砂糖が甘い理由
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#601 [花◆AV8KevAYKk]
スイミーサン
大阪ゃサン
ゴメンなさい
こんなにコメントをいただける小説になると思っていなくて。。。
感想板は作ってません
機会があったら作ります
:06/11/28 15:11 :SO902i :AHAim2UU
#602 [花◆AV8KevAYKk]
優と教室に入ると,少し教室がザワついた。
優は気付いているけど気付いてません。みたいな態度で真っ直ぐ野田サンに挨拶をした。
俺も知らん顔で席につく。
きっと俺と美穂子が別れたって噂が回ったんだろう。
あの場にいた女子はこのクラスの奴もいたし。
紗弥の顔を見て脅えてた石原。
あいつも不安そうに俺をみながらコソコソ話してる。
うぜぇ…
:06/11/28 15:16 :SO902i :AHAim2UU
#603 [花◆AV8KevAYKk]
休み時間なんだか教室に居ずらくて,優を誘って廊下にでた。
ほかのクラスの奴らが廊下の端にいる何かを見てまた小声で話すのを見た。
[達也…あれ]
優が目を凝らしてその先を指差す。
[あれ???]
俺達と回りの人間の目を注ぐ先には,美穂子。
…と,隣に誰か。
[あの人って三年の長谷川さんじゃん]
そう。
美穂子と親しげに話している背が高い男子は学校1のモテ男。
長谷川先輩だった。
:06/11/28 15:22 :SO902i :AHAim2UU
#604 [花◆AV8KevAYKk]
[付き合ってるんだって〜]
[まじで〜もう???
美穂子もよくやるよね]
女子のコソコソはこうゆうことだったのか…
俺って一体。
でもそこは男らしくシカト。別に気にしてねぇよ。
だって
俺には…
[達也には城谷がいるからな]
優が俺を軽く叩く。
それを聞いていた友達も話に食い付く。
[まじか〜達也!!!!]
[俺も付き合いて〜]
これで幸せなんだ。
[紗弥は俺のだよ!]
:06/11/28 15:26 :SO902i :AHAim2UU
#605 [花◆AV8KevAYKk]
俺達は美穂子と長谷川先輩のよこをすり抜け,移動教室に向かった。
それから数分の出来事だったらしい。
山田春香が泣きながら美穂子を叩き,二人が先輩の前で喧嘩になったのは。
その話を野田さんから聞いて俺達は呆れて笑った。
[でも,よかった]
野田さんは笑いながら俺に言う。
[え?何が]
[柿山くんが美穂子の本性に気付いてくれて]
げっ。
なんか意味ありな言葉…
まだ野田さん 俺が好きなのか?
:06/11/28 15:35 :SO902i :AHAim2UU
#606 [大阪ゃ]
ぉぉッ
更新されとるでッ!
スィミーさん見たかァ?
メチャィィゎァ‐ッ!
ゃっぱ、この小説好きゃゎァ‐!
:06/11/28 21:39 :N702iD :RqNItxdw
#607 [スィミー]
昨日は来れなかった
大阪ゃ
サン
今読んだ
やっぱぃぃね
花サン
勉強もがんばってください(*`0ω0b)b-☆
:06/11/29 11:35 :D902i :☆☆☆
#608 [大阪ゃ]
ほんまにぇぇッ!
これカラも頑張ってなッ!
スィミーさんもテストなんゃろッ?大変ゃケド、一緒に応援しょなッ
:06/11/29 16:22 :N702iD :rN0Tgs22
#609 [スィミー]
:06/11/29 16:51 :D902i :☆☆☆
#610 [大阪ゃ]
主さン・スィミーさン
テスト頑張ってなッ
終ゎったら、またみンなで絡もぅなッ
ほなッ
:06/11/29 22:21 :N702iD :rN0Tgs22
#611 [新]
アゲアゲです!!
主さんがんばりぇ〜〜
:06/11/30 02:14 :W41T :lw/xxLjo
#612 [けんじ]
:06/11/30 03:12 :SH903i :MTfp8pUo
#613 [スィミー]
あげ
:06/12/02 20:53 :D902i :☆☆☆
#614 [(-.-)]
みんなの好意に甘えすぎ
:06/12/04 12:54 :W41CA :EzYpxhoE
#615 [たけのこ]
:06/12/04 22:50 :F902iS :1/z8IePM
#616 [我輩は匿名である]
:06/12/05 13:34 :N901iC :GOXRPiXk
#617 [(-.-)]
テストってそんな長いもんなゎけ?ァホくさ
:06/12/06 20:05 :W41CA :5h/DIlf2
#618 [も]
悪口書くんなら、来んかったらええがタ
:06/12/06 20:13 :W41T :u.5.fd0w
#619 [我輩は匿名である]
テストは4日くらいだけど
勉強しなきゃだから
長いに決まってるじゃん
:06/12/06 20:42 :D902i :☆☆☆
#620 [(-.-)]
4日なんてとっくにすぎてるだろぉが
:06/12/06 20:58 :W41CA :5h/DIlf2
#621 [我輩は匿名である]
まだテストは始まってないかもじゃん。
テストのために勉強しなくちゃいけないから
小説書けないんじゃないの
:06/12/06 22:03 :D902i :☆☆☆
#622 [我輩は匿名である]
読者はあくまでも読ませてもらってる側なんだから文句があるなら見なければいいだけの事。更新が遅いだのなんだの言う奴はただの子供、作者の事情も考えずに自分の主張ばかり通すなよ。
:06/12/07 01:01 :F901iC :☆☆☆
#623 [花◆AV8KevAYKk]
ゴメンなさい。。。
ゃっと今日,テストが終りました。
本当に皆様の意見に甘えていたの花です。
だから,悪いのは私です。
本当にごめんなさい。
そして感想をくれた皆様や花の事情を理解してくれてる方々,本当にありがとうございます
:06/12/07 01:54 :SO902i :G5nkrVIg
#624 [花◆AV8KevAYKk]
すかさず優が軽いノリで俺たちの話しに割り込む。
[でも達也にはもう大切な奴出来たもんな]
わざとだ。。。
苦笑いする俺を見て,優も苦笑い。
野田さんは…
すげー嬉しそうな顔して
[ほんとに???よかった〜]
なんだかわかんねぇけど野田さんは一心に喜んでくれたみたいだった。
:06/12/07 01:58 :SO902i :G5nkrVIg
#625 [花◆AV8KevAYKk]
まぁよかったのかな…
このまま優と野田さんが付き合えばいいのに。
なんてな。
俺らはうるさいと生物の片山先生に怒鳴られ,やっと話をやめて,しぶしぶノートを取り始めた。
横目で見る紗弥の席は少し背景よりも色が濃く見えた。
:06/12/07 02:02 :SO902i :G5nkrVIg
#626 [花◆AV8KevAYKk]
やっと午前の授業が終り,飲み物を優と買いに購買に並んでいる暇に,紗弥にメールを打った。
久しぶりに送るような気がして少し戸惑う。
【彼女】というあまりにも簡単で薄い肩書きにも喜びを感じた。
【う〜す
バイトどうすか???
