冷めた身体
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#1 [主]
好きとか
愛してるとか

言葉はもう
いらない。


だから早く
ヤル事しよ?

抱いてくれたら
身体あったまるから。 

⏰:06/11/03 20:02 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#2 [主]
「唯ちゃ-ん
逢いたかったよ」

ハイハイ。

「唯も雅樹に逢いたかったぁ〜」

笑顔で助手席のドアを開けてくれる。

お礼を言って
あたしも笑顔で乗り込む。

よく見る有り触れた夜の始まり。 

⏰:06/11/03 20:06 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#3 [主]
車に乗ると
芳香剤と
雅樹の香水の香り。


「唯ちゃん♪」

左手で
頭を撫でられる。

あたしに会うだけで
そんな幸せそうな顔
見せてくれるんだ。


あぁ、
ヤレるからか。

⏰:06/11/03 20:13 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#4 [主]
あたしの名前は唯(ゆい)。19歳。

性格は最悪。
でも身体は最高みたい。

付き合って2年の彼氏がいる。

愛し合ってたけど
最近はよく解らない。

お互い裏切ってきたから
愛って何か
よく解らなくなった。

⏰:06/11/03 20:19 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#5 [主]
運転席で
煙草に火を付けるのは
雅樹(まさき)。19歳。

出会ったのは一ヶ月前の
バイト先で。

黒肌ギャル男。
好きなタイプはお姉ギャル。

経験人数は数え切れないらしいけど

好きになったのは過去に2人なんだって。

⏰:06/11/03 20:23 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#6 [主]
ギャル男って純な奴が多い気がする。

「唯ちゃんまぢ好き〜」

「ありがと〜♪」


好きな人3人目が
あたしらしい。


あたしに彼氏がいるのは


知ってる。

 

⏰:06/11/03 20:26 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#7 []
あげェ

⏰:06/11/03 20:44 📱:F702iD 🆔:yCXBufJI


#8 [主]
雅樹とこんな
関係になったのは

彼氏と喧嘩してた時。

偶然ドライブに
誘ってくれた。


夜の海岸で
話して
キスして
あたし達は始まった。

二人で逢うのは
まだ数回目だけど。
 

⏰:06/11/03 20:50 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#9 [主]
少し車を走らせて
着いたのは雅樹の家。

もう夜中だから
静か。

実家だし
足音に気をつけて階段を上った。

雅樹の部屋。
男の子って感じ。
雑誌とかCDが散らかってる。

あ。
 

⏰:06/11/03 20:54 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#10 [主]
「ちょっと雅樹く-ん?
これ何よ。」

あたしが指で摘んで
彼の前に見せたのは

ゴムの空袋。

「…あ゙」

「誰と使ったのかしら?」

「えぇ!?かなり前のだよ!?唯ちゃんと知り合う前のやつ!」
 

⏰:06/11/03 20:59 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#11 [主]
「あっそ。」

焦っちゃって
おもしろい。

でも軽いヤキモチって
男は喜ぶ。

「え〜?唯ちゃん怒っちゃった?」

嬉しそうにベットから腰を上げて
立ったままのあたしを
後ろから抱きしめた。
 

⏰:06/11/03 21:01 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#12 [主]
「俺が好きなのは唯ちゃんだけだよ」

「…」

「まぢだって〜
怒んないで?」

「…ん。」


あたしは後ろを向いて
雅樹を見上げた。


好きとかいいから。

身体で教えて。
 

⏰:06/11/03 21:05 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#13 [主]
「唯…」

唇が重なる。

どんなに激しく舌を絡めても
あたしは何処か上の空で
冷静にキスを分析してる。

唇は薄目だな-とか
感じる様に頑張ってるな-とか。

でもこのキスは
エッチまでのただの過程なのか
愛があるのか

それだけはわかんない。

⏰:06/11/03 21:06 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#14 [主]
「ん…ハァ…ッ」

唾液が混ざり合うくらい

何度も何度も

キスをする。

そのままベットに倒れ込む。


キスに時間かけてくれる男は
好き。
 

⏰:06/11/03 21:09 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#15 [主]
段々息が荒くなって

手が胸に

舌が首筋に移動する。

あーやばい。
この感覚。


「んんッや…
耳のとこ…だめ…ッ」


「ん〜?耳がいいの?笑」

いたずらに笑いながら
耳元で呟く
低くて甘い声。

ゾクゾクする。
 

⏰:06/11/03 21:11 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#16 [主]
「ぁんッ…ハァ…」

胸を激しく揉んでくる
興奮が伝わると
余計感じる。

もう全部忘れたい。

指を噛んで
声を堪える。

「ハァ…んッ…ん…ッ」

「声出してい-よ?」

「…だッて…聞こえちゃ…」

「聞こえねぇって。」

⏰:06/11/03 21:12 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#17 [主]
また耳元で呟く。

指先は充分濡れたアソコに。
敏感な部分を
円を描く様に触る。

上下にしか触らない男は
あんまH経験ないよね。

「濡れ過ぎ…」


やばい
雅樹上手い。
 

⏰:06/11/03 21:27 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#18 [主]
「んぁ…はぁ…あんッ」

身体がビクビクする。

アソコはグチョグチョだし
あたしってまじ変態。

「ぁ-すげぇ…」

もう…そーゆう呟き系の言葉弱いんだってば。

「好き」とか目見て言われるよりも
目閉じたまま「あー…」とか言われた方が
感じる。

嘘っぽくないから。
 

⏰:06/11/03 21:30 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#19 [主]
雅樹は完璧あたしの反応楽しんでる。

期待に応えるみたいに
あたしのアソコからは
止まらず蜜が溢れ出して
声も漏れる。

たまたま雅樹の股に手が当たった。

めっちゃ立ってるし
めっちゃ硬いんだけど。

「ね…ハァ…すごいよ…?」
 

⏰:06/11/03 21:32 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#20 [しいな]
頑張ってネ
最後まで読むから

⏰:06/11/03 21:34 📱:SH901iS 🆔:KaRZDMHw


#21 [主]
握らずに
上下に摩る。

「ん…ッ」

「達也こそヤバイじゃん…笑」

ヤラれるばっかは
好きじゃないからね。
片面に寄らず。
守ったら攻め。


爪先で上下になぞる。

雅樹の手が止まった。

「ちょッ…やばいって」
 

⏰:06/11/03 21:35 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#22 [主]
↑達也×
雅樹○
です。ごめんなさい☆

しいなさン♪読んでくれてありがとデスッ☆☆

⏰:06/11/03 21:37 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#23 [主]
「やばいね(笑
おっきぃ…」

少し強めに摩る。

やり続けると
大概の男は言う。

「唯ちゃ…直接触って…?」

って。

かわい-なぁ。

ゆっくり手を延ばし
直接触る。

握っただけで
先から液が出る。
 

⏰:06/11/03 21:41 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#24 [主]
「ぅッ…ハァ…ハァ…」

握った物を
上下にゆっくり

強弱付けて動かす。

たいした事は何もしてない。

雰囲気とか
タイミングとか
息遣いとか
焦らし。

それを絶妙な間隔で合わせるの。
 

⏰:06/11/03 21:43 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#25 [主]
「やべ…ッなにこれ…」

感覚に戸惑う姿が好き。

他の女じゃ与えられなかった
快感。

あたしが初めて与える快感。


これでもう
雅樹はしばらく離れていかない。

独りにならなくて済むよね。

寂しい夜はなくなるんだ。
 

⏰:06/11/03 21:45 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#26 [主]
先に優しくキスをする。

雅樹は息を漏らしてる。

くわえずに
唾液塗れのキスを
ゆっくり下まで。

「ぅ…ッちょ…待っ…」

「やめて欲しい?」

顔を上げて聞くと
なんとも色っぽい顔で
あたしを見る。

どんなSぶってる男でも
絶対Mな部分はあって。

そこを引き出せる女がきっと
今の時代勝つんだよね。

⏰:06/11/03 21:48 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#27 [主]
昔から
猫みたいな
あたし。

優しく見えて
冷たいし
甘えるけど
突き放すし
アホっぽいけど
中身はあるって言われるし。

こんなんだけど
男は真剣に想ってくれる。
そんくらいは
あたしにも分かる。

あたしも本気で
人を愛した事あるから。
 

⏰:06/11/03 21:51 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#28 [主]
「も…イキそ-なんだけど…ッ」

「イキたい?」

ねっとりした
唾液を絡ませて
上からゆっくり喉に突き刺す。

「ふぁ…ッあ…」

舌は絶対離さない。
唇も緩めない。
手も止めない。

「ハ…ッうぁ…ちょ…ッ」

唾液で
ぐちょぐちょゆってる。

⏰:06/11/03 21:52 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#29 [主]
「は…唯…く…ッイクッ…」

どくん
どくんッ

口ん中に
あったかい液体が
広がる。

全部出たら
ゆっくり口を離す。

ゴクンッ

「…ハァ…ハァ…ッ」

肩で息をしながら
雅樹が虚ろな瞳であたしを見る。
 

⏰:06/11/03 21:53 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#30 [主]
口から漏れた液を
指で拭ってくわえる。

「ハァ…ハァ……」

「大丈夫?」

「…ハァ…お前まじやべ-って」

手を掴まれて
ベットに倒された。

いきなり股に顔を埋めて
舐め初めた。

「んぁあ…んッ」

⏰:06/11/03 21:56 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#31 [主]
息が荒いままだから
やたら気持ちいい。

強引なのは好き。

愛はいらない。

欲望だけで
求められた方がいい。
身体だけでいい。

今のこんな
腐ったあたしは。


「んぁ…ッやあ…」

ピチャピチャ…ズル…

わざと音を立てて
舐めたり吸ったり。

⏰:06/11/03 21:57 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#32 [主]
確かなもんなんて
あたし達にはない。

だけど胸も痛くない。
感情はある
だけど辛くはない。

こんなんでいい。

こんなんがいいんだ。


「ぁ…ハァ…んッあん…ッ」

舌は動いたまま
太くて長い指が入ってきた。

⏰:06/11/03 22:01 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#33 [主]
グチュ…

「んんッ…ハ…ッあ」

「一本でキツイじゃん」

うわ
雅樹の指…めっちゃいい。

「あん…ん…ッ
気持ちぃ…ハァ」

「気持ちい?」

指を出し入れしながら
耳にキス。
首筋をベタベタに舐め回す。
 

⏰:06/11/03 22:03 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#34 [主]
「うん…ッぁッや…やぁ…ッ」

「まじ可愛い…
唯…入れたい」

声も反則。
ゾクゾクするってば。

「ん…ッ…」

入口をぐちゅぐちゅされて
あたしも早く欲しくて
腰が疼く。

「入れて欲しい?」

そう言って
見下ろす顔が
あたしを見下してるみたいで
また濡れた。

⏰:06/11/03 22:13 📱:V703SH 🆔:AAHkpFjo


#35 [なんじゃ]
ちょリアルでエロい 頑張りまくって

⏰:06/11/04 00:08 📱:P901iTV 🆔:drLHQAN6


#36 [主]
感想ありがとうッ☆書きまぁす

⏰:06/11/04 00:49 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#37 [主]
「ぁ…んッ入れて…早く…ッ」

呼吸も髪も乱れてる。

容赦なく突き上げる快感が

全て忘れさせてくれる。

悲しい事も
ムカつく事も

そして
アイツの事も。


「あッあッ…ん…ッ」

「ハア…く…唯…
めっちゃ気持ちい…ッ」

⏰:06/11/04 00:51 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#38 [主]
グチュッグチュッ

雅樹が突く度に
いやらしい音が響く。

「ぁ…ッ声…でちゃぅ…ッて」

「いーよ…聞かせて…」

雅樹の甘い声が聞きたくて
わざとこういう事言うあたし。

雅樹はあたしの足を持ち上げて
スピードを上げた。
 

⏰:06/11/04 00:55 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#39 [主]
「んん…ッや…ぁん…ッ」

「ハァハァ…
やべ…俺すぐ…
イッちゃいそーなんだけど」

子供っぽく笑いながら
たまに動きを止める。

その度にキスをして
それが可愛くて
愛しくなった。

「ん…いーよ
イッても」

「やだ
もうちょい」

⏰:06/11/04 00:58 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#40 [主]
指を絡ませて
激しく動くと
ベットが軋む。

二人の息と体温で
身体が熱い。

グチュッグチュッ

「あ…んんッぁん…」

「唯…好きだよ」

耳元で呼ばれる名前
苦しそうな声で言う言葉も
気持ち良い。

⏰:06/11/04 01:01 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#41 [主]
ガンガン突いてくる

胸も耳元も唾液でベタベタ

「あ…やべ…イク…ッ」

苦しそうにそう言って
中でドクドクしたのが分かった。
 

⏰:06/11/04 01:03 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#42 [主]
「ハァハァ…」

息が上がったまま
唇を重ねる。

離れると
雅樹はとても優しい顔で。

「大丈夫?」

髪を撫でてくれた。

そこに愛があるような気がした。

⏰:06/11/04 01:05 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#43 [主]
「だいじょ-ぶ…」

「待ってね」

雅樹はティッシュを何枚か取って
あたしのアソコを拭こうとした。

「あ、自分で拭く…ッ」

「何〜?
恥ずかしいの?笑」

「違うもん!」

またいつものあたし。

身体
あったまったかなぁ。

⏰:06/11/04 08:29 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#44 [主]
「あぁ〜まぢやばかったわー」

ベットに仰向けに倒れる。
あたしはベットに座ったまま雅樹を見た。

「雅樹やばいって言い過ぎ(笑」

雅樹は満足そうな笑顔。

「まじか〜
でもやばかった」

⏰:06/11/04 08:32 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#45 [主]
「どーやばいの〜?」

