ♪」
たくみが見せ付けるように笑ってみせた
「いーなあ〜!!
たくみ先輩は小池なんかに勿体ないっすよー」
「ちょっと!!
どうゆう意味ッ?!」
あたしたちは笑った
:07/06/18 17:46 :SH902iS :☆☆☆
#352 [あゆみ]
少し話をして高橋に手を振り
そのままグランドをあとにした
『きゃ〜誰?!
めちゃかっこいい!!』
『あれROSEのホストぢゃない〜?!』
『あれ小池だよな〜?
隣サッカー部の先輩ぢゃん!!』
『あのふたり細いし背高いし似合うねー!!』
通り過ぎる人の声が次々に耳に入った
:07/06/18 17:51 :SH902iS :☆☆☆
#353 [あゆみ]
たくみ先輩の車に乗りあたしは窓を開け風邪を浴びた
気付けばあっという間にたくみのマンションにつき
部屋に入るとすぐにたくみはあたしを押し倒した
「ハァ‥ンッ」
たくみのエッチは最近エスカレートし始めていた
あたしの割れ目にとろっとしたローションを垂らす
:07/06/18 17:54 :SH902iS :☆☆☆
#354 [あゆみ]
あたしの割れ目の中が熱くなりトクントクンいいはじめる
たくみはあたしの足をガッと開くと激しい振動するバイブをおしあてた
「‥きゃ!!ンッ‥ン」
あたしはそのまま体勢を崩してしまった
そんなあたしの体を起こし背中に手を当て支えると
バイブを割れ目に入れながら
自分のズボンの下にある大きなものをあたしの手に掴ませた
:07/06/18 18:00 :SH902iS :☆☆☆
#355 [あゆみ]
「しゃぶれ」
たくみが見下ろす
あたしが大きく口を開けたくみのものを口に含むと
たくみは腰を降り始めた
「‥ンッンッン!!」
あたしは苦しくてそれを突き放そうとした
だけどたくみはあたしの髪を掴み無理矢理自分のものをつっこんだ
あたしは苦しくて目を閉じた
目から涙が溢れる
苦しいからだけぢゃない
悲しい‥
たくみ‥こんなの愛がないよ
:07/06/18 18:05 :SH902iS :☆☆☆
#356 [あゆみ]
たくみはあたしから自分のものを抜くと
あたしをベットに倒し
挿入した
バイブで敏感になったあたしは体中が快感でおかしくなりそうだった
「ぁーッッッ!!きゃー!!ンッ」
あたしはたくみの腰のリズムに合わせ
イッてしまった
:07/06/18 18:10 :SH902iS :☆☆☆
#357 [あゆみ]
エッチを終え服を着る
たくみはタバコを加え天井を見つめていた
「俺今日も仕事だから」
たくみがぽつりと言う
あたしは笑ってしまった
仕事?
どーせ女のくせに
:07/06/18 18:13 :SH902iS :☆☆☆
#358 [あゆみ]
たくみが仕事と言って出ていってから
あたしはたくみに言い忘れたことがありお店にいったことがあった
「たくみいますか?」
「たくみサンなら今日はもう来ないけど?」
店の前にいたホストははっきり言い放った
:07/06/18 18:16 :SH902iS :☆☆☆
#359 [アイス]
あげます
:07/06/18 18:21 :P903i :☆☆☆
#360 [あゆみ]
扉が開く音がしてたくみが帰ってきたとき
顔をあげると
たくみが女と抱き合いながらキスをしてることもあった
「たくみ‥抱いて」
女がたくみの耳元で呟くとたくみは女を抱き抱え
隣の部屋に入っていった
「ァン‥たくみ‥
だめッッ‥‥早く入れてッ」
女とたくみが息をきらせて体を重ねているのがわかった
:07/06/18 18:21 :SH902iS :☆☆☆
#361 [あゆみ]
たくみ‥
あたし気付いてるよ
いつしかたくみはプライドであたしを手放せなくなって
そんなたくみをあたしは情で受け入れてしまったの
だけどさちがあたしに
龍ちゃんとのことを嬉しそうに話してくる度
これでいいんだって思えたの
さち‥
さちには幸せになってほしい
:07/06/18 18:27 :SH902iS :☆☆☆
#362 [あゆみ]
あたしはスーツ姿で出ていくたくみの後ろ姿を見つめながら
眠りについた
夢はなにもかも忘れさせてくれる
これは現実逃避っていうのかな
神様‥
もしいるのなら
せめて夢で逢わせて下さい
日に日にあたしの記憶からこうの顔がぼやけてく
苦しくて切なくて‥
早く忘れたいのに
忘れられなくて‥
本当は1つも忘れたくない
:07/06/18 18:31 :SH902iS :☆☆☆
#363 [智和]
あげます
:07/06/18 18:31 :P903i :☆☆☆
#364 [我輩は匿名である]
:07/06/18 18:48 :W44K :☆☆☆
#365 [あゆみ]
みんなあげ
ありがと
*
―――――
「「お疲れ様ですッ」」
6時半
こうとだいきの仕事が終わった
「おッちょッ待てよ!!
こう!!」
「うるせーな
何だよ
」
「今日ちょっとのまねえ?!
実はもうさなえ誘ってんだ
パーッとやろうぜ」
だいきがこうに言った
「のらない」
こうは振り返ったが再びだいきに背を向け歩きだした
:07/06/18 18:56 :SH902iS :☆☆☆
#366 [あゆみ]
こうはそのままバイクにまたがりいってしまった
「おい!!
8時に行くからなー!!
絶対行くからなーッ!!」
だいきがこうに向かって叫んだ
「はあ‥」
こうがため息をつき微笑む
1人でのるバイクは風で背中に空気が入る
ついこのまえまであたかかった背中に寂しく風が流れる
:07/06/18 19:00 :SH902iS :☆☆☆
#367 [あゆみ]
コップに並べられた2つの歯ブラシをまだ捨てられずにいる
こうはバッとピンクの歯ブラシを握り
勢い良く高く挙げた
「‥‥クッ
できねえよ‥
できるわけねえよ‥‥」
こうは座り込み肩を落とした
ポタッと涙が床に落ちる
手からコロッと歯ブラシが転がる
:07/06/18 19:06 :SH902iS :☆☆☆
#368 [あゆみ]
ピンポーン
インターホンが鳴る
こうは急いで涙を拭き玄関に向かった
「おじゃましまーっす♪
きゃーこうぢゃん!!
