レイン
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#201 [◆It9is9ljoQ]
「‥お、おう」
「もうええわ、朔也に聞いた私が
阿呆やった、はよ帰ろ」
「何やねんそれー、俺やて、俺やて
考えとるっちゅーねん」
:10/09/19 14:21
:SH706i
:uijvO.N2
#202 [◆It9is9ljoQ]
恋愛に無頓着やっちゅーんも
解ってた
:10/09/19 14:22
:SH706i
:uijvO.N2
#203 [◆It9is9ljoQ]
「アイ、好きやで」
「ん」
「‥って、自分は言うてくれへんの?」
「せやって、スキなもんスキやし」
「あぁ、そうなん?」
「言葉に出す必要あるん?」
:10/09/19 14:22
:SH706i
:uijvO.N2
#204 [◆It9is9ljoQ]
「何っちゅーか、安心出来たりするやん
言葉で聞いたら」
「朔也って何か女の子みたいな
とこあんなぁ、スキやなかったら
付き合うたりせんよ」
「ずっと一緒に居ろな」
「死んでも?」
「あぁ、死んでも死んでも」
:10/09/19 14:23
:SH706i
:uijvO.N2
#205 [◆It9is9ljoQ]
「朔也は私が死んだら
後追うような事するん?」
「んー?」
「ずっと、って言葉気休めやと
思うねん。本間にあんのかな。
人間って一人になりたくないから
自分を大事にしてくれる人を探そうと
するもんなんやろ」
:10/09/19 14:24
:SH706i
:uijvO.N2
#206 [◆It9is9ljoQ]
あんときは、本間に此奴
何処まで考えんねんって、思うた
軽い付き合いばっかやった俺には
その言葉が偉い重く感じた
ずっと一緒に居る、とか
愛してる、とか
深く考えて使うた事なんか無かったから
余計、真っ直ぐなアイを直視したりは
出来ひんかった
:10/09/19 14:24
:SH706i
:uijvO.N2
#207 [◆It9is9ljoQ]
目を覚ました。
片手には強く握りしめていた
アイの携帯。
ストラップもシールも
何もついとらへん白の折り畳み
綺麗に使うてるからなんやろか
目立った傷やて付いてへん
ぼんやりとした頭やて、それを見れば
アイが死んだんが紛れも無い事実やと
嫌でも思い出された。
:10/09/20 06:25
:SH706i
:gbbzVp4g
#208 [◆It9is9ljoQ]
何日も、寝られへん日が続いた
やけど俺は夢ん中でだけでも
あいつに会いたくてしゃあなかった
睡眠薬を飲んだ、薬に頼った睡眠は
どないにしても
アイは夢に現れたりせんかった
:10/09/20 06:25
:SH706i
:gbbzVp4g
#209 [◆It9is9ljoQ]
その月は、もう9月やいうのに
台風が近づいてきてるせいなんか、
アイが泣いとるんか、毎日が雨やった
「梅雨みたいやわ、」
アイが1番好きや、いうとった季節
:10/09/20 06:26
:SH706i
:gbbzVp4g
#210 [◆It9is9ljoQ]
「うーわ、雨やんけ」
「もう梅雨の時期やで」
しとしとと止む事のない雨に
俺はしかめっつらをして、部屋から
見える窓の外の雨に溜息を零した
そんな俺とは裏腹に、窓に張り付いて
じっと、少しばかり嬉しそうな
表情を混ぜたアイはふふっと笑みを
零した。偉く機嫌がいい
:10/09/20 06:27
:SH706i
:gbbzVp4g
#211 [◆It9is9ljoQ]
「何やねん、きっしょ
雨やで?」
「この季節が1番好きやねん」
「病んでんなー、でもお前
雨ん中びしょ濡れで立ってそうやもん」
「阿呆‥なぁ、傘さして
ちょっと外に出てもええ?」
「はぁ?わざわざ風邪引きに行くん」
「紫陽花、見に行きたいねん」
:10/09/20 06:28
