[ストリート×チルドレン]
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#310 [トイロ]
杉本は椅子から立ち上がると、ひざに座らせていたミケくんを幸に渡した。
「お-、いつもありがとな
じゃ-杉、また明日」
「杉、ばいば-い☆」
ミケくんが大きく手を振る。
(だから‥可愛すぎるって!!!)
:08/03/16 15:48
:SH903i
:☆☆☆
#311 [トイロ]
慌てて杉本をみると、
杉本は軽く手を振っている。
そして、ドアをくぐって
オレンジ色に染まっている廊下のなかを歩いていく。
杉本の背中をみつめていると、
何故か涙が出てきそうになった。
目線を外せばいいのに
できなかった。
:08/03/16 15:50
:SH903i
:☆☆☆
#312 [トイロ]
できなかった。
人目があるから
涙がこぼれないように
必死にこらえた。
.
:08/03/16 15:52
:SH903i
:☆☆☆
#313 [トイロ]
(素直になれなくて
不器用で
ごめんなさい)
あたしは心のなかで
杉本の背中にいっぱい、あやまった。
:08/03/16 19:51
:SH903i
:☆☆☆
#314 [トイロ]
ほんとはちゃんと口にして言わなくちゃいけないんだろうけど
今はこれで許してください。
いつか‥
いつかきっと
あたしの言葉で
.
:08/03/16 19:53
:SH903i
:☆☆☆
#315 [トイロ]
す、杉本に告るからっ!
(や、ややややっぱり無理かもっ;)
:08/03/16 19:55
:SH903i
:☆☆☆
#316 [トイロ]
++++++++++
#05.2話#
架奈×壱:{美少女の恋
-END-
++++++++++
:08/03/16 20:00
:SH903i
:☆☆☆
#317 [トイロ]
:08/03/16 20:18
:SH903i
:☆☆☆
#318 [トイロ]
:08/03/17 01:45
:SH903i
:☆☆☆
#319 [トイロ]
:08/03/17 01:48
:SH903i
:☆☆☆
#320 [トイロ]
:08/03/17 01:54
:SH903i
:☆☆☆
#321 [トイロ]
#07話#
あたしの気のせいでしょうか。
最近、あたしの親友が変だと感じるのは。
.
:08/03/17 23:01
:SH903i
:☆☆☆
#322 [トイロ]
「なあ、幸
今日バイトないんだろ
ゲーセン行かね?」
「わりぃ、用事あるんだわ」
「五十嵐〜
グラウンドでサッカーしようぜ」
「ごめん、俺パス」
「さちぃ
合コンの企画たててよぉ〜
カラオケとかでいいからさぁ」
「また今度な」
「ミケくん貸してくれぇ〜〜」
「貸出禁止」
:08/03/17 23:03
:SH903i
:☆☆☆
#323 [トイロ]
「ミケくん貸してくれぇ〜〜」
「貸出禁止」
ダチの誘いを全部断ってるなんて!!
(なかには当然なのもあるけど;)
:08/03/17 23:04
:SH903i
:☆☆☆
#324 [トイロ]
「ブスな顔してどうしたの」
話しかけてきたのは、男子に人気の架奈。
「架奈〜、、、ブスはないでしょ!ブスは!」
「だってほんとにブサイクな顔してたよ、アキコ」
「‥‥はっきり言うねぇ」
:08/03/18 19:15
:SH903i
:☆☆☆
#325 [トイロ]
ほんとにこの子は‥;
「いや、幸が最近変なんだよね
人付き合いいいのにさ」
「あー、たしかに幸っていつも誰かと必ずいるよね
彼女のアキコをほったらかして」
−ガタタッ
:08/03/18 19:17
:SH903i
:☆☆☆
#326 [トイロ]
あたしは思わず、いすから落ちそうになった。
「だーかーらーっ、あたしと幸は付き合ってないってば!!
何回言わせるの!」
「はいはい
そういえば、この前の日曜日とか‥」
**** 回想 ****
:08/03/18 19:19
:SH903i
:☆☆☆
#327 [トイロ]
「「来ない!?」」
「なんか急用がはいったらしくて
それで幸に
『チケットもったいないから杉にやる☆』
って言われて、強制的に俺が行くことになって‥
でも幸が、林さんと和歌山さんと待ち合わせしてたなんて知らなかったからさ
俺はただ幸に言われた通りに来ただけだし;」
:08/03/18 20:46
:SH903i
:☆☆☆
#328 [トイロ]
「うそっ!
もったいないどころか、今日のライブは特別なんだよ!
サインもらえるかもしれないのに」
「さあ?俺に言われても;」
*** 回想終了 ****
「−だったよね」
.
:08/03/18 20:49
:SH903i
:☆☆☆
#329 [トイロ]
「うん、あれはすんごい変!!
あの幸がMICHIのライブに来ないなんて‥
競争率高かったのにさあ」
手にあごをのせてつぶやいた。
すると、架奈がいきなりあたしを指した。
「これはきっと女よ!!」
.
:08/03/18 20:52
:SH903i
:☆☆☆
#330 [トイロ]
−‥チッ‥チッ‥チッ‥チン☆
「ふぁい?」
へんな声が出てしまった。
.
:08/03/18 20:55
:SH903i
:☆☆☆
#331 [トイロ]
「だってアキコ、幸の彼女じゃないんでしょ?
じゃあもう、わかりきってるんじゃん」
「ち、ちょっと待って
それはつまり‥幸に彼女ができたってこと?」
「そうよ」
あの幸に
.
:08/03/19 17:00
:SH903i
:☆☆☆
#332 [トイロ]
彼女ができた?‥
「ぷっ」
−あははははっ
気のままに机をバンバンたたく。
架奈の眉間にしわがよったのをみて、なんとか笑いを抑えた。
:08/03/19 17:02
:SH903i
:☆☆☆
#333 [トイロ]
「ごめんごめん
でも‥
あの幸に彼女?
あのニブチン君が?
あははっ
ありえないって!」
あたしが真っ向から否定するので、架奈はしゃくにさわったようだ。
「言ってれば?
男は友達より女をとるんだからね
女もだけど」
:08/03/21 20:35
:SH903i
:☆☆☆
#334 [トイロ]
「ははは‥‥‥」
++++++++++
幸の家は高層マンション。
そして、そこから少し離れた電柱の後ろにひとりの影。
.
