禁断って何?
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#201 [受験生]
更新ありがとうございます高校合格できましたシバさんのおかげですまたこれからも更新待ってます

⏰:10/03/19 00:07 📱:N01B 🆔:.Dh5tgbE


#202 [マユタン]
初コメントです。
いつも読んでます次の更新が気になるぅ
楽しみにしてるので頑張って更新して下さいね

⏰:10/03/19 02:20 📱:F02A 🆔:kRHnrjLw


#203 [シバ]
>>201
受験生さん

おめでとうございますシバも嬉しいです
受験生さんが頑張った結果ですよ
これからも頑張ってね

>>202
マユタンさん

ありがとうございますまた更新しますんで是非読んでください

⏰:10/03/19 20:14 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#204 [シバ]
>>200

何をどう考えても公衆電話以外、連絡を取る方法を思いつかなかった。

あれから陸上部のマネージャーにテレカの話をした所、

「えぇ?シバもう全部使い切ったの?もうテレカ1枚もないんだよね…他の部のマネージャー達にあげちゃったんだ」

⏰:10/03/19 20:18 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#205 [シバ]
確かに部活のマネージャーってよく連絡取るからテレカは必需品だと思う。

しかもシバは6枚も貰っちゃったからこれ以上は気が引けて貰えない。
ってか、くれるハズもない。


そこで思い付いたのが、10円玉をウザいくらい集めること!
もう、これしかない…

⏰:10/03/19 20:22 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#206 [シバ]
100円とか500円とかも、すべて10円玉に替えた。

家の手伝いをしたら10円ちょうだい!って母さんと交渉して、部活から帰ってきて疲れた体にムチ打ってせっせと働いた。
皿洗いして10円、洗濯して10円…
コツコツと貯金して、豚さんの貯金箱は10円玉でいっぱいになった。

⏰:10/03/19 20:29 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#207 [シバ]
貯金し始めてからは、アイリと『電話は我慢しよう』って約束してたからアイリと連絡を取らなかった。







…それが間違ってた。
シバはアイリと出会ってから、アイリを待たせ過ぎてた。
「好き」って気持ちも伝えてなかったシバは、浮かれてた頃の自分を憎んだ。

⏰:10/03/19 20:33 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#208 [シバ]
今日からアイリと電話ができる〜♪

って日の朝…
2個下の後輩、リナと話をしてた。
リナは、あの合宿の時からアイリと仲良くなっていたみたいで、よく一緒にアイリの話・アイリのチームの話をしてた。


「シバさん、アイリにメチャメチャ気に入られてましたよね〜。みんな元気かなぁ♪」

⏰:10/03/19 20:39 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#209 [シバ]
「気に入られてたっていうか、懐かれてたって感じかな♪」

まさか『好き同士』なんて言えない…
そう思って、シバの顔はニヤニヤしてた。

「この前、アイリから手紙が届いたんですよ」

「へ〜…リナもアイリと文通してるんだ」

「文通って言っても、たま〜にですよ(笑)」

⏰:10/03/19 20:43 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#210 [シバ]
「そうなんだぁ」

「手紙の内容、ほとんどシバさんのことですよ(笑)アイリに電話した時も『シバさんシバさん』ってうるさいんですよぉ」

「アハハハ…(ニヤニヤ)」

「しかも最近は『シバっち』って呼んでるって言ってました。生意気ですね〜(笑)」

⏰:10/03/19 20:46 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#211 [シバ]
「あいつ初めて会った時から生意気だったからね(笑)気にしない気にしない♪」

「最初から馴れ馴れしかったですよね(笑)ウザい!って思ってたけど、いい奴ですよ」

「そうだね〜」


本当に何気ない会話だった。
本当に何気ない会話になるハズだった…

⏰:10/03/19 20:50 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#212 [シバ]
「あ!プリクラも入ってたんですよ♪見ますか?」

「おー!見る見る♪」

数枚のプリクラを渡された。
このプリクラは自分も持ってる!とか、このプリクラは持ってない!とか考えながら、アイリの笑顔を見てほんわかしてた。

「アイリ暇人だね(笑)プリクラ撮りすぎでしょ(笑)……あれ?」

⏰:10/03/19 20:59 📱:F902iS 🆔:iDifsbkQ


#213 [受験生]
ありがとうございます
続きかなり気になります

⏰:10/03/19 23:24 📱:N01B 🆔:.Dh5tgbE


#214 []
気になります
頑張ってください

⏰:10/03/20 02:16 📱:SH05A3 🆔:/0e9xWZw


#215 [みい]
 めちゃはまる〜
 またみにくるんで
 更新頑張って下さい


.

⏰:10/03/20 19:36 📱:N906imyu 🆔:20iQWtGI


#216 [受験生]
更新頑張ってください

⏰:10/03/21 00:13 📱:N01B 🆔:HtKMTEco


#217 [シバ]
>>213-216さん

ありがとうございます皆さんからのコメント、嬉しすぎて1人で感動しまくってるシバです(_ _)
頑張って更新します



>>212
プリクラの中に、変顔したり満面の笑みを浮かべるアイリがいた。
気になる文字が書かれていた…

⏰:10/03/21 22:28 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#218 [シバ]
アイリの顔の下には、

『S』


友達の方にはKだかRだか書かれていた。
彼氏のイニシャル的な…

アイリのイニシャルはAじゃん…
何この『S』って…
アイリのAじゃないじゃん…

⏰:10/03/21 22:34 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#219 [シバ]
シバの表情から何かを察したかのように、リナは口を開いた。

「この『S』って、シバさんの事じゃないですか?(笑)」


シバはこの時、どんな顔をしていたのだろう…
リナのこの一言を聞いて、一気に力が抜けたのを覚えてる。

「ま、まさかぁ(笑)」

⏰:10/03/21 22:38 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#220 [シバ]
…なんて言ったけど、実はリナの一言がかなりの自信になっていた。


そうか…
そうだよ!

でも、リナにシバとアイリの関係を悟られたくなかったから、あえて否定した。

ホッとした。

⏰:10/03/21 22:41 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#221 [シバ]
その後、リナと分かれて教室へと向かった。

頭の中は今日のアイリとの電話のことで一杯。


久しぶりだったから、はやる気持ちを抑えきれなかった。


授業内容は右から左にすっぽ抜けてた。
ノートは素晴らしく真っ白。
そのまま昼休み…

⏰:10/03/21 22:45 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#222 [シバ]
弁当を食べ終えて、教室の中から外の景色をボンヤリと眺めてた。
景色と言っても、見慣れたただの運動場なんだけど…


「シバ太郎!」

廊下から声が聞こえた。シバの席は窓側の一番後ろ。
だから端から端。

「何〜?」

⏰:10/03/21 22:48 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#223 [シバ]
真希だった。
廊下の窓のレールの所に肘をついて、前かがみの体勢でニヤニヤしている。

「ってか、そんなトコいないで教室入ってくればいいじゃん。何その不自然な体勢(笑)」

真希は黙ったまま、ニヤニヤを続けている。

気味が悪い…
ちょっとだけイラッときた。

⏰:10/03/21 22:52 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#224 [シバ]
「ちょっとカモン♪」


呼び出しだ。
なんとなく…
本当になんとな〜くだったけど、嫌な予感がした。
初めて真希の不気味な笑顔を見た。


…連れていかれたのは、隣の空き教室。

⏰:10/03/21 22:55 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#225 [シバ]
使われていないだけあって、シンと静まり返っている。
この雰囲気が痛い…


真希はヒョウヒョウとした表情で、古い机に腰掛けた。
(※机に座っちゃいけません)


「シバさ、最近なんか変だよね(笑)」

⏰:10/03/21 22:59 📱:F902iS 🆔:TaG27B4I


#226 [受験生]
更新ありがとうございますイニシャル愛を感じます続きもがんばって少しずつでいいのでがんばってください

⏰:10/03/22 00:18 📱:N01B 🆔:Fg/xGzxc


#227 [ゆな]
>>226
私情の事を書き込みして、催促したりしてますよね?ここの主はシバさんです。多忙ながらも小説を書いているんです。あと、雑談するなら感想板を作ってもらって雑談して下さい。
シバさん、この小説、毎日読んでいます。ゆっくりで良いので頑張って下さい。あと、感想板があればURLを貼ってくれたら嬉しいです。

⏰:10/03/22 10:23 📱:SH704i 🆔:YeXxdSeo


#228 [受験生]
ゆなさん注意ありがとうございます。確かにゆなさんのおっしゃる通りです。これから気を付けます。

⏰:10/03/22 22:32 📱:N01B 🆔:Fg/xGzxc


#229 [シバ]
>>227さん

ご指摘ありがとうございます。
雑談話を振ってしまったのはシバの方からです読んで頂きありがとうございます。
感想板建てましたのでよろしくお願いします。

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4729/

⏰:10/03/23 20:55 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#230 [シバ]
>>228さん

すみません
シバの方から雑談してしまっていたのに…
これからも読んで頂けると嬉しいです


少しですが更新します!

