【SSS】超短レス短編祭り!【飛び入り参加OK!】
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#251 [穴(1/2)◆vzApYZDoz6]
今日も変わらず、空は青い。
だが、俺の視線は空ではなく、地面にある黒い円形に向いていた。
「何だこれ?」
「何って…穴よ」
「それは見れば分かる」
俺は、早くに亡くなった親の唯一の遺産であるこの家に、彼女と同棲している。
久々の休日の午前中、洗濯物を干していた彼女が俺を呼びつけて、庭を見てみたら穴があいていた。
「お前が掘ったのか?」
「そんなわけないじゃない」
「だよなぁ…しかし深そうだな」
直径1〜2メートル、といったところだろうか。
見た限りではずっと闇が続いていて、底がまったく見えない。
懐中電灯で照らしてみても、終わりが分からなかった。
「落ちたら死ぬかな、これ」
「どのぐらいあるのかしら?」
「さぁー…10円玉でも落としてみるか」
10円玉を手に取って、穴の上に持ってくる。
できるだけ穴の真ん中に、真っ直ぐ落ちるように手を離す。
「…………」
「…………」
「…………」
「………音、聞こえないね」
「むちゃくちゃ深いじゃん、これ」
:08/03/25 16:40 :P903i :800WeMho
#252 [穴(2/2)◆vzApYZDoz6]
「今日もボロ儲けだなwwww」
1年が経った。
あれからいろいろ穴に投げてみたが、まったく音沙汰がない。
そこで考えた。ここには何でも棄てられる、と。
もちろん有料で、1投棄100円から。
引き取り電話が面倒くさい粗大ゴミ、育てるのが面倒くさい赤ん坊、隠蔽工作が面倒くさい死体、事後処理が面倒くさい核廃棄物…
いくら棄てても、穴が埋まる事はなかった。
「今日も変わりないわね」
「しかし何なんだろうな、この穴」
改めて穴を覗いて見ようと、穴の淵に近付く。
その時、見下ろそうと垂らした後頭部に、小さな何かがぶつかった。
「いてっ!」
「あら、どうしたの?」
「10円玉だ…一体誰だよ?」
今日も変わらず、空は青い。
:08/03/25 16:43 :P903i :800WeMho
#253 [◆vzApYZDoz6]
まとめのために作品数集計しました
現在の作品数集計
1レス短編:23
2レス短編:29
3レス短編:24
総作品数:76
ちゃんと数えてみると、1レス短編を1作品多く数えてたw
でも2レス短編を1作品少なく数えてて、3レス短編はあってたから、総作品数は変わらずw
:08/03/26 01:36 :P903i :5HnSVLdM
#254 [出会い【1/3】 ローライト]
いつものように車に乗り、仕事現場までの道を行く。
俺は幼い頃からの夢だった調理師になることができた。
俺にとって調理師は天職だ。
「久しぶりに通ってみるか」
いつもの進路とは違う道を久々に行く。全てが始まった道へ。
:08/03/26 15:33 :W52S :☆☆☆
#255 [出会い【2/3】 ローライト]
それは、俺が5歳の頃。
その日は何もすることがなかったが何となくこの道を歩いていた。
道の両脇には、たくさんの店が立ち並ぶ。
俺はふと、ある物を見る。書店の中にある一冊の本。
中に入りその本を読んでみる。
そこには料理を食べて幸せそうな顔をしている人がいた。
料理だけで人を笑顔にすることができるのか。
:08/03/26 15:38 :W52S :☆☆☆
#256 [出会い【3/3】 ローライト]
俺は幼いながらも料理を作る人になると決心した。
「懐かしいな」
あの時のあの出会いがあったからこそ今、調理師として人々の笑顔を見ることができる。
こうゆう出会いって偶然なのか、それとも必然なのか。
偶然でも必然でもいい。
こうして出会えたのだから。
:08/03/26 15:43 :W52S :☆☆☆
#257 [【天使1/3】ミ]
※ここではないですが私の書いてる小説の一部です
***
伝える事に意味はないと思った。
「なぁ光」
「……何?」
目に映る海は黒かった。月明かりの下、海面に波打つ度に針のような光の線を造り出す。静かな眺めだ。
――俺の目にもしも……
ありもしない事を考える。
光のきゃしゃな体が、抱き寄せただけで壊れそうな気がした。防波堤から落ちない様に掴んでいたい。
――羽が見えたら
「どうしたのよ?」
光がこっちを向いた。髪が揺れてなびく。その澄んだ瞳は俺を写している。
