<<来栖>>
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#337 [nanoka]

「えっ?えっ?俺、霊感なんて全くないですよ。一度も幽霊とか視たことないですし」

「それは後ろの方のおかげです。視えないようにしてくれているんです」

と、蒼井さんはまた俺の後ろに向かって微笑んだ。

⏰:09/10/30 04:30 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#338 [nanoka]

「僕といる時間が長くなってきたから抑えきれなくなってきているのかもしれません」

と、蒼井さんは言った。

「でもほんとに俺、霊感とかないですよ」

⏰:09/10/30 04:31 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#339 [nanoka]

「そんなわけないじゃないですか。後ろの方はこんなに徳の高い方なのに」

わからないことだらけだったけど蒼井さんの言葉には不思議と説得力がある。

中でも一番説得力があったのは

⏰:09/10/30 04:32 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#340 [nanoka]

「じゃあ何で今まで視えなかったんですか?」

って訊いた俺に蒼井さんが言った言葉だ。

「だって拓真くん怖がりじゃないですか」

⏰:09/10/30 04:33 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#341 [nanoka]

蒼井さんいわく、小さい頃は俺にも後ろの方や他の色々なものが視えていたらしい。

あまりにはっきりと視えすぎた為に人との区別のつかない俺を心配した後ろの方が俺の力を制御してくれたようだ。

⏰:09/10/30 04:34 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#342 [nanoka]

中学生か高校生くらいになったら力を戻す予定だったのだが俺がかなりのビビり野郎に成長してしまった為に今でも抑えてくれているのだと言う。

確かに俺、説明もなしにいきなり幽霊視えるようになったら泣くかもしれない。

⏰:09/10/30 04:36 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#343 [nanoka]

何だか突拍子もない話というかすぐには信じられなかった。

今まで色んな怪談話も聞いたし本当だって信じてるけどいざ自分のことってなると、はいそうですかとはいかない。

だって自分は霊感ゼロだって思って生きてきたし。

⏰:09/10/30 04:39 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#344 [nanoka]

だけど次の日には蒼井さんの言葉が正しかったと知ることになる。

もう信じるしかなくなったって感じ。

だっていきなり“視える”側の人間になっちゃったんだから。

⏰:09/10/30 04:42 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#345 [nanoka]

安価

>>1-63
>>65-99
>>102-167
>>169-209
>>211-296
>>299-334

⏰:09/10/30 04:44 📱:P906i 🆔:UjKXiWL2


#346 [nanoka]

それは唐突にやってきた。

外を歩いていたらポツポツと雨が降りだした時のように突然、でも当たり前のことのように。

最初の出逢いはバーからの帰り道だった。

⏰:09/10/31 12:23 📱:P906i 🆔:aBgdcliI


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