ダイスキ。
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#601 [乱]
「ぉっ高梨茜じゃーん!!」
中にいる男子らしき人が言った。
ドアはしまっているから私は中からは見えないはず‥
???
不思議に思いそぉーっとドアを2センチ位開けて中の様子を見た。
:08/02/11 20:12 :SH904i :☆☆☆
#602 [乱]
―‥私は目を疑った―
クラスには十人位の、顔だけは見たことある男子がいて
黒板には下着姿の私の写真が
引き延ばされて貼られていた。
:08/02/11 20:15 :SH904i :☆☆☆
#603 [乱]
!?!?!?
私は意味が分からなくて立ち尽くす。
‥
‥その写真は去年の文化祭のもので‥私はやっとあの時感じた視線の意味を理解した。
:08/02/11 20:17 :SH904i :☆☆☆
#604 [乱]
―ミラレテイタ
シャシンマデモ‥―
その男子達は口々に叫ぶ。
「500円!!」
「700円!!」
「1000円!!」
:08/02/11 20:20 :SH904i :☆☆☆
#605 [乱]
(やっ‥‥‥‥ッ!!!)
恐くて‥ひたすらに恐くて‥
気付いたら走り出していた。
‥一回の体育館倉庫に閉じこもり‥鍵をかけた。
:08/02/11 20:23 :SH904i :☆☆☆
#606 [乱]
がたがた震えが止まらない
(和紀‥助けてよ和紀ぃ‥!!!)
泣きながら携帯のリダイヤルボタンを押した。
:08/02/11 20:25 :SH904i :☆☆☆
#607 [乱]
「‥もしもし茜??」
出たのは拓海だった。でも茜はかなり錯乱していた。
『‥ふぇ‥和紀‥ッ!!助けて‥ッ‥』
『は‥和紀!?
茜落ち着け‥今どこ??』
『たっ‥体育館‥のッヒックッ‥倉庫‥』
:08/02/11 20:29 :SH904i :☆☆☆
#608 [乱]
『‥体育館倉庫!?分かったッー今行くから動かないで‥ピッ ツーッツーッツー』
(恐い‥恐いよ‥)
茜は震えながら、ドアにもたれしゃがみこんだ。
:08/02/11 20:31 :SH904i :☆☆☆
#609 [乱]
一人ぼっちでいるからどんどん恐くなる。
私は顔を埋めてぼろぼろと涙を零していた。
************
:08/02/11 20:34 :SH904i :☆☆☆
#610 [乱]
ドンドンドンッ
しばらく震えていると体育館倉庫のドアを叩く音がした。
「か‥かず「茜ッいるか!?鍵開けて‥!!」
「無理ッ!!恐くて無理‥」
今はもう男の人が怖かった。
ドアの向こうで拓海が心配そうに聞く。
:08/02/11 20:39 :SH904i :☆☆☆
#611 [乱]
「どした‥何があった??」
「‥拓海達のクラスでッー写真が‥写ってて‥」
泣いて気が壊れそうだけど必死に話す。
「は?!写真‥??よ、よくわかんねーけど‥俺のクラスになんかあんの??」
:08/02/11 20:42 :SH904i :☆☆☆
#612 [乱]
「‥‥。」
「‥茜??とにかくちょっといってくる‥。
茜落ち着いて‥大丈夫だから」
‥拓海の走り去る音が聞こえた。
:08/02/11 20:45 :SH904i :☆☆☆
#613 [乱]
二十分位たった。
‥ドサッ‥
誰かがドアに倒れかかる音がする。
私は振り向き、ドアを見つめた。
:08/02/11 20:48 :SH904i :☆☆☆
#614 [乱]
「茜‥ハァ‥ハァ‥聞いてる??
鍵開けなくて良いから‥」
息遣いの荒い、男の人の声。
「きっ聞いてるよ‥??(和紀‥??)」
私は気が動転していて、和紀に助けを求めたと思っていた。
:08/02/11 20:52 :SH904i :☆☆☆
#615 [乱]
(でも和紀は‥‥
じゃあこの人は‥‥誰??)