「俺と唯ちゃん相性いいよね(笑」

「え〜相性とかよくわかんないよぉ(笑」


やばい=良かった
って事ね。

えっちを褒められるのは慣れてる。

所詮
そんだけの女だから。


やっぱ
身体
冷たいままだ。

⏰:06/11/04 08:38 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#46 [主]
泊まってけって
言われたけど

明日早いからって
言って
送ってもらった。


シャワ-で身体を流す度に思う。

あたし何してんだろって。

同時に言い訳も。

そんなすぐに
強くなんかなれないって。
 

⏰:06/11/04 08:40 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#47 [主]
独りは嫌。

繋がりがないと

温もりがないと

怖い。


誰かに求めてもらいたい。

じゃないとあたしが生きてる意味が

解らなくなるから。

⏰:06/11/04 08:43 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#48 [主]
次の日

メイクも髪もばっちりで
携帯片手に家を出る。

彼氏の車だ。

そう。
さっき違う男に抱かれた身体で
彼氏に会うあたし。

何事もなかったみたいに。

いつもの笑顔で。
 

⏰:06/11/04 08:46 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#49 [あ]

ガンバ

⏰:06/11/04 08:51 📱:N902i 🆔:/6fM4.o6


#50 [主]
「唯ちゃんだ〜♪」

「かずちゃんおはよ!」

車に乗り込むと
今度は彼氏の香りに包まれる。

あたしはそれを
躊躇う事なく受け入れるんだ。

「唯ちゃんは今日も可愛いね!」

「ありがとッ♪」

⏰:06/11/04 08:52 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#51 [主]
あたしの彼氏。
和也(かずや)。19歳。

和也は友達の友達だった。
で付き合って
もう2年。

でも毎日「可愛い」「好き」
って
言ってくれる。

元チャラ男。
今は落ち着いた感じのカジュなお兄。

⏰:06/11/04 08:57 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#52 [主]
あサンありがとデスッ♪



−「どこ行きたい?」

「ん〜和ちゃんは?」

「唯が行きたいとこでいいよ」


和也は優しい。
いつもいつでも。

それが少しだけ
物足りない。

⏰:06/11/04 08:59 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#53 [主]
「唯ちょっとお腹空いたかなぁ」

「おし!んじゃ飯行くか♪」

嬉しそうな横顔で
アクセルを踏む。

あたしはこの人も
失いたくない。

愛してくれる人を
全員手放したくない。

傷付けるって
ちゃんとわかってるよ?

⏰:06/11/04 09:03 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#54 [主]
でも結局あたしは
自分に甘いからね。

独りは寂しいじゃんって

全ての事をごまかして過ごしてる。


「唯ちゃん昨日の夜何してた〜?」

ギクッ

「長風呂したの〜そしたらのぼせて…そのまま寝ちゃッてた☆」

⏰:06/11/04 09:06 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#55 [主]
「そーなんだ大丈夫だった?
メール返事ないから心配したよ〜」


あ-2、3回バイブ鳴ってたな。

雅樹とキスしてた時。

「ごめんね…
和ちゃんは何してた?」

何もなかった顔で
平気で嘘を付く。

いつからかな。
こんな人間になっちゃったのは。

⏰:06/11/04 09:10 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#56 [主]
「俺はテレビ見て〜
唯ちゃんの事考えて〜
寝た♪」


考えてくれるのは嬉しいけど
唯ちゃん違う男と
えっちしてましたよ。

「そっかぁ笑」

車がファミレスに到着して
軽くご飯。
残したのは和也が全部食べてくれた。

⏰:06/11/04 09:23 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#57 [主]
それから大きいショッピングモールに行って
買い物。

黒のニットセ-タ-と
ピンクリボンに黒レ-ス付いてるえろかわポーチ買った♪

和也はいつも一緒に見て回ってくれる。

唯は可愛いからなんでも似合うなって
言ってくれる。

優しいけど
やっぱ刺激がない。

⏰:06/11/04 09:27 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#58 [主]
夕方からは映画。

ありふれた
カップルのデ-トコ-ス。

チケットを買う為に列に並ぶと
和也が小声で言う。

「皆ひでー顔してるね(笑」

あたし以外には毒舌。

「んな事言ッちゃダメ〜」

頭を軽くくしゃってすると
和也は決まって嬉しそうに笑う。

⏰:06/11/04 09:31 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#59 [主]
優しいな。
可愛いな。

いつも思うよ。

大事だとも思う。

でもなんだろ-ね。
言葉って嘘っぽいんだよ。

裏切られたりして

もう信じ切れない
寂しい人間になっちゃった。

和也、こんな女でごめんね。

⏰:06/11/04 09:33 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#60 [主]
映画館に入り座る。

「人少なくね?笑」

「だっても-これ古いし!」

「あ〜そかそか」

周りにはポツポツと人やカップルがいる。

館内が暗くなって
映画が始まった。

⏰:06/11/04 09:37 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#61 [主]
今日観る映画は
あたしが大好きな純愛系♪

純愛してないけど。


真剣に観てると
和也の手が太ももに触った。

和也を見ても
視線はスクリーン。

でも手は動いて
太ももを撫でる様に触ってきた。

「…和ちゃン…?」

「シー…」

人差し指を唇に持ってきた瞬間
キスされた。

⏰:06/11/04 10:01 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#62 [主]
まぢで?!
って思った。

だって和也はM男だし

強引になんて
絶対ならない。

ましてや外…てか映画館で手出すなんて
ありえない。


「ん…んッ」

しかも激しいし。

濡れちゃう。

⏰:06/11/04 10:04 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#63 [主]
「唯…声出すとバレるから…」

席は割りと端っこで。
周りに人はいないけど
全くいない訳じゃない。


「だって…和ちゃ…」

今日の和也はおかしい。

あたしの服装はミニスカにニーハイだったから
肌が出てる太もものとこを
舐めるみたいに触る。

⏰:06/11/04 10:08 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#64 [主]
「ん…ハァ…」

も-グチョグチョ
自分でも解るくらい
濡れてる。

だって和也が強引なんだもん。

「和ちャ…どーした…の?」

息が荒くなる。

和也はあたしの巻き髪を後ろにやって
首筋に強くキスをした。

⏰:06/11/04 10:13 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#65 [主]
「ぁ…ッや…」

一部分を舐め回す。

「んッ…ちょッ…なに」

「誰に付けられた…?」
身体がビクッてなった。耳元でしゃべんないで。

「ハァハァ…え…?」

「このキスマーク」
 

⏰:06/11/04 10:16 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#66 [あ]
ずっと読んでます

⏰:06/11/04 10:30 📱:N902i 🆔:/6fM4.o6


#67 [みゅき]
唯チャンの気持ち分かるからスゴィ好き

⏰:06/11/04 12:56 📱:SH901iS 🆔:23q/rTN.


#68 [みゅー]
なんかときたま笑える〜

楽しぃょ!

⏰:06/11/04 17:36 📱:W21CA 🆔:jCyJdH0E


#69 [主]
感想ありがとうございます☆とッても嬉しいです♪

⏰:06/11/04 20:41 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#70 [主]
やば…
昨日だ。

キスマ-ク付けられてる事も気付かないくらい
昨日わ乱れてたんだなぁ。


…じャなくて。

どうしよう。


和也の手がスカ-トに入ってきて
下着の上から指で優しく撫でられる。

「んん…ッ」

⏰:06/11/04 20:44 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#71 [主]
「何濡らしてんだよ」

…えぇ?
ほんとに和也?

Sじゃんッ


「だッ…て…和ちゃんが…」

「俺が何?」

「触るん…だもん」

あたしは基本Mだから
強引なのには
かなり弱い。

⏰:06/11/04 20:47 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#72 [主]
「他の奴にも触らせたの?」

低くて
冷たい声。

耳元で
突き刺さるみたい。

やだ。
嫌いにならないで。

「唯は…ッ和ちゃんだけ…」

「絶対?」

「ん…ぜ…ッたい」

それ以上
和也は何も聞いて来なかった。

指を3本入れて
中を掻き回された。

⏰:06/11/04 20:52 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#73 [主]
痛い。

愛がないッて
こんなに違うんだ。

指じゃない
冷たい機械が入ってるみたい。


感じてるフリをして
イッた演技をした。

終わって
映画館を出た。

⏰:06/11/04 20:56 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#74 [主]
「も-暗いね〜
唯ちゃん寒くない?」

「え、うん
大丈夫…」

いつもの和也だ。

駐車場に着いて
車に乗った。

沈黙が
なんか怖い。

⏰:06/11/04 20:59 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#75 [主]
「俺さーお前の事好きだよ」


静かな空気の中に
響いた和也の声。

なんか
こんな事言えるって
すごい。

和也はきっと
あたしが浮気したのも解ってる。

だけどそれでも
「好き」って言葉をくれる。


嬉しいのに
苦しいよ。

⏰:06/11/04 21:02 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#76 [主]
「和ちゃん…」

ごめんは
言えない。
言ったらまた
和也を傷付ける。

「唯ちゃん?ど-した?」

「ん?なんでもないよ!」

「よし!じャあ行こか☆」

頭をポンポンッてして
車を発進させた。

ハァ…
自分の汚さに溜め息が出る。

⏰:06/11/04 21:25 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#77 [主]
家まで送ってもらって

いつもみたいに
バイバイのキスをした。

「今日はありがと」

「ん。あったかくして寝ろよ?」

「和ちゃんも気をつけて帰るんだぞ!」

「はーい」

優しい笑顔を見せて
帰ってった。

⏰:06/11/04 21:32 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#78 [主]
誰もいない
家。

あたしんちは
お母さんがいないから。
お父さんは夜勤でいないし。

寂しいって気持ちが
いつまでも無くならない。

もう子供じゃないのにな。

⏰:06/11/04 21:42 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#79 [主]
ブ-ブ-

あ、電話だ。

画面には
「雅樹」
の名前。

ハァ…
タイミングいいな。

でも和也の温もりが
唇にまだ残ってるから

今夜は独りで
寝るよ。

⏰:06/11/04 21:46 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#80 [主]
シャワ-を浴びて
部屋に戻ると

メールが3件。

ピッ

雅樹『唯ちゃ-ん(>_<)何してる?逢いたいよー!』

和也『ただいま!家着いたよ☆唯ちゃん今日もありがとね(^3^)/chu☆』


…二人はなんか似てる(笑)

あと1件誰だろ?

⏰:06/11/04 21:58 📱:V703SH 🆔:QJrKc6o.


#81 [我輩は匿名である]
この小説すーき
頑張って下さぃ

⏰:06/11/05 00:43 📱:N901iS 🆔:Huwx68V2


#82 [猫]
マジ応援

⏰:06/11/05 01:21 📱:P901iTV 🆔:GtCVH7eo


#83 [しいな]
続きみたあ-L1

⏰:06/11/05 09:59 📱:SH901iS 🆔:sxVsfWsA


#84 [主]
うわぁ応援嬉しいです☆ちょっと書きます☆

⏰:06/11/05 11:23 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#85 [主]
ピッ

「…」

髪を拭いてた手が止まった。


『ユイハヤクセックスシヨウヨ』



知らないアドレス。

でも…ユイってあたしの名前…。

何?誰?いたずら?
 

⏰:06/11/05 11:25 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#86 [主]
気持ち悪い…。

とりあえず部屋のカーテンを隙間なく締めて
玄関の鍵も確認しに行った。


あたし…
なんかした?

してないよ。

だって誰とでもヤル訳じゃないもん。

やだ怖い。

⏰:06/11/05 11:28 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#87 [主]
携帯を見た。

和也は家が遠い。
車でも40分以上かかる。

雅樹の名前を
画面に出した。

プルルル…

すぐに聞こえた
優しい声。

「唯ちゃん!?♪今どこよー?」

「まさきぃ…」

「んを!!どーした!?なんかあった?!行くわ!!どこ!?」

「おうち…」

⏰:06/11/05 11:33 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#88 [まちこ]
あげイ

⏰:06/11/05 11:38 📱:W41CA 🆔:X5WmAMrw


#89 [主]
「家な?待っとけよ!?すぐ出るから!」

電話越しにガチャガチャって音がした。
急いで車の鍵探してくれてる。

「ごめんね」

「はー?いいって!俺唯ちゃんに逢いてぇし!」

お礼を言って一旦電話を切った。

⏰:06/11/05 11:38 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#90 [主]
心当たりは全くない。

どうしよう。


…あ、とりあえず雅樹に会うしお化粧しなきゃ☆

あたしはお化粧が早いのでパッパと完成。

10分経って
雅樹から着いたよのメール。

ロングカ-デを羽織って家を出た。

⏰:06/11/05 11:50 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#91 [主]
車から出て待っててくれた。

「唯ちゃん!大丈夫?」

駆け寄ってきて顔を覗き込んだ。

「こあいよー!」

弱い子ぶってる訳じゃないよ?
本気で怖いんだもん。

雅樹はあたしをよしよしして、肩を抱いて助手席に乗せてくれた。

⏰:06/11/05 11:54 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#92 [主]
バタンッ

雅樹も運転席に乗り込んだ。

「やべーシャンプ-の匂いするしッ♪」

おい。
ちょッと。

「唯が怖いってゆってるのにぃ!」

「あ-ッごめんごめん!
何があったん?」

「…これ見て?」

例のメ-ルを開き雅樹に見せた。

⏰:06/11/05 12:01 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#93 [ようこ]
頑張って

