[ストリート×チルドレン]
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#301 [トイロ]
「‥‥‥‥」
(また、
怒らせちゃった‥‥?
もーいや‥‥)
.
:08/03/16 15:17
:SH903i
:☆☆☆
#302 [トイロ]
すると助け船かのように、2-1のドアが勢いよく開いた。
「「づかれだ〜」」
教室に入って来たのは、先ほど中センに呼び出されていたふたり、幸とアキコ。
あたしは杉本に背を向けてふたりに近づいた。
「アキコ、おそ-い」
.
:08/03/16 15:22
:SH903i
:☆☆☆
#303 [トイロ]
アキコがあたしをみて、驚いた顔をする。
「えっ架奈待っててくれてたの!?
先に帰るって言ってたからもういないと思ってたよ」
「いろいろあるのよ;」
(アキコだっていろいろあるくせに‥)
軽蔑するように、二人をみた。
:08/03/16 15:25
:SH903i
:☆☆☆
#304 [トイロ]
「てかさぁ
やっぱ二人って付き合ってるんじゃん」
(ふたりで学校サボるなんて、もう確信犯じゃん!)
「「‥はッ!??」」
(またそ〜やって、しらばっくれる)
:08/03/16 15:30
:SH903i
:☆☆☆
#305 [トイロ]
「昨日サボってたのもさぁ、ラブホ街にでも行ってたんでしょ
平日は安いもんね」
(幸、慣れてそうだし)
「架奈ッ!ちがうちがう;;
ラブホとか行ってないよ!
てか、そもそも付き合ってもないし!!
いつも言ってるじゃん
幸はあたしの親友なんだって!」
(男女の友情なんて信じられるかっ
要するにそれってさ〜)
:08/03/16 15:34
:SH903i
:☆☆☆
#306 [トイロ]
(男女の友情なんて信じられるかっ
要するにそれってさ〜)
「だから親友=イコール=彼氏なんでしょ」
「ちが−うッ!!!」
アキコは必死に訂正する。
:08/03/16 15:36
:SH903i
:☆☆☆
#307 [トイロ]
(もうさっさと認めなよ)
さらに、横で聞いていた幸も加わる。
「そうそう!俺らは永久不滅のマブダチだって常に言ってるだろ
それによく考えてみろよ、和歌山
俺にこんな幼児体型あつかえると思うか‥ぐあ゙ッ!!」
一瞬なにが起こったのかわからなかったが、よくみると
.
:08/03/16 15:39
:SH903i
:☆☆☆
#308 [トイロ]
幸の股間におもいっきりアキコのキックがはいっていた。
「おまっ、俺の大事な息子を‥‥ッ」
幸は涙目でアキコを訴える。
だが張本人のアキコは反省するそぶりもなく、
むしろ無邪気に笑っている。
:08/03/16 15:42
:SH903i
:☆☆☆
#309 [トイロ]
「ありゃ、そんなに痛かった?
あたし女だから、ち●こを蹴られる痛みがわかんないの
ごめんね☆」
(ひど‥(笑))
それまで黙っていた杉本が、ついに口を開いた。
「幸、俺もう帰るよ
はい、預かってた躬稀くん」
:08/03/16 15:44
:SH903i
:☆☆☆
#310 [トイロ]
杉本は椅子から立ち上がると、ひざに座らせていたミケくんを幸に渡した。
「お-、いつもありがとな
じゃ-杉、また明日」
「杉、ばいば-い☆」
ミケくんが大きく手を振る。
(だから‥可愛すぎるって!!!)
:08/03/16 15:48
:SH903i
:☆☆☆
#311 [トイロ]
慌てて杉本をみると、
杉本は軽く手を振っている。
そして、ドアをくぐって
オレンジ色に染まっている廊下のなかを歩いていく。
杉本の背中をみつめていると、
何故か涙が出てきそうになった。
目線を外せばいいのに
できなかった。
:08/03/16 15:50
:SH903i
:☆☆☆
#312 [トイロ]
できなかった。
人目があるから
涙がこぼれないように
必死にこらえた。
.