「ネガごと‥破り捨ててやったから‥ハァッ‥
もう‥安心‥だなっ」
その男の人は言った。
:08/02/11 20:55 :SH904i :☆☆☆
#616 [乱]
「あいつら‥本当糞野郎だな‥殺しちゃうかと思った‥」
息を整えながらその人は言う。
「‥‥か‥和紀‥なの??」
私はまだ動転していた。
:08/02/11 20:58 :SH904i :☆☆☆
#617 [乱]
私はドアにもたれ、泣きながら言った。
「‥‥。」
沈黙が流れる。
“ダンッッッ!!!!”
―‥いきなり、思いっきりドアを叩く音がした―‥
ドアにもたれかかる背中にも、ビリビリと衝撃が走る。
:08/02/11 21:02 :SH904i :☆☆☆
#618 [乱]
「‥‥‥‥俺だよ‥‥
拓海だよ‥‥‥ッ!!
いい加減‥俺にも気付いてくれよ‥!!!」
“ダンッ”てまた叩いて、ドアの向こうに入るらしい拓海が言った。
:08/02/11 21:07 :SH904i :☆☆☆
#619 [乱]
「たっ‥たく‥『もう和紀はいねーんだ!!
皆前見てんだよ‥お前も前見て歩き出せよ!!』
拓海の怒鳴り声が響いた。
:08/02/11 21:09 :SH904i :☆☆☆
#620 [乱]
(‥‥拓海‥‥ッッ!!)
私は泣いていた。
とめどなく流れる涙は、もう私の偽りも、見せ掛けの努力も隠してはくれない。
和紀‥貴方は許してくれますか‥??
私‥
この人の事が好きです‥
:08/02/11 21:14 :SH904i :☆☆☆
#621 [乱]
和紀‥
もちろん‥一生大好き‥
でも私はやっと、この‥拓海に対する感情に
名付けることが出来たんだ
和紀‥‥私はまた幸せを望んでも良いですか‥‥‥
:08/02/11 21:18 :SH904i :☆☆☆
#622 [乱]
“幸せになれ。
俺はお前だから。”
―‥和紀の声が‥聞こえた気がした―‥
:08/02/11 21:20 :SH904i :☆☆☆
#623 [乱]
―ドアの向こうから、私と同じように‥拓海が泣く声がする―
‥‥カチャッ‥‥
私は鍵を
開けた。
:08/02/11 21:22 :SH904i :☆☆☆
#624 [乱]
「え‥??」
ドアを開けると、うずくまる拓海が顔をあげる。
そんな拓海の隣に座り、彼に囁く。
「‥拓海‥
あたし拓海の事が‥ダイスキ。」
:08/02/11 21:25 :SH904i :☆☆☆
#625 [乱]
―‥拓海はすごい驚いた顔をしたけど
フッと
いつもの無邪気な笑顔を浮かべてから‥
私を、壊れ物を扱うみたいに優しく‥抱きしめた‥―
:08/02/11 21:28 :SH904i :☆☆☆
#626 [乱]
‥この人の不器用な位の真っすぐさも
優しさも
私に受け止めさせてください
************
:08/02/11 21:31 :SH904i :☆☆☆
#627 [めい]
めっちゃいい系ですねイ
ダイスキですI(笑)
:08/02/11 21:34 :W52S :☆☆☆
#628 [乱]
-卒業式-
「あーぁもう卒業かぁ‥」
美佳が寂しそうに言った。
「‥寂しいよ美佳ぁあ〜」
「あたしも茜〜〜」
女同士でじゃれ合っていると
「まーぜてっ♪」
前ちゃんがいった。
:08/02/11 21:35 :SH904i :☆☆☆
#629 [乱]
