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#601 [ゆうと]
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⏰:09/11/11 02:09 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#602 [ゆうと]
「そっか」

「ユウトは…あれでしょ?彩乃さんとどっか行ったり、ミクさん達とどっか行ったりするんでしょ?」

「…まぁな。最近は行ってないけど」

「そうなんだ。ってか彩乃さんとは今どれくらいだっけ?6ヶ月くらい?5ヶ月?」



「…別れたよ」

⏰:09/11/11 02:14 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#603 [ゆうと]
「……………」

「……………」

「…ホントに?」

「ホントに」

「なんで?いつ?」

「最近だよ。俺の努力不足(笑)」

「え?フラれたの?」

「うん(笑)」

「あら、そう…」

「そうなんですよ」

⏰:09/11/11 02:18 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#604 [ゆうと]
「あ…なんかあたし、最悪なこと質問しちゃったんだね。ごめん」

「別にいいよ(笑)もう終わったことだし」

「あら♪いつの間にそんな成長したの?(笑)」

「おかげさまで(笑)」


信号待ち…

アキナは俺の腰に手を回した。

「落っこちそうになるからさ(笑)こうさせて…」

⏰:09/11/11 02:22 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#605 [ゆうと]
K市中心部に入るまで、デコボコした坂道を駆け下りないといけない。

アキナは必死にしがみついている。

「今コチョコチョしたら、あたしら死ぬかな?(笑)」

「やってみれば?(笑)」

「やだー♪恐いもん♪」

「なんだそりゃ(笑)」

「ってか…ねぇ、股が痛いんだけど(笑)」

⏰:09/11/11 02:34 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#606 [ゆうと]
キキーッ

思わず急ブレーキをかけてしまった。

「…今何て言った?(笑)」

「え?痛いのよ。股がさ…ほら、ここ」

「指差さなくても分かるから(笑)」

「だってガタガタ揺れるから痛いんだもん。タオルかなんか敷いとけばよかったなぁ…」

⏰:09/11/11 02:38 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#607 [ゆうと]
俺は中に着ていたタンクトップを脱いだ。

「ちょっと降りて」

ちょうどいいサイズにたたんで置いた。

「いいの?これ…」

「NIKEだぞNIKE!ありがたく座れよ!」

「…やったぁ♪ありがとう♪これで股が守られる♪」

「声デカいって(笑)」

⏰:09/11/11 02:41 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#608 [ゆうと]
お姫様フェイスのアキナは、気取ることを知らない。
周りからどんなに、

「可愛いー♪」
とか
「美人♪」
とか言われても、素のままで人と接している。

そこがモテる要素なのかなぁ?って思う。


K市に入った。
相変わらずにぎやかだ。

⏰:09/11/11 02:47 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#609 [ゆー]
読み始めたらめちゃくちゃはまって一日で全部読みました続きがめちゃくちゃ気になります

頑張って下さい

⏰:09/11/11 03:45 📱:SH03A 🆔:6Ujo/EA6


#610 [ゆうと]
>>609
ゆーさん

マジすか?
ありがとうございます(^^)v
所々に誤字脱字があるんですけど、スルーしてもらえるとありがたいっす(´_ゝ`)

また更新していくんで、読んでもらえたら嬉しいっす

⏰:09/11/11 14:29 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#611 [ゆうと]
(続き書きます♪)

カラオケ店に入った。
意外に人は少ない…
部屋はすぐに開いて、歌う準備をした。

しかも、この部屋は前に彩乃達と来た部屋じゃないか…
胸が熱くなる。
あんな女…とか思ってるくせに、やっぱり思い出が強すぎる…


「ユウト!歌って元気出さなきゃ♪ね?」

⏰:09/11/11 14:45 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#612 [ゆうと]
隣に座ったアキナがマイクを差し出す。

「…ありがとう」
俺は笑ってマイクを受け取った。

「じゃあ、一番目に小林佑翔が歌いまぁす!ちょっとミクさん!聞いてますかぁ?(笑)」

アキナが場を盛り上げてくれる。

「聞いてるよ。OLなんてやってらんないよねぇ?」
酔ってますね…

⏰:09/11/11 15:00 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#613 [ゆうと]
『純恋歌』 湘南乃風

(この時は純恋歌流行ってました)

いつもは上手く歌おうとする俺だけど、今日はメロディーを忘れない程度に叫んで歌った。

叫んで辛いことは忘れようという魂胆だ。
ユウキもミクさんもアキナも盛り上げてくれた。

「OLなんてうんこようんこ〜♪」
ミクさんやっぱり酔ってますね…

⏰:09/11/11 18:53 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#614 [ゆうと]
俺が歌い終わると、ミクさんがマイクを持った。