⏰:06/11/05 12:18 📱:SH902iS 🆔:ciY/TfN6


#94 [主]
ようこサンありがとォ☆


−「何これ。…誰?」

「わかんない。だから怖いんだよぉ」

「返信した?」

あ。そんな事考えもしなかった。

あたしは首を横に振った。

「返信していい?」

不安だったけど
何か分かれば、と思い頷いた。

⏰:06/11/05 12:29 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#95 [主]
『誰ですか?』

雅樹が打った内容はそれだけ。

刺激しないように
敬語使ってみたらしい。

ピッ 送信


−すぐに携帯が震えた。
メ-ルだ。
 

⏰:06/11/05 12:31 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#96 [主]
『キノシタダヨ。
 ワスレタナンテ
 イワセナイヨ。』

「…木之下…だって。唯ちゃん知り合い?」

心配そうに
雅樹があたしを見る。

その名前に
鳥肌が立った。


木之下は同じ高校の
2個上の先輩。

あたしの処女を

レイプで奪った男。
 

⏰:06/11/05 12:36 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#97 [主]
「ゆ-い-ちゃん?」

「ぅッ?あ、ハイ。
大丈夫です。」

「ははッ今おもっきり飛んでたね〜」

「飛んでたぁ」

「可愛いなぁ。笑
で、知ってる奴なん?」

「んーん。唯知らない!」
 

⏰:06/11/05 13:25 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#98 [主]
「そかぁ。
じゃあ怖ぇな〜」

雅樹はあたしを抱き寄せながら
自分の携帯をいじり出した。

「俺連れとかに木之下って奴知らないか聞いとくわ」


雅樹はギャル男雑誌に載るくらい有名人。
地元のクラブではかなり顔が広い。

「ありがと。迷惑かけちャッてごめんね?」

⏰:06/11/05 13:28 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#99 [主]
「唯姫の為なら余裕〜♪」

優しく笑いながら携帯を置いて
あたしの顎を指先で上げた。

「ん…」

ゆっくり触れる唇。

あったかくて
柔らかくて
気持ちい。

だんだん激しくなってくる。

あたしを抱き寄せる力も
舌の動きも。

あ-キスだけで濡れちゃう。

⏰:06/11/05 13:32 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#100 [主]
あたしさっきまで
和也の事想ッてたのに。
木之下の事思い出して鳥肌立ッてたのに。


簡単だなぁ。

快感で
全部流れてく。


「んッ…ぁハァ…」



ん?ちょい待ち。

ここ家の前じゃん!
ご近所さんに見られる!

⏰:06/11/05 13:37 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#101 [主]
「ま…さき…待ッて…」

両手で拒む。

「…ん…何?」

「ここ…家の前だからダメ…」

「あ-…そだな。笑
よし移動ッ」

雅樹はあたしの手を握ったまま
片手だけで運転してた。

こうゆうの
何気に好き。

⏰:06/11/05 13:40 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#102 [主]
「怖がってる唯ちゃんにいいもん見せたる♪」

そう言って雅樹はニコニコしながら車を走らせた。

握ってる手を見る。

和也の方が掌は大きいなぁ。
でも体温は同じくらい熱い。

どっちも好き。
どうしよう。

そんな事考えてると
車は山道に止まった。

⏰:06/11/05 13:45 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#103 [ゆか]
失礼します!
>>1-100

⏰:06/11/05 13:47 📱:N901iC 🆔:HYYLyCfY


#104 [なは]
すいません
>>90-180

⏰:06/11/05 15:32 📱:W42H 🆔:Ac8CVMbU


#105 [主]
ゆかサンなはサン読んでくれてありがとデス☆

勉強の合間にちョコッと更新ッ☆ミ

⏰:06/11/05 18:47 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#106 [主]
「ここ何処-?
ちょ-暗いよ。」

バタンッ
雅樹は先に車から降りて
助手席のドアを開けた。

差し出される手を
握った。

「こっち〜
足元気をつけてな」

やぁ-砂利道だ。
ミニスカで来ちゃッたからちょッと寒い。

⏰:06/11/05 18:51 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#107 [主]
「足元大丈夫?」

「うん平気ッ」

あたしは昔からギャル男とか
お兄に惹かれる。

それはまぁ自分に寄ってくるのがそ-ゆうタイプだからッてのもあるかも

だけど
やッぱ女遊びしてる奴ッて優しいんだよね。

チャライのは嫌いだけど
遊びで軽く抱き合えるなら
そんな有り難い事ないし。

⏰:06/11/05 18:55 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#108 [主]
雅樹も優しいし
普通にいい男だし
好き。

でも「好き」ってゆった事はない。

あたしに和也がいる限り
言葉にしちャいけないッて思うんだ。

多分雅樹は
軽い遊びで
あたしと逢ってるんじャないと思うから。

複雑になりつつある
あたし達の関係…

ハァ…

⏰:06/11/05 19:00 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#109 [主]
「唯ちゃん♪
ちょい目〜閉じてッ」

「ふぉ?!」

ああ。
考え事してたら変な声出ちャッた。

「ふぉッて(笑
ほら目開けないの!」

「はぁ-い」

抱きしめられるみたいに肩を抱かれて

ふらふらしながら道を歩いた。

⏰:06/11/05 19:05 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#110 [主]
雅樹は身長179a。
あたしは158a。

ちなみに和也は173a。

雅樹はあたしをすっぽり包んでくれる。


ピタッと足が止まった。

「はい!開けてい-よ☆」

ガッツリ閉じてた目を
ゆっくり開けた。

「うわあ-ッ♪」

夜景だろうとは思ってたけど
想像以上に綺麗でビックリした!

⏰:06/11/05 19:09 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#111 [主]
「めっちゃキレー…♪」
手摺りがあったから捕まって
光の地平線を見た。

多分口半開きのアホ面だったと思う。

「ツレとこの場所見つけてさ-唯ちゃんに見せたかったんだよね〜」

「ありがとぉッ♪」

「あ、笑った〜☆
ずっと不安そ-な顔してたもんな。よしよし」

そう言ってあたしを後ろから抱きしめた。

⏰:06/11/05 19:14 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#112 [主]
…雅樹は
何を想うんだろう?

あたしに
何を求めてるんだろう?

別れるのを待ってるのかな?

それともヤリたいだけで
こんな風にしてくれるもんなのかな。

よくわかんないけど

愛は感じる。

⏰:06/11/05 19:58 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#113 [主]
「唯ちゃんちっこいなぁ笑」

雅樹が顔をあたしの頭に乗せて笑う。

「え-ヒ-ルだから160はあるもん!」

「そうなの〜?
てかシャンプ-の匂いやばいね。まぢ興奮すんだけど」

「シャンプ-の匂い好きなんだぁ笑」

「んーん。唯ちゃんが好きなの。」
 

⏰:06/11/05 20:04 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#114 [主]
ドキッとした。


雅樹はこ-ゆうの上手いな。

和也だったら照れちゃって
絶対そんな事言わないし。

言っても茶化すから笑い話になっちゃうし。

甘-い夜を見せてくれる。
キラキラの夢をくれる。

雅樹は王子様みたいな
あたしにとってそんな人。

⏰:06/11/05 20:07 📱:V703SH 🆔:yl6a8Fk.


#115 [~ミィ~]
まぢ凄いですね!!
頑張ってね☆

⏰:06/11/05 20:41 📱:W32SA 🆔:jLtNy.OQ


#116 [なぁタン]
なんかちょっと昔の自分と重なったぁもっと読みたいです

⏰:06/11/05 21:28 📱:N901iS 🆔:wGLLL1aY


#117 [かよ]
私も自分と重なりすぎです
久しぶりにいい小説読んだわ〜
続き楽しみにしてます

⏰:06/11/07 04:40 📱:SH901iS 🆔:pkURbi1k


#118 [主]
皆様ありがとうございます☆ほんと嬉しいですッ↓続き↓


「雅樹…」

身体は前を向いたまま
少し振り向いて上を見た。

唇が重なる。
冷たい空気の中で
温もりが伝わる。

わかんないけど
なんか泣きそう。
 

⏰:06/11/07 13:12 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#119 [主]
「ん…ッ」

「唯…」

名前呼んで貰えるだけで

あたしは幸せで。

雅樹も和也も
傷付けて

あたしは
この景色みたいに
美しくは輝けないね。

誰か一人を温められたら

それでいいのに。

それさえも
こんな冷たい身体じゃ
無理かな?
 

⏰:06/11/07 13:18 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#120 [主]
だんだんキスが
激しくなって
息が苦しくなる。

「ん…ハァ待っ…て…」

「無理」

雅樹の腕が
あたしを強く抱きしめて

キスだけで
力抜けちゃうあたしを
支えてた。

⏰:06/11/07 13:22 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#121 [主]
舌を絡めながら
雅樹の手が胸を触る。

「んんッ…」

唇を離すと
雅樹が軽く笑った。

「ほんと素直な身体だな(笑」

「やぁだ…」

俯くあたしの顔を上げる指先とか

好きなんだよ…

⏰:06/11/07 13:29 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#122 [主]

ほっぺ
おでこ

首筋
鎖骨

順番に
優しくキスをする。

その度に
アソコは濡れるし
声は漏れるし

「ぁ…ちょッ…ここ外…」

「関係ねーよ」

「んハァ…誰か来るよぉ…」

⏰:06/11/07 13:37 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#123 [主]
「やだ。お前とヤリてぇもん」


いつも唯ちゃんって呼ぶくせにお前呼ばわり?

しかもヤリたいって直球な。

でもこんな欲望だけの言葉にも感じる。
あたしって相当M?

首に手を回して抱き着く。

雅樹の指が湿ったとこに触れた。

⏰:06/11/07 13:42 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#124 [主]
「あ-あ…濡れ過ぎ…」

声にまで感じるし
も-やばい。

「あ…んんッ…
やぁ…」

優しく触られてるのに
身体がビクビクして
おかしくなりそう。

「ハァハァ…ぁん…ッ」

グチュ…

指が一本中に入った。

⏰:06/11/07 13:49 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#125 [主]
冷たい指。
入ってきたのがすごい分かる。

「唯ちゃんの中熱い…」

「んぁんッ…」

出し入れすると
グチュグチュッて音がする。

親指でクリ触りながら中指は中を掻き回す。

「や…ぁ…気持ちぃ…ッ」

⏰:06/11/07 13:53 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#126 [主]
「ハァ…入れたい…」

雅樹が荒い息で呟く。
暖かい息が耳にかかる。

「唯も…ね…ッ入れて…?」

雅樹はあたしを手摺りに捕まらせて
スカートを捲くり上げた。

⏰:06/11/07 13:59 📱:V703SH 🆔:9LUDjI6U


#127 [かよ]
ホンマにおもろいっ
頑張って下さいね

⏰:06/11/08 02:26 📱:SH901iS 🆔:wMkfRKU.


#128 [さや]
主さんの小説、文の書き方とかすごい上手だし、ほんとに毎回楽しみに読んでます
最後まで読むのでがんばってください

⏰:06/11/08 17:30 📱:D902i 🆔:AVJ19B1Y


#129 [主]
ありがとぉ-☆涙
でわ更新します↓↓


「唯ちゃ‥生でい-の?」

雅樹は今まで何も言わなくても
ちゃんとゴムを付けてくれた。

当たり前の事だけど
なんか嬉しかった。

生は
和也への罪悪感でしなかったけど。

「唯…ピル飲んでるから‥ッ」

今日はいいよ。

⏰:06/11/08 20:31 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#130 [主]
「んん‥ッ」

立ちバック
めちゃくちゃ久しぶり。

目の前には綺麗な夜景があるのに

も-それどころじゃない。

「ぁ〜‥中‥めっちャあったけ‥ッ」

「あ‥んんッや…ッ」

ゆっくり腰を動かす。
その度に
グチュグチュ音がする。

⏰:06/11/08 20:44 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#131 [主]
足がガクガクするあたしに
容赦なく動く雅樹。

左手で胸揉んでくるし

誰か来そうで
ドキドキで

でも声が我慢出来ない。

「ぁんッ…ハァッ…んッんんッ」

「声やべ-って‥」

⏰:06/11/08 20:48 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#132 [主]
雅樹の掌が
あたしの口を塞いだ。

微かに
煙草と香水の香り。

また意識が朦朧とする。

口塞がれて
後ろから入れられて
激しく突かれて

犯されてるみたいで
興奮しちゃう。
やっぱりあたしMだね。

「ハァ‥お前まぢ‥エロいって‥ッ」

⏰:06/11/08 20:53 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#133 [主]
雅樹は普段甘々なくせに
えっちは基本S。

相性がいいって
こ-ゆう事か。

押さえられてても
まだ声出ちゃうし。

「ん‥ッおく‥ッ」

「ハァハァ…奥が何‥?」

「おくッあたるの…ッ」

「気持ちい-んだろ?」

苦し気な声
荒い息遣い
それだけで気持ち良くてやばい。

⏰:06/11/08 21:01 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#134 [主]
口を塞いでた手も
胸を揉んでた手も

あたしの腰を掴んだ。

グチュッグチュッ

「あッ…ハァッ
んッんッん…ッ」

「ハァ‥ッイクよ‥ッ」

動きが速くなって
すぐ中がドクドクッてした。

⏰:06/11/08 21:25 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#135 [主]
ゆっくり動いた後
抜いたと同時にぐちゅって
やらしい音。

「ハァ‥あ-気持ちよかった」

「ん…」

あたしはもう
足が痙攣したみたいにガクガクで。

手摺りに捕まって
下向いてた。

「唯ちゃん?大丈夫?」

「はぁ…はい」

⏰:06/11/08 21:29 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#136 [主]
「ごめんね俺早漏で(笑」

余韻に浸るヒマなく吹き出しちゃった。

「あははッ」

「やーまぢ笑い事じゃないって」

雅樹は笑いながら
あたしの乱れた服を直してくれた。

「唯ちゃん満足出来た?」

そりゃ-もう。

「出来たよぉ(笑」

⏰:06/11/08 21:35 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#137 [主]
「ならいいけどさ〜
まぢ早漏治さなかんし。
ゴム2枚重ねた事あんだけどそれだと何も感じねぇんだよね(笑」

「まじかぁ-笑」

雅樹に過去の女遊びとかえっち体験とか
話されても嫉妬はないの。

むしろ聞くの楽しいくらい。

なんでだろ?