⏰:10/03/23 20:56 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#231 [シバ]
>>225

「変…?シバが?」

真希のストレートな発言にキョトンとしてしまった。

「うん、変。めっちゃ変(笑)」

「そこまで言うか…(笑)」

「何かあるでしょ?話したいけど話せない…みたいな事隠してない?」

⏰:10/03/23 20:59 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#232 [シバ]
こいつ…何で分かるんだ?
真希は表情1つ変えず、ジーッとシバの目を見つめている。

でも、親友の真希にアイリのことなんて話せない…

「いや(笑)何もないよ」

「絶対嘘!…ねぇ、一体何があったの?」

「何もないって!」

⏰:10/03/23 21:04 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#233 [シバ]
「あっそ!じゃあいいよ…」

「(やべ…怒ったかな?)」

こんな事で真希と喧嘩なんてしたくない!
本当は相談に乗ってほしい…
いや、しかし…
真希は親友…
アイリの事話してドン引きされたら…

いろんな思いがグルグル回ってた。

⏰:10/03/23 21:08 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#234 [シバ]
「じゃあ、勝手に予想するからYESかNOで答えてよ!」

パッと笑顔になった真希。
とりあえず、真希の機嫌が悪くないことにホッとしたからその選択を受け入れた。

「分かったよ」

「よし!じゃあ、率直に言うけど、アイリちゃんに恋してるでしょ?」

⏰:10/03/23 21:15 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#235 [シバ]
もはやYESとかNOとかのレベルじゃねぇ…
率直にって言うけど、一発目からそれかい!!



「…………」

「はい、解決!柴崎さん、顔真っ赤ですよ。あんた分かり易すぎ(笑)」

「一発目からそんな質問するからじゃん!!!…ああ、もう…畜生」

⏰:10/03/23 21:19 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#236 [シバ]
「あははは、ごめんごめん(笑)…うわぁ〜、マジ真っ赤だ。そんなに恥ずかしかった?」

「恥ずかしいっちゅーか…よく分からん」


とか言っちゃったけど、本当はめちゃくちゃ嬉しかった。
嬉しかったってか、安心した。
胸のつっかえがストンと取れた感覚を味わった。

⏰:10/03/23 21:23 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#237 [シバ]
「でも、何で分かったの?」

「え〜?…何でかなぁ(笑)なんとなくって感じ?」

「ヤス(以前告白してきたヤツ)を振ったから?」


「あー…そんなんじゃなくて、何でかな?なんか、そういう匂いがしてきたから(笑)」

「匂い?!」

⏰:10/03/23 21:26 📱:F902iS 🆔:MqfiDiVA


#238 [reo]
愛読してます(´・ω・`)
頑張ってくださいね

⏰:10/03/25 00:13 📱:F01A 🆔:RZJI6KMo


#239 [まき]
次の更新楽しみにしてます

⏰:10/03/25 12:56 📱:SH05A3 🆔:SGSaFy4M


#240 [受験生]
頑張ってください

⏰:10/03/25 13:11 📱:N01B 🆔:JlJLNtAw


#241 [シバ]
>>238-240さん

ありがとうございます
めちゃくちゃ励みになります
更新バラバラですがよろしくお願いします


>>237

「匂いっていうか、雰囲気?ノリ?って感じの方が合ってるかも(笑)」


「ごめん、意味が分からない」

⏰:10/03/26 20:08 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#242 [シバ]
「別に分かんなくてもいいよ(笑)あたしの疑問が解決したから超スッキリした♪」

「こっちは超モヤモヤなんだけど」

「だろうね(笑)」

「…引いた?」

「何が?」

「アイリのことで…ドン引きしたんじゃない?」

⏰:10/03/26 20:11 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#243 [シバ]
「引かないよ、そんな事で(笑)」

「そんな事でって…だって、可笑しい事でしょ」


真希の表情が変わった…

「可笑しい?何が可笑しいのさ」

「いや、だって…女が女を好きになるんだよ?」

⏰:10/03/26 20:15 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#244 [シバ]
「いいじゃん別に。人が人を好きになるって素晴らしい事じゃん(笑)」

「でも、なんかなぁ…」

「別にゴリラやイノシシに恋したワケじゃないじゃん…男も女も同じ人間!みんな一緒の人間!そんな中で、みんな違ってみんないい…だよ」

「………」

「『金子みすゞ』さんの『みんな違って みんないい』って、こういう時に何か共感できない?」

⏰:10/03/26 20:21 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#245 [シバ]
真希の話はサバサバしてるし、話が飛び飛びだけど妙な説得力みたいなものがあって、なぜか納得できる。

「なるほどね」

「ま、そういう事よ♪金子みすゞさんって小学校の時に習ったよね。国語の授業か♪」

「そうだよ」

「あの時、もっとちゃんと勉強しとけばよかったなぁ〜…」

⏰:10/03/26 20:38 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#246 [シバ]
「何で(笑)現在の真希も頭いいじゃん」

真希は本当に頭がいい。頭の回転が早いんだろうな。
それに比べてシバは…


「頭良くねーから(笑)ってか、言い忘れてたけど、あたしもシバと一緒だよ♪」


………

………は?

⏰:10/03/26 20:45 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#247 [シバ]
今何て言った…?
なんか、どさくさに紛れて凄い事言わなかった?

言葉がでなかった…


「ビックリしたでしょ(笑)」

「いやいやいやいや…今何て言った?」

「だからシバと一緒だって(笑)」

「何が?ちょっと…どういう意味?…は?」

⏰:10/03/26 20:48 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#248 [シバ]
「言葉のまんま!ちょっと待って♪」

真希は持っていた鞄の中をゴソゴソと物色しだした。

「あった!これ見てみ♪」

渡された物はプリクラだった。
真希ともう1人写ってる…

「『love』って書いてるけど、これ男…じゃないよな。…女?」

⏰:10/03/26 20:53 📱:F902iS 🆔:d6YbscqY


#249 [受験生]
更新ありがとうございます頑張ってください

⏰:10/03/26 21:58 📱:N01B 🆔:.TyrFky.


#250 [我輩は匿名である]
>>249主さんはあんたの為に更新してるわけじゃないと思うし、更新の度にレスしないで欲しい
邪魔だから

⏰:10/03/27 00:01 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#251 [受験生]
確かに私もそう思います。指摘ありがとうございます。

⏰:10/03/27 01:39 📱:N01B 🆔:0FNELGPw


#252 [シバ]
更新します。

>>248

真希は少し恥ずかしそうに笑って、

「それ…あたしの彼氏(笑)」

と言った。
え…?
真希とシバって同じなワケ?

「女の人…だ…よね?」

⏰:10/03/27 22:36 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#253 [シバ]
首を傾げて聞いてみた。首の骨がゴキンッてなって更にビックリした。

「女だよ(笑)」

真希は照れながらも話を続けた。

「A高校(仮)のバスケ部だったよ。うちらの1個上」

「A高校?」

「知らない?あ〜、知らないよね。めっちゃ弱小チームだったからね(笑)」

⏰:10/03/27 22:41 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#254 [シバ]
「分かんないけど…でも、この人…カッコいいね」

「マジで?何か嬉しいわ♪」

真希のホッペが赤くなった。

「…でもさー」

真希は続ける。

「シバとあたし一緒って言ったけど…相手の見方が違うよね」

⏰:10/03/27 22:43 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#255 [シバ]
「…見方?どういう事?」

「あたしも女、彼氏も女。お互い女同士だけど、あたしは彼氏の事を『男』として見てる。…だから相手はあたしの『彼氏』」

「………?」

「シバも女、アイリちゃんも女…アイリちゃんはシバの事を『男』として見てる。シバはアイリちゃんの事を『彼氏』にしたいって思わないでしょ?」

⏰:10/03/27 22:49 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#256 [シバ]
よく分かんない…

「分かんないって顔してるね(笑)う〜ん…何て言えばいいかなぁ?………じゃあ、シバはさ。アイリちゃんと付き合う事になったとして、アイリちゃんをどういう目で見る?」

「どういう目って言われても…」

「自分の『彼氏』として見る?それとも自分の『彼女』として見る?どっちかと言ったら、どっち?」

⏰:10/03/27 22:54 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#257 [シバ]
真面目な顔して聞いてくるもんだから、シバも必死になって考えた。

お互い女…
シバはアイリの事が好き…
じゃあ、どんな『好き』…?
アイリは可愛いし、生意気で強がったりするけど、すぐ泣くし弱い面を見ると守ってやりたくなるし…

だから答えは、

「…彼女」

⏰:10/03/27 22:59 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#258 [シバ]
真希は微笑んだ。

「いいと思う(笑)そしてシバ、顔真っ赤(笑)」

「また?!」

真希に鏡を渡され、そこに映った自分の顔はまさに茹でダコ…
スーパーの鮮魚コーナーに並んでも、まったく違和感はないだろうな〜とか考えてた。
そういうしょうもない事はどんな場面でも考えられる。

⏰:10/03/27 23:05 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#259 [シバ]
真希と話をした事によって…
ってか、真希と彼氏(女)の事を聞いて、何故か自信が湧いてきた。

アイリに気持ちを伝えてみようかな…


じゃあ、今日の部活が終わったらアイリに電話を…

「でもねシバ!」

⏰:10/03/27 23:08 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#260 [シバ]
また真面目な顔になる真希…
今度は一体何なんだ?