「なぁ、ユウト」

「何?」

「ミクもさ、就活…ダメだったんだよ。何社か受けたけど、全部不採用でね」

「…そーなのか?」

「うん。だからミクもいろいろ辛いみたいでさ。普段はそんな一面見せないけどね」

⏰:09/11/11 18:59 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#615 [ゆうと]
全く気付かなかった…
ミクさんは、俺を元気付けようといろいろしてくれてたのに…
今日のこのカラオケも、俺のためだったのに…


ミクさんは、全然辛そうな顔を見せない…
それに比べて、俺はどうだ…?
恋愛でつまずいたくらいで、平気でこんな弱々しい姿見せて…

目の前のミクさんは、そんな辛さを感じさせない。
俺は自分が情けなくなった…

⏰:09/11/11 19:06 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#616 [ゆうと]
一刻も早く彩乃のことを忘れようとは思わない。
けど、彩乃のことでクヨクヨするのは止めよう!そう心に決めた。
辛いことがあったら、笑ってみよう…




そう考えると、不思議と心が軽くなった。
だから、今は笑ってみよう!

⏰:09/11/11 22:19 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#617 [ゆうと]
今、目の前で歌っているミクさんの『倖田來未』を盛り上げることに専念した。

ユウキも俺も、ミクさんもアキナも、バカみたいに盛り上がった。


あいつの笑顔がすべてじゃない…
今こうやって、分かち合った笑顔が溢れてるんだから…

あ…
俺今めちゃくちゃ臭いセリフ言ってる…

⏰:09/11/11 22:25 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#618 [ゆうと]
アキナが歌う…

大塚愛がくそ上手い!

『甘えんぼ』『大好きだよ』『金魚花火』定番の『さくらんぼ』

鳥肌が立つくらい上手かった!
ユウキが「西川可愛い〜♪」
なんて言うと、ミクさんは「お前帰れ!」とか言って嫉妬して喧嘩して…

10分後には2人でデュエットしてたけど…

⏰:09/11/11 23:57 📱:F902iS 🆔:eMCq86Qo


#619 [ゆうと]
しばらくすると、音楽がかかってミクさんにマイクを渡された。

『大事MANブラザーズ』

…誰?

「ユウト、一緒歌うよ!」
「え?俺知らないっすよ(笑)」

「聞いとけば分かる!ほら、始まるよ♪」

♪♪♪♪♪♪♪♪

⏰:09/11/12 00:00 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#620 [ゆうと]
「負けないこと投げ出さないこと逃げ出さないこと信じ抜くこと♪ダメになりそうな時、それが一番大事」


分かった!

「ね?分かったでしょ?」
「分っかりました♪」

これは、今の俺とミクさんの応援歌だ!
ちょっと前に流行った歌だけど、これは知ってる。
高校の試合の時、よそのチームが応援歌として歌ってたから!!

⏰:09/11/12 00:04 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#621 [ゆうと]
歌詞を胸に刻むように、マイクを回して全員で歌った。

こんな単純なことだけど、俺は吹っ切れた。
もう笑える!
過去は振り返らない!
あいつに何を言われたって、せせら笑ってやる!

ミクさんも笑ってる。
笑うってホントに大事なことなんだな…
気持ちが全然違う。

少し強くなれたかな?

⏰:09/11/12 00:10 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#622 [ゆうと]
どんちゃん騒ぎで、気が付けば明け方だった…

「今日学校じゃん…」

うつろな目をしたユウキがボソッと呟いた。

「一気に現実に戻ったわ…だりぃ…」

うつろな目をしたアキナが呟いた。

とりあえず寮に帰らないと…
行きと同様に、アキナを後ろに乗せてチャリをこいだ。
捻挫した足は地味に良くなってた♪

⏰:09/11/12 00:15 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#623 [ゆうと]
大学の講義が始まった。

俺…
なんか肝心なこと忘れてる気がする…
なんだろう…?

でも眠くて、講義内容も頭ん中に入ってこない…眠っ…
隣を見ると、アキヒロもうつらうつらしてる。
しかも白目むいてやがる!
笑いと眠さをこらえるなんて最悪だ…
アキヒロ…
頼むから、鼻に刺さってるボールペンなんとかしてくれ…

⏰:09/11/12 00:26 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#624 [ゆうと]
講義が終わる。
ノートを見るけど、何書いてるのか読めない…

後でアキナにでも見せてもらおう。

アキヒロと学食に向かった。
アキナとチヒロが向かい合って座ってる。


アキヒロの様子がおかしい…
アキナとチヒロを見るなり、ニヤニヤしだした…

⏰:09/11/12 00:31 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#625 [ゆうと]
そっか。
こいつアキナのことが好きだったんだな…




「あ、アッキー♪」

アッキー?
え?え?誰に言ってんの?

