冷めた身体
最新 最初 🆕
#201 [我輩は匿名である]
雅樹Loveいしフフ頑張ってください~~

⏰:06/11/14 19:49 📱:W31K 🆔:6XTFyE12


#202 [ゅぃ]
雅樹カッコイイ
惚れる

主さん、最高

⏰:06/11/14 20:33 📱:N900i 🆔:☆☆☆


#203 [さき]
雅樹好きワラ

⏰:06/11/14 20:50 📱:N901iS 🆔:5Ql8kuME


#204 [主]
わッ雅樹大人気だぁ☆ありがとうございます♪少し更新↓

「雅樹…」

「や〜楽勝だね!俺っち空手やッてるからさ」

「えッすごいね!」

そ-えば筋肉あるしなぁ。

「でしょ?笑
あの可愛い子と一緒にいるキモ男はぜって-木之下だと思ってさ!
……あれって木之下だよね?!」

⏰:06/11/15 13:11 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#205 [主]
「えぇ?笑
違うってゆったら?」

「謝りに戻ります!!」

ブレーキを踏んだ。

「うわ!当ッてる当ッてる!!木之下だよ!笑」


あ。
木之下ッてゆっちャッた。


あたしアイツの事
知らないってゆったのに。
 

⏰:06/11/15 13:14 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#206 [主]
なんて言い訳しよう。

「あの…雅樹」

「いいよ〜言わなくて!今アイツの事話したらきっと唯ちゃん嘘つかなきャいけないじゃん?」

「え?」

「ん〜と…話して辛い事は言わなくてよろしい!」

小さく笑いながら
言葉を探してくれてる横顔が

嬉しくてたまらなかった。

あたしには優し過ぎる。

⏰:06/11/15 13:18 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#207 [主]
「ん…ありがと。」

「お〜
アイツは連れに言って二度と唯チャンに近付けないようにしとくから」

心配すんなって
頭をポンポンッて
してくれた。

掌があったかい。

人って本当に
体温
温度が

全然違うんだなぁ。
 

⏰:06/11/15 13:20 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#208 [主]
その夜
雅樹はあたしをドライブに連れてッてくれて

身体を求める事なく
優しく軽いキスをして
帰って行った。


全部が
あたしの事を想っての行動だと思うと

泣けてくる自分がいた。

あたしは恵まれてる。
 

⏰:06/11/15 13:23 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#209 [主]
「唯ちゃんおはよー☆」

こちらは和也。

のほほんと
昨日の出来事も知らないまま

しっぽを振って
あたしを抱きしめる。

雅樹があたしを見守るお月様だとしたら

和也はあたしを無条件に照らす太陽。

「ここ家の前だッてばぁ〜」

⏰:06/11/15 13:25 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#210 [主]
「ごめん〜だって逢いたかったんだもん。」

「女の子か!」


車に乗り込み
ごくごく普通の
デートをするんだ。

頭の中には
雅樹がいる。

だけどあたしは
和也といる。


相変わらず

こんな毎日。
こんな自分。
 

⏰:06/11/15 13:30 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#211 [主]
親友の理恵に話した。

「和也と別れて
雅樹くんと付き合えッ」
って言われた。

理恵は今まであたしが
和也に泣かされてきたのを
知ってるから。

でもなんか違うッて気持ちが消えない。

でももうこれは浮気じゃないって
認めてるよ。

浮気って名前の

本気。

⏰:06/11/15 13:35 📱:V703SH 🆔:aFF/h5F.