:SH706i
:gbbzVp4g
#212 [◆It9is9ljoQ]
ぼつりと呟いたアイを連れて
家の近くにある花壇にしゃがみこんだ
色とりどりの紫陽花、
何にも興味の沸かん俺とは別に
ずっと紫陽花をアイはぼんやりと
見つめとった
:10/09/20 06:28
:SH706i
:gbbzVp4g
#213 [◆It9is9ljoQ]
「ほな帰ろか、そろそろ風邪引く」
「ん」
「満足したんー?」
「なぁ、紫陽花の花言葉知ってる?」
花を見てた筈のアイが
顔をあげて俺を見とった。
どきりとして、視線を逸らしてしまう
そして、すぐに苦笑すれば
何ていうん?と口を開いた
:10/09/20 06:28
:SH706i
:gbbzVp4g
#214 [◆It9is9ljoQ]
「アナタは冷たい」
何かを諦めるかのように
笑うアイに俺は何も言えへんかった
:10/09/20 06:29
:SH706i
:gbbzVp4g
#215 [◆It9is9ljoQ]
「雨は嫌いや」
歯を食いしばって
溢れそうな涙を堪える
格好悪、そう言い聞かせて
俺はゆっくりと立ち上がり洗面所へ
向かった
:10/09/20 06:30
:SH706i
:gbbzVp4g
#216 [◆It9is9ljoQ]
鏡に写ったんは
窶れた顔して、目の下に偉い隈
作った俺の姿やった。
思い返せば可笑しい点は
いくつもあった
只それを、可笑しいとは
思うたりせんくて、
変わった女で片付けとったんや。
日常が麻痺しとった
:10/09/20 22:22
:SH706i
:gbbzVp4g
#217 [◆It9is9ljoQ]
「時々、むっちゃ
朔也のことが嫌いになるねん」
「そら困るわ」
「困る?」
「おん、俺はアイが好きやから」
「へぇ」
:10/09/20 22:40
:SH706i
:gbbzVp4g
#218 [◆It9is9ljoQ]
彼女は、変わっとった。
ノリが悪いわけやない
(けしてノリがええ訳でもない)
コントローラーを渡せば、
何時間でもやり込むし、
甘いもんを差し出せば微笑んで
口に運び、間食する
:10/09/20 22:41
:SH706i
:gbbzVp4g
#219 [◆It9is9ljoQ]
時々奇妙なことを尋ねれば
満足したように笑うんやった
:10/09/20 22:53
:SH706i
:gbbzVp4g
#220 [◆It9is9ljoQ]
「あの子、最後まで
俺には理解出来ひん子やったわ。」
で、少しは整理出来たんか?
そう穏やかな声が受話器越しに聞こえる
:10/09/20 23:15
:SH706i
:gbbzVp4g
#221 [◆It9is9ljoQ]
「‥いや、変わらへん。少しもや
あかんなー、あいつな
俺の頭ん中から片時も離れてくれへん」
「もう二週間、か」
「実感がな、沸かへんねん。
いつもみたいに会える気ぃして
メールが、電話が来る気がして」
苦笑した俺は、譫言のように
呟いていた。
:10/09/20 23:15
:SH706i
:gbbzVp4g
#222 [◆It9is9ljoQ]
女々しい、そう呼ぶのだろうか
でも、それでも構わんかった
:10/09/20 23:16
:SH706i
:gbbzVp4g
#223 [◆It9is9ljoQ]
「様子が可笑しかったとか、遺書とか
それらしきもんは一つも?」
「あぁ、家では
見つかってへんみたいやわ」
「携帯ん中は?」
「携帯?」
「1番自分が肌身離さず持っとるんは
携帯な筈やろ?残ってないん
メモとか、未送信メールとか」
:10/09/20 23:16
:SH706i
:gbbzVp4g
#224 [◆It9is9ljoQ]
一樹は、そう口を開いた。
遺言無しにぽっくり死ぬかいな、そう
小さく呟き確認したんか、とだけ続け
た彼は二言三言続け、電話を切った
考えもしぃひんかった、