「よく考えるんだよ!」

「え?どうしたの急に(笑)」


「『善は急げ』で行動しちゃダメだからね!」

「また難しい言葉遣う(笑)シバにそんな事言っても伝わんないって(笑)」

⏰:10/03/27 23:15 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#261 [シバ]
「あたしも分かんないけど、何となく!」

「何それ(笑)」

「さっき国語の辞書見てたら書いてたから使ってみたのよ!意味はそこまで分かんないけど、たぶんこういう時に遣うんじゃないかって思って!」

「どうでもいいけど声がデカいって!落ち着け(笑)」

⏰:10/03/27 23:19 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#262 [シバ]
「今2人は両想いなんでしょ?だからって、すぐ気持ちを伝えよう!…なんて思ったらダメだからね!」


ドキッとした。

「あ〜…まだ伝えないよ(笑)でも、なんで?」

「後々の事も考えとかないとダメだからね。まだ付き合う前なのに、最初っからこんな事言いたくないんだけどさ…」

⏰:10/03/27 23:23 📱:F902iS 🆔:BFsTrTKg


#263 [シバ]
また意味が分からない…

「え?(笑)」

「言いたくないけど、もしもの時の事考えて欲しい」

「もしもって何の事?」

「別れた時の事」


「……何言ってんの(笑)」

⏰:10/03/28 23:16 📱:F902iS 🆔:zV7eI1IQ


#264 [シバ]
馬鹿げてる。
まだ付き合ってもないのに(笑)


…みたいな事ばかり頭の中をグルグル回ってたけど、真希の話から耳を離せなかった。


「女同士で付き合って、『一件落着〜♪』じゃないんだよ?それで一生2人で生きていく!ってお互いで決めて、それを守れるんだったら何も言わない」

⏰:10/03/28 23:20 📱:F902iS 🆔:zV7eI1IQ


#265 [シバ]
真希はシバの目をジッと見ながら話を続けた。

「でもね、シバ…最悪別れたとして、アイリちゃんと付き合う前みたいな関係を続けられると思う?」

話が難しすぎて、シバは混乱した。

「…そんな事、付き合ってみないと分かんないじゃん」

ボソリと呟いてみた。

⏰:10/03/28 23:23 📱:F902iS 🆔:zV7eI1IQ


#266 [シバ]
「もしアイリちゃんから別れを告げてきて、シバは『また会おうね』なんて笑って言える?シバには未練があって、アイリちゃんの事が好きで好きでたまらないのに…逆にアイリちゃんから『また会おうね』なんて言われたとしたら、それって拷問並にキツい事だよ」


「そんな事ばっか言うけどさぁ…」


ちょっと反抗してみた。ちょっと頑張った!

⏰:10/03/28 23:27 📱:F902iS 🆔:zV7eI1IQ


#267 [シバ]
「じゃあ言わせてもらうけど、真希はその女の人?彼氏と付き合う前に、そんな小難しい事ゴチャゴチャと考えられたワケ?」

「考えられるワケないじゃん。まさか自分が同性と付き合う事になるなんて考えもしなかったし」


「ほら!だから何か説得力ないし、シバだって同性のアイリを好きになるなんて考えもしなかったし…」

⏰:10/03/28 23:32 📱:F902iS 🆔:zV7eI1IQ


#268 [シバ]
あ〜…
頑張って強気に出たはいいけど、混乱してて何言っていいのか分かんないわ…


「だから実際、真希にそんな事言われても…ゴニョゴニョ…ボソボソ」


真希は表情1つ変えず、

「あたしが経験してるから言えるの!」

⏰:10/03/28 23:36 📱:F902iS 🆔:zV7eI1IQ


#269 [シバ]
「経験してる?その彼氏と別れたって事?」

「ちーがーう!前の彼氏!」

「あ〜…男?」

「…女」

「は?今の人が初めてじゃないの?」

「違うよ…めっちゃ好きだったのに振られた」

⏰:10/03/28 23:39 📱:F902iS 🆔:zV7eI1IQ


#270 [シバ]
「ちょい待って!真希の恋愛履歴がよく分かんない(笑)中学の時は男と付き合ってたよね?ってか高1の時も…」

「そうだよ。その頃はそれが当たり前だって思ってたからね。人間の恋愛は『男×女』っていうセットが普通なんだ!って思ってた」


「あのさ、ちょっと聞いていい?」

「何?」

⏰:10/04/01 22:35 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#271 [シバ]
「いつからなの?」

「何が?(笑)」


「だから、女を好きになる事…いつから同性に興味を持つようになったワケ?」

「分っかんない(笑)気がついたら好きになってた♪人を好きになるってそんなモンでしょ。男とか女とか実際関係ないと思うよ…あたしはね(笑)」

⏰:10/04/01 22:40 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#272 [シバ]
そりゃあもう、満面の笑みで答えるモンだから、自然と真希の話に引き込まれてた。

「じゃあ、今の彼氏(女)は何人目?」

「2人目!」

「男と合わせたら何人目?」

「5人目」

「へぇ〜、そうなんだ」

⏰:10/04/01 22:43 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#273 [シバ]
「今の彼氏と付き合う前の彼氏…女なんだけどね。元カレっていうのかな?メチャクチャ好きだったのよ…」

「どっちから告ったん?」

「あ〜…告白とかは向こうから。女の人に告られたのとか初めてだったからワケ分かんなくなっちゃってさ(笑)『え?え?あたしですか?』とかバカみたいにパニクってたわ(笑)」

⏰:10/04/01 22:46 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#274 [シバ]
「それがいつ?」

「高1の秋。彼氏(男)と別れてすぐだったよ」


「ふ〜ん」


「でもさ、いきなり同性に告られるとかメッチャびびるでしょ?普通に考えて!」


「まぁね」

⏰:10/04/01 22:51 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#275 [シバ]
「だからその女の元カレと2人で会う時も、ガッチガチだったわ(笑)向こうが話とかリードしてくれてたんだけど、自分の彼氏が『女』っていうのにキョドりまくりでさ」

「うんうん」

「でも…会う回数が増えれば増えるほど、その人の事が分かってくるし、もっと知りたい!って思うようになったし…」

⏰:10/04/01 22:55 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#276 [シバ]
「うん」

「逆に会えない時とか…も〜、寂しいなんてモンじゃなくてさ(笑)『寂しいからギューッて抱きしめにきてよぉ』とか(笑)何でだろうね。男と付き合ってた時はこんな想いした事ないのに…とか色々考えてた」

「へぇ〜」

「たぶん、お互い女だったから分かり合えるモノがあったのかな〜?って思う」

⏰:10/04/01 22:59 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#277 [シバ]
真希は嬉しそうに思い出を語っていた。

「…気がついたら向こう以上に、こっちが夢中になってた。告ってきたのは向こうなんだから、あたしはドッシリ構えてていいんだ♪とか余裕ぶっこいてたんだろうね。まさか自分がフラれるなんて思ってもみなかったよ」

さっきまでの嬉しそうな雰囲気が、一瞬にして逆転した。

⏰:10/04/01 23:03 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#278 [シバ]
「フラれたんだよ、あたし(笑)告ってきたの向こうなのに…酷いよね」

