・・悪魔なキミ・・
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#430 [みい]

ゴロゴロ…ピシャーンッ!


「いやあああっ!!」
『柚!?』


や、やっぱもう無理ーっ!!!!


「今すぐうちに来て!お願い!」
『…待ってろ』


ピッ、という電子音が聞こえたあと、私は携帯を机に放り投げ、ベッドの上で布団にくるまった。


早く…、早く、来て…っ!

⏰:08/07/22 01:18 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#431 [みい]

隣だからすぐ来てくれるだろうと思ったのに…30分経った今も、玄関のインターホンは鳴らない。


「ふえっ…れん〜っ…」


名前を呼んでみても、返事はない。



その代わりに待ちに待った、ピンポーン、という、この場面にそぐわない間抜けな音。


私は急いで玄関のドアを開ける。

⏰:08/07/22 01:19 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#432 [みい]

その先には雨に濡れ、走ってきてくれたのか、息が上がっている蓮が立っていた。


私は蓮を見るなり抱きつく。


「…遅い…」
「わりい、矢野んち行ってた」


矢野君ってどこ住んでたっけ?隣町?そのまた隣だっけか…?


「つーか何?何があった?」

⏰:08/07/22 01:20 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#433 [みい]

蓮は私を自分から引き離し、小刻みに震える私の目を見る。


「か、かかか…かみな、り…」
「は?」


「だからっ!雷!嫌いなの!」


ああ、1日に2回もこの単語を口にするなんて…今日は厄日だ…。


「…雷ごときで、この俺をあのくそ強い雨ん中、走らせたってわけ?」

⏰:08/07/22 01:21 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#434 [みい]

見ると蓮の口元がヒクヒクしている。


「そ、そうだけど…?」


少し怯えながらも、肯定すると…


「…焦って損した」


はあ、と溜息をつきながらこめかみに手をやる蓮。


その態度にカッチーンときたのは、私。

⏰:08/07/22 01:22 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#435 [みい]

「なによっ!いいじゃん別に!怖かったんだもんっ…!」
「別に悪いなんて言ってねえだろ、俺はただ、」
「言いたそうだった!」
「だからそうじゃなくて。俺は、」
「もういいよ!めんどくさいなら帰ればいいじゃん!蓮じゃない他の人に来てもらうから!」


最後の私の言葉に、それまで冷静だった蓮の表情が一変した。


「それ、まじで言ってんの?」


蓮が醸し出す黒い雰囲気にたじろぎながらも、負けまいと反論する。

⏰:08/07/22 01:23 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#436 [みい]

「そうだけど!?別に蓮じゃなくてもいいもん!てゆうかさえちゃんが出なかったから仕方なく蓮に電話しただけだし!」


言い切った瞬間、ものすごい力で手首を掴まれる。


「ちょっ…痛い…!」
「…なにそれ。くそ腹立つ」


なにそれってこっちの台詞だっつーの!腹立ててるのは私のほうだもん、謝ってなんかやるもんか!

⏰:08/07/22 01:25 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#437 [みい]

キッと蓮を睨みつけると、


「その顔。最悪に不細工だから止めろ」


となじってくる。


「ちげえんだって。俺は、お前の身に何かあったんじゃねえかってすっげえ焦ってたから、雷って聞いて拍子抜けしただけ」
「…拍子抜けしたんでしょ、帰っていいよ」


はあ…、どこまでもかわいくないな、私って。

⏰:08/07/22 01:26 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#438 [みい]

「こんな状態のお前残して帰れるほど、俺も冷血じゃない。手の震え、止まんねえし」


蓮が下に目を遣ったから、私も目線を落とす。


そこには蓮の左手に強く掴まれながらも、今だ震え続けている私の右手があった。


「あ……」
「…一旦着替えに帰ってすぐ来るから。待ってろ」

⏰:08/07/22 01:29 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#439 [みい]

ポン、と一回私の頭を軽く叩くと、蓮は玄関のドアノブに手をかける。


「ま、待って!」


私は思わず蓮を引き止めてしまった。蓮は私の方に振り返る。


「…行かないで。ひ、一人に、しないで…」


だって…なにせ怖いんだもん…。

⏰:08/07/22 01:30 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#440 [我輩は匿名である]
<<200-300
<<301-400
<<401-500