#212 [ゆ〜ちヤむ]
この小説ハマりまし+ニI!主さんがんばッてくださあいイ

⏰:06/11/16 10:09 📱:W41SA 🆔:ekhK8mTI


#213 [ぁゅ]
>>1-100
>>101-200

⏰:06/11/16 19:59 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#214 [ぁゅ]
>>201-250

⏰:06/11/16 20:00 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#215 [我輩は匿名である]
>>151-200

⏰:06/11/16 20:58 📱:W41CA 🆔:GKhsqStA


#216 [あ(◎*'U`+)丿+$*]
>>90-100
>>100-150
>>150-200

⏰:06/11/16 22:07 📱:W41CA 🆔:fVThDpLg


#217 [我輩は匿名である]
あげ
主さん頑張って~

⏰:06/11/16 23:59 📱:W31CA 🆔:jiMPdz72


#218 [主]
応援して下さってありがとうございます♪



雅樹に完全に惹かれてる。

でもあたしは
和也を捨てられない。

毎日一緒にいた。
2年以上の月日は

自分で思うよりずっと

強く染み付いてるから。

⏰:06/11/17 21:29 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#219 [主]
「唯さ〜
和也に依存してんぢャん?」

ファミレスの喫煙席。

煙草の煙と一緒に
理恵が吐き出した。

「依存ね…
してるかもね。」


あったかい紅茶をスプーンでかき混ぜる。
 

⏰:06/11/17 21:33 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#220 [主]
「それダメだろ〜
二人を同じ天秤にかけて
ちゃんと考えなきゃ。」


カチャ…
コクン

「はぁ…
だよね。
でもさ、今からまた恋するの面倒臭いよ」

「なんで?(笑」

「また信じたり裏切られたり
浮気とか信頼とか嫉妬とか。
1から積み上げるんだよ?
やだぁ」

⏰:06/11/17 21:38 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#221 [主]
「やだぁって(笑
じャあ雅樹くんと関係切れる?」


「それ何回も考えました。
そして何回も切ろうと試みました。」

「結果は?」

「無理だッた☆」


「も〜〜〜ッ(笑」

理恵は煙草を灰皿に押し付けて
笑ってた。

⏰:06/11/17 21:44 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#222 [主]
分かってるのか
分かってないのかって

やたら聞くけど

理恵よりは多分
分かってる。

出来るのか
出来ないのかって

聞かれたら

出来ないって
答えるだけ。


あたしは別に
何かが欲しい訳じゃなくて

失うのが嫌なだけなの。

⏰:06/11/17 21:55 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#223 [主]
そんなのただの
エゴだけど。


「あ〜ぁ。」

「唯〜今夜はどっちと会うの?(笑」

「どっち…
てか理恵もう仕事でしょ?唯歩いて帰れるから行きなよ」

「えー…えぇ!つか遅刻!!
ごめんここゴチるね!!じゃッまた連絡して!!気をつけてね!!」

理恵はバックとコ-トを片手に取って
お金を置いて走ってった。

⏰:06/11/17 22:02 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#224 [主]
ぽつん…

また孤独。

ひとりはやだね。
やっぱり。

時計を見ると午後7時を指してた。

「もう外真っ暗…」


カチャン…

冷めかけた紅茶を半分飲んで

席を立って店を出た。

⏰:06/11/17 22:06 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#225 [主]
「ぅ〜寒いッ」

季節は11月後半。

街はせっかちに
クリスマスのイルミネーションで輝いて

何故か皆が恋人同士に見える。


皆あったかそう。
幸せそう。

「いいなァ…」
 

⏰:06/11/17 22:10 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#226 [主]
少し虚しくて
少し寂しくて

少し満たされなくて

だけど街は綺麗で。


こんなくらいが1番いい。


だって幸せ過ぎても

今度は壊れるのが恐くなるから。


臆病なあたしには

こんな感じが調度良い。

⏰:06/11/17 22:51 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#227 [主]
角を曲がり駅前に出ると
目の前に大きいツリーが見えた。

毎年ここに飾られる。


去年も一昨年も

和也と一緒に見たんだ。

変わらない笑顔で

白い息吐きながら

握った手はあったかかった。


和也に逢いたいな。

⏰:06/11/17 22:56 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#228 [主]
カチカチ…

