・・・ゆめみる魚・・・
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#644 [向日葵]
あぁ……。真を傷つけてしまった……。
だから私は子供なんだよ。
……もういい。
全部多香子のせいにしてやる……。
頭のごちゃごちゃも、真となイザコザも、全て多香子に押し付けて私は晩御飯の準備にとりかかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「真ー。ご飯だよ」
台所からソファーの真に呼びかけても返事は無かった。
まだふてくされてるのかと、真に近づく。
:08/04/18 00:30
:SO903i
:☆☆☆
#645 [向日葵]
真を上から覗いて見れば、静かに寝息を立てて眠っていた。
いつも頑張っているし、(勝手にやってるんだとしても)学校の時と人格違うようにしてるから疲れてるのかもしれないなぁ……。
それを癒してあげるのが私の役目だと思う……のに。
突き飛ばしちゃった……。
その場で脱力するようにうなだれる。
座って、ちらりと真を見る。
相変わらず整った顔は寝ていても崩れない。
:08/04/18 00:34
:SO903i
:☆☆☆
#646 [向日葵]
「ごめん……なさい……」
寝返りをうった時に眼鏡を傷つけてはいけないと、眼鏡に手を触れた瞬間……。
素早く手首を掴まれた。
「ひぃっ!」
「んな化けもんに会ったみたいに驚かんでも……」
私は眼鏡に手をかけたまま固まった。
「外したいなら外せば?」
え、起きる気ないの?
特に理由もなく、せっかく外しかけたのだからと意味の分からない事を思いながら私は真の眼鏡を机に置いた。
:08/04/18 00:40
:SO903i
:☆☆☆
#647 [向日葵]
依然、私の手首はまだ解放されず、その掴まれてる手をぼんやりと見つめた。
「旅行行くの、やめる?」
そんな事言うもんだから、私は「え!?」と言いながら真をバッと勢いよく見た。
忘れていたけど、眼鏡を外した真の眼光は眼鏡をかけている時の2倍。
見えてるのかいないのか分からないながら見つめてくるけど、私はその視線にいつもクラクラする。
そんな事はとりあえず置いておいて、私は真に問うた。
:08/04/18 00:45
:SO903i
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#648 [向日葵]
「な、なんで。あ、予定合わなくなった?それなら別の日……」
「じゃなくて」
私の言葉を遮って真が言った。
手を伸ばして、微笑みながら耳元を髪と一緒に撫でる。
「誰かさんが何かいやらしー事意識してるみたいだから」
理解しかねた私は首を傾げて真の言葉を口の中で繰り返した。
そして意味が分かった時、恥ずかしいようなムカつくような気分になった。
思わずそっぽを向く。
:08/04/18 00:49
:SO903i
:☆☆☆
#649 [向日葵]
「し……してない」
「顔真っ赤にしたくせに」
「真が迫る時はいつもでしょう」
「じゃあいつもいやらしい事考えてんだ」
「違うってば!」
ムキになればなるほど真は笑った。
笑い事じゃない……。
軽く口を尖らせていると、掴まれていた手首をぐいっと引っ張られた。
「わぁっ!」
:08/04/18 00:53
:SO903i
:☆☆☆
#650 [向日葵]
何をされるのかと目をギュッと瞑った。
暖かさを感じて目を上げれば、ソファーに寝転がっている真の上に、上半身だけ私の体が覆い被さっていた。
こ、この格好はマズイだろ……っ!
うろたえてる私をよそに、真は真剣なトーンで話始めた。
「何もしないよ。お前が嫌がる事は」
「べ、別に嫌がってる訳じゃ……」
ようやく手首を解放されると、今度は頭と腕を掴まれてる更に引き寄せられた。
:08/04/18 00:58
:SO903i
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#651 [向日葵]
:08/04/20 00:22
:SO903i
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#652 [向日葵]
:08/04/21 00:27
:SO903i
:☆☆☆
#653 [向日葵]
必然的に、私の顔は真の肩辺りに埋まる。
すぐ近くに真の綺麗な首があって、胸は高鳴り、息を詰めた。
「ほら……こうするだけでお前緊張してる。家ならまだしマシだけど、旅行先でもしこんな事が起こったら、お前パニックに起こすだろ」
空いている手で、真は優しく髪を撫でる。
その感触が心地良くて、緊張が少しずつ引いていく。
ホラ……真はちゃんと私の事考えてくれてる。
だから大丈夫……。
「それはそれ、これはこれでしょ。私はただ単純に真と旅行したいだけ。……怖くなんか、ないから……」
:08/04/21 00:31
:SO903i
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