:08/03/22 17:02
:SH903i
:☆☆☆
#335 [トイロ]
−ひょこ
電柱から顔を覗かせたのは、あの林 秋子。
「も〜架奈があんなこと言うから気になるじゃんかー、ん?」
秋子がマンションに入っていく人影をとらえた。
「あ、帰ってきた」
:08/03/22 17:04
:SH903i
:☆☆☆
#336 [トイロ]
幸がエレベーターで上がるのを見届けてから、秋子は電柱から離れた。
「さて、と」
辺りを見渡してから、スパッツをはきなおす。
「行きますか!」
秋子はフェンスをよじ登ると、円を描くようにベランダに跳び移った。
その身のこなしは、まるで猿そのもの(笑)。
:08/03/22 17:12
:SH903i
:☆☆☆
#337 [トイロ]
++++++++++
「ただいまー」
幸は無造作に靴をぬいで、家にあがる。
−ガチャ
「‥おかえり」
幸の部屋には銀髪の青年、紅がいた。
.
:08/03/23 22:49
:SH903i
:☆☆☆
#338 [トイロ]
「ったく、なに怒ってんだよ
しょーがねぇだろ
俺は学校があるんだから
はやく帰ってきたくても、できねぇんだよ」
そう言うと、
幸はかばんをほうり投げ、ベットに腰をおとした。
「別に怒ってないよ
ただ幸がまずい血しかくれないから不快なだけ
手首ばっかで、首からくれないし」
:08/03/23 22:52
:SH903i
:☆☆☆
#339 [トイロ]
「‥おまえねぇ〜
それが血を提供してもらってる人の態度かよ!?」
「わかってるよ
幸には仕事があるものね
でもまさか、あのキャットが幸とはね〜」
「‥ずっと気になってたんだけどさ
『キャット』ってなに?」
:08/03/23 22:55
:SH903i
:☆☆☆
#340 [トイロ]
「はあ?自分が裏でなんて呼ばれてるか知らないの?」
「んなの知るかよ
そもそも、裏で働いてる俺に名前があるなんてことも知らなかったし
だいたい‥なんで『猫』なわけ?」
「黒猫が通ったら気をつけろ」
「は?」
:08/03/26 23:58
:SH903i
:☆☆☆
#341 [トイロ]
「って言い伝えがあるでしょ
裏での幸、キャットは全体を黒でまとってるし
『キャットが現れたら必ず失敗する』
ていう噂だしね
それに‥どんなに探っても、キャットに関する情報は得られないんだよ
必ずどこかできれるんだ
‥一体どうやって妨げてるの?」
「バーカ
教えるかよ」
:08/03/27 00:01
:SH903i
:☆☆☆
#342 [トイロ]
(そんなの俺が聞きたいわ!;)
実際のところ、情報操作をしているのは香介なので、幸も全く知らないのだ。
そんな事実をとうてい紅が知るよしもなく、淡々と返す。
「ま、そうだよね
僕に教えたら大変なことになるしね」
「そうそぅ‥ってお前はなにベットに上がってきてんだよ!?;
近いっ離れろっ!;」
:08/03/27 00:08
:SH903i
:☆☆☆
#343 [トイロ]
「ひどいな〜
それが泣き虫な僕に対する態度?
昔みたいに優しくしてよ(笑)」
「なにパクってんだよ
つか、お前もう泣いてないだろ!
あーあ、ガキん頃の紅は可愛かったよな〜
なのに、こんなひねくれちゃって‥↓↓」
「ぷっ
この年齢で泣いてたらキモいでしょ」
:08/03/29 13:54
:SH903i
:☆☆☆
#344 [トイロ]
「‥‥‥」
幸が紅の顔をじっと見つめる。
紅は昔からこの鋭く深い瞳が苦手だった。
「‥‥なに」
「いや‥あまりにも変わったからさ
俺の知らないところで、いろいろあったのかな〜って」
:08/03/29 13:58
:SH903i
:☆☆☆
#345 [トイロ]
−幸の言葉は
いつも僕の心に
まっすぐ
すとんと落ちてくる
「ほんとに幸は‥‥」
「あ゙?」
.
:08/03/29 14:01
:SH903i
:☆☆☆
#346 [トイロ]
「‥‥‥
‥首から吸ってもいいよね?
今夜は仕事ないし♪」
「な、なんで紅がそんなこと知ってんだよ;」
「とある所からね♪」
「はぐらかすなっ
‥て何乗っかってんだ!!
重いっ;降りろっ」
:08/03/30 01:49
:SH903i
:☆☆☆
#347 [トイロ]
「痛くさせたくないのに、そんな暴れたら保証できないよ?」
「痛くするもなにも‥
俺は首からいいとは言ってねぇ!!
とにかく、ひざから降りろっ;」
「‥実力行使」
「は?‥‥んぐっ」
幸はまぬけに開いた口を塞がれた。
:08/03/31 11:29
:SH903i
:☆☆☆
#348 [トイロ]
紅の甘い唾液がながれこんでくる。
「ん!‥‥ぐっ‥」
(ま、‥まただ
頭がくらくらする
まるで‥麻薬みたいに
朦朧とする)
幸の意識がとぶ寸前で、紅は結んでた口を離した。
「ど?気持ちいいでしょ
なんか僕の唾液は、人間にとっては麻薬になるみたいで♪
ま、かくいう僕はなんともないんだけどねー
こうやって唾液を舐めさせることで、男女関係なく虜にしちゃうってわけ」
:08/03/31 11:33
:SH903i
:☆☆☆
#349 [トイロ]
紅は声をあげて笑った。
でもその声は、少し震えているように聞こえた。
まるで自嘲のように。
「‥く‥れ‥ない」
媚薬がまだ残っているのか、幸の両目は焦点があっていない。
幸の手に力がこもる。
.
:08/03/31 23:07
:SH903i
:☆☆☆
#350 [トイロ]
「‥笑う‥ってのは‥‥
嬉し‥い‥‥時にす‥る
‥もので‥無理に‥‥する
も‥のじゃ‥ないん‥だぞっ」
幸は意識を麻痺させる快楽との、葛藤のなか、途切れとぎれに言葉をこぼす。
「お‥れは‥‥んん゙っ!!?」
幸は再び自由を奪われた。
あの媚薬のような恐ろしく甘い唾液が幸の理性を脅かす。
:08/03/31 23:13
:SH903i
:☆☆☆
#351 [トイロ]
.