:08/03/16 15:52
:SH903i
:☆☆☆
#313 [トイロ]
(素直になれなくて
不器用で
ごめんなさい)
あたしは心のなかで
杉本の背中にいっぱい、あやまった。
:08/03/16 19:51
:SH903i
:☆☆☆
#314 [トイロ]
ほんとはちゃんと口にして言わなくちゃいけないんだろうけど
今はこれで許してください。
いつか‥
いつかきっと
あたしの言葉で
.
:08/03/16 19:53
:SH903i
:☆☆☆
#315 [トイロ]
す、杉本に告るからっ!
(や、ややややっぱり無理かもっ;)
:08/03/16 19:55
:SH903i
:☆☆☆
#316 [トイロ]
++++++++++
#05.2話#
架奈×壱:{美少女の恋
-END-
++++++++++
:08/03/16 20:00
:SH903i
:☆☆☆
#317 [トイロ]
:08/03/16 20:18
:SH903i
:☆☆☆
#318 [トイロ]
:08/03/17 01:45
:SH903i
:☆☆☆
#319 [トイロ]
:08/03/17 01:48
:SH903i
:☆☆☆
#320 [トイロ]
:08/03/17 01:54
:SH903i
:☆☆☆
#321 [トイロ]
#07話#
あたしの気のせいでしょうか。
最近、あたしの親友が変だと感じるのは。
.
:08/03/17 23:01
:SH903i
:☆☆☆
#322 [トイロ]
「なあ、幸
今日バイトないんだろ
ゲーセン行かね?」
「わりぃ、用事あるんだわ」
「五十嵐〜
グラウンドでサッカーしようぜ」
「ごめん、俺パス」
「さちぃ
合コンの企画たててよぉ〜
カラオケとかでいいからさぁ」
「また今度な」
「ミケくん貸してくれぇ〜〜」
「貸出禁止」
:08/03/17 23:03
:SH903i
:☆☆☆
#323 [トイロ]
「ミケくん貸してくれぇ〜〜」
「貸出禁止」
ダチの誘いを全部断ってるなんて!!
(なかには当然なのもあるけど;)
:08/03/17 23:04
:SH903i
:☆☆☆
#324 [トイロ]
「ブスな顔してどうしたの」
話しかけてきたのは、男子に人気の架奈。
「架奈〜、、、ブスはないでしょ!ブスは!」
「だってほんとにブサイクな顔してたよ、アキコ」
「‥‥はっきり言うねぇ」
:08/03/18 19:15
:SH903i
:☆☆☆
#325 [トイロ]
ほんとにこの子は‥;
「いや、幸が最近変なんだよね
人付き合いいいのにさ」
「あー、たしかに幸っていつも誰かと必ずいるよね
彼女のアキコをほったらかして」
−ガタタッ
:08/03/18 19:17
:SH903i
:☆☆☆
#326 [トイロ]
あたしは思わず、いすから落ちそうになった。
「だーかーらーっ、あたしと幸は付き合ってないってば!!
何回言わせるの!」
「はいはい
そういえば、この前の日曜日とか‥」
**** 回想 ****
:08/03/18 19:19
:SH903i
:☆☆☆
#327 [トイロ]
「「来ない!?」」
「なんか急用がはいったらしくて
それで幸に
『チケットもったいないから杉にやる☆』
って言われて、強制的に俺が行くことになって‥
でも幸が、林さんと和歌山さんと待ち合わせしてたなんて知らなかったからさ
俺はただ幸に言われた通りに来ただけだし;」
:08/03/18 20:46
:SH903i
:☆☆☆
#328 [トイロ]
「うそっ!
もったいないどころか、今日のライブは特別なんだよ!
サインもらえるかもしれないのに」
「さあ?俺に言われても;」
*** 回想終了 ****
「−だったよね」
.