やっぱり紗弥が隣いねぇとやだよ。
今度いつ来る???】
こんな感じかな。
【彼氏】っつーのも大変だな。
:06/12/07 02:06 :SO902i :G5nkrVIg
#627 [花◆AV8KevAYKk]
牛乳を買い終え,階段を上る途中にメールを送ってすぐさまポケットにしまった携帯が震えた。
【う〜す
バイトは順調。
今あたしも昼休み】
まさかの返信のはやさに自然と顔が緩んだ。
この時間が送信ポイントだな〜
なんてチェック。
続きは…
【明日は学校行けるよ】
目に飛込んだ一文と階段を上る行為は俺の体温を上げた。
:06/12/07 02:14 :SO902i :G5nkrVIg
#628 [花◆AV8KevAYKk]
優とうっすら目が合い,茶化す。
[達也のバカっ!浮気者!!]
[オカマかお前は]
笑いながら返信を打った
【まじで?
じゃあ一緒に学校行こ】
送信。
もう断られる理由はないはず。
俺と紗弥は一緒に登校しても,恥ずかしくない,疑わしくない関係になれたんだから。
これで晴れて俺らは確なカップルだ。
:06/12/07 02:19 :SO902i :G5nkrVIg
#629 [花◆AV8KevAYKk]
【いいよ。
何時???達也の家まで行くから】
俺は携帯を握り締め熱くなった顔を叩いた。
幸せすぎてヤバい。
【眠いから八時な(~_~)】
顔文字入れてみたり…
明日紗弥が学校にくる。
しかも一緒に登校だ。
恥ずかしいけど絶対,俺等の存在アピれるし。
なんてくだらなくも幸せな理由を考えた。
:06/12/09 17:06 :SO902i :o02FmmYA
#630 [花◆AV8KevAYKk]
気付くと五限目が始まるチャイムが鳴っていた。
紗弥の席をすり抜けて自分の席につく。
きっと…
明日は一限もサボれねぇ。
でも紗弥を見てばっかで集中できねぇんだろうな…
[達也,顔キモイよ]
優の突っ込みで目が覚め,現実に戻った。
紗弥からの返信はない。
きっと仕事に戻ったんだろう。
:06/12/09 17:10 :SO902i :o02FmmYA
#631 [スィミー]
あげ
:06/12/09 19:05 :D902i :☆☆☆
#632 [新]
アゲアゲで♪♪
主サン頑張ってヘ~~
:06/12/10 17:35 :W41T :ibx6OnOM
#633 [花◆AV8KevAYKk]
:06/12/10 19:09 :SO902i :1HC3Ofyo
#634 [花◆AV8KevAYKk]
帰りのショートが終ると,俺はさっさと家路につこうと鞄を片付けた。
[達也今日何かあんの???
もしかしてデート?浮気者!!!!]
優が絡む。
いつからオカマキャラになったんだ。
[別に〜ねぇけど。
何と無く早く帰りてぇ]
だって学校じゃあ紗弥からの返信そわそわ待てない。
バイト先まで迎えに行こうかな〜
なんて考えてもいた。
:06/12/10 19:15 :SO902i :1HC3Ofyo
#635 [花◆AV8KevAYKk]
[[ちょっと待て〜…]]
いきなり何人かに背後から首を捕まれて絞められた。
[やれやれ〜]
[ゆっ…優!!!!
笑ってないで…苦しっ]
暴れて腕たちを振り払い,奴らを睨みつけた。
[達也〜
帰らせねぇぜ!!!!]
にかっと俺に笑ったこいつらは…
俺と優を含め,仲良しメンバーみたいな感じの三人。
いつも一緒に馬鹿してる仲間みたいな。
:06/12/10 19:20 :SO902i :1HC3Ofyo
#636 [花◆AV8KevAYKk]
茶髪ツイストの田中翼。
黒渕眼鏡の青木名津。
剃り込み坊頭の藤村豪。
みんな超いい奴ら!!!!