⏰:08/07/22 01:30 📱:D905i 🆔:PjkXNtps


#441 [みい]

「…すぐ戻ってくっから。な?」


それでも首をぶんぶんと横に振る私。蓮にとっての"すぐ"と、私にとっての"すぐ"は、かなり差がある…気がしたから。


少しの間のあと、「柚、」と呼ばれて顔を上げた。


「バスタオルと、親父さんの服。貸して」


蓮はそう言いながら、靴を脱ぎ始める。

⏰:08/07/22 01:31 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#442 [みい]

私は急いでバスタオルを取りにお風呂場へ向かった。


………………………………

「入んぞ」


うちのお父さんのTシャツと短パンに着替え、髪を乾かした蓮が部屋に入ってくる。


や、やばい…。この空間に二人きりって、なんか思ってたより遥かに緊張する…。

⏰:08/07/22 01:32 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#443 [みい]

がしかし、そんな私を尻目に蓮は、


「じゃ、おやすみ」


と言って私のベッドに寝転がる。


「ええっ!?ってちょっと!乙女のベッドにずかずかと上がらないでよ!」


あ、ありえない…!無神経にもほどがある!


てゆうか私の緊張って一体…;

⏰:08/07/22 01:34 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#444 [みい]

「駅から走ってきて疲れてんだよ。お前のせいだろうが」


蓮は目を閉じたまま答える。


「だっ、だからってねえっ…!」


反論しかけたら、蓮は起き上がり、ずいっと私に顔を近付けた。そして私の顎を掴む。


「まあ…その疲れをお前が癒してくれるっつーなら、話は別だけど?」

⏰:08/07/22 01:38 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#445 [みい]

そう言いながら私の唇に指を這わせる蓮に、私はお決まりの赤面。


「嘘だよ、ガキが相手だとやらしい気分にもならねえ」


蓮はくくっと笑うけど、私は…そういうこと言われると、やっぱちょっとショックだったりする。


同じようなこと、付き合う前にも言われたことあるし…それって私が女として魅力ないってことですよね…。

⏰:08/07/22 01:40 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#446 [みい]

そんなことを考えてへこんでいる私を知ってか知らずか、


「まあ、そんなガキ相手にたまに欲情してる俺もかなりやべえけどな」


なんて、衝撃的なことをさらっと言う蓮。


「よっ、よくじょうって…!//」
「なに、意味知らねえの?教えてやろうか、欲情ってのは…」


わーかーるーかーらーーっ!//ストップ説明!!

⏰:08/07/22 01:43 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#447 [みい]

「ふあ〜あ…まじ眠い。電気消せよ」
「ちょっ…本当にそこで寝る気!?」


ベッドの上で大きなあくびをする蓮に批難の目を向ける。


「ああ。俺はここに"いてやってる"身だからな。当たり前」


こんの変態俺様男〜〜っ!
…仕方ない、私はリビングのソファだな…。床でなんか固くて寝れたもんじゃない。

⏰:08/07/22 01:44 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#448 [みい]

部屋の電気を消し、掛け布団を頭から羽織って部屋を出ていこうとすると、


「…どこ行くんだよ」


真っ暗な部屋に響く、降りしきる雨の音と蓮の声。


「どこって、リビング…」
「それじゃ俺が来た意味ねえじゃん。ここに来い」


蓮は自分が寝ている隣を、乱暴に手で叩いた。

⏰:08/07/22 01:46 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#449 [みい]

おっ、同じベッドにですかっ!?//


「いっ、む、無理!//」
「なんで」


なんでってそんな…そんな、1つのベッドに男女2人でなんて…//


「別に俺はどっちでもいいけど。お前があっちで一人で寝て、雷様にへそ取られても関係ねえし」
「ひぃぃいいいっ!!!!」


そ、それだけはまじ勘弁っ!!!!