相変わらずちっちゃあ☆」
さなえがこうの頭を軽くたたいた
さなえはだいきの元カノでとにかく元気な小柄な女の子だ
大人っぽいあゆみとは違ってかなり幼い感じだった
:07/06/18 19:10 :SH902iS :☆☆☆
#369 [あゆみ]
「こう〜
いなかったらどうしようかと思ったわ!!」
だいきが安心したように顔をのぞかせた
?
だいきの後ろにおだんごでぱっつんの女の子が見えた
「誰?」
こうがその子の顔をじっとみる
「あッこいつ俺の彼女!!
あかりってゆうんだ!
今日はこうにこいつ会わせたくてさ‥」
だいきがいきずまる
:07/06/18 19:14 :SH902iS :☆☆☆
#370 [あゆみ]
こうは自分のことでいっぱいいっぱいで
だいきの話を聞いてやれてなかったことに胸を痛めた
「あのな、こう‥‥」
「あ?」
「いや、
やっぱなんでもない
きにすんな♪」
きっとだいきは何度も打ち明けようとしたに違いない
でも俺の気持ちを思うと言えなかったんだ
こうは思った
:07/06/18 19:18 :SH902iS :☆☆☆
#371 [あゆみ]
4人は乾杯をし、
王様ゲームで盛り上がっていた
「あ〜もう酒きれたあ〜
仕方ない♪
あたし行きまぁーす☆
こうあんたも来てッ」
さなえがこうの腕を引っ張る
「はあ〜
なんで俺〜?」
こうは嫌そうに腰をあげた
「待った!!
俺が行くよ!
わりーけどさなえはあかりといてやって!」
だいきが急いでたちあがった
:07/06/18 19:22 :SH902iS :☆☆☆
#372 [あゆみ]
「え〜なんで〜
あたし行くぅ〜」
さなえがこうを引っ張る
「男同士の話があんだよ」
だいきが言う
さなえはしぶしぶこうから離れ腰を下ろした
「ぢゃあだいきのおごりってことで♪」
「えー!!」
さなえとだいきの会話を
あかりはクスクス笑いながら見ていた
:07/06/18 19:25 :SH902iS :☆☆☆
#373 [あゆみ]
こうとだいきが街灯の下トボトボ歩く
「こう‥‥」
「んあ?」
こうは変な返事をした
「はあ〜‥
しっかりしろよな
おまえ最近ぼっとしすぎ」
「‥‥わりぃ」
「実はさ‥‥」
沈黙が続く‥
こうが立ち止まった
だいきは振り返りこうの目を見る
:07/06/18 19:28 :SH902iS :☆☆☆
#374 [あゆみ]
「あゆみからメールがあった」
「いつ?」
こうが目を開く
「今日だよ
あゆみは今、
たくみと付き合ってるらしい」
こうは口をあけたままだいきを見ていた
「おまえが苦しむことねんだよ‥‥
お願いだから
もうやめてくれ
おめえみてると胸がいてえよ‥‥‥
あゆみのこと忘れて、幸せになってくれよ‥‥」
だいきが下をむく
:07/06/18 19:33 :SH902iS :☆☆☆
#375 [あゆみ]
こうは空を見上げた
澄み切った夜空に
ぼんやりうかぶ月
そしてこうはだいきを見て微笑んだ
「‥ありがと」
だいきはこうの胸にコツッと軽く拳をぶつけた
:07/06/18 19:37 :SH902iS :☆☆☆
#376 [みいこ]
辛すぎる―…m
こうが可哀相だあ―。
あゆみは
素直にならなきゃ
(セ-ωq)・.°
:07/06/18 19:39 :W44T :☆☆☆
#377 [あゆみ]
みぃこサン
自分だったら
辛いよね
笑
続き*
―――――
2人はたくさんのチューハイとビールを抱えドアを開けた
「お待たせー♪」
「遅ーいッ!!
待ちくたびれたよね、
あかりッ」
さなえはあかりに首をかしげ言った
「ごめんなあ、あかり」
だいきは優しくあかりの頭に手を乗せた
:07/06/18 20:08 :SH902iS :☆☆☆
#378 [あゆみ]
照れながら目を反らすあかりをみてこうは微笑んだ
あかりはそれに気付くとこうに笑顔を向けた
「さなえ飲み過ぎだから!」
こうがさなえからチューハイを取り上げた
「なんで〜返せ〜ッ!!」
さなえがチューハイに手を延ばす
「さてとッぢゃああいつらのことはほっといて
行くかあかりッ♪」
だいきがあかりの手を握る
「あッ
ぢゃあさなちゃんとこう君今日はありがとッ
またみんなで会おうねッ」
:07/06/18 20:12 :SH902iS :☆☆☆
#379 [あゆみ]
「こう明日仕事忘れんなよ」だいきがこうを見て微笑んだ
「おうッ」
こうはだいきにブイサインをだした
あかりがだいきに手を引かれドアを出ていった
さてと‥‥‥
こうは火のついてないタバコをくわえたさなえに目を向けた
:07/06/18 20:15 :SH902iS :☆☆☆
#380 [あゆみ]
「さなえ、
おまえも送るから帰れ」
「えー!!
まだ帰らない〜!」
はあ〜‥
こうはため息をつくとさなえからタバコを取り上げて
火をつけて吸い始めた
:07/06/18 20:17 :SH902iS :☆☆☆
#381 [あゆみ]
さなえはそんなこうを見つめながら
こうのタバコ「CHERRY」の箱を手にした
「こうは変わらないね
中2のときからずっとこれ
こうはさ‥
好きになるといつまでも大切にする人だよね」
急にさなえが声を落として話始めた
「さなえ?よってんの?」
こうがさなえの顔をみる
:07/06/18 20:22 :SH902iS :☆☆☆
#382 [あゆみ]
「あたしさ、
知ってるんだよ
こうがあいこを妊娠させたとき毎日あいこの親に頭さげに行ってたの
あいこから聞いたけど、
ゴムもないのにしたいって言ったのあいこの方なんでしょ?