彼女の携帯電話は待ち受け画面にしか
手をつけたりせんくて
震える手で、携帯電話を開いた
:10/09/20 23:19
:SH706i
:gbbzVp4g
#225 [◆It9is9ljoQ]
笑顔の俺と、不機嫌そうなアイの姿
それを見てしまえば
踏み込む勇気が、手の震えが
とまらへんくて、うなだれるように
ベッドに横になった
:10/09/20 23:21
:SH706i
:gbbzVp4g
#226 [◆It9is9ljoQ]
「‥‥、アイ」
小さく口を開いた
息がしにくい、ゆっくりと
開いた未送信ボックスには
"朔也"
そうタイトル付けられた
メールが1件
:10/09/20 23:21
:SH706i
:gbbzVp4g
#227 [◆It9is9ljoQ]
「朔也が好き、大好き。」
そう、始まった文章に
周りが少しずつ音を無くしていった
:10/09/20 23:36
:SH706i
:gbbzVp4g
#228 [◆It9is9ljoQ]
朔也が好き、大好き。
正確に云うと朔也の悲しそうな顔や
苦しそうな顔や、泣いた顔が好き
こんな事を言う私に朔也はまた
本に洗脳されたん?って
言うたりするんやろうな(笑)
:10/09/20 23:37
:SH706i
:gbbzVp4g
#229 [◆It9is9ljoQ]
昔は私朔也の笑うた時に
周りが花に溢れるような笑顔が
ほんまに大好きやったんやで
:10/09/20 23:38
:SH706i
:gbbzVp4g
#230 [◆It9is9ljoQ]
それが、何時からなんかな
それだけじゃ物足りひんくなって
私の事で頭がいっぱいになればいい
そう考えるようになってん。
喧嘩したら、苛立ちでも
私のことで頭いっぱいになるやろ?
私が別れようっていうたり
そっけなくしたりしたら
不安で胸が押し潰されそうになるやろ?
:10/09/20 23:38
:SH706i
:gbbzVp4g
#231 [◆It9is9ljoQ]
:10/09/20 23:39
:SH706i
:gbbzVp4g
#232 [◆It9is9ljoQ]
好きって何?
そう聞いた事があったやんな
私が異常なんか、怖くなって
確かめたくなった。
朔也がいった、傍に居りたいとか
抱きしめたいとか
そんなものは一つも、私の理想の
恋愛の中には無かったんよ。
:10/09/20 23:40
:SH706i
:gbbzVp4g
#233 [◆It9is9ljoQ]
やから、一緒に居たら
私はもっと朔也を泣かせてしまうし
朔也がしんどくなってしまう。
私はそれを喜ぶから。
嫌いって、そう突き放された方が
愛しさが増すから
私らは一緒に居たらあかんのよ。
:10/09/20 23:40
:SH706i
:gbbzVp4g
#234 [◆It9is9ljoQ]
だからサヨナラ
リセットしたくなった、ゲームみたいに
なにもかも、朔也のことも
忘れたくなった
こんな私を嫌って憎んで。
朔也がそうしてくれたら私
多分ずっと朔也を愛してる
:10/09/20 23:40
:SH706i
:gbbzVp4g
#235 [◆It9is9ljoQ]
醜い私はね、きっと
朔也を手放したりしたくないから
縛り付けていたいから
永遠に、
だから私、サヨナラを選ぶの
:10/09/20 23:41
:SH706i
:gbbzVp4g
#236 [◆It9is9ljoQ]
そう微笑んで、メールを打ち終わった
私は道路へと足を進めた
きっと私、これで満たされるの
:10/09/20 23:44
:SH706i
:gbbzVp4g
#237 [◆It9is9ljoQ]
きっと彼は気付くでしょう
私の目論みに。
それでも構わない
終わりがあるって、永遠なんて
信じられない私は 自分から
断ち切る事を選んだ
:10/09/21 00:03
:SH706i
:iLMUWuL.