⏰:08/07/22 01:47 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#450 [みい]

というわけで覚悟をきめた私は、無言のままベッドに近付く。


暗闇の中、蓮の顔が見える。蓮は、予想と反して真面目な表情をしていた。


「…よ、欲情しないでね」
「ごくごくたまにしかしねえから。心配すんな」


あ、さようでございますか…。
そんなに『ごくごく』を強調しなくてもいいじゃんかよ…;


ギシ、と軋む音をたて、私はベッドに上がり込む。

⏰:08/07/22 01:50 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#451 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします
よかったら感想等下さ
るとかなり嬉しいです
感想板までぜひお
願いします(>Д<)

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/07/22 01:55 📱:SH905i 🆔:rH5bUJqA


#452 [アカリ]
>>400-500

失礼しました

⏰:08/07/22 06:18 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#453 [アリス]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500

⏰:08/07/22 08:48 📱:W51T 🆔:☆☆☆


#454 [みい]

「…ほら」


蓮は自分が掛けていた布団を、私の上に掛けてくれた。


「…ありがとう」


距離が近すぎて、顔が熱くなる。私は耐え切れなくなって、蓮に背中を向けた。


「こっ、これ以上近づかないでよね!」
「お前は人のこと呼び出しといて何様だ、おい」

⏰:08/07/23 00:36 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#455 [みい]

何様のつもりでもないけど、無理なんだもん!//


「「…………」」



あ、沈黙。蓮、寝たのかな…。


静かになった部屋の中で、私の神経は外の天気へと集中してしまう。さっきまでは、蓮との言い合いで気にならなかったけど…雨足は強くなる一方だ。


はあ…早く止まないかな…。

⏰:08/07/23 00:37 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#456 [みい]

なんて溜息をついた瞬間、ゴロゴロ…という不気味な音と共に、一瞬部屋中が白く光る。


「ぎぇえっ!!!!」


私は思わず縮こまって叫んでしまった。


「…なんで怖いかな、こんな綺麗なのに」


背後から、おもしろがるような蓮の呟きが聞こえる。

⏰:08/07/23 00:38 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#457 [みい]

「きっ、綺麗なんかじゃないっ!」「俺は結構好きだけど」


こんなものが好きだなんて、どーいう神経しとんじゃお前は!しかも起きてたのかよ!


「ひぇえっ!!」


そんな言い合いをしてるうちにも、容赦なく地に向かって光を伸ばす稲妻。


我慢の限界に達した私は、恐る恐る蓮の方に体を向き直す。

⏰:08/07/23 00:39 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#458 [みい]

と同時に再び部屋が光に包まれ、私は反射的に蓮の着ているTシャツの裾をぎゅっと掴む。


「…これ以上近づくなっつったのはどの口だ、こら」
「…すいません…」


はい、ごめんなさい、この口です…;だって…怖いもんは怖いんだもん〜っ!!!!


でもあんなことを言ってしまった手前、もうこれ以上はほんとに近付けない…;

⏰:08/07/23 00:40 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#459 [みい]

変なプライドみたいなものが私をがんじがらめにするのだ。

蓮の胸に飛び込めたら。
ぎゅっ、って強く抱きしめてもらったら。


この恐怖なんて、きっと一瞬で吹っ飛んでいってしまうのに。


不協和音のような雷の鳴き声が響く度に、蓮のTシャツを掴んだ手に力を込める。


何度目かの私のそんな行動のあと、蓮は長い溜息をついた。

⏰:08/07/23 00:41 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#460 [みい]

「もっとこっち来い」
「…いい、大丈夫」


…またかわいくないことを…。なんでいっつもこんななんだろう、私って。


「来いっつってんだろうが」


不意に勢いよく蓮に引き寄せられ、一瞬にして私は蓮の胸の中にすっぽりと収まってしまった。


「変なとこで意地張ってんじゃねえよ、ばかゆずが」

⏰:08/07/23 00:42 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#461 [みい]

「ば、ばかじゃないもん!!」
「泣いてまで我慢するなんてよっぽどの馬鹿だろ」
「泣いてなんかっ…」


言いかけたとき、蓮の指が私の頬を撫でる。

その時ようやく気付いた。自分がいつの間にか、恐怖のせいで涙まで流していたことに。


「素直になれよ、いい加減」


蓮の体温を感じ、一気に安心した私は子供のように泣きじゃくってしまった。

⏰:08/07/23 00:43 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#462 [みい]

そんな私の背中を、とんとんって優しくさすってくれた蓮。

雷の音が鳴り始めるとすぐ、「聞くな」って言って手の平で私の耳を押さえてくれた。








「…落ち着いたか?」
「うん、大分ましになった…」


ありがとう、って言わなきゃ…。

⏰:08/07/23 00:45 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#463 [みい]

「あのっ、蓮!?」


蓮は私の背中に手を回したまま、少し離れて私の顔を見る。


うぎゃ〜!!ち、近いっ!//でも、せめてお礼くらい言わないと…!