:08/03/18 20:49
:SH903i
:☆☆☆
#329 [トイロ]
「うん、あれはすんごい変!!
あの幸がMICHIのライブに来ないなんて‥
競争率高かったのにさあ」
手にあごをのせてつぶやいた。
すると、架奈がいきなりあたしを指した。
「これはきっと女よ!!」
.
:08/03/18 20:52
:SH903i
:☆☆☆
#330 [トイロ]
−‥チッ‥チッ‥チッ‥チン☆
「ふぁい?」
へんな声が出てしまった。
.
:08/03/18 20:55
:SH903i
:☆☆☆
#331 [トイロ]
「だってアキコ、幸の彼女じゃないんでしょ?
じゃあもう、わかりきってるんじゃん」
「ち、ちょっと待って
それはつまり‥幸に彼女ができたってこと?」
「そうよ」
あの幸に
.
:08/03/19 17:00
:SH903i
:☆☆☆
#332 [トイロ]
彼女ができた?‥
「ぷっ」
−あははははっ
気のままに机をバンバンたたく。
架奈の眉間にしわがよったのをみて、なんとか笑いを抑えた。
:08/03/19 17:02
:SH903i
:☆☆☆
#333 [トイロ]
「ごめんごめん
でも‥
あの幸に彼女?
あのニブチン君が?
あははっ
ありえないって!」
あたしが真っ向から否定するので、架奈はしゃくにさわったようだ。
「言ってれば?
男は友達より女をとるんだからね
女もだけど」
:08/03/21 20:35
:SH903i
:☆☆☆
#334 [トイロ]
「ははは‥‥‥」
++++++++++
幸の家は高層マンション。
そして、そこから少し離れた電柱の後ろにひとりの影。
.
:08/03/22 17:02
:SH903i
:☆☆☆
#335 [トイロ]
−ひょこ
電柱から顔を覗かせたのは、あの林 秋子。
「も〜架奈があんなこと言うから気になるじゃんかー、ん?」
秋子がマンションに入っていく人影をとらえた。
「あ、帰ってきた」
:08/03/22 17:04
:SH903i
:☆☆☆
#336 [トイロ]
幸がエレベーターで上がるのを見届けてから、秋子は電柱から離れた。
「さて、と」
辺りを見渡してから、スパッツをはきなおす。
「行きますか!」
秋子はフェンスをよじ登ると、円を描くようにベランダに跳び移った。
その身のこなしは、まるで猿そのもの(笑)。
:08/03/22 17:12
:SH903i
:☆☆☆
#337 [トイロ]
++++++++++
「ただいまー」
幸は無造作に靴をぬいで、家にあがる。
−ガチャ
「‥おかえり」
幸の部屋には銀髪の青年、紅がいた。
.
:08/03/23 22:49
:SH903i
:☆☆☆
#338 [トイロ]
「ったく、なに怒ってんだよ
しょーがねぇだろ
俺は学校があるんだから
はやく帰ってきたくても、できねぇんだよ」
そう言うと、
幸はかばんをほうり投げ、ベットに腰をおとした。
「別に怒ってないよ
ただ幸がまずい血しかくれないから不快なだけ
手首ばっかで、首からくれないし」
:08/03/23 22:52
:SH903i
:☆☆☆
#339 [トイロ]
「‥おまえねぇ〜
それが血を提供してもらってる人の態度かよ!?」
「わかってるよ
幸には仕事があるものね
でもまさか、あのキャットが幸とはね〜」
「‥ずっと気になってたんだけどさ
『キャット』ってなに?」
:08/03/23 22:55
:SH903i
:☆☆☆
#340 [トイロ]
「はあ?自分が裏でなんて呼ばれてるか知らないの?」
「んなの知るかよ
そもそも、裏で働いてる俺に名前があるなんてことも知らなかったし
だいたい‥なんで『猫』なわけ?」
「黒猫が通ったら気をつけろ」
「は?」
:08/03/26 23:58
:SH903i
:☆☆☆
#341 [トイロ]
「って言い伝えがあるでしょ
裏での幸、キャットは全体を黒でまとってるし
『キャットが現れたら必ず失敗する』
ていう噂だしね
それに‥どんなに探っても、キャットに関する情報は得られないんだよ
必ずどこかできれるんだ
‥一体どうやって妨げてるの?」
「バーカ
教えるかよ」
:08/03/27 00:01
:SH903i
:☆☆☆
#342 [トイロ]
(そんなの俺が聞きたいわ!;)
実際のところ、情報操作をしているのは香介なので、幸も全く知らないのだ。
そんな事実をとうてい紅が知るよしもなく、淡々と返す。
「ま、そうだよね
僕に教えたら大変なことになるしね」
「そうそぅ‥ってお前はなにベットに上がってきてんだよ!?;
近いっ離れろっ!;」
:08/03/27 00:08
:SH903i
:☆☆☆
#343 [トイロ]
「ひどいな〜
それが泣き虫な僕に対する態度?