こうはゴムないならやめとこうって言ったって‥‥
あのときのこうは弱々しい目をしていた
今のこうは、あのときと同じ目をしてる」
こうはタバコを深く吸い灰皿に手を延ばした
:07/06/18 20:28 :SH902iS :☆☆☆
#383 [さゆり]
頑張って
:07/06/18 20:30 :SH901iC :☆☆☆
#384 [あゆみ]
さなえはふいにこうの手首を握った
「一人で抱え込まないで
あたしはもう
こうのそんな顔見たくない」
こうはタバコの火を消した
さなえは立ち上がりこうの頭を抱き抱えた
「あたしはここにいるよ」
こうの肩が少し震えていた
:07/06/18 20:32 :SH902iS :☆☆☆
#385 [智和]
あげー
:07/06/18 20:33 :P903i :☆☆☆
#386 [あゆみ]
さゆりサン
ありがと
その後さなえは
「また来るねッ」
そう言うと部屋を飛び出してしまった
こうは布団に入り目を閉じた
あゆみ‥‥
おまえは今
ちゃんと笑ってる?
:07/06/18 20:36 :SH902iS :☆☆☆
#387 [あゆみ]
月日は流れ、熱い夏も過ぎ9月に入った
夏休みは適当にたくみの家と自分の家を往復し、
あたしはただだらだらとした日々を過ごして終わった
こうと別れて2ヶ月が経った
久しぶりに学校に行き
さちやさきと話をした
:07/06/18 20:43 :SH902iS :☆☆☆
#388 [あゆみ]
智和サン
あげありがと
いつものように退屈な授業を受け学校が終わった
校門を抜けたところで目の前に懐かしい人が立っていた
「龍ちゃん‥」
あたしは立ち止まった
:07/06/18 20:46 :SH902iS :☆☆☆
#389 [あゆみ]
龍は優しく笑いかけあたしを喫茶店に誘った
あたしの向かえに龍が座る
「元気してた?」
あたしが龍の顔を見る
久しぶりに見る龍はまた少し身長が伸びている気がした
「はい
あゆみサンは?」
「うん
元気だよ
てゆーか龍ちゃん今日はスーツぢゃないんだ?」
あたしはティシャツにジーパンとシンプルな龍を始めてみた
:07/06/18 20:51 :SH902iS :☆☆☆
#390 [あゆみ]
龍はカプチーノを飲み口を開いた
「俺ホストやめました」
「え‥‥」
あたしがコーヒーに砂糖をいれる手を止めた
「実は‥さちに子供が出来たみたいで‥
それで籍入れようかなって‥‥」
「‥‥おめでとう!!」
あたしは龍の両手を握り興奮気味に言った
龍は驚いてあたしを見たあとあたしの手を振りほどいて下をむいた
「あゆみサンは‥‥
俺をうらんでないんですか?」
龍が聞く
:07/06/18 20:57 :SH902iS :☆☆☆
#391 [智和]
2回目あげ
:07/06/18 20:57 :P903i :☆☆☆
#392 [あゆみ]
あたしは笑顔で答えた
「何言ってんの
さちの幸せは
あたしの幸せだよ」
龍はあたしのを顔を見るとグッと自分の手をにぎりしめた
「俺‥‥自分のことしか見えなくて‥‥
あゆみサンにいっぱい迷惑かけて‥‥本当最低だ
こんなことになるなら
始めからホストなんてやめてればよかった‥‥
あゆみサン‥‥
たくみサンは実は‥‥」
:07/06/18 21:04 :SH902iS :☆☆☆
#393 [あゆみ]
たくみがいろんな女の子に手を出してることくらい知っている
薬を裏で売っていることもわかってる
あたしはそれを知ってて付き合ってきた
さちと龍のために‥‥
でも龍がホストをやめたら‥‥
あたしはたくみの傍にいる必要がなくなる
きっともう
こうはあたしを受け入れてはくれない
だけどあたしはこうが好き
こう以外見えない
あたしを満たせない
:07/06/18 21:08 :SH902iS :☆☆☆
#394 [みいこ]
泣いちゃったmx
ホンマにいいK
:07/06/18 21:10 :W44T :☆☆☆
#395 [あゆみ]
たくみのことならもう
何を聞いても驚かない
長い沈黙
あたしは龍が口を開くのを待った
「‥‥‥隠し子がいます」
「‥‥‥」
驚かないと思っていたのにあたしは心臓が止まるくらいびっくりしてしまった
:07/06/18 21:10 :SH902iS :☆☆☆
#396 [あゆみ]
みぃこサン
えーッ
!!
悲しい展開ばかりで
ごめんねえ
「この前、たくみサンとちひろサンが喧嘩してるのを見ちゃったんです
ちひろサンは
この子の父親はたくみ以外有り得ないって‥‥
だけどたくみサンは何かの間違いだって一点張りで‥‥
」
:07/06/18 21:15 :SH902iS :☆☆☆
#397 [智和]
めっちゃいい話し
エロがあって,
切ないよ
:07/06/18 21:16 :P903i :☆☆☆
#398 [あゆみ]
龍の話によると
ちひろサンは26歳のOLで
お金を渡してたくみの体を買っていたらしい
「たくみ‥‥」
あたしは龍と別れ空を見上げた
雲の流れが早い
あたしは何も考えずたくみのマンションに向かった
マンションにつくと
鍵が開いたままのドアを思いきり開けた
「ハァハァ‥」
走って来たせいで胸が苦しくなる
:07/06/18 21:20 :SH902iS :☆☆☆
#399 [あゆみ]
智和サン
ありがと
!