肌寒い空気が一メートル離れた俺達を包む。
冬の海は嫌いじゃなかった。
:08/03/26 20:53 :D703i :1QkXKdw2
#258 [【天使2/3】ミ]
――俺は何も疑わない
「なんでもねぇよ」
固い地面に、いやこの世界になんとか俺は倒れずに生きている気がする。
「何それ、変なの」
少し笑って手を後ろについて光は空を見上げた。真っ黒に少し紺色がかっている。
俺はお前がいつかそこへ帰ってしまいそうで怖い。
――そうであったら俺は
光が歌を歌い出す。英語は俺には伝わらないのに何か別の空気が生まれる。色は透明、見えないはずの。
目を閉じて黙って耳を済ます。この世の何より俺が綺麗だと思うもの。
汚りのない声だった。
:08/03/26 21:04 :D703i :1QkXKdw2
#259 [「サヨナラ」向日葵(1/2)]
「離してよ」
彼女は言った。
僕は言われた通り掴んでいた彼女の細い腕を離した。
どうしてこうなったんだろう。
付き合い始めたあの頃は、お互い好きなだけで充分だった筈なのに。
もっととお互いがお互い求める程、心は徐々に離れて、すれ違って……別れと言う結末へ道が進んで行った。
もう1度、通じ合ったら。
僕はそんな淡い希望を持っていた。
でも彼女は希望を持つどころか、全て諦め投げ捨てて、僕の元から去る事を決意したのだ。
:08/03/26 23:05 :SO903i :GrOcznyk
#260 [「サヨナラ」向日葵(2/2)]
彼女の心に僕はもういない。
そう悟った瞬間、僕は手を、心を、手放したのだ……。
「結局無理だったのよ、私達」
最後にそう言って彼女は去って行った。
結局?
結局って何?
僕はどこで間違ったの?
甘い恋も、これで終わり。
呆然て立ち尽くす僕を気にする人は誰もいない。
「サヨナラ……」
と呟いて、僕は彼女との多くの笑い合った思い出達と別れを告げた。
:08/03/26 23:09 :SO903i :GrOcznyk
#261 [コピペ的なシュール(1/1)◆vzApYZDoz6]
10月 シーズン終了
「来年こそは死ぬ気でやる」
11月 契約更改
「球団の温情に感謝している。来年は大暴れしたい」
12月 仰木氏命日
「来年は仰木さんのために頑張る」
1月 イチローと遊ぶ
「良い刺激になる。今年は元気な姿を見せたい」
2月 キャンプ
「すごく順調。開幕に間に合わせる」
3月 オープン戦
「万全の体制で復帰したい。それまでの間はチームに頑張ってもらいたい」
4月 開幕 清原シーズンオフ
「もどかしい気持ちで一杯。でも焦ってはいけない」
5月 チーム低迷
「夏頃には復帰したい」
6月 チーム泥沼
「膝が思うように回復しない…」
7月 夏場
「悩んだが手術をしようと思う。来年こそは元気な姿を見せたい」
8月 手術終了
「少しずつ回復していけば」
9月 清原歩いた!がニュースになる
「凄く順調。来年が楽しみ」
10月 シーズン終了
「来年こそは死ぬ気でやる」
:08/03/27 03:12 :P903i :H/Sk7YSI
#262 [ちむ◆kIFO7LoPgI]
あげます\(^O^)/
:08/03/29 19:20 :L704i :i4.s8I/6
#263 [なぞなぞ(1/2)◆vzApYZDoz6]
「問題!世界の中心にいる虫ってなーんだ?」
「世界の中心、か───」
(───この問題、まず『世界の中心』についてじっくり考える必要があるな。なぜなら、この場合における世界が何なのか、これさえ確定すれば自ずと中心も決まってくるからだ。
『世界』という言葉には色々な意味がある…この宇宙全体はもちろん世界だし、地球上のあらゆる国々を指した言葉にもなる。細分化していけば、個人の回りの目が届く範囲、これも各自の世界になりうるだろう。
…ここで重要になるのは、問題の答えに明確な『中心』が存在する、ということ。解答の候補が『虫』ということを考えると、宇宙の中心などという天文学的な答えは望ましくないし、同様に国家の中心という政治的解答も然り、正解に相応しいとは思えない。つまり、各自の世界、その中心から答えを推察しなければならない)
:08/03/30 00:58 :P903i :JR.ZSsSE
#264 [なぞなぞ(2/2)◆vzApYZDoz6]
(しかし『各自の世界』の中心は自ずと各自、つまり人間になってくる。通常、人間の体内に虫など存在しないが、これは『人=虫』という哲学的なことから考察するべきなのか?