昔みたいに優しくしてよ(笑)」
「なにパクってんだよ
つか、お前もう泣いてないだろ!
あーあ、ガキん頃の紅は可愛かったよな〜
なのに、こんなひねくれちゃって‥↓↓」
「ぷっ
この年齢で泣いてたらキモいでしょ」
:08/03/29 13:54
:SH903i
:☆☆☆
#344 [トイロ]
「‥‥‥」
幸が紅の顔をじっと見つめる。
紅は昔からこの鋭く深い瞳が苦手だった。
「‥‥なに」
「いや‥あまりにも変わったからさ
俺の知らないところで、いろいろあったのかな〜って」
:08/03/29 13:58
:SH903i
:☆☆☆
#345 [トイロ]
−幸の言葉は
いつも僕の心に
まっすぐ
すとんと落ちてくる
「ほんとに幸は‥‥」
「あ゙?」
.
:08/03/29 14:01
:SH903i
:☆☆☆
#346 [トイロ]
「‥‥‥
‥首から吸ってもいいよね?
今夜は仕事ないし♪」
「な、なんで紅がそんなこと知ってんだよ;」
「とある所からね♪」
「はぐらかすなっ
‥て何乗っかってんだ!!
重いっ;降りろっ」
:08/03/30 01:49
:SH903i
:☆☆☆
#347 [トイロ]
「痛くさせたくないのに、そんな暴れたら保証できないよ?」
「痛くするもなにも‥
俺は首からいいとは言ってねぇ!!
とにかく、ひざから降りろっ;」
「‥実力行使」
「は?‥‥んぐっ」
幸はまぬけに開いた口を塞がれた。
:08/03/31 11:29
:SH903i
:☆☆☆
#348 [トイロ]
紅の甘い唾液がながれこんでくる。
「ん!‥‥ぐっ‥」
(ま、‥まただ
頭がくらくらする
まるで‥麻薬みたいに
朦朧とする)
幸の意識がとぶ寸前で、紅は結んでた口を離した。
「ど?気持ちいいでしょ
なんか僕の唾液は、人間にとっては麻薬になるみたいで♪
ま、かくいう僕はなんともないんだけどねー
こうやって唾液を舐めさせることで、男女関係なく虜にしちゃうってわけ」
:08/03/31 11:33
:SH903i
:☆☆☆
#349 [トイロ]
紅は声をあげて笑った。
でもその声は、少し震えているように聞こえた。
まるで自嘲のように。
「‥く‥れ‥ない」
媚薬がまだ残っているのか、幸の両目は焦点があっていない。
幸の手に力がこもる。
.
:08/03/31 23:07
:SH903i
:☆☆☆
#350 [トイロ]
「‥笑う‥ってのは‥‥
嬉し‥い‥‥時にす‥る
‥もので‥無理に‥‥する
も‥のじゃ‥ないん‥だぞっ」
幸は意識を麻痺させる快楽との、葛藤のなか、途切れとぎれに言葉をこぼす。
「お‥れは‥‥んん゙っ!!?」
幸は再び自由を奪われた。
あの媚薬のような恐ろしく甘い唾液が幸の理性を脅かす。
:08/03/31 23:13
:SH903i
:☆☆☆
#351 [トイロ]
.