冷えた指先で携帯のボタンを押す。

いつもはメールだけど
今日は電話にしよッ。


ピ…
プルルルル

『はーい』

「あ、和ちゃん?今何してんのー?」

『家だよ〜唯は理恵と一緒?』

⏰:06/11/17 23:01 📱:V703SH 🆔:SthCZSR2


#229 [主]
「ううん理恵は仕事行ったよ」

『そっか〜
唯ちゃんどこにいんの?』

「和ちゃん…ツリーがあるよ。
今年も綺麗だよ。」


『ん?あ、駅前?』


「和ちゃん寒くない?
寒かったら唯があっためるよ」
 

⏰:06/11/18 14:30 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#230 [主]
『唯?泣いてんの?』

「あ〜泣いてないけど…
ツリーがぼや〜ってしてる」

『それ泣いてんだよ』

「え-?唯泣かないし。
和ちゃん、今までいろいろありがとうね」

『なにこれで最後みたいな事ゆってんだよ』

⏰:06/11/18 14:33 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#231 [主]
だって
あたし

もう傷付けるの嫌だもん。

こんな光みたいに

濁らずに輝きたいもん。


「和ちゃん
もう終わりにしよ?」

あったかい涙が
頬を伝った。
 

⏰:06/11/18 14:36 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#232 [主]
和也と雅樹

あたしはどっちも
必要で

大好きで

大切だから

選べない。


だったらもう
二人と離れるしか
ないじャん。

なんか不器用過ぎて
馬鹿だけど

あたしはこ-ゆう女だから
仕方ない。

⏰:06/11/18 14:39 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#233 [主]
『…唯…なんかあったの?』


「唯ね、他に好きな人が出来たの。」


言葉にした瞬間。

押し込めてた
二人への罪悪感や
想いが溢れた。


きっと理恵は
なんで言うかな〜バカじャん!!
って苦い笑顔で笑うと思う。

⏰:06/11/18 14:43 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#234 [主]
浮気

そんな単純な一言では

とても片付けられない。



それくらい
あたしの中には

雅樹の温もりが
残ってるんだ。


だけど簡単に
雅樹に行けない。

それくらい
和也の温もりも
大きいから。

⏰:06/11/18 14:46 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#235 [よおこ]
ハマる
頑張って-

⏰:06/11/18 14:47 📱:SH902iS 🆔:i4FSDTOo


#236 [主]
『…唯ちゃん
逢いたいから
行くから
そこで待ってて』


絶対泣いてるって声で

和也は電話を切った。

「和ちゃんは泣き虫なんだよね…」

小さく笑って
ツリーを見上げた。

滲む視界の全てが

光に包まれていた。
 

⏰:06/11/18 14:50 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#237 [主]
どれくらい経っただろう。


寒さで手の感覚が無くなった時

握られた温かさで
現実に戻った。


「ハァ…居た‥」

「和ちゃん‥」


「こんな冷たくなって‥アホか」

両手でほっぺたを潰された。

「らってかじゅちゃ-が待っててってゆったから」

「‥ぷっ笑」

⏰:06/11/18 15:00 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#238 [主]
愛しそうに
あたしを見る瞳

和也は本当に
いつも優しい。

それが物足りないだなんて

あたしどんだけ贅沢なんだろ。


なんで当たり前の幸せを

もっと大切にしないんだろ。
 

⏰:06/11/18 15:04 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#239 [主]
「ぶっさいく-笑」

「和ちゃんに言われたくないもん!!」

手を離したら

冷たい風が吹いた。

「怒るなって-
唯、ほら」

あったかい紅茶の缶を渡された。
 

⏰:06/11/18 15:07 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#240 [主]
「それ唯が好きって言ってたやつだろ?」

「うん、そう‥
なかなか見つからない伝説の…」

「いや普通に自販にあったよ」

「…」

膨れるあたしのほっぺを
指先で触った。

こうゆうのを
幸せって呼ぶんだよね。

⏰:06/11/18 15:11 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#241 [主]
あたしが好きな飲み物