まぢ読んでくれて
ありがとねえ
「どーしたんだよ
俺に会いたくなったかッ?」
たくみが嬉しそうにあたしの前に立った
あたしはたくみを睨んだ
「‥‥あゆみ?」
たくみはあたしのほっぺたに手を延ばした
:07/06/18 21:23 :SH902iS :☆☆☆
#400 [あゆみ]
「触らないでッ」
あたしはたくみの手をはらった
「たくみ酷いよ‥‥
酷すぎるよ
許せない」
「何が?
ちゃんと話せよ」
あたしは熱くなる心を押さえて目に涙をためていった
「ちひろサンを‥
幸せにしてあげて
大事にしてあげて‥‥」
「おまえ、何で‥」
たくみは動揺した
:07/06/18 21:29 :SH902iS :☆☆☆
#401 [あゆみ]
「たくみが今傍にいてあげなくちゃいけないのは
あたしぢゃない!!
たくみはあたしを幸せになんてできないょ!」
「何言ってんだよ俺は―」
あたしはたくみの言葉を遮った
「たくみはなにもわかってない!!
あたしは今でもこうが―」
あたしはこうの名前を口にしてハッとした
:07/06/18 21:38 :SH902iS :☆☆☆
#402 [あゆみ]
だけど遅かった
あたしの言葉はたくみの耳にしっかりと入っていた
たくみのプライドが
あゆみを許すことが出来なかった
たくみはあゆみの頭を思いきり掴むと
寝室に連れていき押し倒した
:07/06/18 21:41 :SH902iS :☆☆☆
#403 [あゆみ]
たくみは素早くどこからかシルバーのケースをもってくると
白いボトルを注射針にさした
あたしはこの時はじめて
目の前にいるたくみが自分を見失ってることに気付いた
「たくみ‥‥やむて!!
怖い!!怖いよ!!」
あたしは必死にたくみの背中に抱き着いた
がたがた震える
これはあたし?
それともたくみ?
:07/06/18 21:44 :SH902iS :☆☆☆
#404 [あゆみ]
たくみは簡単にあたしを突き飛ばした
自分の腕に注射を注す‥
そして虚ろな目をすると
あたしに向かって歩きだした
あたしはかべにもたれ掛かりただ首をふった
「たくみ‥だめ!!」
:07/06/18 21:47 :SH902iS :☆☆☆
#405 [ヒナ]
今日始めから全部読みました!!
すっっごく楽しくてドキドキします(*´艸`)
頑張ってください♪
:07/06/18 21:47 :W44K :☆☆☆
#406 [あゆみ]
たくみはあたしの腕を押さえ注射針を注した
あたしは勇気をだしてたくみを突き飛ばす
たくみは力がでないらしくそのまま地面に転がった
だけどほんの少し遅かった
右ひじにはほんのり血がでて注射器の3分の1くらいの液体があたしの体内に入ってしまった
あたしは自分の肩を抱いてたくみの家を出た
:07/06/18 21:52 :SH902iS :☆☆☆
#407 [あゆみ]
ひなサン
ありがとね
あたしはただ歩き続けた
「ぅッ‥」
あたしは視界がぐるぐるして足がふらふらし始めた
「ハァハァ‥」
なぜか息が上がってくる
「こう‥
こう」
あたしはひたすらこうの名前を呼んだ
:07/06/18 21:56 :SH902iS :☆☆☆
#408 [あゆみ]
「‥よかった」
あたしは1つのドアの目のまえに倒れ込んだ
どこでもどあなんかなくていい
あたしが向かう幸せはこの扉の向こうにあるの
:07/06/18 21:58 :SH902iS :☆☆☆
#409 [あゆみ]
「‥‥あゆみッ
‥‥‥あゆみ!!」
誰かがあたしを呼んでいる
とても懐かしくて
愛しい声‥
あなたは誰ですか?
顔がはっきり見えない
ぼんやりうかぶその顔は
知らない人?
ううん
あたしは忘れてしまったんだね
:07/06/18 22:02 :SH902iS :☆☆☆
#410 [あみ]
:07/06/18 22:05 :SH700iS :☆☆☆
#411 [我輩は匿名である]
書き込みばかりで読みにくいです
:07/06/18 22:07 :N903i :☆☆☆
#412 [さぁや]
:07/06/18 22:08 :F703i :☆☆☆
#413 [あゆみ]
あみサン
1番だなんて
!!
ありがと(ハ∀`
)
めちゃ嬉しいわ
:07/06/18 22:08 :SH902iS :☆☆☆
#414 [あみ]
これからも更新頑張って下さいね
続き毎回楽しみにしてます
:07/06/18 22:11 :SH700iS :☆☆☆
#415 [あゆみ]
:07/06/18 22:12 :SH902iS :☆☆☆
#416 [あゆみ]
続き*
目を開けるとこうがいた
これは夢?
あたしは懐かしいこうの香水の匂いに包まれていた
気が付くとこうのベットの上だった
こうはあたしが目を開けたことに気付くとバッとあたしを抱きしめた
「こう苦しいよ」
あたしはこうから離れようとする
:07/06/18 22:18 :SH902iS :☆☆☆
#417 [あゆみ]
だけどこうは離してくれない
「こう痛い
痛いよ」
"痛い‥"
"苦しい‥"
こうの気持ちがひしひしと伝わってきた
あたしは堪えきれず涙を流した
:07/06/18 22:23 :SH902iS :☆☆☆
#418 [あゆみ]
「こう離れて‥
あたしはこうを裏切ったんだよ
汚いんだよ
こうを好きでいる資格も
こうに好かれる資格もない
こうあたしを―」
言いかけた途中でこうは強引にキスをした
思い出せなくなりかけてたこうの温もりが
あたしの心まであたためる
:07/06/18 22:29 :SH902iS :☆☆☆
#419 [あゆみ]
ばか‥‥
こうはばかだよ
ずるいよ
優し過ぎるよ
「こうごめんね!!
ずっと一人にしてごめんね!!