刹「俺っ前田と離れるなんてさびしぃっ!!」
前田「キモッッそれに‥お前は一緒のチームじゃん笑」
「はははっ!!!」
普段あまりぼけない刹のボケに私達は爆笑してしまう。
:08/02/11 21:39 :SH904i :☆☆☆
#630 [乱]
「‥盛り上がってるとこ悪いけど‥もう始まるから席戻って」
卒業式の役員を任されている拓海がつかつかとやってきて言う。
「へいへい;」
渋々席に戻ると‥5分後ぐらいに卒業式が始まった。
:08/02/11 21:42 :SH904i :☆☆☆
#631 [乱]
「ぇー‥‥‥‥‥‥であるので‥‥」
(つっまんないなー校長センセの話しは‥)
ちらっと美佳を見ると
‥まさかの爆睡。
「プッ」
思わず吹き出すと美佳も起きた。
:08/02/11 21:45 :SH904i :☆☆☆
#632 [乱]
「寝るのはさすがにないでしょ‥;」
「だって‥超ーつまんないんだもん!!笑
あっ卒業証書授与始まる‥!!」
私達はコソコソ話をやめた。
:08/02/11 21:47 :SH904i :☆☆☆
#633 [乱]
私と美佳のクラスは一組なので一番始め。
担任が台に上がり全員の名前を出席番号順に呼び、
名前を呼ばれたら返事をしてたつ―‥
何度も予行で練習済み。
:08/02/11 21:56 :SH904i :☆☆☆
#634 [我輩は匿名である]
:08/02/11 21:59 :D903i :☆☆☆
#635 [乱]
しかし予行と違うことがいきなり起きる。
「えー‥一組。
一之瀬和紀。」
担任はさらっと言った。
‥耳を疑う。
和紀は‥この学校を卒業できなかったはずだから。
:08/02/11 21:59 :SH904i :☆☆☆
#636 [乱]
皆もザワザワし始める。
「はい。」
―‥保護者の席から声がした。
生徒も、周りの保護者も‥皆が一斉に声のする方を見る。
:08/02/11 22:02 :SH904i :☆☆☆
#637 [乱]
それは―‥
和紀のお父さんだった。
そして隣にはお母さんも。
黒で縁取られた
笑っている和紀の写真を両手に持って
ピンと背筋を伸ばしている。
:08/02/11 22:05 :SH904i :☆☆☆
#638 [乱]
‥生徒達の泣く声がそこらじゅうからした。
和紀のお母さんが頼んだんだね‥
和紀もきっと皆と卒業したかったよね‥
私も美佳も、そしてクラスの皆までも‥号泣した。
:08/02/11 22:08 :SH904i :☆☆☆
#639 [乱]
「‥高島博也」
「ハイ!!」
「高梨茜」
「‥ハイッ!!」
泣きすぎてもう前が見えなかったけど‥出来る限りの大きな声で返事して
背筋を伸ばして立ち上がる。
:08/02/11 22:10 :SH904i :☆☆☆
#640 [乱]
そしてこの学校での三年間を思い出した。
緊張・愛しさ・喜び・悲しみ・絶望・憧れ‥‥
あらゆる感情をここで感じた。
:08/02/11 22:14 :SH904i :☆☆☆
#641 [乱]
キミと一緒に‥ここで精一杯生きた。
キミを失い絶望にくれた。
でも大切な人が絶望から救い上げてくれた。
和紀‥貴方は今笑ってますか。
:08/02/11 22:17 :SH904i :☆☆☆
#642 [乱]
俺はお前だから。
そう言った和紀は‥まだ私の中に生き続けてるんだよね??
