【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#287 [【雨】(2/3)名無し]
高校の時、急に降り出した雨に打たれながら家へ急いでいると、目の前に立ちつくしている女がいた。
目からは、雨とは違うものが流れている。
泣き方をしらないかのように、ただ落ちるだけの涙は、その人をより一層美しく見せた。
足を止め、何故か引き込まれるようにその人を見つめた。
すると向こうも俺に気づき、思いがけない一言を発した。
「助けて…」
「…どうしたんですか??」
そんな事を言われたら、声をかけずにはいられない。
「笑。ウソ、なんでもないよ。じゃあね…」
「待って!!名前は??」
「また今度会ったらね。」
「今度って…」
会うわけないと思い、若干落ち込むとその人は言った。
:08/04/09 23:45 :F703i :3JY/tCHs
#288 [【雨】(3/3)名無し]
「また…こんな雨が降ったら、ここにいるから。」
そう言い残し、去っていった。
あれから、雨が降ると俺はその場に向かった。
何度目かでやっと出会い、声をかけた。
初めて会って時とは対照的な、明るい笑顔にまた引き込まれた。
そのまま一緒に過ごし、隣に温もりを感じながら眠った。
朝、俺の頬をつつきながら起きないの??と問いかけるあの人と、今隣にいるやつの姿が重なった。
あれから、いくら探してもあの笑顔には出会う事はなく、忘れたつもりでいたのに…またこうやって思い出す。
あの短期間で恋をしたのかはわからない。ただ、興味本位にしては切なすぎる。
あれから、人の温もりもなく一人眠りにつくのが寂しく感じ、とりあえず誰かを隣に置いていた。
外は小雨。
今日も俺は、あの場所へと向かうだろう。
そしたらきっと会えるはず。
そう空に広がる虹に願いを込めた。
:08/04/10 00:01 :F703i :r.AIidn6
#289 [◆vzApYZDoz6]
おっと、名無しさんの参加キタコレw
過疎ぎみなんで、よければもっとお願いしますw
:08/04/10 03:13 :P903i :I5eSL1Vk
#290 [気まぐれ(1/1)◆vzApYZDoz6]
「いったいどういうつもりよ!?」
「それはこっちの台詞さ。僕は、君とあの男がホテルに入るところをちゃんと見ていた」
激昂する女とは対称的に、男はただひたすらに淡々と話していた。
だが声質のせいだろうか、淡々としているわりにどこか柔らかい感じがした。
「それは…その…」
「気まぐれ?」
「そう! なんていうか、ちょっとした気の迷いというか…」
「へぇ。僕の告白を受けたのも、気まぐれ? 何年も付き合ったのも、プレゼントをくれたのも、気まぐれ?」
「ち、違う…気まぐれなんかじゃないわ!」
女の表情はどんどん潮らしくなっていき、今にも泣きそうなほど。
それでも男は眉ひとつ動かさず、淡々と喋り続けていた。
それでも声の柔らかさは変わらない。
「いいんだよ、別に。僕はそんなに本気で怒っちゃいないさ」
「なんで…? どういうことよ…?」
「それは、だから──」
男の淡々としてまったく動かなかった表情が、少し緩む。
代わりに女の顔がひきつり、青ざめた。
「──気まぐれさ」
そう言って男は、何か言おうとした女の喉を切り裂いた。
:08/04/11 04:04 :P903i :zCCoSRx2
#291 [◆vzApYZDoz6]
:08/04/13 00:53 :P903i :I.m48lNc
#292 [◆vzApYZDoz6]
:08/04/13 00:53 :P903i :I.m48lNc
#293 [◆vzApYZDoz6]
現在の作品数集計
1レス短編:27
2レス短編:34
3レス短編:31
総作品数:92
現在のお題
@雨
Aあの頃の思い出
B電話
C卒業
D電車
Eささやかな幸せ
F手紙
G都会
H未来
Iアルバイト
J忘れられない
K空
L窓
M指輪
N怒り
O葬式
>>291-292まとめ
:08/04/13 00:54 :P903i :I.m48lNc
#294 [紫陽花]
>>291ー293
まとめ
ありがとうございます!!(・∀・)
:08/04/13 00:57 :F905i :☆☆☆
#295 [紫陽花]
:08/04/13 01:01 :F905i :☆☆☆
#296 [[ひとつの願い(1/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
ある日の午後、私は暖かい陽射しに眠気を覚えながら、オフィスでパソコンに向かっていたんです。
私の周囲は、他の社員たちの相談だったり会議だったりでガヤガヤとしていました。
私は明日の会議の資料を今日中に仕上げなくてはいけなかったので、キーボードを打つのに集中していたのです。
が、オフィス全体が急に静かになって、私は何事かと思い、ディスプレイから周りに目を移しました。
けれど、みんなの様子はさっきまでと変わりなく、いそいそと動き回っています。
私がキョロキョロしているのにも、誰ひとり気付いた様子はありません。
私は訳が分からずデスクに視線を戻すと、キーボードの横にちっさいオッサンがいました。
ちっさいオッサンがいたのです。
私は目が飛び出るんじゃないかと思うくらい驚いて、椅子の背もたれにしたたか背中を打ち付けてしまいました。
:08/04/13 02:00 :SH903i :HMtueqDg
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