好きなお菓子

嫌いな物

頑固で考え曲げない所

キレたら超怖い所

すぐ道に迷う所

免許あるのに車庫入れ出来ない所

本当はお母さんがいなくて寂しいってこと

本当は泣き虫ってこと
 

⏰:06/11/18 15:17 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#242 [主]
全部
全部

和也だけは分かってくれた。


誰にも心を開けない。

孤独が嫌いなくせに
わざと孤独を選んできた

こんな不器用で強がりな
どうしようもないあたしを

和也だけは受け止めてくれたんだ。


あたしは確かに

愛された。

⏰:06/11/18 15:20 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#243 [主]
「ツリー綺麗だな」

「…うん
去年よりおっきくない?」

「お前去年も同じ事言ってたよ(笑」

「そ-だっけ?」

「多分唯が年々縮んでるんじャない?」

「も-無視!」

和也は笑いながらあたしの手を取って
車まで歩いた。

⏰:06/11/18 15:25 📱:V703SH 🆔:nPSKYjU.


#244 [千依]
楽UみにUてます

⏰:06/11/19 09:45 📱:N901iC 🆔:o3tC98o.


#245 [我輩は匿名である]
>>1-200
>>200-400

⏰:06/11/19 09:55 📱:SH902i 🆔:/rTRyHIo


#246 [主]
ありがとうございますッ☆



斜め後ろから
和也を見る。

横顔はどこか
寂しそうで

原因は間違いなく
あたしだから

胸が痛んだ。


無言のまま車に乗り込んだ。

⏰:06/11/19 10:42 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#247 [主]
「寒いね」

和也はそう言って
エンジンをかけて暖房をつけた。

「唯ちゃん寒くない?」

気を遣って
あたしにあったかい風が当たる様にしてくれる。

付き合い初めからずっと

和也の優しさは変わらないね。

だから泣きそうになるんだよ。

⏰:06/11/19 10:46 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#248 [主]
和也は雅樹みたいな

男らしさは全然ないし(なんてったってM男)

頭も悪いし

マザコンだしシスコンだし

声でかくてうるさいし

女々しくて

情けなくて

ほんとムカつく。

⏰:06/11/19 10:50 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#249 [主]
過去に何度も裏切られた。
何度も泣いた。
信用もなくなった。

だけど優しい横顔
笑顔
温かい手は

きっと真実で。


何も求めずに
ただ愛してくれる。

それだけがあたしには必要で

それだけを和也はくれたから

絶対いつまでも
あたしから消えないよ。

⏰:06/11/19 10:52 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#250 [主]
「和ちゃん‥あたし「待って。まだ言わないで。」

俯いて言葉を遮る。

外の雑音が聞こえなくなった。


「‥俺無理だよ」

「え?」

「無理だって絶対‥」
 

⏰:06/11/19 10:57 📱:V703SH 🆔:0pvzlec.


#251 [我輩は匿名である]
>>1-100
>>101-200
>>201-300

⏰:06/11/19 14:56 📱:D701i 🆔:wmLb3yuY


#252 [み]
あげます

⏰:06/11/21 09:28 📱:SH902i 🆔:Ra8d7PnA


#253 [リぉ]
つづき楽しみ

⏰:06/11/21 12:55 📱:N901iC 🆔:LT00Wq0w


#254 [主]
ありがとうデス☆今週忙しくてなかA更新出来ないと思いますがごめんなさィ(*´ω`*)



和也がこう言う事は
分かってた。

ゴタゴタがある度に
あたしが「もう別れる」って言ってきて

その度和也は「無理」ってゆった。

⏰:06/11/21 17:08 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#255 [主]
だけど和也

今回は今までとは
違うよ。


和也が悪い事して
それをあたしが許して

やり直せる問題じゃない。


あたしの気持ちが

揺れてるんだもん。
 

⏰:06/11/21 17:11 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#256 [ぁりす]
ぁがってる(*´艸`)
主サンのペースで頑張って下さぃ