和也だったらほんと半日は口聞かない。
元カノの話しとか聞きたいけど絶対聞きたくないもん。

⏰:06/11/08 21:40 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#138 [主]
これは恋とは違うのかな?

やっぱりあたしが好きなのは和也で

雅樹は…

う-ん。
なんなんだろ?

好きは
好き。

逢いたくなるし

ちゅ-もえっちも
気持ちい-し。

でも

なんか違う。

わかんない。

⏰:06/11/08 21:43 📱:V703SH 🆔:DZNHlOK2


#139 [主]
それからも
雅樹との関係は続いた。

あたしから逢いたいって
言う事はなかった。

だッて

付き合うつもりはないから。

逢いたいって言われたら
絶対に逢った。

だッて

失いたくないから。

⏰:06/11/09 20:29 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#140 [主]
曖昧で

だけど確かな気持ち。

あたしは
甘やかされて

みんな
優し過ぎて

進めなくなっていた。

周りを傷付けるッて

分かりながら

自分だけを守ッてたんだ。
 

⏰:06/11/09 20:33 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#141 [主]
季節は秋から冬になった。

日が暮れるのが早い。

夕方5時を過ぎれば
もう暗くて。

あたしはコンビニへ行こうと家を出た。


「う-寒ッ」

トレンチの前を重ねて腕を組んだ。

瞬間

「ユイ」

後ろから重い声がした。

⏰:06/11/09 20:38 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#142 [主]
ビクッ

身体が跳ねた。

振り返った先に
居たのは

高校の時と変わらない
片端だけで笑う口元。
狂った瞳。


「…」

あたしは言葉が出なかった。
血の気が引いた。


木之下だ。
 

⏰:06/11/09 20:42 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#143 [マサ]
頑張って下さい~~

<<80-130

⏰:06/11/09 20:46 📱:W41CA 🆔:f9UKVsLg


#144 [主]
マササンありがとう☆



「ユイ〜メールシカトしないでよ〜」

やだ。
なんで?
何でいるの?

クスクス笑いながら
じりじり近づいて来る。

怖くて
動けない。

⏰:06/11/09 20:51 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#145 [主]
「固まっちゃって
どしたぁ〜?
つ-か1人で外出なんて珍しいじゃ〜ん」


は?
何でそんな事知ってんのよ。

「お前いっつも男が車で迎え来るもんなぁ!
姫かっつーの笑」


…何?
見られてたって事?


怖い。
来ないで。

⏰:06/11/09 20:55 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#146 [主]
目の前に
木之下が立った。


冷たい風に混じった
独特な匂い。

変わってない。


高校の時の記憶が

フラッシュバックした。
 
 

⏰:06/11/09 20:58 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#147 [主]
高校1年の冬。

あたしは木之下にレイプされた。


あの日も
今日みたいな寒い日で

これくらいの時間帯で
外は暗かった。

あたしは居残りを終わらせて

教室を出たんだ。

⏰:06/11/09 21:00 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#148 [主]
「廊下寒〜…」

あたしは指だけセーターの袖から出して

あったかい息を吹き掛けながら
階段を降りていた。

人の気配がなくて
めちゃくちゃ恐かったのを覚えてる。


下駄箱で靴に履き代えて
外に出た時だった。

あたしの口は
誰かに塞がれた。

⏰:06/11/09 21:04 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#149 [主]
「?!」

意味がわかんなかッた。
何が起こったのか
起こってるのか
わからなかった。


どんな体制かもわからないまま

近くの体育倉庫に押し込まれた。

ゴ-ッガチャンッて音がして
扉が締まった。
 

⏰:06/11/09 21:08 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#150 [主]
あたしはつまずいて
体育マットの上に
ひざまずいた。

体育倉庫には小さい
豆電球が灯ってた。


「ほんとに来たじャ〜ん♪」

その声に顔を上げると

男の先輩が
5人。

中心に

木之下が居た。

⏰:06/11/09 21:13 📱:V703SH 🆔:q6aZCieU


#151 [あゅ]
主サーン
ッと読ンでます
この小説マヂすき・艸・)
リアルすぎー
ホンマぢょーず
これカラも読み続けるケン
頑張ってねー(´∪`)

⏰:06/11/09 22:19 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#152 [みつ]
今一気に読みました!!本当の小説みたいに話に入っていけました。
最後まで読んでいきたいです。頑張ってください☆

⏰:06/11/10 03:10 📱:W41CA 🆔:ZEJkMcD6


#153 [にゃん子]
超リアルで楽しい
続き気になるー
書いてください

⏰:06/11/10 15:06 📱:P902i 🆔:MrEdummg


#154 [主]
皆様コメありがとうです☆更新不定期ですみませんッ ↓続き↓


木之下は口の左端だけを上げて
ニヤニヤしてた。

他の男も。
全部同じに見えて

全身の血が無くなったみたいに
あたしの全身は冷たくなったんだ。

「やっぱかわい〜ね〜♪」

ビクッ

⏰:06/11/11 07:26 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#155 [主]
「今年のトップだもんなぁ♪」

座り込んでるあたしを
上から下まで見て
木之下達は笑いながら話す。

あたしの身体は動かずに
口から言葉が出る事もなかった。

「俺らさぁ〜君が入学した頃から狙ってたんだよね〜アハハ♪」

⏰:06/11/11 07:30 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#156 [主]
その頃あたしは
男と付き合うって事も知らないくらい純で

だけどこれから何が起こるのかは
なんとなく分かった。

でも立てない。

「俺らもうすぐ卒業だからさ〜思い出ちょーだいよ♪」

「アハハ気持ちいい思い出欲しい〜!!」

「先輩の命令は絶対だろ〜ハハハ」

⏰:06/11/11 07:40 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#157 [主]
うるさい声。
汚い笑い方。

全てが恐怖以外の
何物でもなかった。


「ユーイチャン♪初めよっかぁ♪」

木之下の声にハッとした。

気付いたら
両端から二人の男に腕を捕まれて

中央に敷かれてた
体育マットの上に押し倒されてた。

⏰:06/11/11 07:45 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#158 [主]
視界には
薄ぐらい天井を
遮る様に

ニヤニヤ笑う男達が映った。

怖い。
痛いのはやだ。
殴られたくない。

「あ〜触りたかったんだよね〜♪この太もも〜」

ごつくてカサカサの手があたしの太ももを舐める様に撫でた。

⏰:06/11/11 07:52 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#159 [主]
「俺はおっぱい〜♪」

セーターの上から
乱暴に胸を揉む。

「あるね〜!超やわらけー」

あたしは涙が出た。
首を横に振る事しか出来なかった。

太ももに下が這う。
セーターを脱がされて
カッタ-のボタンが飛んで
下着も取られた。

⏰:06/11/11 07:56 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#160 [主]
ちゅぱ…

胸を掴まれたまま
唇が乳首を包み舌で舐められる。

「んんッ」

木之下が顔を上げた。

「なーに?気持ちいーの〜?超淫乱じゃん♪」

あたしの声に男達は全身を舐め始めた。

気持ちよかった訳じゃない。
止めて欲しくて声が出ただけ。

気持ち悪いよ…

⏰:06/11/11 08:01 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#161 [主]
ちゅ…
ハァハァ…
くちゅ…

体育倉庫の中は
愛撫の音と
男達の荒い息しか聞こえない。

下を触られそうになった。
やだ。

あたしは初めて抵抗した。

「や…ッ」

その時
外からガチャンッて鍵が開いた。

少し開いた隙間から冷たい風が吹き込んだ。

⏰:06/11/11 08:06 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#162 [主]
助かる!

そう思った。

でも違った。

「まぢヤッてんじゃーん」

現れたのは3年の
女の先輩。

ヤンキーっぽい金髪で
スカートも短い。

「うわ〜俺もヤリて〜し」

外から顔を覗かせたのは
あたしを此処に押し込んだ
見張り役の男。
また扉を締めて外から鍵がかかった。

⏰:06/11/11 08:15 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#163 [主]
「おぉリナチャン♪ヤろーよ」

「うんいーよぉ♪リナ最近超よっきゅーだからぁ(笑」

あたしの所から男が二人離れた。

先輩はいきなり男とキスをして
胸を直接揉まれてる。

「あぁん…」

甘い声が響いた。

⏰:06/11/11 08:16 📱:V703SH 🆔:y4nTJnUo


#164 [にゃン仔]
次いつ更新できるか 正確にじゃなくても書いてくれたら見にきやすいかもッxエ
わがまま言ってごめンなさぃッヘホ

⏰:06/11/12 01:34 📱:W31SA 🆔:NW0MeaFQ


#165 [我輩は匿名である]
楽しみxx

⏰:06/11/12 05:29 📱:W31T 🆔:32lerGyI


#166 [カア]
の人なンで自分中心やン!主サンのぺースあるやろ.ココ来るぺースだッて主サンの空いた時間を利用して書いてるわけやで.小説書いて生活してるンじゃないのではないでしょうか.もうちょッと考えてみて下さい(__)

⏰:06/11/12 05:35 📱:SO902i 🆔:HU046dcc


#167 [主]
☆読んで下さッてる方ありがとうございマス☆
@日@回わ更新するつもりですが…時間わハッキリとわからなぃのでにャんこサン本当にごめんなさい(:_;)気まぐれに覗いて下さい(*ノω<*)
カァサンお気遣いすみませんッありがとうございましたo(><)o

⏰:06/11/12 11:47 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#168 [主]
AVも見た事なかッたあたしには
自分がやられてるより
人がやられてるのを見た事が衝撃的だッた。

「ユイちャんも気持ちくなろ〜ね〜♪」

今まで何も入った事のないあたしのアソコ。
初めて汚い指を入れたのは
木之下だった。

⏰:06/11/12 11:52 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#169 [主]
「痛…ッ」

濡れてる訳ない。

そんな事お構いなしに中を掻き回してくる。

「いた…ッやだ…」

「お前締まりいいね〜♪処女か-?アハハハ」

「や…ッ」

木之下は何かの液体をあたしのアソコに塗りたくった。

今思えば普通にロ-ションだったけど、あの頃はそんなん知らなかった。

⏰:06/11/12 11:57 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#170 [主]
冷たい感覚が
全身に走った。

「お願…やめて下さい…ッ」

「すぐ気持ちくなるから」

溜め息混じりに
少し苛立った声を出した。
木之下の目は本当に狂って見えて
恐くてそれ以上抵抗出来なかった。

「…んッあん…あんッもぉ無理!リナ欲しい…」

隣ではヤンキ-先輩が男に跨がってた。

⏰:06/11/12 12:02 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#171 [主]
あたしは呆然。

ぐちゅって音と同時に
本当に男のモノが入ったんだもん。

「ハァん…ッあぁ…ん」

しばらくして先輩の声が
断続的な喘ぎ声に変わって
ビクビクッてしてた。

「ハァハァ…木之下ぁ〜その子にも早く入れてあげたらぁ?」

⏰:06/11/12 12:07 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#172 [主]
え?!
って感じ。

無理だし。

あたしには入る訳ないって思った。

「入れるよ〜あいつら見てたら我慢出来んくなっちゃった〜♪」

「え…ちょッ…」

両膝を上げられた。

なんて格好させるのこの人ッて思った瞬間

一気に激痛。

⏰:06/11/12 12:12 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#173 [主]
普通ゆっくり入れるよね

でもコイツはおかしかった。

いきなり全身の力で腰振ってきた。

「痛ッやだぁ!!」

あれはお互いに全く気持ちがない。
男の快感の為だけのもの。
それ以外何もない。
SEXじゃない。
本当のレイプ。

⏰:06/11/12 12:16 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#174 [主]
あたしは泣いた。

そうすると違う男が顔の上に跨がって
自分のモノをあたしの口に押し込んできた。

「んぐ…ッ」

「俺も気持ちよくしてよ」

苦しいくらい出し入れを繰り返す。

「んんッう…ッんん」

「上手いじゃん」


下では木之下がハァハァ言いながら腰を振る。

痛くて気持ち悪くて
涙が止まらない。

⏰:06/11/12 12:23 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#175 [主]
「ハアハア…あー…イクッ」

木之下と男は
同時に白い液体をあたしの中に吐き出した。

もうなんの気力もなくなって脱力感だけが残った。

それから全員に回された。
女のアソコも舐めさせられた。

最後に女にビンタされて
「よがってんじゃねーよ」って言われた。

もうなんでもよかった。

⏰:06/11/12 12:28 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#176 [主]
写真とか
撮られた訳じゃないけど

あたしは生まれて初めて殴られて
あの女が恐くて

誰にも何も言えなかった。

トラウマにはなったけど
それから男とは普通に付き合ったり
えっちも抵抗ありながらも普通にできた。

だけど変わった。

あの瞬間から
あたしの身体は冷えたまま。

⏰:06/11/12 12:34 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#177 [主]
木之下は高校を卒業して

あたしもお父さんの転勤で今の土地に引っ越したから

もう二度と会うはずないって

もう二度と身体が震える事はないって

そう思ってたのに。


急に現れた。

あたしの温もりを奪った男。
 

⏰:06/11/12 12:39 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#178 [主]
「お前やっぱいい女だなぁ〜♪」