「…何でフラれたん?聞いていいのか…?これ」
「いいよ(笑)あのね…一言だけ『遅い』って言われた(笑)」

「遅い?」

「うん」

「ねぇ、話が掴めないんだけど」

⏰:10/04/01 23:07 📱:F902iS 🆔:GpH2QvWY


#279 [シバ]
「うん。あたしもよく分かんない(笑)」

「え?!」

「だって告ってきたの向こうなのに、なんであたしが『遅い』とか言われないといけないの?(笑)」

「そりゃあ、そうかもしれないけど…お前それで別れる決意したワケ?理由もよく分かんないのに?」

⏰:10/04/04 20:15 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#280 [シバ]
「だってさぁ…しゃーないよ(笑)」

「お前なぁ…」

「その元カレによく『お前』って呼ばれてたなぁ…懐かしい」

「いや、そうじゃなくて…」

「たぶん、あたしが気持ち伝えるのが下手だったんだと思う」

笑ったり深刻な顔したり…真希の表情は忙しく変わる。

⏰:10/04/04 20:21 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#281 [シバ]
「最初、女同士で付き合うって事にかなり抵抗があったからさぁ…」

「ってか話それるけど、周りの友達とかには話したの?女と付き合ってるって事」

「話してないよ(笑)」

「周り気付かなかったの?」

「気付いてないと思うよ。だからダメになったんだと思う(笑)」

⏰:10/04/04 20:27 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#282 [シバ]
真希の話がどんどん難しくなってきた。


「ごめん…意味がいまいち分かんない」

「だから…(笑)あたしが周りに彼(女)の事話しとけば、こんな事にならなかったのよ〜…あ〜あ…」

「なんで?」

「恋バナで盛り上がる年頃なのにさぁ…」

⏰:10/04/04 20:36 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#283 [シバ]
またも深刻な顔になる真希…

「まぁ、あたしは男の彼氏と別れたばっかりだったからしばらく恋バナとかするつもりなかったからさ…しかも新しい相手が女だったから、そんな事友達とかに話せるハズもなく…」

「まぁ、そうだろうねぇ」

「うん。でも彼氏(女)としては、話して欲しかったみたいでね。コソコソしたくないからって…」

⏰:10/04/04 20:42 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#284 [シバ]
「へぇ。まぁ確かにコソコソはしたくないわな」

「彼氏(女)にとっては周りに知って欲しかったんだって。周りの理解があったらもっと上手く付き合っていけると思ってたみたいでね。あたしの事本当に好きだったんだって」

「いい彼氏じゃん」

「でしょ?だからあたしが悪かったんだよね…周りにちゃんと言っとけばよかった」

⏰:10/04/04 20:51 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#285 [シバ]
「真希が周りに言っとけば、何か変わってたと思う?」

「全然変わってたと思うよ。今も続いてる自信はある(笑)」

「あらまぁ…自信あるんだ(笑)」

「彼(女)にとって、あたしが周りに言わなかったのは『真希は自分の事本当に好きなんじゃないのかもしれない』って捉えられたみたいね(笑)…ってか、あれ?あたし泣いてる(笑)」

⏰:10/04/04 20:54 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#286 [シバ]
「…は?」

シバは顔を上げて真希の顔をジッと見つめた。
真希の目は赤くなり、両手で顔を覆って涙を流していた。

「あぁ〜…泣いたら今の彼氏に怒られる(笑)も〜…」

とか言ってシバに抱きついてきた。


「シバ〜…しばらくこのままでいさせて(笑)簡易的でいいからギュッてして(笑)」

⏰:10/04/04 20:58 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#287 [シバ]
真希の女の子らしい仕草を見せつけられ、勝手にドキドキしていたシバ…
真希はそのまま話を続けた。

「今分かった…あいつの言ってた『遅い』の意味がやっと分かった…うん、本当に遅かった」

「…………」

「あいつに『好き』って気持ちをちゃんとした形で伝えてないわ、あたし…」

⏰:10/04/04 21:02 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#288 [シバ]
「………」

「『あたし達ちゃんと上手くやっていけるかなぁ?』とか『大丈夫かなぁ?』って不安とか戸惑いしか伝えてない…『好き』ってちゃんと伝えとけばよかった。こんなに好きなのに…」

真希の泣き顔は可愛かった。
だけど…
シバの胸で泣くのはいいけど、シバの制服に鼻水つけないで…

⏰:10/04/04 21:07 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#289 [シバ]
「…よし!もうやめ!泣かない!」

真希はシバから離れた。真希を簡易的にギュッてする間もなく、真希は涙を拭った。
散々鼻水垂らしまくって解決したみたいだ。

「泣いたら今の彼氏に悪いよね…あたし最悪だわ(笑)ってか、シバとアイリちゃんの話してたのにゴメンね(笑)」

鼻水についての謝罪はなかった。

⏰:10/04/04 21:12 📱:F902iS 🆔:do4yczIo


#290 [我輩は匿名である]
あげ!!

⏰:10/04/08 23:33 📱:SH05A3 🆔:iErWNHK.


#291 [シバ]
>>290さん

あげありがとうございます!
なかなか更新できず、すみません(/_・、)
明日からまた更新させてもらいます

⏰:10/04/09 23:57 📱:F902iS 🆔:3sQqa.sc


#292 [マイル]
鼻水どんまい!

⏰:10/04/10 08:00 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#293 [シバ]
>>292
マイルさん

コメありがとうございます
鼻水を付けられてもあの状況では突っ込めませんでした(´・ω・`)笑


更新します!

⏰:10/04/10 15:04 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#294 [シバ]
「真希は今の彼氏(女)よりその元カレ(女)の方が好きなんじゃないの?今でもさぁ」

鼻水をつけられて、引きつったままのシバはとりあえず何か喋って鼻水の事を忘れようとした。

「うーん…たぶんそうなんだと思う(笑)」

鼻をグスグス言わせながら真希は笑って答えた。

⏰:10/04/10 15:10 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#295 [シバ]
「今のままでいいワケ?」

「うん…だって、しゃーないよ(笑)時すでに遅し(笑)」

「今の彼氏と別れたいとか思わない?」

「それはないね(笑)」

「なんで?」

シバには理解できなかった。
彼氏はいるけど、別の…ましてや元カレの事が好きなのに他の人と付き合えるなんて…

⏰:10/04/10 15:14 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#296 [シバ]
「もちろん今の彼氏の事好きだよ!だからこそ、もう後悔したくないし、大切な人を失いたくないし…相手が想ってくれてる気持ちに今度はキチンと応えたい」



ナルホド…
何となく納得できた。
真希には真希なりの考えがあるんだ。
好きとか嫌いとかのレベルじゃなくて…
ちゃんと考えてるんだ。

⏰:10/04/10 15:19 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#297 [シバ]
「あたしの事はどうでもいいのよ(笑)とにかく、今はシバとアイリちゃんの事でしょ?」

「お前がピーピー泣くから話がそれたんだろうが!」

「あは〜♪そうね(笑)…んじゃあ、今のシバとアイリちゃんの事教えてよ!」

電話してる事、手紙書いてる事、お互いがどう想っているのか…事細かく話をした。

⏰:10/04/10 15:24 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#298 [シバ]
「………とりあえず、今はこんな感じ」

話し終えると、真希は俯いた。
しばらくして、顔を上げた。

「OK!よし…シバ!気持ち伝えてみな」

「ホントに?ホントにそう思ってる?」

「うん…あ、やっぱ微妙(笑)」

「何それ」

⏰:10/04/10 15:27 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#299 [シバ]
「だってさぁ…それはシバ次第だからあたしみたいな第三者がゴタゴタ言う事じゃないじゃん(笑)まぁ、あたしは気持ち伝えてみるべきだと思うけどね♪」

「…確かにね」

気持ちを伝えた後の自分は泣いてるのか笑ってるのか、後悔するのか歓喜してるのか…

こんな気持ち初めての事だから!っていう思いもある。
だけど…

⏰:10/04/10 15:32 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#300 [シバ]
それ以上に怖い…
アイリを失うんじゃないかって気持ちが心の中で渦巻いてる。

気持ち伝えて、アイリとの今の楽しい時間が無くなるくらいなら、いっそ片思いでもこのままでいいんじゃないかって思った。

でも、今になってやっと分かった。
あの合宿の時に、アイリがシバに言った一言…

⏰:10/04/10 15:36 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#301 [シバ]
『アイリだけの物でいてほしい』

『シバさんには分かんない!アイリがどれだけヤキモチ妬いてるのか』



…あの時、シバにはその意味が分からなかった。何言ってんだコイツ…くらいに考えてたから、本当にどうでも良かった。

⏰:10/04/10 15:42 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#302 [シバ]
『だからシバさんには分かんないんですって…アイリ側の立場を経験してないから』


確かにその通りだった。
でもねアイリ…
こんな馬鹿なシバでも、やっと意味が理解できたよ。
あの時分かってやれなくて本当にゴメンね…

アイリ…シバだけの物でいてほしい…

⏰:10/04/10 15:47 📱:F902iS 🆔:1zlk7pX.