⏰:06/11/21 17:14 📱:N701i 🆔:☆☆☆


#257 [主]
「和ちゃん‥「唯、俺の事嫌い?」

「嫌いじゃな「じゃあ好き?」

「‥‥」



和也もきっと
気付いてたんだ。

あたしの気持ちが
違う事。

だって
泣いてる。
 

⏰:06/11/21 17:16 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#258 [主]
ハンドルに手をかけて

俯いたまま

肩が震えて

鼻をすする音が

泣いてるって
知らせた。


「和ちゃんの事好きだよ‥」

零れるように出た言葉。

こんな事言ったら
余計傷付けるのかな。

⏰:06/11/21 17:20 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#259 [主]
「好きな奴出来たんだろ?そう言ったじゃん…」

和也の涙声が
胸を締めた。


あたしには
好きな人が2人いる。

きっとそんなのは
本当の愛じャないッて
思われるかもしれない。

でも和也も雅樹も
好きで、必要で、逢いたくて、傍に居て欲しい。

⏰:06/11/21 17:24 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#260 [涙]
>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>200-250
>>250-300

⏰:06/11/21 18:17 📱:W22SA 🆔:YYmZlLVo


#261 [涙]
>>150-200

⏰:06/11/21 18:19 📱:W22SA 🆔:YYmZlLVo


#262 [主]
本当にごめんね。

「和ちゃん‥
唯電車で帰る」

逃げるみたいだけど

こんな和也を見てられない。

あたしに泣く権利なんてないのに

涙溢れてきた。


ガチャ

「唯、待って」

 

⏰:06/11/21 20:06 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#263 [主]
ドアにかけた手を離した。

「もうちょっと‥
一緒に居て」


「‥‥うん。」

ドアを閉めた。

「何かごめんな」

和也は指で涙を拭って
ハンドルを取った。

「唯ちゃん行きたいとこない?」

⏰:06/11/21 20:09 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#264 [主]
こんな最低なあたしに向けられたのは

怒りでも
罵声でもなくて

溜まった涙が反射した
優しい笑顔だった。


「ごめん‥和ちゃ…
ほんと、ごめ‥なさい」

あたしは和也の腕を掴んで

何か訴える様に泣いた。

その「何か」は
多分
どうしようもなく好きって気持ち。

⏰:06/11/21 20:13 📱:V703SH 🆔:Wwa6J1mE


#265 [リぉ]
ぁげ

⏰:06/11/22 00:04 📱:N901iC 🆔:1WWmn/9E


#266 [主]
リぉサンありがとうッ☆



どうしてこんなに好きなのに

他の人に気持ち揺れたりするんだろ。

無い物ねだりばッかりで

本当に大事なものまで無くしてしまう。

 

⏰:06/11/22 09:59 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#267 [主]
好きとか
愛してるとか

あたしはたくさんの人に
貰ってきた。

和也も雅樹も
木之下だって言った。

だから今まで分からなかった。

本物なんて。
あたしには。
 

⏰:06/11/22 10:01 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#268 [主]
だから身体を簡単に
あげて来たんだ。

ありきたりな
温もりばかり求めていたんだ。

和也がくれたものは

そんな安いものじゃ
なかったんだよね。

本物を
全身で

精一杯
伝えてくれた。

あたし達の月日は
温かいまま。
 

⏰:06/11/22 10:05 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#269 [主]
「唯‥」

「ヒクッ‥唯ッかずちゃ‥すきぃ」

子供みたいに
泣いた。

こんな時まで
甘えてごめんね。

困らせてごめんね。


「俺も好きだよ」

和也が切ない顔で
笑った。
 

⏰:06/11/22 10:10 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#270 [主]
「かずちゃ‥と
離れるのやだッ」

あたしの悪い癖。

傷付けたくなくて
離れるくせに
やっぱり欲しくて
また手を伸ばす。

振り回して
結局また愛を探す。

繰り返して

繰り返して


いつまで繰り返すつもり?

