*THE GOD OF DEATH*
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#501 [ま-イ子]
そこにあったのは
細い、割れ目
(まるで、何かが
刺さっていたかのような)
じ、と見ていると
後ろから話し掛けられた
「…………警部……
ちょっとコレ、
見て頂けますか?」
.
:08/01/10 21:30 :SH903i :zb3FNp4s
#502 [ま-イ子]
「…………あ?」
不思議に思いながら
峯に近づき
指を指している部分に
視線をやる
そこにあったのは
「‥‥‥これは‥」
不自然に途切れた血痕
.
:08/01/10 21:32 :SH903i :zb3FNp4s
#503 [yえりちぁンy]
:08/01/10 21:37 :W53T :K.XYEPw6
#504 [ま-イ子]
「………ね?不自然に
途切れていませんか?」
ほんの、小さな
目を凝らさないと
わからないような
そんな、途切れ
まるでそこに
何かがあったかのような
.
:08/01/10 21:37 :SH903i :zb3FNp4s
#505 [yえりちぁンy]
:08/01/10 21:38 :W53T :K.XYEPw6
#506 [ま-イ子]
‐‐‐‐‐‐‐‐
>>503 えりちぁン様_
アンカーありがとう
ございます(*¨)b‐‐‐‐‐‐‐‐
:08/01/10 21:39 :SH903i :zb3FNp4s
#507 [yえりちぁンy]
:08/01/10 21:40 :W53T :K.XYEPw6
#508 [yえりちぁンy]
:08/01/10 21:42 :W53T :K.XYEPw6
#509 [ま-イ子]
「確かに…不自然だ」
まじまじとそれを
見ていると、
近くに他にも数箇所
途切れてる部分があった
「……ここに、
何かがあったのか…?」
調べてみる価値は
ありそうだ
.
:08/01/10 21:43 :SH903i :zb3FNp4s
#510 [yえりちぁンy]
アンカ連貼りスイマセンホO
この 小説まぢすぅきですニ~
これからも頑張ってさぁい
:08/01/10 21:44 :W53T :K.XYEPw6
#511 [ま-イ子]
:08/01/10 21:49 :SH903i :zb3FNp4s
#512 [ま-イ子]
車から白いチョーク
(以前、交通課の奴から
奪っ………頂いた。)
を持って来て、
途切れている部分を
繋いでみる
「なんですか?コレ…」
峯には、白い
曲線で描かれた"何か"
にしか見えてないようだ
だが、俺には――ーーー
.
:08/01/10 21:58 :SH903i :zb3FNp4s
#513 [ま-イ子]
:08/01/10 22:00 :SH903i :zb3FNp4s
#514 [ま-イ子]
そう、俺にはどう見ても
人の手の形にしか
見えなかった
「ひ、人の手…?
そんな馬鹿な………」
口元を引き攣らせながら
峯は身を乗り出して
もう一度曲線を見る
「………………あ。」
.
:08/01/10 22:04 :SH903i :zb3FNp4s
#515 [ま-イ子]
どうやら峯にも
見えたらしい。
阿呆面をしながら
固まっている
「………なんで
こんな所に手の跡が?」
困惑した表情で
俺に聞いてくる峯
(俺が知りてーよ)
.
:08/01/10 23:18 :SH903i :zb3FNp4s
#516 [ま-イ子]
人が殺されたのだから
当たり前と言えば
当たり前なのだが、
「この場所にあるなんて
明らかにおかしい。」
この通りは少しだけ
傾いており、血痕は
その坂のお陰で
流れる形となっている
.
:08/01/10 23:21 :SH903i :zb3FNp4s
#517 [ま-イ子]
手の跡があるのは
流れている血痕の
先の方にあるのだ
「もし、此処で
被害者がやられた
のであれば、
手があそこにあるのは
おかしいんだが…」
血痕の始まりである
場所に立ちながら
うーん、と唸る
.
:08/01/10 23:30 :SH903i :zb3FNp4s
#518 [ま-イ子]
ふ、と下を見てみると
先程見付けた亀裂が
足元にあった
(―――――そうか)
「なんでこんな場所に…
他に誰か居たんスかね?」
「いや、もっと単純な
問題だ。」
.
:08/01/10 23:35 :SH903i :zb3FNp4s
#519 [ま-イ子]
俺の方を向き
驚いた表情を見せる峯
「えー!