[何だよお前ら〜…]
[あ?聞いてねぇけど俺ら…し・ろ・た・にの話]
翼がまた俺の首を絞める。
[寂しいよな〜親友なのに]
豪が優の真似してオカマ口調。
名津と優は五人分の椅子を用意して,語る気満々だ。
:06/12/10 19:26 :SO902i :1HC3Ofyo
#637 [花◆AV8KevAYKk]
[で〜!!!!
何が聞きたいんだよ]
無理矢理椅子に座らせられ,質問攻め大会と勝手に優が決めた。
[まずお前さ〜いつから???関係持っちゃったのは〜]
[結構…前]
[まぁ,前々から達也の城谷を見る目が怪しいとは思ったけどな]
名津は眼鏡を外しておとなしく言った。
[俺も〜!!!!
最近屋上呼んでくれねぇし,よくサボるし]
翼が頷く。
:06/12/10 19:33 :SO902i :1HC3Ofyo
#638 [花◆AV8KevAYKk]
何だよ…
みんなエスパーじゃん。馬鹿みてぇ。
早く言えばよかった。
[なんか…悪かったな]
ちょっと俺情けなかった。
こいつらすげーいい奴で一番に言うべきだったのにさ。ごめん。
[[何謝ってんだよ〜馬鹿かお前!!!!]]
俺の肩を抱いてみんなは笑った。
最高の仲間。
紗弥にもみんな紹介してやるからな。
仲良くなってくれよ…紗弥
:06/12/10 19:38 :SO902i :1HC3Ofyo
#639 [花◆AV8KevAYKk]
その後は,優と野田さんの恋話や,下ネタとか馬鹿みてぇな話をして,学校の施錠まで残った。
騒ぎながら校門まで歩いていると,誰かの携帯が鳴った。
[おい。誰か携帯なっ…]
[おい…校門誰か立ってんぞ〜出待ち???]
豪が俺の言葉に被さって叫んだ。
暗闇の中の人影を目を凝らしてみると,たしかに誰かいるみたいだ…
背は高いけど細いし,女かな。
:06/12/10 19:47 :SO902i :1HC3Ofyo
#640 [花◆AV8KevAYKk]
鳴り止んだ携帯につられて五人が静まった。
[さ…紗弥???]
そう。
校門に立っているのは紛れもなく,紗弥だ。
[[えっっっ!!!!]]
小声でみんなが荒びる。
紗弥は真っ直ぐ俺に向かって歩いてきた。
だんだん暗がりからはっきりと紗弥の姿が浮かび上がる。
[まだいてよかった。
メール見てないでしょ]
紗弥は俺の真っ正面まで来て笑った。
:06/12/10 19:53 :SO902i :1HC3Ofyo
#641 [花◆AV8KevAYKk]
[えっ…]
俺は慌てて携帯を開いた。
メールが二件。
一件はついさっき。あの着信は俺か…
もう一件は一時間前…
騒いでて気付かなかった。
[悪い…気付かなくて]
[いいよ。いたなら]
淡々と紗弥は話した。
ヒュ〜
誰かが横で口笛を吹いた。
それに最初に反応したのは紗弥だった。
[あれ,篠田…と,誰???]
:06/12/10 19:59 :SO902i :1HC3Ofyo
#642 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は周りに気付いて,最初に優の顔だけを判断して名前を呼んだ。
[[たっ達也〜]]
優以外の三人が小声で俺を促した。
紹介しろってことだろう。
[あっ…
右端が藤村で,真ん中が田中〜んで,こいつが青木]
[あぁ…なんだ知ってる。
みんな三組じゃん]
[えっ!!!!俺のこと知ってるの??紗弥ちゃーん]
翼が調子こいた。
:06/12/10 20:07 :SO902i :1HC3Ofyo
#643 [花◆AV8KevAYKk]
[いつも生徒指導に捕まってるツイスト茶髪。
授業中もうるさいしね]
紗弥は無表情で翼に強く言い放った。
みんな爆笑!!!!
[城谷…毒舌だな]
翼は苦く笑った。
[俺らのことも知っててくれたんだな〜]
名津が豪に笑いかけて,紗弥にも愛想よく笑った。
名津はいつも優しい顔してるんだよな。
[青木はいつも帰りに机の亀裂整えてくれるよね]
:06/12/11 18:58 :SO902i :pfsGKaFo
#644 [花◆AV8KevAYKk]
[藤村はギャグセンスないからもっと磨きなよ]
紗弥は二人の様子を語ると俺の脇に回って小さく笑っていた。
[[えっ…]]
なんかみんな驚く。
だって紗弥がこんなに知ってるなんて。
いっつも学校来てないのにさ。
ちゃんと見ててくれてんだな…
そうゆうところが好きだ。
紗弥はきっと本当はまじで学校好きなんだろう。
:06/12/11 19:03 :SO902i :pfsGKaFo
#645 [新]
アゲ~
楽しみにしてまヘす
主サンガンバ~@c
:06/12/13 22:42 :W41T :☆☆☆
#646 [スィミー]
あげ
:06/12/14 20:36 :D902i :☆☆☆
#647 [我輩は匿名である]
:06/12/16 04:22 :N901iC :b7EQ8Oz6
#648 [花◆AV8KevAYKk]
:06/12/16 20:02 :SO902i :HZB4qYPE
#649 [花◆AV8KevAYKk]
翼,豪,名津と別れて優と紗弥と俺でゆっくりと帰り道を歩いた。
優は俺らの姿を和やかに見て
[なんだか達也は変わった]と言った。
俺には全くわけがわからかった。
別に自分では性格変わったと思わないし…
でも,紗弥の前では何と無く素直になれているような気がしたのは,優にそう言われたから。
:06/12/16 20:08 :SO902i :HZB4qYPE
#650 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は優に対して軽く笑って
[達也は前からこんな感じだよ]
って言って,優を叩いた。
優はそれを鼻で笑って,また優しげな目をして俺たちを見ていた。
:06/12/16 20:10 :SO902i :HZB4qYPE
#651 [ゆん]
:06/12/16 23:44 :P701iD :1IbY/xlw
#652 [我輩は匿名である]
あげ
:06/12/17 06:11 :D902i :gI6XpukA
#653 [花◆AV8KevAYKk]
俺達は四都路で優と別れて,二人並んで歩いた。
街灯何かない俺の家へと続く,細くて長い一本道。
でも月が出ていて前はうっすら明るかった。
まるで俺たちの向かう未来への道が明るいみたいに見えた。
紗弥は何も言わずにいたけど,穏やかな顔も月に照らされて一層輝いて見えた。
俺も黙って紗弥の手を握った。
こんなに幸せだった。
未来は…
明るいはずだった。
:06/12/20 20:29 :SO902i :RG2WcBjo
#654 [花◆AV8KevAYKk]
[あたしね…]
手を繋いだ瞬間に紗弥が口を開いた。
[ん〜何???]