「よ♪チーズ♪」

チーズ?
え?何これ(笑)

キョドってる俺はアキナに呼ばれた。

⏰:09/11/12 00:35 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#626 [ゆうと]
「あんたキョドりすぎ(笑)」

「だって…何今のアッキーとチーズって…(笑)」

「聞いてないの?土井とチー(チヒロ)最近付き合い始めたんだよ(笑)」

「そんなん聞いてねーよ(笑)え?マジで?なんかウケる(笑)」

「土井とかあたしに告ってきた次の日にチーと付き合いだしたからね(笑)」

⏰:09/11/12 00:39 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#627 [ゆうと]
「お前告られたの?(笑)」

「うん。けどフッちゃった(笑)土井は友達以上には見れなくてさ」

「そうなんだ。なんかウケるな(笑)アキヒロがね〜…へぇ〜…」

「あ、そうだ!ねぇ、今さっきの講義のノート見せて♪」

「え?眠すぎて何書いてるか分かんねーよ(笑)俺アキナに見せてもらおうと思ったんだけど」

⏰:09/11/12 00:44 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#628 [ゆうと]
「残念!あたしさっきの講義はずっと寝てました♪」

「うそ?!でも顔伏せてなかったじゃん」

「肘ついてペン持ったまま寝てた(笑)」

「マジ?珍しいことがあるんだな(笑)」

「そう?オールはさすがにきつかったわ。でも楽しかった♪」

「またみんなで行こうな」

⏰:09/11/12 00:49 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#629 [ゆうと]
「うん♪あ、ねぇ!ユウトさ、どうだった?テストの結果」

「テスト?」

「前期のテストよ♪1号館の渡り廊下の掲示板見てないの?」

「…見てない。もう結果出てんの?」

「だいぶ前にね(笑)ちなみに、あたしは赤点0♪」

そうだ!
思い出した!
肝心なこと…テストだ!

⏰:09/11/12 00:57 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#630 [ゆうと]
「アキナ!俺、掲示板見てくる!」

「今から?昼どうすんの?」

「後で食う!」

…なんて肝心なことを忘れてたんだ…
あんだけ気にかけてたのに…


1号館は事務室の前だ!掲示板とか入学式以来見てねぇ…

ダッシュで走った!
…見えてきた!

⏰:09/11/12 01:03 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#631 [ゆうと]
『3ーA 環境』
『2ーC 情報』
『1ーB 国際』

いろいろ貼られてる…
多すぎて見つかんねー…

俺は『1ーA 経済』

…あった!

一番に目がいったのは数学…
字が小さすぎて目ぇチカチカする…



あった!俺の番号…
合格…だ!

⏰:09/11/12 01:09 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#632 [ゆうと]
マジ?
数学合格?
今まで算数・数学60点以下の俺が…
60点以上取って合格だ!
俺は忌々しいxとyに勝ったんだ!
公式バンザイ!


信じられない
生きててよかった!
辛いことばかりじゃなかった!

他の教科全部見たけど、赤点0だ!

⏰:09/11/12 01:16 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#633 [ゆうと]
めちゃくちゃ嬉しい♪
サイコーだ♪
合格…なんていい響きなんだ!




…でも!
数学を教えてくれたのは先生じゃない…
彩乃だ…
寝ないでずっと付き合ってくれてた…
一瞬心がズキンと痛んだ…

「…お礼だけでも言っとかないとな」

⏰:09/11/12 01:26 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#634 [ゆうと]
練習終了後…

俺は彩乃の部屋に行った。

ピンポーン…






しーん…

え?いないの?


「ユウト君、今日から彩乃さんいないよ」

⏰:09/11/12 01:30 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#635 [ゆうと]
後ろを見ると、チヒロが立ってた。

「え?今日からいないって…どういうこと?」

一瞬ドキッとした。

「就活で地元に帰ってるんだって…たぶん2週間くらいは帰ってこないはず」

「地元って…A県まで帰ったってこと?」

「らしいよ。今日の練習前に先輩達がそうやって言ってた」

⏰:09/11/12 01:33 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#636 [ゆうと]
知らなかった…

俺は部屋に戻った。
2週間か…長いな。
今すぐにでも伝えたい…

電話しよっかな?
でもあいつ、俺の番号とか消してるだろうな…



とにかくお礼を言いたい…
ちょっと電話してみよっかな?
よし…

⏰:09/11/12 01:39 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#637 [ゆうと]
プルルルルル…
プルルルルル…
プルルルルル…
プルルルルル…

出ない…?
ガチャッ

「…もしもしぃ?」

「もしもし?俺だけど」

「ああ、あんたか…どうしたの?」

あんた…か。
この前から思ってたけど、もう名前で呼んでくれないんだな…

⏰:09/11/12 01:42 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#638 [ゆうと]
「いや、大した用はないんだけどさ」

「何?」

「数学のテスト合格したよ!」

…ザワザワザワザワ

電話の向こうはざわついてる。

「…聞こえない。何?」

「だからテスト!数学合格したよ」

「何?聞こえな…ん?電話!元カレから(笑)」

⏰:09/11/12 01:45 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#639 [ゆうと]
向こうで誰かと話をしてるようだ。

「もしもし?彩乃…」
「…………」

聞こえてないのか?