:08/04/02 23:17
:SH903i
:☆☆☆
#352 [トイロ]
(長いわ!!このシルバー男っ)買{カッ
「痛ッ!!!」
紅は反射的に幸を突きとばし、げんこつをくらった頭をさする。
「いたあぁ‥‥っ
何すんだよ幸!」
:08/04/02 23:19
:SH903i
:☆☆☆
#353 [トイロ]
「それはこっちの台詞だっ!!
俺がマジメに話してんのに、口を塞ぐとか前代未聞だろ!
つか、しゃべれねえだろーがっ!!!」
「‥まあ単なる嫌がらせ?」
−カチン
「くれなぃーーっ!!!」
幸が紅に飛びかかる。
「わあっ!!
ちょっタンマっ!;」
:08/04/02 23:22
:SH903i
:☆☆☆
#354 [トイロ]
−嘘だよ
『嫌がらせ』なんて‥
まっ赤な嘘だよ
聞きたくなかったんだ
聞きたかったけど
聞きたくなかった
だって
わかってたから
.
:08/04/02 23:25
:SH903i
:☆☆☆
#355 [トイロ]
だって
わかってたから
"あの続き"を
幸がなんて言おうとしていたのかぐらい
"あの続き"を聞いたら
僕がどうなるかってことぐらい
もうわかってたから
.
:08/04/02 23:27
:SH903i
:☆☆☆
#356 [トイロ]
もうわかってたから
幸、
もう僕は
いつも泣いていたあの頃の僕じゃないんだよ
もう僕は
いつも泣いていたあの頃の僕とは違うんだよ
.
:08/04/02 23:30
:SH903i
:☆☆☆
#357 [トイロ]
もう僕は、
今の僕は
泣かないんだ
泣いてはいけないんだ
.
:08/04/02 23:32
:SH903i
:☆☆☆
#358 [トイロ]
「はあ‥はあ‥‥けほっ」
幸は仰向けでむせた。
その横には、壁にもたれかかっている紅がいた。
「もう‥無駄な体力使ったじゃないか〜‥コホッ
てか、なんでそんなに動けるのさ‥
けっこう唾液、飲ませたつもりだったのに」
「んなもん、ムカつきで吹き飛ばしたわ!!ゴホッ」
:08/04/05 00:34
:SH903i
:☆☆☆
#359 [トイロ]
「‥‥‥」
(僕の麻薬がそんなもので効果をなくすわけないでしょ
‥それじゃ、もしかしてコレも?)
「ねえ、幸
僕のこと好き?
僕に生き血を捧げたくならない?」
−ぞわぁぁっ
「何言ってんの?紅
‥すげ気色わりぃんだけど
うわっ!鳥肌めちゃたってる;」
自分の腕にどん引きな幸。
(暗示にもかかってない!!?
なんで!?)
:08/04/05 20:56
:SH903i
:☆☆☆
#360 [トイロ]
(暗示にもかかってない!!?
なんで!?)
前例のないことに、紅がパニック状態に陥り黙っていると、
ふいに幸が自分の襟を掴んだ。
「ほら飲めよ」
「え?」
「あのな、言っとくけど
俺はあんな媚薬飲まされなくても、ちゃんと献血してやるっつーの
少しは俺を信用しろよ」
:08/04/06 16:43
:SH903i
:☆☆☆
#361 [トイロ]
−‥そうか
わかった
なぜ幸には僕の麻薬が
効かなかったのか
必要ないんだ
僕がなにもしなくても
幸は無条件に
僕に生き血をくれるから
.
:08/04/06 16:48
:SH903i
:☆☆☆
#362 [トイロ]
幸は僕に生き血をくれるから
ここ数日間、幸が仕事に駆り出されていたせいで、紅にとっては3日ぶりの食事になる。
白いシャツから、定期的に脈を打つ首筋がのぞいていた。
もう抑制の限界だった。
紅は幸の首筋に舌を這わせ、間もなく噛りついた。
.
:08/04/07 08:02
:SH903i
:☆☆☆
#363 [トイロ]
>>362 訂正
×幸は僕に生き血をくれるから
○僕に生き血をくれるから
:08/04/07 08:05
:SH903i
:☆☆☆
#364 [トイロ]
「‥うっ」
幸が鈍い痛みに声を漏らす。
紅はそんなことおかまいなしに、無我夢中で幸の温い生き血を貪る。
曖昧な意識のなか、幸はあの言葉が響いていた。
「ど?気持ちいいでしょ
なんか僕の唾液は、人間にとっては麻薬になるみたいで♪
.
:08/04/07 18:47
:SH903i
:☆☆☆
#365 [トイロ]
ま、かくいう僕はなんともないんだけどねー
こうやって唾液を舐めさせることで、男女関係なく虜にしちゃうってわけ」
−こう言った紅の声は
震えていたんだ
こう言った紅の笑顔は
本物じゃなかった
作り物だった
.
:08/04/07 18:50
:SH903i
:☆☆☆
#366 [トイロ]
なのに、あいつ
俺があの言葉を
伝えること
許さなかった
なあ、紅
何をそんなに恐れてるんだ
.
:08/04/07 18:52
:SH903i
:☆☆☆
#367 [トイロ]
俺、ガキん頃から言ってるよな?
“紅がどんな奴だろうと
紅がどんな奴に変わろうと
目の前にいる奴が紅なら
俺は何度でも好きになるよ
俺は何度でも守るよ”
.
:08/04/07 18:57
:SH903i
:☆☆☆
#368 [トイロ]
大人に近づくにつれ
紅は
忘れちまったのか
俺は
また紅に会った
.
:08/04/07 19:00
:SH903i
:☆☆☆
#369 [トイロ]
紅は泣き虫じゃなくなっていた
紅は生き血しか受けつけない身体になっていた
紅は人に傷みを与えるようになっていた
また会えた紅は
一緒にいたあの頃から
変わっていた
.
:08/04/08 00:45
:SH903i
:☆☆☆
#370 [トイロ]
変わってなかった
どんなに
変わってしまったかのように見えても
結局変わっていなかったんだ
やっぱり紅は
泣き虫で臆病な優しい奴だった
:08/04/08 00:47
:SH903i
:☆☆☆
#371 [トイロ]
やっぱり紅は
あの頃と変わらず
俺の大事な"男の友情"ってやつだった
紅はあの頃よりも
強くなったのかもしれない
.