[こんな幸せな気持ちになったの初めて]
空気が一気に膨張して,俺の全身の血が波打った。
[うん…]
[達也は凄いね]
[何が…???]
[【幸せ】な理由はなんだと思う???]
紗弥の悪い癖。
俺は少し時間をくれと言って,またお互いの口を閉じた。
:06/12/20 20:36 :SO902i :RG2WcBjo
#655 [花◆AV8KevAYKk]
俺達は暫く静かに歩いて,お互いの呼吸だけを聞いた。相変わらず紗弥の呼吸は一定で規則正しい。
俺は家が見えかけた頃,立ち止まって紗弥を抱き締めた。
[出たよ。答え〜]
[うん…教えて…]
紗弥は俺の胸の中で深呼吸をするみたいに大きく空気を吸い込んで吐いた。
[…理由なんかない]
紗弥は黙って俺の次の言葉を待った。
:06/12/20 20:40 :SO902i :RG2WcBjo
#656 [花◆AV8KevAYKk]
[理由なんかないんだよ。
つーか,いらね〜よ
俺は紗弥が好きで,紗弥も俺が好き!!それだけ。
それだけでいいんだよ]
力を入れて紗弥を抱き締める。
紗弥は腕を小さくして俺に重なった。
[わかんない]
紗弥が答えたのはただこれだけだった。
だけど,ここは譲らない。
【理由】なんて俺達には必要ない。
気持ちを理解するのに理由はいらない。
:06/12/20 20:45 :SO902i :RG2WcBjo
#657 [花◆AV8KevAYKk]
[数学の公式についてよく[何でそうなるの???]って質問する馬鹿な奴がいるだろ。
公式は既に決まり事だから何故かは通用しないんだ。
理由はつかないんだよ。
紗弥は頭イイからわかるだろ?]
俺は数学を例えばなしにして紗弥に砕いて説明をした。
[数学とこの話は全く関係ないじゃん]
紗弥は俺の腕を解いて,風船みたいに軽く俺から離れた。
:06/12/20 20:56 :SO902i :RG2WcBjo
#658 [新]
どぉなるの〜
続きめちゃ楽しみ
:06/12/22 13:00 :W41T :☆☆☆
#659 [花◆AV8KevAYKk]
:06/12/23 17:51 :SO902i :HO1flS9M
#660 [花◆AV8KevAYKk]
[紗弥…]
[別にイイよ
達也の言ってる意味が全くわかんないわけじゃない]
俺は紗弥の目を見れなかった。
一瞬見えた紗弥の目の奥は最近見せなかった,あの冷めきった鋭い目をしてた。
[紗弥…
明日,学校一緒に行くよな。帰り…俺ん家来いよ]
紗弥の機嫌を直すためか,意識的に土壇場に対応して発した言葉かわからい。
:06/12/23 17:56 :SO902i :HO1flS9M
#661 [花◆AV8KevAYKk]
紗弥は顔を歪めた。
[えっ???達也の家?]
[うん]
下を向いていた俺の顔の前にぱっと明るいものが見えた。
携帯…紗弥のだ。
眩しくて最初はっきり画面が見えなかった。
目が慣れて画面を覗くと
【い〜よ。行く行く】
と,メールに書かれていた。
[決まりね〜]
しゃがみこんで携帯を額に当てた紗弥の顔は俺の目の前だった。
:06/12/23 18:03 :SO902i :HO1flS9M
#662 [花◆AV8KevAYKk]
唇が暖かくなった。
紗弥は背が高くて,いつもはかるく俺が屈んで紗弥もかるく背伸びするくらい。
新鮮なキスだった。
紗弥の甘い香りは年中無休で漂う。
幸せに包まれてると実感できる,そんな気持ちになれた。
:06/12/23 18:07 :SO902i :HO1flS9M
#663 [花◆AV8KevAYKk]
お互いを離した。
紗弥とバッチリ目があったけど,もうあの目はしてなかった。
綺麗な切長の目に,長い長い睫毛,深くて濃い茶目。
初めて笑顔を見た日はいまでも忘れない。
その時の紗夜も可愛かった。照れたように口を緩ませて,俺の髪をもてあそんだ。
俺は,紗弥に家まで送ると言ったけど,紗弥は軽く拒否した言葉を言った。
まだ紗弥の家は見てない。
:06/12/25 09:14 :SO902i :fcLPCN.o
#664 [花◆AV8KevAYKk]
俺はもう一回だけ紗弥にただ触れることだけをして,家に入った。
[ただいま。。。]
乾いた油と調味料の臭いが充満した玄関で靴を揃えて,居間を過ぎようとした。
[あら,達也。
今日遅かったわね〜すぐご飯よ!!]