もうどこにも行かないから絶対こうの傍にいるから
あたしにはこうが必要なの
こうぢゃなきゃだめなの‥」
泣きながらずっと言えなかった気持ちを言葉に変える
:07/06/18 22:33 :SH902iS :☆☆☆
#420 [あゆみ]
こうはあたしのほおを伝う涙に優しくキスをする
「‥‥会いたかった
ずっとあゆみのことばかり考えて
おかしくなりそうだった
俺はたくみからおまえを取り返す自信もなくて‥‥
あゆみ‥‥
もう俺の前から消えたりしないで
俺を1人で置いていくな‥」
床に一滴、水が落ちた
:07/06/18 22:39 :SH902iS :☆☆☆
#421 [あゆみ]
こう‥‥‥
泣いているの?
床に落ちたこうの涙はすごく綺麗だった
あたしたちはきつく抱き合った
気持ちも体もここにあるのに、
肩を落として震えるこうが消えてしまいそうなほど弱々しくて
あたしは必死でこうの体をさすった
:07/06/18 22:43 :SH902iS :☆☆☆
#422 [我輩は匿名である]
:07/06/18 23:52 :SH700i :☆☆☆
#423 [我輩は匿名である]
:07/06/19 00:31 :SH902i :☆☆☆
#424 [海斗...理緒]
:07/06/19 00:31 :SH902i :☆☆☆
#425 [ぁぃ]
:07/06/19 01:43 :SH902i :☆☆☆
#426 [さと]
あげ
:07/06/19 11:56 :P903i :☆☆☆
#427 [さら]
あげ
:07/06/19 12:28 :SH903i :☆☆☆
#428 [あリさ]
:07/06/19 13:40 :N903i :☆☆☆
#429 [さと]
あげ
:07/06/19 18:54 :P903i :☆☆☆
#430 [我輩は匿名である]
:07/06/19 18:54 :W43CA :☆☆☆
#431 []
:07/06/19 20:29 :SH904i :☆☆☆
#432 [やまちゃん]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤベー!!チンポから我慢汁が。 だれかしゃぶって
:07/06/19 20:33 :P902i :☆☆☆
#433 [ましろ]
LILIよx
シャブってあげるイ
:07/06/19 21:00 :W51SA :☆☆☆
#434 [華林]
:07/06/19 21:31 :W41SA :☆☆☆
#435 [さと]
あげます
:07/06/19 23:05 :P903i :☆☆☆
#436 [我輩は匿名である]
はまった
頑張れ
:07/06/19 23:16 :D903i :☆☆☆
#437 [けんじ]
あげ
:07/06/19 23:48 :W43T :☆☆☆
#438 [さと]
あげます
:07/06/20 01:00 :P903i :☆☆☆
#439 [みッたん]
あゆみの気持ち
痛いくらいわかる…
切なくて泣いちゃった☆
続き頑張って
書いてください(・'3`)
:07/06/20 01:28 :W43CA :☆☆☆
#440 [TOMO]
ぁげぇ
:07/06/20 07:23 :SH902iS :☆☆☆
#441 [まゆ]
ゃばぃ泣きました(P⌒`。)
主さんすごぃです
頑張ってくださぃ
:07/06/20 08:53 :P903i :☆☆☆
#442 [(・ω・)]
あげあげ
:07/06/20 18:40 :P903i :☆☆☆
#443 [あゆみ]
読んでいてくれてる
みんな
たくさんの
感想とあげ
ありがと−
☆
楽しんで貰えて
嬉しいです(^ω^)
*
そろそろラストに
入ります(`-3・)/
!!
:07/06/20 20:33 :SH902iS :☆☆☆
#444 [あゆみ]
続き*
どれくらいこうしていただろう
あたしたちはただただ
お互いの存在を確かめた
会えない間も常に頭にあるのはこうのこと‥
考えないようにしようとしてばかりいた
こうに嫌われて傷つきたくなかった
こうに受け入れてもらえる自信がなかった
あたしは弱い
弱虫だ
:07/06/20 20:37 :SH902iS :☆☆☆
#445 [あゆみ]
こうはなんで
こんなあたしを許してくれるの?
こんなんぢゃあたし
わがままなままだよ
いつもこうに甘えちゃうよ
こうと一緒にいると
時々胸が苦しくなる
こうにはまってく自分が怖かったの
こうなしではやっていけない気がして‥
いっそのこと
幸せも苦しみも
同時に与えるこうの傍を
離れて楽になりたかった
:07/06/20 20:47 :SH902iS :☆☆☆
#446 [あゆみ]
だけど
こうのいない毎日で
あたしはからっぽになってしまった
何を食べてもおいしくない
どんなに寝ても
元気がでない
笑っていても楽しくない
何をしても
どんなときも
こうが足りないだけで
あたしの全てが意味をなくす
:07/06/20 20:51 :SH902iS :☆☆☆
#447 [あゆみ]
こうだけがあたしの希望だった
こう‥
あたし気付いたよ
こうがいなきゃ
あたしには何も残らない
:07/06/20 20:54 :SH902iS :☆☆☆
#448 [あゆみ]
ベットの上で向き合いながら手を繋いだ
あたしは泣き疲れたのと
安心したので
眠くなってきてしまった
「こう、寝よ?」
少し目を閉じてから
こうを見た
こうの目が
まだあたしを不安そうに見つめている
瞬きもせずあたしから目をそらそうとしない
「こう寝れないの?」
:07/06/20 21:03 :SH902iS :☆☆☆
#449 [あゆみ]
「夢を見たんだ
確かにこの手で抱きしめていたのに
目を覚ました時にはあゆみはもう隣にはいなかった」
こう‥
「‥あたしはずっといるよ
もうこうを1人にはしない‥
あたしも1人ぼっちにはなりなくないよ」
こうは微笑むとゆっくり目を閉じた
「あゆみを1人になんかしねえよ
これからは嫌っていわれても俺はあゆみを離さない
誰にも渡さないから」
こうに微笑み返し
固く手を結び
こうもあたしも眠った
:07/06/20 21:18 :SH902iS :☆☆☆
#450 [あゆみ]
目が覚めると昼の3時だった
最近ずっと浅い眠りを繰り返したせいか
久しぶりに熟睡してしまった
いつもなら目が覚めてもなかなか布団から出れずにいるのに
今日は体が軽かった
こうのおかげだね!