しゃべり方も同じ。

癒えた気がしてた傷が
生々しく痛んだ。


〜♪〜♪〜

肩からかけたバックから
携帯があたしを呼んだ。


直感で
和也だと思った。

急いで通話ボタンを押す。

⏰:06/11/12 23:25 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#179 [主]
『あ、今大丈夫?』

聞こえて来た声は
低いんだけど優しい

雅樹の声だった。


「う、うん大丈夫!ど-したの?」

木之下がジッと見てる。

あたしは動揺を隠した。

でも雅樹は気付いちャうんだ。

『唯ちゃんなんかあった?あッ彼氏と一緒?』

⏰:06/11/12 23:36 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#180 [主]
「一緒じャないよ☆
何かあったの?」

隠して

気付いて貰っても

あたしはまた
跳ね退けて。

あの冬の日から

ずっとそうやって生きてきたから

あたしは平気だよ。


『ならいいけど…あの木之下ッて奴の事だけど』

⏰:06/11/12 23:42 📱:V703SH 🆔:lNzQsgGQ


#181 []
はまりましたこれからも頑張ってください毎日見てます

⏰:06/11/13 10:37 📱:SH902i 🆔:eFreqmKg


#182 [にゃン仔]
すいませン偉そうなこと言ってソ
けどもし決まった時間に来る習慣があるならその時間に私も来ようと思っただけですホ主さんごめんなさいじゃぁ頻繁に自分から覗くようにします。頑張ってください


カァさん別に私ゎ主さんに書くこと強制してるわけじゃありません
私が図々しかったかもしれませんが
もっと優しくアドバイスお願いします

⏰:06/11/13 16:55 📱:W31SA 🆔:GPt95Z2k


#183 [主]
米サンありがとうございます♪
にャんこサン謝らないで下さいッ読んで下さって嬉しいです(*´∪`*)



「…あ、うん!
なんか分かった?」

普通に。
普通に。

『クラブのDJの連れに聞いたんだけど、木之下って薬やっててヤバイ奴らしい。
唯チャンまぢ心当たりない?』

⏰:06/11/14 00:53 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#184 [主]
薬…
だからなんか
心がないみたいな瞳なのかな。


誰にも言えない。
言いたくない。

わざわざ傷口広げるとか

あたしそこまで
Mじャないし。


「心当たり…ない
ごめんね…」

『いや大丈夫だよ。うわ〜心配だわ。今どこ?』

⏰:06/11/14 00:58 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#185 [主]
木之下がイラついてきたのが分かる。

怖い。

「ん?と…ね、コンビニ行くとこだよ」

『一人で?危ね-じゃん!迎え行くから家で待ってて!』

「え!?」

ツ-ツ-

雅樹はせっかちで
真っ直ぐに優しい。

コイツといる所
見られたくない。
 

⏰:06/11/14 01:04 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#186 [り]
面白い~
頑張って下さいi

⏰:06/11/14 12:40 📱:W43T 🆔:0fKav8to


#187 [我輩は匿名である]
ずっとみてますエ
頑張ってくださあい

⏰:06/11/14 16:29 📱:W31CA 🆔:xyC.OzFw


#188 [主]
ありがとう☆
少しだけ更新します↓


「電話だれ〜?」

ビクッ

重い声
癖のある匂い

あたしってこんな
ビビりだったっけ?

ずっと平気な顔して
歩いて来れたじゃん。

「あ、友達です。バイト先の」

「ふ〜〜ん。」

「な、んか用ですか?」

⏰:06/11/14 16:33 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#189 [主]
「俺の友達でさ〜お前の事知ってる奴いてさぁー
会いたくなったからアド聞いたんだよね〜
日本って狭いよなぁ」


ニタニタ笑わないでよ。
鳥肌が立つ。


「そ-なんですか。
あの、あたし約束あるんで…」

嘘だけど。

早く離れたい。

⏰:06/11/14 16:36 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#190 [我輩は匿名である]
>>50-100
>>101-150

⏰:06/11/14 16:38 📱:W41K 🆔:pb/hRAbQ


#191 [主]
「ハァ?!」

いきなり声を荒げた。

本気でコイツ頭やばいんじャないの?

あたしは少し後ろに下がった。

家より少し離れた場所。

コンビニまでも微妙に距離がある。

暗さは増して
人さえ通らない。


「お前ちょっと来いよ」

⏰:06/11/14 16:43 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#192 [主]
瞬間に

またヤラれるって思った。

またあの冬の日の傷に

傷を重ねるんだって
悟った。

恐怖よりももう

諦めに似た感覚。


仕方ない。

あたしには温かさがないから

愛もないのに
男はあたしを抱けるんだ。
 

⏰:06/11/14 16:46 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#193 [主]
相変わらずガサガサの掌が

あたしの手を掴んだ。

「ああーどこでヤろッかなぁ〜」

ニタニタ笑う横顔。

目を反らした。

違う人だと思えばいい。

和也とえっちするんだって

思えばいい。

顔を見なきゃいい。
声を聞かなきゃいい。 

⏰:06/11/14 16:50 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#194 [主]
涙なんて流さないよ。

あたしは
いつも
自分の為に
大事な人を裏切ってきたんだから。


馬鹿みたいに何度も
温もりを無視して来たんだから。


本気で愛されなくても
仕方ない。

最近じゃもう

そう思ってる。
 

⏰:06/11/14 16:53 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#195 [主]
黙ったまま

手を引かれ歩く。


やっぱ目を閉じても
耳を塞いでも

こんな冷たい男は

和也にはならないね。

だってあたし

和也があったかいの

知ってる。

 

⏰:06/11/14 16:56 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#196 [主]
プップ-ッ

暗闇を
ヘッドライトが照らし

クラクションと共に
車があたし達の前に

停まった。


バタンッ

運転席から降りてきた

「…」


雅樹だ。
 

⏰:06/11/14 16:59 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#197 [主]
黙ったまま

木之下を睨む。


黙ったまま

あたしの手を引っ張って
助手席に座らせた。


ドアを半分開けたまま
雅樹があたしに言う。
「来ちゃった♪」


「ぷっ笑
可愛いし!」

いつもの雅樹。
あたしにとっての王子様。

⏰:06/11/14 17:05 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#198 [主]
「唯ちゃん
100まで数えれる?」

「え〜
唯の事めちゃ馬鹿にしてる」

「アハハ(笑
目つぶってゆっくり数えててな」

「え…」

「はい!いーち
にーい」

「さーん」


雅樹は優しく
目を閉じたあたしの頭を撫でて
ドアを閉めた。

⏰:06/11/14 17:09 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#199 [主]
それからは

男の格闘?

雅樹が木之下を
ボッコボコにした。

あたしは見てないけど。
鈍い音が聞こえたもん。


バタンッ

「ハァ〜ストレス解消♪
さ-て行くか!」

少し息切れしながら車に乗り込み
アクセルを踏んだ。

本当にきっちり100数え終わった所だった。

⏰:06/11/14 17:13 📱:V703SH 🆔:g.Qc./Kg


#200 [我輩は匿名である]
失礼します
>>170

⏰:06/11/14 18:39 📱:N901iC 🆔:6qcfw492


#201 [我輩は匿名である]
雅樹Loveいしフフ頑張ってください~~

⏰:06/11/14 19:49 📱:W31K 🆔:6XTFyE12


#202 [ゅぃ]
雅樹カッコイイ
惚れる

主さん、最高

⏰:06/11/14 20:33 📱:N900i 🆔:☆☆☆


#203 [さき]
雅樹好きワラ

⏰:06/11/14 20:50 📱:N901iS 🆔:5Ql8kuME


#204 [主]
わッ雅樹大人気だぁ☆ありがとうございます♪少し更新↓

「雅樹…」

「や〜楽勝だね!俺っち空手やッてるからさ」

「えッすごいね!」

そ-えば筋肉あるしなぁ。

「でしょ?笑
あの可愛い子と一緒にいるキモ男はぜって-木之下だと思ってさ!
……あれって木之下だよね?!」

⏰:06/11/15 13:11 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#205 [主]
「えぇ?笑
違うってゆったら?」

「謝りに戻ります!!」

ブレーキを踏んだ。

「うわ!当ッてる当ッてる!!木之下だよ!笑」


あ。
木之下ッてゆっちャッた。


あたしアイツの事
知らないってゆったのに。
 

⏰:06/11/15 13:14 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#206 [主]
なんて言い訳しよう。

「あの…雅樹」

「いいよ〜言わなくて!今アイツの事話したらきっと唯ちゃん嘘つかなきャいけないじゃん?」

「え?」

「ん〜と…話して辛い事は言わなくてよろしい!」

小さく笑いながら
言葉を探してくれてる横顔が

嬉しくてたまらなかった。

あたしには優し過ぎる。

⏰:06/11/15 13:18 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#207 [主]
「ん…ありがと。」

「お〜
アイツは連れに言って二度と唯チャンに近付けないようにしとくから」

心配すんなって
頭をポンポンッて
してくれた。

掌があったかい。

人って本当に
体温
温度が

全然違うんだなぁ。
 

⏰:06/11/15 13:20 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#208 [主]
その夜
雅樹はあたしをドライブに連れてッてくれて

身体を求める事なく
優しく軽いキスをして
帰って行った。


全部が
あたしの事を想っての行動だと思うと

泣けてくる自分がいた。

あたしは恵まれてる。
 

⏰:06/11/15 13:23 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#209 [主]
「唯ちゃんおはよー☆」

こちらは和也。

のほほんと
昨日の出来事も知らないまま

しっぽを振って
あたしを抱きしめる。

雅樹があたしを見守るお月様だとしたら

和也はあたしを無条件に照らす太陽。

「ここ家の前だッてばぁ〜」

⏰:06/11/15 13:25 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#210 [主]
「ごめん〜だって逢いたかったんだもん。」

「女の子か!」


車に乗り込み
ごくごく普通の
デートをするんだ。

頭の中には
雅樹がいる。

だけどあたしは
和也といる。


相変わらず

こんな毎日。
こんな自分。
 

⏰:06/11/15 13:30 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#211 [主]
親友の理恵に話した。

「和也と別れて
雅樹くんと付き合えッ」
って言われた。

理恵は今まであたしが
和也に泣かされてきたのを
知ってるから。

でもなんか違うッて気持ちが消えない。

でももうこれは浮気じゃないって
認めてるよ。

浮気って名前の

本気。

⏰:06/11/15 13:35 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#212 [ゆ〜ちヤむ]
この小説ハマりまし+ニI!主さんがんばッてくださあいイ

⏰:06/11/16 10:09 📱:W41SA 🆔:ekhK8mTI


#213 [ぁゅ]
>>1-100
>>101-200

⏰:06/11/16 19:59 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#214 [ぁゅ]
>>201-250

⏰:06/11/16 20:00 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#215 [我輩は匿名である]
>>151-200

⏰:06/11/16 20:58 📱:W41CA 🆔:GKhsqStA


#216 [あ(◎*'U`+)丿+$*]
>>90-100
>>100-150
>>150-200

⏰:06/11/16 22:07 📱:W41CA 🆔:fVThDpLg


#217 [我輩は匿名である]
あげ
主さん頑張って~

⏰:06/11/16 23:59 📱:W31CA 🆔:jiMPdz72


#218 [主]
応援して下さってありがとうございます♪



雅樹に完全に惹かれてる。

でもあたしは
和也を捨てられない。

毎日一緒にいた。
2年以上の月日は

自分で思うよりずっと

強く染み付いてるから。

⏰:06/11/17 21:29 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#219 [主]
「唯さ〜
和也に依存してんぢャん?」

ファミレスの喫煙席。

煙草の煙と一緒に
理恵が吐き出した。

「依存ね…
してるかもね。」


あったかい紅茶をスプーンでかき混ぜる。
 

⏰:06/11/17 21:33 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#220 [主]
「それダメだろ〜
二人を同じ天秤にかけて
ちゃんと考えなきゃ。」


カチャ…
コクン

「はぁ…
だよね。
でもさ、今からまた恋するの面倒臭いよ」

「なんで?(笑」

「また信じたり裏切られたり
浮気とか信頼とか嫉妬とか。
1から積み上げるんだよ?
やだぁ」

⏰:06/11/17 21:38 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#221 [主]
「やだぁって(笑
じャあ雅樹くんと関係切れる?」


「それ何回も考えました。
そして何回も切ろうと試みました。」

「結果は?」

「無理だッた☆」


「も〜〜〜ッ(笑」

理恵は煙草を灰皿に押し付けて
笑ってた。

⏰:06/11/17 21:44 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#222 [主]
分かってるのか
分かってないのかって

やたら聞くけど

理恵よりは多分
分かってる。

出来るのか
出来ないのかって

聞かれたら

出来ないって
答えるだけ。


あたしは別に
何かが欲しい訳じゃなくて

失うのが嫌なだけなの。

⏰:06/11/17 21:55 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#223 [主]
そんなのただの
エゴだけど。


「あ〜ぁ。」

「唯〜今夜はどっちと会うの?(笑」

「どっち…
てか理恵もう仕事でしょ?唯歩いて帰れるから行きなよ」

「えー…えぇ!つか遅刻!!
ごめんここゴチるね!!じゃッまた連絡して!!気をつけてね!!」

理恵はバックとコ-トを片手に取って
お金を置いて走ってった。

⏰:06/11/17 22:02 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#224 [主]
ぽつん…

また孤独。

ひとりはやだね。
やっぱり。

時計を見ると午後7時を指してた。

「もう外真っ暗…」


カチャン…

冷めかけた紅茶を半分飲んで

席を立って店を出た。

⏰:06/11/17 22:06 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#225 [主]
「ぅ〜寒いッ」