:08/04/08 00:49
:SH903i
:☆☆☆
#372 [トイロ]
それでも、
いま
俺の目の前にいる奴が
いつも一人で泣いていた
あの紅だというのなら
あの頃と変わらず
俺は君を守るよ
.
:08/04/08 00:51
:SH903i
:☆☆☆
#373 [トイロ]
++++++++++
時間は少し前に戻って、
秋子はベランダを器用に跳び移りながら、幸の住む階へと上っていった。
−スタッ
秋子はあるベランダに着陸すると、そこから身をのりだして下から階を数えた。
:08/04/08 13:44
:SH903i
:☆☆☆
#374 [トイロ]
「よし、この階だ
えーっと幸の部屋は‥」
ベランダの端を平均台のように歩いていく。
もしも下から道行く人がこの様子を見ていたとしたら
ただちに悲鳴をあげて110番するだろう。
幸い下には誰もおらず、道行くのは見向きもしない野良ねこ一匹だった。
:08/04/08 13:48
:SH903i
:☆☆☆
#375 [トイロ]
「ここだ!
幸、自分の部屋にいるかな
リビングでごはん作ってたら、怪しまれないように玄関から入って、夕飯恵んでもらお♪」
当初の目的を忘れているように思われる発言をしながら、ガラス戸から覗きこんだときだった。
.
:08/04/08 13:56
:SH903i
:☆☆☆
#376 [トイロ]
幸がキスしていた。
.
:08/04/08 13:58
:SH903i
:☆☆☆
#377 [トイロ]
相手の人は、薄暗くてよく見えない。
けれど、知らない背姿だった。
おそらく背格好からみると女だろう。
細身で、マシュマロのような白い肌をしていたから。
:08/04/08 14:00
:SH903i
:☆☆☆
#378 [トイロ]
秋子は素早く、ガラスがはられていない壁へと身を引っ込めた。
「え‥っと、‥‥
あ-そうか
新しい『彼女』さんか‥架奈あたってるし(笑)」
秋子の視線の先では、夕日がビルの後ろから一日の終わりを告げている。
.
:08/04/11 23:15
:SH903i
:☆☆☆
#379 [トイロ]
「もうひどいな〜幸
彼女できたら、ちゃんと報告するって言ってたのに
ほ んと に‥」
スカートに一点の染みがつく。
「幸の嘘つき‥‥」
.
:08/04/11 23:18
:SH903i
:☆☆☆
#380 [トイロ]
無数の点跡がスカートに落ちていく。
「狽れっ
やだなーなに泣いてんだ、あたし(笑)」
慌てて制服の袖で拭った。
:08/04/12 11:49
:SH903i
:☆☆☆
#381 [トイロ]
−ほんとに‥なんで
涙が出てきたんだろう
幸があたしに
隠し事してたから?
それとも−‥いや、
その可能性はないか
.
:08/04/12 15:01
:SH903i
:☆☆☆
#382 [トイロ]
だって、あの感情は
とっくの昔に
捨てたんだから
そう、幸を想う
あの感情は、あの時
あたしのなかで
消えたのだから−‥
またひとつ染みが落ち、跡をのこした。
.
:08/04/12 15:05
:SH903i
:☆☆☆
#383 [トイロ]
秋子の黒い瞳には、朱色の夕焼けが写っている。
「小さい頃から見馴れているはずなのに
なんで今日の夕焼けは、こんなにも美しいのかなあ
おかげで涙出ちゃいそうだよ
いつも見飽きてるのに(笑)」
.
:08/04/12 15:31
:SH903i
:☆☆☆
#384 [トイロ]
秋子はこれ以上、目から溢れるものをこぼさないように、まぶたをゆっくりおろした。
閉じたまぶたにやわらかな温もりを感じる。
幸のあざやかなオレンジ髪のような、夕日が秋子を包んでいるのだろう。
.
:08/04/12 15:33
:SH903i
:☆☆☆
#385 [トイロ]
+++++++++++
−ぶるっ
「ん゙あ?
‥‥‥‥‥ココどこ?
ああ、そうだ
幸のマンションに来たんだっけ
そのまま寝ちゃってたのか‥うゔ寒っ!」
.
:08/04/13 18:36
:SH903i
:☆☆☆
#386 [トイロ]
春とはいえ、日が暮れればけっこう冷える。
秋子は幸の部屋をのぞいてみた。
「ありゃ、幸いないや」
風が強くなってくる。
「ゔーーーー寒いっ!!
もう入っちゃえ」
:08/04/13 18:37
:SH903i
:☆☆☆
#387 [トイロ]
鍵はかかってなかったので、たやすく開いた。
「はあ〜温まる‥‥ん?」
−すぅー‥すぅ
ベットから静かな寝息がする。
.
:08/04/13 18:39
:SH903i
:☆☆☆
#388 [トイロ]
(はっは〜ん
幸ったら、彼女さんとイチャイチャしすぎて疲れちゃったんだな〜《笑》
驚かしてやろっ
いひひ♪)
奇怪な笑みを浮かべながら、秋子は忍び足でベットに近づく。
.
:08/04/13 18:41
:SH903i
:☆☆☆
#389 [トイロ]
そして−‥
「わッ!!!?‥ぅんぐっ!;」
秋子は開きかかった口を押さえて、どっきりをくらったかのような表情をしている。
:08/04/13 18:43
:SH903i
:☆☆☆
#390 [トイロ]
(え!?‥ええっ!!!?
‥‥ど、どちらさまデスカッ!????
も、もしかしなくても、、、、
まさかまさか幸の彼女!!?)
ベットの上ではオレンジ色の髪をした幸ではなく、
銀髪のきれいな人が横になっていた。
.
:08/04/13 18:49
:SH903i
:☆☆☆
#391 [トイロ]
ガラス越しでみたときも、白い肌だなとは思ったが
近くでみると、ほんとに透きとおるほどまっしろい、雪のような人だった。
秋子は呼吸をするのも忘れて、寝息を静かにたてながら眠っている美しい人に、ただじっと見とれていた。
.
:08/04/14 16:57
:SH903i
:☆☆☆
#392 [トイロ]
(はあ〜‥幸には勿体ないくらい、キレイな人だなあ
女のあたしでも、うっとりしちゃうよ
ほんとにこの人があの恋愛に疎い幸の彼女???