:08/04/02 23:17
:SH903i
:☆☆☆
#352 [トイロ]
(長いわ!!このシルバー男っ)買{カッ
「痛ッ!!!」
紅は反射的に幸を突きとばし、げんこつをくらった頭をさする。
「いたあぁ‥‥っ
何すんだよ幸!」
:08/04/02 23:19
:SH903i
:☆☆☆
#353 [トイロ]
「それはこっちの台詞だっ!!
俺がマジメに話してんのに、口を塞ぐとか前代未聞だろ!
つか、しゃべれねえだろーがっ!!!」
「‥まあ単なる嫌がらせ?」
−カチン
「くれなぃーーっ!!!」
幸が紅に飛びかかる。
「わあっ!!
ちょっタンマっ!;」
:08/04/02 23:22
:SH903i
:☆☆☆
#354 [トイロ]
−嘘だよ
『嫌がらせ』なんて‥
まっ赤な嘘だよ
聞きたくなかったんだ
聞きたかったけど
聞きたくなかった
だって
わかってたから
.
:08/04/02 23:25
:SH903i
:☆☆☆
#355 [トイロ]
だって
わかってたから
"あの続き"を
幸がなんて言おうとしていたのかぐらい
"あの続き"を聞いたら
僕がどうなるかってことぐらい
もうわかってたから
.
:08/04/02 23:27
:SH903i
:☆☆☆
#356 [トイロ]
もうわかってたから
幸、
もう僕は
いつも泣いていたあの頃の僕じゃないんだよ
もう僕は
いつも泣いていたあの頃の僕とは違うんだよ
.
:08/04/02 23:30
:SH903i
:☆☆☆
#357 [トイロ]
もう僕は、
今の僕は
泣かないんだ
泣いてはいけないんだ
.
:08/04/02 23:32
:SH903i
:☆☆☆
#358 [トイロ]
「はあ‥はあ‥‥けほっ」
幸は仰向けでむせた。
その横には、壁にもたれかかっている紅がいた。
「もう‥無駄な体力使ったじゃないか〜‥コホッ
てか、なんでそんなに動けるのさ‥
けっこう唾液、飲ませたつもりだったのに」
「んなもん、ムカつきで吹き飛ばしたわ!!ゴホッ」
:08/04/05 00:34
:SH903i
:☆☆☆
#359 [トイロ]
「‥‥‥」
(僕の麻薬がそんなもので効果をなくすわけないでしょ
‥それじゃ、もしかしてコレも?)
「ねえ、幸
僕のこと好き?
僕に生き血を捧げたくならない?」
−ぞわぁぁっ
「何言ってんの?紅
‥すげ気色わりぃんだけど
うわっ!鳥肌めちゃたってる;」
自分の腕にどん引きな幸。
(暗示にもかかってない!!?
なんで!?)
:08/04/05 20:56
:SH903i
:☆☆☆
#360 [トイロ]
(暗示にもかかってない!!?
なんで!?)
前例のないことに、紅がパニック状態に陥り黙っていると、
ふいに幸が自分の襟を掴んだ。
「ほら飲めよ」
「え?」
「あのな、言っとくけど
俺はあんな媚薬飲まされなくても、ちゃんと献血してやるっつーの
少しは俺を信用しろよ」
:08/04/06 16:43
:SH903i
:☆☆☆
#361 [トイロ]
−‥そうか
わかった
なぜ幸には僕の麻薬が
効かなかったのか
必要ないんだ
僕がなにもしなくても
幸は無条件に
僕に生き血をくれるから
.