#303 [シバ]
シバの中で答えが出た。

真希はそれを察したかのように優しく笑っていた。



しばらく2人ともボンヤリしていると、昼休み終了のチャイムが鳴った。空き教室のドアを開け廊下に出る時に、真希は後ろからシバの腰をポンっと軽く叩いた。
「頑張れ」と言ってくれてるんだろう。

⏰:10/04/11 23:53 📱:F902iS 🆔:TgK0/xd.


#304 [シバ]
夕方になり、部活の時間になった。

アイリの事を考えて、どんな場面でも上の空状態だったシバ…

だけど、この日の部活は違った。
バスケット以外の事を考える事なく、練習に集中していた。

昼休みに真希と話せた事によって、心の中でモヤモヤしていた物がすっ飛んでいった気がした。

⏰:10/04/12 00:07 📱:F902iS 🆔:dB7zQ7P.


#305 [シバ]
部活終了…

シバは、高いのか低いのか良く分からないテンションのまま体育館を出た。

体が緊張してる…
胸がドキドキしてる…

呼吸が浅くなっているのは自分でも分かった。
だから何度も深呼吸を繰り返したけど、落ち着く事はできなかった。

⏰:10/04/12 00:12 📱:F902iS 🆔:dB7zQ7P.


#306 [シバ]
シバは鞄の中から大きな小銭入れ(アンパンマンのやつ)を取り出した。

異様にボコッと膨らんでいる…
この日の為に貯めてきた10円玉達だ。


シバは決心した。
この気持ちをアイリに伝えよう…
タイミング的に今でいいのか…?とか色々考えた。

⏰:10/04/12 00:17 📱:F902iS 🆔:dB7zQ7P.


#307 [シバ]
この気持ち…というか、この勇気みたいな物が萎んでしまう前に、シバはアイリに気持ちを伝えたかった。
いつまでもオロオロソワソワしてた所で、実際は何も変わらないのだから…

この最高潮に達しそうな緊張感を無駄にはできない。
これを打開して、アイリに気持ちを伝えに行こう…

⏰:10/04/12 00:22 📱:F902iS 🆔:dB7zQ7P.


#308 [シバ]
着替えて靴を履く。

真希に「行ってきます」と一言言おうと思ったけど止めた。
真希にいい報告ができればいいなぁ…

とか思っていると、少し離れた場所にいる真希は昼休みに見せた笑顔をシバに向けてくれた。
無言の中に真希の優しさと、真希からのエールみたいな物を感じる事ができた。

⏰:10/04/12 00:29 📱:F902iS 🆔:dB7zQ7P.


#309 [シバ]
真希のおかげで力んでいた体が軽くなった。

こういう時に分かる真希の優しさ…

あー、自分って真希に助けられてばっかだなぁ…とか考えながら公衆電話へと向かった。

いつもなら少し遠くに感じる距離…
今日はまったくその逆…
心に余裕がなかったのだろう。
あっという間に着いてしまった。

⏰:10/04/12 00:35 📱:F902iS 🆔:dB7zQ7P.


#310 [シバ]
小銭入れ(アンパンマン)を取り出した。
その中にはアイリの携帯番号を控えた紙が入ってる。

だけど、電話をしているうちに暗記していた為、この紙はもう必要ないな…って思って取り出さなかった。

とりあえず10円玉を10枚ほど取り出し、手に乗せた。
深呼吸を数回行ってから、10円玉をグッと握りしめた。

⏰:10/04/12 00:42 📱:F902iS 🆔:dB7zQ7P.


#311 [マユタン]
続き気になるょ〜また書いて下さい

⏰:10/04/18 11:18 📱:F02A 🆔:J0YEiBmw


#312 [シバ]
>>311
マユタンさん


ありがとうございますなかなか更新できず、すみません
今から更新しますね!

⏰:10/04/18 19:00 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#313 [シバ]
>>310


10円玉を公衆電話に入れていく。
これでもか!ってくらい入れまくると、途中で10円玉が落ちてきた。



よし…!
0…9…0…


アイリのケータイ番号をポチポチした。

⏰:10/04/18 19:04 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#314 [シバ]
しばらく沈黙が続き、数秒経ってからプルルルル…と鳴り出した。

やっぱりこの瞬間は緊張してしまう。
ドキドキの中に妙な期待とかワクワクしたような感情があって、何とも言い表せない気持ちでいた。

受話器を持ったままキョロキョロしていると、鼻の頭に何かが落ちてきた。

「あ、雨だ」

⏰:10/04/18 19:12 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#315 [シバ]
朝の天気予報では『晴れ』って言ってたじゃん!

あ、でも降水確率見てねーや…
今日1日曇ってたし、雨降っても可笑しくはないっか。
でも、雨降り出したら厄介だなぁ…
アイリ〜!!



ガチャッ…
「…もしもし」

⏰:10/04/18 19:15 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#316 [シバ]
愛しい声が聞こえる。
その声を聞いたら、自然と笑顔が出てくる。

その声がないと、今のシバは頑張れないよ…


「うぉい!アイリちゃん♪元気してましたか?(笑)」

「…あはは。シバさん」

「何してたんかい?」

「…何って…宿題?予習みたいなヤツ」

⏰:10/04/18 19:18 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#317 [シバ]
ふと思った…

今、アイリに『シバさん』って呼ばれた…?

『シバっち』とか呼んでなかったっけ?
何気ない瞬間だったけど、直感で思った。

嫌な予感がする…



「あ〜、宿題ね。ってか、アイリが宿題するとか何かウケる。意外で(笑)」

⏰:10/04/18 19:22 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#318 [シバ]
「…そうですかぁ(笑)」


そうですかぁって…

笑ってるけどお前、いつもなら『あはは。よく言われます』なんて言ってシバを笑わせてくれるじゃん。


「…あ、宿題するならまた後で電話するよ。今大変でしょ?」

「あ〜いや…大丈夫ですよ」

⏰:10/04/18 19:26 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#319 [シバ]
何かぎこちない…

年上のシバがリードしないと!

「ってか、この前リナからアイリのプリクラとか見せてもらったよ♪」

「…は?嘘…」

「いやいや、本当(笑)…え…どうしたの?」

「あ、いや…別に…」

胸のドキドキが異常だった。
緊張とかとは違う変なドキドキ…
シバ…焦ってないか?

⏰:10/04/18 19:30 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#320 [シバ]
「何何…何かあったのか?アイリ今日、元気ないね」

「う〜ん…」



何なんだよ…
何かあるなら言えよ!
次第に苛立ちを感じるようになった。


「どうしたのさ。恋の悩みか何かあるんかぁ?(笑)」

⏰:10/04/18 19:35 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#321 [シバ]
ちょっと唐突すぎたかな?
でも、シバは直感で感じた事を聞いたまで…

アイリの返事を待った。

「……………」

何も喋らなくなった。
アイリは風邪を引いているのか、受話器の向こうで鼻をグズグズ言わせている。
それしか聞こえない。

⏰:10/04/18 19:38 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#322 [シバ]
「おいって!(笑)もしも〜…」

「…はい」

「は…?」

「…そうですよ」


心臓がグワッと熱くなった。
シバは今、アイリに何を聞いた?
アイリは何て答えた…?

「…すみません」

⏰:10/04/18 19:40 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#323 [シバ]
何?
何で今謝った?

