黒蝶・蜜乙女
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#561 [我輩は匿名である]
>>230-500
>>501-771

⏰:07/07/27 19:22 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#562 [向日葵]
セツナは面倒くさそうな顔をしてため息を吐いた。

セツナ「人間界の行事なんざ興味皆無だ。」

どうやらテコでも家から出たくないらしい。
私があんな目に合わなかったらもっと素直に行ってくれたのに……。

私の顔が微かに曇ったのを感じ、セツナは少し心配そうに私を見つめた。

セツナ「どうした…?」

セツナの右手が頬に触れる。

蜜「いえ。……じゃあどうしたら行ってくれますか?」

⏰:07/07/28 00:58 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#563 [向日葵]
我輩さん
安価ありがとうございます

――――――――

セツナ「何をしようと行かん。」

頑固ぉぉ……。
もう……この手は使いたくなかったけど…仕方ない。

蜜「わ、私からのキスをしても駄目ですかっ?!」

シーン……
オイコラァァ!!!なんか反応しろぉぉ!!

セツナは思いがけない私の言葉にただただキョトンとしていた。

⏰:07/07/28 01:02 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#564 [向日葵]
しかしやがてあのいっじわるそうな顔で口の端を上げた。

セツナ「ふぅー…ん。蜜からの……なぁ。考えてやらんこともないが?」

あぁー!もう!!言うんじゃなかった!!やっぱりこんなの恥ずかしいよー!!

セツナは私の手を取って自分の顔に触れさした。

セツナ「で?するの?しないの?」

しないと言えばそれまで。いやしかし……するとしても……。
恥ずかしいんだってばぁぁ……(泣)

⏰:07/07/28 01:07 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#565 [向日葵]
蜜「仕方を教えてくれません?」

じゃないとぎこちなくなってセツナを満足させるキスが出来るか不安だ。
……いや、不安ってアンタ
自分の考えに裏手ツッコミをいれながらセツナをジトーッと見る。

セツナ「ほう。俺の教えはちと厳しいが、覚悟は出来てるかな?花嫁殿よ。」

厳しい……。
どうせ恥ずかし――い私が出来なさそうな事言っていやらし――いキスをさせるに違いない。
この頃やたら舌が入ってくるし……。

⏰:07/07/28 01:12 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#566 [向日葵]
蜜「独学が少々ですが……。それでもありですか?」

セツナ「俺が学校へ行こうと決心出来る様なキスであればな。」

どんなのだよそれ。

とりあえず……やるしかない事は確かだ。いや、他に方法あったかも……。
だけど浮かんだのがこれしか無かったんだよぉぉっ!

これもセツナに感化されてる?

私が黙っているのでセツナは私に目線を合わせた。

セツナ「最初はどうすればいいんだ?」

⏰:07/07/28 01:16 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#567 [向日葵]
ベッドに座って……セツナがヒートアップしたら押し倒される可能性大。

よって危険。

立ったまま……これまた激しさを増せば壁を利用してセツナの舌が口内の奥まで侵す。

よってこれも危険。

蜜「……キスは…ほっぺじゃいけません?」

セツナ「満足すると思うか?」

ごもっとも……。

セツナは両手を壁に付いた。

⏰:07/07/28 01:24 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#568 [向日葵]
――――――――

すいません……眠さ限界なんで今日はここまでにさせてください

おやすみなさい

⏰:07/07/28 01:25 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#569 [☆チーター☆]
頑張って下さいトソソ

⏰:07/07/28 11:18 📱:auSA3A 🆔:POuyhL7M


#570 [ゆら]
あげます

⏰:07/07/28 13:17 📱:D903i 🆔:4lLNDt56


#571 [向日葵]
セツナ「さぁ。どうする?」

セツナはニヤニヤ笑いながら完璧な顔を近付ける。
唇が触れるまであと2cm……。
喋れば吐息が顔にかかる。

私は腹をくくってセツナの襟元を掴んで唇を当てた。

蜜「……っ。ハイ!!」

セツナは私の懸命な姿を見て可笑しくなったのか吹き出して笑った。

蜜「んな!何で笑うんですか!!」

人が真っ剣に頑張ったって言うのに失礼な!