:08/02/11 22:19 :SH904i :☆☆☆
#643 [乱]
私達は‥僕達は‥
卒業します。
桜がやっと蕾をつけた頃の事だった‥。
:08/02/11 22:21 :SH904i :☆☆☆
#644 [乱]
*‥*“?年後”*‥*
「おかぁさんここ誰のおはかー??」
「ふふっおかぁさんの大切な人かな‥」
「ふーん!!」
「あっ‥和紀‥この御墓に向かって将来の夢言って??」
:08/02/11 22:25 :SH904i :☆☆☆
#645 [乱]
「なんでー??」
「良いから♪」
「‥まぁいーや♪
僕ね、刹おじちゃん達みたいな‥かっこいいサッカー選手になる!!」
「刹おじちゃんなんて言ったら怒られるわよ??笑」
:08/02/11 22:28 :SH904i :☆☆☆
#646 [乱]
「じゃあお母さんと僕だけの内緒ねっ
あっおとーさんっっ!!!」
「和紀、茜、今日は美味しいもの食べにいこっか」
「わー楽しみだね♪和紀。」
「うんっ!!!!」
:08/02/11 22:31 :SH904i :☆☆☆
#647 [乱]
三人が去った後
「一之瀬家之墓」
と彫られた墓に‥桜の花びらが
風に吹かれて舞落ちた。
‥end‥
:08/02/11 22:35 :SH904i :☆☆☆
#648 [みなみ]
終わったね
茜の旦那さんゎ
拓海??
:08/02/11 22:36 :SH904i :☆☆☆
#649 [匿名さん]
:08/02/11 22:38 :D902iS :☆☆☆
#650 []
完結おめでとございます
一気に読みました
すごく感動しましたあ
最後って
拓海と結婚したんですか?
:08/02/11 22:38 :SH704i :☆☆☆
#651 [乱]
なんとか完結です
途中
まなみさん
我輩は匿名であるさん
アンカーありがとうございました
みなみさん
めいさん
コメありがとうございました
すごい励まされました
:08/02/11 22:41 :SH904i :☆☆☆
#652 [乱]
:08/02/11 22:42 :SH904i :☆☆☆
#653 [みなみ]
:08/02/11 22:44 :SH904i :☆☆☆
#654 [乱]
みなみさん
さん
コメ&最後まで読んで下さって本当に本当にありがとうございました‥
涙が出るほど嬉しいです
はい
拓海です
書き忘れてしまいすみません‥
:08/02/11 22:45 :SH904i :☆☆☆
#655 [乱]
匿名さん
アンカーありがとうございます
:08/02/11 22:46 :SH904i :☆☆☆
#656 [みなみ]
また次かくの
??
そのときゎ
応援しますよ
:08/02/11 22:46 :SH904i :☆☆☆
#657 [†Reiraβ]
お疲れ様でした!
今もろ泣いてます
感動しました。最後まで書いてくれてありがとうございます
:08/02/11 22:47 :P903i :☆☆☆
#658 [みぃイ]
乱さんイ
めっちゃ良かったです!!
ダイスキって気持ちを
伝える大切さ
愛する囚を失った悲しみ
愛しいと想う心
そして周りの友情
全てに感動しました
また次回作楽しみに
しています(~シu艸O)
絶対書いて下さいねイ
拓海*美香*和希お幸せにx
:08/02/11 22:48 :W44K :☆☆☆
#659 [みぃイ]
すみません
↑拓海*茜*和紀でしたヘ
この話本当に
大好きです(イ∀`))
:08/02/11 22:51 :W44K :☆☆☆
#660 [(。∀゚)アヒャ]
めちゃくちゃ感動しました(ρ_;)
:08/02/11 22:54 :W43SA :☆☆☆
#661 [乱]
みなみさん
まだ予定はありませんが‥機会があればよろしくです
:08/02/11 23:13 :SH904i :☆☆☆
#662 [みなみ]
書くときゎ
言ってください
お疲れ様でした
:08/02/11 23:15 :SH904i :☆☆☆
#663 [乱]
†Reiraβさん
コメありがとうございます
完結出来たのは応援してくださった皆様のおかげです
†Reiraβさんにもたくさんの書く力を貰いました
こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです
:08/02/11 23:18 :SH904i :☆☆☆
#664 [な]
完結おめでとうございます。すごくすごく泣けました
あと番外で拓海の小説かけたら書いてもらえたら嬉しいです!!