確かに、幸の好みは美人なお姉さまタイプだけど
あ、あとバストがCカップ以上‥‥あれ?)
秋子はさらに近寄った。
.
:08/04/14 17:00
:SH903i
:☆☆☆
#393 [トイロ]
(これは貧乳っていうより‥‥‥
胸自体がないんじゃ‥‥)
その人に触れるぐらいの距離まで、秋子はおそるおそる自分の手を伸ばす。
.
:08/04/14 17:02
:SH903i
:☆☆☆
#394 [トイロ]
あと1pほどになったとき
−ぱちっ
きれいな、黄金の瞳があらわれた。
秋子は不意なことにおどろいて、退いたが
その人にいきなり腕を掴まれてベットに押し倒された。
:08/04/14 17:03
:SH903i
:☆☆☆
#395 [トイロ]
「いたたた‥」
秋子はお尻を痛めたらしく、うしろをさすっている。
きれいな人、いわゆる、紅が秋子に詰めよった。
「「‥‥‥‥‥」」
二人のあいだに沈黙がながれる。
.
:08/04/14 17:06
:SH903i
:☆☆☆
#396 [トイロ]
紅はまだ完全に頭が冴えていない虚ろげな目で、今さっき押し倒した女の子を見た。
(‥だれ?幸の彼女?
それとも香介さんの?)
一方、秋子は見知らぬ人に押し倒されているにもかかわらず、のんきに紅の黄金の瞳に見とれていた。
.
:08/04/14 17:09
:SH903i
:☆☆☆
#397 [トイロ]
そのとき、部屋のドアがいきおいよく開いた。
−バン
「紅ッ!てめー!!!今度おなじことしたら、まじで許さねー‥‥‥」
幸の動きが停止する。
.
:08/04/14 17:11
:SH903i
:☆☆☆
#398 [トイロ]
「??‥‥‥‥‥狽ヘっ」
(あたし、ベットに押し倒されてるんだった!!
いくら女同士とはいえ、この体勢は‥‥やばいっ!!!)
変な汗がダラダラとながれる。
.
:08/04/14 17:15
:SH903i
:☆☆☆
#399 [トイロ]
幸の口がゆっくりと開く。
(ちちちちょっと、待って!!
決してレズではーーっっ;!!!》)
.
:08/04/14 17:18
:SH903i
:☆☆☆
#400 [トイロ]
ドキドキハラハラな展開のまま、08話に続く....♪笑
(えっ!?えええ!??
弁解もできずに次回に続くの‥‥なんてイヤだあぁぁぁ!!《泣叫》)
.
:08/04/14 17:21
:SH903i
:☆☆☆
#401 [トイロ]
++++++++++
#07話#
秋子×紅:{Who?
-END-
++++++++++
:08/04/14 18:51
:SH903i
:☆☆☆
#402 [トイロ]
★お知らせ【重要】
更新を一時停止させてもらうことになりました。
実は私、高3なので
大学受験という最大イベントを控えていまして´;д;)
:08/04/14 19:01
:SH903i
:☆☆☆
#403 [トイロ]
私が目指している国立大学は、けっこう倍率が厳しいということが遅くもわかりまして

本当に本気で勉強しないといけないと思って
パケほ-だいを外すことにしました。
こんな区切りの悪い所で、更新を停止させてしまって
ほんとに申し訳ないです。
:08/04/14 19:07
:SH903i
:☆☆☆
#404 [トイロ]
パケほ-だいを再びつけるのは、大学に合格してからになるので
更新できるのは、来年の春頃になってしまうと思います。
自己中な奴でごめんなさい
でも[ストリート×チルドレン]は私の中でずっと温めてきた話なので、必ず完結させます!!!
:08/04/14 19:14
:SH903i
:☆☆☆
#405 [トイロ]
これだけは約束します!!!
もしかしたら来年には携帯小説ブームがすでに終わっている後かも知れませんが
でも必ず完結させます。
C-boxの存在が失くなっていたら、さすがに無理ですが…((^^;
そんなことになっていないことを祈ります。
:08/04/14 19:21
:SH903i
:☆☆☆
#406 [トイロ]
最後ということもあり、
つい長々と打ってしまいました。
すいませんm(_
_)m
今までこんな自己満な話を読んでくださった方々
本当にありがとうございました。
また来年の春、皆さまとお会いできることを
図々しくも期待しております。
:08/04/14 19:27
:SH903i
:☆☆☆
#407 [トイロ]
:08/04/14 19:38
:SH903i
:☆☆☆
#408 [トイロ]
スレをあげてくれる
と言ってくださったいう方々が
いらっしゃいましたので
ORDER解除しました
!
皆さま、お手数かけますが
ど-ぞ
よろしくお願いします

:08/04/20 08:08
:SH903i
:☆☆☆
#409 [とあ]
定期あげ(*・∀・*)
:08/04/23 12:16
:W52SH
:☆☆☆
#410 [とあ]
定期あげ(・ω・)
:08/04/29 09:30
:W52SH
:☆☆☆
#411 [ゅき]
あげます

:08/04/30 01:13
:P902i
:☆☆☆
#412 [とあ]
定期あげ
:08/05/03 02:36
:W52SH
:☆☆☆
#413 [とあ]
定期あげ(・∀・)
:08/05/05 18:33
:W52SH
:☆☆☆
#414 [ゅき]
久あげ

:08/05/06 01:22
:P902i
:☆☆☆
#415 [とあ]
定期あげ(^∀^)
:08/05/07 01:06
:W52SH
:☆☆☆
#416 [とあ]
定期あげ(*^-')b
:08/05/09 17:23
:W52SH
:☆☆☆
#417 [とあ]
定期あげ(・u・*)
:08/05/12 19:49
:W52SH
:☆☆☆
#418 [ゅき]
あげる

:08/05/15 23:49
:P902i
:☆☆☆
#419 [ゅき]
あげる

:08/05/18 00:21
:P902i
:☆☆☆
#420 [とあ]
定期あげ(*^-')b
:08/05/21 14:40
:W52SH
:☆☆☆
#421 [我輩は匿名である]
あげまーす。
:08/05/25 10:48
:PC
:☆☆☆
#422 [とあ]
定期あげ(^∀^)
:08/05/28 19:46
:W52SH
:☆☆☆
#423 [とあ]
定期あげ(∀)
:08/06/01 23:26
:W52SH
:☆☆☆
#424 [とあ]
あげ(*●^艸^)
:08/06/06 22:27
:W52SH
:☆☆☆
#425 [我輩は匿名である]
あげよう☆
:08/06/09 00:30
:PC
:☆☆☆
#426 [とあ]
あげっ
:08/06/13 22:36
:W52SH
:☆☆☆
#427 [我輩は匿名である]
あげまぷ
:08/06/16 11:01
:PC
:☆☆☆
#428 [とあ]
あげっ└|∵|┐
:08/06/23 23:29
:W52SH
:☆☆☆
#429 [あずさ]
あげあげあげりんぐ←
:08/06/23 23:44
:P905i
:☆☆☆
#430 [青]
あげ(・∀・)
:08/06/30 16:02
:W52SH
:☆☆☆
#431 [青]
↑青は元とあです;
ハンネ変えました
あげます!