「…え?…へ?ってか…何?(笑)ごめん、何かよく分かんない(笑)」

シバのテンパり具合は最高潮に達した。

「シバさん…バカ」

「何がバカだよ(笑)」

「何となく」

「意味が分かんない(笑)」

⏰:10/04/18 19:43 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#324 [シバ]
しばらく沈黙…

しばらくってか大分…


10円玉が次々と公衆電話の餌食となっていく。シバは震える手で10円玉を入れ続けた。


こうして沈黙が続いても喋っても、10円玉はどんどん無くなっていく。
何か喋らないと…

「…アイリどうした?」

⏰:10/04/18 19:47 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#325 [シバ]
「あ…の…」

やっと喋ってくれた…とか思ってたら、アイリの様子がおかしい。

電話の向こうで泣いているようだった…
風邪なんか引いてない…

シバからの電話を取った時から泣いてたんだ。

嫌な予感は的中した…

「アイリ…彼氏が出来ました」

⏰:10/04/18 19:50 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#326 [シバ]
心臓が破裂するんじゃないかと思った…

耳が遠くなった気がした。
シバは立ち尽くした。

「…男?」

「はい…」

「え…何それ(笑)話違うじゃん(笑)」

「…何がですか?」

「アイリ…シバの事好きって…言ったよね?言ってくれたよね?」

⏰:10/04/18 19:54 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#327 [シバ]
「はい…」

「あれって嘘だった…とか?」

「…嘘なんかじゃないですよ」

「は…?じゃあ…ってか、マジで意味が分かんないんだけど」

「……………」

「何で?(笑)なんなワケ?(笑)シバからかわれてた?」

⏰:10/04/18 19:56 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#328 [シバ]
「からかってなんかない!」

電話の向こうでアイリは叫んだ。
ビックリした…

「一方的な片思いだったじゃないですか…アイリの…」

「……………」

「シバさんは気付いてないかもしれないけど、アイリ…相当辛いんですよ」

⏰:10/04/18 19:59 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#329 [シバ]
「アイリが辛い?何でアイリが辛いのさ!」


「あの合宿の時の事…覚えてますか?夜、2人で部室行ったじゃないですか」

「…忘れるワケないじゃん。覚えてるよ」

「シバさんは、アイリのキスを拒んだ」

「拒んだとかじゃなくて…ビックリしただけだよ!だっていきなり…」

⏰:10/04/18 20:02 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#330 [シバ]
「その後、あっさりフラれましたよね、アイリ…」

「…あぁ、まぁ」

「あれ、相当ショックだったんですよ…」

「…ごめん」

「アイリはずっとシバさんの事が好き…シバさんはアイリの事を友達とか後輩として見てる…そんな中、電話や手紙…複雑すぎました」

⏰:10/04/18 20:06 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#331 [シバ]
「何が複雑なのさ…」

「シバさんはアイリの事を好きでも何でもないのに、思わせぶりな態度で接してくる…こんな辛い事…もう嫌だよ…」

「電話とか手紙とか迷惑だったってワケ?」

「違う!そんなんじゃないよ…」


アイリの泣いてる顔が頭に浮かんできた…

⏰:10/04/18 20:09 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#332 [シバ]
「迷惑とかじゃなくて…嬉しかったです。冗談抜きで本当に…わがままなアイリに付き合ってくれて…」


「……………」



「これから先、シバさんにいつ会えるか分かんない…でも、会えなくても好きだ!っていう気持ちは強くなっていくばかりで…」

⏰:10/04/18 20:12 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#333 [シバ]
胸がジーンってなって、シバも泣きそうになった。

「でも、シバさんはアイリに対してそういう感情はないっていうのが分かって本当に辛くて…これ以上、シバさんに迷惑はかけられない…」

「…本当にそう思ってんの?」

「はい…だってシバさん、アイリに言ったじゃないですか…」

「何を…」

⏰:10/04/18 20:16 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#334 [シバ]
「『シバもアイリも女同士だ!』って…」

「……………」


「だから無理なんでしょ?性別はやっぱり大事ですもんね…」






「この…ボケ!アホ!あ゙〜!」

⏰:10/04/18 20:19 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#335 [シバ]
「え…?」

シバの中で何かが爆発した。
いろんな感情が湧き上がってきた。
もう、こうなりゃ自分の気持ちをウザいくらいぶつけてやるよ!
本当の気持ちを…!


「あ゙〜!もう!シバはお前の事が好きなんじゃ!女とか男とかそんなん関係ない!アイリの事が好きなんだ!」

⏰:10/04/18 20:22 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#336 [シバ]
「……………」


「そりゃ、最初はビックリしたよ!『何言ってんだコイツ』とか思ってたよ!でもな!時間が経つにつれて、どんどんお前に惹かれていったよ!最終的に『好き』になったよ!いつかこの気持ち伝えようって思ってた矢先だよ、お前の『彼氏できた』発言…」


「シバさん…」

「何さ…」

⏰:10/04/18 20:26 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#337 [シバ]
「………」

「何?何か喋れよ!」





「……遅いよぉ」

そう言うと、アイリは号泣し出した。
シバは受話器を持ったまま、アイリの泣き声を聞く事しかできなかった。

⏰:10/04/18 20:29 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#338 [シバ]
物凄い後悔の嵐が襲ってきた…
自分を責めて責めて、責めた。


何アイリのせいみたいな事言ってんだ自分…
ホント馬鹿だろ…シバ。何でもっと早く気持ちを伝えなかった…?
何余裕ぶっこいてたんだ?

考えれば考えるほど、頭の中がグルグル回っておかしくなりそうだった…

⏰:10/04/18 20:34 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#339 [シバ]
「彼氏…名前何ていうの?」

「…………」

「あは…(笑)教えたくないなら別に…」

「…秀一(しゅういち)」


ああ、やっぱりだ…
あのプリクラの『S』のイニシャルはシバの『S』じゃない…

シバは無理やり笑った。

⏰:10/04/18 20:37 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#340 [シバ]
「秀一君っていうのかぁ…シバと付き合えなかったのは、その秀一君と出会う運命だったんだよ、きっと(笑)運命は誰にも変えられないからねぇ(笑)」

この辺りからシバは泣いてた。
もちろんバレないように…




「シバさん…」

⏰:10/04/18 20:40 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#341 [シバ]
「アイリは可愛いよ。可愛いし、なんだかんだ言ってしっかりしてる!でも、わがままだよね(笑)」

「………」

「そのわがままなアイリを幸せにできるほど、シバは人間できちゃいないからなぁ〜(笑)秀一君の方がしっかりしてるかもよ(笑)おい秀一!アイリの事守ってやれよ!…なんてね(笑)」

⏰:10/04/18 20:43 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#342 [シバ]
「…ふふ(笑)」

アイリは泣きながら笑った。


「あ〜、そろそろ10円玉切れるわ…じゃあそろそろ…ね」

…本当は10円玉なんてまだまだ腐るほどあったんだ…


「まぁ、あれだ…その〜、何ていうか…負けを認めるワケじゃないけど…幸せになれよ!」

⏰:10/04/18 20:46 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#343 [シバ]
「…もね」

「え…?」

「シバっちもね。幸せになって…」


この場面でシバっちとか反則だろ〜…
一気に涙が出てきた。


「はいはい!じゃあ、またね。また会う日まで…」

「うん。シバっち、元気でね。ありがとう」

⏰:10/04/18 20:52 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#344 [シバ]
電話を切った…
ありがとうじゃねーよ…


受話器を置いた瞬間、たくさんの10円玉が出てきた。
あんた達ももう必要ないんだね…
10円ガムでも大量に買おうかな…

雨は激しく降り続けていた。
いつからこんなに激しくなったんだろ…

⏰:10/04/18 20:55 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#345 [シバ]
顔を上げたら容赦なく雨が降り注いでくる。

真希…
シバも『遅い』ってフラれたよ…

こんな中泣く事になるなんて思いもしなかったよ…
楽しかった毎日にも、これでピリオドを打ったな…


情けないけど、みっともないけど、ビショビショになりながら思いっきり泣いた。

⏰:10/04/18 21:01 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#346 [シバ]
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:10/04/18 21:25 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#347 [シバ]
「おかえりー…うわっ!あんたどうしたの?ビショビショ…」

気がつくと家の玄関に立っていた。
母さんが出迎えてくれた。
バスタオルを持ってきてくれ、シバは鞄を置き、体を拭いた。


「もー、一言言ってくれれば迎えに行ったのに…」

⏰:10/04/18 21:35 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#348 [シバ]
「大丈夫だよ」

「大丈夫じゃないから言ってるんでしょ。も〜、おバカ」

「ごめんなさい」

「ほら、上がって…靴下脱いでね。すぐ脱衣所行きなさい」


ボンヤリしたまま脱衣所へ…

⏰:10/04/18 21:37 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#349 [シバ]
リビングに置いてあった洗濯物の中から、適当にTシャツと短パンを取り出して着た。

廊下の方からはご飯食べなさい的な母さんの声が聞こえた。

無視したワケじゃないけど、とりあえずボンヤリしながら自分の部屋へと向かった。
泣きすぎて目の周りが痛い…

部屋のドアを開けた…

「真希…?」

⏰:10/04/18 21:41 📱:F902iS 🆔:22c57y5w


#350 [我輩は匿名である]
あげるよん

⏰:10/04/24 22:27 📱:F02A 🆔:ZfVpRBLY


#351 [シバ]
>>350さん
あげありがとうございます!