空を見ると雲ひとつない青空で
今なら何でも出来る気がする
あたしはちゃぶ台を見た
:07/06/20 21:25 :SH902iS :☆☆☆
#451 [あゆみ]
開いてないセブンスターのタバコと
"俺専用"と言っていたこうの灰皿が置いてあった
使っていいって意味、
だよね?
あたしはそれに気付き
タバコを手にし
煙りをはいた
久しぶりにこうの部屋で目覚めたあたしは
ここがあたしの本当の居場所だと思った
:07/06/20 21:29 :SH902iS :☆☆☆
#452 [あゆみ]
携帯をみると
こうからメールが来ていた
こう:
俺は仕事に行ってきます
あゆみに一言、
いってらっしゃいを言われて家を出たかったけれど
気持ち良さそうに眠るおまえの邪魔はしたくないから起こさず行く
あゆみ、
今日は学校行かないで
俺の帰りを待っててくれないか?
勝手なこと言ってわりぃ
あ!俺の灰皿、
あゆみだけは特別許す!
これからは
俺とあゆみ専用ってことで☆」
:07/06/20 21:34 :SH902iS :☆☆☆
#453 [あゆみ]
笑いながら画面を見た
心配しなくても
こんな時間まで寝ちゃったよ
あたしはパッと立ち上がると
制服に着替えこうの家を出た
電車に乗り私服に着替えると
再び永谷駅に向かった
そしてこうの家の近くのスーパーで買い物をし
家に帰った
:07/06/20 21:39 :SH902iS :☆☆☆
#454 [あゆみ]
こう喜ぶかな?
あたしはサラダにデザートそしてこうの大好物のオムライスを作り帰りを待った
あっという間に7時になり扉が開いた
「ただいま〜」
こうが帰ってきた!
あたしは走って玄関に向かう
:07/06/20 21:41 :SH902iS :☆☆☆
#455 [あゆみ]
「お帰りあなたッ」
ちょっとこうの帰りを待ってた妻っぽく言ってみた
こうが何も答えない
「大丈夫〜?
疲れてる?」
「いや‥
なんか信じられねえ」
「何が?」
「おまえが俺の帰り待ってるの」
「帰り待ってろっつったのこうぢゃん笑」
:07/06/20 21:46 :SH902iS :☆☆☆
#456 [あゆみ]
「そうだったな」と
こうは照れながら
部屋に入っていった
「じゃ〜んッ
今日も仕事を頑張ったこうちゃんに
ささやかなプレゼントでーす☆」
あたしは少しほこらしげに言ってみた
「あゆみ最高!!
まぢ嬉しすぎるッ」
こうは目をキラキラさせ言った
:07/06/20 21:50 :SH902iS :☆☆☆
#457 [(・ω・)]
あげッ
:07/06/20 22:11 :P903i :☆☆☆
#458 [我輩は匿名である]
:07/06/21 00:05 :N903i :☆☆☆
#459 [摩那]
:07/06/21 02:15 :P902i :☆☆☆
#460 [あゆみ]
そのあとご飯を食べお風呂に入ろうとした
あたしはこうが脱いでいるのをただみていた
こうは自分が脱ぎ終わるとあたしに近づき言う
「はいッばんざいは?」
あたしはこのこうのやり方が好きだった
懐かしい手つきであたしの服を脱がせ
あたしは裸になった
「なんか恥ずかしい‥//」
「なんだよ、今更」
:07/06/21 14:33 :SH902iS :☆☆☆
#461 [あゆみ]
「そう言うこうも顔赤いけど?」
あたしが笑って言うとこうは「うるせー」とあたしの顔を両手で挟んだ
「ぷッ
へんな顔」
あたしはマヌケなタコ口をしてこうをみた
?!
あたしが文句を言おうとした時こうはふいにあたしの口にキスをした
「あゆみは可愛いなッ!」
こうは無邪気に笑い風呂に入った
:07/06/21 14:39 :SH902iS :☆☆☆
#462 [あゆみ]
あたしはいつものように
風呂おけにつかるこうの足の間座った
こうのものが背中に当たるだけで
あたしはのぼせそうな程体が熱くなった
こうが後ろから抱きしめる
あたしはこうの方を向き
こうのお腹をあしの間に入れた
こうが髪をなでる
とても、とても優しい顔で‥
あたしはこうの二の腕を触っていた
:07/06/21 14:44 :SH902iS :☆☆☆
#463 [あゆみ]
「こう、筋肉ついた?」
こうの細い腕がほんのりたくましくなっていた
「ああ、仕事のせいかな」
そっか‥
こうは力仕事だもんね
「ぢゃあこうは無敵だね♪
なんかあったら、あたしのこと守ってねッ」
あたしは笑顔で言った
「お前を支えてやらなきゃだもんな
強くならなきゃな☆」
こうの言葉が重く響いた
嬉しくてあたしは笑ってしまった
「笑うな」
こうはすこし照れてあたしを見た
:07/06/21 14:49 :SH902iS :☆☆☆
#464 [あゆみ]
お風呂からあがりこうと久しぶりに一つになれた
こうは何度も言った
「あゆみ‥好きだ」
もっと聞きたい
もっと触れていたい
あたしが腰をふるこうにきつく抱き着いた
こうは動きを止めあたしを見る
「あゆみ‥?」
:07/06/21 15:36 :SH902iS :☆☆☆
#465 [あゆみ]
「あたし、高校卒業したら働こうと思うんだ」
こうは少し黙ったあと
口を開いた
「そうか」
たった一言
「自分が何やりたいかわからない
だからせめて親にだけは迷惑かけたくないから」
こうはあたしの頭を撫でた
:07/06/21 15:40 :SH902iS :☆☆☆
#466 [あゆみ]
「卒業したら、一緒にすむか?」
え‥
あたしは口をあけたままこうを見た
「いや?」
「全然ッ
すごい嬉しい!!」
こう嘘ぢゃないよ
向かうべき先がわからなくてさ迷っていたあたしに
こうがまた1つ希望をくれたの
この日からあたしの未来はキラキラした
:07/06/21 15:43 :SH902iS :☆☆☆
#467 [あゆみ]
何の保証もないけれど
今なら疑うことなくこうを信じれる
あたしは待ち遠しい思いで明日を待った
:07/06/21 15:47 :SH902iS :☆☆☆
#468 [あゆみ]
あたしはこうと
すごく幸せな毎日を送っていた
昨日も今日も明日も
これからずっとこうが隣にいてくれる
これ以上あたしには何もいらない
そんなあたしの耳に1つのビックニュースが飛び込んで来た
「小池〜たくみ先輩、年上の女と結婚するらしいぞ」
久しぶりにあたしは高橋と話しをしていた
:07/06/21 15:56 :SH902iS :☆☆☆
#469 [我輩は匿名である]
今日始めから読ませてめらいました。とっても良かったです。続きも楽しみに待ってます~
:07/06/21 15:57 :W41SA :☆☆☆
#470 [あゆみ]
「‥‥‥‥」
「この前たまたま長谷部で会ったんだ‥
日本風な、きれいな人だったよ
来月には式挙げるって‥
小池、取り返すなら今のうちだよ!
