有空
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#239 []


「進路…。って、たしか働くのよね?」

『うん。バリバリ働く』

「お母さんは、槙原くんの進路について、どうお考えでしょうか?」


槙原の母親は、しばらく考えてからはっきりと言った。


「…彼の進路は彼に決めさせようと思っているので、彼がしたいようにやらせてやってください。
彼が選んだ事なら間違いはないと思っていますので」


その言葉から、槙原と母親の親子関係の良さがわかった。

きっと信頼しているんだろう。

真尾親子をみているから余計にそう思ってしまう。

⏰:11/12/15 16:36 📱:SH04B 🆔:VB6joOwU


#240 []


それから、槙原の母親は少し照れたように付け足した。


「すごく勝手なことを言ってしまってごめんなさいね。」


微笑む顔がかわいらしくてつい照れてしまった。


「いえ、そんなことはないですよ。
では槙原くんは就職ということでよろしいんですね?」

「はい」

「槙原、就職今厳しいけど頑張れよ」

『え、厳しいの?』

「槙原の頑張り次第だな」

『……頑張る。』

⏰:11/12/15 16:38 📱:SH04B 🆔:VB6joOwU


#241 []




『ねえ、時間大丈夫?』


槙原の一言で槙原の母親はあわてて時計を確認する。


「あ、そろそろいかないと…先生、この子マイペースだから大変でしょうけどお願いします。」


槙原と槙原の母親。
並んで歩く後ろ姿を見ると親子にはみえない。


ほんとにこいつ母親と腕組んで歩くんだな…。

そこには驚いたが槙原の母親は、しっかりした人で安心した。

⏰:11/12/15 16:40 📱:SH04B 🆔:VB6joOwU


#242 []


廊下の角を曲がり、姿が見えなくなる。

ただ広いエントランスは音が良く響いて声だけは聞こえてきた。


「…タクシー待たせてあるから。
ここまででいいよ?」

『うん、わかった。』

「おやすみ」

『おやすみ、…』

⏰:11/12/15 16:44 📱:SH04B 🆔:VB6joOwU


#243 []



いつもは外まで送っていくんだろうな…。


エレベーターを待っていると槙原が戻ってきた。


「…お前ほんとに女性は大切に扱うよな」

『男として当たり前でしょー』

「言うね−。
…そういえば、槙原はなんで働こうと思ったんだよ。」

『んー…、就職したら少しは恩返しできるかなって思って。』

⏰:11/12/15 16:46 📱:SH04B 🆔:VB6joOwU


#244 []


エレベーターがきたので二人で乗り込む。


「お母さんにか?」


確か槙原は母子家庭だった。


『うん。』

「…お前ってすごい親思いだな。
なんか意外。」

⏰:11/12/15 16:49 📱:SH04B 🆔:VB6joOwU


#245 [我輩は匿名である]


『よくマザコンって言われるけどね。』

「いや、いいと思うよ。
お母さんのことしっかり守ってやれ」


コツンと頭をこづく。


『あたりまえ。』





「…んで、なんで俺ん家に来るんだよ!!」


なぜか槙原は俺の部屋の前までくっついてきていた。

⏰:11/12/16 20:50 📱:SH04B 🆔:TpwstQxc


#246 [我輩は匿名である]


『いいじゃん。寂しいもん、入ーれーてー』


わがままな女の子のような台詞。
男に言われてもちっともうれしくない。


「ったく、こどもかよ!ちっとは大人になれ!」

『まだ大人になりたくないー』


結局、部屋に入れてしまう俺も甘いと思う。

でも、なんでこいつはこんなに寂しがり屋で甘えたなんだよ!!

⏰:11/12/16 20:56 📱:SH04B 🆔:TpwstQxc


#247 [我輩は匿名である]


第八話
>>204-246


第一話から
>>2-34
>>35-71
>>72-114
>>118-135
>>137-151
>>153-174
>>176-200


感想板
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⏰:11/12/16 21:05 📱:SH04B 🆔:TpwstQxc


#248 [我輩は匿名である]


>>235
腕を組んでいた女子ではなく
腕を組んでいた女性ですね
すいません(>_<)


感想板
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⏰:11/12/16 21:11 📱:SH04B 🆔:TpwstQxc


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