⏰:06/11/22 10:14 📱:V703SH 🆔:clsTyXRE


#271 [涙]
>>200-250
>>250-300

⏰:06/11/22 18:16 📱:W22SA 🆔:yp8INpyg


#272 [み]
あげ

⏰:06/11/22 22:02 📱:SH902i 🆔:VDdzExLg


#273 [我輩は匿名である]
>>100-200

⏰:06/11/22 22:46 📱:W32SA 🆔:9p6SVU92


#274 [凪]
やばLI
はまるゎあ〜
待ってる

⏰:06/11/23 08:17 📱:N901iC 🆔:iJYxlNdU


#275 [主]
皆様ありがとうございますッ涙


この時のあたしの中に
雅樹は居なかった。


和也が全てだった。

なんて馬鹿で
単純。

だけどそんな
分かりやすいものだった。

単純だから思い知るんだ。

あたしの
和也への愛情を。
 

⏰:06/11/23 09:10 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#276 [主]
「俺さ
お前の事想うんなら
別れてやるのが愛だって思うよ」

静かな空気の中
和也が前を向いたまま
呟く様に言った。

「今まで信用とか
壊してきたの俺だし
唯が他の奴に行くのを
止める権利も俺にはないのかもかもしれん」

あたしは黙ったまま和也の横顔を見ていた。

⏰:06/11/23 09:15 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#277 [主]
「でも俺バカだから
お前の為とか‥かっこいい事ムリ。

本気で好きだから。」


和也の横顔は
いつもみたいに
どっか情けない瞳じゃなくて

真っ直ぐだった。


抱いてくれなくても
伝わる愛は

この人しか持ってないのかもしれない。
 

⏰:06/11/23 09:20 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#278 [主]
「俺絶対別れんよ?
お前じゃなきゃ結婚しんし」

涙が勝手に出てくる

「なら一生独身でいれば‥」

「俺がいなきゃダメなくせに‥笑」

その通りだよ

「自惚れないでよね‥」

滲んだ視界に
和也の優しい顔が見えた。

⏰:06/11/23 09:36 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#279 [主]
静かに唇が触れた。


また涙溢れた。


だって
やっと
分かったんだもん。


このキスに

愛がある事。



こんな気持ち
なった事ない。

それくらい
愛しい。

⏰:06/11/23 09:39 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#280 [主]
「ん‥ッ」

抱き寄せる
腕の強さに
和也の不安が映った。
絡める舌の感触に
和也の想いを感じた。

「んッ‥和ちゃ」

「‥唯、他の奴好きでいいから
俺の事好きじゃなくていいから
俺の傍に居て」


そんな事
言わせてごめんね。

⏰:06/11/23 09:47 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#281 [主]
「和ちゃんの事好き」

簡単な言葉
こんなんじゃ足りないけど
どうか伝わって。


和也は熱いくらいの掌で
あたしの頭を優しく撫でた。

そして
くれた。

本物の愛が詰まった
「愛してる」の言葉。
 

⏰:06/11/23 09:49 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#282 [主]
強く思った。

思い知った。

もう手放さない。

傷付けてしまっても

もう離れない。


だから和也

今の気持ちを表せる言葉が見つからないけど

分かってくれる?

よね、きっと。
 

⏰:06/11/23 09:54 📱:V703SH 🆔:vBmiadJU


#283 [よおこ]
和也好きやあ

⏰:06/11/23 10:04 📱:SH902iS 🆔:phFapmq.