もう解ったんですか?」
「………此処見ろ」
足元を指差し
見るように促すと
峯は前屈みになり
そこをじぃ、と見た
.
:08/01/10 23:42 :SH903i :zb3FNp4s
#520 [ま-イ子]
「亀裂が入ってんだろ」
「え……ああ、
…………それが…?」
全く意味の通じない峯に
厭味を込めて大きく
溜息をつく
「…あれは被害者の
切断された手だ。」
.
:08/01/10 23:49 :SH903i :zb3FNp4s
#521 [ま-イ子]
「…え、……ええっ!?」
峯は目を丸くし
驚愕している
「この亀裂は、
凶器の刃物が
刺さった跡だな。」
「は、刃物…ですか…?」
.
:08/01/11 00:13 :SH903i :eC0pJ16w
#522 [ま-イ子]
「ああ。此処で
腕を切られたんだろう
勢いが良すぎて
地面に刺さったって
ところか?」
成る程、と感心する
峯に呆れるばかりだ
「…峯、鑑識に
連絡してくれないか」
唐突に名前を呼ばれ
素早く顔を上げた
.
:08/01/11 00:30 :SH903i :eC0pJ16w
#523 [ま-イ子]
「この亀裂から、
凶器を絞れないか
聞いてみてくれ」
それだけ言うと
黄色いテープを跨ぎ
車へと向かう
「わかりました。」
後ろから聞こえた声に
足を止める事なく
コツ‥コツ‥という
足音を響かせた
.
:08/01/11 00:36 :SH903i :eC0pJ16w
#524 [ま-イ子]
車の横に寄り掛かり
煙草を吹かす
携帯電話で話しを
している峯の声を
耳に入れながら
事件について
思考を巡らした
(わからねぇ………
犯人の、目的が。)
.
:08/01/11 00:45 :SH903i :eC0pJ16w
#525 [ま-イ子]
理由もなく
只、無差別に、誘拐を
繰り返しているのか
それとも―――
何 か が 必 要 な の か
どちらにしても
放ってはおけない
(せめて、被害者の
生死だけでも
確認したいものだ…)
.
:08/01/11 00:52 :SH903i :eC0pJ16w
#526 [ま-イ子]
行方不明になった
被害者の家族に
その生死だけでも
伝えてやりたい
今でも、生きている
と信じて帰りを待つ者や
もう、死んでしまったのか
と絶望を感じている者に
せめてそれだけ――…
.
:08/01/11 00:55 :SH903i :eC0pJ16w
#527 [ま-イ子]
「………警部!」
少し離れた場所から
呼ばれるのが聞こえた
声がした方へ顔を向ける
「早急に数名が
調べに来るそうですよ。
‥‥どうします?」
こちらに向かいながら
峯は俺に問い掛けた
.
:08/01/11 01:00 :SH903i :eC0pJ16w
#528 [ま-イ子]
「俺等が居ても
役に立たねーだろ。
行くぞ。」
「そうっスね。」
お互い同意しながら
車へと乗り込む
「…何か解りますかね」
シートベルトを
締めながら
峯が俺に尋ねる
.
:08/01/11 01:05 :SH903i :eC0pJ16w
#529 [ま-イ子]
「あまり期待は
出来ねーな。
見落としてた奴らが
調べんだから。」
「またそう言う事を…
仕方ないっスよ、
全部似たような
現場なんですから。
見落としの一つや二つ
ありますって。」
苦笑いしながら言う峯に
ふん、と鼻で笑う
.
:08/01/11 01:13 :SH903i :eC0pJ16w
#530 [ま-イ子]
「それが90箇所も
あっちゃ、たまんねーな」
皮肉を言った俺は
苛々を治める為に
煙草を取り出した
最後の一本だ
「警部……最近、
量増えてますよ?」
.
:08/01/11 01:21 :SH903i :eC0pJ16w
#531 [ま-イ子]
峯が横目で俺を見ながら
心配そうな顔をしている
「家で吸えねーんだから
仕方ねえだろ。」
「娘さんですか?」
「嫁もだ」
「それキツイっスね」
はは、と笑う奴を無視し
最後の一本に火を付ける
.
:08/01/11 01:27 :SH903i :eC0pJ16w
#532 [ま-イ子]
「……この事件、」
ぼそり、と俺が
口を開くと
峯は無言で先を待つ
「いつまで、
続くんだろうな」
ふ、と自嘲気味に
笑ってみる
.