──いや、『世界の中心』である人間、これに関わる…つまり危害を加える虫。ここから考えるのが適切だろう。
まず思い付くのは、毒を持ち人間を即死に至らしめる事すら可能なスズメバチやダイオウサソリ。だがこれらの死亡件数は限られているし、都会など人が集まる場所にいるような虫でもないから、人類の驚異にはなり得ないだろう。
となると、家庭に高確率で棲息し、人に精神的驚異を与える頭文字Gか…?いや、少なくとも俺にとっては驚異にならないし、国によっては食料にもされるからこれも却下。
こうなるとやはり答えは1つ…水辺があれば瞬く間に繁殖し、近年では都会での増殖率が増加の一途をたどり、マラリアなど多くの病原菌の媒介にもなる───)
「───『蚊』かな?」
「おー、正解!」
:08/03/30 00:58 :P903i :JR.ZSsSE
#265 [紫陽花]
:08/04/01 21:19 :F905i :☆☆☆
#266 [兄(1/2)◆vzApYZDoz6]
「お前はこの家の人間じゃない」
唐突に父が兄に言い放った。
そのときの父の目が怒りに満ちていたのを、僕は今でもはっきりと覚えている。
訳が分からず、父と兄に交互に視線を巡らせた。
こんな空気は一度たりとも感じたことがない。
なぜ、今まで気付かなかったのだろうか。
この空気は、ひどく汚れていて重たかった。
「出て行け。今すぐに、だ」
父の言葉は殆んど動詞だけで構成されていた。ひどく冷たく短い文。
なぜ、父はこんな言葉を兄に向けられるのだろうか。
兄はそんな人だったのだろうか。
僕の中で、思い出がぐるぐると回転する。それに合わせて頭が混乱する。
いつから、どうして、こんなことになったのだろうか。
「ハッ」
戸惑う僕をよそに、兄は父を馬鹿にしたように鼻で笑った。
そしてその笑いとは全く別の、とても暖かな笑顔を僕に向ける。
思い出の中の兄は、いつもこんな風に笑っていてくれていた。
だけど、いつも何処か悲しそうで。
僕は、言葉も出なかった。
兄が笑顔を崩さず、何も言わずに、僕の頭をひどく優しく撫でる。
なんというか、雰囲気的にこれが最後だと、僕の脳細胞が告げていた。
:08/04/03 14:35 :P903i :xEGH5/Ds
#267 [兄(2/2)◆vzApYZDoz6]
そこへ父が割り込んで、また暴言を吐いた。
「そいつに触るなぁ!!」
今までに聞いたことがない凄まじい父の怒号に、僕の体がビクリと跳ねる。
その叫びと同時に母がやって来て、涙を流しながら訴えに近い声を出した。
その時の母は、僕が今まで見てきた母の中でも一番苦しそうで。
もう、誰が被害者なのか分からなかった。
「どうして…そんな風になっちゃったの?」
兄は一瞬目を伏せて、僕から手を離す。
兄の手を掴もうと思ったけど、なぜかそれはできなかった。
もう、完全にこれが最後だと理解した。
今にも崩れ落ちそうな母を見て、兄が目を細めた。
そのときの兄は、とても冷たく、そしてひどく悲しそうに見えた。
いつもそうだ。今にして思えば、兄は何をしていても、笑っていても、どこか悲しげだった。
それに僕がもっと早く気付いていれば、こうはならなかったのだろうか。
兄が母に向かって口を開く。父に向けたような冷たい笑顔を母に終始向けながら。
おいおい、と話し出す。
「自分で作っといて何言ってんの? オバサン」
そうとだけ言い放って、兄はこの家を出た。
帰って来ることは、もう二度となかった。
:08/04/03 14:37 :P903i :xEGH5/Ds