「もしもし?お〜い」


「…ああ、もしもし?」
彩乃の声じゃない…
知らない男の声だ…

「え?誰ですか?」
「なんでお前に名乗らなきゃなんねーんだよ、オレが!」

⏰:09/11/12 01:48 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#640 [ゆうと]
は?
意味分かんねー…

「いや…じゃなくて、彩乃は?」

「アヤに未練があって電話してきたんか?」

「じゃなくて、お礼言いたくて…」

「…ハハ(笑)未練ありありのようだな(笑)そういう言い訳してアヤに近づくつもりか?」


ミクさんが部屋に入ってきた。
この状況なのに…ヤバい…

⏰:09/11/12 01:53 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#641 [ゆうと]
「…ユウト?電話誰…?どうしたの?」

ミクさんは俺の表情から何かを察したように聞いてきた。

「アヤに電話かけるんだけど、通話中みたいで…もしかして、その電話アヤ?」

俺は小さくうなずいた。向こうからは、知らない男が口うるさく怒鳴っている。
ミクさんが俺のケータイを取り上げた。

⏰:09/11/12 01:56 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#642 [ゆうと]
「もしもし?あたし、アヤの友達だけど…」

「さっきのガキは?俺が怖くて逃げたのか?(笑)」

「勘違いも程々にしときな。アヤに用事あるから、変わってよ」

「あのガキとお前つるんでんだろ?アヤは変わりたくないってさ♪」

「いいから変われやジジイ」

「んだとコラ!女だから優しくしときゃ、てめ…」

⏰:09/11/12 02:01 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#643 [ゆうと]
「誰が優しくしろって頼んだ?ビビってんのそっちじゃん(笑)いいからアヤ出せやコラ」


「出せねーって言ってんだろ、このクソ女!」

「だから何ビビってんのってば(笑)何あんた、誘拐犯かなんか?アヤ取られるのが怖いんでしょ?ごめんだけど、こっちはその気全然ないんで(笑)ただのヤボ用ですよ♪」

「調子に乗りやがって…」

⏰:09/11/12 02:06 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#644 [ゆうと]
「言う言葉がなくてそれ?(笑)あたし、おれおれ詐欺取り締まるみたいな電話したくないんだけど…(笑)」

「何がおれおれ詐欺だ!バカにしてんじゃねーぞ、死にてーのか?今から殺しに行こうか?(笑)」

「ガキ丸出し発言止めたら?(笑)脅迫されたってことで警察にでも行こうか?この電話録音中だからさ♪」

ミクさんはペロッと舌を出して笑っている。

⏰:09/11/12 02:12 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#645 [ゆうと]
しばらく沈黙が続く…

ミクさんの表情が変わった…
ミクさんは俺を呼んで、受話器に耳を近づけるように指示した。



「…もしもし?」

「…ねぇ、あんた何してんの?誰?今の男…」

「…あたしの彼氏になりたいって言ってるヤツ」

「付き合ってんの?」

⏰:09/11/12 02:17 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#646 [ゆうと]
「…付き合ってない」

「ってか、何考えてんのあんた…自分が何したか分かってんの?」

「ちょっとしたイタズラ…(笑)」

「付き合ってもない男出して、ユウトを傷つけようとでもしたワケ?」

「いや、そんなんじゃないよ(笑)」

「じゃあ何?説明しなさいよ」

⏰:09/11/12 02:21 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#647 [ゆうと]
「地元の仲良しグループと飲んでんのよ、今♪」

「で?酔った勢いとか言い訳するんじゃないでしょうね…」

「酔ってるけど、そんなんじゃないよ(笑)」

「とにかく外出てよ。ザワザワしてて聞きづらいから」

「わかった」

⏰:09/11/12 02:25 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#648 [ゆうと]
向こうのざわつきは聞こえなくなった。

「ってか、要件だけ話してよ。あたしも暇じゃないし」

「その前に答えなよ。なんであんなことしたの?」

「元カレから電話って言ったら、そいつキレちゃってさ(笑)お酒も入ってるし」

「そいつ何歳?随分常識のない人みたいだけど…33歳?」

⏰:09/11/12 02:32 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#649 [ゆうと]
「友達の彼氏の友達なんだって♪友達があたしを駅まで迎えにきた時、そいつも一緒にいたんだけど、あたしに一目惚れしたんだって(笑)」

「あっそ。そいつとあんたが付き合うのか知らないけど、これだけは伝えときな。いい歳こいたオッサンがそんな言葉遣いじゃ、社会じゃ通用しませんよって…」

「余計なお世話!とか言ってキレられそう(笑)…で、あたしに用事って何?」

⏰:09/11/12 02:38 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#650 [ゆうと]
「就活で地元に帰るっていう報告がなかったって、監督がキレてたよ。あんたキャプテンなんだから、その辺しっかりしないと後輩に示しがつかないじゃん」