:08/01/11 01:35 :SH903i :eC0pJ16w
#533 [ま-イ子]
この事件が
公表されてから、
人々を襲ったのは
次に誰が狙われるか
わからない、恐怖感
.
:08/01/11 01:41 :SH903i :eC0pJ16w
#534 [ま-イ子]
もしかしたら、
自分かもしれない
自分の、
大切な人かもしれない
そんな不安を胸に
今の人々は
生きているのだ
.
:08/01/11 01:43 :SH903i :eC0pJ16w
#535 [ま-イ子]
それは警察と言えど
関係なくて、
俺にも家族がいるのだ
不安に駆られるのは
当然の事。
早く、事件が解決し
この不安から逃れたい
という気持ちは
日々、増してゆく
.
:08/01/11 01:47 :SH903i :eC0pJ16w
#536 [ま-イ子]
俯いた俺は
両手をぐ、と握り締めた
どうしようもない不安に
胸が一杯になる
重い空気が流れる車内
沈黙を破ったのは
峯だった
「何言ってんスか。
俺達が、これを
止めるんでしょう」
.
:08/01/11 01:52 :SH903i :eC0pJ16w
#537 [ま-イ子]
その言葉に呆気に取られ
身体中の力が抜けた
「何他人事みたいに
言ってるんですか。
俺達が1日でも早く
犯人を見つけて、
皆を安心させるんですよ」
そうでしょう?と
笑いながら聞く峯に
つられて俺も
笑みを零した
.
:08/01/11 01:57 :SH903i :eC0pJ16w
#538 [ま-イ子]
「――――そうだな。」
(その通りだ。
俺が弱気になって
どうする)
肩の力を抜き
くわえてた煙草を見ると
半分ほど灰になっている
慌てて灰皿に詰め込み
落下を防いだ
.
:08/01/11 02:00 :SH903i :eC0pJ16w
#539 [ま-イ子]
ふぅ、と息を吐き
運転席に視線を移す
(後輩に
喝を入れられるなんて
俺もまだまだだな…)
「ありがとう、峯」
不安を取り除いてくれた
後輩に素直に礼を言った
.
:08/01/11 02:05 :SH903i :eC0pJ16w
#540 [ま-イ子]
峯はというと
「え、何がっスか?」
と、言いながら
きょとんとした顔を
していた
(…………こいつ…)
あまりの阿呆さに
怒りを覚えたが
今日だけは見逃して
やることにした
(次はないと思え)
.
:08/01/11 02:12 :SH903i :eC0pJ16w
#541 [ま-イ子]
未だに?を浮かべてる
峯に溜息をつく。
目線を前に戻し
"馬鹿野郎"
と吐き捨てた後
「絶対、犯人捕まえるぞ」
決意を新たに
「ーーーー!……はいっ!」
俺は動き出す
.
:08/01/11 02:19 :SH903i :eC0pJ16w
#542 [ま-イ子]
しかし――――― ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
20XX年11月06日
峯 龍一 (24)
職業:警察官
行 方 不 明
(現在捜索中)
_______
.
:08/01/11 02:31 :SH903i :eC0pJ16w
#543 [ま-イ子]
峯が行方不明に
なったのは、
それから数日後の
出来事だった―――――
.
:08/01/11 02:33 :SH903i :eC0pJ16w
#544 [ま-イ子]
‐‐‐‐‐‐‐‐
今日はここまでに
します(*¨)b★
アンカー貼ります!‐‐‐‐‐‐‐‐
:08/01/11 02:34 :SH903i :eC0pJ16w
#545 [ま-イ子]
:08/01/11 02:38 :SH903i :eC0pJ16w
#546 [我輩は匿名である]
:08/01/11 07:57 :D903i :GdZisuBA
#547 [ま-イ子]
:08/01/11 10:25 :SH903i :eC0pJ16w
#548 [我輩は匿名である]
:08/01/11 12:21 :D903i :GdZisuBA
#549 [黒猫]
え−、やばい面白いです。続きが物凄く気になります!!頑張って下さい!
:08/01/11 16:49 :SH902i :rl4OY.tg
#550 [ま-イ子]
:08/01/11 18:25 :SH903i :eC0pJ16w
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