⏰:07/07/28 15:41 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#572 [向日葵]
チーターさん
ゆらさん
あげありがとうございました

――――――――

セツナ「分かってないな蜜。どうやら手本を見せなきゃいけないらしい。」

蜜「――!!いい!!いいです!!」

セツナの口元辺りを両手でガードして手本をするのを遮る。

セツナは壁に付いていた片手で私の手首を片方掴んだ。
そして掌に唇を押しつける。

⏰:07/07/28 15:46 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#573 [向日葵]
蜜「ちょ、セツナ……っ!」

セツナは私の言葉を無視して唇にキスする様に掌にキスする。

その姿がまた官能的で、目を離したいのに離せない。
『なんで朝からこんなことしてるんだ私……っ。』

するとセツナが目を開けて私と目を合わせた。
合わせた瞬間セツナがクスッと笑う。

―――ドキン…

胸が高鳴るとガードしていた手を思わず下ろしてしまった。
それを見計らってセツナは手から唇を離して顔を近付けてきた。

⏰:07/07/28 15:59 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#574 [ちゃむ]
>>470->>600

⏰:07/07/28 16:03 📱:SH902i 🆔:/3bSYpXc


#575 [向日葵]
蜜「駄目セツナ……!」

また手を上げて遮ろうとしたけど掴まれて壁にゆっくりと押し付けられた。

セツナ「そんな顔されて…、辞めれると思ってるのか?」

鏡を下さい!そしたら“そんな顔”を止めますから!!

セツナ「お前は俺を誘うのが上手いな。」

知らない!私誘ってない!そんな色気持ってない!!

セツナの唇が優しく押し付けられる……。

反則だ…。そんな優しくするだなんて……。

⏰:07/07/28 16:11 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#576 [向日葵]
ちゃむさん
安価どもです
――――――――

思わず唇をこわばらせてしまう。
それに気付いたセツナは唇を何度も重ねて私の唇をほぐす。

もう胸が張り裂けそうなくらい苦しい……。

蜜「セツ……。あいたー!!」

ガチッて音と共に2人して口を抑える。

セツナ「お前なぁ〜……。」

漫画のお約束みたいに歯が当たって口が切れてしまった。

⏰:07/07/28 16:16 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#577 [向日葵]
セツナ「キスしながら喋るなよ!見てみろ!俺の完璧な体の一部が傷ついたじゃないか!!」

蜜「ごめんなさぁぁ〜い!!」

ってか私もケガしたのにその心配は無しですか!!

セツナ「ったく。蜜。決めたぞ。学校には行かない。」

あぁぁぁ……せっかくの作戦すら失敗に終わってしまった……。

私だけ行くのも許されず、人生初のサボりになってしまった……。

⏰:07/07/28 16:19 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#578 [向日葵]
――――――――

キリます

⏰:07/07/28 16:20 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#579 [冬歌]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700

⏰:07/07/28 20:23 📱:W43H 🆔:1uiX0qj.


#580 [向日葵]
冬歌さん
安価ありがとうございます

――――――――

・・・・・・・・・・・・・

ピピピピピピ

私は学校に休みの電話をする為に受話器を片手に私はリビングを行ったり来たりしていた。
そんな私にソファーに寝転んだセツナは話かける。

セツナ「蜜。何してんだ?」

蜜「シーッ。少し黙ってて下さい。」

私は一回咳払いをした。
すると受話器の向こうから声が聞こえる。

⏰:07/07/28 21:43 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#581 [向日葵]
ガチャ

{はい。}

―――ドクン

この声は……

{クスクス。君、蜜乙女だね。}

蜜「ターヤ先生……。」

その名前を呟いた瞬間、天井を仰いでいたセツナがこちらを素早く見た。

ターヤ{どうかしたの?君が休みだなんて。しかも卒業式に。}

優しい声だけど、私には恐ろしさだけしか感じられなかった。

⏰:07/07/28 21:46 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#582 [向日葵]
セツナはソファーから降りて私から受話器を奪おうとするけど、私はそれをなだめた。
今セツナが出てしまったら話がこじれてしまう。

ターヤ{何で来ないのかな?}

蜜「風邪をひきました…。卒業式に菌をばらまくのはいけないと思いまして……。」

あくまで冷静に。
ホントは吐き気がするほど怖い……。

ターヤ{ふぅん。風邪ねえ。……わかりました。}

それでわかってくれれば良かった。
続きを聞いた私は受話器を落としそうになった。

⏰:07/07/28 21:57 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#583 [向日葵]
ターヤ{じゃあお見舞いに行ってあげるよ。}

蜜「え……?」

ターヤ{クスクス。そうだなぁ…。いきなり行っても失礼だから……15分あげる。}

蜜「来なくて…結構です。」

ターヤ{セツナいるんでしょ?}

―――ドクン…

蜜「ど…して……。」

ターヤ{どうしてだろうね…。クスクス。なぁんてね。かまかけに決まってるでしょ。}

⏰:07/07/28 22:01 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#584 [向日葵]
―――――!!!!