[はいはい]
明日のこと…言わなきゃ。
母さんに言わなきゃ紗弥の分の飯も必要だし。
でもなぁ〜…
部屋に入ってさっさっと着替え,階段を降りた。
:06/12/25 09:20 :SO902i :fcLPCN.o
#665 [花◆AV8KevAYKk]
食卓には兄貴と菜々子が座ってじゃれてた。
俺の席は兄貴と菜々子の間なのに,いつも入れね〜
母さんはまだせかせかと箸や茶碗を並べてる。
[おい。菜々子
お前母さんの手伝いしろよ邪魔だし]
[うざ〜]
菜々子は嫌々席を退いた。
洋兄は笑って菜々子の頭をなでた。
実はこの二人の関係がうらやましかったり。
昔みたいに今日だいB人で出かけたい。
:06/12/25 09:25 :SO902i :fcLPCN.o
#666 [花◆AV8KevAYKk]
親父はまだ帰ってきてないな。
[[いただきます]]
口を揃えてから,箸をとる。
これしないと母さんは怒るからな。
紗弥のこといつ言おう…
菜々子の前で言いたくねぇし。
けど今言わなきゃ,母さんに話しかけれねぇ。
洋兄も彼女さん呼ばないかな。
着々と時間が過ぎて,飯の両も半分を過ぎた。
どうしよう…
でも,俺もう紗弥誘っちゃったし…
:06/12/25 09:30 :SO902i :fcLPCN.o
#667 [花◆AV8KevAYKk]
よし。言うぞ…!!!!
[あのっ…][あ。明日沙耶華来るから]
俺の声を打ち消すように,兄貴が予想外なことを言った。
[ほんとに〜???やったぁ]
[あらあら。母さんお料理頑張らなきゃね]
菜々子と母さんは嬉しそうに兄貴に笑いかけた。
…そうか!!この話に便乗して俺も何気無く言ってみよう!!!!
[あのさ…
お,俺の彼女もつれてきてイイ???]
:06/12/25 09:41 :SO902i :fcLPCN.o
#668 [スィミー]
あげ
:06/12/25 18:15 :D902i :☆☆☆
#669 [たけのこ]
:06/12/26 12:11 :F902iS :2L9rdxpE
#670 [みィか]
あげます
:06/12/26 13:53 :N902i :Fyyn.VJY
#671 [けんじ]
アゲェ
:06/12/28 08:41 :SH903i :NItAqdUY
#672 [新]
アゲますねト
主サン楽しみにしてまぁす。
ガンバってくださいね@c
:06/12/29 20:43 :W41T :☆☆☆
#673 [あっ]
あま〜い
:06/12/29 21:10 :D902i :XCjAyDxI
#674 [我輩は匿名である]
甘いのに理由なんてないんだ
続き気になる〜
:06/12/29 21:21 :D901i :☆☆☆
#675 [花◆AV8KevAYKk]
:06/12/29 23:26 :SO902i :cm3b9Pnk
#676 [花◆AV8KevAYKk]
言った…
俺,今言えたよな…
箸を置いて,みんなの返事を待つ。
でも…
何で。誰もはなさないんだよ。
[だ…だめ???]
初めに口を開いたのはうつ向いたままの俺だった。
:06/12/29 23:29 :SO902i :cm3b9Pnk
#677 [花◆AV8KevAYKk]
[えっと,夕飯に呼ぶってことよねぇ?]
[てか,お兄ちゃんがそんなこと言うなんて,まじ信じらんない]
[いいんじゃね???
俺まだ達の彼女見たことねーし]
母妹兄の順に返事が返ってきた。
[お…おう夕飯頼む。
あと…菜々子。
美穂子じゃないからな]
[[え!!!!]]
母さんと妹が箸を置いた。
:06/12/29 23:35 :SO902i :cm3b9Pnk
#678 [花◆AV8KevAYKk]
[何だよ…]
[母さんは,何も気にしないわよ。
さすが我が子ね。モテるわねぇ〜]
母さんは動揺したようすで変なことを言いながらまた飯に戻った。
[ありえない。
美穂子さんマジ好きだったのに。馬鹿じゃないの???
どうせフラレたんでしょ]
菜々子の言ったことはシカト。聞こえなかったふりしてやる。
兄貴は横でにこにこ笑ってた。
:06/12/29 23:39 :SO902i :cm3b9Pnk
#679 [花◆AV8KevAYKk]
[早く会いてぇな〜
達の彼女〜何て名前???]
[さ…紗弥
城谷紗弥だよ]
兄貴に聞こえるか分からないような小さな声で紗弥の名前を口にした。
飯に戻った口の中がなんだか緩んだ。
[紗弥か〜【沙耶華】と似てんな!!!!