俺は小池を応援するから頑張れよ!!」
:07/06/21 15:58 :SH902iS :☆☆☆
#471 [あゆみ]
「ふふっ」
あたしは高橋の勘違いに笑ってしまった
「おめでとうって言っといて☆
あたしまで嬉しくなっちゃったあ!!」
高橋は不思議そうにあたしを見た後口を開いた
「小池は、幸せなのか?」
あたしは飛び切りの笑顔で答えた
「めちゃめちゃ幸せ!!」
:07/06/21 16:02 :SH902iS :☆☆☆
#472 [あゆみ]
>>669ありがと
!!
季節は過ぎ、
冬休み前の11月末
いつものように学校で授業を受けてると
あたしはいきなり気持ち悪くなった
「う‥ッ」
ダッダッダッ
あたしは急いで教室を出た
「小池?!おい!!!」
先生があたしを見て叫んだ
:07/06/21 16:04 :SH902iS :☆☆☆
#473 [あゆみ]
ごめん
>>469だった
!!
あたしは急いでトイレに入り、吐いた
生理いつからきてない?
もうわからないくらい来てなかった
あたしは放課後その足で病院で言った
予感はしてた
いつかはこうなること
:07/06/21 16:07 :SH902iS :☆☆☆
#474 [あゆみ]
2時間後―
あたしは空を見上げていた
こうとの赤ちゃん‥‥
嬉しいのに不安があるのはこうが昔、
子供をつくらせておろさせた過去を知ってるから
それでもあたしの決意は決まっていた
例えこうがこの子を父親になってくれなくても
あたしは産むよ
:07/06/21 16:12 :SH902iS :☆☆☆
#475 [あゆみ]
だけどそんなのはただの強がりで‥
本当は一人で産む自信なんてないよ
こうに父親やってほしいよ
とにかくこうに言ってみよう
このあとを考えるのはそれからだ
:07/06/21 17:12 :SH902iS :☆☆☆
#476 [あゆみ]
みそ汁にご飯、魚と煮物をちゃぶ台にならべ
こうの帰りを待った
吐き気がする度
あたしはおもいさせられる
生きているんだ‥
ちゃんと生きようとしているんだ
考えているとそれがすごいことに思えた
こうとあたしにより出来た赤ちゃん‥
あなたはあたしとこうの半分を合わせて出来た子なんだよね‥‥
あたしにもう一つの希望が見えた
早く赤ちゃんに会いたい!
:07/06/21 17:17 :SH902iS :☆☆☆
#477 [あ.]
あげます´`
:07/06/21 18:20 :SO903i :☆☆☆
#478 [あゆみ]
「ただいまあ〜」
こうが大分疲れた様子で帰ってきた
「あッお帰りなさい!」
「どうしたの?
ぼーっとして」
気がつけば日が暮れていた
あたしはいつも
1人でいるときは考えすぎて周りも時間もわからなくなってしまう
:07/06/21 19:19 :SH902iS :☆☆☆
#479 [あゆみ]
「あッ
ご飯、冷めちゃったからチンするね!」
こうが不思議そうにあたしの顔をみた
「な、なに?
」
「なんかあゆみ顔色悪くね?熱あるん?」
こうはあたしのおでこと自分のおでこをくっつけた
:07/06/21 19:22 :SH902iS :☆☆☆
#480 [あゆみ]
「ん〜
熱はないみたいだな
あゆみ今日は早く寝よ♪」
いつものように
こうちゃんと1つの布団にくるまり
夜を迎える
「あゆみもっとこっち来いよ
寒い」
あたしは何も言わずに近づいた
「あゆみ?」
「え、何?」
:07/06/21 20:09 :SH902iS :☆☆☆
#481 [あゆみ]
「明日どっか行くか」
そっか‥
今日は金曜だった
「いいよ♪
ぢゃあ明日はこう、朝ゆっくり出来るね!!」
「俺金曜の夜が1番好き」
「あたしもだよ!
目が覚めてもこうがいるから安心できる‥」
:07/06/21 20:12 :SH902iS :☆☆☆
#482 [あゆみ]
こうがあたしを抱きしめ胸に顔を埋めると
乳首をすい始めた
そっか‥
これからはこう以外にもあたしはこんなことをするんだ
あたしは、赤ちゃんを
ちゃんと育てることが出来るのかな
:07/06/21 20:15 :SH902iS :☆☆☆
#483 [あゆみ]
ねえ、こう‥
あたしたちはずっと2人だと思っていたけど
もう1人、増えることになるんだよ
こうはどう思う?
あたしは嬉しいよ
こうに似たらあたしは浮気しちゃうかもね☆
あ!自分の子供に浮気はおかしいね
でもこうに似たら、絶対かっこいいと思うんだ
:07/06/21 20:27 :SH902iS :☆☆☆
#484 [あゆみ]
あたしに似たら‥大変かもね
ほら、今みたいに家に帰らないで迷惑かけるし
弱虫だし!