季節は11月後半。

街はせっかちに
クリスマスのイルミネーションで輝いて

何故か皆が恋人同士に見える。


皆あったかそう。
幸せそう。

「いいなァ…」
 

⏰:06/11/17 22:10 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#226 [主]
少し虚しくて
少し寂しくて

少し満たされなくて

だけど街は綺麗で。


こんなくらいが1番いい。


だって幸せ過ぎても

今度は壊れるのが恐くなるから。


臆病なあたしには

こんな感じが調度良い。

⏰:06/11/17 22:51 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#227 [主]
角を曲がり駅前に出ると
目の前に大きいツリーが見えた。

毎年ここに飾られる。


去年も一昨年も

和也と一緒に見たんだ。

変わらない笑顔で

白い息吐きながら

握った手はあったかかった。


和也に逢いたいな。

⏰:06/11/17 22:56 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#228 [主]
カチカチ…

冷えた指先で携帯のボタンを押す。

いつもはメールだけど
今日は電話にしよッ。


ピ…
プルルルル

『はーい』

「あ、和ちゃん?今何してんのー?」

『家だよ〜唯は理恵と一緒?』

⏰:06/11/17 23:01 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#229 [主]
「ううん理恵は仕事行ったよ」

『そっか〜
唯ちゃんどこにいんの?』

「和ちゃん…ツリーがあるよ。
今年も綺麗だよ。」


『ん?あ、駅前?』


「和ちゃん寒くない?
寒かったら唯があっためるよ」
 

⏰:06/11/18 14:30 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#230 [主]
『唯?泣いてんの?』

「あ〜泣いてないけど…
ツリーがぼや〜ってしてる」

『それ泣いてんだよ』

「え-?唯泣かないし。
和ちゃん、今までいろいろありがとうね」

『なにこれで最後みたいな事ゆってんだよ』

⏰:06/11/18 14:33 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#231 [主]
だって
あたし

もう傷付けるの嫌だもん。

こんな光みたいに

濁らずに輝きたいもん。


「和ちゃん
もう終わりにしよ?」

あったかい涙が
頬を伝った。
 

⏰:06/11/18 14:36 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#232 [主]
和也と雅樹

あたしはどっちも
必要で

大好きで

大切だから

選べない。


だったらもう
二人と離れるしか
ないじャん。

なんか不器用過ぎて
馬鹿だけど

あたしはこ-ゆう女だから
仕方ない。

⏰:06/11/18 14:39 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#233 [主]
『…唯…なんかあったの?』


「唯ね、他に好きな人が出来たの。」


言葉にした瞬間。

押し込めてた
二人への罪悪感や
想いが溢れた。


きっと理恵は
なんで言うかな〜バカじャん!!
って苦い笑顔で笑うと思う。

⏰:06/11/18 14:43 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#234 [主]
浮気

そんな単純な一言では

とても片付けられない。



それくらい
あたしの中には

雅樹の温もりが
残ってるんだ。


だけど簡単に
雅樹に行けない。

それくらい
和也の温もりも
大きいから。

⏰:06/11/18 14:46 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#235 [よおこ]
ハマる
頑張って-

⏰:06/11/18 14:47 📱:SH902iS 🆔:i4FSDTOo


#236 [主]
『…唯ちゃん
逢いたいから
行くから
そこで待ってて』


絶対泣いてるって声で

和也は電話を切った。

「和ちゃんは泣き虫なんだよね…」

小さく笑って
ツリーを見上げた。

滲む視界の全てが

光に包まれていた。
 

⏰:06/11/18 14:50 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#237 [主]
どれくらい経っただろう。


寒さで手の感覚が無くなった時

握られた温かさで
現実に戻った。


「ハァ…居た‥」

「和ちゃん‥」


「こんな冷たくなって‥アホか」

両手でほっぺたを潰された。

「らってかじゅちゃ-が待っててってゆったから」

「‥ぷっ笑」

⏰:06/11/18 15:00 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#238 [主]
愛しそうに
あたしを見る瞳

和也は本当に
いつも優しい。

それが物足りないだなんて

あたしどんだけ贅沢なんだろ。


なんで当たり前の幸せを

もっと大切にしないんだろ。
 

⏰:06/11/18 15:04 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#239 [主]
「ぶっさいく-笑」

「和ちゃんに言われたくないもん!!」

手を離したら

冷たい風が吹いた。

「怒るなって-
唯、ほら」

あったかい紅茶の缶を渡された。
 

⏰:06/11/18 15:07 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#240 [主]
「それ唯が好きって言ってたやつだろ?」

「うん、そう‥
なかなか見つからない伝説の…」

「いや普通に自販にあったよ」

「…」

膨れるあたしのほっぺを
指先で触った。

こうゆうのを
幸せって呼ぶんだよね。

⏰:06/11/18 15:11 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#241 [主]
あたしが好きな飲み物

好きなお菓子

嫌いな物

頑固で考え曲げない所

キレたら超怖い所

すぐ道に迷う所

免許あるのに車庫入れ出来ない所

本当はお母さんがいなくて寂しいってこと

本当は泣き虫ってこと
 

⏰:06/11/18 15:17 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#242 [主]
全部
全部

和也だけは分かってくれた。


誰にも心を開けない。

孤独が嫌いなくせに
わざと孤独を選んできた

こんな不器用で強がりな
どうしようもないあたしを

和也だけは受け止めてくれたんだ。


あたしは確かに

愛された。

⏰:06/11/18 15:20 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#243 [主]
「ツリー綺麗だな」

「…うん
去年よりおっきくない?」

「お前去年も同じ事言ってたよ(笑」

「そ-だっけ?」

「多分唯が年々縮んでるんじャない?」

「も-無視!」

和也は笑いながらあたしの手を取って
車まで歩いた。

⏰:06/11/18 15:25 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#244 [千依]
楽UみにUてます

⏰:06/11/19 09:45 📱:N901iC 🆔:o3tC98o.


#245 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>200-400

⏰:06/11/19 09:55 📱:SH902i 🆔:/rTRyHIo


#246 [主]
ありがとうございますッ☆



斜め後ろから
和也を見る。

横顔はどこか
寂しそうで

原因は間違いなく
あたしだから

胸が痛んだ。


無言のまま車に乗り込んだ。

⏰:06/11/19 10:42 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#247 [主]
「寒いね」

和也はそう言って
エンジンをかけて暖房をつけた。

「唯ちゃん寒くない?」

気を遣って
あたしにあったかい風が当たる様にしてくれる。

付き合い初めからずっと

和也の優しさは変わらないね。

だから泣きそうになるんだよ。

⏰:06/11/19 10:46 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#248 [主]
和也は雅樹みたいな

男らしさは全然ないし(なんてったってM男)

頭も悪いし

マザコンだしシスコンだし

声でかくてうるさいし

女々しくて

情けなくて

ほんとムカつく。

⏰:06/11/19 10:50 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#249 [主]
過去に何度も裏切られた。
何度も泣いた。
信用もなくなった。

だけど優しい横顔
笑顔
温かい手は

きっと真実で。


何も求めずに
ただ愛してくれる。

それだけがあたしには必要で

それだけを和也はくれたから

絶対いつまでも
あたしから消えないよ。

⏰:06/11/19 10:52 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#250 [主]
「和ちゃん‥あたし「待って。まだ言わないで。」

俯いて言葉を遮る。

外の雑音が聞こえなくなった。


「‥俺無理だよ」

「え?」

「無理だって絶対‥」
 

⏰:06/11/19 10:57 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#251 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300

⏰:06/11/19 14:56 📱:D701i 🆔:wmLb3yuY


#252 [み]
あげます

⏰:06/11/21 09:28 📱:SH902i 🆔:Ra8d7PnA


#253 [リぉ]
つづき楽しみ

⏰:06/11/21 12:55 📱:N901iC 🆔:LT00Wq0w


#254 [主]
ありがとうデス☆今週忙しくてなかA更新出来ないと思いますがごめんなさィ(*´ω`*)



和也がこう言う事は
分かってた。

ゴタゴタがある度に
あたしが「もう別れる」って言ってきて

その度和也は「無理」ってゆった。

⏰:06/11/21 17:08 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#255 [主]
だけど和也

今回は今までとは
違うよ。


和也が悪い事して
それをあたしが許して

やり直せる問題じゃない。


あたしの気持ちが

揺れてるんだもん。
 

⏰:06/11/21 17:11 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#256 [ぁりす]
ぁがってる(*´艸`)
主サンのペースで頑張って下さぃ

⏰:06/11/21 17:14 📱:N701i 🆔:☆☆☆


#257 [主]
「和ちゃん‥「唯、俺の事嫌い?」

「嫌いじゃな「じゃあ好き?」

「‥‥」



和也もきっと
気付いてたんだ。

あたしの気持ちが
違う事。

だって
泣いてる。
 

⏰:06/11/21 17:16 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#258 [主]
ハンドルに手をかけて

俯いたまま

肩が震えて

鼻をすする音が

泣いてるって
知らせた。


「和ちゃんの事好きだよ‥」

零れるように出た言葉。

こんな事言ったら
余計傷付けるのかな。

⏰:06/11/21 17:20 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#259 [主]
「好きな奴出来たんだろ?そう言ったじゃん…」

和也の涙声が
胸を締めた。


あたしには
好きな人が2人いる。

きっとそんなのは
本当の愛じャないッて
思われるかもしれない。

でも和也も雅樹も
好きで、必要で、逢いたくて、傍に居て欲しい。

⏰:06/11/21 17:24 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#260 [涙]
>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>200-250
>>250-300

⏰:06/11/21 18:17 📱:W22SA 🆔:YYmZlLVo


#261 [涙]
>>150-200

⏰:06/11/21 18:19 📱:W22SA 🆔:YYmZlLVo


#262 [主]
本当にごめんね。

「和ちゃん‥
唯電車で帰る」

逃げるみたいだけど

こんな和也を見てられない。

あたしに泣く権利なんてないのに

涙溢れてきた。


ガチャ

「唯、待って」

 

⏰:06/11/21 20:06 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#263 [主]
ドアにかけた手を離した。

「もうちょっと‥
一緒に居て」


「‥‥うん。」

ドアを閉めた。

「何かごめんな」

和也は指で涙を拭って
ハンドルを取った。

「唯ちゃん行きたいとこない?」

⏰:06/11/21 20:09 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#264 [主]
こんな最低なあたしに向けられたのは

怒りでも
罵声でもなくて

溜まった涙が反射した
優しい笑顔だった。


「ごめん‥和ちゃ…
ほんと、ごめ‥なさい」

あたしは和也の腕を掴んで

何か訴える様に泣いた。

その「何か」は
多分
どうしようもなく好きって気持ち。

⏰:06/11/21 20:13 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#265 [リぉ]
ぁげ

⏰:06/11/22 00:04 📱:N901iC 🆔:1WWmn/9E


#266 [主]
リぉサンありがとうッ☆



どうしてこんなに好きなのに

他の人に気持ち揺れたりするんだろ。

無い物ねだりばッかりで

本当に大事なものまで無くしてしまう。

 

⏰:06/11/22 09:59 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#267 [主]
好きとか
愛してるとか

あたしはたくさんの人に
貰ってきた。

和也も雅樹も
木之下だって言った。

だから今まで分からなかった。

本物なんて。
あたしには。
 

⏰:06/11/22 10:01 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#268 [主]
だから身体を簡単に
あげて来たんだ。

ありきたりな
温もりばかり求めていたんだ。

和也がくれたものは

そんな安いものじゃ
なかったんだよね。

本物を
全身で

精一杯
伝えてくれた。

あたし達の月日は
温かいまま。
 

⏰:06/11/22 10:05 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#269 [主]
「唯‥」

「ヒクッ‥唯ッかずちゃ‥すきぃ」

子供みたいに
泣いた。

こんな時まで
甘えてごめんね。

困らせてごめんね。


「俺も好きだよ」

和也が切ない顔で
笑った。
 

⏰:06/11/22 10:10 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#270 [主]
「かずちゃ‥と
離れるのやだッ」

あたしの悪い癖。

傷付けたくなくて
離れるくせに
やっぱり欲しくて
また手を伸ばす。

振り回して
結局また愛を探す。

繰り返して

繰り返して


いつまで繰り返すつもり?