:08/04/06 16:48
:SH903i
:☆☆☆
#362 [トイロ]
幸は僕に生き血をくれるから
ここ数日間、幸が仕事に駆り出されていたせいで、紅にとっては3日ぶりの食事になる。
白いシャツから、定期的に脈を打つ首筋がのぞいていた。
もう抑制の限界だった。
紅は幸の首筋に舌を這わせ、間もなく噛りついた。
.
:08/04/07 08:02
:SH903i
:☆☆☆
#363 [トイロ]
>>362 訂正
×幸は僕に生き血をくれるから
○僕に生き血をくれるから
:08/04/07 08:05
:SH903i
:☆☆☆
#364 [トイロ]
「‥うっ」
幸が鈍い痛みに声を漏らす。
紅はそんなことおかまいなしに、無我夢中で幸の温い生き血を貪る。
曖昧な意識のなか、幸はあの言葉が響いていた。
「ど?気持ちいいでしょ
なんか僕の唾液は、人間にとっては麻薬になるみたいで♪
.
:08/04/07 18:47
:SH903i
:☆☆☆
#365 [トイロ]
ま、かくいう僕はなんともないんだけどねー
こうやって唾液を舐めさせることで、男女関係なく虜にしちゃうってわけ」
−こう言った紅の声は
震えていたんだ
こう言った紅の笑顔は
本物じゃなかった
作り物だった
.
:08/04/07 18:50
:SH903i
:☆☆☆
#366 [トイロ]
なのに、あいつ
俺があの言葉を
伝えること
許さなかった
なあ、紅
何をそんなに恐れてるんだ
.
:08/04/07 18:52
:SH903i
:☆☆☆
#367 [トイロ]
俺、ガキん頃から言ってるよな?
“紅がどんな奴だろうと
紅がどんな奴に変わろうと
目の前にいる奴が紅なら
俺は何度でも好きになるよ
俺は何度でも守るよ”
.
:08/04/07 18:57
:SH903i
:☆☆☆
#368 [トイロ]
大人に近づくにつれ
紅は
忘れちまったのか
俺は
また紅に会った
.
:08/04/07 19:00
:SH903i
:☆☆☆
#369 [トイロ]
紅は泣き虫じゃなくなっていた
紅は生き血しか受けつけない身体になっていた
紅は人に傷みを与えるようになっていた
また会えた紅は
一緒にいたあの頃から
変わっていた
.
:08/04/08 00:45
:SH903i
:☆☆☆
#370 [トイロ]
変わってなかった
どんなに
変わってしまったかのように見えても
結局変わっていなかったんだ
やっぱり紅は
泣き虫で臆病な優しい奴だった
:08/04/08 00:47
:SH903i
:☆☆☆
#371 [トイロ]
やっぱり紅は
あの頃と変わらず
俺の大事な"男の友情"ってやつだった
紅はあの頃よりも
強くなったのかもしれない
.
:08/04/08 00:49
:SH903i
:☆☆☆
#372 [トイロ]
それでも、
いま
俺の目の前にいる奴が
いつも一人で泣いていた
あの紅だというのなら
あの頃と変わらず
俺は君を守るよ
.
:08/04/08 00:51
:SH903i
:☆☆☆
#373 [トイロ]
++++++++++
時間は少し前に戻って、
秋子はベランダを器用に跳び移りながら、幸の住む階へと上っていった。
−スタッ
秋子はあるベランダに着陸すると、そこから身をのりだして下から階を数えた。
:08/04/08 13:44
:SH903i
:☆☆☆
#374 [トイロ]
「よし、この階だ
えーっと幸の部屋は‥」
ベランダの端を平均台のように歩いていく。
もしも下から道行く人がこの様子を見ていたとしたら
ただちに悲鳴をあげて110番するだろう。
幸い下には誰もおらず、道行くのは見向きもしない野良ねこ一匹だった。
:08/04/08 13:48
:SH903i
:☆☆☆
#375 [トイロ]
「ここだ!
幸、自分の部屋にいるかな
リビングでごはん作ってたら、怪しまれないように玄関から入って、夕飯恵んでもらお♪」
当初の目的を忘れているように思われる発言をしながら、ガラス戸から覗きこんだときだった。
.