:08/07/05 22:11
:W52SH
:☆☆☆
#432 [つー]
みんなにも読んでほしいのであげます!!!^u^
トイロさん待ってまぁーす♪
:08/07/07 19:55
:PC
:☆☆☆
#433 [青]
あげますo(≧∀≦)o
:08/07/09 22:20
:W52SH
:☆☆☆
#434 [我輩は匿名である]
頑張って
:08/07/17 17:36
:PC
:☆☆☆
#435 [青]
あげo(≧∀≦)o
:08/07/20 02:40
:W52SH
:☆☆☆
#436 [スハチス]
アゲ゙
:08/07/30 11:40
:W52SA
:☆☆☆
#437 [我輩は匿名である]
あげます
:08/08/02 09:17
:W52SH
:☆☆☆
#438 [青]
あげます!
:08/08/28 22:34
:W52SH
:☆☆☆
#439 [青]
あげっ
:08/09/08 10:44
:W52SH
:☆☆☆
#440 [青]
あげます
:08/09/27 21:38
:W52SH
:☆☆☆
#441 [我輩は匿名である]
:08/10/09 09:58
:P903i
:☆☆☆
#442 [[ハチ[]
アゲx
:08/10/24 08:13
:W52SA
:☆☆☆
#443 [青]
定期あげ
:08/11/24 21:09
:W52SH
:☆☆☆
#444 [トイロ]
皆さま、お久しぶりです、トイロです^^
国立に受かったので訪問してみたのですが…
長々とスレをあげていただき申し訳ないです。
ありがとうございました´人`
:08/12/15 18:35
:PC
:☆☆☆
#445 [トイロ]
さて、本編の続きなのですが…
読みたい方、いらっしゃいます?^^;
今、改めて読み直していたのですが
あまりにもひどい文面ですね・・・赤っ恥です///
あと受験期だったので携帯から更新できないんです。
(→請求書がコワイ´д;)
慣れないパソコンですることになるので
亀更新になってしまうかもです・・・
:08/12/15 18:46
:PC
:☆☆☆
#446 [トイロ]
とりあえず、私は、こんなつたない話を
読みたい、と言って下さる方が一人でも
いらっしゃいましたら、書くつもりです´∪`
もちろん、完結できるように努めます!
(→できるのかオレ・・・ ((;・・)
:08/12/15 18:56
:PC
:☆☆☆
#447 [トイロ]
おそらく三月末あたりまで
更新できると思います。
期間短くてすいません。
:08/12/19 20:17
:PC
:☆☆☆
#448 [なす]
頑張ってください

:08/12/20 17:17
:N904i
:☆☆☆
#449 [青]
読みたいです!
頑張ってください★
:08/12/20 22:45
:W52SH
:☆☆☆
#450 [トイロ]
>>448>>449なすさん、青さん
返事が遅れてごめんなさい。
わぁ〜もう、なんてお優しい言葉!
ありがとうございます。
ご期待にどれほど応えられるか
分かりませんが、未熟者なりに
頑張りたいと思います!(`・ω・´)
ではまた日を改めて更新にきます。
:08/12/26 18:10
:PC
:☆☆☆
#451 [トイロ]
#08話#
今の状況を説明しておこう。
オレンジの鮮やかな髪をした男子高校生は、ドアの側に。
銀髪の美青年はベットに。
ボーイッシュな女の子はその青年に押し倒されている状態である。
オレンジ髪をした男、幸が口を開いた。
「‥紅、」
:08/12/28 23:46
:PC
:☆☆☆
#452 [トイロ]
(『くれない』?
珍しい名前だな〜)
さすが秋子らしい思考回路。
「おまえ‥
Aカップが好みなのか?
そいつ65だぞ、正気か」
:08/12/28 23:47
:PC
:☆☆☆
#453 [トイロ]
「勝手に人のサイズをバラすな!!!」
−買oギッ
幸はきれいな弧をえがいて、宙を舞った。
++++++++++
:08/12/28 23:48
:PC
:☆☆☆
#454 [トイロ]
「先ほどはお恥ずかしいところを‥
女性の方だと勘違いして、すみませんでした!」
「いや、僕の方こそ女の子を押し倒しちゃったし
だから顔あげて?」
そう言われて、秋子は安心したようだ。
90度に曲げた背筋を伸ばす。
「でも、あたし
こんなにキレイな吸血鬼初めてですっ☆」
:08/12/28 23:49
:PC
:☆☆☆
#455 [トイロ]
「‥は?
だーかーらー紅は吸血鬼じゃねえって
さっきから何度も言ってるだろ」
「えーだって
血を吸うならヴァンパイヤでしょ☆」
「ちげぇ!紅は人間だ!
だいたい日光、ニンニクを恐れない吸血鬼がどこにいるんだよ
紅はどれも平気だぞ」
「う゛っ
でもでもっ、そういう吸血鬼もいるかもしれないじゃん!」
:08/12/28 23:50
:PC
:☆☆☆
#456 [トイロ]
その時、黄金の瞳が大きく、まるくなった。
紅の動きが静止する。
"そういう人もいるかもしれねーだろ!"