#268 [◆vzApYZDoz6]
もうネタ以前に文章力が…
そろそろ誰か参加してくださいねwww
新たな参加者もまだまだ募集中ー
:08/04/03 14:48 :P903i :xEGH5/Ds
#269 [紫陽花[私の思考回路(1/3)]]
ふぅ――
あと15秒ほどで私の耳に、一日で一番甘美な時間を伝える音が聞こえ出す。
さぁ……
3、 2、 1!!
――――キーンコーンカーンコーン………
自分の正確さに鳥肌が立つ。私の腹時計の実力は日々正確になっているようだ。
さて、そんなことより早くしなければ甘い甘い時間が過ぎてしまう。
私は、はやる気持ちを抑えつつ鞄の中から小さな、けれど世界に一つにしかない私だけの宝箱を取り出した。
そして、ふたを開けた……。その瞬間その宝物特有の匂いが春の風のようにふわりと私の鼻をくすぐる。
卵焼き
たこさんウインナー
パセリ・レタス・ブロッコリー
ミニハンバーグ
白米(ふりかけ付き)
宝箱の中には、これだけのものが小さな四角形の箱に所狭しと詰まっている。
:08/04/05 21:28 :F905i :☆☆☆
#270 [紫陽花[私の思考回路(2/3)]]
よし……いくか!!
そう意気込むと同時にお箸を握り直す。
まずは卵焼きで空腹感を和らげるとしよう。話はそれからだ。そうしないと、集中してこの宝箱を取り扱えない。
さて少し落ち着いたところで次は………、たこさんウインナーと野菜たちだろうか。
ウインナーだけを口に運ぶと脂っこさだけが広がりウインナー本来の味を楽しめないと思うのは私だけだろうか……。だから私は野菜とウインナーはセットだと考える。
そしてここまでくると、さすがに白米が食べたくなる。だが、米を全部食べてはいけない。まだメインディッシュが残っている。
ここからが本番だ。
また一つ息をつく。それと同時にメインディッシュという名の一番デカい宝物へと箸をのばす。
現時点で箱の中に残ってるのは
ミニハンバーグ
白米3/1
ここからは今まで以上の集中力が要求される。おかずと米を食べる割合を考えなければ最高のフィニッシュを迎えられない。
さらに今日はデザートがないのでこの一瞬で今日の甘い時間は終わりを告げることになる。
それだけにプレッシャーもかなりのものだ。
:08/04/05 21:29 :F905i :☆☆☆
#271 [紫陽花[私の思考回路(3/3)]]
ミニハンバーグと米を一口ずつ自分の口へと運ぶ。
一口かみしめた瞬間に口の中にハンバーグのデミグラスソースの濃厚な味が小川のせせらぎのようにさわさわと、しかし確実に広がる。
高級レストランのとはまた違った深い味わいがあり、けれどくせのない家庭のハンバーグ特有の旨みがこれにはある。
はぁ―――……
なんて美味しいんだろう。
思わずお箸を持つ手に力が入る。さらに一口、二口と箸は進む。
ハンバーグをメインディッシュにもってくる………。
その選択は間違ってなかった。だてに二年間お弁当生活をおくっているわけではない。
友達からはご飯を食べるときだけ人が変わると、注意されるが私の知ったこっちゃ無い。私はいかに計算してあの宝物たちを食すかだけに集中したいのだ。
そして今日も無事完食。
―――御馳走様でした。
---end---
:08/04/05 21:29 :F905i :☆☆☆
#272 [夜遊び【3/1】]
「ハア・・・ハア・・・
なんだよあいつ
しつこすぎ!!」
「けーっけっけけっけっ
まぁ〜〜てぇやぁ!!