更新します。




>>349

ドアノブを持ったまま、シバは呆然とした。
そこにいたのは真希…
制服姿で、ビショビショになった髪をタオルで拭いている所だった。

⏰:10/04/25 23:13 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#352 [シバ]
「ビショビショになっちゃったよぉ(笑)」

真希は笑った。

「…え?真希…なんで?ってか、何してんの?」

「傘忘れた(笑)」

「いやいや。アンタの家逆方向だし、真希ん家の方が近いでしょ、明らかに」

真希はタオルをシバに向かって投げた。

⏰:10/04/25 23:15 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#353 [シバ]
「それで拭きな!シバも頭ビショビショじゃん」

人ん家で偉そうにしている真希は、誰の家でも我が家のようにくつろげる。
それは昔から変わっていない。

これシバのお気に入りのブラウンのタオル…

フワフワ生地で吸水性に優れているから、シバの入浴後に小さな幸せを与えてくれるベストアイテムだったのに…

⏰:10/04/25 23:21 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#354 [シバ]
「そのタオルいいね。あたしも買おうかな♪部活中とかに使うと絶対癒される(笑)」


「…これ、シバのお気に入り」


「だろうなぁ…シバ、茶色系の物好きだもんね♪」


「………」

「………」

⏰:10/04/25 23:24 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#355 [シバ]
沈黙…



外の雨は更に激しくなっていた。
雨音しか聞こえない。
でも、この沈黙の中に音があって良かった…
シーンとしてたら絶対オロオロしてた。


シバはびしょ濡れになった小銭入れを机の上に放り投げた。

⏰:10/04/25 23:29 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#356 [シバ]
真希は小銭入れ(アンパンマンのやつ)を見つめている…

「それ、ちゃんと乾かさないとカビ生えちゃうよ」

「いいよ別に…もう使わないから」

「使わないの?」

「うん…もう、必要ない」

「そんな寂しい事言わないの!アンパンマンは顔が濡れると力が出ないんだよ!今のシバと一緒」

⏰:10/04/25 23:33 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#357 [シバ]
誰が上手い事を言えと言った?

でも、この時のシバは笑えなかった。
ってか、その言葉からして真希にはバレバレだったんだな…

フラれたって事…


「お疲れ様」

真希は笑顔を向けてくれた。
それに対してシバは無言…

⏰:10/04/25 23:36 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#358 [シバ]
ありがとう♪とか言えればなぁ〜…
多少は大人っぽい様に見られてたんだろうけど…


「あたしから『どうだった?』なんて聞かないよ。聞かないから…シバが落ち着いてからでいいから話して欲しい…嫌なら嫌って言ってね(笑)無理に話せ!なんて言わないからさ」

そう言うと、真希は立ち上がった。

⏰:10/04/25 23:41 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#359 [シバ]
目で追っていくと、真希はドアの前に立っていた。

「…もう帰るの?」

「シバが帰ってくるの待ってただけだから(笑)無事で何より♪」

「あのさ…」

「ん〜?」


本当はこのタイミングでアイリの事を話したかった。
だけど、真希と目が合った瞬間、目頭がジーンと熱くなって涙が出そうになってしまった…

⏰:10/04/25 23:45 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#360 [シバ]
「…………」

「無理しないで。今日は早く寝るんだよ♪また明日ね。オヤスミ」


真希は、シバの頭に置いてあったブラウンのフワフワタオルを優しく持ち上げた。

「あ、それ…」

「自分で使った物はちゃんと洗って返すよ(笑)これ基本♪じゃあね」

⏰:10/04/25 23:49 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#361 [シバ]
真希は優しくドアを閉めた。
廊下をトントンと歩いていく音を聞いていた。


母さんと真希の話し声がしばらく続き、玄関のドアが閉まった。

シバはベッドに寄りかかって、電話の事を思い出していた。
本当は思い出したくないのに…
でも、頭の中はその事でいっぱい…

⏰:10/04/25 23:56 📱:F902iS 🆔:nqEBLkDE


#362 [シバ]
泣きすぎて目が痛い。
気分も悪い。

ふと鏡に目をやる。


「…変な顔(笑)」

自分の泣き疲れた顔がくっきりと映っている。
プリクラ機みたいに修正がまったく効かないから、これが素の顔。

一瞬笑えた。
んで、また涙が出てきた。
ティッシュを何枚も何枚も出して、目と鼻を拭いた。

⏰:10/04/26 00:01 📱:F902iS 🆔:Xlk1up9c


#363 [シバ]
翌日…

目はボッコリと腫れ、鼻の下は赤くなり、ティッシュで擦り切れてとんでもない事になっていた。

泣きすぎて気分は悪いし、心はズキズキと痛むような変な感じだし…
最低最悪のコンディションだったけど、学校も部活も休むわけにはいかない。

とりあえず着替えて、家を出た。

⏰:10/04/27 22:11 📱:F902iS 🆔:gfQbMhcI


#364 [シバ]
玄関のドアを開ける。


歩く。


いつもと変わらない風景が続く。

あの公衆電話の前は、嫌でも通らないと学校には行けない…

公衆電話通過…

うわぁ〜涙出そう…

⏰:10/04/27 22:18 📱:F902iS 🆔:gfQbMhcI


#365 [シバ]
毎日こんな気持ちのまま、公衆電話の前を通らないといけないのか…

部活よりも遥かに憂鬱だ。
憂鬱というか、切ない。切ないっていうか、虚しい。

ネガティブな言葉しか浮かんでこない…

そんな自分に腹が立つ。でも…
このショックは大きすぎる…

⏰:10/04/27 22:21 📱:F902iS 🆔:gfQbMhcI


#366 [我輩は匿名である]
あげるよん

⏰:10/05/14 19:06 📱:F02A 🆔:LufTqZdM


#367 [我輩は匿名である]
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300

⏰:10/05/15 04:30 📱:W61CA 🆔:vUHF1Odg


#368 [我輩は匿名である]
あげ

主さん頑張ってくださいね\(^O^)/

⏰:10/05/17 23:08 📱:N02A 🆔:c4U2fRXU


#369 [シバ]
みなさん上げありがとうございます(*^_^*)
シバです!
ケータイ変えました。

なかなか更新できずすみません
今日の夜あたりからまた更新していきます!

よろしくお願いします!

⏰:10/05/22 13:42 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#370 [シバ]
久々更新します!


>>365
教室に着いた。
ボーっとしてみても、溜め息を吐いてみても、心の中のショックは何も変わらない。

このまま死んでもいい…誰かシバを殺してくれないかな…


…な〜んて恐ろしい事考えてたりもした。

⏰:10/05/22 18:34 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#371 [シバ]
そんな時は1人でいても、マイナスなスパイラルに陥ってしまうだけだ。

心に蓋をして1人で考え込んでも、ただただ辛いだけ…

ふと真希の方に目を向ける。
さっきも「おはよ」って一言交わしただけで、今日は何も喋ってない事に気付く…

ビショビショになりながらも、心配してシバのもとに来てくれた真希…

⏰:10/05/22 18:40 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#372 [シバ]
「(…真希に話そう)」


そう決めた。
この前みたいに、

「真希にアイリの事話そうかな?どうしようかな?」

なんてオロオロしなかった。
即決だった。



昼休み…

「真希〜話がある!」

⏰:10/05/22 18:43 📱:F02B 🆔:mZlOmohk


#373 [シバ]
弁当箱を包んでいる最中だった真希は、一瞬ビックリしたような表情を見せた。
(多分、あの顔はビックリした顔だったと思う)


「え?あ、うん」

真希は片言で答えた。

隣の空き教室に呼び出した。


真希は黙ったまま、古い机に腰掛けた。

⏰:10/05/27 21:23 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#374 [シバ]
無言の空間…
なんか痛い…この空気…


「あのね、真希」

「うん」



フラれたよ…



心の中で呟いてみる。
でもなぜか、口に出せない…
心臓が飛び出しそう。

⏰:10/05/27 21:25 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#375 [シバ]
緊張みたいな、フラれた事実を認めたくないみたいな、同情されたくない!みたいな、変な感情が自分の中で渦巻いている感覚だった。

「………」

無理に笑顔を作ろうとしたら、逆に泣きそうになる。
親友の前で何強がろうとしてんだろ…
馬鹿かシバ…

真希からも何も喋ろうとはしない。

⏰:10/05/27 21:30 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#376 [シバ]
その時だ…

「ぶぅぇあっくしょい!」


教室中に響き渡るようなくしゃみ…

真希だった。

真希は可愛い顔して、オッサンのような勢いのあるくしゃみをする。


シーンとした教室だったから、尚更おかしく感じた。

⏰:10/05/27 21:34 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#377 [シバ]
「え?あははははは〜!ぎゃはははははは〜!ごめんちゃい♪」


シバが笑う前に笑い出す真希。
顔は可愛いのに…

「え?え?くしゃみ…ぎゃはははははははははは」

真希のくしゃみで笑わない時はない!