「引退してるのに?うざっ(笑)」

「引退してても、そういうやり取りは必要でしょ」

「すいませんって伝えてて(笑)んで、後は?」

ミクさんは俺にケータイを渡した。

⏰:09/11/12 02:41 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#651 [ゆうと]
「もしもし?俺だけど…」

「ってか、あんたまだあたしの番号消してなかったんだ(笑)そりゃ、あの人も怒るわけだよね(笑)」

「数学のテスト合格したよ。ありがとう。それ伝えたかっただけだから…」
「おめでとう。よかったね」

棒読みの会話…

ミクさんは、またケータイを渡せと手を出した。

⏰:09/11/12 02:46 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#652 [ゆうと]
「アヤ…」

「あ、ミク〜?あたし2週間くらいしたら帰るからさぁ♪監督に…」

「…友達止めようね。今のあんたは人としてありえないことしてるって気付いた方がいいみたいだよ。ユウトと別れた原因も、なんとなく分かったから…残念だけど、今日限りで友達は卒業しようね…就活頑張ってね。バイバイ」


電話を切った…
無言で俺にケータイを渡す…

⏰:09/11/12 02:52 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#653 [ゆうと]
ミクさんは困った顔で俺を見た。

「ごめんね…全部あたしの責任だ…」

「何言ってんすか?俺、今もめちゃくちゃ助けられて…俺めっちゃカッコ悪いっすね(笑)」

ミクさんは首を横に振った。

「…ミクさん?どうしたんすか?」

ミクさんは表情が強張っていた…

⏰:09/11/12 03:15 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#654 [ゆうと]
「あたしさ…前、アヤがまだマコちゃんと付き合ってる時にさ…ユウトにいろいろ言ったじゃん…なんか偉そうにさ」


「……………」

「『アヤは本気であんたのことが好きなんだよ!』とかさ…すごい無責任なこと言ってたんだね…ユウトのこと傷つけてばっかりだ」


笑ってるけど、困った表情のままミクさんは話した。

⏰:09/11/12 03:23 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#655 [ゆうと]
「そんなことないっすよ。彩乃と付き合うって、最終的に俺が決めたことなんだし…それに…」


言葉が詰まった。
4年間も一緒にやってきた彩乃とミクさんの仲を、本当に壊しかねないと思ったから…

「…言いたいこと、分かるよ。アヤの本性は…的なことでしょ?」

「…………」

なんて言っていいのか分からない…

⏰:09/11/12 17:10 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#656 [ゆうと]
「う〜ん…あたしもね、前々からちょっとは気付いてたよ。なんか、アヤめちゃくちゃ楽しそうにしてるな〜って思いきや、しばらくしたらきつい表情になってたり…早い話、喜怒哀楽が激しいんじゃない?ああ見えて寂しがり屋みたいだし」


「寂しがり屋なのかなぁ…」

「寂しがり屋+表現が下手っていうか…もういいや、めんどくさい(笑)ユウトも未練があるワケじゃないんでしょ?」

⏰:09/11/12 17:18 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#657 [ゆうと]
「…もうないっすね。今の電話でもよく分かりました。もう、名前すら呼んでくれないから…名前も忘れられるくらいの存在だったってことで(笑)」

「あたしもさっきは、アヤに電話であんなこと言ったけど、友情と恋愛は別物だからさ。アヤを信じて待ってみる。それでアヤが何も言ってこないのなら、あたしらの仲は所詮そこまでだったんだなぁって割り切れるしね(笑)」

⏰:09/11/12 17:22 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#658 [ゆうと]
数日後…
彩乃からメールがきた。もちろん絵文字など一切なしで!

「この前はごめんね。あんたには迷惑ばっかかけちゃったね。許してもらえたらいいなぁ…なんてね(笑)就活はあと2社受ける予定!そんだけ…ホントにごめん。あと、あの男とはあの電話以来切ったから…」

返信はしたくなかった…けど、彩乃の精一杯の気持ちなんだろうと思って、返信した。

⏰:09/11/12 17:34 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#659 [ゆうと]
「就活頑張れよ!俺もいろいろ頑張るから」

それ以外、何も浮かんでこなかった。


その後のミクさんの話では、あの後彩乃から電話がきたらしい…

ちゃんと和解したから!って言われて、ホッとした。

⏰:09/11/12 17:39 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#660 [ゆうと]
─11月─

何事もなく過ぎていった。
肌寒くなる季節だから、ユウキと冬物の服買いに行ったり、仲良しメンバーでカラオケ行ったり、大学の講義が難しくなったり、バスケの試合があったり、変わり映えしない日常が続いた。

拍子抜けするくらい平凡だけど、今はこの生活が楽しいのかもしれない…

⏰:09/11/12 17:49 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#661 [ゆうと]
─12月─

クリスマスの季節♪

夏の頃から、ものすごく楽しみにしてた季節だ。あれもしたい!これもしたい!っていう計画がたくさんあった。


だから、ウハウハな自分を多少は許してやろうと思ってた。

だけど…
12月に入ってすぐ、自分の気持ちに変化が現れ始めた。

⏰:09/11/12 17:54 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#662 [ゆうと]
モヤモヤする…