け〜っけっけけけ!!」
こんちわ。
俺、、、山田太郎
今は友達と心霊スポットで
写真を撮ろうとしてた所を
変な顔なしおねーさんに
追いかけられてた所です。(笑
「まぢこえー頭
いってんじゃねーの!?」
:08/04/05 22:50 :PC :zaUOASD2
#273 [夜遊び【3/2】]
ガシッ
「うわっ!!」
「…捕まえたっ」
やべぇ…捕まった!!
「くっそぉ
離せ!!糞ババア!!」
「・・・っ
誰が糞ババアですって?」
「…………ぇ…?」
こいつ・・・・
見たことある…?
そう・・・・その変な
顔なしおねーさんとは
よくみると・・・・
:08/04/05 22:55 :PC :zaUOASD2
#274 [夜遊び【3/3】]
「花子さん?」
「そーだよ?
何で逃げたりするの?
太郎君…」
「えっ・・・・だって俺は
心霊スポットを・・・・」
「馬鹿じゃん?
自分も幽霊なのにさ
・・・・クスッ」
「…!!!」
「思い出した?」
そうー・・・僕は死んでいた。
【うわー適当に書いてたら
まぢで適当になっちゃったwww
ストーリ変すぎっwww】
END
:08/04/05 23:01 :PC :zaUOASD2
#275 [朝海『誘い』(1/3)]
今日もアタシは夜の繁華街を一人で歩いてる
何をするでも無くただ歩くだけ
アタシはこの空気が好き…
この風景が好き…
うもれていきそうな人の多さ…
昼とは別の顔をもつこの街…
「ねぇ〜」
いつもの用に話しかけて来る客引きのボーイ
「何歳?名前は夜の仕事とか興味ない?」
この人タチはすごい客を引き止めるのがうまい
「18才名前はアリサ別に夜の仕事とか興味ない」
アタシはまた歩きだした
「まってよ!そこでちょっとコーヒー飲まない?奢る」
:08/04/06 01:00 :V803T :l3XHq1PQ
#276 [朝海『誘い』(2/3)]
「良いけど」
暇だし
アタシタチは近くのカフェに入った
「なぁマジイイ仕事たぜ?損しないって」
ボーイはグイグイ攻めてきた
「いくら言われても興味ないから」
「金とかいらないの?」
アタシは手がとまった
お金…たしかに必要…
アタシが黙ってるとボーイはニヤっと笑った
「アリサチャン可愛いし上目指せるし金なんか腐るほどはいるぜ」
ボーイはタバコを加えた
「ホント?」
アタシは呑まれた…
「マジマジじゃうちの店きな」
カフェに入る時と出る時のアタシの考えは変わっていた
この時は甘く考えていた
アタシはまだほんの18才…
ただの餓鬼…
:08/04/06 01:10 :V803T :l3XHq1PQ
#277 [朝海『誘い』(3/3)]
「じゃ明日からはいって」
アタシは説明をいろいろされ帰された
次の日もその次の日もアルコール三昧…アタシは壊れて行った
キャバ嬢から始まったアタシの仕事はソープ嬢にまで落ちていた
最後にアタシは汚いものを捨てるようにゴミにされた
アタシは今どこにいるんだろう…
ここは…
アタシは知らない国に連れてこられ…
アタシどうなっちゃうの…
あの時あんな誘い簡単に乗るんじゃなったょ…
簡単な誘いにのると人生が180度変わってしまう…
完
:08/04/06 01:23 :V803T :l3XHq1PQ
#278 [◆vzApYZDoz6]
あげときます
:08/04/09 02:27 :P903i :MUJBtO/s
#279 [[秘密(1/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
真夜中、俺を乗せたタクシーがマンションの前に停まる。
運転手に料金を払い、礼を言って、足早にエレベーターへと向かう。
「はぁ……」
ボタンを押すと同時に、無意識のうちに深いため息をついていた。