明日は早く帰ってくるよ,母さん]
[あたしも〜]
菜々子と兄貴が少しだけ俺の椅子に寄った気がした。
:06/12/29 23:43 :SO902i :cm3b9Pnk
#680 [我輩は匿名である]
更新希望
:06/12/30 00:02 :W42K :vcvM5YMY
#681 [花◆AV8KevAYKk]
匿名サン
ぁりがとうございます
バイトの休み時間に更新
:06/12/30 12:15 :SO902i :Eqw7Ri0k
#682 [花◆AV8KevAYKk]
俺は早々夕飯を終えて,部屋に戻った。
心臓が上下してキツい。
うつ伏せにベッドに倒れ込んでから深く溜め息をついた。
紗弥とも約束したし,家族にも言えた。
あとは明日になるだけ。
紗弥は沙耶華さんに負けないくらい可愛いし,美穂子よりも礼儀ありそうだし。
母さんも菜々子も気に入るだろう。
:06/12/30 12:19 :SO902i :Eqw7Ri0k
#683 [明]
>>285-700
:06/12/30 15:02 :N903i :okiDDUeA
#684 [明]
〉〉285-700
:06/12/30 15:03 :N903i :okiDDUeA
#685 [明]
:06/12/30 15:05 :N903i :okiDDUeA
#686 [我輩は匿名である]
:06/12/30 16:49 :D901iS :wDE6sMpY
#687 [けんじ]
:06/12/30 19:02 :SH903i :jVWzXLK2
#688 [あゆ]
:06/12/30 19:52 :SH902i :☆☆☆
#689 [スィミー]
あげ
:06/12/30 21:06 :D902i :☆☆☆
#690 [あゆ]
ぁげます
早く続きよみたい
:07/01/02 19:03 :SH902i :☆☆☆
#691 [ゅ-ひ]
今一気に読みました
初めてこういう掲示板にコメント入れました
とてもとても素敵な作品です
すごいです
高校生がこんなにすごいお話がかけるなんて
頑張ってください
:07/01/03 02:19 :SH901iS :j4SUMEjI
#692 [花◆AV8KevAYKk]
みなさま
遅くながら
明けましておめでとうございます
けんじサン
あゆサン
スイミーサン
ゅ-ひサン
ぁりがとぅござぃます
今日夜更新します
:07/01/03 18:43 :SO902i :kWE/ecZU
#693 [マキリー]
ファンです('A`)
楽しみにしてます
頑張って下さいね
:07/01/03 19:02 :SH900i :sEAmhAOc
#694 [ゆぃ]
:07/01/03 20:50 :SH902i :☆☆☆
#695 [花◆AV8KevAYKk]
:07/01/03 21:54 :SO902i :kWE/ecZU
#696 [花◆AV8KevAYKk]
次の日,俺はぼんやりとした朝に起きた。
外は曇り…
今にも雨が降りそうだ。
顔を洗い,のろのろと支度を始めた。
[達也〜朝御飯よ]
母さんが階段からよぶ声に促され,下に降りる。
その時,携帯を踏みつけてしまった。
ストラップの鍵が足に刺さり,いって〜
[あ!!!!今日紗弥が迎えに来るんだった]
:07/01/03 21:58 :SO902i :kWE/ecZU
#697 [花◆AV8KevAYKk]
急いで飯を済ませ,携帯を開くと同時にメールがきた。
紗弥からの受信だろう…
【おはよ〜
外にいるから。
あと,雨降りそうだから傘持ってきなよ】
な〜んて冷たいようで優しいメール。
俺はニヤつきながら返信はしずにカバンを取りにいき,香水を軽くつけて玄関に走った。
:07/01/03 22:03 :SO902i :kWE/ecZU
#698 [我輩は匿名である]
玄関を開けると,真っ直ぐ前に紗弥が塀にもたれて俺を見た。
[う…うす]
[おはよ]
紗弥に引き寄せられるように,紗弥の顔の前に自分の顔を下ろした。
紗弥はそれを軽く交し,さっさと歩き出した。
[おい〜
おはようの…]
[気持わる〜]
紗弥は舌を出して振り替えって笑った。
:07/01/03 22:10 :SO902i :kWE/ecZU
#699 [花◆AV8KevAYKk]
なんだよ〜バカ紗弥…
可愛い顔しやがって畜生。
[早く〜行こ???]
紗弥が手を差し出した。
俺は躊躇いを隠し,紗弥の手を掴んだ。
甘くて柔かい…
マシュマロを思い出した。
空は,暗くて重いけど俺らの周りだけは晴れ。
勝手な自分がおかしくて,紗弥の頬に軽く唇をつくた。
[好きだ]
:07/01/03 22:15 :SO902i :kWE/ecZU
#700 [まぉ]
:07/01/04 06:40 :N702iD :☆☆☆
#701 [まりや]
めちゃいい話し
一日で一気にここまでよんぢゃいました
頑張ってください
:07/01/05 00:27 :F901iS :☆☆☆
#702 [スィミー]
あげ
:07/01/07 15:31 :D902i :☆☆☆
#703 [花◆AV8KevAYKk]
まぉサン
まりゃサン
スイミーサン
ぁりがとぅござぃます
更新遅くてゴメンなさい
:07/01/07 17:30 :SO902i :uVkH4gK.
#704 [花◆AV8KevAYKk]
バシッ━
紗弥の鞄は俺の左肩を直撃した。
[やめてよ]
[あ…ゴメン…]
やべ,俺調子こいたかな。
紗弥顔真っ赤だよ。
マジギレしてるっぽい。
[人にみられたら…恥ずかしいじゃん]
そう付け加えて紗弥はうつ向いて顔に手を当てた。
真っ赤な顔は照れらしい。
そして一息ついて顔をあげた紗弥の顔に眉間のしわは消え,口元は緩んでいた。
:07/01/07 17:35 :SO902i :uVkH4gK.
