こいごころ
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#808 [向日葵]
せまい洗面所では自分は邪魔になると思い、茉里はリビングへ向かう。

頭に指先を触れて、口を変に歪ませる。
ニヤけるのを我慢しているのだ。

もう……、そんなことで、いちいち喜ばないでよ……。
私まで、音符が飛びそうだわ……。

深呼吸して、リビングに入ると、頬を赤らめた馨が、ぼんやりしながら朝食を並べていた。

まだ冬のはずなのに、お熱いことで。

茉里は内心手で顔をあおいだのだった。

⏰:11/06/25 16:42 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#809 [向日葵]
ーーーーーーーー…………

「解決お祝い。はい、チョコレート」

と、キャンディのようにくるんだチョコレートを、ミュシャは茉里の口へ放り込んだ。

「あひがほー」

甘いチョコレートの味に、茉里は満面の笑みになる。
ちなみに「ありがとー」と言ったらしい。

「ミューにはいっぱい迷惑かけたもんねー。お礼になにか奢るよ!なにがいい?」

「駅前のデパートの中に最近出来た『トロピカルカフェ』の『トロピカルスペシャルパフェ』」

⏰:11/06/25 16:42 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#810 [向日葵]
「え、あの!?これくらいのやつでしょ!?」

驚いた茉里は両手でその高さを表す。
手と手の幅は40センチくらいだ。

「高級マンゴーと桃を使ってるのにお値段1580円っていう、あのパフェ!?」

「テレビショッピングみたいになってるわよ。冗談よ。奢れなんて言わないわ。割り勘。あんなの一人で食べれるわけないじゃない」

でしょうね。

ディスプレイでしかみたことはないが、あんなもりもりとフルーツが盛られたパフェを、こんなにスレンダーなミュシャが入るわけない。
入っても体を壊しそうだ。

⏰:11/07/02 21:25 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#811 [向日葵]
「そういえば、もうすぐバレンタイン、アンド学年考査だけど、どう?その二大行事の進み具合は」

「あ…………」

「忘れてたのね、二大とも。笹部が泣くわよ」

「宗助はチョコレートもらわなくても気にしなさそうだなー……」

と言いながらも、やっぱり気にするかもと思う。

昨日だって、草食だと思ったら……ということがあった。
宗助のことをわかってない部分は、もしかしたらたくさんあるんじゃないかと思ったものだ。

⏰:11/07/02 21:26 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#812 [向日葵]
泣きはしなくても拗ねそう。
それかなにも言わなくて、最後の最後で渡したら、心底ホッとして「くれないかと思った」とか言いそう。

その顔みたいなと思うあたり、茉里はサディストだ。

でもその後、実はそういう顔が見たくてなんてことを話したら、宗助の肉食スイッチが入ってしまいそうで弱る。

宗助の肉食スイッチはよくわからないから。
そして茉里は宗助が肉食になるとひたすら弱い。

⏰:11/07/02 21:27 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#813 [向日葵]
一人であれやこれや考えていると、額に激痛。

「いったーい!ミューのデコピン痛いんだから手加減してよ!」

「だって百面相が気持ち悪かったんだもの」

にっこりと笑って茉里をいじめるのが楽しいという顔をするミュシャは、茉里よりもサディストだと思った。

「チョコレート、なんなら一緒に作る?」

⏰:11/07/02 21:27 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#814 [向日葵]
「……。え!?ミュー好きな人出来たの!?」

「お馬鹿。バレンタインは何も好きな人だけじゃないでしょ?アンタによ、ア・ン・タ」

「あ、友チョコね」

「むしろ茉里は笹部のを作ることしか考えてなかったわねー。親友のことはそっちのけかー」

よよよ、と泣きマネをするミュシャに慌てる茉里。

確かに最近、ミュシャに迷惑かけっぱなしなわりにはなにもしなかったから、罪悪感でいっぱいになった。

「ごめんごめんごめん!!ミューのももちろん作るつもりだったよ!ただ毎年のことだったから話題にださなかっただけで!」

「冗談よ」

⏰:11/07/02 21:27 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#815 [向日葵]
目を覆っていた手をぱっと開いて意地悪く笑う。
茉里はぷくりと頬を膨らました。

「どこのバカップルだ」

呆れたような声がきこえたので、二人して振り向くと、宗助が立っていた。

「おはよう宗助」

「バカップルって、アンタに言われたくないわよ、この色ボケ」

「色ボケって……」

宗助は鞄を置いて、2人の会話に入ることにした。

⏰:11/07/02 21:28 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#816 [向日葵]
「そういえば、久瀬、最近呼び出し多くないか?」

「バレンタインが近いからだよね。ミューはモテるから」

ミュシャは嫌そうな顔をしながらため息をつく。

先程茉里が言ったように、バレンタインが近いので、なんとか自分にくれないかと、ミュシャに告白する人があとをたたない。

一人が終わったらまた一人。
休み時間の度にそうなるので、ミュシャはここのところ休み時間になると知らない間に消えることが多くなった。

⏰:11/07/02 21:28 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


#817 [向日葵]
*アンカー*

>>2-100
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>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:11/07/03 00:34 📱:SH05A3 🆔:☆☆☆


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