:08/02/11 23:20 :SH903i :☆☆☆
#665 [乱]
みぃさん
コメありがとうございます
書きたかったテーマがみぃさんに伝わって本当に嬉しいです///
もし次回作書くときはまたよろしくです
:08/02/11 23:21 :SH904i :☆☆☆
#666 [乱]
(。∀゚)アヒャさん
感動してくださいましたか
うぅ‥ありがとうございました
:08/02/11 23:23 :SH904i :☆☆☆
#667 [(。∀゚)アヒャ]
もうこの小説大好き!!!(ス`x')+゜
:08/02/11 23:23 :W43SA :☆☆☆
#668 [乱]
なさん
私も書いていてほろりきてました
笑
今まで応援して下さって本っ当にありがとうございました
確かに拓海は出番少なかったかもしれませんね
時間があれば、是非書かせてください
:08/02/11 23:27 :SH904i :☆☆☆
#669 [ちぃ]
:08/02/11 23:30 :SH903i :☆☆☆
#670 [ちいみ]
この小説大好きですx
主さん本当に最高です
才能むっちゃありますねP
:08/02/11 23:32 :W53T :☆☆☆
#671 [我輩は匿名である]
まぢ泣いたあー
あげー
:08/02/11 23:44 :SH704i :☆☆☆
#672 [ひめ]
:08/02/12 00:38 :P904i :☆☆☆
#673 [ひめ]
:08/02/12 00:39 :P904i :☆☆☆
#674 [めぐみるく]
完結おめでとう
ございます
本当にこの小説
大スキでした
涙止まりません(;Д;)
また新しい小説を
書く日を楽しみに
まってます
本当にお疲れ様でした
:08/02/12 00:45 :SH903i :☆☆☆
#675 [乱]
(。∀゚)アヒャさん
大好きですか
わわ‥嬉しいです
茜も拓海も和紀も喜んでいると思います
:08/02/12 09:12 :SH904i :☆☆☆
#676 [乱]
:08/02/12 09:13 :SH904i :☆☆☆
#677 [乱]
ちいみさん
最高と言っていただけて感激です
ここまで読んでくださって本当に有難うございました
またいつか書いた時は是非読んでくださいね
:08/02/12 09:18 :SH904i :☆☆☆
#678 [乱]
我輩は匿名であるさん
アゲ有難うございます
:08/02/12 09:19 :SH904i :☆☆☆
#679 [乱]
めぐみるくさん
最後まで応援&読んで下さって‥本当に有難うございました
めぐみるくさんからの大好きの言葉、大切にします
はい
また書く機会がありましたらよろしくです
:08/02/12 09:22 :SH904i :☆☆☆
#680 [乱]
:08/02/12 09:28 :SH904i :☆☆☆
#681 [美希]
:08/02/12 09:40 :SA700iS :☆☆☆
#682 [志乃]
:08/02/12 13:28 :N703imyu :☆☆☆
#683 [たま]
今一気に読みました
めっちゃ感動しました!!!
まぢ、才能あります!