「ぷっ」
:08/12/28 23:51
:PC
:☆☆☆
#457 [トイロ]
「「ぷ?」」
秋子と幸が同時に反応する。
「あははははっ」
紅が腹をかかえて笑っていた。
うっすら涙をうかべながら。
:08/12/28 23:52
:PC
:☆☆☆
#458 [トイロ]
−トクン
(ん?なに、この感じ‥)
秋子が自分の胸に手をおいてみる。
鼓動がいつもよりも増しているような気がする。
その様子をみた幸が、静かに微笑む。
少し落ち着いてきた紅は、幸と秋子をみて何かに気付いたかのように、さっきとは違う笑みを浮かべた。
:08/12/28 23:53
:PC
:☆☆☆
#459 [トイロ]
「で?紅
何をそんなに笑ったんだ?」
「んー、二人はとても似てるなあって」
−世間の目をくつがえす人たち
「そうかぁ?
つか、それってそんなに笑うことか;?」
:08/12/28 23:54
:PC
:☆☆☆
#460 [トイロ]
「うん
非常識なとことか♪」
−僕にはとうてい真似できないだろう
「‥それって、けなしてんの?ほめてんの?」
幸の後ろでは、喜ぶべきなのか自問している秋子の姿があった。
:08/12/28 23:55
:PC
:☆☆☆
#461 [トイロ]
++++++++++
#08話#
幸×秋子:{TWO
-END-
++++++++++
:08/12/28 23:57
:PC
:☆☆☆
#462 [トイロ]
#09話#
ベランダからみえる夕焼け。
ひそかに流れる空気。
部屋をつつむ微かな匂い。
あの頃と、変わらない。
:08/12/31 00:43
:PC
:☆☆☆
#463 [トイロ]
あの頃と違うのは
幸が僕に血を与えていることぐらいだ。
++++++++++
:08/12/31 00:44
:PC
:☆☆☆
#464 [トイロ]
「‥‥ん‥‥‥ッく‥‥」
薄暗い部屋のなか
今日も二つの影が重なる。
「‥っはあ‥‥‥ん‥‥ッ」
:08/12/31 00:46
:PC
:☆☆☆
#465 [トイロ]
「‥‥んんっ‥‥‥‥ぃい加減にしろっ!!!!」
−買{ガッ
「いって!」
銀髪の青年がタンコブ頭をかかえる。
先程まで首筋を舐め啜っていた、鮮やかなオレンジ髪の高校生をにらんだ。
:08/12/31 00:47
:PC
:☆☆☆
#466 [トイロ]
「さ〜ちぃ〜
グーはないでしょ!グーは!!!」
幸と呼ばれた高校生は、襟に血のしみがついたシャツを脱ぎながら、にらみかえす。
「おまえがいつまでも止めないからだろ、紅!」
「だってーここんとこ幸、仕事ばっかで、ずっと断食だったし」
:08/12/31 00:48
:PC
:☆☆☆
#467 [トイロ]
「お、『他のやつの血は飲まない』って約束ちゃんと守ってんだな
うんうん、上出来♪」
「破ったら絶交でしょ?
阿呆らしくて破れないよ」
そう言って、紅は噛み痕から溢れ落ちる幸の血を舐めた。
「‥にしても、不思議だよなぁ
紅が唾液で止血するまで、ずっと血が止まらないなんてな」
:08/12/31 00:49
:PC
:☆☆☆
#468 [トイロ]
「‥‥‥」
血が固まってきた。
「それに紅に噛まれても、そんなに痛くないし
やっぱ、紅っておもしれーよな♪
どんな仕組みになってんだ!?」
:08/12/31 00:50
:PC
:☆☆☆
#469 [トイロ]
紅は静かに身体を離して、幸の瞳を見つめた。
そして、笑顔で一言。
「変人。」
:08/12/31 00:51
:PC
:☆☆☆
#470 [トイロ]
−バン
幸の部屋のドアが開いて、威勢のいい声がはいってきた。
「さちー!苺大福、買ってきたょ‥て、なに紅くん押し倒してんの!!」
秋子がみたものは、だれが見てもBLとしか思えない体勢の幸と紅だった。
:08/12/31 18:47
:PC
:☆☆☆
#471 [トイロ]
「しつけてんだよ!」
幸は乗っかったまま、言い放つ。
その下で、紅が反抗の言葉を漏らす。
「幸こそ、その単細胞、治してもらったほうがいいんじゃないの?」
「あ゛?」
:08/12/31 18:49
:PC
:☆☆☆
#472 [トイロ]
あきらかに不機嫌な声を出す。
そんな中、秋子があわてて間に入る。
「もう!どうせ今回も幸が悪いんでしょ
ほら、幸の大好物な苺大福たべて落ち着きなよ」
さしだされた苺大福をみて、幸は渋々同意する。
:08/12/31 18:50
:PC
:☆☆☆
#473 [トイロ]
「紅くんはこれね」
袋から缶ジュースを出した。
「苺のジュースで、甘酸っぱくておいしいんだって♪」
紅は礼を言って、それを受け取った。
:09/01/05 13:59
:PC
:☆☆☆
#474 [トイロ]
「今日も紅くんに血あげてたの?」
赤く滲んでいる首をみて、幸にきく。
「まあな
今月は仕事が忙しくて、ちゃんと定期的に献血してやれなかったし」
幸の苺大福が三個目にはいった。
:09/01/05 14:00
:PC
:☆☆☆
#475 [トイロ]
「それなら、あたしの血を飲めば?」
幸と紅の手が静止する。
(‥て、何言ってんの!!あたし;)
「う〜ん
秋子ちゃんのほうが可愛いし、すっごく美味しそうだけど
幸がうるさいからやめとくよ」
:09/01/05 14:02
:PC
:☆☆☆
#476 [トイロ]
「まずくて悪かったな!
ま、でも紅は大丈夫だから
秋子はなにも心配すんな」
秋子はなんともいえない表情でうなずく。
−ガチャ
部屋の向こう、玄関のドアが開いた音がした。
:09/01/05 14:02
:PC
:☆☆☆
#477 [トイロ]
そしてこの家の長、五十嵐 香介の声がきこえてきた。
「幸〜、帰ったぞ
夕飯くわせろ」
ビクッと幸が身震いをする。
「紅!ベランダから逃げろ!