しまった……。

ターヤ{じゃあ15分後にね。その間にドレスアップでもしてるといいよ。}

ガチャ
プー プー プー プー


一方的に切られた受話器を持ったまま、しばらく立ち尽くした。

セツナ「蜜?!」

セツナが肩を揺らす。
そこで私は半泣きになった。
セツナがいるなら大丈夫。でももしセツナに何かあったら……っ。

蜜「セツナ……っ!ターヤ、先生、ここに来るって……!!」

⏰:07/07/28 22:05 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#585 [向日葵]
セツナの顔に険が帯びる。

セツナ「落ち着け。俺がいる。ターヤは何もしてこない。」

なら何故あの時セツナがいる事を確認したんだろう……。
ただのからかい?
ううん。そんな事ない。絶対に何か企んでる。

蜜「セツナに何かあったら私……っ。」

ギュッ。

セツナは私を抱き寄せた。

セツナ「蜜。大丈夫…。大丈夫だから……。」

⏰:07/07/28 22:11 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#586 [向日葵]
私を落ち着かせる様に穏やかな声でそう告げる。

セツナ「俺が守るから。……な?」

私はセツナの背中に手を回してギュッと手に力を入れる。

大丈夫。私はそう思いたかった。
でも……胸騒ぎがして……。

―――――……

ピンポーン

あれから約15分後……。遂にターヤ先生が来た。

ターヤ「風邪の割にえらく元気そうだね。」

⏰:07/07/28 22:17 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#587 [向日葵]
身震いがしてならない。

私の後ろに音もなくセツナが姿を現す。

ターヤ「これはセツナ。いたのかい?」

セツナ「知ってて来たのだろ。用件を言ってさっさと帰れ。」

先生は動じる事なく笑う。

ターヤ「そうだね。その方がいいだろう。じゃあ用件を言おう。」

ターヤ先生の視線が私に向けられた。
その瞬間、ビクッとしてしまった。

⏰:07/07/28 22:26 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#588 [向日葵]
ターヤ先生は私に笑顔を見せたまま手を掲げ、パチンと指を鳴らした。

そして次の瞬間

ザザザザザ!!

何人もの黒い外套を被った人がどこからともなくやって来て、セツナを拘束した。

セツナ「!!お前らっ!!何をしてる!!」

蜜「いや!止めて下さい!!」

ターヤ「蜜乙女よ。」

先生が私を引き寄せて顎をクイッと上を向かせる。

⏰:07/07/28 22:32 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#589 [向日葵]
セツナと同じくらい綺麗な顔が、間近にある。

蜜「な……にを……。」

ターヤ「用件はこうだよ。君を花嫁に迎える。」

!!

セツナ「ふざけるなっ!そんな事して許されるとでも思ってるのか!!」

先生はセツナを無視して私だけに話す。

ターヤ「もしノーと言えば分かるね?」

外套を被った人達が口を開けた。
そな中には鋭くとがった牙があった。

⏰:07/07/28 22:37 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#590 [向日葵]
ターヤ「これだけの毒牙を食らえば、いくら黒蝶族の長の息子と言えど何も助けが無い今、悶え死ぬだけなんだよ……。」

蜜「っっ?!」

セツナ「お前……こんなことをしてどうする……。」

先生は実に愉快そうに声を上げて笑った。

ターヤ「僕達にとって君達の存在は邪魔すぎる。明日、夕刻に僕達が結婚すれば君達に大きな屈辱を味あわせる事になると思ってね?」

セツナ「そんなの簡単に……」

ターヤ「出来ると思うかいセツナ。君達黒蝶族は僕達から目を離しすぎた。」

⏰:07/07/28 22:44 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#591 [向日葵]
先生が私をより抱き寄せるからセツナは歯を食いしばって先生を睨みつける。
そんなのも先生は涼しい顔で受け流す。

ターヤ「君達が思ってる以上に僕達は力を付けたんだよ。」

途端に細く白い何かが何重にも私と先生の周りを包む。
それが少しして蜘蛛の糸だと分かった。

ターヤ「助けに来るといいよ。まぁ……来れたらの話だけどね……。」

セツナは必死に外套軍団を振りほどいて私に手を伸ばす。

⏰:07/07/28 22:54 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#592 [向日葵]
セツナ「蜜!!」

蜜「セツナァ!!」

私も手を伸ばしたけど、白い空間に閉じ込められてしまった……。

―――――――……

セツナは蜜がいなくなった後を唖然として見つめていたが、沸々と怒りが込み上げて来て、玄関の壁を殴りつける。

ガァンッ!!