あたしはこうにキスをした
こうはあたしの両手を繋ぎ首をキュツと吸う
そのあとあたしを優しく抱きながら自分のものを入れ腰を降り始めた
:07/06/21 20:32 :SH902iS :☆☆☆
#485 [あゆみ]
こうのその気持ちよさそうに目を閉じる顔が色っぽくて、
あたしはそれを見てるだけでドキッとした
ねえ、こう‥
気付いてる?
最近エッチのとき
お腹が少し痛いんだ
ご飯、あんま
食べれないんだよね
不安が胸に込み上げて
ただただ苦しい
:07/06/21 20:37 :SH902iS :☆☆☆
#486 [あゆみ]
「あゆみ、明日行きたいとこ考えといてね
あゆみの行きたいとこ行こう
おやすみ」
あたしは「おやすみ」といい目を閉じた
だめだ‥
やっぱり考えてしまう
:07/06/21 20:39 :SH902iS :☆☆☆
#487 [あゆみ]
「スー‥」
あたしが切り出せないままこうは夢の世界に行ってしまった
おいてかれた気分‥
月をみた
あたしは1人ぼっちみたい
こう‥苦しい
:07/06/21 20:42 :SH902iS :☆☆☆
#488 [あゆみ]
心に深い闇が広がる
こう、あたし怖い
こうがもし反対したら?
おろしてほしいて言ったら?
そんなことを言われたわけでもないのに
あたしは1人でどんどん悪い方へ考えていった
:07/06/21 20:46 :SH902iS :☆☆☆
#489 [あゆみ]
もう無理‥ッ
「‥‥‥‥」
あたしは溜め込んだ涙が一気に溢れ出て
声を押し殺してないた
起き上がりこうの顔を見下ろした
こうは今、どんな夢をみてるの?
「あ‥‥」
こうの目にあたしの涙が落ちて、こうの頬を伝って
零れ落ちた
「う゛‥ッ!!」
:07/06/21 20:49 :SH902iS :☆☆☆
#490 [あゆみ]
あたしはいきなり来た吐き気に口を押さえトイレに駆け込んだ
「はあ‥はあ‥〜!!」
息が出来なくて
すごく苦しくて
自然と目から涙がでる
苦しい‥
どうしよう‥すごい苦しい
肉体的にも精神的にも
苦しいのに‥
結局こうに言えなかった
:07/06/21 20:54 :SH902iS :☆☆☆
#491 [あゆみ]
あたしは深く考えすぎておかしくなりはじめていた
「いくじなし!!」
鏡の中の自分に怒鳴った
自分なんか大嫌い‥
なんでいつもあたしは
いいたいこともはっきり言えないの?!
嫌なのに嫌って言えないの?!
苦しいのに‥
つらいのに‥
言葉にすることができないの?!
なんで、
いつも上手く生きれない?
:07/06/21 20:59 :SH902iS :☆☆☆
#492 [あゆみ]
今日に始まったことぢゃない
あたしが苦しいのは赤ちゃんのことだけぢゃなかった
たくみの薬を、止めることができなかったこと
こうを好きなのにたくみと付き合って、自分の気持ちに嘘をついたこと
そのせいでこうを傷つけたこと
あたしは自分に対する怒りが一気に込み上げてしまった
:07/06/21 21:05 :SH902iS :☆☆☆
#493 [あゆみ]
あたしは完全に自分を見失っていた
「小心者!!!!!!」
あたしは泣きながら叫んだ
え‥‥
あたしの手にはガラスのソープの入れ物が形なく握られていた
:07/06/21 21:14 :SH902iS :☆☆☆
#494 [あゆみ]
‥どーして?
何が起きたの?
ソープを握る手からは血がダラダラ流れ
床には鏡が散らばっている
顔をあげると
洗面台の鏡が中心からひび割れそこに写るあたしの顔がゆがんでみえた
:07/06/21 21:15 :SH902iS :☆☆☆
#495 [あゆみ]
あたし、
今、何をした?
「あゆみッ!!!!」
左を見るとこうが急いで来たらしく
荒く呼吸をしてこっちを見ていた
目を大きくあけ、あたしを見ている
こうごめん‥
あたし自分がわからない
「おいあゆみッ!!」
:07/06/21 21:23 :SH902iS :☆☆☆
#496 [あゆみ]
あたしは目の前がぼやけ、こうの姿がぼーっとして見え、
そのまま鏡とガラスが散らばる中に倒れ込む寸前、
こうがあたしを支えてくれた気がする
その瞬間あたしは気を失い、それ以上は覚えていない
:07/06/21 21:25 :SH902iS :☆☆☆
#497 [あゆみ]
目が覚めると、こうがいた
「あゆみッ」
こうはあたしに抱き着いてきた
体が少し震えてる
あたしは昨日のことを思い出すのに少し時間がかかった
あたしは周りを見渡し自分が病院にいることがわかった
そっか‥
あたしはあの後倒れて、ここに運ばれたんだ
:07/06/21 21:36 :SH902iS :☆☆☆
#498 [あゆみ]
こうはただただあたしを抱きしめていた
こう‥あたしはこうに心配かけてばっかりだね
「小池さん、目が覚めましたか?」
こうと言葉を交わすこともなくあたしの部屋に医師が入って来て、
近くの椅子に腰掛けた
:07/06/21 21:39 :SH902iS :☆☆☆
#499 [あゆみ]
「何か最近、不安に思ったり悩んだりしたことはありますか?」
「‥‥‥」
なぜそんなことを聞くの?
そんな気持ちを悟るように医師は言った
「ありますね
小池さんはストレスにより少し貧血気味みたいですね」
ストレス?
:07/06/21 21:43 :SH902iS :☆☆☆
#500 [あゆみ]
「十分な栄養と睡眠を心掛ければ問題ないですよ
ただ心のケアが少し必要かもしれません
簡単なカウンセリングを受ければ、今日のお昼にでも帰れますよ」
医師は淡々と言った
心のケア?
カウンセリング?
あ‥‥
こうがまた泣き出しそうな顔であたしを見ていた
:07/06/21 21:51 :SH902iS :☆☆☆
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