捕まる!!!;」
:09/01/05 14:03
:PC
:☆☆☆
#478 [トイロ]
紅をベランダへと押しやる。
「秋子!香介さんを足止めしててくれ」
「ええっ!!むりむり!!!」
秋子は必至に抵抗したが、
もう幸はベランダへ出ていってしまった。
:09/01/05 14:04
:PC
:☆☆☆
#479 [トイロ]
「も〜無理だって言ってんのに」
秋子が扉を開けたとたん、
「お、秋子ちゃん来てたのか」
ちょうど香介がドアノブに手をかけたところだった。
:09/01/05 14:05
:PC
:☆☆☆
#480 [トイロ]
(ああああっぶな〜い;;)
「はい、お邪魔してます、香介さん」
秋子は後ろに手をまわして、さりげなく閉めた。
「こんにちは、秋子ちゃん
ところで幸は中かな?」
:09/01/05 14:06
:PC
:☆☆☆
#481 [トイロ]
(キター!!;)
「えっと幸は‥ちょっと取り組んでいるというか、
出られないというか〜‥‥;」
「‥はっは〜ん」
香介が秋子に耳打ちする。
「さては秋子ちゃん、幸とイケナイことしてたな?」
:09/01/05 14:06
:PC
:☆☆☆
#482 [トイロ]
「えっ」
秋子の顔が赤くなる。
「ななななに言ってるんですか!!!」
「はは、冗談だよ♪」
「んも〜」
:09/01/05 14:08
:PC
:☆☆☆
#483 [トイロ]
秋子がほっぺを膨らます。
秋子の反応を面白がってた香介の顔が、不意に真剣になった。
「?、香介さん?」
「秋子ちゃん、もしかして‥好きな人できた?」
「えっ」
:09/01/05 14:08
:PC
:☆☆☆
#484 [トイロ]
先程とは比にならないくらい、秋子の顔に火がついた。
(な、なんであたし赤くなってんの!??)
香介は目を丸くしていたが、ふっと微笑して、
いつもの、女なら百戦練磨の香介に戻った。
「タイムリセットか‥」
:09/01/05 14:10
:PC
:☆☆☆
#485 [トイロ]
「え?」
秋子が上を見あげる。
すると、ごつごつした香介の手が
秋子の頭をぽんぽんとなでた。
(わわっ、なんか照れる///)
:09/01/05 14:10
:PC
:☆☆☆
#486 [トイロ]
「よかったな
幸のこともあったから心配してたんだぞ」
「あ‥‥」
"香介さん、あたしじゃ‥ダメなの?"
"秋子ちゃんのせいじゃない
:09/01/05 14:11
:PC
:☆☆☆
#487 [トイロ]
‥幸のせいなんだ"
「あ゛〜‥あの時はほんとにすみませんでした///」
「フラれて泣いちゃうなんて乙女だねぇ♪
ちょっと一服」
香介は煙草に火をつけて、けむりを吐く。
:09/01/05 14:12
:PC
:☆☆☆
#488 [トイロ]
秋子はもう穴があったら入りたいという心境だ。
「にしても、幸もひどいやつだね〜
こんな可愛い子を振るなんてさ」
空気が変わる。
「‥いえ、幸は悪くないです
:09/01/05 14:12
:PC
:☆☆☆
#489 [トイロ]
あたしが‥、あたしが悪かったんです
幸にとっては、何気ない言葉だったのに、
‥変に意識しちゃって」
−ぶにっ
(!?)
いきなり香介が、秋子の頬をつまんだ。
:09/01/05 14:13
:PC
:☆☆☆
#490 [トイロ]
「好きなやつ見つけたんだろ
そんな顔、秋子ちゃんには似合わないぜ♪」
「‥ぷっ」
秋子から笑いがもれる。
「ありがと、香介さん」
++++++++++
:09/01/05 14:15
:PC
:☆☆☆
#491 [トイロ]
リビングルームの黒いソファに、一つの人影。
一点の赤い光が際立つ。
「ホント‥」
香介は薄暗い部屋のなか、
何も映ってないテレビへ、けむりを吐く。
:09/01/05 14:16
:PC
:☆☆☆
#492 [トイロ]
「バカなオトコ」
街は今日もきらびやかで、どこかさびしい夜をおびている。
.
:09/01/05 14:18
:PC
:☆☆☆
#493 [トイロ]
++++++++++
#09話#
秋子×香介:{TIMERESET
ーENDー
++++++++++
:09/01/05 14:19
:PC
:☆☆☆
#494 [トイロ]
※訂正
09話での会話文にて。
×秋子⇒○アキコ
呼び方の違いなので、まあ大差ないのですが‥
いちおう訂正しときます。
:09/01/13 17:33
:PC
:☆☆☆
#495 [トイロ]
#10話#
あたしには忘れられないモノがある。
それはあの日の幸の横顔と、
あの言葉だ。
−オレには人を愛する資格なんてないんだ
:09/01/13 17:35
:PC
:☆☆☆
#496 [トイロ]
言葉の意味は、よく分からなかったけど
どこか淋しそうな幸の横顔をみていたら
いつの間にか叫んでいた。
−あたしは、幸がすきだよ
幸は驚いた顔をしていたけど
すぐにいつもの笑顔をみせて言った。
:09/01/13 17:37
:PC
:☆☆☆
#497 [トイロ]
`
−ありがとう、アキコ
++++++++++
:09/01/13 17:38
:PC
:☆☆☆
#498 [トイロ]
「アキコー!」
銀高を代表する美女、和歌山 架奈が跳びついてきた。
「杉本がね!今日ね!
『おはよう』て言ってくれたの!!
マジうれしー!!!
もうどーしよー!」
架奈は同じクラスの杉本 壱くんに恋してる。
:09/01/13 17:40
:PC
:☆☆☆
#499 [トイロ]
以前、架奈の恋愛下手のせいで、杉本くんを怒らせてしまって
気まずい雰囲気だったけど、最近少しずつ戻ってきてるみたい。
「んでね!
幸の代わりに杉本がMICHIのライブに来たときあったじゃん!?
そん時の曲で好きな歌が杉本と同じだったの!!
あのほら『クラスメート』ていう曲!」
「へぇ〜
杉本くんが好きなのは、なんとなく納得できるけど
架奈は意外だったな〜
あの曲、架奈にはちょっと重くない?」
:09/01/13 17:42
:PC
:☆☆☆
#500 [トイロ]
「うん、前はそういう暗いの嫌いだったんだけど
なんでかな〜
杉本が好きな本を読むようになってからは、
重いのでもわりと平気になったんだよね
あ、いま読んでるのは太宰治なんだ♪」
「太宰治!?
はぁ〜あの架奈が‥‥すごいなあ
『恋は人を変える』て本当なんだね」
−ザワザワ
:09/01/13 17:45
:PC
:☆☆☆
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