前みたいな恋愛に関してのモヤモヤとかじゃない。
友達関係で、もめたワケじゃない。
大学の勉強について行けないワケじゃない。
バスケの調子が悪いワケでもない。今の成績は全勝中だ。


じゃあ、一体なんなんだ?って考えた時に浮かび上がってきたのが、
『このままじゃいけない』っていう気持ち…

⏰:09/11/12 18:00 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#663 [ゆうと]
最初はそんな気持ち、押し殺して生活してた。

みんなとバカやって盛り上がるのとか最高に楽しいし、大学行って→部活行って→帰って→誰かと雑談して→寝る…の平凡な生活に幸せを感じてた。

これ以上の欲なんてない。
こんな生活ができるなら贅沢もいらない!

⏰:09/11/12 19:13 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#664 [ゆうと]
だけど…
やっぱりモヤモヤする。

…と同時に、自分に対する苛立ちが出てきた。

ガキで、弱くて、情けない自分は一体何をしてるんだ?

ってか、俺今何考えてんだ?


ユウキの部屋に行くことにした。

⏰:09/11/12 19:20 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#665 [ゆうと]
「よぉユウト。座れよ♪」

ユウキはコーラを振る舞ってくれた。

「ってか、クリスマスのことなんだけど、どうする?西川とかチヒロ達も呼んでワイワイやりたいよな♪」

「いや…そのことなんだけど…」

「どした〜?(笑)」

「俺さ、クリスマス前に大学…辞めるかも」

⏰:09/11/12 19:25 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#666 [ゆうと]
「なんやて?(笑)」
なんで関西弁なんだ…?


「いろいろ考えたんだけど、俺このままじゃダメになる気がする…」

「上田さんのことか?もう解決したんだろ?」

「彩乃のこともだけど…それ以前に、俺自身が弱すぎて…」

「何言ってんだよ(笑)考え過ぎだって(笑)」

⏰:09/11/12 19:28 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#667 [ゆうと]
「いや、マジでさ…甘ったれた部分見つけることができたし、違う道に進もうと思って…このままここにいたら、甘ったれたままの俺でしかいれないから…」


「そうでもないじゃん(笑)俺が言うのもなんだけど、成長したと思うぞ」

「いや、それじゃ俺が納得いかないんだ」

⏰:09/11/12 19:39 📱:F902iS 🆔:px5/szTQ


#668 [ゆうと]
「いつになく真面目だな小林君(笑)なんかあったのか?」

「早い話、自分に愛想が尽きた(笑)K大は学校もバスケも、もちろん寮生活も楽しいよ。けど、自分の弱い部分がどんどん出てきて、情けない自分に腹が立つようになってさ…」

「へぇ〜。ちゃんと考えてんだ!で、大学辞めたとして、どうすんの?これから」

「まだ分からないけど、社会に出て自分を磨きたいって思う」

⏰:09/11/13 00:15 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#669 [ゆうと]
「つまり、就職するってこと?」

「うん」

「…ん〜?俺からは何も言えないなぁ(笑)ユウトと一緒のチームでまだまだバスケやりたいって思うけど、お前の考えを尊重したいからさ」

「そっか…」

「ま、でももうちょっと考えてみ!これからを左右する大事なことだからな。一生モンだから、慎重に決めな」

⏰:09/11/13 00:22 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#670 [ゆうと]
「分かってる。とりあえずユウキには話しとかないと!って思ってさ」

「あら♪俺のこと好きなの?(笑)」

「アホか(笑)」



ユウキはいつもヘラヘラしてるけど、親身になって聞いてくれる。
あとは俺がしっかり考えをまとめるだけだ。

⏰:09/11/13 00:25 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#671 [(∀)]
>>1-200
>>201-400
>>401-600
>>601-800
>>801-1000

⏰:09/11/13 00:29 📱:SH03A 🆔:arGzIk/U


#672 [ゆうと]
部屋に戻って、親に電話をかけた。

最初…親は、ビックリしたような、キョドってるような感じで、説教タイムに入った。

…なんで辞めるの?
…自分に負けるな!
…決めた道を簡単にあきらめるな!
…辞めるなんて許さない!


もちろん、簡単に認めてくれるはずがない。
金の問題じゃなくて、『俺自身』の心配をしていた。

⏰:09/11/13 00:30 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#673 [ゆうと]
心配と言っても、

…ユウトはそれで後悔しないか?
…もしも心残りがあるなら死ぬ気でやってみろ!

という、後のことの心配だった。

大学を辞めることは簡単だ。
けど、その後のことを考えると…

親は、なかなか首を縦に振ってくれなかった…

⏰:09/11/13 00:36 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#674 [ゆうと]
大学を辞めたい理由が『自分磨き』…

誰が聞いたって、納得がいかないだろうよ…
一種の逃げにも聞こえるんだから…


しばらくは様子を見てみることにした。

…やっぱりこのままじゃダメだ!