:08/04/08 13:56
:SH903i
:☆☆☆
#376 [トイロ]
幸がキスしていた。
.
:08/04/08 13:58
:SH903i
:☆☆☆
#377 [トイロ]
相手の人は、薄暗くてよく見えない。
けれど、知らない背姿だった。
おそらく背格好からみると女だろう。
細身で、マシュマロのような白い肌をしていたから。
:08/04/08 14:00
:SH903i
:☆☆☆
#378 [トイロ]
秋子は素早く、ガラスがはられていない壁へと身を引っ込めた。
「え‥っと、‥‥
あ-そうか
新しい『彼女』さんか‥架奈あたってるし(笑)」
秋子の視線の先では、夕日がビルの後ろから一日の終わりを告げている。
.
:08/04/11 23:15
:SH903i
:☆☆☆
#379 [トイロ]
「もうひどいな〜幸
彼女できたら、ちゃんと報告するって言ってたのに
ほ んと に‥」
スカートに一点の染みがつく。
「幸の嘘つき‥‥」
.
:08/04/11 23:18
:SH903i
:☆☆☆
#380 [トイロ]
無数の点跡がスカートに落ちていく。
「狽れっ
やだなーなに泣いてんだ、あたし(笑)」
慌てて制服の袖で拭った。
:08/04/12 11:49
:SH903i
:☆☆☆
#381 [トイロ]
−ほんとに‥なんで
涙が出てきたんだろう
幸があたしに
隠し事してたから?
それとも−‥いや、
その可能性はないか
.
:08/04/12 15:01
:SH903i
:☆☆☆
#382 [トイロ]
だって、あの感情は
とっくの昔に
捨てたんだから
そう、幸を想う
あの感情は、あの時
あたしのなかで
消えたのだから−‥
またひとつ染みが落ち、跡をのこした。
.
:08/04/12 15:05
:SH903i
:☆☆☆
#383 [トイロ]
秋子の黒い瞳には、朱色の夕焼けが写っている。
「小さい頃から見馴れているはずなのに
なんで今日の夕焼けは、こんなにも美しいのかなあ
おかげで涙出ちゃいそうだよ
いつも見飽きてるのに(笑)」
.
:08/04/12 15:31
:SH903i
:☆☆☆
#384 [トイロ]
秋子はこれ以上、目から溢れるものをこぼさないように、まぶたをゆっくりおろした。
閉じたまぶたにやわらかな温もりを感じる。
幸のあざやかなオレンジ髪のような、夕日が秋子を包んでいるのだろう。
.
:08/04/12 15:33
:SH903i
:☆☆☆
#385 [トイロ]
+++++++++++
−ぶるっ
「ん゙あ?
‥‥‥‥‥ココどこ?
ああ、そうだ
幸のマンションに来たんだっけ
そのまま寝ちゃってたのか‥うゔ寒っ!」
.
:08/04/13 18:36
:SH903i
:☆☆☆
#386 [トイロ]
春とはいえ、日が暮れればけっこう冷える。
秋子は幸の部屋をのぞいてみた。
「ありゃ、幸いないや」
風が強くなってくる。
「ゔーーーー寒いっ!!
もう入っちゃえ」
:08/04/13 18:37
:SH903i
:☆☆☆
#387 [トイロ]
鍵はかかってなかったので、たやすく開いた。
「はあ〜温まる‥‥ん?」
−すぅー‥すぅ
ベットから静かな寝息がする。
.
:08/04/13 18:39
:SH903i
:☆☆☆
#388 [トイロ]
(はっは〜ん
幸ったら、彼女さんとイチャイチャしすぎて疲れちゃったんだな〜《笑》
驚かしてやろっ
いひひ♪)
奇怪な笑みを浮かべながら、秋子は忍び足でベットに近づく。
.