顔とくしゃみがマッチしていないから尚おかしい。

⏰:10/05/27 21:38 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#378 [シバ]
重苦しい雰囲気が一瞬にして吹き飛んだ。

あ〜…
やっぱ真希に助けられてばっかりだ。


「あ〜可笑しい(笑)あのね、シバね、アイリにフラれたよ…」

「ごめんごめん(笑)そっかぁ…」

何この会話…


シバは無理やり笑顔を作った。

⏰:10/05/27 21:41 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#379 [シバ]
「ま、でもさ!シバにしちゃあ、よく頑張ったよ。シバって小心者だからさ♪こういう経験も必要なんだよ!きっと」


笑って話してくれる真希。

「そうだね。ん〜…でも、レアだよね?こういう経験」

「そうだよ。またこれから頑張ろうよ♪」


モヤモヤが完全に消えたわけではない。
でも、なんか変なスッキリ感があった。

⏰:10/05/27 21:48 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#380 [シバ]
アイリの事で、いい意味でも悪い意味でも色々と悩んでいたから、解放された気持ちになった。

でも、やっぱりフラれたっていう事実は変わらないワケであって…

立ち直るのには時間がかかりそう。

だけど、終わってしまった事はしょうがない。
だから前に進もう!

そう考えていた。

⏰:10/05/27 21:51 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#381 [シバ]
それから数ヶ月が過ぎた。

夏真っ盛り。
体育館での練習は灼熱地獄と化した。
窓開けても風なんて入ってこない…
監督の話の最中に外からのセミの鳴き声…
着替えても着替えても、無駄に出てくる大量の汗…


鬼だ…
暑すぎる…

だけど…

⏰:10/05/27 21:57 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#382 [シバ]
バスケに集中していた。3年生はこの時期は卒業後の進路が関わってくる。
シバはバスケで進む!
だから大学に行く!


そう決めていたくらい、バスケに夢中だった。


アイリの事を忘れようと決めたあの日から、自分で言うのもなんだけど、一回り成長できた。
人生は出会いと別れ!
そうなんだよ…うん!

⏰:10/05/27 22:03 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#383 [シバ]
毎日が充実していたと思う。
キツい事もたくさんあったけど、バスケができる!っていう事に幸せを感じていた。

真夏の灼熱地獄の体育館を後にするのは、夜8時過ぎ…
その頃には外はだいぶ暗くなっている。
決して涼しいワケじゃないけど、この瞬間をシバはこよなく愛していた。

風流だなぁ〜…
夏のこの時間帯…
一句読もうかしら…

⏰:10/05/27 22:09 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#384 [シバ]
そんな時、シバをどん底に陥れる出来事が起こった。

「先輩方!監督が集合だそうです!」

3年生全員で、外の部室の前で練習後の一時を楽しんでいた。
って言っても、ただ暑い暑い言いながら群がってただけだけど。


「集合?じゃあ、2年も呼んできて」

また灼熱地獄の体育館に逆戻りとなった。

⏰:10/05/27 22:14 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#385 [シバ]
ムシムシする…
頑張れば茶碗蒸しくらい作れるんじゃない?

っていうくらい、暑かった。

せっかく着替えたTシャツも意味を成さない。
背中の生地がピタッと肌に触れると不快感MAX…


肝心な監督が出てこない。
クーラーガンガンの部屋でアイスでも食ってんのかい?
早くしてくれ…

⏰:10/05/27 22:18 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#386 [シバ]
5分くらい経った頃、監督は出てきた。
手には数種類のプリント用紙。

それを1人1人に配り終えると、床に座るよう指示した。

暑いのに…



プリントは1人に3枚ずつ。
1つ目は、練習メニューの項目。
2つ目は、夏の対策としての食事の栄養メニューとか、水分補給とか…

⏰:10/05/27 22:23 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#387 [シバ]
3つ目は…

夏休みの日程。
1日練習とか、休みとか、行事とか、登校日とか、合宿とか…


8月の頭、一週間の合宿が入っていた。
うわ〜、ハードだなぁ…


え…?




目を疑った。

⏰:10/05/27 22:27 📱:F02B 🆔:Jyle7NeE


#388 [真沙也]
自分もバイです
すごく気持ちが分かります

更新頑張って下さい

⏰:10/05/28 09:22 📱:930CA 🆔:02M4dgR2


#389 [シバ]
>>388さん

ホントですか?
なんか心強いです(^^)笑

よろしければ、感想板の方にも遊びにきてくださいね!!

⏰:10/05/28 20:02 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#390 [シバ]
>>387


プリントに書かれていたのは…


『○○高校と合同合宿』


○○高校…





アイリのいるチーム…

アイリに会うって事か…?

⏰:10/05/28 20:05 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#391 [シバ]
すぐ隣に真希がいる。
真希も日程表を見たまま動かない…

真希に話しかけようか…?

でも、何を話せばいい?





この後も監督の話は続いていたけど、耳に入ってこなかったのだろう。

何も記憶がない。

⏰:10/05/28 20:08 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#392 [シバ]
帰り道…


後輩のリナが話かけてきた。

「シ・バ・さ・ん♪夏休みの日程表見ました?」

「え?あ〜、うん。見たよ」


「あのアイリのチームと合宿ですよ♪なんかウケますね(笑)」


何もウケないよ〜…

⏰:10/05/28 20:11 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#393 [シバ]
「そうだね(笑)」

笑うしかない。
ちゃんと笑顔で話せてたかな?


「久しぶりですね、アイリに会うのって♪またシバっちシバっちうるさいんだろうなー…」


「どうだろ…(笑)あれから時間も経ってるし、もうそんなノリじゃないんじゃない?」

「え〜?だって、あのアイリですよ?(笑)」

⏰:10/05/28 20:15 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#394 [シバ]
「あはははは(ハァ…)」


リナはシバとアイリの事を知らない。
だからアイリの話なんてすんな!なんて言えない。


せっかく忘れてたのに…


「あたし(リナ)が思うに、アイリはシバさんの事が好きなんだと思いますよ!」

ドキッとした。

⏰:10/05/28 20:20 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#395 [シバ]
「なんて言うんだろ…あたしとか他の人に対する絡みと、シバさんに対する絡みが明らかに違いましたもん!」


「そんな事ないよ(笑)」

「いや…あれはlikeじゃなくてloveな絡みですよ〜!」


心臓がバクバクしてきた…


「あれですよ、あれ!世間で言う『レズ』!」

⏰:10/05/28 20:26 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#396 [シバ]
レズ…
シバってレズなのか?



この頃は、レズとかホモとか聞いたら素で引いていた。
気持ち悪いとか、有り得ないとか…


アイリに出会うあの日まで…

アイリに出会って、180°考えが変わった。

⏰:10/05/28 20:32 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#397 [シバ]
そういう恋愛もあるんだ!
悪い事じゃないんだ!って。


それ以前に、男も女も同じ人間であって、ただ世間ではそれが認められていないだけで…



リナからのレズ発言にオロオロしながらも、とりあえず否定はしておいた。

アイリには普通に男の彼氏がいるよ!と…

⏰:10/05/28 20:36 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#398 [シバ]
リナは驚いた素振りを見せたけど、すぐに笑顔になった。


「え?そうなんですかぁ?(笑)」

「うん…だから…ってか、前〜にプリクラの話したじゃん?」

「あのイニシャルですか?」

「そう!あれね、シバの『S』じゃないんだよ(笑)」

「なぁんだ…そうなんだ♪」

⏰:10/05/28 20:40 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#399 [シバ]
「そうそう(笑)」

「シバさんを取らないで〜!って心配してたんですよ(笑)あ、変な意味じゃなくて、シバさんを変な方向に連れて行かないで!みたいな(笑)」


ああ、なんかゴメン…ってなった。

「とりあえず、夏合宿が楽しみですね♪クソ暑いからかなりキツいんだろうけど、またみんなに会えるから楽しみだぁ♪早く8月にならないかな〜」

⏰:10/05/28 20:44 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


#400 [シバ]
シバ的には8月なんて来ないで頂きたい…
むしろ抹消してもらいたい…


リナと一通り話をしてから帰宅。
真希から何か連絡がくるかなー?って思ってたけど、特に何もなく…


モヤモヤが蘇ってきた。でも、過ぎた事なんだし、もう終わった事なんだ!だからもう関係ない!

いや…しかし…but…
頭の中がゴチャゴチャしていた。

⏰:10/05/28 20:50 📱:F02B 🆔:WeEmfU6s


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