#705 [花◆AV8KevAYKk]
[じゃあ…手だけでも]
俺はそう言って紗弥の左側に回った。
車なんか滅多にとおらないけど,一応車道がわ。
[ん]
汚い物を触るように紗弥は手を差し出し,俺の手を摘んだ。
[なんだよそれ〜]
笑いあいながらも,気が付いたら普通に手を繋いでいる俺達だった。
通学路に出ると,ちらほら登校し始めている生徒の姿があった。
:07/01/07 17:41 :SO902i :uVkH4gK.
#706 [花◆AV8KevAYKk]
俺らの他にも,カップルで登校している奴らもいた。
けど,一人の奴や友達といる奴,もちろんカップルもだ。
みんなせかせかと前しかみてない。
もちろん,俺達が手を…
いや,紗弥がいることにすら気付かない。
前しか見なくていいのかもしれないけど…
時には,脇見もするべきだと思う。
いつもは気付かずにいる小さなSOSがあったり,綺麗なものがあったり。
:07/01/07 17:45 :SO902i :uVkH4gK.
#707 [花◆AV8KevAYKk]
ぶっちゃけ,俺だって美穂子への一本道のなかでの脇見で紗弥への道に辿りついた。
紗弥だって同じだ。
しかも,紗弥の話を聞くまで,紗弥の存在すら知らなかった。
俺達はただ席が隣だっただけで,惚れたのは俺だし。
だけど,偶然で運命。
必然ってことは少なくともない気がする。
脇見をすることが必然なら,きっとこいつら今もッと幸せそうに前見てるだろ。
:07/01/07 17:49 :SO902i :uVkH4gK.
#708 [花◆AV8KevAYKk]
[ねぇ達也
みんな忙しそうに歩くね]
[え…]
紗弥は悲しそうな目で周りを遠くを見るように見つめた。
[今俺も同じこと考えてた]
俺がそう言うと,紗弥には似合わなく手をぎゅっと握り返してきた。
俺は紗弥の頭を撫でて,手をきつく握った。
明るく校門まで行こう。
と紗弥に呟き,走り出した。
[ちょっと!!!!達…也…]
:07/01/07 17:55 :SO902i :uVkH4gK.
#709 [新]
お久し振りです
更新されてて早速読みました♪♪♪
やっぱり主サン凄いなぁ~って思いました@c
これからも頑張ってくださいね咢ヘヘ
:07/01/09 01:40 :W41T :☆☆☆
#710 [たけのこ]
アゲぇ
毎日見てます
この話し大好きです
がんばってください
:07/01/11 00:35 :F902iS :6MM4nmrM
#711 [我輩は匿名である]
"(,,゚Д゚) ガンガレ!"
:07/01/14 11:54 :SH902i :hzPp0NFY
#712 [花◆AV8KevAYKk]
新サン
たこのこ
サン
匿名サン
ぁりがとうございます
遅くなって申し訳ないです。。。
頑張りますね
:07/01/15 18:21 :SO902i :N.hYBSnA
#713 [花◆AV8KevAYKk]
俺は紗弥の手を強く握って風邪をきった。
紗弥も呼吸を乱しながらついきてくれる。
[おい!こら!!
柿山…と,城谷??!!]
後ろから生徒指導が俺達のなまえを怒鳴った。
[おっお前ら止まりなさい!!そのスカートとシャツを直せ!!!!]
[はぁ…どうする???紗弥]
[ごほっ…どうしよ…止まる?]
なんて言いながらも,俺達は走り続ける。
:07/01/15 18:29 :SO902i :N.hYBSnA
#714 [花◆AV8KevAYKk]
[お前らそんな格好で走るんじゃない!!!!
身だしなみを直せ!!!!]
[知りませ〜ん!!!!]
紗弥が大きな声で叫んだ。
先生は口を開けてつっ立って足を止めた。
まわりの生徒の視線もやっと感じた。
[紗弥,最〜高〜]
俺は紗弥の髪を撫でて紗弥の頬に顔を寄せた。
[あははっ
も〜達也…ばかだね]
紗弥は顔を真っ赤にして口を開けて笑っていた。
:07/01/15 18:35 :SO902i :N.hYBSnA
#715 [たけのこ]
:07/01/16 00:36 :F902iS :M6yL79Wk
#716 [んこ]
頑張っておもろいから
:07/01/16 00:43 :SH901iS :PzBaOS0g
#717 [けんじ]
:07/01/17 01:24 :SH903i :F72MqpsQ
#718 [まぁこ]
:07/01/19 18:30 :D902i :vdBgJZ0s
#719 [花◆AV8KevAYKk]
:07/01/22 17:21 :SO902i :xFSBRZEQ
#720 [花◆AV8KevAYKk]
玄関で数人俺にあいさつをして,話しかけた。
[達也おはよ〜…あ…]
[う〜す]
みんなすぐ横にいる紗弥に気付いて,目を丸くする。
紗弥はそんなみんなの様子を見て,いつものように冷たく真っ直ぐ前を見ていた。
[紗弥のスリッパ綺麗だな]
[あぁ〜全然使ってないからね]
俺たちは手ははなしていたけど,しっかり横に並んで階段を上がった。
:07/01/22 17:29 :SO902i :xFSBRZEQ
#721 [花◆AV8KevAYKk]
その時,勘高い声とむさくるしい何種類かの香水が混じった臭いが俺の前に現れた。
美穂子とそのツレ。
俺たちに気が付いたのか,全員いきなり静まりかえり俺らを避けるように階段を足早に下りた。
[ねぇ達也]
一瞬,時間が止まったような気がしたけど,紗弥は何事もなかったようにはなしを続けた。
[今日屋上行こーよ]
[おぅ。行くか〜]
:07/01/22 17:36 :SO902i :xFSBRZEQ
#722 [花◆AV8KevAYKk]
[決まりね!!あたしも今日鍵持ってきたんだ]
[あ!!!!やっぱりダメ!]