壁紙がバラバラと床に落ち、壁は拳型にへこんだ。

『俺のせいだ…っ!油断していた……。既に仕掛けをしていたとは……っ!!』

⏰:07/07/28 22:58 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#593 [向日葵]
セツナ「ルキ。近くにいるんだろ……。」

落ち着きをはらった声は少し震えていた。
部屋の陰からルキが姿を現す。

セツナ「お前の知恵か。」

ルキ「知りませんわ。何を勘違いなさって?」

セツナの目が鋭くなり、手が伸びたかと思えばルキの首を絞めていた。

ルキ「うっ……。セ、ツナ……。」

セツナ「お前……いい加減にしろよ…。遂にこの俺の逆鱗に触れてくれたな……。」

⏰:07/07/28 23:04 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#594 [向日葵]
ルキは苦しそうにセツナの手を握る。
セツナは首を絞めながらルキを持ち上げると、ルキを床に叩きつけた。

ルキ「きゃぁあっ!!」

セツナはルキを冷たく見下ろす。

セツナ「蜜を助けに行く。弁解のチャンスをやろう。もちろんお前も手伝うなぁ?」

黒蝶族の中でもルキはそれなりの力があると共に、蜘蛛族はルキには手だし出来ない為有利だとセツナは考えた。

ルキ「何故……私があんな娘を……」

ゴスッ!!

⏰:07/07/28 23:09 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#595 [向日葵]
ルキの顔のすぐ横にセツナは拳を振り下ろした。
またしてもそこにはへこみが生じる。

セツナ「ここで殺されたいか…。それとも愛しい俺の役に立つか…。どうする……。」

どうすると聞いているが明らかに言外で後者を選べと言っている。
ルキは有無を言えずセツナに従うしかなかった。

ルキ「役に……立ちます……。」

セツナ「裏切ったら次は無いと思え…。いいな。」

ルキの目からは涙が落ちる。それに目もくれず、セツナは言葉を発する。

⏰:07/07/28 23:13 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#596 [向日葵]
セツナ「早急に帰り、作戦を企てるぞ。」

―――――
――――――……

着けば目の前には赤い絨毯が引かれた正にお城の中にいた。

ターヤ先生は乱暴にどこかの部屋へ連れて行く。

連れて行かれた先に何人ものメイド姿の人達がいた。

ターヤ「隅々まで綺麗にしてやってくれ。」

メイド「かしこまりました。」

蜜「え……。何……っ。」

ターヤ「只の湯殿だよ。心配しなくていい。」

⏰:07/07/28 23:18 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#597 [向日葵]
そう言って先生は部屋を出て行った。

メイド「ささ。お着物を脱いで下さいませ。」

蜜「え?!ちょ、ちょっといやぁぁぁ!!」

・・・・・・・・・・・・

コンコン

ドアをノックする音が聞こえた。

ターヤ「蜜乙女よ。入るよ。」

カチャ

私はお風呂が終ると真っ黒なドレスに身を包まれた。

ターヤ「ほぉ…。黒髪に黒いドレス。中々だよ。」

そう言いながら私の腕を引っ張る。

⏰:07/07/28 23:24 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#598 [向日葵]
蜜「や、やだ!もう何なんですかぁっ!!どうして……!」

先生は足を止め、私に向き直った。
口許は薄く笑みを浮かべている。

ターヤ「君を気に入ったからだよ。稀なる蜜乙女。」

……違う。
それは……。

蜜「……それは、蜜乙女としてじゃないですか。」

頭にセツナの姿がよぎる。

蜜「セツナは違う!セツナは私を一人の人間として好きになって、大切にしてくれてました!」

⏰:07/07/28 23:29 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#599 [向日葵]
そこで初めて先生の表情が消えた。

蜜「先生とは違う…。例え先生が私を好きになっても私は……キャアッ!!」

先生が私を肩に担いだ。
私は必死にもがく。

蜜「何をするんですか!!離して下さい!!」

ターヤ「お喋りな女の子は嫌いだよ。少し黙ったら?」

私はその時感じた。
笑みがあるその声の中に、冷たい感情が入ってる事を……。

先生は悠々と広い階段を上って行く。私の視界は赤いフカフカな絨毯のみだ。

⏰:07/07/28 23:33 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


#600 [向日葵]
ガチャっと聞こえたと思うと視界にオフホワイトの大きなドアと、赤い絨毯に変わって灰色の絨毯になった。
どこかの部屋に入ったらしい。

ボフッ!

蜜「んむっ!!」

降ろされた先はドアと同じオフハワイトの柔らかく大きなベッド。
ベッドの周りにはワインレッドの天蓋が。

そんな事より早く起きなければ……っ!
……と思って横を向いて起き上がる体勢になったが遅かった。

⏰:07/07/28 23:41 📱:SO903i 🆔:EACVsMYQ


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