⏰:06/11/22 10:14 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#271 [涙]
>>200-250
>>250-300

⏰:06/11/22 18:16 📱:W22SA 🆔:yp8INpyg


#272 [み]
あげ

⏰:06/11/22 22:02 📱:SH902i 🆔:VDdzExLg


#273 [我輩は匿名である]
>>100-200

⏰:06/11/22 22:46 📱:W32SA 🆔:9p6SVU92


#274 [凪]
やばLI
はまるゎあ〜
待ってる

⏰:06/11/23 08:17 📱:N901iC 🆔:iJYxlNdU


#275 [主]
皆様ありがとうございますッ涙


この時のあたしの中に
雅樹は居なかった。


和也が全てだった。

なんて馬鹿で
単純。

だけどそんな
分かりやすいものだった。

単純だから思い知るんだ。

あたしの
和也への愛情を。
 

⏰:06/11/23 09:10 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#276 [主]
「俺さ
お前の事想うんなら
別れてやるのが愛だって思うよ」

静かな空気の中
和也が前を向いたまま
呟く様に言った。

「今まで信用とか
壊してきたの俺だし
唯が他の奴に行くのを
止める権利も俺にはないのかもかもしれん」

あたしは黙ったまま和也の横顔を見ていた。

⏰:06/11/23 09:15 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#277 [主]
「でも俺バカだから
お前の為とか‥かっこいい事ムリ。

本気で好きだから。」


和也の横顔は
いつもみたいに
どっか情けない瞳じゃなくて

真っ直ぐだった。


抱いてくれなくても
伝わる愛は

この人しか持ってないのかもしれない。
 

⏰:06/11/23 09:20 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#278 [主]
「俺絶対別れんよ?
お前じゃなきゃ結婚しんし」

涙が勝手に出てくる

「なら一生独身でいれば‥」

「俺がいなきゃダメなくせに‥笑」

その通りだよ

「自惚れないでよね‥」

滲んだ視界に
和也の優しい顔が見えた。

⏰:06/11/23 09:36 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#279 [主]
静かに唇が触れた。


また涙溢れた。


だって
やっと
分かったんだもん。


このキスに

愛がある事。



こんな気持ち
なった事ない。

それくらい
愛しい。

⏰:06/11/23 09:39 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#280 [主]
「ん‥ッ」

抱き寄せる
腕の強さに
和也の不安が映った。
絡める舌の感触に
和也の想いを感じた。

「んッ‥和ちゃ」

「‥唯、他の奴好きでいいから
俺の事好きじゃなくていいから
俺の傍に居て」


そんな事
言わせてごめんね。

⏰:06/11/23 09:47 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#281 [主]
「和ちゃんの事好き」

簡単な言葉
こんなんじゃ足りないけど
どうか伝わって。


和也は熱いくらいの掌で
あたしの頭を優しく撫でた。

そして
くれた。

本物の愛が詰まった
「愛してる」の言葉。
 

⏰:06/11/23 09:49 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#282 [主]
強く思った。

思い知った。

もう手放さない。

傷付けてしまっても

もう離れない。


だから和也

今の気持ちを表せる言葉が見つからないけど

分かってくれる?

よね、きっと。
 

⏰:06/11/23 09:54 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#283 [よおこ]
和也好きやあ

⏰:06/11/23 10:04 📱:SH902iS 🆔:phFapmq.


#284 [我輩は匿名である]
>>1-50

⏰:06/11/23 10:05 📱:D701i 🆔:☆☆☆


#285 [我輩は匿名である]
>>51-100

>>101-150

>>151-200

>>201-250

>>251-300

>>301-350

>>351-400


失礼しました

⏰:06/11/23 10:07 📱:D701i 🆔:☆☆☆


#286 [み]

⏰:06/11/23 16:36 📱:SH902i 🆔:p3X2OXRs


#287 [みぃ]
あげます

⏰:06/11/24 06:58 📱:SH902i 🆔:9RVMICbU


#288 [主]
ありがとうございますッ☆少し更新↓↓


そしてあたしは
決めた。

雅樹と
もう
逢わない。


好きで
好きで
好きだけど

もう終わりって

決めた。

⏰:06/11/24 18:39 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#289 [主]
雅樹の方が好きじゃないとか
和也の方が大切だからとか

そ-ゆんじゃなくて

ただ単純に

あたしは
和也と
離れられなかったから。


その日家に帰り
雅樹にメ-ルした。

⏰:06/11/24 18:42 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#290 [主]
『唯もう雅樹と逢わない。
いきなりごめんね』

なんか文章変だけど

気持ちがおかしくて

よくわかんなくて

このまま送信した。


「ハァ…」

溜め息をついて
ベッドに携帯を投げた。

⏰:06/11/24 18:50 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#291 [主]
時計を外して
コ-トをクロ-ゼットにかけて
ベッドに腰掛ける。

同時に携帯が震えた。

ビクッ

着信は雅樹。

なんて言うんだろ?

ドキドキしながら通話ボタンを押した。

⏰:06/11/24 18:55 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#292 [主]
『唯ちゃ-んッ!!』

うをッテンション高ッ

「は、はい?」

『‥どうしたの‥?』

わッいきなり低くなった。

「やっぱ彼氏に悪いから…ほんとに勝手でほんとにごめん」

『…』

いつもマシンガント-クの雅樹が
この時は何も話さなかった。

⏰:06/11/24 19:01 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#293 [我輩は匿名である]
ヨマセテ(゚∀゚)
>>1-200
>>201-300

⏰:06/11/24 19:38 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#294 [リぉ]
主ガンバッテ

⏰:06/11/25 00:42 📱:N901iC 🆔:lF8bff3w


#295 [るーじゅ]
この小説サイコー
主さんマイペで頑張って下さい!

⏰:06/11/25 02:43 📱:W32T 🆔:pori6PDU


#296 [主]
読んでくれてありがとうッ☆



しばらく沈黙が続いた。

『‥唯ちゃん』

小さな声。

あたしは携帯を耳に押し付けた。

「なに‥?」
 

⏰:06/11/25 11:36 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#297 [主]
『‥俺ってチャライじゃん?だから女とは適当にヤッて楽しんで‥そ-やって付き合ってきた』

「‥ん。」

『でもさ、唯ちゃんはそんな風に‥適当に扱えねぇわ』

「‥ぅん。」

真っ直ぐで
でも消えてしまいそうな声を

目を閉じて聞いていた。

⏰:06/11/25 11:41 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#298 [主]
雅樹に逢いたくなった。
触れたくなった。

直接顔を見たら
言えなくなりそう

でも

あたしだって
適当に

雅樹を好きに
なったんじゃないよ。


『唯ちゃん‥
最後にするから、ちゃんと別れるから
だから‥逢いたい。』
 

⏰:06/11/25 11:45 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#299 [主]
あたしは和也の顔を思い出しながら

うんって返事を
返した。

今から行くねって
雅樹は電話を切った。

あたしは和也の名前を画面に出して

通話ボタンを押した。

プップルルル‥
 

⏰:06/11/25 11:58 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#300 [主]
『もしも-し
唯ちゃんどした?』

あ-和也の声だ。
安心する。

「和ちゃん、唯ね
和ちゃんが1番大事だよ」

『いきなりど-した笑
やっと気付いた〜?』

いたずらに笑った。

「うん‥やっと気付いた。
だからちゃんと和ちゃんだけにする」

⏰:06/11/25 12:10 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#301 [主]
『‥ん?‥うん』

「今から会ってくる。
ちゃんとしてくるから」

和也はしばらく黙った。

驚きとか不安とか嫉妬が
あったんだと思う。

1番は不安かな。

和也は心配症だから。
 

⏰:06/11/25 12:13 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#302 [主]
『やだよ‥』

「え?」

『会って欲しくないよ。だってそいつもどうせ唯の事好きなんだろ?』

「‥ちゃんと
終わりにするから。」

『…分かった。
信じてるから行っていいよ。頑張ってな』

和也
強がり言わせてごめん。

でも最後だから。

⏰:06/11/25 12:17 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#303 [主]
『唯!俺まじでお前の事好きだから!』

いきなり告ってきたよ。

「知ってるよ(笑」

『やだーって言っても絶対離さんからね!』

「はいはい」

『帰ってきたら絶対連絡してよ‥』

「うん分かってる。ごめんね、和ちゃんありがと。」

⏰:06/11/25 12:22 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#304 [主]
和也は明るく電話を切った。

今まで相手を想いながらも
結局自分本位だった。

でもあたし達
少しは成長したよね?

これからも二人で

支え合って
いけたらいいね。

和也がコケたら
あたしが手を貸すし

あたしがコケたら
馬鹿にしたみたいに
優しい笑顔で笑ってね。

そ-やって行こうね。

⏰:06/11/25 12:32 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#305 [主]
電話を切るとすぐに
雅樹から着いたよのメール。

コ-トを羽織って
急いで部屋を飛び出した。


最後
最後
最後

この言葉が
頭の中を駆け回っていた。

ガチャ‥

玄関を開けると
雅樹の車があった。

これを見るのも最後‥

⏰:06/11/25 12:37 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#306 [主]
「唯ちゃん」

この声を聞くのも最後‥

この手の温もりも最後‥

助手席を開けてもらって
お礼を言うのも最後‥

芳香剤と香水の匂いが混ざった
心地良い香りも最後‥

雅樹に逢うのも

今夜で最後。
 

⏰:06/11/25 12:40 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#307 [我輩は匿名である]
>>200-508

⏰:06/11/25 15:15 📱:N902i 🆔:k0MXok0c


#308 [主]
胸が苦しい。

息がうまく
出来てない気がする。

あたしを助手席に乗せた雅樹が

運転席に座りドアを閉める。

バタンッ

⏰:06/11/26 01:23 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#309 [主]
「唯ちゃんだ〜♪」




ええ。
唯ちゃんですよ。


拍子抜けの第一声に
気持ちが緩んだ。


「雅樹だぁ(笑」

⏰:06/11/26 01:25 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#310 [主]
「唯ちゃん〜
唯ちゃん〜」

「なぁに?」

「なんも-。
呼んでるだ-け」

「え〜?
なにそれ-笑」

「もしや俺キモい?笑


笑いながら
あたしの手を握って
車を発進させる。

⏰:06/11/26 01:29 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#311 [主]
変わらない雅樹の温もり。

やっぱりあったかくて

あたしはじっと

握られた手を見てた。


車はいつも走らない様な道を進む。

どこ行くんだろ。

⏰:06/11/26 01:32 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#312 [ちか]
続き気になるぅ」

⏰:06/11/26 01:59 📱:W41CA 🆔:LXN8irv.


#313 [主]
ちかサンありがとう☆



車は走る。

雅樹は黙って運転してた。

こんなに静かな雅樹見た事ないくらい
話さない。

あたしはドキドキしながら

雅樹の体温を感じてた。
 

⏰:06/11/26 02:09 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#314 [主]
「え?」

気付いた時には
車は左折して

お城の門みたいな入り口に
入ってった。

綺麗なクリスマスツリーに
ピカピカの電灯。


「えッえッ?」


出会ったの場所とか
二人で行った場所とかじゃなく

着いたのはホテルだった。

⏰:06/11/26 02:14 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#315 []
応援してます

⏰:06/11/26 02:19 📱:N902iS 🆔:UqCsuBo2


#316 [我輩は匿名である]
>>1-100

⏰:06/11/26 02:51 📱:SH902i 🆔:OQqSUJYQ


#317 []
たのしい
主さんうますぎっ!!

⏰:06/11/26 13:27 📱:P701iD 🆔:rTDFpdLU


#318 [ぽち◆p0ch1/x5S.]
パンダになッて∪まッたあ
雅樹ッて漢字違うけど
彼氏と一緒の名前

これからも頑張ッて

⏰:06/11/26 15:38 📱:N702iD 🆔:jcht11RM


#319 [主]
皆様ありがとう☆とッてもうれしいデス涙



あたしは戸惑いながら
雅樹を見た。

だってこんなとこ来るなんて

予想外もいいとこ。

え?だって雅樹は‥

え?身体だけだったの?

⏰:06/11/26 22:08 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#320 [主]
冷たい
冷たい
感覚が

身体を覆い尽くす。

今夜は外も

寒いからかな。


「着いたよ」

車を停めた雅樹は

一言残し

車を出る。

「…身体‥か。」
 

⏰:06/11/26 22:11 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#321 [主]
虚しくなった。

愛じゃなかった?

温もりは

なんだったんだろ。


でもいい。

今まで雅樹を苦しめた分

あたしの身体で埋められるなら。
 

⏰:06/11/26 22:15 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#322 [主]
ガチャ

外から助手席のドアが開けられた。


「唯ちゃん‥」

差し出される手を

握った。


手を引かれ
無言のまま
ホテル内に入る。

カツカツカツって
あたしのパンプスの音だけが

響いてた。

⏰:06/11/26 22:18 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#323 [主]
自動ドアが開くと
暖かい空気に包まれる。

雅樹が部屋を選んでる時も

エレベーターに乗り込む時も

あたしはずっと下を向いてた。


何かを考えてた訳じゃない。

ただ
すごく

身体だけが冷たかったんだ。
 

⏰:06/11/26 22:23 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#324 [主]
部屋に着いたらしく

雅樹がドアを開ける。

ためらう事なく

あたしも中に入る。


「唯ちゃん
こっち来て」

スリッパに履き代えて

あたしは雅樹の背中を見る為
顔を上げた。


なんかこの部屋‥

めちゃくちゃ広い。

⏰:06/11/26 22:27 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#325 [主]
ドアを一つ開けると

部屋の片面が
全部‥窓?
なんてゆ-の?