「あっ、ありがとっ!//」


…はれれ?

勇気を振り絞って言ってみたはいいものの、蓮は目を丸くしてからそっぽを向いてしまった。

⏰:08/07/23 00:46 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#464 [みい]

「え、あの…、蓮…?」


なんですかそのリアクションは;なんか…不安になっちゃうじゃん…。


蓮は未だ私を見ず、なぜか溜息をつく。


えーっ!?なんでそんなイマイチの反応なわけ!?一応私なりに、素直に感謝の気持ちを伝えたつもりだったのに…。


しばらくの沈黙のあと、やっと、

⏰:08/07/23 00:47 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#465 [みい]

「お前、今の反則」


とか言ったかと思って顔を上げると、間髪入れずに蓮の唇が私の唇に重なった。


「ふっ……!?」


咄嗟の出来事だったため、十分に息も出来ない私は苦しくて蓮の胸を押すけど、そんなの全く意味をなさない。

むしろ背中に回った蓮の腕に力が入って、二人の距離はほとんどゼロに近い。

⏰:08/07/23 00:48 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#466 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします
よかったら感想等貰え
るとすごく嬉しいです
感想板のほうに是
非お願いします

>>1みい感想板
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/07/23 00:51 📱:SH905i 🆔:g.4Qk.lY


#467 [我輩は匿名である]
失礼します;

>>389-400
>>400-440

とても面白いので
これからも
頑張ってくださいね★

⏰:08/07/23 01:29 📱:W53T 🆔:fykHeQpA


#468 [我輩は匿名である]
この話すきーっx
頑張って下さい

⏰:08/07/23 03:19 📱:W61PT 🆔:ZPu3vec6


#469 [我輩は匿名である]
あげ!w

⏰:08/07/23 23:11 📱:W61SH 🆔:4XVRhwAE


#470 [凛]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
失礼

⏰:08/07/24 00:51 📱:P702i 🆔:ON0slSqM


#471 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/07/24 07:15 📱:W61SH 🆔:noXE50Wc


#472 [我輩は匿名である]
あげちゃうし

⏰:08/07/24 18:55 📱:W61SH 🆔:noXE50Wc


#473 [夜蝶]
頑張れ
この小説
どえら好きやあテ

⏰:08/07/24 22:52 📱:911T 🆔:OzQlKX6E


#474 [か-な]
↑感想ここに書くなし!

⏰:08/07/24 23:28 📱:F902iS 🆔:7t/e1/sM


#475 [我輩は匿名である]
あげ

⏰:08/07/25 20:59 📱:W61SH 🆔:Xx3X4cZ2


#476 [みい]

>>465

蓮の舌が私の咥内へ、背中にあった手が私のTシャツの中へ侵入してくる。


ちょっ…う、嘘でしょーっ!?//

あまりにヤバめな事態に、私の頭はすっかりパニック状態だ。


私の腰あたりを撫で回していた蓮の右手が、徐々に上のほうに伸びていく。


待ってー!//ちょ、タンマ!タンマタンマ!//まじで駄目だって!

⏰:08/07/26 15:50 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#477 [みい]

ひえ〜!無理ムリむりっ!//


お母さん…っ、このままじゃあ柚稀、『お隣りの蓮君』に喰われてしまいますっ…!



〜♪〜♪〜…


でっ、電話!さえちゃんかも!


机の上に置きっぱなしにしていた私の携帯がおもむろに鳴りだしたとき、蓮の動きが一瞬止まった。

⏰:08/07/26 15:51 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#478 [みい]

い、今だあっ!!


その隙に私は力いっぱい蓮の肩を掴み、思い切り押し退けた。


ゴンッ、という音と共に、蓮が小さく呻(ウメ)き、頭を押さえる。


「さっ、さえちゃんっ!?」
『柚?ごめん、さっきバイト中でさ〜。何かあった?』


さえちゃん…ナイスタイミングだよー!まじ感謝ですっ!!

