黒蝶・蜜乙女―第2幕―
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#201 [向日葵]
「真剣に言ってるのに何故笑う。」
「フフフフ。だって、勝手になったら夫婦とかって言ってるのに……今更プロポーズですかっ。」
まだ笑う私に、セツナはムッと唸った。
それでも……。
私はセツナの顔を両手で包んだ。
セツナのムッとした顔が消える。
「もちろんお受けしますよ。……セツナ。」
と言って微笑んだと思ったら、セツナが力強く抱き締めた。
:07/09/15 18:17 :SO903i :5.lsk.LE
#202 [向日葵]
「焦るだろ!断るかと思ったじゃないか!」
この人でも焦る事があるんだと思いながら耳元で響く声を聞く。
そこでピン!と頭に浮かんだ文字を言わなければ良かった。
「なら今夜はある意味初夜ですね!」
そこで何故かセツナの体がピクリとした。
「なんだ蜜…。そのつもりだったのか……。」
「は?」
何故そんな怪しげな声を出して……?
:07/09/15 18:24 :SO903i :5.lsk.LE
#203 [向日葵]
次の瞬間、司会が一変。
天井が見える……。
え……?まさか。
まさかだよね……?
「お望みとあらば花嫁殿。早速初夜を向かえようではないか……。」
うそ―――――!!!!
そんな意味だったの初夜って!!!
セツナは私の上に覆い被さってくる。
さっきまで真剣だったセツナの顔が怪笑を浮かべて色っぽくなってる。
「セツナ待って!私そんなつもり、―――――っ!!」
「問答無用。」
:07/09/15 18:29 :SO903i :5.lsk.LE
#204 [向日葵]
そう言ってセツナは私の口を塞ぐ。
深いくちづけは息が出来ないくらい激しくて、角度を変えられる度にセツナの息が口に入ってくる。
「―――っ。……は、ぁ……。」
やっと離れたと思うと、セツナの私を見る顔がとても優しくなっていた。
キュンと高鳴る胸……。
少しセツナの手が私の頬を包む。
服に手がかかって、一つ、二つとボタンが外されていく……。
目をギュッと瞑って恥ずかしさに堪えていると。瞼にセツナの唇が触れた。
:07/09/15 18:41 :SO903i :5.lsk.LE
#205 [向日葵]
目を開けると、優しく微笑むセツナがいた。
力がふっと抜ける。
「大丈夫だから……。」
うん……。大丈夫……。
そう言ってセツナの唇が首筋をなぞる。
ビクッと反応する自分の体が何だか恥ずかしくて体温が一気に上がる。
そしてセツナの片手が服の中に入ってきた。
「……ひぅ……っ!」
いよいよ!!と思った。
その時だった。
ガチャ
「セツナー!蜜起きたかぁぁ……。?!」
:07/09/15 18:47 :SO903i :5.lsk.LE
#206 [向日葵]
またもやだった……。
オウマ君登場。
一緒に来たラフィーユは後ろでオウマ君に呆れて頭をいる。
「オォォウゥゥマァァァ……。」
ベッドから降りて、オウマ君に歩みよるセツナ。
その間に服を整える私。
なんとなく予感してた。こうなるだろうと……。
「オウマ、学ばない……。」
「フフ……。そうね。」
:07/09/15 18:56 :SO903i :5.lsk.LE
#207 [向日葵]
オウマ君はセツナに首を絞められて青い顔をしていた。
そんな姿をラフィーユと二人で笑いながら見ている。
そんな風に微笑みながら、私はいづれか迎えるかもしれない自分のウェディングドレス姿を夢見ていた。
私は貴方とならどこまでも、いつまでも、一緒だから……。
――――ね?セツナ……。
:07/09/15 19:01 :SO903i :5.lsk.LE
#208 [向日葵]
―スペシャルチャプター―
――――Fin――――
:07/09/15 19:02 :SO903i :5.lsk.LE
#209 [向日葵]
:07/09/15 19:21 :SO903i :5.lsk.LE
#210 [ひな]
続き、書かないんですか?楽しみにしています。
:07/10/06 09:39 :P904i :y9KBXz1I
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