どうしてこうなってしまったんだろう。
俺は、タクシーを拾う前にスーパーで買った荷物を胸に抱えて、エレベーターに乗り込む。
誰にも見つからないように、袋の中身を隠すように抱える。
ここ二週間、毎日繰り返すこの緊張。
俺の降りる階まであと二つ……ほっとしかけたところで、エレベーターが止まった。
「!?」
乗り込んで来たのは、見知らぬ若いカップル。
二人は俺に目もくれず、いちゃいちゃとじゃれあっている。
バレることはなさそうだ。
:08/04/09 04:14 :SH903i :APNEtQ/Q
#280 [[秘密(2/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
俺には、絶対に誰にも知られてはならない秘密がある。
二週間前から隠している、俺の部屋に存在するモノ。
もし誰かに知られれば、俺は逃げるようにしてここから出ていくことになるだろう。
この二週間、気が気でなかった。
異臭騒ぎになったら……。
夜中のおかしな音に気付かれたら……。
この袋の中身を知られたら……。
しかし俺の緊張とはうらはらに、周りの住人の態度は二週間経った今日も変わらなかった。
廊下ですれ違えば挨拶をされるし、朝のゴミ置場でも世間話に加わった。
しかし。
あまり長い期間は隠し通せないだろう。
:08/04/09 04:15 :SH903i :APNEtQ/Q
#281 [[秘密(3/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
それは解りきったこと。
俺は隠しているモノをどうするか、今日の仕事中も考えていたが、結局何も思い付かなかった。
誰にも咎められることなく、無事に自分の部屋にたどり着き、鍵を開けて慎重にドアを開く。
周りに誰も居ないことを確認し、ドアの隙間に体を滑り込ませる。
「はぁ……」
今のは安堵のため息だ。
俺は買い物袋の中から丸い形をしたものを取り出し、隠しているモノに近づいた。
一歩、また一歩。
この扉の向こうに、アレがいる。
扉に手をかけ、ゆっくりと、引く。
「ニャ〜?」
「ただいまぁ、ご飯だよ〜」
言うまでもなく、俺の住むマンションは、ペット禁止なのだ。
:08/04/09 04:16 :SH903i :APNEtQ/Q
#282 [◆vzApYZDoz6]
蜜月さん乙ですー
うーん、最近減速ぎみですねぇ…
ちょっと早いけど追加お題を考えてみようかな
てゆうか誰か書きやすそうなお題を出してくれー\(^O^)/
:08/04/09 19:11 :P903i :MUJBtO/s
#283 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>282 ◆vzApYZDoz6さん
乙っす!
ほんとに一時期と比べるとすっかり過疎っちゃってますね(´・ω・`)
私で良いか解らないですが…お題考えてみました!
@窓
A指輪
B怒り
C葬式
イメージ膨らみ易そうなのをチョイスしたつもりですが…使えなさそうならスルーして下さいww
:08/04/09 20:00 :SH903i :APNEtQ/Q
#284 [◆vzApYZDoz6]
>>283おー、サンクスですw
全然いいですよ!ていうかむしろこれからも勝手にお題追加しちゃってもおkですw
俺もそのお題でなんか考えてみるかなー
:08/04/09 20:33 :P903i :MUJBtO/s
#285 [蜜月◆oycAM.aIfI]
>>284 ◆vzApYZDoz6さん
まじすかw了解です!
:08/04/09 20:49 :SH903i :APNEtQ/Q
#286 [【雨】(1/3)名無し]
「ねぇー、朝だよー。」
俺を起こすのは誰だ…??