⏰:08/07/26 15:52 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#479 [みい]

「ううんっ、大丈夫大丈夫!ごめんねわざわざ!ありがと♪」
『ならいいんだけどさ!あっ、てゆうか聞いてー!またあのクソ店長がさあ…』


お、なんか長くなりそうだな…。恐る恐る蓮に目を遣ると、かなーり眼球を光らせ、不機嫌オーラ漂わせてます…;


そんなことなどつゆ知らず、さえちゃんの弾丸トークは止まらない。

『まじありえなくない!?もう本当無理!きもすぎて我慢できない!』

⏰:08/07/26 15:53 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#480 [みい]

それは確かにきもいね〜、って相槌を打とうとした瞬間、素早く携帯が取り上げられた。


「ちょ、返してよっ!」


あたふたと携帯を取り戻そうとする私の手を難無く押さえ込む蓮。


『柚〜?聞いてんのー?』


並じゃない大きさを誇るさえちゃんの声が携帯から漏れる。

⏰:08/07/26 15:54 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#481 [みい]

そんな携帯をつまむように持ちながら、蓮は不愉快そうに片目を閉じると、


「邪魔すんなよ」


と一言だけ言い放ち、携帯の電源ボタンを押してしまった。


「な、何てことするのよおっ!」
「こんな深夜に電話してくる奴が悪い」


親切にかけ直してくれただけじゃんか!

⏰:08/07/26 15:57 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#482 [みい]

でも、それより何より問題なのは…「こんな深夜に二人っきり」なのが、さえちゃんにばれちゃったこと!

ああ…どう言い訳しよう…;さえちゃんのことだから、きっと根掘り葉掘り聞いてくるに違いない;


あーでもない、こーでもないと言い訳を考えていると、


「柚、」


と蓮の私を呼ぶ声。

⏰:08/07/26 15:57 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#483 [みい]

…はっ!そういえばこいつ、狼なんだった!危ない私!//


そろーりとベッドから抜け出そうとした私の腕を、蓮が掴む。


「ぎょえっ!」
「…何その反応」


だってあんた、私のこと犯そうとしたじゃん!こんくらいの反応なんて当たり前でしょうが!


「よ、欲情しないって言ったのに…//」

⏰:08/07/26 17:39 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#484 [みい]

「たまにするっつったはずだけど?てゆうか…」


そこまで言うと蓮は小さく溜息をつく。


「涙目で上目遣いされて、その気が起きない男なんていねーだろ」


…知らねーよそんな男心なんて!


「あんたに理性ってもんはないわけ!?」

⏰:08/07/26 17:40 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#485 [みい]

「あるけど吹っ飛んだ」


けろっと言う蓮。
てゆうかそれ、偉そうに言うことじゃないから!


「…っこの変態!//どスケベ!」
「何とでも言え」


手をひらひらさせる蓮に、罵声を浴びせても効果ナシ…;


「つーかいい加減寝ようぜ。あのうるせえ女のせいでヤる気も失せたし」

⏰:08/07/26 17:42 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#486 [みい]

「ヤる気」とか普通に言うなっつーのー!//


「私の半径1メートル以内に入らないでよっ!?」
「この狭いベッドじゃ普通に無理」


くっ…そぉお〜!!あー言えばこー言う男め…!


私は勢いづけて蓮に背を向け、目一杯離れたところで目を閉じた。


あんなに怖かった雷も、いつのまにか鳴り止んでたしね;

⏰:08/07/26 17:44 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#487 [みい]

………………………………

チュンチュン…チチ……


ん……朝…?


雀の鳴き声に目を擦ると、朝日に透けるカーテンの色が映った。


と同時に、隣で寝ている蓮の存在に気づく。


…そうだ、結局一緒に寝たんだっけ…。

⏰:08/07/26 17:45 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#488 [みい]

…にしても。


私から突き放したものの、この、ロマンチックとはほど遠いシチュエーションは何!?


普通、漫画とかならさ、朝起きたら彼氏がぎゅってしてくれてたりするもんでしょ!?


…なのにこの男ときたら…。バッチリ私に背中向けやがって!


さっきも言った通り、突き放したのは私です!それは重々承知です!