#284 [我輩は匿名である]
>>1-50

⏰:06/11/23 10:05 📱:D701i 🆔:☆☆☆


#285 [我輩は匿名である]
>>51-100

>>101-150

>>151-200

>>201-250

>>251-300

>>301-350

>>351-400


失礼しました

⏰:06/11/23 10:07 📱:D701i 🆔:☆☆☆


#286 [み]

⏰:06/11/23 16:36 📱:SH902i 🆔:p3X2OXRs


#287 [みぃ]
あげます

⏰:06/11/24 06:58 📱:SH902i 🆔:9RVMICbU


#288 [主]
ありがとうございますッ☆少し更新↓↓


そしてあたしは
決めた。

雅樹と
もう
逢わない。


好きで
好きで
好きだけど

もう終わりって

決めた。

⏰:06/11/24 18:39 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#289 [主]
雅樹の方が好きじゃないとか
和也の方が大切だからとか

そ-ゆんじゃなくて

ただ単純に

あたしは
和也と
離れられなかったから。


その日家に帰り
雅樹にメ-ルした。

⏰:06/11/24 18:42 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#290 [主]
『唯もう雅樹と逢わない。
いきなりごめんね』

なんか文章変だけど

気持ちがおかしくて

よくわかんなくて

このまま送信した。


「ハァ…」

溜め息をついて
ベッドに携帯を投げた。

⏰:06/11/24 18:50 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#291 [主]
時計を外して
コ-トをクロ-ゼットにかけて
ベッドに腰掛ける。

同時に携帯が震えた。

ビクッ

着信は雅樹。

なんて言うんだろ?

ドキドキしながら通話ボタンを押した。

⏰:06/11/24 18:55 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#292 [主]
『唯ちゃ-んッ!!』

うをッテンション高ッ

「は、はい?」

『‥どうしたの‥?』

わッいきなり低くなった。

「やっぱ彼氏に悪いから…ほんとに勝手でほんとにごめん」

『…』

いつもマシンガント-クの雅樹が
この時は何も話さなかった。

⏰:06/11/24 19:01 📱:V703SH 🆔:5Ddu5s46


#293 [我輩は匿名である]
ヨマセテ(゚∀゚)
>>1-200
>>201-300

⏰:06/11/24 19:38 📱:P902iS 🆔:☆☆☆


#294 [リぉ]
主ガンバッテ

⏰:06/11/25 00:42 📱:N901iC 🆔:lF8bff3w


#295 [るーじゅ]
この小説サイコー
主さんマイペで頑張って下さい!

⏰:06/11/25 02:43 📱:W32T 🆔:pori6PDU


#296 [主]
読んでくれてありがとうッ☆



しばらく沈黙が続いた。

『‥唯ちゃん』

小さな声。

あたしは携帯を耳に押し付けた。

「なに‥?」
 

⏰:06/11/25 11:36 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#297 [主]
『‥俺ってチャライじゃん?だから女とは適当にヤッて楽しんで‥そ-やって付き合ってきた』

「‥ん。」

『でもさ、唯ちゃんはそんな風に‥適当に扱えねぇわ』

「‥ぅん。」

真っ直ぐで
でも消えてしまいそうな声を

目を閉じて聞いていた。

⏰:06/11/25 11:41 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#298 [主]
雅樹に逢いたくなった。
触れたくなった。

直接顔を見たら
言えなくなりそう

でも

あたしだって
適当に

雅樹を好きに
なったんじゃないよ。


『唯ちゃん‥
最後にするから、ちゃんと別れるから
だから‥逢いたい。』
 

⏰:06/11/25 11:45 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#299 [主]
あたしは和也の顔を思い出しながら

うんって返事を
返した。

今から行くねって
雅樹は電話を切った。

あたしは和也の名前を画面に出して

通話ボタンを押した。

プップルルル‥
 

⏰:06/11/25 11:58 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


#300 [主]
『もしも-し
唯ちゃんどした?』

あ-和也の声だ。
安心する。

「和ちゃん、唯ね
和ちゃんが1番大事だよ」

『いきなりど-した笑
やっと気付いた〜?』

いたずらに笑った。

「うん‥やっと気付いた。
だからちゃんと和ちゃんだけにする」

⏰:06/11/25 12:10 📱:V703SH 🆔:U8tK2JUU


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