俺は今日紗弥を夕飯に家に誘ったんだった。
すっかり忘れてたよ…
でも,苛立ったのかとっさに紗弥は言い返した。
[なんでよ!!!!]
[ちっ違うんだよ,紗弥。
今日俺ん家来る約束してただろ。
みんな楽しみにしてっから早く帰ろうかなって…]
[あっ…そうだった!
やだ,ゴメン。あたし…]
:07/01/22 17:47 :SO902i :xFSBRZEQ
#723 [花◆AV8KevAYKk]
[忘れやがって…](俺もだけど)
[ほんとゴメンってば!]
[ど〜しよっかな]
俺は紗弥の頭を抱えて強く息を吸って笑った。
甘い紗弥の香りが体に充満した。
[何よ!!!!意地悪!]
紗弥は俺の手を払って頬を膨らました。
[じゃあ,今日一日ずっと俺の傍にいること]
[何それ…
席が隣だからそうするしかないじゃない]
顔を赤くして紗弥は俺の教室まで走った。
:07/01/22 17:52 :SO902i :xFSBRZEQ
#724 [花◆AV8KevAYKk]
教室はもうザワザワしていて,うるさかった。
紗弥の顔を長い髪の際から除くと,切なそうに茶色の瞳で教室の中を見ていた。
硬直してる。
やっぱり怖いのかな…
いつもの紗弥なら無言で態度がでかく,期限悪そうに教室にはいってたのに。
本当は怖かったんだろ。
[紗弥,平気だから入ろ]
[え…あ,うん]
焦ったように鞄を握り締め唾を飲んだ音が聞こえた。
:07/01/22 17:59 :SO902i :xFSBRZEQ
#725 [花◆AV8KevAYKk]
俺たちが教室に入るや否や,ザワついていた教室が美穂子たちと同様に静まりかえった。
(堂々してろ)
小さく紗弥に呟くと,紗弥は大きく頷いた。
俺たちが席につくと,最初に声をかけてくれたのは,名津と豪だった。
[[おす!達也と城谷〜]]
翼がでかい声で
[こいつら,付き合ってっから]
と言い,気取った様子で,紗弥と俺の肩をくんだ。
:07/01/22 18:07 :SO902i :xFSBRZEQ
#726 [スィミー]
あげ
:07/01/22 22:58 :D902i :☆☆☆
#727 [覇]
ほんまこの小説いいっすねぇ!!
花さんの想像力というかこんな物語を考えれるなんてスゴイっすよ!!!
:07/01/22 23:43 :SH902i :Pq.LDju.
#728 [まぁこ]
:07/01/23 16:19 :D902i :0VEdZ4RI
#729 [花◆AV8KevAYKk]
:07/01/23 20:39 :SO902i :URers0zk
#730 [花◆AV8KevAYKk]
:07/01/23 20:40 :SO902i :URers0zk
#731 [りんご]
:07/01/25 13:02 :N901iS :8W9NPfyA
#732 [りんご]
:07/01/25 15:12 :N901iS :8W9NPfyA
#733 [新]
久しぶりのアゲです
主サン更新楽しみにしてまぁす
:07/01/29 22:31 :W41T :.uJUbCJ2
#734 [たけのこ]
:07/02/01 11:33 :F902iS :ghW/TwzM
#735 [チコ]
この小説スキー
文章構成
上手ですね
主サン
最後まで
ガンバってくださぃ
:07/02/03 00:00 :N901iC :i15XhTwo
#736 [すゥ]
:07/02/03 03:42 :SH702iS :mhemhyls
#737 [たけのこ]
最近寂しいよ
早く読みたいな
自分勝手言ってごめんなさい
がんばれ
:07/02/13 23:50 :F902iS :OInDvb4g
#738 [まァな]
:07/02/14 17:24 :F902i :qCa4EmG.
#739 [我輩は匿名である]
:07/02/15 15:02 :N902i :Htr7BZRI
#740 [花◆AV8KevAYKk]
ずっと書いてないなくて申し訳ございません
詳しい理由は感想トピに記録します。
:07/02/16 20:03 :SO902i :2w0RnLLY
#741 [けんじ]
:07/02/25 10:32 :SH903i :6dng4rW2
#742 []
:07/03/01 11:48 :N902i :.DHrYhpY
#743 [たけのこ]
:07/03/08 21:32 :F902iS :0Kh.Mr8Q
#744 [けんじ]
:07/03/11 08:39 :SH903i :SIh6h.aQ
#745 [ぁー]
あげ
:07/03/14 15:57 :P700i :/IQoJ/QA
#746 [えりぶ]
:07/03/15 21:36 :SH903i :Xf4OmXKI
#747 [えりぶ]
あげ
:07/03/21 02:18 :SH903i :UHViQ6bg
#748 [☆MIKU☆]
:07/03/27 11:10 :N903i :XWLuvT4w
#749 [☆MIKU☆]
あげっ
:07/03/29 04:30 :N903i :12xHDSDo
#750 [☆MIKU☆]
花さん、おはよう
忙しく毎日をお過ごしでしょうか
風邪などを引かないように体調には気を付けてくださいね
私は更新を楽しみにいつまででも待っていますね
:07/03/30 05:57 :N903i :0MXwXFCw
★コメント★
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