次回も絶対読みます
おつかれさまでしたッッ
:08/02/12 16:08 :SH903iTV :☆☆☆
#684 [乱]
美希さん
本当に応援有難うございましたッ
何度も何度も応援して下さって‥泣きたい程嬉しかったです
しばらくは書かない予定だったのですが先程ビビッと来たので更新し始める予定です
もしよろしければ見てください
:08/02/12 18:30 :SH904i :☆☆☆
#685 [乱]
志乃さん
アンカー&コメ有難うございます
はまるだなんて嬉しすぎです
:08/02/12 18:31 :SH904i :☆☆☆
#686 [乱]
たまさん
わわ///感動してくださいましたか
(:_;)
ありがとうございます
拓海の短編を書こうと思うのでよろしければ見てください
:08/02/12 18:33 :SH904i :☆☆☆
#687 [乱]
:08/02/12 18:38 :SH904i :☆☆☆
#688 [乱]
:08/02/12 18:39 :SH904i :☆☆☆
#689 [乱]
************木漏れ日が手に持つ花を照らす。
そして‥ふわりと‥春の香り。
―‥そこは限りなく静寂な空間。
:08/02/12 18:43 :SH904i :☆☆☆
#690 [乱]
俺は...今ある墓の前に立っている。
スゥーッ
深く、深く息を吸って。
思い出すのは高校一年の時の事―‥。
:08/02/12 18:45 :SH904i :☆☆☆
#691 [乱]
俺の学校は男女共学‥なはずなのに
授業は別々に受けるし普段いる棟も別。
男女一緒にやるのは
委員会・文化祭・全校朝会
‥悲しいことにほとんど出会いなし。
:08/02/12 18:49 :SH904i :☆☆☆
#692 [乱]
そんな中、部活に入っていない俺は
暇で暇で仕方なくて放送委員になった。
そこに
同じく一年の高梨茜がいた。
この時俺と一緒の委員会だった事を、今茜は全く覚えていないらしい。
:08/02/12 18:54 :SH904i :☆☆☆
#693 [乱]
高梨茜と出会って
初めから
.
.
―‥惚れない‥わけがなかった‥―
:08/02/12 19:01 :SH904i :☆☆☆
#694 [乱]
「下校の時間です。まだ校舎に残っている人は帰りましょう。繰り返します‥」
(可愛い声だなぁ‥)
少し離れた席に座る高梨さんを見て、つくづく思う。
:08/02/12 19:05 :SH904i :☆☆☆
#695 [乱]
染めてはいなそうだけど色素の薄い長い髪
大きな瞳にほんのりとピンク色の唇
なんとなく気になっていて、当番の日が重なるとちょっとだけ嬉しかった。
(好きな人とかいんのかな。)
:08/02/12 20:57 :SH904i :☆☆☆
#696 [乱]
(今何考えてるんだろう...)
初めの内は高梨さんの事を何も知らなくて、知りたいという欲求ばかり高まる。
その時は好き‥ていうより、話してみたいって感じだった。
そして
いつも見てたからこそ‥気付いてしまったんだ。
:08/02/12 23:21 :SH904i :☆☆☆
#697 [乱]
下校放送中、、
彼女は必ず
放送室の窓から見える校庭を見る。
そして‥
いつも
部活帰りの一人の男子を見つけては―‥ずっと眺めていた。
:08/02/12 23:29 :SH904i :☆☆☆
#698 [乱]
特に表情を変えることもなく、ひたすらに見つめるだけで。
俺は―‥いつしか
そんな高梨さんに...
別の人を見続ける彼女に..
“恋”してた
:08/02/13 06:56 :SH904i :☆☆☆
#699 [乱]
茜「お疲れ様でしたー♪」
「茜お疲れーばいばーいっ
「おーおつかれー」
高梨さんが放送室から出ていこうとする。
(あっ‥!!‥言え!!お疲れって言えよ俺!!)
「‥‥ッ
‥‥‥‥‥。」
:08/02/13 17:34 :SH904i :☆☆☆
#700 [乱]
ガチャッ
「失礼しました〜♪」
(あ...行っちゃっ..た)
たった一言だけなのに‥馬鹿みたいに緊張して
まるで初恋みたいに、何も...言えなくなる
:08/02/13 17:37 :SH904i :☆☆☆
#701 [乱]
高梨さんと一緒の当番の日は数少ないのに
結局..この一年間も、一度も喋ることはなかった。
―‥別に付き合いたいだなんて思わない
‥一途な君が好きだから。
でも..俺の存在に気付いて..友達でも、何でも。―‥
:08/02/13 17:44 :SH904i :☆☆☆
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