その考えは揺れることなく、真っ直ぐな俺自身の答えなんだってことに気付いた。

⏰:09/11/13 00:42 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#675 [ゆうと]
親からの返事はまだもらってない…

姉ちゃんみたいに、俺のことを考えてくれてるミクさんに話をすることを決めた。



「大学辞めるの?」

「そう考えてます」

「なんで?」

「自分の弱さを克服したいから」

⏰:09/11/13 00:47 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#676 [ゆうと]
「それは大学にいるうちでも、できることじゃない?」

「それも考えました。でも、ここにいると自分がダメになる気がするんです」

「ダメになるってどういうこと?」

「K大みたいな、いろんな面で恵まれた環境に、俺は甘えてしまってるから…生活にも人間にも…」

⏰:09/11/13 00:52 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#677 [ゆうと]
「ありがたい!って思ってさ、それを自分の力にすることはできない?」

「力っていうか…もちろん、『頑張ろう』って思いました。でも、『頑張ろう』って思う反面、ガキみたいに甘えてる自分が出てくるんです…うまく説明できないけど…」

「アヤとのことが関係して、K大辞めたいって思うなら辞める資格もないし、ここにいる資格もないよ」

⏰:09/11/13 00:58 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#678 [ゆうと]
「分かってます。あいつはなんの関係もない。ただ、このままの自分に自信が持てないだけです」

「親には話したの?」

「話しました。でも、まだOKもらってません…」

「ユウキ達には?」

「ユウキだけには話してます」

「そっか…でも、辞めるにしても、それなりの覚悟は必要だよ?」

⏰:09/11/13 01:04 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#679 [ゆうと]
「分かってます」

「これから先、何が起こるか分かんないけど、辛いことはいっぱいあるんだよ?社会って、今以上に厳しい世界だよ?その中で、ちゃんと生きていける?」

「そんな世界で通用する男になるために、今のこの生活に終止符を打ちたいんです。泣いて許されるワケじゃないっていうのは分かってます!だからこそ…」

⏰:09/11/13 01:09 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#680 [ゆうと]
「…あははははは♪」

ミクさんは笑った。

「??」

「そっかぁ…そうなんだ♪」

「え?なんすか…?(笑)」

「それで辞めるなら、あたしは文句はないよ!」

「え?本気で言ってますか?」

⏰:09/11/13 01:13 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#681 [ゆうと]
「本気だよ♪あんたがちゃんと考えて決めたことなら、なんも言わないよ!あたしはユウトを信じてるからさ」


「…ミクさん」


「でもね、これだけは言っとくけど…社会は本当に厳しいよ?あんたが思ってる以上に過酷だよ?」

ミクさんの言葉は重みがある…

⏰:09/11/13 01:16 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#682 [ゆうと]
「やってみないと分かんないっす…ってか、俺が心配してること……言っていいすか?」

「あれ?早速心配?(笑)」

「…7人…」

「7人?」

「バスケ部の…アキヒロ、コウイチ、ケンタロウ、シュン、ヒロユキ、リョータ…ユウキ…」

「辞めるなら、ちゃんと話しないとね。みんな応援してくれると思うよ」

⏰:09/11/13 01:24 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#683 [ゆうと]
「そうかな…」

「人数少なくなるけどさ。ちゃんとみんなが納得いく答えを話しなよ。とりあえず、お父さん・お母さんに話しな♪」

「はい」



俺は部屋に戻って、もう一度考えた。
辞めて後悔はしないか…?
…しない!

ケータイを握りしめ、電話をかけた。

⏰:09/11/13 01:29 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#684 [ゆうと]
約1時間後…
電話を切った。


「後悔しないなら辞めてもいい」

答えが出た。

両親に散々迷惑をかけてしまった…
こんな俺のためにありがとう…
俺は頑張るから…


そして、俺はそのことをユウキに伝えた。

⏰:09/11/13 01:32 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#685 [ゆうと]
正式に退学届を提出した。

その前に、男バス全員に話をした。
みんなビックリした表情を見せたけど、最後は笑って俺を送り出してくれることになった。


もう泣かない!