「起きないの??」
遠慮がちに囁きながら頬をつつく。
はっと思い目を覚ますと、想い描いた笑顔とは違うものがあった。
「あぁ…はよ。」
窓ガラスには水滴が流れる。
「雨か…」
だからあいつの顔が浮かんだのか…??
あいつと出会ったのも、こんな静かに雨の降る日だった。
:08/04/09 23:35 :F703i :3JY/tCHs
#287 [【雨】(2/3)名無し]
高校の時、急に降り出した雨に打たれながら家へ急いでいると、目の前に立ちつくしている女がいた。
目からは、雨とは違うものが流れている。
泣き方をしらないかのように、ただ落ちるだけの涙は、その人をより一層美しく見せた。
足を止め、何故か引き込まれるようにその人を見つめた。
すると向こうも俺に気づき、思いがけない一言を発した。
「助けて…」
「…どうしたんですか??」
そんな事を言われたら、声をかけずにはいられない。
「笑。ウソ、なんでもないよ。じゃあね…」
「待って!!名前は??」
「また今度会ったらね。」
「今度って…」
会うわけないと思い、若干落ち込むとその人は言った。
:08/04/09 23:45 :F703i :3JY/tCHs
#288 [【雨】(3/3)名無し]
「また…こんな雨が降ったら、ここにいるから。」
そう言い残し、去っていった。
あれから、雨が降ると俺はその場に向かった。
何度目かでやっと出会い、声をかけた。
初めて会って時とは対照的な、明るい笑顔にまた引き込まれた。
そのまま一緒に過ごし、隣に温もりを感じながら眠った。
朝、俺の頬をつつきながら起きないの??と問いかけるあの人と、今隣にいるやつの姿が重なった。
あれから、いくら探してもあの笑顔には出会う事はなく、忘れたつもりでいたのに…またこうやって思い出す。
あの短期間で恋をしたのかはわからない。ただ、興味本位にしては切なすぎる。
あれから、人の温もりもなく一人眠りにつくのが寂しく感じ、とりあえず誰かを隣に置いていた。
外は小雨。
今日も俺は、あの場所へと向かうだろう。
そしたらきっと会えるはず。
そう空に広がる虹に願いを込めた。
:08/04/10 00:01 :F703i :r.AIidn6
#289 [◆vzApYZDoz6]
おっと、名無しさんの参加キタコレw
過疎ぎみなんで、よければもっとお願いしますw
:08/04/10 03:13 :P903i :I5eSL1Vk
#290 [気まぐれ(1/1)◆vzApYZDoz6]
「いったいどういうつもりよ!?」
「それはこっちの台詞さ。僕は、君とあの男がホテルに入るところをちゃんと見ていた」
激昂する女とは対称的に、男はただひたすらに淡々と話していた。
だが声質のせいだろうか、淡々としているわりにどこか柔らかい感じがした。
「それは…その…」
「気まぐれ?」
「そう! なんていうか、ちょっとした気の迷いというか…」
「へぇ。僕の告白を受けたのも、気まぐれ? 何年も付き合ったのも、プレゼントをくれたのも、気まぐれ?」
「ち、違う…気まぐれなんかじゃないわ!」
女の表情はどんどん潮らしくなっていき、今にも泣きそうなほど。
それでも男は眉ひとつ動かさず、淡々と喋り続けていた。
それでも声の柔らかさは変わらない。
「いいんだよ、別に。僕はそんなに本気で怒っちゃいないさ」
「なんで…? どういうことよ…?」
「それは、だから──」
男の淡々としてまったく動かなかった表情が、少し緩む。
代わりに女の顔がひきつり、青ざめた。
「──気まぐれさ」
そう言って男は、何か言おうとした女の喉を切り裂いた。
:08/04/11 04:04 :P903i :zCCoSRx2
#291 [◆vzApYZDoz6]
:08/04/13 00:53 :P903i :I.m48lNc
#292 [◆vzApYZDoz6]
:08/04/13 00:53 :P903i :I.m48lNc
#293 [◆vzApYZDoz6]
現在の作品数集計
1レス短編:27
2レス短編:34
3レス短編:31
総作品数:92
現在のお題
@雨
Aあの頃の思い出
B電話
C卒業
D電車
Eささやかな幸せ
F手紙
G都会
H未来
Iアルバイト