⏰:08/07/26 17:46 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#489 [みい]

そうなんだけどね!?
…そうなんだけどさ…。


はあ、と溜息をついた瞬間、ごろんと蓮が寝返ってこちらを向く。


うわわっ…;

咄嗟の出来事に、私はついたぬき寝入りをしてしまった。


「ん……?」


蓮が呟いたのが聞こえる。どうやら目が覚めたらしい。

⏰:08/07/26 17:48 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#490 [みい]

「…柚……?」


名前を呼ばれても、寝た振りをしている私はもちろん無反応を決め込む。


「…………」


しばし無言。

また寝たのかな…と思って、目を開けようとしたとき、私のおでこにかかっている前髪に、蓮の指先が触れた。

⏰:08/07/26 17:49 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#491 [みい]

ひっ…なっ、何!?!?


ビビりながらも、今更目を開けることが出来ない私は、蓮にされるがままだ。


蓮の指が、私の前髪をそっと丁寧に掻き分けていき、

おでこにスースーとした感覚が生まれる。


と同時に…

⏰:08/07/26 17:51 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#492 [みい]

ちゅ…


……えっ!?//


小さく音をたて、微かに私のおでこに触れたのは…多分、いや99.9%、蓮の唇。


放心状態の私をさらに抱き寄せるように、蓮は腕を私の後頭部に回した。


しばらくすると、すー、すーと規則正しく聞こえてくる蓮の寝息。

⏰:08/07/26 17:54 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#493 [みい]

…引き寄せられた蓮の胸の中で私が思ったこと。




1.人生って案外ドラマチックな 展開もありえる


2.悪魔ってたまに、たまあーに! 優しかったりする



蓮の体温を感じて、恥ずかしさに赤面しながらも、さえちゃんへの言い訳を必死で考える私であった…。

⏰:08/07/26 17:55 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#494 [みい]

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更新Stopします

恐れ多くも、感想板に蓮
のイメージ画をUpさせ
て頂きました目に毒
かもしれませんが、勇気
のある方だけどうぞ
小説と合わせて感想等頂
けると嬉しいです

>>1みい感想板

⏰:08/07/26 18:10 📱:SH905i 🆔:0ZFDBPTw


#495 [絢香]
あげとく

⏰:08/08/01 00:51 📱:W61SH 🆔:g.F2k8zU


#496 [みい]








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Story9〜第2の悪魔、降臨
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

⏰:08/08/02 00:29 📱:SH905i 🆔:T7ettLIc


#497 [みい]

「お嬢ちゃん、誰待ってんの?」


学校が終わってから映画でも見に行こうか、ってことになって蓮と二人で歩いていて、蓮が飲み物を買いに行った時、私はものすごい巨体の男に声を掛けられた。


赤シャツにグレーのスーツを羽織り、金のネックレスをじゃらじゃらさせているあたりを見ると、どう考えてもシャバの人ではないと思う。


「え、あの…」

⏰:08/08/02 00:30 📱:SH905i 🆔:T7ettLIc


#498 [みい]

その人のあまりのデカさ…まあはっきし言っちゃうと、デブさ、に圧倒され口ごもっていると、


「もしや彼氏とか?」


と聞いてきたので、私はうんうん、と強く2回頷いた。


するとその人はちっと舌打ちをしてから私に笑みを向ける。


「ねえねえ〜そんなのより俺と遊んだほうが楽しいって♪ね?」

⏰:08/08/02 00:31 📱:SH905i 🆔:T7ettLIc


#499 [みい]

うわあ…ナンパって奴だ…!初めてされるよ私!


「いや、あの…」
「彼女1人にしとく男なんかやめてさ、俺にしなよ〜」


テレビや漫画でよく聞くようなお決まりの文句を並べながら、デブは私の腕を掴んだ。


「ひいっ!!!ちょっ、やめてっ…!」「ちょーっとだけだからさ、ね、お願い!」


やめんかこのくそデブー!

⏰:08/08/02 00:32 📱:SH905i 🆔:T7ettLIc


#500 [みい]

ぐいぐいと力任せに腕を引っ張られる。


ナンパってこんなもんなのか!?
かっこいいお兄さんがもっと甘ーい言葉並べて、肩とか抱いて優しくリードするもんなんじゃないの!?


想像とは掛け離れたナンパというものに、私は戸惑いを隠せない。


「ほんとに無理だってばあー!」


そう私が叫んだ瞬間だった。

⏰:08/08/02 00:32 📱:SH905i 🆔:T7ettLIc


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