そう決めた俺は、みんなの温かい言葉に涙が出そうになったけど、グッとこらえて笑った。

⏰:09/11/13 01:36 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#686 [ゆうと]
監督も温かく送り出してくれた。

「お前が抜けちまったら、来年の選手に期待するしかねーな(笑)」

最後に、お前はうちのエースとして頑張ってくれた!と、ボソッと言われた。

初めての監督からの褒め言葉が嬉しくてたまらなかった。



ついに、その日がきた…

⏰:09/11/13 01:39 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#687 [ゆうと]
両親が、大きめのレンタカーに乗って迎えにきた。
引っ越しで荷物を全部持って帰るからだ。

男バス全員が手伝ってくれた。




…ものすごい勢いでチャリをこいで寮に向かってくるヤツが見えた…

「ユウト!」

⏰:09/11/13 01:42 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#688 [ゆうと]
アキナ…


「あんた…学校…辞めるの?」
息切れ切れだ…


「うん」

「本当に?」

「本当に(笑)」

「なんで教えてくれなかったんだよ!」

「ごめん…急に決まったから」

⏰:09/11/13 01:44 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#689 [ゆうと]
「そんなの…ひどいよ」

「ごめんな…」

「あたし、ユウトに何もしてあげれなかった…」

「また、いつか遊びにでも来るからさ♪」

「バカバカバカ!展開早すぎてワケ分かんないよ!」

アキナは泣いた…

⏰:09/11/13 01:47 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#690 [ゆうと]
引っ越しが終了した…

「皆さん、本当にお世話になりました。うちの佑翔が…」

親が挨拶を始めると、女バス全員が寮から出てきた…

寮まで会いにきてくれた学校の友達もいる。


母さんはその光景を見て、涙を流した。

俺なんかのために、こんなに人が集まってくれた…
1名を除いて…

⏰:09/11/13 01:52 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#691 [ゆうと]
母さんの挨拶が終わり、俺も最後の挨拶をした。

「じゃあ、そろそろ…」

親が先に車に乗る。

「みんな、ありがとうございました!また会いにきます!」

俺は笑って深々と頭を下げた。

コノヤロー!とか頑張れよ!とかまた会おうぜ!って言われてもみくちゃにされた…

⏰:09/11/13 01:56 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#692 [ゆうと]
頭があげられない…
みっともないとこ見せたくない…
もう泣かないって決めたのに…


「ユウト!こういう時は思いっきり泣いていいんだよ!」

ミクさんだ…
ミクさんも泣いていた…

すみませんミクさん…
俺、もう泣かないって決めたけど、今日だけは泣かせてください…

⏰:09/11/13 01:58 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#693 [ゆうと]
顔を上げると、目の前でアキヒロが号泣していた。

試合で勝った時に、嬉し泣きしようって約束したのがアキヒロだった…
ごめんなアキヒロ…


1人1人と握手をして、最後はユウキとハグした…
みんな泣いてくれた。
俺は車に乗り込んだ…

アキナが黒いマジックを持ってきた。

「手出して」

⏰:09/11/13 02:03 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#694 [ゆうと]
インクの先が涙で濡れながらも、アキナは俺の手に何かを書いた…



『絆』



「アキナ…」

「いつか分かる日がくるといいなぁ…」

そう言うと、アキナは笑った。

⏰:09/11/13 02:07 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#695 [ゆうと]
俺はよく分からなかった。

「絆…か。ありがとう」

「バカユウト!頑張れよ(笑)」


そう言うと、車は動き出した。
父さんはクラクションを鳴らし、寮を出た。
クラクションに反応したのは、隣の家のバカ犬だった…
ばいばいバカ犬…

⏰:09/11/13 02:11 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#696 [ゆうと]
みんな一斉に叫びだした…
「ユウトー!絶対また会おうなー!

「頑張れよー!」

「死ぬなよー!」

「元気でねー!」

「またここに来るんだよー!」

みっともなく号泣しながら、俺は窓からずっと手を振り続けた。
みんなは、車が見えなくなるまで手を振り続けてくれた。

⏰:09/11/13 02:15 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#697 [ゆうと]
「落ち着いたか?」

久しぶりの父さんは、運転しながら笑って話しかけてくれた。

「あんなに大勢お見送りにきてくれるなんてね」

久しぶりの母さんは、涙を拭いながら笑って話しかけてくれた。


「あー…」

俺は上を向いて、タオルを顔にあてた。

⏰:09/11/13 02:17 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#698 [ゆうと]
K大前の信号に引っかかって止まった。

最後のK大を目に焼き付けようと、ジッと眺めた…




チリンチリン…!

チャリの音だ。


目を疑った…

彩乃だ…

⏰:09/11/13 02:21 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#699 [ゆうと]
さっきのあの場にいなかった1名…彩乃…

しばらく見つめ合った…

「今講義終わったよー!」
「彩乃…」

「ユウト!最後は笑ってお別れしようねー!今までありがとー!」

少し離れた場所から彩乃は叫ぶ…

「…ありがとう彩乃ー!お前も頑張れよー!ありがとー!」

⏰:09/11/13 02:25 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#700 [ゆうと]
彩乃は泣いていた…

俺と最悪な結末を迎えた彩乃…
もう二度と名前を呼んでくれないって思ってたけど、最後に呼んでくれた…

このまま時間が止まれば…



青信号…
車は進み始めた…

「彩乃ありがとー!」

「ユウト頑張れよー!」

⏰:09/11/13 02:29 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


#701 [ゆうと]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:09/11/13 02:30 📱:F902iS 🆔:/NJm.dew


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