J忘れられない
K空
L窓
M指輪
N怒り
O葬式
>>291-292まとめ
:08/04/13 00:54 :P903i :I.m48lNc
#294 [紫陽花]
>>291ー293
まとめ
ありがとうございます!!(・∀・)
:08/04/13 00:57 :F905i :☆☆☆
#295 [紫陽花]
:08/04/13 01:01 :F905i :☆☆☆
#296 [[ひとつの願い(1/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
ある日の午後、私は暖かい陽射しに眠気を覚えながら、オフィスでパソコンに向かっていたんです。
私の周囲は、他の社員たちの相談だったり会議だったりでガヤガヤとしていました。
私は明日の会議の資料を今日中に仕上げなくてはいけなかったので、キーボードを打つのに集中していたのです。
が、オフィス全体が急に静かになって、私は何事かと思い、ディスプレイから周りに目を移しました。
けれど、みんなの様子はさっきまでと変わりなく、いそいそと動き回っています。
私がキョロキョロしているのにも、誰ひとり気付いた様子はありません。
私は訳が分からずデスクに視線を戻すと、キーボードの横にちっさいオッサンがいました。
ちっさいオッサンがいたのです。
私は目が飛び出るんじゃないかと思うくらい驚いて、椅子の背もたれにしたたか背中を打ち付けてしまいました。
:08/04/13 02:00 :SH903i :HMtueqDg
#297 [[ひとつの願い(2/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
ちっさいオッサンは、キーボードの右側で体育座りをして、私を見つめています。
私は驚きの余り、ちっさいオッサンを凝視したまま固まってしまいました。
「あんたの願い、なんか一個だけ聞いたるで」
ちっさいオッサンはわざとらしい関西弁でそう言いました。
私はもう一度周りをぐるりと見回しました。
けれど、やはり声や物音が聞こえないだけで、みんなはいつも通り仕事をしているようです。
私は意を決して、というか開き直って、望みを口にしました。
「この……貧乳が悩みの私の願いは、……大金持ちになること!」
「巨乳ちゃうんかい!」
ちっさいオッサンは爆笑しながら私にツッコミました。
「だって、お金があれば整形できるじゃない」
私が冷静に反論すると、ちっさいオッサンは困った顔をしてこう言いました。
「あんな、姉ちゃん。整形って失敗することもあんねんで? 乳は何年かたったらしぼんでまうらしいしなぁ。ワシに頼んだら、ナチュラルな巨乳になれるのになぁ」
:08/04/13 02:01 :SH903i :HMtueqDg
#298 [[ひとつの願い(3/3)]蜜月◆oycAM.aIfI]
私はそれを聞いて、整形よりオッサンに頼みたいと思ったのです。
そこで、こうお願いしました。
「じゃ、じゃあ、大金持ちは取り消し! 私を巨乳にしてください!」
すると、ちっさいオッサンは残念そうに手を振りました。
「アカンアカン、願いは一個だけや。あんたは大金持ちってゆう願いで使い切った。取り消ししてもそれは戻らん。じゃあな」
ちっさいオッサンは私のデスクから隣のデスク、そのまた隣のデスクへと歩いて行きました。
ちっさいオッサンの姿が見えなくなると同時に、いつもの騒がしい話し声が私の耳に入ってきました。
その後何年か、私はちっさいオッサンにもう一度会いたいと願って生きてきましたが、その願いはいまだ叶っていません。
今、願いを一つ聞いてやると言われたら、私は迷わず「ちっさいオッサンに会わせて下さい」と言うでしょう。
:08/04/13 02:02 :SH903i :HMtueqDg
#299 [◆vzApYZDoz6]
あげ…
:08/04/16 21:55 :P903i :v/dF1zCE
#300 [花蓮◆MGVVPl.NwM]
あげ。
:08/04/19 17:51 :SH903i :☆☆☆
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