:08/04/13 18:41
:SH903i
:☆☆☆
#389 [トイロ]
そして−‥
「わッ!!!?‥ぅんぐっ!;」
秋子は開きかかった口を押さえて、どっきりをくらったかのような表情をしている。
:08/04/13 18:43
:SH903i
:☆☆☆
#390 [トイロ]
(え!?‥ええっ!!!?
‥‥ど、どちらさまデスカッ!????
も、もしかしなくても、、、、
まさかまさか幸の彼女!!?)
ベットの上ではオレンジ色の髪をした幸ではなく、
銀髪のきれいな人が横になっていた。
.
:08/04/13 18:49
:SH903i
:☆☆☆
#391 [トイロ]
ガラス越しでみたときも、白い肌だなとは思ったが
近くでみると、ほんとに透きとおるほどまっしろい、雪のような人だった。
秋子は呼吸をするのも忘れて、寝息を静かにたてながら眠っている美しい人に、ただじっと見とれていた。
.
:08/04/14 16:57
:SH903i
:☆☆☆
#392 [トイロ]
(はあ〜‥幸には勿体ないくらい、キレイな人だなあ
女のあたしでも、うっとりしちゃうよ
ほんとにこの人があの恋愛に疎い幸の彼女???
確かに、幸の好みは美人なお姉さまタイプだけど
あ、あとバストがCカップ以上‥‥あれ?)
秋子はさらに近寄った。
.
:08/04/14 17:00
:SH903i
:☆☆☆
#393 [トイロ]
(これは貧乳っていうより‥‥‥
胸自体がないんじゃ‥‥)
その人に触れるぐらいの距離まで、秋子はおそるおそる自分の手を伸ばす。
.
:08/04/14 17:02
:SH903i
:☆☆☆
#394 [トイロ]
あと1pほどになったとき
−ぱちっ
きれいな、黄金の瞳があらわれた。
秋子は不意なことにおどろいて、退いたが
その人にいきなり腕を掴まれてベットに押し倒された。
:08/04/14 17:03
:SH903i
:☆☆☆
#395 [トイロ]
「いたたた‥」
秋子はお尻を痛めたらしく、うしろをさすっている。
きれいな人、いわゆる、紅が秋子に詰めよった。
「「‥‥‥‥‥」」
二人のあいだに沈黙がながれる。
.
:08/04/14 17:06
:SH903i
:☆☆☆
#396 [トイロ]
紅はまだ完全に頭が冴えていない虚ろげな目で、今さっき押し倒した女の子を見た。
(‥だれ?幸の彼女?
それとも香介さんの?)
一方、秋子は見知らぬ人に押し倒されているにもかかわらず、のんきに紅の黄金の瞳に見とれていた。
.
:08/04/14 17:09
:SH903i
:☆☆☆
#397 [トイロ]
そのとき、部屋のドアがいきおいよく開いた。
−バン
「紅ッ!てめー!!!今度おなじことしたら、まじで許さねー‥‥‥」
幸の動きが停止する。
.
:08/04/14 17:11
:SH903i
:☆☆☆
#398 [トイロ]
「??‥‥‥‥‥狽ヘっ」
(あたし、ベットに押し倒されてるんだった!!
いくら女同士とはいえ、この体勢は‥‥やばいっ!!!)
変な汗がダラダラとながれる。
.
:08/04/14 17:15
:SH903i
:☆☆☆
#399 [トイロ]
幸の口がゆっくりと開く。
(ちちちちょっと、待って!!
決してレズではーーっっ;!!!》)
.
:08/04/14 17:18
:SH903i
:☆☆☆
#400 [トイロ]
ドキドキハラハラな展開のまま、08話に続く....♪笑
(えっ!?えええ!??
弁解もできずに次回に続くの‥‥なんてイヤだあぁぁぁ!!《泣叫》)
.
:08/04/14 17:21
:SH903i
:☆☆☆
#401 [トイロ]
++++++++++
#07話#
秋子×紅:{Who?
-END-
++++++++++
:08/04/14 18:51
:SH903i
:☆☆☆
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