漆黒の夜に君と｡[BL]

よく見れば、仕草や笑顔も少し似てる気がする…

俺はそいつから目が離せなくなった。

その美形にクラス中がざわめく中、ふいに目が合った。

一瞬かなりの形相で睨まれて背筋が凍るようだった。

｢ちなみにー、３年の黒羽の弟だ。｣

その言葉を聞いて俺はハッとした。
そうか、それなら全ての辻褄(ﾂｼﾞﾂﾏ)が合う。

俺はそう納得しながらも、恭弥に弟が居た事にかなりの衝撃を受けていた。

｢よろしく。｣

そいつはさっきの形相が嘘のような爽やかな笑顔をキメて、クラス中の女子を一瞬で虜にした。

HRが終わるなり、そいつの周りには大きな人だかりが出来た。

カナダってどんな感じ？
とか、
黒羽先輩と似てないね！
とか、
まぁとりあえず周りを取り囲んでいる奴らの大半は女子だ。

俺と透はその遠くから、他愛の話をしてケラケラと笑っていた。

そのいけてるルックスに
魅力的な笑顔。

おまけに黒羽恭弥の弟で帰国子女とくれば、ソイツの噂は瞬く間に広がり、休み時間には他のクラス、さらには他の学年からまでソイツを見に来る生徒でいっぱいになった。

そんな調子で昼休みを迎えて、俺と透は食堂に行こうと立ち上がり扉の方へと歩いていった。

｢なに食べよっかなー♪｣

なんて呑気な事を呟きながら教室を出ようとした瞬間、俺はグイッ肩を掴まれた。

振り返るとそこには噂の人気者。

>>343訂正
俺はグイッ肩を
└→×
俺はグイッと肩を
└→○

すいません

>>1-50

>>51-100

>>101-150

>>151-200

>>201-250

>>251-300

>>301-350

>>345
└→我輩は匿名＊

ｱﾝｶｰありがとうございます＞＜★

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>>343

｢な､なんか用…？｣

肩を掴むだけで、全くものを言わないソレに俺は警戒するように言った。

暫く続く無意味な沈黙。

なんなのコイツ‥。

｢あの、用ないんだったら…｢飯(ﾒｼ)一緒に食っていい？｣

そう言って向けられたのはとびきりのスマイル。

HRの時の恐ろしい形相は勘違い？と思わせるほどの眩しい笑顔に、俺は少しの間思考停止。

｢だめ？｣

覗きこまれ呆然としていた俺は我に返った。

｢は？‥え、うん。俺はいいけど…、透は？｣

｢冥がいいなら俺は別に構わないよ。｣

そんな俺達のやり取りを聞いて、
｢やった♪｣
とさらに笑顔を溢した。