#238 [◆It9is9ljoQ]
人間はエゴの塊
追い詰められるとその部分が
剥き出しになる
表面やたてまえの上では
誠実でありたい、理性的でいたい
:10/09/21 00:03
:SH706i
:iLMUWuL.
#239 [◆It9is9ljoQ]
どんなにエゴイストになりたくても
きっと私には無理、
絶対に無理
:10/09/21 00:04
:SH706i
:iLMUWuL.
#240 [◆It9is9ljoQ]
さて、問題です。
どうして人は尚、エゴイストに
なりたいのにも関わらず
弱い自分を取り繕うのでしょうか。
:10/09/21 00:04
:SH706i
:iLMUWuL.
#241 [◆It9is9ljoQ]
愛してるから
相手に染まってしまうから
いつのまにか他人なんて、
相手なんかを
蔑ろに
出来なくなってしまうから
:10/09/21 00:05
:SH706i
:iLMUWuL.
#242 [◆It9is9ljoQ]
可笑しいのかもしれない
だけど、私なりの恋が
解った気がした
:10/09/21 00:06
:SH706i
:iLMUWuL.
#243 [◆It9is9ljoQ]
今日も雨、
梅雨になれば貴方は私を
また、思い出して
苦しんでくれるのでしょうか
:10/09/21 00:07
:SH706i
:iLMUWuL.
#244 [◆It9is9ljoQ]
end
:10/09/21 00:08
:SH706i
:iLMUWuL.
#245 [◆It9is9ljoQ]
あとがき
無事完結致しました
至らぬ点ばかりでの誤字、脱字、
上手く頭の中で纏めることが出来ず
非常に読みにくい文章になってしまい
読者様には申し訳なく思っております
朔也の"その後"は
読者様にお任せ致します。
読んで下さった方
真に有難うございます
暗くて、しんみりとした
物になっておりますが作者の私の
思考が詰まっており
実話を混ぜたものになっています
言わば、私のもう一つの生き方に
しようとしていたものになります
書く事により、私自身の整理を
することができました。
また、お会い出来ればと思います
有難うございました
:10/09/21 00:14
:SH706i
:iLMUWuL.
#246 [◆It9is9ljoQ]
:10/09/21 00:27
:SH706i
:iLMUWuL.
#247 [◆It9is9ljoQ]
あげ
:10/09/23 08:33
:SH706i
:mpA5HTE6
#248 [我輩は匿名である]
この物語りの雰囲気が
すごく、気に入りました。
:10/10/02 11:56
:SH706i
:vhjyYOnI
#249 [我輩は匿名である]
自演?w
:10/10/02 13:36
:SH003
:NzASEzbI
#250 [我輩は匿名である]
>>249わー!!!;;
自演じゃないです!
主さんと携帯が同じだったんですね…。
主さん、不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした;;
:10/10/03 01:09
:SH706i
:PGX3rGJ.
#251 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/23 20:02
:Android
:Oa43ZxSI
#252 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/23 20:06
:Android
:Oa43ZxSI
#253 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/23 20:06
:Android
:Oa43ZxSI
#254 [ん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/26 10:44
:Android
:AtV/.tU6
#255 [ん◇◇]
:22/10/26 10:44
:Android
:AtV/.tU6
#256 [ん◇◇]
:22/10/28 08:26
:Android
:HDgsN/jU
#257 [ん◇◇]
:22/10/28 08:31
:Android
:HDgsN/jU
#258 [ん◇◇]
:22/10/28 08:31
:Android
:HDgsN/jU
#259 [ん◇◇]
:22/10/28 08:34
:Android
:HDgsN/jU
#260 [ん◇◇]
:22/10/28 08:35
:Android
:HDgsN/jU
#261 [ん◇◇]
:22/10/28 08:35
:Android
:HDgsN/jU
#262 [ん◇◇]
:22/10/28 08:36
:Android
:HDgsN/jU
#263 [ん◇◇]
:22/10/28 08:36
:Android
:HDgsN/jU
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