とにかく
景色が一望出来る様になってた。

あたしは言葉を失った。

「唯ちゃん
綺麗なの
好きだもんね」

雅樹が優しく

髪を撫でた。

⏰:06/11/26 22:32 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#326 [主]
ぶわって
涙が。

よくわかんない。

嬉しいんじゃない。

悲しいんじゃない。

寂しいんじゃない。


雅樹

ごめんなさい。

傷付けて

ごめんなさい。
 

⏰:06/11/26 22:34 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#327 [主]
「あ-あ
泣いちゃッた笑」

髪を撫でる掌は

やっぱり雅樹で

自分だって泣きそうな顔してるくせに

あたしを想って笑う所も

やっぱり雅樹で

どこまでいっても

雅樹は雅樹で

ほんと

あったか過ぎるよ。

⏰:06/11/26 22:37 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#328 [主]
「唯ちゃん?
俺さ-唯ちゃん好きになれて良かったな」

「‥ヒクッ‥」

「俺みたいな男でも
ちゃんと人をさ-好きになれるって分かったから」

「‥ズッ‥ぅん」

「いっぱい悩ませてごめんね」

首を横に振った。

悩ませたのは

どっち付かずだった
あたし。

⏰:06/11/26 22:42 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#329 [主]
「この景色‥
唯ちゃんに見せたかったんだ」


「‥ヒクッ‥前に‥誰と来たんだよ」


「‥あ゙。」

「ぷッ(笑」


分かってる。
分かってるよ。

わざとそ-やって
言うの。

優しい雅樹の癖だもん。
 

⏰:06/11/26 23:02 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#330 [主]
「唯ちゃん。
ゆーいちゃん♪
唯ぴょん♪

‥ユイリンオブジョイトイ。」


「‥M字やるべきですか?」

「お願いします。」


真面目な顔した後
吹き出して笑って

あたしを見た。

「かわい-ね
ユイリンわ。」
 

⏰:06/11/26 23:07 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#331 [主]
「かわいくないよ。
ちょ-ひねくれてるし。」

「可愛いよ」

「ん-ん。
悪女ってゆ-か悪魔だもん」

「はは笑
俺悪魔にハマッちゃッたわ」

雅樹は冷蔵庫から缶チューハイを出し
一口飲んだ。

⏰:06/11/26 23:13 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#332 [主]
ぼーっと
下の夜景を見渡す。

もう遅いのに

明かりがたくさん。


和也

何してるかな。


雅樹

一緒に見る景色

これが最後だね。
 
 

⏰:06/11/26 23:19 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#333 [主]
少し振り返って

雅樹を見上げる。


その視線に気付き

雅樹はあたしを見下ろす。


「ちッちゃいな(笑」

「‥」

「あ、ヒ-ルじゃないからかぁ(笑」

「‥」

「ん?なんか顔付いてる?」

「雅樹、
ありがとう」
 

⏰:06/11/26 23:22 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#334 [主]
「‥え?」

「ごめんって‥
言わなきゃいけないけど‥
唯ね、雅樹にありがとうって
いっぱい思うよ」


「‥」

雅樹の顔見て
気持ちが溢れる。

苦しくて
右手を掴んだ。
 

⏰:06/11/26 23:27 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#335 [主]
「こんな事‥
唯に言う資格ないし
言っちゃいけないと思う。
でも最後に‥」

雅樹があたしの手を握り返した瞬間

涙が零れ落ちた。

「最後に‥ヒック
言わせてくださ‥い

雅樹の事
ほんとにほんとに
大好きでした」
 

⏰:06/11/26 23:30 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#336 [主]
初めて言葉にした

あたしから

雅樹への想い。

零れる涙が

気付かせる。

あたしほんとに

雅樹の事好きだった。

大好きだったんだ。
 

⏰:06/11/26 23:35 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#337 [主]
「‥なんで
そ-ゆう事言う‥」

雅樹は強くあたしの手を引っ張り

すぐ後ろにあった
ベットに
押し倒した。

上に乗り
乱暴に唇を塞ぐ。

「んん‥ッ」

痛くない。
苦しくない。


切ない。
 

⏰:06/11/26 23:38 📱:V703SH 🆔:deuPE37A


#338 [リぉ]
あぁ…
泣きそ-になったあ
まぢィィ

⏰:06/11/27 03:48 📱:N901iC 🆔:cUKJB3YA


#339 [さき]
ァタシ泣いちゃってるよぉ更新楽しみデス

⏰:06/11/27 14:39 📱:P902i 🆔:☆☆☆


#340 [主]
コメ嬉しいです☆ありがとぉッ


絡み合う舌が
音を立てる。

唇を離した。

静かに開いた瞳に

泣きそうな雅樹が映った。
 

⏰:06/11/28 01:09 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#341 [主]
「俺‥
唯ちゃんとは遊びだし‥ッ」

あたしは目を見たまま
頷く。

「うん‥」


「唯ちゃんとか‥
最初からヤリ目だったし‥ッ」

「うん‥」


「唯ちゃんなんか
唯‥」
 

⏰:06/11/28 01:12 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#342 [主]
無理だよ雅樹。

あたしには

分かっちゃうんだよ。

雅樹のキスが優しい事

あったかい事

愛がある事。

⏰:06/11/28 01:13 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#343 [主]
雅樹は起き上がり

思いっきりあたしの腕を引っ張り

立て膝のまま
強く抱きしめた。


「俺最初から‥
好きだったよ
唯ちゃんの事」

やり場のない言葉が

腕の強さと一緒に

胸に刺さる。


「まじで
好きだったんだよ‥」
 

⏰:06/11/28 01:15 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#344 [主]
「うん‥」

あたしは背中に手を回して

頷く事しか出来なかった。


「唯‥」

抱きしめる身体は

いつも大きかったのに

今日はとても
小さく感じて

雅樹の声が

消えてしまいそうで。 

⏰:06/11/28 01:17 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#345 [主]
「雅樹‥」

強く抱きしめる。


何をしても

結末は変わらないって

あたし達ちゃんと

分かっていたよね。


それでも最後に

求め合ったんだ。
 

⏰:06/11/28 01:18 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#346 [主]
首筋を舌先が走る。

「ん‥ッ」

ちゅ‥

甘い感触が
身体中を包む。

「ハァ‥あ‥ンッ」


「唯‥」

⏰:06/11/28 01:22 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#347 [主]
なんで

いつもは「あ〜やべ-」とか
「まじ気持ちい-」とかしか

言わないくせに

今日に限って

名前ばかり
繰り返すの?

耳元に残っちゃうよ。

大好きだった

甘くて低い
あなたの声が。
 

⏰:06/11/28 01:22 📱:V703SH 🆔:hV0rypts


#348 [あーこ]
初めまして
呼んでて涙がとまらないです
二股の経験はないけど愛してるのに離れなきゃいけなくて…その最後の夜を思い出したぁ
愛があるって本当に大事ってあらためて実感した

今の彼氏との恋愛を大事していくためにこれを読めてよかったです
最後まで応援してます

⏰:06/11/28 15:43 📱:D902iS 🆔:o1Ubt8Oc


#349 [みぃ]

⏰:06/11/29 11:24 📱:SH902i 🆔:l/1k9dEc


#350 [主]
嬉しいコメントとあげて下さってありがとうございます☆


雅樹は
いつもより荒っぽく
胸を触り
下着に手を入れる。

「ハァ‥んッ」

速くなる鼓動も
乱れる呼吸も

全てが愛しくて
仕方なかった。

⏰:06/11/29 20:41 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#351 [主]
「んッ雅‥樹‥ッ」

「もっと呼んで‥」

髪に指を通して
何度もキスをした。

ただ温もりが欲しくて
重なってただけだったのに

それがこんなに

最後が悲しくなるなんて

雅樹は気付いてた?
 

⏰:06/11/29 20:48 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#352 [主]
全身を愛撫されて
部屋にはいやらしい音と
息と声が混ざる。

「ぁ‥ッんんッ‥ハァ」

「唯ちゃ‥」

「あ‥んッ‥雅樹」

指が止まった。

「ハァハァ‥」

雅樹の顔が
天井の薄暗い明かりを遮った。

⏰:06/11/29 20:54 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#353 [主]
呼吸が整わないまま言った。

「唯ちゃん‥ハァ‥入れたいんだけど‥」

「ん‥いいよ?」

「でも入れたくない」

「なにそれ‥」

あたしは軽く笑い
雅樹の目を見る。

「だって入れたら最後じゃん‥」

⏰:06/11/29 20:58 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#354 [主]
そう言った雅樹の顔は

いつもみたいなS男じゃなくて

本当に大事なものを大切にするような

愛しさがあった。

だから泣きそうになった。

「入れて‥?」

あたしの小さな一言。

進む為に
あたし達は終わるんだよ。

⏰:06/11/29 21:02 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#355 [主]
雅樹は無言のまま

静かにあたしの中に入ってきた。

「う‥ッ」

「んん‥ッ」

充分に濡れ過ぎたアソコから音が漏れる。

「ハァハァ‥キ‥ツ」

「ぁ‥はぁ‥んッ」

衝動のまま
動く。

雅樹はひじを付いて
あたしを抱きしめる様に抱いた。

⏰:06/11/29 21:06 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#356 [主]
突いてる間も

あたしの膝を持ち上げて
イクまでも

雅樹はずっと

吐息混じりに
あたしの名前を呼んでくれた。


ドクドクッて

感覚と一緒に

あたしは
最後の雅樹を感じた。

⏰:06/11/29 21:20 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#357 [みぃ]
めちぁハマってます
どん02更新ぉねがぃしますッ(*p′∀`q)
めちぁ02応援してます

⏰:06/11/29 21:22 📱:SH902i 🆔:l/1k9dEc


#358 [主]
みぃサンありがとぉッ☆


汗が光る背中を強く抱きしめる。

そして雅樹は
横になって
腕枕してくれた。


「ハァ‥唯ちゃん?」

「ん?」

「チューハイこぼしちゃった」

第一声がそれかい。

「そだね笑」

⏰:06/11/29 22:03 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#359 [主]
「唯缶落としたの気付かなかったよ-」

「なんか俺夢中だったもんな笑」

「唯も」

二人笑い合って

またキスをして

出会った日の話をした。

⏰:06/11/29 22:09 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#360 [主]
「初めて会った日覚えてる?」

「唯は覚えてる!
雅樹は?」

「もち覚えてるし!!」

「ほんと-?笑
雅樹がシフト出しに来た時だよね」

「そ-そ-!
可愛い子入ったじゃん!って思ってた。笑」

「唯は髪盛ってるなーって思ってた。笑」

⏰:06/11/29 22:13 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#361 [主]
「あ〜ギャル男発見物語だねー」

はい。意味わかりません。

「最初に雅樹が唯にゆった台詞知ってる?」

「え〜??
挨拶じゃない?」

「『ハイチュウ食う?』だよ」

「あ-あ-!!笑」

昔の話で盛り上がる。

昔ってゆってもまだ
2、3ヵ月前だけど

⏰:06/11/29 22:20 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#362 [主]
「なんかさ〜
唯ちゃんの事
すげー素直に好きになれたよ」


「うん‥ありがとう」

さっきまで笑ってたのに

気持ちを言葉にされると

天井が滲む。

雅樹

愛してくれて

本当にありがと。
 

⏰:06/11/29 22:25 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#363 [主]
「唯ちゃん」

「‥なぁに?」

ぐっと涙を堪えた。

「唯ちゃんは優しいし
真面目だし
きっといっぱい悩んで
答え出したんだよな」


「‥うん‥」


雅樹が腕枕してる手を曲げて
優しく髪を撫でる。

⏰:06/11/29 22:29 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#364 [主]
「俺も
唯ちゃんを幸せにする自信はある。
でもそれは
今の彼氏でも出来る事だから。」

「‥」

これが最後の言葉になるって

なんとなく分かった。

だから目を閉じて

雅樹の声を聞いたんだ。
 

⏰:06/11/29 22:33 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#365 [主]
「だから絶対
 幸せになって。」


−幸せになって。

ありふれた
よく聞く言葉。

だけど
それをあたしに言うのに

あなたはどれだけの想い

握り潰したんだろうね。

最後まで優しかった。

あなたは絶対

忘れない。
 

⏰:06/11/29 22:35 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#366 [主]
我慢したはずの涙は

勝手に流れて

雅樹の腕に落ちた。


「唯‥」


雅樹は身体を起こして
温かい唇を重ねた。


これが最後のキスだった。


こうしてあたし達は

終わったんだ。
 

⏰:06/11/29 22:40 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#367 [主]
ねぇ雅樹

あたしとあなたが
過ごした時間は

あまりにも
短くて

だけどそんな事は
関係なくて

本気で愛して

本気で愛された。

だから同じだけ
傷付いたんだ。
 

⏰:06/11/29 22:41 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#368 [主]
これから先

雅樹はあの車の助手席に

違う女性を乗せて

街を走るのかな。


あの優しい掌で

違う女性の髪を撫でて

あの甘くて低い声で

違う女性の名前を呼ぶのかな。

笑い合うのかな。
 

⏰:06/11/29 22:44 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#369 [主]
それは嬉しい事だけど

まだ大人になれないあたしは

少しだけ寂しいよ。


勝手でごめんね。



今夜は雪が降ったね。

あなたも見ていますか?
 

⏰:06/11/29 22:47 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#370 [るーじゅ]
う〜泣ける(T_T)

⏰:06/11/29 22:47 📱:W32T 🆔:ooGkqotE


#371 [主]
想いが止まらない程

適当には楽しめなくて

寂しさ紛らわす術には使えなくなってた。


いつの間にか

全てがあなたで

溢れてしまっていたから。


こんなに好きにならなければ

不器用にさよなら

言わずに済んだのにね。

⏰:06/11/29 22:50 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#372 [主]
何も変わらない

表面上。

でも確実に

狂い始めた。


もう出会った頃には
戻れない。

あたしも

あなたも


求め合わずに

傍に居られないから。
 

⏰:06/11/29 22:51 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#373 [あい]
ほんと泣ける〜(>д<)
いつも楽しみにしてます★☆主さん頑張ってね♪

⏰:06/11/29 22:53 📱:W42SA 🆔:gto1qfzc


#374 [主]
こんなあたしに
言う権利なんてないけど

でも最後に一度だけ
言葉にさせて下さい。


「本当に大好きでした。

あたしよりも

幸せになって下さい。」
 

⏰:06/11/29 22:53 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#375 [主]
 −冷えた身体

 あなたの愛で

 温かくなったよ。


 あなたの身体にも

 少しくらいは


 あたしの体温

 残っているかな?




−END−
 

⏰:06/11/29 22:55 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


#376 [主]
○あとがき○

今まで
ありがとうございました。

フィクションを混ぜたのでこちらの板に書かせて頂きましたが
実話がベースになっています。

自分の気持ちを整理出来て
皆様に読んでもらえて
とても嬉しく思います。

応援ありがとうございました。

⏰:06/11/29 23:02 📱:V703SH 🆔:zROrZxN6


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